ADAOPR(オペレータユーティリティ)

このドキュメントでは ADAOPR ユーティリティについて説明します。

次のトピックについて説明します。


機能概要

DBA は、このユーティリティを用いて Adabas ニュークリアスを操作することができます。

このユーティリティは多機能ユーティリティです。

処理フロー

graphics/adaopr1.png

データセット 環境
変数/
論理名
記憶媒体 追加情報
コントロールステートメント stdin/
SYS$INPUT
  ユーティリティマニュアル
ADAOPR メッセージ stdout/
SYS$OUTPUT
  メッセージおよびコード

チェックポイント

次の表は、各機能に対するニュークリアス条件と記録チェックポイントを示しています。

機能 ニュークリアスのアクティブ化が必要 ニュークリアスの非アクティブ化が必要 ニュークリアスは不要 記録チェックポイント
FEOF=PLOG x     SYNC(注 1 を参照)
EXT_BACKUP=PREPARE x     SYNX (EXT_BACKUP STARTED)(注 2 を参照)
EXT_BACKUP=CONTINUE x    

SYNX (EXT_BACKUP)

SYNC (FEOF=PLOG)(注 1 を参照)

注意:

  1. FEOF=PLOG チェックポイントの後、ADANUC は新しい PLOG セッションの開始時に SYNC チェックポイントを書き込みます。
  2. EXT_BACKUP=PREPARE のチェックポイントの書き込みは、Adabas バージョン 6.3 SP4 および Adabas バージョン 6.4 SP2 で導入されました。

制御パラメータ

次のコントロールパラメータを使用できます。

     ABORT

     ADD_REPLICATION [= number]
     ,FILE = number
     ,TARGET_DBID = number
     ,TARGET_FILE = number

     BFIO_PARALLEL_LIMIT = number

     CANCEL

     CHANGE_REPLICATION keyword
     ,REPLICATION_ID = (number [ - number] [ , number [- number]] …

     CLEAR_FILE_STATS = (number [- number] [, number [- number] ] ... )

     CSA = string

     DBID = number

     DELETE_REPLICATION = (number [ - number] [ , number [- number]] …

     DISPLAY = (keyword [,keyword]...)

     ES_ID = number

D    [NO]ET_SYNC

     [NO]EVENTING

     EXT_BACKUP = [PREPARE | CONTINUE | ABORT]

     FEOF = (keyword [,keyword])


     FILE = number


     FREE_CLQ

     ID = number

D    [NO]IO_TIME

     ISN = ( number [- number] [,number [- number] ] ... )

     [UN]LOCK = (number [,number]...)

     LOGGING = (keyword [,keyword]...)

     LOGIN_ID = string

     NISNHQ = number

     NODE_ID = string

     OPTIONS = (keyword [,keyword]...)

     READ_PARALLEL_LIMITS = (records,blocks,total)

     RESET = keyword

D    [NO]RESPONSE_ABORT

     RESPONSE_CHECK = (number[-number][,number[-number]]...)

     SET_FILE_STATS = (number[-number][,number[-number]]...)

     SHUTDOWN

     STATUS = (keyword [,keyword]...)

     STOP = (number[-number][,number[-number]]...)

     THREAD = number

     TNAA = number

     TNAE = number

     TNAX = number

     TT = number

     USER_ID = string

     WCHARSET = <ICU encoding>

     WRITE_LIMIT = [number]

     XA_RESPONSE_CHECK =  (keyword [,keyword]...)

ABORT

ABORT

この機能は Adabas セッションを直ちに終了します。すべてのコマンド処理は直ちに停止されます。該当セッションは、自動再スタートが保留のまま異常終了となります。

ABORT はデータベースのデフォルトディレクトリに次のファイルを書き出します。

  • Adabas ニュークリアスからのステータス情報を格納する CSA ダンプファイル。ファイルの名前は、ADABAS.xxx.hh:mm:ss(UNIX)、ADABASxxx.hh-mm-ss (Windows)、または ADABAS-xxx-hh-mm-ss(OpenVMS)です。ここで、xxx はデータベース ID、hh:mm:ss(または hh-mm-ss)は、ファイルが作成された時刻です。ADAOPR の CSA パラメータを指定すると、実行中のニュークリアスからの情報を格納する CSA ダンプファイルから取得できるのと同じ情報が表示されます。

  • 診断情報を含む SMP ダンプファイル。ファイルの名前は SAGSMP.xxx.hh:mm:ss (UNIX)、SAGSMPxxx.hh-mm-ss (Windows)、または SAGSMP-xxx-hh-mm-ss です。ここで、xxx はデータベース ID、hh:mm:ss(または hh-mm-ss)は、ファイルが作成された時刻です。

ADD_REPLICATION

ADD_REPLICATION [= number]
               ,FILE = number
               ,TARGET_DBID = number
               ,TARGET_FILE = number

このパラメータは、Adabas を搭載した Event Replicator(Adabas レプリケーション)を使用している顧客にのみ関連します。

新規の Adabas-Adabas レプリケーションは、ステータス Inactive で定義されます。レプリケーション ID として、任意でゼロ以外の番号を指定できます。この番号には、既存のレプリケーションのレプリケーション ID は指定できません。番号を指定していない場合は、Adabas によってレプリケーション ID が作成されます。レプリケーションのソースファイル、ターゲットデータベース、およびターゲットファイル番号を指定する必要があります。

BFIO_PARALLEL_LIMIT

BFIO_PARALLEL_LIMIT = number

このパラメータは、バッファフラッシュによって並行に行われる I/O 要求数の上限を指定するのに使用し、他のスレッドから同時に発生した I/O のうち、処理の早いものを先に処理することを可能にします。例えば、大規模なバッファフラッシュが発生した場合、I/O キューがビジーになり、他の I/O(バッファプール読み取り I/O や WORK I/O など)が長時間キューに入れられ、コマンドスループットが遅くなり、バッファフラッシュがアクティブな場合はアプリケーションが停止したまま動かなくなる可能性もあります。

BFIO_PARALLEL_LIMIT を指定した場合、バッファフラッシュは指定された数の I/O を設定し、次のパケットを発行する前にこれらのフラッシュの処理が完了するまで待機します。"number" に指定できる最大値は、使用している Adabas システムによって決まります。値に 0 を指定した場合、バッファフラッシュ I/O の数には制限がありません。

CANCEL

CANCEL

この機能は Adabas セッションを直ちに終了します。アクティブな ET ユーザーごとに BT コマンドが発行された後、セッションは終了します。

データベースへのコミュニケーションリンクは切断されますが、共有メモリは維持されます。この場合、ADAOPR を使用することで表示機能は実行可能ですが、パラメータの変更はできなくなります。

CHANGE_REPLICATION

CHANGE_REPLICATION = keyword
                  , REPLICATION_ID = (number [ - number] [ , number [- number]] …

このパラメータは、Adabas を搭載した Event Replicator(Adabas レプリケーション)を使用している顧客にのみ関連します。

CHANGE_REPLICATION は、1 つまたは複数のレプリケーションのステータスの変更に使用できます。レプリケーションには、次のステータス値のいずれかを設定できます。

ステータス 説明
Inactive 現在、ターゲットファイルにはデータがレプリケートされておらず、レプリケーションを開始するためのアクティビティも実行されていません。
Prepare これは、レプリケーションの初期状態処理を実行する予定であることを示します。このステータスは、パラメータ REPLICATION を指定した ADABCK を使用して、レプリケートするファイルのバックアップを作成するための前提条件です。
Initialization これは、パラメータ REPLICATION を指定した ADABCK が実行中であり、レプリケートされるファイルの初期状態を含むバックアップが作成されていることを示します。
Recording Adabas は、レプリケーションコマンドファイルおよびレプリケーショントランザクションファイル内の更新トランザクションを記録していますが、現在はターゲットデータベースに更新処理をレプリケートしていません。
Active レプリケーションがアクティブです。ソースファイルのすべての変更は、ターゲットファイルにレプリケートされます。
Error レプリケーション中に、不明なエラーが発生しました。レプリケーションを続けるには、新しい初期状態処理が必要です。

次のオプションを指定して、レプリケーションステータスを変更できます。

キーワード 説明
INACTIVE

現在、ターゲットファイルにはデータがレプリケートされておらず、レプリケーションを開始する予定もありません。ターゲットデータベースにまだレプリケートされていないトランザクションは削除されます。

INITIALIZATION

初期状態の処理を準備します。ステータスは Prepare に設定されます。次に、通常は、レプリケートするファイルのパラメータ REPLICATION を使用して、ADABCK DUMP/EXUDUMP を呼び出す必要があります。ADABCK は最初にステータスを初期化に設定し、次に ET 同期中に、データベース内の現在の状態がバックアップファイルと同じ場合、ADABCK はステータスを Recording に設定します。

または、独自の初期状態処理を実行してから、ADAOPR CHANGE_REPLICATION=RECORDING を実行することもできます。

RECORDING

次のいずれかになります。

  • レプリケートされるファイルのデータは、パラメータ REPLICATION を指定した ADABCK を使用せずに保存されます。レプリケーションステータスが Recording に設定されます。これは、ターゲットファイルへのデータのコピーが完了して、ステータスを Active に設定するとすぐに、新しいデータベース変更をターゲットファイルにレプリケートするために記録されることを意味します。

    注意:
    ADAOPR CHANGE_REPLICATION = RECORDING の実行は、パラメータ REPLICATION を指定した ADABCK でデータを保存する場合は必要ありません。この場合、ADABCK はステータスを Recording に設定します。

  • レプリケーションが停止され、新しいデータベース更新は記録のみ行われます。レプリケーションが再度アクティブ化されるとすぐに、データベース更新がターゲットデータベースにレプリケートされます。

ACTIVE

レプリケーションがアクティブです。ソースファイルのすべての変更は、ターゲットファイルにレプリケートされます。

ステータス変更の実行対象に対して、レプリケーション ID を指定する必要があります。

注意:

  1. 変更するレプリケーションのリストに参照整合性制約のあるファイルが含まれている場合は、関連ファイルおよび同じターゲットデータベースのレプリケーションも指定する必要があります。
  2. 次のマトリックスは、現在のレプリケーションステータスおよびその結果のステータス変更に応じて許可されるオプションを示しています。
ステータス/キーワード INACTIVE INITIALIZATION RECORDING ACTIVE
Inactive Inactive 準備 - -
準備 Inactive 準備 記録(注意 1 を参照) -
初期化 Inactive Init - -
記録 Inactive 記録 記録 Active
Active Inactive 準備 Recording(注 2 を参照) Active
エラー Inactive 準備 - -

注意:

  1. 初期状態の処理としては、パラメータ REPLICATION を指定して ADABCK を使用する方法が推奨されます。次に、バックアップが完了すると、ADABCK はステータスをまず Initialization に設定し、その後に Recording に設定します。初期状態の処理に ADABCK を使用しない場合(例えば空のファイルでレプリケーションを開始する場合)のみ、ステータスを Recording に設定する必要があります。
  2. メンテナンスなどのためにターゲットデータベースをシャットダウンした場合は、レプリケーションを Recording に設定する必要はありません。その後、データベースのステータスは Active のままになり、ターゲットデータベースは再び使用可能になるまでポーリングされます。日中に実行した更新を夜間にレプリケートする場合や、ターゲットデータベースに前日のデータベース状態が含まれている必要がある場合は、ステータスを Recording に設定すると便利です。

CLEAR_FILE_STATS

CLEAR_FILE_STATS = (number [- number] [, number [- number] ] ... )

