ADAERR(エラーファイルレポート)

このドキュメントでは ADAERR ユーティリティについて説明します。

次のトピックについて説明します。


機能概要

ADAERR ユーティリティは、次のユーティリティによって生成されたエラーファイルの内容を表示するものです。

  • ADACMP

  • ADADCU

  • ADAINV

  • ADAMUP

  • ADAREC

このユーティリティは単一機能ユーティリティです。

処理フロー

graphics/adaerr.png

データセット 環境
変数/
論理名
記憶媒体 追加情報
エラーデータ ERRIN ディスク、テープ(* 注参照)  
エラーメッセージ stdout/
SYS$OUTPUT
   

注意:
(*)このシーケンシャルファイルには、名前付きパイプを使用できます(OpenVMS では使用できません。詳細については、『Adabas Basics』の「ユーティリティの使用」を参照してください)。

シーケンシャルファイル ERRIN には複数エクステントを持つことができます。複数のエクステントを持つシーケンシャルファイルの詳細については、『Adabas Basics』の「ユーティリティの使用」を参照してください。

チェックポイント

このユーティリティはチェックポイントを書き込みません。

制御パラメータ

次にあげる制御パラメータが使用可能です。

D    [NO]DUMP

[NO]DUMP

[NO]DUMP

NODUMP を指定した場合、拒否されたレコードの記述(レコード長、レコードの ISN など)だけが出力され、実際のレコードの内容は出力されません。拒否されたレコードの内容の詳細については、このセクションの「拒否されたデータレコード」セクションを参照してください。

DUMP を指定すると、レコード記述に加えてレコードの内容がダンプされます。ADACMP の場合、圧縮解除されたレコードがダンプされますが、ADADCU の場合は、圧縮されたレコードがダンプされます。

デフォルトは NODUMP です。

$ adaerr
%ADAERR-I-STARTED,      11-OCT-2006 18:59:20, Version 6.1.1
%ADAERR-I-RECNOTF, Record NOT found for ISN 317 in file 49
%ADAERR-I-PLOGRB,  from record 1 in block 6 on PLOG 1
%ADAERR-I-IOCNT,        1 IO  on dataset ERRIN
%ADAERR-I-TERMINATED,   11-OCT-2006 18:59:20, elapsed time: 00:00:01 

拒否されたデータレコード

次のユーティリティによって拒否されたレコードは、可変長フォーマットのエラーファイルに書き込まれます。

  • ADACMP

  • ADADCU

  • ADAINV

  • ADAMUP

  • ADAREC

エラーレコードの構造は、Windows と UNIX の両方のインストールディレクトリのサブディレクトリ "Adabas/inc" にヘッダーファイル iodesam.h として格納されています。