このドキュメントでは、Adabas データベースを管理するための機能である Adabas ユーティリティ全般について説明します。

ADABAS

データベースニュークリアスの開始（Windows のみ）

このユーティリティは、目的の環境でデータベースニュークリアスを開始するときに使用します。

ADABCK

データベースまたはファイルのバックアップとリストア

Adabas バックアップユーティリティは、データベース（または特定ファイル）の内容をシーケンシャルデータファイルにダンプするときに使用します。また、ダンプした内容をそのシーケンシャルデータファイルからリストアするときにも使用します。このユーティリティは、Adabas バックアップコピーをコピーするときにも使用できます。

ADACLP

コマンドログレポート

このユーティリティは、コマンドログの出力に使用します。

ADACMP

データの圧縮

圧縮ユーティリティは、ユーザーデータの圧縮に使用します。圧縮後のデータは、一括更新ユーティリティ ADAMUP の入力として使用できます。このユーティリティで想定している入力は、未加工データと、そのデータの構造を記述したデータ定義の組み合わせです。

ADACVT

データベースを以前のバージョンから変換したり、以前のバージョンへと変換したりします。

ADADBM

データベース更新

ADADBM ユーティリティには、データベース更新用に次の機能が備わっています。

• ADD_CONTAINER 機能は、新規コンテナファイルをアソシエータまたはデータストレージデータセットに追加します。

• ADD_FIELDS 機能は、ファイルの FDT の末尾に新しいフィールドを追加します。

• ALLOCATE 機能は、ファイルに割り当てられるノーマルインデックス、アッパーインデックス、アドレスコンバータ、またはデータストレージのスペースを増やします。DEALLOCATE 機能は逆の働きをする機能です。

• CHANGE 機能は、FDT 内のフィールドの標準長を変更します。

• CHANGE_FIELDS 機能は、フィールド定義を変更します。

• DEFINE_REFINT 機能は、新しい参照制約を定義します。

• DELCP 機能は、日付範囲を指定してチェックポイントファイルから古いチェックポイントレコードを削除します。

• DELETE 機能は、特定の Adabas ファイルまたはファイル範囲をデータベースから削除します。

• DELETE_DATABASE 機能は、データベースを削除します。指定されたキーワードに応じて、コンテナのみが削除されるか、データベースディレクトリとそのコンテンツが削除されます。

• DISPLAY 機能は、UCB を表示します。

• DROP_FIELDS 機能は、指定フィールドを存在しないものとしてマークします。つまり、これらのフィールドにはアクセスできなくなります。

• DROP_LOBFILE 機能は、ADAFDU ADD_LOBFILE の逆の機能です。

• DROP_REFINT 機能は、既存の参照制約をドロップします。

• EXTEND_CONTAINER 機能は、データベースに定義された最後のコンテナファイルを拡張します。

• NEW_DBID 機能は、使用しているデータベースの ID を変更します。

• NEWWORK 機能は、新規の Adabas WORK データセットを割り当てし、フォーマットします。

• PGM_REFRESH 機能は、アプリケーションプログラムの E1 コマンドで Adabas ファイルのリフレッシュの有効／無効を切り替えるために使用します。

• RECOVER 機能は失われたスペースを FST に返します。

• REDUCE_CONTAINER 機能は、データベースに定義された最後のコンテナファイルのサイズを縮小します。

• REFRESH 機能は、ファイルまたはファイル範囲をロードレコード数ゼロの状態にリセットします。

• REMOVE_CONTAINER 機能は、コンテナファイルを削除します。

• REMOVE_DROP 機能（後続の REFRESH と連携して使用される）は、ドロップされたフィールドを FDT から削除します。

• REMOVE_REPLICATION 機能は、すべてのレプリケーション処理を停止し、レプリケーションシステムファイルを削除します。

• RENAME 機能は、データベース名またはロードされたファイルの名前を変更します。

• RENUMBER 機能は、ロードされるファイルの番号を振り直すか、またはロードされるファイル同士の番号を交換します。

• REPLICATION_FILES 機能は、Adabas-Adabas レプリケーションに必要なシステムファイルを作成します。

• RESET 機能は、UCB からエントリを消去します。

• RESET_REPLICATION_TARGET 機能は、Adabas ファイルのレプリケーションターゲットフラグをリセットします。

• REUSE 機能は、Adabas によるデータストレージスペースまたは ISN の再利用を制御します。

• SECURITY 機能は、データベースのセキュリティモードを設定します。

• SYFMAX 機能は、指定されたファイル内のシステム生成マルチプルバリューフィールドに対して生成される値の最大数を指定します。

ADADCU

データの圧縮解除

ADADCU ユーティリティは、Adabas 以外のアプリケーションプログラムで使用するため、または圧縮ユーティリティ ADACMP への入力に使用するためにレコードの圧縮を解除します。圧縮解除するファイルは、このユーティリティへの入力に使用する前に、データベースからアンロードされている必要があります（アンロードユーティリティ ADAULD）。ADADCU では、レコード全体の圧縮解除、レコード内のフィールドの再配置、デフォルト長の変更、一部のタイプのフィールドの切り捨て、フォーマットの変更、新規フィールドを追加するためのスペースの割り当てが可能です。