このパラメータは、特定のファイルに SET_FILE_STATS を指定することで有効にした I/O 統計の収集を無効にします。

CSA

CSA = string

"string" には Adabas ニュークリアスからのステータス情報を格納するファイル(CSA ダンプファイル)を指定します。このファイルは、ADAOPR ABORT 機能を実行したとき、Adabas が異常終了したとき、レスポンスチェック(詳細については RESPONSE_CHECK パラメータを参照)をトラップしたときに作成されます。

ファイルには次の命名規則が適用されます。

UNIX

ADABAS.xxx.hh:mm:ss
ADABAS.xxx.RSPyyy.hh:mm:ss

Windows

ADABAS.xxx.hh-mm-ss
ADABAS.xxx.RSPyyy.hh-mm-ss

OpenVMS

ADABAS-xxx-hh-mm-ss
ADABAS-xxx-RSPyyy.hh-mm-ss

NORESPONSE_ABORT パラメータを設定していることを前提としています。値の意味は次のとおりです。

  • "xxx" は 3 桁のデータベース ID

  • "yyy" はトラップした 3 桁のレスポンスコード

  • "hh:mm:ss" はファイルが作成された時刻(UNIX)

  • "hh-mm-ss" はファイルが作成された時刻(Windows および OpenVMS)

例えば、データベース ID が 5 で、トラップしたレスポンスコード 113 でファイル作成が始まった場合、ファイル名は ADABAS.005.RSP113 で始まります。そして、ADABAS.005.RSP113.12:16:50(UNIX)、ADABAS.005.RSP113.12-16-50(Windows)、ADABAS-005-RSP113.12-16-50(OpenVMS)のように作成時刻が付加されます。

ファイルは、環境変数/論理名 ADA_CSA_DUMP でポイントされているディレクトリに作成されます。デフォルトはニュークリアスの起動ディレクトリです。同じ名前を持つファイルがこのディレクトリにすでに存在している場合、それは上書きされます。

DBID パラメータと CSA パラメータは相互に排他的です。

DBID

DBID = number

このパラメータは、後続の ADAOPR コマンドに適用するデータベースを選択します。1 つのセッションで複数の DBID がサポートされます。

DBID パラメータと CSA パラメータは相互に排他的です。

例:

adaopr: dbid=1
adaopr: shutdown
adaopr: dbid=2
adaopr: shutdown
adaopr: dbid=3
adaopr: shutdown
adaopr: quit

DELETE_REPLICATION

DELETE_REPLICATION = (number [ - number] [ , number [- number]] …

このパラメータは、Adabas-Adabas レプリケーションで Adabas Event Replicator を使用している顧客にのみ関連します。

指定されたレプリケーション ID を持つレプリケーションがアクティブな場合は停止され、ターゲットファイルにまだレプリケートされていないコマンドやトランザクションも含めて削除されます。

DISPLAY

DISPLAY = (keyword [,keyword]...)

このパラメータは、Adabas セッション時の各種情報の表示に使用します。

次のキーワードを使用できます。

キーワード 説明
ACTIVITY データベースの稼動状況を表示します。
BF_STATISTICS バッファフラッシュの統計を表示します。
BP_STATISTICS バッファプールの統計を表示します。
COMMANDS コマンドテーブルを表示します。
CQ コマンドキューを表示します。
DYNAMIC_PARAMETERS 動的なニュークリアスパラメータを表示します。
FILE_IO ファイル I/O を表示します。
FP_STATISTICS フォーマットプールの統計を表示します。
HIGH_WATER 最大使用量を表示します。
HQ ホールドキューを表示します。
ICQ 内部コマンドキューを表示します。
IO_TIMES コンテナの I/O 時間を表示します。
PLOG_STATISTICS プロテクションログの統計を表示します。
REPLICATIONS Adabas-Adabas レプリケーション。
RPL_STATS 内部収集されたレプリケーション統計。
STATIC_PARAMETERS 静的なニュークリアスパラメータを表示します。
TT スレッドテーブルを表示します。
UCB ユーティリティコミュニケーションブロックを表示します。
UQ ユーザーキューを表示します。
UQ_FILES ユーザーファイルリストを表示します。
UQ_FULL ユーザーキューエレメントについての完全な情報を表示します。
UQ_TIME_LIMITS ユーザーのタイムリミットを表示します。

ここからは、各種のキーワードで出力される情報と、表示される情報について説明します。

表示例の中には、割合を含んでいるものもあります。該当する値は、どれも切り捨てられた値です。未定義の値(ゼロ割り)は " *%"、オーバーフローは "***%" として表されます。

例:DISPLAY=ACTIVITY

adaopr: display=activity

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76           Activity          on 22-JAN-2014 13:19:30   


I/O Activity                     Total   Throwbacks                       Total
------------                     -----   ----------                       -----
Buffer Pool                      5,440   Waiting for UQ context              87
WORK Read                          728   Waiting for ISN                     53
WORK Write                         647   ET Sync                              0
PLOG Write                         194   DWP Overflow                         0
NUCTMP                           1,600
NUCSRT                             531

Pool Hit Rate                    Total   Interrupts       Current         Total
-------------                    -----   ----------       -------         -----
Buffer Pool                        99.6% WP Space Wait          0             0
Format pool                        98%   

情報の意味は次のとおりです。

  • [I/O ACTIVITY]は、次の処理回数の合計を示します。

    • 物理バッファプール I/O(物理読み込み I/O 回数 + 物理書き込み I/O 回数)

    • WORK および PLOG に対する読み込みおよび書き込み I/O 回数

    • NUCTMP および NUCSRT の I/O 回数

  • [INTERRUPTS]は、ワークスペースのスペース待ちの現在の回数と合計回数を示します。

  • [POOL HIT RATE]には、次の情報が表示されます。

    • バッファプールヒット率。これは論理的な読み込み I/O と、物理的な読み込み I/O との間の関係を表します。バッファプールヒット率は次の計算式で求められます。

       hit rate (in %) =  ((logical read I/Os - physical read I/Os) * 100)
           / logical read I/Os
    • フォーマットプールヒット率。フォーマットバッファの要求回数(要求された FB 数)と、フォーマットプールですでに変換された要求済みフォーマットバッファの数(変換された FB 数)との間の関係を表します。フォーマットプールヒット率は次の計算式で求められます。

       hit rate (in %) = ((translated FBs * 100) / required FBs)
  • [THROWBACKS]には、次の情報が表示されます。

    • 内部コマンドが実行していたためにセッションコンテキスト待ち状態になっているコマンドの数。

    • ISN が他のユーザーにホールドされているために待ち状態になっているコマンドの数。

    • ET の同期のために待ち状態になっているコマンドの数。

    • 動的なワークプールのオーバーフローのために戻されたコマンドの数。

例:DISPLAY=BF_STATISTICS

adaopr: disp=bf_statistics
%ADAOPR-I-STARTED,      18-OCT-2016 16:05:03 Version <version number>

Database 37, startup at 18-OCT-2016 16:04:40
ADANUC Version 6.5.1.0, PID 10448

                       ADANUC Version 6.5.1.0
        Database 37    Buffer Flush Statistics  on 18-OCT-2016 16:05:02


Buffer flush statistics:
------------------------

Buffer flush         Write Number of Type    Size  Average IO Duration Rejected
start time           Limit    Blocks         (MB) time (msec)    (sec)    Locks
-------------------------------------------------------------------------------
18-OCT-2016 16:04:40     2         4 DB      0.04        0.00     0.00        0
18-OCT-2016 16:04:59     2       128 DB      0.54        0.35     0.04        0
18-OCT-2016 16:05:00     2       128 DB      0.53        0.96     0.12        1
18-OCT-2016 16:05:00     2         9 DB      0.06        0.00     0.00        0
18-OCT-2016 16:05:00     2         5 DB      0.04        3.00     0.01        0
18-OCT-2016 16:05:01     2       126 DB      0.53        0.98     0.12        1
18-OCT-2016 16:05:01     2         7 DB      0.05       11.00     0.07        0
18-OCT-2016 16:05:01     2        12 DB      0.07        0.00     0.00        0
18-OCT-2016 16:05:02     2       128 DB      0.54        0.85     0.10        0
18-OCT-2016 16:05:03     2       131 DB      0.55        0.10     0.01        0

Total number of flushes:        10
Explicit               :         1
Write limit            :         0
WORK limit             :         5
Space                  :         0
Emergency              :         0
Ignored blocks         :         4

バッファフラッシュの統計を表示します。現在のニュークリアスセッションで 100 回を超えるバッファフラッシュが実行された場合は、最後の 100 回のバッファフラッシュが表示されます。各バッファフラッシュについて、次の情報が表示されます。

  • バッファフラッシュの開始時刻。

  • 現在の書き込み制限。データベースブロックの書き込み制限は、ADAOPR WRITE_LIMIT を使用して変更できます。一時ブロックの書き込み制限は変更できません。

  • バッファフラッシュに含まれるブロックの数。

  • バッファフラッシュのタイプ:

    • DB は、データベースブロックのフラッシュ

    • Temp は、一時ブロックのフラッシュ

  • バッファフラッシュに含まれるブロックのサイズ(メガバイト単位)。

  • バッファフラッシュで実行される I/O の平均 I/O 時間(ミリ秒単位)。

  • バッファフラッシュの期間(秒単位)。

  • 拒否されたロックの数とは、バッファフラッシュがブロックの書き込みを試行したときにブロックが排他的にロックされていたことが理由で、バッファフラッシュ中にすぐに書き込まれなかったブロックの数です。拒否されたブロックは、他のブロックの書き込み後に書き込まれるか(その場合バッファフラッシュはロックが許可されるまで待機します)、別の ignore-blocks バッファフラッシュによって書き込まれます。

表の後には、バッファフラッシュの総数が表示され、バッファフラッシュの理由の内訳が示されます。

注意:

  1. 上の例で示したデータベースでは、書き込み制限を超える前に WORK 制限バッファフラッシュが発生する、小さな WORK コンテナが使用されています。その理由から、上の例に示したデータベースでは、WORK 制限バッファフラッシュが表示されていますが、書き込み制限バッファフラッシュは表示されていません。
  2. 2 つのスレッドでほぼ同時に、バッファフラッシュが必要だと判断されることがあります。次に、両方のスレッドがバッファフラッシュに必要なフラグを設定します。最初のスレッドがフラグを設定し、バッファフラシュスレッドがバッファフラッシュを開始して、フラグをリセットします。2 番目のスレッドが再度フラグを設定します。バッファフラッシュが終了すると、新しいバッファフラシュがすぐに開始されます。このような不要なバッファフラッシュではエラーが発生しないので、このようなバッファフラッシュを回避するロジックは実装されていません。この例では、5 番目と 8 番目のバッファフラッシュがそのような不要なバッファフラッシュです。これらは "Ignored blocks" バッファフラッシュとして表示されるので、無視されたブロックが 2 つだけでも、4 つの Ignored blocks バッファフラッシュが表示されます。

例:DISPLAY=BP_STATISTICS

adaopr: display=bp_statistics

                       ADANUC Version  <version number>
        Database 34    Buffer Pool Statistics   on  5-JUN-2014 13:11:28


Buffer Pool Size   :   419,430,400

Pool Allocation                        RABNs present
---------------                        -------------
Current     (  7%) :    32,835,584     ASSO               :            33
Highwater   ( 10%) :    42,676,224     DATA               :             5
Internal    (  7%) :    30,770,176     WORK               :             0
Workpool    (  0%) :     1,408,000     NUCTMP             :             0
                                       NUCSRT             :             0

