ADAELA(Event Analytics 管理)

このドキュメントでは ADAELA ユーティリティについて説明します。

次のトピックについて説明します。


機能概要

管理ユーティリティ ADAELA は、Event Analytics アドオンを構成します。Adabas ニュークリアスをアクティブにする必要はありませんが、コンフィグレーションを変更した場合は、それらのコンフィグレーションをアクティブにするために、ニュークリアスを再起動する必要があります。

ユーティリティの 1 回の実行中に、複数のイベントタイプの追加または削除が可能です。また、1 回の実行でイベントタイプの追加と削除の両方を実行することもできます。複数の「add=eventtype,…」や「remove=eventtype,…」ステートメントが発行される場合、各ステートメントはキーワード END_OF_EVENTTYPE で終了する必要があります。

注意:
すでにコンフィグレーションが存在する場合は、上書きされます。

このユーティリティは多機能ユーティリティです。

処理フロー

graphics/adaela.png

データセット 環境
変数/
論理名
記憶
媒体
追加情報
データベースコンフィグレーション   DBnnn.ini  
イベントタイプストア   eventtypes.txt  
コントロールステートメント stdin/SYS$INPUT   「制御パラメータ」を参照してください。
ADAELA メッセージ stdout/SYS$OUTPUT   メッセージおよびコード

チェックポイント

このユーティリティはチェックポイントを書き込みません。

制御パラメータ

次のコントロールパラメータを使用できます。

ADD = SERVER | NUCELG | EVENTTYPE | FILTER
           [ ,server_keywords |
             ,nucelg_keywords |
             ,eventtype_keywords |
             ,filter_keywords]

M    DBID = number

    DISABLE

    DISPLAY = CONFIGURATION | EVENTTYPES

    ENABLE

    REMOVE = SERVER | NUCELG | EVENTTYPE, NAME=string | FILTER

ADD

ADD = SERVER

ADD = SERVER 
D            [,HOST=string]
D            [,PORT=number]
D            [,RECONNECT_TIMEOUT=number]
D            [,RETRY=number]
D            [,ON_ERROR=keyword]

このパラメータは、Analytics Server のコンフィグレーションを DBnnn.INI ファイルに追加します。ファイルへのイベントの書き込みと並行して Analytics Server を使用することはできません(「NUCELG」を参照)。NUCELG ファイルのコンフィグレーションがすでに存在する場合、それは削除されます。

HOST=string

Analytics Server が実行されているホスト名。デフォルトは localhost です。これは、最高のパフォーマンスを得るためにサーバーが Adabas ニュークリアスと同じホストで実行されることを前提としています。

PORT=number

Analytics Server の TCP/IP 待ち受けポート番号。デフォルト値は 6521 です。ポート番号は、Analytics Server で構成されたポート番号と一致する必要があります。

RECONNECT_TIMEOUT=number

このパラメータは、Adabas ニュークリアスと Analytics Server の接続が失われた場合の、Adabas ニュークリアスが Analytics Server への再接続の試行を待機する時間(秒単位)を指定します。デフォルトは 1 です。

注意:
再接続の試行には時間がかかり、Adabas のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。

RETRY=number

このパラメータは、Adabas ニュークリアスと Analytics Server の接続が失われた場合の、再接続の試行回数を指定します。デフォルトは 0 で、「継続的に試行」を意味します。

注意:
試行回数の上限が 0 ではなく、再接続が成功することなく再接続試行回数の上限に達すると、イベントロギングは無効になります。

ON_ERROR=keyword

このパラメータは、Analytics Server でエラーが発生した場合の Adabas ニュークリアスの動作を定義します。デフォルトは IGNORE です。「keyword」には、次のいずれかを指定できます。

キーワード 説明
ABORT Analytics Server でエラーが発生すると、Adabas ニュークリアスは異常終了します。
IGNORE Adabas ニュークリアスは、Analytics Server への再接続を試行します。

ADD=NUCELG

ADD = NUCELG 
D            [,TIME_SWITCH=number]
D            [,EVENT_SWITCH=number]
D            [,ELGFILE=path]

このパラメータは、イベントをファイルに書き込むためのコンフィグレーションを追加します。ファイルへのイベントの書き込みと並行して Analytics Server を使用することはできません。Analytics Server のコンフィグレーションがすでに存在する場合、それは削除されます。

TIME_SWITCH=number

新しいログファイルを開始するまでの経過時間(秒単位)。デフォルト値は 0 です。これは、一定時間でログファイルが切り替えられないことを意味します。

EVENT_SWITCH=number

このイベント数が発生した後で、新しいログファイルが開始されます。デフォルト値は 0 です。これは、一定数のイベントでログファイルが切り替えられないことを意味します。

