バージョン 6.3.3
 —  ダイアログコンポーネントリファレンス  —

COMPATIBILITY

互換性を保ってダイアログが動作する Natural バージョン(存在する場合)を示します。

この属性は現在、3-D 境界を持つ編集エリア、入力フィールド、またはリストボックスコントロールを含むダイアログに関連しています。 バージョン 2.2.3 までの Natural バージョンでは、このようなコントロールの有効なサイズは定義された値(すべての側辺で 1 ピクセル)より大きいものでした。 その後の 6.1.1 より前のバージョンでは、このようなコントロールの有効なサイズは定義された値(すべての側辺で 1 ピクセル)より小さくなりました。 Natural バージョン 6.1.1 からは、コントロールは定義されたとおりのサイズで、定義されたとおりの位置に表示されます。

COMPATIBILITY 属性の使用は、アプリケーションがこのような変更の影響を受けないようにすることを目的としています。 バージョン 6.1.1 より古い Natural バージョンで最後に保存されたダイアログが、バージョン 6.1.1(以上)のダイアログエディタにロードされており、このダイアログに、上記の境界の変更に影響されるコントロールが含まれている場合、ダイアログエディタは自動的に、ダイアログの COMPATIBILITY 属性をそのダイアログの以前の VERSION 属性に設定します。 ダイアログが実行されて、COMPATIBILITY 属性が設定されると、Natural は、上記のコントロールのためにプログラムによって渡された座標を論理座標として扱います。 コントロールが作成される物理座標は論理座標を基準にしていますが、以前の Natural バージョンの場合と同じ有効なサイズと位置でコントロールが表示されるための調整が行われます。 同様に、コントロールの座標が読み込まれると、物理座標の代わりに論理座標が返されます。

上記のコントロールタイプの論理座標と物理座標の間の関係は以下のとおりです。

互換性 関係
なし 論理座標と物理座標は同じです。
5.1.1

論理的な x-位置(RECTANGLE-X) = 物理的な x-位置 - 1

論理的な y-位置(RECTANGLE-Y) = 物理的な y-位置 - 1、論理的な幅(RECTANGLE-W ) = 物理的な幅 + 2

論理的な高さ(RECTANGLE-H) = 物理的な高さ + 2

2.2.3

論理的な x-位置(RECTANGLE-X) = 物理的な x-位置 + 1

論理的な y-位置(RECTANGLE-Y) = 物理的な y-位置 + 1

論理的な幅(RECTANGLE-W) = 物理的な幅 - 2

論理的な高さ(RECTANGLE-H) = 物理的な高さ - 2

上記の論理座標と物理座標の相違は、境界のアップグレードが行われたコントロール(STYLE に "3-D 境界(3)" が設定されている編集エリア、入力フィールド、リストボックス)にのみ適用されることを理解するのが重要です。 他のすべてのケースでは、上記の互換性の設定に関係なく、論理座標と物理座標は同じです。

上の表の "2.2.3" はバージョン 2.2.3 以前を、"5.1.1" は 2.2.3 より後から 5.1.1 まで(5.1.1 を含む)を、それぞれ示していることに注意してください。 したがって、COMPATIBILITY 属性が "3.1.1" に設定されると、ダイアログはバージョン 5.1.1 と互換の動作をします。 COMPATIBILITY 属性文字列のパッチレベル番号はいずれも無視されます。

対象 ダイアログ(すべてのタイプ)。
データタイプ A253
デフォルト値 空の文字列
設定可能値 空の文字列/文字列形式での互換性のある Natural バージョン番号。

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