I/O Statistics                         Buffer Flushes
--------------                         --------------
Logical Reads      :           340     Total              :             3
Physical Reads     :            17     To Free Space      :             0
Pool Hit Rate      :            95.0%  Temporary Blocks   :             0

                                       Write Limit  (  2%):     8,388,600
Physical Writes    :            41     Modified     (  0%):       108,544

                                       Limit Temp.B.( 50%):   209,715,000
                                       Modified T.B.(  0%):             0

情報の意味は次のとおりです。

  • [POOL ALLOCATION]には、次の情報が表示されます。

    • 現在使用中のバッファプールのサイズ(バイト数)と割合。

    • バッファプールのピーク時のサイズ(バイト数)および割合(DISPLAY=HIGH_WATER のときの表示も参照)。

  • [RABNs PRESENT]には、次の情報が表示されます。

    • バッファプールで現在使用されている ASSO、DATA および WORK RABN の数。

  • [I/O STATISTICS]には、次の情報が表示されます。

    • 論理および物理バッファプール読み込み I/O の合計(バッファプールのヒット率を求めるために両方の回数が必要)。

    • バッファプールのヒット率(バッファプールヒット率の計算式は DISPLAY=ACTIVITY の例を参照)。

    • 物理バッファプール書き込み I/O の合計回数。

  • [BUFFER FLUSHES]には、次の情報が表示されます。

    • バッファフラッシュの合計回数。

    • フリースペースを取得するために行われたバッファフラッシュの合計回数。

    • 一時ブロックのバッファフラッシュの合計数。

    • データベースブロックのバッファプール WRITE LIMIT のサイズと割合。

    • 変更されたデータベースブロックのサイズ(バイト数)と割合。

    • 一時ブロックのバッファプール WRITE LIMIT のサイズと割合。

    • 変更された一時ブロックのサイズ(バイト数)と割合。

例:DISPLAY=COMMANDS

adaopr: display=commands

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76           Commands          on 19-JAN-2014 14:58:10   


ADABAS Commands:				         9,884

        A1            892         L2             553        OP            25
        BT            736         L3           1,124        RC            89
        C1             40         L4             569        RE             0
        C3              0         L5             420        RI             0
        C5             10         L6             436        S1         1,511
        CL             32         L9             456        S2            81
        E1          1,006         LF              20        S4            12
        ET             72         MC               0        S8           230
        HI              0         N1             877        S9            50
        L1            643         N2               0

このコマンドは、現セッションで発行された Adabas コマンドの数の合計を表示します。MC コマンドの場合、表示される値は、MC コール回数と MC コールに含まれる単一 Adabas コマンド数を足したものです。

マルチフェッチオプションが設定された状態で発行された読み込みコマンドは単一コマンドとしてカウントされます。

ユーティリティによって行われた更新は表示に含まれません。

注意:
コマンドカウントは、ADAOPR RESET=COMMANDS でリセットできます。

例:DISPLAY=CQ

adaopr: display=cq
                       ADANUC Version <version number>
        Database 2         Command Queue        on 14-NOV-2014 13:41:53


  No   Node Id  Login Id       ES Id  APU Cmd File  Status
  --   -------  --------       -----  --- --- ----  -----
   1  PC0001    miller          3316    1  RC   13  Ready to run
   2  PC0001    jones           1360    2  S8   13  Running
   3  PC0001    smith           6148    1  RC   13  Ready to run
   4  PC0001    miller          4208    1  S8   13  Running
   5  PC0001    jones           5224    2  S9   13  Ready to run
   6  PC0001    dba             7024    2  U1    0  Running
   7  PC0001    brown           3140    2  S1   13  Running
   8  PC0001    meyer           6180    2  S8   13  Running
   9  PC0001    smith           4756    1  S1   13  Running
  10  PC0001    king            1240    2  ET    0  Ready to run
  11  PC0001    meyer            836    2  RC   13  Ready to run
  12  PC0001    brown           6272    1  L6   13  Ready to run

Selected: 12, Used: 12, Queue Size: 13

この例では、現在のコマンドキューエントリが表示されています。

  • [NODE ID]には、ノード ID 文字列が表示されます。

  • [LOGIN ID]には、ログインユーザー ID 文字列が表示されます。

  • [ES ID]には、環境固有の ID(プロセス ID など)が表示されます。

  • ニュークリアスパラメータ APU が設定されている場合、APU にはコマンドキューエントリの割り当てられた Adabas 処理ユニットが表示されます。APU が指定されていない場合、列 APU は表示されません。

  • [CMD]には、コマンド文字列が表示されます。

  • [FILE]には、ファイル番号が表示されます。

  • [STATUS]には、コマンドキューエントリのステータスが表示されます。

画面の最後の行は、現在有効な選択条件に従って選択されたコマンドキューエントリの数と、コマンドキューで使用されたエントリ全体の数を示します。

ステータスとして表示される値は次の表のとおりです。

ステータス 説明
Completed コマンド処理完了。
Marked For Deletion コマンドは削除のためにマークされます。ユーザーはアクティブではなくなります。
New コマンドはスケジューリングキューに挿入される用意ができています。
Ready To Run キューに配置され、スケジューリングの用意ができています。
Running スレッドで実行中です(DISPLAY=TT を参照)。
Waiting For Complex 複合コマンドは実行待ち状態です。
Waiting For Et Sync ET 同期を待機しています。
Waiting For Group Commit グループ ET を待機しています。スレッドテーブルにエントリがありません。
Waiting For Isn <isn> 画面の[File]列に表示されている ISN を待機しています。スレッドテーブルにエントリがありません。
Waiting For Space 作業スペースを待機しています。エントリはスレッドテーブルにありません。
Waiting For Uqe ユーザーキューエントリを待機しています。要求されたエントリはアクティブな内部コマンドによってロックされています。

注意:
画面には、[U0]などのコマンドコードが示されることがありますが、これは Adabas が内部的に使用するコードです(例えばユーティリティの実行中など)。
ユーザーが明示的な選択条件を指定しなかった場合でも、[RUNNING]と[COMPLETED]の値は異なることがあります。

例:DISPLAY=DYNAMIC_PARAMETERS

adaopr: display=dynamic_parameters

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76      Dynamic Parameters     on 19-JAN-2014 14:58:10   


Resources:         NISNHQ    :           100    WRITE_LIMIT:            - 

Time Slices:       TNAA      :           900    TNAX       :           900
                   TNAE      :           900    TT         :           300

Logging:           CLOG      : OFF


Read limits:       200, 10, 30

Response check with ABORT    : 84,160,164-182,243,251-252

上記の表示は動的なニュークリアスパラメータの現在の値を示しています。

例:DISPLAY=FILE_IO

adaopr: display=file_io

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76           File I/O          on 19-JAN-2014 14:58:10   


                       Reads           Hit
    File       Logical       Physical  Rate         Writes
    ----       -------       --------  ----         ------
      11       145,341            180   99%          2,869
      12        99,070            148   99%          2,149

この表示は、対象ファイルの I/O 統計ファイルが有効(ADAOPR SET_FILE_STATS)にされてからの論理的および物理的な読み取り、ヒット率、および各ファイルに対するバッファプールマネージャの書き込みを示します。I/O 統計が有効になっていないファイルや、I/O がまったく実行されなかったファイルは表示されません。

注意:

  1. ヒット率の値の公式については、DISPLAY=ACTIVITYの記述を参照してください。
  2. 書き込み処理は、ブロックが変更済みとしてマークされていなかった場合にのみカウントされます。つまり、前のバッファフラッシュですでに実行されている物理的書き込み I/O や、次回のバッファフラッシュで実行される保留中の物理的書き込み I/O がカウントされます。

例:DISPLAY=FP_STATISTICS

adaopr: display=fp_statistics

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76    Format Pool Statistics   on 19-JAN-2014 14:58:10   

Maximum Local  Pool Size:        251,656
Maximum Global Pool Size:        251,656

Pool Allocation                            Pool Contents
---------------                            -------------
Local  Current   ( 22%) :         57,540   Local  Format Buffers:         162
Local  Highwater ( 27%) :         70,000   Global Format Buffers:           1

Global Current   (  0%) :             84
Global Highwater (  0%) :             84


Pool Statistics                    Local          Global
---------------                    -----          ------
Scans                             11,780               3
Hits                              11,547               2
Hit Rate                              98%             66%

Replacements                           0               0
Overflows                              0               0

上記の表示はフォーマットプール統計を示しています。

  • [POOL ALLOCATION]には、次の情報が表示されます。

    • 現在使用されているローカルおよびグローバルフォーマットプールのサイズ(バイト数)と割合。

    • ローカルおよびグローバルフォーマットプールの最大使用量のサイズ(バイト数)と割合。

  • [POOL STATISTICS]には、次の情報が表示されます。

    • フォーマットプールの有効なフォーマットバッファのスキャン回数とヒットした回数の合計(フォーマットプールのヒット率を計算するには両方の回数が必要)。

    • フォーマットプールのヒット率(フォーマットプールのヒット率の計算式については DISPLAY=ACTIVITY の例を参照)。

    • フォーマットプールで上書きされた有効なフォーマットバッファの合計数([Replacements]の表示)。

    • オーバーフロー。これは、フォーマットバッファがフォーマットプールサイズを超過したため、発生したレスポンス 42 の回数です。

  • [POOL CONTENTS]には、次の情報が表示されます。

    • フォーマットプールで有効なローカルフォーマットバッファの数。

    • フォーマットプールで有効なグローバルフォーマットバッファの数。

例:DISPLAY=HIGH_WATER

adaopr: display=high_water
                       ADANUC Version <version number>
        Database 2        High Water Marks      on 21-NOV-2014 11:44:19

Area/Entry               Size      In Use  High Water    %      Date/Time
----------               ----      ------  ----------    -      ---------
User Queue                100          13          13   13 21-NOV-2014 11:44:00
Command Queue               -          12          13    - 21-NOV-2014 11:44:19
  APU 01                    -           2          12    - 21-NOV-2014 11:44:02
  APU 02                    -          13          15    - 21-NOV-2014 11:44:00
Hold Queue                  -           2           2    - 21-NOV-2014 11:44:00
Client Queue              100          13          13   13 21-NOV-2014 11:44:00
HQ User Limit               -           -           1    - 21-NOV-2014 11:44:00
Threads                     6           4           6  100 21-NOV-2014 11:44:00
Workpool          524,288,000           0 131,072,016   25 21-NOV-2014 11:42:16
  ISN Sort         65,536,000           -     380,000    0 21-NOV-2014 11:44:04
  Complex Search   65,536,000           -           0    0
Attached Buffer     1,048,576     219,136     219,136   20 21-NOV-2014 11:44:02
ATBX       (MB)            20           0           0    0
Buffer Pool(KB)     2,048,000     957,962   1,009,978   49 21-NOV-2014 11:42:16
Protection Area       127,990
  Active Area          38,397           -           4    0 21-NOV-2014 11:44:04
Group Commit               50           1           1    2 21-NOV-2014 11:42:17
Transaction Time        3,000           -           0    0

上記の表示は、現セッションに対する最大使用量を示しています。

  • [SIZE]には、プールおよびバッファのサイズ(バイト数)が表示されます。キュー、スレッド、およびホールドキューユーザーリミットの場合、エントリの数が表示されます。