ADADEV

ディスクスペース管理（UNIX のみ）

このユーティリティは、Adabas によって使用されるディスクスペースを管理するための複数の機能から構成されています。データベースのスペースを事前に割り当てるために使用します。

ADAELA

Event Analytics 管理

管理ユーティリティ ADAELA は、Event Analytics アドオンを構成します。

ADAELP

イベントログレポート

ADAELP ユーティリティは、Adabas Analytics が作成したイベントログからのイベントを出力します。

ADAERR

エラーファイルレポート

ADAERR ユーティリティは、さまざまなユーティリティによって生成されるエラーファイルの内容を表示します。

ADAFDU

ファイル定義

ファイル定義ユーティリティ ADAFDU は、データベース内にファイルを定義します。このユーティリティの機能は、FCB と FDT をデータベースにロードし、ASSO と DATA の要求スペースを指定されたファイルに割り当てるだけです。

ADAFIN

ファイル情報レポート

ADAFIN ユーティリティはファイルに関する情報を表示します。例えば、FDT、データストレージ内のブロックのディスクリプタ統計と占有率、ノーマルインデックスとアッパー／メインインデックスなどです。

ADAFRM

新規データベースのフォーマットと作成

フォーマットユーティリティ ADAFRM は、Adabas によって使用されるファイル（アソシエータ、データストレージ、WORK、TEMP、SORT）を割り当て、フォーマットします。ADADEV によって事前に割り当てられているファイルをフォーマットすることもできます。

ADAINV

インバーテッドリストの作成、削除、整合性チェック

インバートユーティリティ ADAINV は、データベースにロードされたファイルのインバーテッドリストの作成、再インバート、削除、または指定されたディスクリプタの整合性チェックを行います。

ADAMON

このユーティリティを使うと、Adabas ニュークリアスのパフォーマンスを監視し、端末でその状態を確認することができます。

ADAMUP

一括追加と削除

ADAMUP ユーティリティは、データベースのファイルに対する大量のレコードの追加または削除を行います。

ADANUC

データベースの開始、ニュークリアスパラメータの定義

ADANUC ユーティリティは、オンライン処理用にデータベースを開始し、ランタイム環境を定義します。

ADAOPR

オペレータユーティリティ

オペレータユーティリティは、Adabas ニュークリアスの操作に使用します。

ADAORD

データベースまたはファイルのリオーダ、ファイルのエクスポート／インポート

リオーダユーティリティ ADAORD は、データベースまたはデータベース内のファイルを再編成する機能（REORDER 機能）とデータベース間でファイルを移行する機能（EXPORT および IMPORT 機能）を提供します。

ADAPLP

プロテクションログの出力

このユーティリティはプロテクションログを出力します。

ADAPRI

Adabas ブロックの出力

ADAPRI ユーティリティは、メンテナンスまたは監査目的で、アソシエータ、データストレージ、WORK、TEMP、または SORT 内のブロックまたはブロック範囲の内容を出力します。

ADARBA

RBAC 管理

ADARBA ユーティリティは、RBAC セキュリティ定義の管理に使用されます。

ADAREC

データベースまたはファイルのリカバリ

このユーティリティは、データベースに加えられた更新を再適用します（REGENERATE 機能）。

ADAREP

データベースレポート

ADAREP ユーティリティはデータベースステータスレポートを生成します。このレポートには、データベースの現在の物理レイアウトおよび論理的な内容に関する情報が含まれます。

このレポートには、アソシエータおよびデータストレージに現在割り当てられているスペースの量と位置、アソシエータおよびデータストレージに利用可能な未使用のスペースの量と位置、データベースファイルのサマリ、チェックポイント情報、セキュリティ情報、データベース内の各ファイルに関する情報（スペース割り当て、利用可能なスペース、ロードされたレコードの数、MAXISN 設定、フィールド定義）が含まれます。

ADASCR

セキュリティ機能

セキュリティユーティリティ ADASCR は、ファイルプロテクションレベルとユーザーパスワードの作成、変更、削除を行い、設定または変更する個々のパスワードのレコードロック機能を（個々のデータベースファイルの値条件を使用して）有効にします。さらに、このユーティリティを使用して、ファイルとパスワードセキュリティ情報を表示することもできます。

ADATST

Adabas コマンドの発行

このユーティリティは、Adabas ニュークリアスにコマンドを発行します。

ADAULD

ファイルのアンロード

アンロードユーティリティ ADAULD は、データベースまたは Adabas バックアップコピーからファイルをアンロードし、圧縮ユーティリティ ADACMP で生成した場合と同じフォーマットで圧縮レコードを生成します。アンロードしたレコードは、圧縮解除ユーティリティ ADADCU の入力として、または一括更新ユーティリティ ADAMUP で使用することができます。レコードは、現在データストレージに格納されている順番、ディスクリプタの順番、または ISN の順番でデータベースからアンロードできます。ただし、レコードをバックアップコピーからアンロードする場合は、ユーティリティによって格納された順番でしかアンロードできません。

ADAVFY

データベース整合性チェック

このユーティリティは、データベースの整合性をチェックします。ロードされたファイルの各ファイルコントロールブロック（FCB）と各フィールド定義テーブル（FDT）とともにジェネラルコントロールブロック（GCB）が検証されます。インデックス構造およびデータストレージも検証されます。指定した場合、ADAVFY は失われた RABN を検索します。