ELGFILE=path

ログファイルの完全修飾パス名です。デフォルトは $ADADATADIR/dbnnn/NUCELG または %ADADATADIR%\dbnnn\NUCELG です。番号の接尾辞は自動的に追加されます。

ADD=EVENTTYPE

ADD = EVENTTYPE ,NAME=string
                ,AREA=keyword
                ,FIELDS=(keyword [,keyword] …)
D              [,FILE=path]
D              [,END_OF_EVENTTYPE]

このパラメータは、イベントタイプ定義をイベントタイプファイルに追加します。

NAME=string

イベントタイプの名前です。

FILE=PATH

イベントタイプを格納するファイルの完全修飾パス名です。

AREA=keyword

イベントが作成される領域。「keyword」には、次のいずれかを指定できます。

キーワード 説明
POST_COMMAND

このイベントは、Adabas コントロールブロックに基づいています。通常の Adabas コマンドが処理された後で、コマンドコードに依存するイベントが送信されます。

このエリアでは、イベントで使用可能なフィールドも定義します。

   

FIELDS = (keyword [,keyword] …)

イベントタイプのフィールドのリストです。次のフィールドを利用できます。

キーワード エリア タイプ、長さ 説明
event_timestamp POST_COMMAND 整数値、8 イベントが生成されたときのタイムスタンプ
Dbid POST_COMMAND 整数値、4 データベース ID
file_number POST_COMMAND 整数値、4 Adabas ファイル番号
command_code POST_COMMAND 文字列、2 Adabas コマンドコード
response_code POST_COMMAND 整数、4 ニュークリアスレスポンスコード
Pid POST_COMMAND 整数値、8 プロセス ID
Isn POST_COMMAND 整数値、8 ISN
hostname POST_COMMAND 文字列、8 ホスト名
user_id POST_COMMAND 文字列、8 ユーザー ID
Tsid POST_COMMAND 2 進数、8 ユニーク ID
natapplication POST_COMMAND 文字列、8 Natural アプリケーション名
natprogram POST_COMMAND 文字列、8 Natural プログラム名
natlevel POST_COMMAND 整数値、4 Natural コールレベル
natcount POST_COMMAND 整数値、8 最後の IO 以降の Adabas コールの数
natexec POST_COMMAND 整数値、8 Natural オブジェクトが実行された回数
natuser POST_COMMAND 文字列、8 Natural ユーザー ID
natstatement POST_COMMAND 文字列、4 Natural ステートメント番号
Natlib POST_COMMAND 文字列、8 Natural ライブラリ名
natrpcclientuid POST_COMMAND 文字列、8 Natural RPC クライアントユーザー ID
natrpcid POST_COMMAND 文字列、16 Natural RPC ID
natrpcconvid POST_COMMAND 文字列、16 Natural RPC 会話 ID
natsecgroup POST_COMMAND 文字列、8 Natural セキュリティグループ
additions1 POST_COMMAND 2 進数、8 アディション 1 フィールド
duration POST_COMMAND 整数値、4 コマンド期間(マイクロ秒単位)
command_opt1 POST_COMMAND 文字、2 コマンドオプション 1 フィールド
command_opt2 POST_COMMAND 文字、2 コマンドオプション 2 フィールド

END_OF_EVENTTYPE

複数のイベントタイプを追加する場合、またはイベントタイプを追加して 1 つ以上のイベントタイプを削除する場合は、キーワード END_OF_EVENTTYPE を指定する必要があります。

DBID

DBID = number

このパラメータは、使用対象となるデータベースを選択するためのものです。

DISABLE

DISABLE

このパラメータは、イベントロギング機能を無効にします。

DISPLAY

DISPLAY = CONFIGURATION | EVENTTYPES

このパラメータは、イベントロギングに関する情報を表示します。次のキーワードを指定できます。

キーワード 説明
CONFIGURATION イベントロギングのコンフィグレーションを表示します。情報は DBnnn.INI ファイルから取得されます。
EVENTTYPES 構成されているすべてのイベントタイプを表示します。

ENABLE

ENABLE

このパラメータは、イベントロギング機能を有効にします。

REMOVE

REMOVE = SERVER | NUCELG | EVENTTYPE, NAME=string | FILTER

REMOVE = SERVER

このパラメータは、サーバーコンフィグレーションを削除します。セクション TARGET_SERVERDBnnn.INI ファイルから削除されます。

REMOVE = NUCELG

このパラメータは、NUCELG コンフィグレーションを削除します。

REMOVE = EVENTTYPE, NAME=string [,END_OF_EVENTTYPE]

このパラメータは、指定した名前のイベントタイプをイベントタイプファイルから削除します。

複数のイベントタイプを削除する場合、またはイベントタイプを削除して 1 つ以上のイベントタイプを追加する場合は、キーワード END_OF_EVENTTYPE を指定する必要があります。