  • [IN USE]には、現在使用中のサイズ(バイト数)または個数が表示されます。

  • [HIGH WATER]には、それぞれのエリア/エントリで同時に必要になった最大の量を示します。

  • [%]には上限とサイズの関係が表示されます。最大使用量がサイズを超過すると、この列の値は 100 %より大きくなることがあります。例えば、値が ADAOPR によって減少した場合や、元の領域が動的に増加した場合に発生する可能性があります。これは通常の Adabas 動作です。Adabas パラメータの変更は必要ありません。

  • DATE/TIME には、初めて最大使用量になった日付/時刻が表示されます。最大使用量が 0 である場合、この列には何も出力されません。

[AREA/ENTRY]列に表示されるエントリは、ADANUC パラメータ NU(ユーザーキュー)、NCL(クライアントキュー)、NISNHQ(ホールドキューユーザー制限)、NT(スレッド)、APU(Adabas 処理ユニット、ニュークリアスパラメータ APU が設定されている場合にのみ表示)、LWP(ワークプール)、LBP(バッファプール)、LAB(アタッチドバッファ)、TT(トランザクション時間)に対応します。ホールドキューとコマンドキューには、事前定義されたサイズがありません。必要に応じて動的に増加します。

[ACTIVE AREA]には、単一トランザクションで使用できる WORK パート 1 の最大部分が表示されます。トランザクションのプロテクション情報が[Active Area]で許可されているスペースを超えると、レスポンス 9(LP)が返され、ニュークリアスは PLOVFL メッセージを表示し、最大使用表示の[%]列に 100 を超える値を表示します。

OP コールにユーザー固有のタイムアウト値を設定したユーザーは、[Transaction Time]の値に含まれません。

注意:
1.ADAOPR の設定が原因で、ニュークリアスから情報を取得できない場合(例えば ADAOPR パラメータ CSA を使用したとき)、[Attached Buffer]と[Command Queue]には正しい値が表示されません。
2.スレッドはラウンドロビン方式で使用されます。したがって、スレッドに対する最大使用量は、ほとんどの場合、[Size]列に表示される値と同じになります。
3.ニュークリアスの異常終了後の自動再スタート中に、その時間内にアクティブで、更新を回復する必要があるユーザーに対して、ユーザーキューエレメントが作成されます。そのため、新しいニュークリアスセッションの開始直後は、ユーザーキューの最大使用量が比較的多くなることがありますが、使用中のユーザーキューエレメントの数は少なくなります。

例:DISPLAY=HQ

adaopr: file=11, display=hq

                     ADANUC Version <version number>
        Database 76          Hold Queue         on 19-JAN-2014 14:58:10   

        Id Node Id  Login Id      ES Id User Id  File           ISN Locks  Flg
        -- -------  --------      ----- -------  ----           --- -----  ---
        15 sunxxx01 miller         6974 *adatst    11         2,222   X     M
        19 sunxxx01 smith          7056 *adatst    11             2   X

Selected: 2, Used: 8, Queue Size: 160

上記の表示は現在のホールドキューエントリを示しています。

  • [ID]には、ISN をホールドしているユーザーのユーザー ID が表示されます。

  • [NODE ID]には、ノード ID 文字列が表示されます。ローカルノードは空白によって表現されます。

  • [LOGIN ID]には、ログインユーザー ID 文字列が表示されます。

  • [ES ID]には、環境固有の ID(プロセス ID など)が表示されます。

  • [USER ID]には、ユーザー ID が表示されます。[USER ID]の値は、アスタリスクとユーティリティ名をつなげた文字です。

  • [FILE]には、ISN が存在する Adabas ファイルの番号が表示されます。

  • [ISN]には、ホールドされている ISN の番号が表示されます。

  • LOCKS は、ISN のロックの種類を示します。ここで X は排他的ロック、S は共有ロックです。

    注意:
    Adabas バージョン 6.3 SP1 以降では共有ロックは S と表示されますが、以前のリリースでは R と表示されていました。

  • [FLG]に[M]と表示されている場合は、レコードが変更されたことを表します。

画面の最終行は、現在有効な選択条件にしたがって選択されたホールドキューエントリの数、および全体で使用されたエントリ数を示しています。

エントリの並び順は、ソートされて表示されるわけではありません。

例:DISPLAY=ICQ

adaopr: display=icq

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76    Internal Command Queue   on 19-JAN-2014 14:58:10   


        Id  Node Id   Login Id       ES Id  Command   Status
        --  -------   --------       -----  -------   ------
  00000002            *system     00000000  SHUT      Running

Selected: 1, Used: 1, Queue Size: 101

上記の表示は内部コマンドキューを示しています。その内容は次のとおりです。

Command 説明
AR 自動再スタート
BT トランザクションのバックアウト
BTCL トランザクションのバックアウトおよびユーザーのクローズ
CANCEL ニュークリアスのキャンセル
DELUQE ファイルリストの解放およびユーザーキューエレメントの削除
ETSYNC グローバルトランザクションがタイムアウトを受け取った後に ET-SYNC ステータスチェックを開始
SHUT ニュークリアスのシャットダウン
STOP ADAOPR からの指示による停止
TIMEOUT 非アクティビティタイムアウト

内部コマンドのステータスは、[READY TO RUN]、[RUNNING]、[WAITING FOR ET SYNC]または[WAITING FOR UQE]です。

画面の最終行は、現在有効な選択条件に従って選択された内部コマンドキューの数と全体で使用されたエントリ数を示しています。

例:DISPLAY=IO_TIMES

adaopr: display=io_times

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76        IO Statistics        on 19-NOV-2014 12:16:48


                  Number of IOs       Maximum IO time      Average IO time
                  -------------       ---------------      ---------------
ASSO Read    :               735574                14397                    1
ASSO Write   :                12136                    2                    1
DATA Read    :              2023257                13910                    1
DATA Write   :                  444                    1                    1
WORK Read    :                    4                    1                    1
WORK Write   :                  660                    2                    1
NUCSRT Read  :                 4060                  940                    1
NUCSRT Write :                 4060                    1                    0
NUCTMP Read  :                   30                    1                    1
NUCTMP Write :                  896                    1                    1

[Number of IOs]には、ASSO、DATA、WORK、NUCSRT、および NUCTMP への物理的な読み取りおよび書き込み I/O アクセスの回数が表示されます。

[Maximum IO time]には、ASSO、DATA、WORK、NUCSRT、および NUCTMP への 1 回の I/O の読み取りおよび書き込みアクセスの最大期間がマイクロ秒単位で表示されます。

[Average IO time]には、ASSO、DATA、WORK、NUCSRT、および NUCTMP への 1 回の I/O アクセスの平均時間が表示されます。

I/O 時間のログ記録は、ADAOPR IO_TIME が有効になっている場合にのみ使用できます。

例:DISPLAY=PLOG_STATISTICS

adaopr: display=plog_statistics

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76       PLOG Statistics       on 19-JAN-2014 14:59:41


PLOG Environment
----------------
NUCPLG     (active) : /FS/fsxxxx/sag/ada6180102/ada/db076/NUCPLG


Active PLOG
-----------
Session Number      :  37
Extent              :  2

Active Since        :  19-JAN-2014 14:59:41
Duration            :              00:00:01

Allocated Space     :         24,683 KB
Used Space   (  0%) :             32 KB
Average Growth Rate :        115,200 KB/h

例:DISPLAY=REPLICATIONS

adaopr: display=replications
                       ADANUC Version <version number>
        Database 34         Replications        on 19-JAN-2014 09:47:48


       ID  From FNR  To DB  To FNR  Status         Remark
       --  --------  -----  ------  ------         ------
        1     111      37     111   Inactive                                    
       86      86      37      86   Active                                      


            2 transactions pending:
        ---------------------------

        To DB   Transactions
        -----   ------------
           37             2


            5 commands pending:
      -------------------------

      From FNR     Commands
      --------     --------
           86             5
          111             0

この画面には、現在定義されている Adabas-Adabas レプリケーションが表示されます。このパラメータは、Adabas-Adabas レプリケーションで Adabas Event Replicator を使用している顧客にのみ関連します。

注意:
SQL データベースなどの他のレプリケーションターゲットへのレプリケーションは表示されません。このようなレプリケーションは、イベントレプリケーションの管理ツールでのみ表示できます。

ディスプレイには次の情報が表示されます。

  • [ID]は、レプリケーション管理にも使用されるレプリケーションの ID です。

  • [From FNR]は、別の Adabas ファイルにレプリケートされるファイルのファイル番号です。

  • [To DB]と[To FNR]は、レプリケーションのターゲットファイルのデータベース ID とファイル番号です。

  • [Status]には、次の値が表示されます。

    ステータス 説明
    Inactive 現在、ターゲットファイルにはデータがレプリケートされておらず、レプリケーションを開始するためのアクティビティも実行されていません。
    準備 このステータスは、レプリケーションの初期状態処理を実行する予定であることを示します。このステータスは、パラメータ REPLICATION を指定した ADABCK を介して、レプリケートするファイルのバックアップを作成するための前提条件です。
    初期化 このステータスは、パラメータ REPLICATION を指定した ADABCK が実行中であり、レプリケートされるファイルの初期状態を含むバックアップが作成されることを示します。
    記録 Adabas は、現在レプリケーションコマンドファイルおよびレプリケーショントランザクションファイル内の更新トランザクションを記録していますが、現在はターゲットデータベースに更新処理をレプリケートしていません。
    Active レプリケーションがアクティブです。ソースファイルのすべての変更は、ターゲットファイルにレプリケートされます。
    エラー レプリケーション中に、不明なエラーが発生しました。レプリケーションを続けるには、新しい初期状態処理が必要です。
  • [Pending Transactions]は、ターゲットファイルにまだレプリケートされていないトランザクションの数です。

    注意:

    1. この数には、すでにコミットされていてもターゲットデータベースにまだレプリケートされていないトランザクションと、まだオープンでトランザクション終了後にのみレプリケートできるトランザクションの両方が含まれます。
    2. 複数のターゲットデータベースにレプリケートされるコマンドがトランザクションに含まれている場合、トランザクションはターゲットデータベースの数に関係なく、1 回だけカウントされます。そのため、保留中のトランザクションの総数は、異なるターゲットデータベースに対するトランザクションの合計よりも少なくなる可能性があります。
  • [Pending Commands]とは、ターゲットファイルにまだレプリケートされていないコマンドの数です。

    注意:

    1. この数には、すでにコミットされていてもターゲットデータベースにまだレプリケートされていないトランザクションに属するコマンドと、まだオープンでトランザクション終了後にのみレプリケートできるトランザクションに属するコマンドの両方が含まれます。
    2. ファイルが複数のターゲットファイルにレプリケートされている場合、ソースファイルのデータベース更新コマンドは、コマンドをレプリケートする必要があるターゲットファイルの数に関係なく、1 回だけカウントされます。

ADAOPR DISPLAY=REPLICATIONS が非対話モードで実行されると、ADAOPR は次の終了ステータス値のいずれかを返します。

説明
0 少なくとも 1 つのレプリケーションが定義されていて、ステータスエラーになっているレプリケーションはありません。
12 ステータスエラーになっているレプリケーションがあります。
15 レプリケーションがアクティブ化されていないか、レプリケーションが定義されていません。

例:DISPLAY=RPL_STATS

adaopr: start_rpl_stats
adaopr: display=rpl_stats

                       ADANUC Version <version number>
        Database 6     Replication Statistics   on 18-JUL-2016 11:24:47



Replication Statistics Summary - All Times in usec
-------------------------------------------------------------------------------
Transact not yet Repl (Cur/Max)               0               2
Replicated Transactions                     281
Transact Repl Time (Avg/Min/Max)          3,055               9         171,013
Transact Latency (Avg/Min/Max)            3,173              14         171,021

