このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
標準ウィンドウは最も一般的なダイアログタイプです。 最上位のダイアログであり、どのような子ダイアログも含むことができません。 このことから、これを SDI(シングルドキュメントインターフェイス)ウィンドウと呼んで、MDI(マルチドキュメントインターフェイス)フレームウィンドウと区別することがあります。MDI フレームウィンドウでは、複数の MDI 子ウィンドウを同時に開き、それぞれに別個の "ドキュメント" を表示することができます。
注意:
"ドキュメント" という用語は、関連データのセットを指して使用され、ファイルシステム内に個別に存在しているファイルのこととは限りません。
標準ウィンドウには、モードレス、モーダル、またはダイアログボックスの 3 つの形式があります。 これらはタイプの違いではなく、STYLE 属性の値として実装されています。 このうちダイアログボックスは他の 2 つの形式とは異なり、ダイアログボックスが処理されて閉じられた後のみ、OPEN DIALOG ステートメントから制御が戻ります。 このため、ダイアログボックスの実行は "同期" であると言います。 一方、モードレスダイアログとモーダルダイアログは、OPEN イベントや AFTER-OPEN イベントが処理された直後に、呼び出し元に制御を返しますが、ダイアログは開いたままであり、閉じられるまでイベントを受け取ることができます。 このような実行は "非同期" と言われます。これは、ダイアログが閉じられる前に OPEN DIALOG ステートメントに続くコードが実行されるためです。 モードレスダイアログとモーダルダイアログの違いは、モーダルダイアログがアクティブになると他のすべてのダイアログは暗黙的に無効にされ、ユーザーからは一時的にアクセス不可能になりますが、モードレスダイアログでは、ユーザーは別のダイアログに切り替えて操作することができます。 ダイアログボックス形式のダイアログも暗黙的にモーダルです。 3 つの形式のダイアログのうち、モーダルダイアログが使用されるケースは最もまれです。 大部分のダイアログは、カテゴリとしては "モードレスと非同期"(モードレス)または "モーダルと同期"(ダイアログボックス)に分類されます。
標準ウィンドウの PARENT(存在する場合)は "オーナー" ウィンドウを指しており、特殊な包含関係は意味していません。 これは、2 つのダイアログが同じグループに "属している" ことを Windows に通知するものです。 Windows はこの情報をもとに、例えば、所有されている方のウィンドウがウィンドウの深さ("Z オーダー")シーケンス内でオーナーウィンドウとともに(オーナーウィンドウより前面に)まとめて保持されること、およびオーナーウィンドウが最小化されたときに所有されている方のウィンドウも自動的に非表示になることを保証します。
After-Any イベント、After-Open イベント、Before-Any イベント、Before Open イベント、Before-Open イベント、Client-Size イベント(抑制される場合があります)、Close イベント、Command-Status イベント(抑制される場合があります)、Drag-Drop イベント(抑制される場合があります)、Drag-Enter イベント(抑制される場合があります)、Drag-Leave イベント(抑制される場合があります)、Drag-Over イベント(抑制される場合があります)、Enter イベント(抑制される場合があります)、Error イベント、Idle イベント(抑制される場合があります)、Leave イベント(抑制される場合があります)、Size イベント(抑制される場合があります)。