Replicated Commands                       4,984
Command Repl Time (Avg/Min/Max)               1               1              18
Replicated A1 Commands                    1,536
A1 Repl Time (Avg/Min/Max)                    1               1              11
Replicated E1 Commands                    1,711
E1 Repl Time (Avg/Min/Max)                    1               1              12
Replicated NX Commands                    1,737
NX Repl Time (Avg/Min/Max)                    1               1              18
Command Wait Counter                          2
Command Wait Time (Avg/Min/Max)          15,518              41          30,995

注意:

  1. レプリケーション統計を表示するには、START_RPL_STATISTICS コマンドでレプリケーション統計を有効化する必要があります。
  2. Windows 7 で現在時刻の取得に使用されている関数の精度は 1 ミリ秒しかありません。前のコール以降にミリ秒が変化していない場合、時間は 1 マイクロ秒増加します。つまり、表示される時間値はあまり正確ではありません。値が 1000 よりもかなり小さい場合は、時間が 1 ミリ秒未満であることを示しているだけで、表示される値よりもかなり大きい可能性があります。

ディスプレイには次の情報が表示されます。

説明
Transact not yet Repl

コミットされてもまだレプリケートされていないレプリケーションの数。この値が大きい場合は、システムが過負荷状態であることを意味し、Adabas は更新処理を時間内にレプリケートできません。例外として大きな値でも正常な場合があります。これは、ターゲットデータベースがダウンしている場合です。この状態では、トランザクションはレプリケートできず、まだレプリケートされていないトランザクションの数が増加します。

Replicated Transactions

レプリケーション統計がアクティブ化されてからの、レプリケートされたトランザクションの数。

Transact Repl Time

1 つのトランザクションのレプリケートに必要な時間。

Transact Latency

ソースデータベース内のトランザクションがコミットされてから、レプリケートされたトランザクションがターゲットデータベースでコミットされるまでの時間。

注意:
ターゲットデータベースがダウンしている場合、データベースが再び稼働するまで、トランザクションはレプリケーションを待機する必要があります。これは、トランザクションレイテンシの値が大きくなることを意味します。

Replicated Commands

レプリケーション統計がアクティブ化されてからの、レプリケートされたコマンドの数。

Command Repl Time

1 つのコマンドのレプリケートに要した時間。

Replicated A1 Commands

レプリケーション統計がアクティブ化されてからの、レプリケートされた A1 コマンドの数。

Command A1 Repl Time

A1 コマンドのレプリケートに要した時間。

Replicated E1 Commands

レプリケーション統計がアクティブ化されてからの、レプリケートされた E1 コマンドの数。

Command E1 Repl Time

E1 コマンドのレプリケートに要した時間。

Replicated NX Commands

レプリケーション統計がアクティブ化されてからの、レプリケートされた N1 または N2 コマンドの数。

Command NX Repl Time

N1 または N2 コマンドのレプリケートに要した時間。

Command Wait Counter

複数のトランザクションが同時にレプリケートされた場合は、レプリケーションの一貫性を保証するために、別のトランザクションに属する別のコマンドのレプリケーションが終了するまで、コマンドのレプリケーションの待機が必要になる場合があります。カウンタには、レプリケーション統計がアクティブ化されてから、この状況がどのくらいの頻度で発生したかが表示されます。

Command Wait Time

別のトランザクションに属する別のコマンドのレプリケーションの終了を、コマンドのレプリケーションが待機する必要があった場合に、コマンドのレプリケーションを続行できるようになるまでの時間。

例:DISPLAY=STATIC_PARAMETERS

adaopr: display=static_parameters
                       ADANUC Version <version number>
        Database 22      Static Parameters      on 21-NOV-2014 11:13:25


Resources:         LAB       :     1,048,576    NT        :             6
                   LBP       :   104,857,600    NU        :            50
                   LWP       :     1,000,000    NCL       :            50
                   LABX      :    20,971,520
                   APU       :  ( 2,  3,  2)

Logging:           PLOG, BI
Options:           AUTO_EXPAND

上記の表示は、静的なニュークリアスパラメータを示しています。

注意:
ニュークリアスパラメータ APU は、それが指定されている場合にのみ表示されます。

例:DISPLAY=TT

adaopr: display=tt
                       ADANUC Version <version number>
        Database 2          Thread Table        on 21-NOV-2014 11:49:38


 No  APU     Cmd Count  File  Cmd  Status
 --  ---     ---------  ----  ---  ------
  1    2       120,715    13   S9  Complex, waiting for DATA / 2785
  2    1       120,146    13   S8  Complex, waiting for TEMP / 35794
  3    2       124,364     0       Free
  4    1       122,300    13   S8  Complex, waiting for TEMP / 168654
  5    2       120,325    13   S8  Complex, active
  6    1       123,210    13   S1  Simple , active

上記の表示はスレッドテーブルのエントリを示しています。表示されるエントリ数は、同時に発生したスレッドの最大使用量です。

  • [APU]には、ニュークリアスパラメータ APU が設定されている場合に、スレッドの割り当てられた Adabas 処理ユニットが表示されます。APU が指定されていない場合は、[APU]列は表示されません。

  • [CMD COUNT]に表示される内容は、対応するスレッド環境から処理された Adabas コマンド数の合計です。これらのカウントの合計は、内部コマンドもカウントされるので、通常 DISPLAY=COMMANDS で示される合計とは異なります。

  • [FILE]に表示される内容は、対応するスレッド環境に基づいて現在処理されている Adabas コマンドのファイル番号です。対応するスレッド環境が有効でない場合、または、コマンドがどのファイルにも関連付けられていないグローバルコマンドの場合、ファイル番号は 0 になります。

  • [CMD]に表示される内容は、対応するスレッド環境に基づいて現在処理されている Adabas コマンドのコマンド文字列です。対応するスレッド環境がアクティブでない場合、この列には何も出力されません。

  • [STATUS]に表示される内容は、対応するスレッド環境のコマンドタイプおよびステータスです。

コマンドタイプとしては、次のものが表示されます。

  • Update

  • Simple

  • Complex

スレッドのステータスとしては、次のものが表示されます。

ステータス 説明
free 割り当てに利用可能
ready 実行可能な状態
active 実行中
waiting for io
<rabn>/<block type>
ブロック <rabn> の I/O 完了の待機
waiting for
<rabn>/<block type>
ブロック <rabn> の同期のアクセス/更新の待機
waiting for space
<size> bytes
ワークプールスペースの <size> バイトの待機
PLOG processing PLOG および WORK のログエントリが作成されます。
Waiting for PLOG processing スレッドは PLOG 処理を実行しようとしていますが、別のスレッドがすでに PLOG 処理を実行しています。複数のスレッドで同時にログエントリを作成することはできません。

注意:
スレッドステータスのエントリは 1 つずつ表示されます。そのため、スレッドステータス「PLOG processing」が複数表示されたり、他のスレッドでステータス「PLOG processing」が表示されていないにもかかわらず、スレッドのステータス「Waiting for PLOG processing」が表示されたりすることがあります。

注意:
スレッドステータスは、スレッドごとに 1 つずつ順番に表示されます。そのため、複数のスレッドでステータス「"PLOG processing"」が表示されたり、他のスレッドでステータス「"PLOG processing"」が表示されていないにもかかわらず、ステータス「"Waiting for PLOG processing"」が表示されたりすることがあります。

"block type" の値は、ASSO、DATA、WORK、FILE、または PLOG のいずれかです。

例:DISPLAY=UCB

adaopr: display=ucb

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76             UCB             on 19-JAN-2014 14:59:45   


       Date/Time        Entry Id  Utility  Mode Files
       ---------        --------  -------  ---- -----
19-JAN-2014 14:59:41          42   adaopr  UTO  13 

上記の表示はユーティリティコミュニケーションブロックを示しています。

  • [DATE/TIME]には、ファイルがロックされた日付と時刻が表示されます。

  • [ENTRY ID]には、エントリに割り当てられた ID が表示されます。

  • [UTILITY]には、ユーティリティの名前が表示されます。

  • [MODE]には、ファイルがアクセスされているモードが表示されます。値は次のいずれかになります。

    • ACC:アクセス可能

    • UPD:更新可能

    • EXU:排他更新可能(同時アクセス許可)

    • UTO:ユーティリティによる使用のみ可能

    • UTI:排他アクセス可能(同時アクセスまたは更新は不許可)

  • [Files]には、ロックされているファイルの数が表示されます。

例:DISPLAY=UQ

adaopr: display=uq

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76         User Queue          on 19-JAN-2014 14:58:10   


        Id  Node Id   Login Id       ES Id   User Id    Type    Status
        --  -------   --------       -----   -------    ----    ------
        26  sunxxx01  dba             4473   *adaopr    UT            
        23  sunxxx01  smith           3075              ET          E  
        20  sunxxx01  jones           3178              ET         I   
        19  sunxxx01  jones           1946              ET         IE  
        18  sunxxx01  smith           4689              ET            
        16  sunxxx01  smith           4661              ET            
        17  sunxxx01  jones           4638   ########             T   
        14  sunxxx01  miller          4379              ET      R     
        13  sunxxx01  dba             3967   *adatst    AC            
        12  sunxxx01  dba             3651   *adatst    EX,ET      E  
        11  sunxxx01  dba             4025   DBADMIN    EX      RU    

Selected: 11, Used: 11, Queue Size: 100

上記の表示は現在のユーザーキューエントリを示しています。

  • [ID]には内部ユーザー ID が表示されます。

  • [NODE ID]には、ノード ID 文字列が表示されます。

  • [LOGIN ID]には、ログイン ID が表示されます。

  • [ES ID]は、クライアントプロセスのプロセス ID です。

    注意:
    ES ID は「環境固有 ID」を意味します。この用語が使用されたのは、Windows での以前の Adabas バージョンで、同じ Adabas セッション ID の二重使用を回避するために、プロセス ID の代わりにランダムな番号が ES ID として使用されていたためです。これは、Windows の場合、プロセス ID は短時間で再利用できたことが理由です。Adabas セッション ID にタイムスタンプを追加した後は、同じ Adabas セッション ID を再利用できなくなりました。そのため、プロセス ID を Windows 上で ES ID としても使用できます。タイムスタンプは、ADAOPR DISPLAY = UQ_FULL でのみ表示されます。

  • [USER ID]には、現在の Adabas セッションのオープンコマンドのアディション 1 で指定されたユーザー ID が表示されます。

    注意:
    ニュークリアスオプション OPEN_REQUIRED を使用していない場合は、非アクティビティタイムアウト後にユーザー ID 情報が削除されます。このような場合、ユーザー ID は「###########」と表示されます。ニュークリアスオプション OPEN_REQUIRED を使用している場合は、ユーザー情報だけでなく、すべてのユーザーキューエレメントも削除されます。これは、DISPLAY=UQ ではそのようなユーザーキューエレメントは表示されないことを意味します。

  • [TYPE]には、ユーザータイプが表示されます。表示される値は次のとおりです。

    • AC:アクセスオンリーユーザー

    • ET:ET ユーザー

    • EX:排他更新ユーザー

    • EX,ET:ET ロジックを備えた排他更新ユーザー。

    • UT:ユーティリティユーザー。

  • [STATUS]には、ユーザーステータスが表示されます。表示される値はあ次のとおりです。

    • E:ET ステータスのユーザー

    • G:グローバルタイムアウト(XA)

    • I:暗示的な OPEN で開始したユーザーセッション

    • P:保留になっている ET(XA)

    • R:制限されたファイルリスト

    • T:ユーザーはタイムアウトを受け取った

    • U:ユーザー固有のタイムアウト間隔の値

注意:
Adabas セッション ID(ノード ID、ログイン ID、ES ID、および ADAOPR DISPLAY=UQ で表示されないタイムスタンプ)のコンポーネントの説明は、機能 lnk_set_adabas_id を使用していない場合にのみ正確です(「コマンドリファレンス」を参照)。この機能を使用すると、独自の Adabas セッション ID を定義できます。

最後の行には、現在アクティブな選択条件に基づく選択済みのユーザーキューエントリ数と、使用中の全エントリ数が表示されます。

例:DISPLAY=UQ_FILES

adaopr: display=uq_files

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76         User Files          on 19-JAN-2014 14:58:10   


        Id  Type   Mode Files
        --  ----   ---- -----
        26  UT         
        23  ET     UPD  11-12
        20  ET     UPD  11-12
        19  ET     UPD  11-12
        18  ET     UPD  11-12
        16  ET     UPD  11-12
        14  ET     UPD  11-12
        13  AC         
        12  EX,ET EXU   14 
        11  EX     ACC  11
                   EXU  13 

Selected: 10, Used: 11, Queue Size: 100

上記の表示は、アクティブなユーザーに対するファイルリストを示しています。

  • [ID]には内部ユーザー ID が表示されます。

  • [TYPE]には、ユーザータイプ(詳細については DISPLAY=UQ の例を参照)が表示されます。

  • [MODE]には、ファイルがアクセスされているモードが表示されます。表示される値は次のとおりです。

    • ACC:アクセス可能

    • EXF:排他アクセスのためのオープン(並列アクセスまたは更新は不可)

    • EXU:排他更新可能(同時アクセス許可)

    • UPD:更新可能

    • UTI:排他アクセス可能(同時アクセスまたは更新は不許可)

    • UTO:ユーティリティによる使用のみ可能

  • [FILES]には、ユーザーエントリの Adabas ファイルリストが表示されます。リストが大きすぎて 1 行に表示できない場合、複数行にまたがって表示されます。ファイル番号は省略されません。

最後の行には、現在アクティブな選択条件に基づく選択済みのユーザーキューエントリ数と、使用中の全エントリ数が表示されます。

例:DISPLAY=UQ_FULL

adaopr: disp=uq_full
                       ADANUC Version <version number>
        Database 36     Full User Queue Entry   on  3-SEP-2014 17:12:24

User Entry:  Id            :  8              ES Id        :  17937
             Node Id       :  sunada05       Login Id     :  smith
             User Id       :  *adaopr
             Timestamp Id  :   3-SEP-2014 17:12:18:182,671

             User Type     :  UT             User Status  :

Time Stamps: Session Start :  3-SEP-2014 17:12:17
             Trans. Start  :
             Last Activity :

Time Limits: TT            :             0   TNA          :             0

Resources:   ISN Lists     :             0   ISNs Held    :             0
             Open Files    :             0

Activity:    ADABAS Calls  :             1   Transactions :             0

Settings:    User Encoding :  UTF-8
-------------------------------------------------------------------------------

User Entry:  Id            :  6              ES Id        :  15808
             Node Id       :  sunada05       Login Id     :  jones
             User Id       :  JONES001
             Timestamp Id  :   3-SEP-2014 17:11:32:113,750

             User Type     :  ET             User Status  :

Time Stamps: Session Start :  3-SEP-2014 17:11:31
             Trans. Start  :  3-SEP-2014 17:11:56
             Last Activity :  3-SEP-2014 17:11:56

Time Limits: TT            :           300   TNA          :           300

Resources:   ISN Lists     :             0   ISNs Held    :             1
             Open Files    :             1

Activity:    ADABAS Calls  :             3   Transactions :             1

Settings:    User Encoding :  UTF-8

上記の表示は、ユーザーキューエレメントについての詳細情報を示しています。

ADAOPR DISPLAY=UQ で表示される情報に加えて、次の情報が表示されます。

  • [TIMESTAMP ID]は、Adabas セッション ID の一意性を保証するために Adabas セッション ID に追加されたタイムスタンプを表示します。

  • [Time Stamps]は、現在の Adabas ユーザーセッションが開始された時刻、セッションの最後のトランザクションが開始された時刻、およびセッションの最後のアクティビティが実行された時刻を示します。

  • [Time Limits]は、Adabas ユーザーセッションに定義された、トランザクションタイムリミットと、非アクティビティタイムリミットを示します。

    注意:
    通常、このタイムリミットは ADANUC パラメータで定義されたデフォルト値ですが、Adabas ユーザーセッションのオープンコマンドでこれらのデフォルト値を上書きできます。

  • [Resources]には、Adabas ユーザーセッションで現在アクティブな ISN リストの数、セッションのホールドキュー内の ISN の数、およびセッションで使用中の Adabas ファイルの数が表示されます。

  • [Activity]には、Adabas ユーザーセッションで実行された、Adabas コールの数とトランザクションの数が表示されます。

  • [Settings]には、セッションのオープンコマンドで指定された、現在の Adabas セッションで使用される W フィールドのデフォルトユーザーエンコードが表示されます。何も指定されていなかった場合は、デフォルトの UTF8 が使用されます。

例:DISPLAY=UQ_TIME_LIMITS

adaopr: display=uq_time_limits

                       ADANUC Version <version number>
        Database 76       User Time Limits      on 19-JAN-2010 14:58:10   

TNAA Interval   :             00:15:00  TNAX Interval   :             00:15:00
TNAE Interval   :             00:15:00  TT   Interval   :             00:05:00

        Id St Limit   Timeout Interval     Remaining Time     Start Date/Time
        -- -- -----   ----------------     --------------     ---------------
        23    TNAE            00:15:00           00:15:00  19-JAN-2014 14:58:10
              TT              00:05:00
        22    TNAE            00:15:00           00:15:00  19-JAN-2014 14:58:10
              TT              00:05:00
        21    TNAE            00:15:00           00:15:00  19-JAN-2014 14:58:10
              TT              00:05:00           00:05:00  19-JAN-2014 14:58:10
        20    TNAE            00:15:00           00:15:00  19-JAN-2014 14:58:10
              TT              00:05:00           00:05:00  19-JAN-2014 14:58:10
        19    TNAE            00:15:00           00:15:00  19-JAN-2014 14:58:10
              TT              00:05:00
        18    TNAE            00:15:00           00:15:00  19-JAN-2014 14:58:10
              TT              00:05:00           00:04:50  19-JAN-2014 14:58:00
        17    TNAA            00:15:00           00:15:00  19-JAN-2014 14:58:10
        16    TNAE            00:15:00           00:15:00  19-JAN-2014 14:58:10
              TT              00:05:00           00:05:00  19-JAN-2014 14:58:10
        14    TNAE            00:15:00           00:15:00  19-JAN-2014 14:58:10
              TT              00:05:00           00:05:00  19-JAN-2014 14:58:10
        13    TNAA            00:15:00           00:10:01  19-JAN-2014 14:53:11
        12    TNAE            00:15:00           00:10:01  19-JAN-2014 14:53:11
              TT              00:05:00
        11  U TNAX            00:40:00           00:34:57  19-JAN-2014 14:53:07

Selected: 12, Used: 14, Queue Size: 100

上記の表示は、ユーザーキューエントリごとの現在のタイムアウト制限を示しています。

  • [ID]には内部ユーザー ID が表示されます。

  • [ST]には、エントリのステータスが表示されます。表示される値は次のとおりです。

    • U:ユーザー固有のタイムアウト値

    • T:タイムアウトが保留状態。レスポンス 9 はまだクライアントに集められていません。

  • [LIMIT]には、タイムアウトのタイプが表示されます。

  • [TIMEOUT INTERVAL]には、現在有効なタイムアウト間隔が表示されます。

  • [REMAINING TIME]には、次のタイムアウトマークまでの残り時間が表示されます。

  • [START DATE/TIME]には、エントリの開始日付および時刻が表示されます。

最後の行には、現在アクティブな選択条件に基づく選択済みのユーザーキューエントリ数と、使用中の全エントリ数が表示されます。

ES_ID

ES_ID = number

この機能は、DISPLAY オプション CQ、HQ、ICQ、UQ、UQ_FILES、UQ_FULL、および UQ_TIME_LIMITS の出力に影響します。指定された環境特定の ID を持つエントリだけが表示されます。

[NO]ET_SYNC

[NO]ET_SYNC

このオプションは、FEOF=PLOG 機能の動作を制御します。FEOF=PLOG を指定する前に指定してください。詳細については、FEOF=PLOG 機能の説明を参照してください。

デフォルトは NOET_SYNC です。

[NO]EVENTING

[NO]EVENTING

実行中の adanuc プロセスの Adabas Event Analytics を開始および停止します。データベース INI ファイルの Adabas Event Analytics 設定に基づいて、adanuc プロセスがイベントの生成を開始します。Adabas Event Analytics がイベントを Analytics Server に送信するように設定している場合は、Analytics Server が起動していることを確認してください。

注意:
Adabas Event Analytics を設定していない場合は、データベースディレクトリにある NUCELG ファイルに、デフォルトのイベントが書き込まれます。

デフォルトは NOEVENTING です。

EXT_BACKUP

EXT_BACKUP = [PREPARE | CONTINUE | ABORT]

この機能は、外部バックアップシステムを使用してデータベースをバックアップする場合に使用し、非常に大きなデータベースに対して ADABCK を使用するよりもかなり速くバックアップを行える可能性があります。

キーワード PREPARE は、データベースのバックアップを作成するための準備をします。このフェーズ中では次の制限が適用されます。

  • 新規トランザクションは停止されます。

  • 更新を伴わないユーティリティの機能(ADADBM など)のみ使用可能です。

  • EXT_BACKUP = PREPARE コールが処理を終了すると、SHUTDOWN、CANCEL、LOCK、STOPUSER、UNLOCK および FEOF=PLOG は使用できません。

  • すべての非アクティビティタイムアウトのチェックは停止されます。

キーワード CONTINUE は、外部バックアップの完了の後に、データベースに対する通常のオペレーションを再開させます。次のような処理が実行されます。

  • 新しいセッション番号で、新しい PLOG をオープンします。

  • 非アクティビティタイムアウトのチェックを再開します。

  • 更新を伴うユーティリティを使用可能にします。

  • 待機中のすべてのユーザーをアクティブにします(新規トランザクションの開始)。

キーワード ABORT は、PREPARE がすでに発行された外部バックアップを異常終了させる場合に使用します。この場合、PLOG は切り替わりません。また、チェックポイントも書き込まれません。

注意:
外部バックアップ後に作成されたプロテクションログが外部リストアで上書きされないよう注意してください。プロテクションログがないと、ADAREC REGENERATE での外部バックアップ後に実行された変更内容を再適用できません。

次の例では、サードパーティのバックアップツールを使用してバックアップおよびリストアを行います(実際には tar は使用できません。説明のためにのみ使用しています)。

データベースのダンプ

% adaopr db=37 ext_backup=prepare
%ADAOPR-I-STARTED,      23-JAN-2015 11:49:08, Version 6.3.4.01 (Solaris 64Bit)

Database 37, startup at 22-JAN-2015 13:54:47
ADANUC Version 6.3.4.01, PID 18302

%ADAOPR-I-EXTBPREP, preparing for external backup, 23-JAN-2015 11:49:09

%ADAOPR-I-TERMINATED,   23-JAN-2015 11:49:09, elapsed time: 00:00:01
% adaopr db=37 ext_backup=continue
%ADAOPR-I-STARTED,      23-JAN-2015 11:49:20, Version 6.3.4.01 (Solaris 64Bit)

Database 37, startup at 22-JAN-2015 13:54:47
ADANUC Version 6.3.4.01, PID 18302
During ET Sync (phase 2), for external backup

%ADAOPR-I-EXTBCONT, continue from external backup, 23-JAN-2015 11:49:21

%ADAOPR-I-TERMINATED,   23-JAN-2015 11:49:21, elapsed time: 00:00:01
% adarep
adarep: checkpoints=(23-jan-2015,24-jan-2015)


Name        Date/Time        Session   User Id / Function
----        ---------        -------   ------------------
SYNX   23-JAN-2015 11:49:09       95   ADAOPR EXT_BACKUP STARTED
SYNX   23-JAN-2015 11:49:21       95   ADAOPR EXT_BACKUP
SYNC   23-JAN-2015 11:49:21       95   ADAOPR FEOF=PLOG
SYNC   23-JAN-2015 11:49:21       96   ADANUC 6.3.4.01

データベースのリストアとリカバリ

% tar xvf $BACKUPDIR/backup.tar # external restore
% mv $ADADIR/db037/plog.0096 .  # Assume current directory is not $ADADIR/db037
% adastart 37
% adarep
adarep: checkpoints=(23-jan-2015,24-jan-2015)


Name        Date/Time        Session   User Id / Function
----        ---------        -------   ------------------
SYNX   23-JAN-2015 11:49:09       95   ADAOPR EXT_BACKUP STARTED
SYNC   23-JAN-2015 13:06:41       96   ADANUC 6.3.4.01

adarep: q
%ADAREP-I-TERMINATED,   23-JAN-2015 13:07:47, elapsed time: 00:00:03
% setenv RECPLG plog.0096 # Set RECPLG for ADAREC (C shell)
% adarec dbid=37 regenerate=\* plog=96

リストア後、チェックポイントファイルには EXT_BACKUP=PREPARE によって書き込まれた EXT_BACKUP STARTED チェックポイントが含まれますが、EXT_BACKUP=CONTINUE によって書き込まれたチェックポイントは含まれません。最新のニュークリアスセッションに表示されるセッション番号は、外部バックアップ後に行われた変更を再適用する際に ADAREC REGENERATE で使用する必要がある最初の PLOG の番号です。

外部バックアップは、ADANUC ログファイルに記録されます

%ADANUC-I-DBSTART, Database 37, session 16 started, 14-NOV-2012 16:17:10
%ADANUC-I-EXTBPREP, preparing for external backup, 14-NOV-2012 16:18:30
%ADANUC-I-DBSTART, Database 37, session 17 started, 14-NOV-2012 16:18:45
%ADANUC-I-PLOGCRE, plog NUCPLG, file 'plogs/plog.0017' created
%ADANUC-I-EXTBCONT, continue from external backup, 14-NOV-2012 16:18:45

FEOF

FEOF = (keyword [,keyword])

指定されたキーワードに応じて、ログファイルがクローズされ、新規ログファイルが作成されます。

キーワード 説明
CLOG

コマンドログファイルのクローズ。

PLOG

プロテクションログファイルのクローズ。

[NO]ET_SYNC オプションに応じて、処理内容が異なります。

ET_SYNC を指定した場合:
現在アクティブなすべての ET ロジックユーザーが ET ステータスになったときに、現在のプロテクションログファイル(PLOG)はクローズされ、次に大きい PLOG 番号で新しい PLOG が作成されます。

ELOG

イベントログファイルのクローズ。

ELOG キーワードは、Adabas Analytics for LUW(EAL)がインストールされている場合にのみ適用できます。

ADAREC REGENERATE=* が実行されているときにキーワード PLOG を使用すると、その FEOF コマンドは拒否されます(詳細については「ADAREC」を参照)。

FILE

FILE = number

これは、DISPLAY オプション HQ、ICQ、UQ、UQ_FILES、UQ_FULL、および UQ_TIME_LIMITS の出力に影響します。指定のファイル番号に関連するエントリだけが表示されます。

FREE_CLQ

FREE_CLQ

通常、クライアントキューがいっぱいになると、クライアントキュー内の廃止されたエントリは自動的に解放されます。ADAOPR FREE_CLQ を使用すれば、クライアントキューがいっぱいになる前に、クライアントキューを強制的にクリーンアップできます。

ID

ID = number

この機能は、DISPLAY オプション CQ、HQ、ICQ、UQ、UQ_FILES、UQ_FULL、および UQ_TIME_LIMITS の出力に影響します。指定の内部 ID に関連するエントリだけが表示されます。

[NO]IO_TIME

[NO]IO_TIME

パラメータ IO_TIME を使用して、ASSO、DATA、WORK、NUCSRT、および NUCTMP コンテナの I/O 時間をログに記録できます。時間はマイクロ秒単位で示されます。

I/O 時間のロギングがすでに有効になっているときに再び有効にすると、すべての I/O 時間と I/O カウンタ統計がリセットされます。

デフォルトは NOIO_TIME です。

ISN

ISN = ( number [- number] [,number [- number] ] ... )

この機能は、DISPLAY オプション HQ の出力に影響します。指定 ISN に関連するエントリだけが表示されます。

[UN]LOCK

[UN]LOCK = (number [,number]...)

ファイル番号で指定したファイルのロックまたはロック解除を行います。指定したファイルは、ユーティリティ以外の使用目的に対してロックされるため、Adabas ユーティリティは、ファイルを通常どおりに使用することができます。0 を指定すると、データベース全体がロック/アンロックされます。

オープンしたファイルリストの中に 1 つでもロックするファイルがあるユーザーに対しては、STOP <ユーザー ID> コマンドが内部的に発行されます。詳細については、ADAOPR STOP パラメータを参照してください。

注意:

  1. 存在しないファイル番号をロックすることもできます。その後に、これらの番号を使用してファイルを作成すると、そのファイルはロックされます。
  2. LOB ファイルをロックしても、ユーザーが LOB ファイルに LOB データを保存できなくなることはありません。LOB ファイル内の LOB データへのアクセスを無効にする処理は、対応する基本ファイルのロックの一部となっています。LOB ファイルのロックは、今後基本ファイルでこのファイル番号を使用する予定がある場合にのみ役立ちます。
  3. LOCK=0 は、OPTIONS=UTILITIES_ONLY に加えてすべてのユーザーを停止することと同義です。UNLOCK=0 は OPTIONS=NOUTILITIES_ONLY と同義です。
  4. ファイルがファイルレベルでロックされていた場合は、ファイルレベルでもロック解除する必要があります。UNLOCK=0 では、このようなファイルはロック解除されません

LOGGING

LOGGING = (keyword [,keyword]...)

このパラメータは、キーワードリストに指定されたバッファに対するコマンドのロギングを開始するためのものです。

次のキーワードを使用できます。

キーワード 説明
CB コントロールブロックのロギングを有効にします。
FB フォーマットバッファのロギングを有効にします。
RB レコードバッファのロギングを有効にします。
SB サーチバッファのロギングを有効にします。
VB バリューバッファのロギングを有効にします。
IB ISN バッファのロギングを有効にします。
ABD Adabas バッファ記述のロギングを有効にします。
IO I/O リストのロギングを可能にします。
OFF 全バッファのロギングを停止しますが、コマンドログファイルはオープン状態を保持します。

ニュークリアスが LOGGING=OFF で起動されていて、バッファロギングの受けた場合、CLOG が作成されます。

LOGIN_ID

LOGIN_ID = string

この機能は、DISPLAY オプション CQ、HQ、ICQ、UQ、UQ_FILES、UQ_FULL、および UQ_TIME_LIMITS の出力に影響します。指定された文字列で始まるログイン ID を持つエントリのみが選択されます。文字列の仕様は大文字小文字を区別することに注意してください。8 文字未満のログイン ID を明示的に選択し、このログイン ID で始まる他のログイン ID を選択しないようにするには、ログイン ID に「^」(Windows プラットフォーム)または「\」(Windows プラットフォーム以外)を追加する必要があります。

NISNHQ

NISNHQ = number

このパラメータは、単一のユーザーによっていつでもホールド状態にできる最大レコード数を指定します。

指定された値が対応する最大値より小さい場合、警告が発行されます。

最小値は 0 で、制限がないことを意味します。

NODE_ID

NODE_ID = string

この機能は、DISPLAY オプション CQ、HQ、ICQ、UQ、UQ_FILES、UQ_FULL、および UQ_TIME_LIMITS の出力に影響します。指定した文字列で始まるノード ID を持つエントリのみが選択されます。文字列の仕様は大文字小文字を区別することに注意してください。8 文字未満のノード ID を明示的に選択し、このノード ID で始まる他のノード ID を選択しないようにするには、ノード ID に「^」(Windows プラットフォーム)または「\」(Windows プラットフォーム以外)を追加する必要があります。

OPTIONS

OPTIONS = (keyword[,keyword])

次にあげるキーワードを使用できます。

キーワード 説明
[NO]LOCAL_UTILITIES

LOCAL_UTILITIES を選択すると、すべてのリモートユーティリティコールが拒否されます。つまり、ネットワーク上にあるリモートノードからは Adabas ユーティリティを実行できなくなります。

[NO]UTILITIES_ONLY

UTILITIES_ONLY を選択すると、ユーティリティに対するコール以外のコールはすべて拒否されます。ただし、この制限は新規ユーザーにのみ適用され、OPTIONS=UTILITIES_ONLY を指定したときにすでにアクティブであったユーザーは通常の処理を続行できます。ファイルまたはデータベース全体に対する排他的なユーティリティ制御が必要な場合は、ADAOPR の LOCK 機能を使用してください。

上記のオプションは、キーワードの先頭に NO を付ける(例えば OPTIONS=NOUTILITIES_ONLY)と無効になります。

READ_PARALLEL_LIMITS

READ_PARALLEL_LIMITS = (records,blocks,total)

ニュークリアスパラメータ READ_PARALLEL_LIMITS を変更するには、このパラメータを使用します。詳細については、ADANUC の説明を参照してください。

ニュークリアスパラメータ READ_PARALLEL_LIMITS を変更するには、このパラメータを使用します。詳細については、ADANUC の説明を参照してください。

RESET

RESET = keyword

RESET=HIGH_WATER は最大使用量の値を現在使用中の値にリセットします。

RESET=COMMANDS を使用すると、ADAOPR DISPLAY=COMMANDS で表示されるコマンド数がリセットされます。

RESET=RPL_STATS は、すべてのレプリケータスレッドのレプリケーション統計カウンタをリセットします。THREAD パラメータと組み合わせて、特定のスレッドを指定することもできます。このキーワードは、Adabas-Adabas レプリケーションで Adabas Event Replicator を使用している顧客にのみ関連します。

[NO]RESPONSE_ABORT

[NO]RESPONSE_ABORT

ADAOPR の RESPONSE_CHECK パラメータでレスポンスのチェックが可能な場合、RESPONSE_ABORT オプションは、指定したレスポンスの 1 つが発生するときにニュークリアスを異常終了するかどうか(RESPONSE_ABORT)、またはニュークリアスの操作を続行してデータベースセクションファイルをディスクに書き込むかどうか(NORESPONSE_ABORT)を決定します。

[NO]RESPONSE_ABORT オプションの指定は、RESPONSE_CHECK パラメータの前にあるときだけ変更できます。XA_RESPONSE_CHECK の場合も同様です(OpenVMS には該当しません)。

デフォルトは NORESPONSE_ABORT です。

詳細については、RESPONSE_CHECK パラメータを参照してください。

RESPONSE_CHECK

RESPONSE_CHECK = [(number[-number][,number[-number]]...)]

この機能は、Adabas レスポンスコードの 1 つが発生したときに、DBA が情報を収集できるようにするものです。書き込まれた情報は、データベースの処理で発生する可能性のある問題を分析するために使用できます。Adabas レスポンスコードに対してレスポンスのチェックが可能な場合、このレスポンスコードが発生するとデータベースセクションファイルがディスクに書き出されます。

RESPONSE_ABORT オプションの設定に応じて、ニュークリアスは処理を終了または続行します。

  • RESPONSE_ABORT オプションを設定すると、データベースセクションファイル(Adabas.xxx.hh:mm:ss(UNIX)、Adabas.xxx.hh-mm-ss(Windows)、または Adabas-xxx-hh-mm-ss(OpenVMS))がデータベースのデフォルトディレクトリに書き込まれます。データベースセクションファイルは、CSA ダンプファイルとも呼ばれます。詳細については、ADANUC および環境変数 ADA_CSA_DUMP を参照してください。

    CSA ダンプファイルが書き込まれるときに、SMP ダンプファイルも書き込まれます(UNIX プラットフォームのみ)。SMP ダンプファイルの名前は SMPPOS.APP:hh:mm:ss です。

  • NORESPONSE_ABORT オプションを設定すると(デフォルト設定)、ニュークリアスの処理は続行され、データベースセクションファイル(Adabas.xxx.RSPyyy.hh:mm:ss(UNIX)、Adabas.xxx.RSPyyy.hh-mm-ss(Windows)、または Adabas-xxx-RSPyyy-hh-mm-ss(OpenVMS))がデータベースのデフォルトディレクトリに書き込まれます。詳細については、ADANUC および環境変数 ADA_CSA_DUMP を参照してください。1 つのレスポンスコードに対してダンプは 1 つのみ生成されます。レスポンスコードが発生すると、そのレスポンスコードに対して RESPONSE_CHECK オプションは非アクティブになります。ただし、このオプションが他のレスポンスコードに対してアクティブになっている場合は、他のレスポンスコードに対してアクティブのままになります。

詳細については、RESPONSE_ABORT 処理を参照してください。

デフォルトでは、レスポンスはトラップされず、ニュークリアスは処理を続行します。

レスポンスのトラップを無効にするには、引数なしで RESPONSE_CHECK = を使用してください。

SET_FILE_STATS

SET_FILE_STATS = [(number[-number][,number[-number]]...)]

この機能は、指定ファイルのファイルレベルの I/O 統計を有効にします。指定したファイルだけを表示するには、DISPLAY = FILE_IO を使用します。

SHUTDOWN

SHUTDOWN

この機能は、Adabas セッションを正常終了させるものです。新規ユーザーは受け付けられません。ET ユーザーの更新は、ユーザーごとの現行トランザクションが終了するまで継続されます。上記の更新処理がすべて完了すると、Adabas セッションは終了します。

データベースへのコミュニケーションリンクは切断されますが、共有メモリは維持されます。この場合、ADAOPR を使用することで表示機能は実行可能ですが、パラメータの変更はできなくなります。

STATUS

STATUS = (keyword [,keyword] ,... )

このパラメータは、DISPLAY パラメータのオプション HQ、ICQ、UQ、UQ_FILES、UQ_TIME_LIMITS、UQ_FULL の出力に影響します。指定した状態に該当するエントリだけが表示されます。

指定可能なキーワードは次のとおりです。

キーワード 説明
[NO]TIMEOUT T ステータスを持つユーザーまたは持たないユーザー。
[NO]ET_STATUS オープントランザクションを持つ ET ステータスのユーザー
[NO]PENDING_ET P ステータスを持つユーザーまたは持たないユーザー

STOP

STOP = (number[-number][,number[-number]]...)

このパラメータは、指定した ID(内部 ID)のユーザーを終了させます。ID は、DISPLAY = UQ で参照できます。

メッセージ "Stop handling started for n users" が表示されます。"n" は停止されるユーザー数です。

注意:
ユーティリティをこの方法で停止することはできません。

ユーザーを終了させるときに、Adabas が行う操作は、次の表に示すように、ユーザーのタイプ、ユーザーセッション開始時に明示的な OP(オープン)コマンドをニュークリアスが必要とするかによって異なります。

表中に出現する省略語 "SUQE" は "Stop user queue element"(ユーザーキューエレメントの停止)の意味で、その処理の内容は、全コマンド ID の解放、ファイルリストの削除、ユーザー ID の削除、ユーザータイプの削除、次回のコールに対するレスポンス 9 の設定となっています。

ユーザータイプ Adabas 操作(ADANUC OPTIONS=OPEN_REQUIRED なし) Adabas 操作(ADANUC OPTIONS=OPEN_REQUIRED あり)
ACC

ID ユーザーの場合:SUQE

非 ID ユーザーの場合:セッションのクローズ

セッションのクローズ
ET、ET ステータス

ID ユーザーの場合:SUQE

非 ID ユーザーの場合:セッションのクローズ

セッションのクローズ
ET、非 ET ステータス トランザクションのバックアウト、SUQE バックアウトトランザクション、セッションのクローズ
EX SUQE、CLSE チェックポイント セッションのクローズ
EX、ET ステータスの ET SUQE、CLSE チェックポイント セッションのクローズ
EX、ET、非 ET ステータス トランザクションのバックアウト、SUQE、CLSE チェックポイント バックアウトトランザクション、セッションのクローズ
UT セッションのクローズ セッションのクローズ

次の機能の実行中に、ユーザーに STOP コマンドを発行すると

ADAREC REGENERATE = *

STOP コマンドは拒否されます。

THREAD

THREAD = number

このパラメータは、Adabas を搭載した Event Replicator(Adabas レプリケーション)を使用している顧客にのみ関連します。

このパラメータを DISPLAY = RPL_STATS の前に指定すると、指定したレプリケータスレッドのレプリケーション統計のみが表示されます。スレッドの番号付けは 1 から始まります。番号なしで「THREAD=」を指定すると、後続の DISPLAY = RPL_STATS では、すべてのスレッドの統計とすべてのスレッドのサマリが表示されます。

TNAA

TNAA = number

このパラメータは、OP コマンドに TNAA 値を明示的に指定していないアクセスオンリーユーザーに対して、非アクティビティタイムリミット(秒)を設定します(詳細については『コマンドリファレンス』の「OP コマンド」を参照)。

このパラメータに指定する数値は概算値であるという点に注意してください。実際の時間は、この値から最大10秒異なっていることがあります。

最小値は 20、最大値は 2592000 です。

TNAE

TNAE = number

このパラメータは、OP コマンドに TNAE 値を明示的に指定していない ET ロジックユーザーに対して、非アクティビティタイムリミット(秒)を設定します(詳細については『コマンドリファレンス』の「OP コマンド」を参照)。

このパラメータに指定する数値は概算値であるという点に注意してください。実際の時間は、この値から最大10秒異なっていることがあります。

最小値は 20、最大値は 2592000 です。

TNAX

TNAX = number

このパラメータは、OP コマンドに TNAX 値を明示的に指定していない EXU および EXF ユーザーに対して、非アクティビティタイムリミット(秒)を設定します(詳細については『コマンドリファレンスマニュアル』の「OP コマンド」を参照)。

このパラメータに指定する数値は概算値であるという点に注意してください。実際の時間は、この値から最大10秒異なっていることがあります。

最小値は 20、最大値は 2592000 です。

TT

TT = number

このパラメータは、OP コマンドに TT 値を明示的に指定していない ET ロジックユーザーに対して、トランザクションタイムリミット(秒)を設定します(詳細については『コマンドリファレンス』の「OP コマンド」を参照)。

指定された値が対応する最大値より小さい場合、警告が発行されます。

このパラメータに指定する数値は概算値であるという点に注意してください。実際の時間は、この値から最大10秒異なっていることがあります。

最小値は 20、最大値は 2592000 です。

USER_ID

USER_ID = string

この機能は、DISPLAY パラメータのオプション CQ、HQ、ICQ、UQ、UQ_FILES、UQ_TIME_LIMITS、UQ_FULL の出力に影響します。指定した文字列で始まるユーザー ID を持つエントリのみが選択されます。文字列の仕様は大文字小文字を区別することに注意してください。8 文字未満のユーザー ID を明示的に選択し、このユーザー ID で始まる他のユーザー ID を選択しないようにするには、ユーザー ID に「^」(Windows プラットフォーム)または「\」(Windows プラットフォーム以外)を追加する必要があります。

WCHARSET

WCHARSET = <ICU encoding>

このパラメータは、ユーザーセッションの場合の W フィールドに対するデフォルトエンコードを指定します。このエンコーディングは、OP コールのレコードバッファ、または L または A/N コールのフォーマットバッファでエンコードが指定されていない場合に使用されます。

adanuc: wcharset=utf-16be

WRITE_LIMIT

WRITE_LIMIT = [number]

このパラメータは、暗黙のバッファフラッシュが実行されるまでに、バッファプール内で変更可能なブロックの割合を指定します。

"WRITE_LIMIT="(等号はそのまま残してその次の数値を省略)と指定しても、"WRITE_LIMIT=0" と指定しても、機能的は同じです。

最小値は 0、最大値は 70 です。0 は、Adabas がダイナミックに適切な値を選択することを意味しています。

XA_RESPONSE_CHECK

XA_RESPONSE_CHECK = (keyword [,keyword] ,... )

この機能を使用すると、XA レスポンスコードのいずれかが発生した場合に、DBA が情報を集めることができるようになります(OpenVMS には該当しません)。書き込まれた情報は、データベースの処理で発生する可能性のある問題を分析するために使用できます。XA レスポンスコードに対するレスポンスチェックが有効な場合、このレスポンスコードが発生すると、データベースセクションファイルはディスクに書き込まれます。

RESPONSE_ABORT オプションの設定に応じて、ニュークリアスは処理を終了または続行します。

  • RESPONSE_ABORT オプションを設定すると、データベースセクションファイル(Adabas.xxx.hh:mm:ss)がデータベースのデフォルトディレクトリに書き込まれます。

  • NORESPONSE_ABORT を設定する(デフォルト設定)と、ニュークリアスは実行を継続し、データベースセクションファイル(Adabas.xxx.XAyyyy.hh:mm:ss)がディスクに書き込まれます(詳細については ADAOPR FILE パラメータを参照)。

デフォルトでは、レスポンスはトラップされず、ニュークリアスは処理を続行します。

詳細については、RESPONSE_ABORT オプションを参照してください。

レスポンスのトラップを無効にするには、引数なしで "XA_RESPONSE_CHECK =" を使用してください。

次のキーワードがサポートされています。

XA_RBROLLBACK
XA_RBCOMMFAIL
XA_RBDEADLOCK
XA_RBINTEGRITY
XA_RBOTHER
XA_RBPROTO
XA_RBTIMEOUT
XA_RBTRANSIENT
XA_NOMIGRATE
XA_HEURHAZ
XA_HEURCOM
XA_HEURRB
XA_HEURMIX
XA_RETRY
XAER_ASYNC
XAER_RMERR
XAER_NOTA
XAER_INVAL
XAER_PROTO
XAER_RMFAIL
XAER_DUPID
XAER_OUTSIDE
XA_RBROLLBACK

詳細については、「XA サポート」を参照してください。