Natural のメインメニューでは、Natural の開発機能、環境設定、ユーティリティ、およびサンプルライブラリにアクセスできます。
このセクションでは、Natural のメインメニューと下位メニューで提供される機能や、入力オプションについて説明します。
Natural のメインメニューを表示またはクローズするには、2 つの方法があります。
メニューモードのオンとオフを切り替えることで、デフォルト設定を定義できます。 メニューモードでは、Natural のメインメニューは次に開始されるセッションのために自動的に表示されます。
Natural のセッション中でも、必要に応じて、Natural のメインメニューを表示またはクローズすることができます。
セッションを開始する前にメニューモードのオンとオフを切り替えるには
Natural の起動時に、次のいずれかのプロファイルパラメータを指定します。
MENU=ON
(メニューモードをアクティブにします)
または
MENU=OFF
(メニューモードを非アクティブにします)
『パラメータリファレンス』ドキュメントの「MENU」も参照してください。
セッション中に Natural のメインメニューを表示またはクローズするには
次のシステムコマンドのいずれかを入力します。
MAINMENU
(メニューを表示します)
または
MAINMENU OFF
(メニューをクローズします)
ENTER キーを押します。
Natural のメインメニューは、次の例のようになります。
15:00:52 ***** NATURAL ***** 2002-12-18 User SAG - Main Menu - Library TEST Function _ Development Functions _ Development Environment Settings _ Maintenance and Transfer Utilities _ Debugging and Monitoring Utilities _ Example Libraries _ Other Products _ Help _ Exit Natural Session Command ===> Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Exit Canc |
セッションの開始時に、ユーザーにはデフォルトのライブラリが割り当てられ、これが画面に表示されます。 上記のサンプル画面では、ライブラリの ID(名前)が画面の右上隅にある[Library]フィールドに表示されます。 「デフォルトのライブラリ割り当て」も参照してください。
メニュー機能の実行の詳細については、「コマンドとメニュー機能の使用」の関連セクションを参照してください。
Natural のメインメニューにリストされる各機能では、同じ名前のメニューが表示され、さらに機能を選択することができます。
注意:
Natural のメインメニューと下位メニューでのメッセージ行/PF キー行の位置と色は、『オペレーション』ドキュメントで説明しているユーザー出口ルーチン USR2003P によって変えられる場合があります。
[Development Functions]メニューにリストされる機能は、Natural でアプリケーションを開発するときに最も必要になる機能です。 これらの機能は、現在ログオンしているライブラリで使用できるすべての Natural オブジェクトに適用されます。
次の表では、[Development Functions]メニューのフィールドについて説明します。
フィールド | 説明 |
---|---|
User | 現在のセッションにログオンしている Natural ユーザーの ID。 |
Library |
現在アクティブなライブラリ。 「Natural ライブラリの使用」も参照してください。 |
Mode |
プログラミングモード。レポーティングまたはストラクチャードモードです。 「プログラミングモード」を参照してください。 |
Work area empty |
ソースワークエリアにソースがロードされていないことを示します。 ソースがすでにソースワークエリアにロードされている場合、例えば |
Code | Create Object の 「メニュー機能の実行」も参照してください。 |
など、使用する機能に対応するコード。
Type |
program の 既存の Natural オブジェクトの名前を指定する場合、[Type]フィールドは空白のままでかまいません。 オブジェクトタイプを変更する場合、「オブジェクトタイプの設定」も参照してください。 |
Name |
オブジェクトの名前です。 有効なオブジェクト名の詳細については、「オブジェクトの命名規則」を参照してください。 |
Command ===> |
コマンド行。 この行は、Natural コマンドを入力できる入力フィールドです。 例: PROGX という既存のプログラムを編集するには、次のシステムコマンドを入力します。
「コマンドとメニュー機能の使用」も参照してください。 |
PF
(ファンクションキー) |
PF キー(ファンクションキー)は、コマンドまたはメニュー機能の代わりに使用することができます。 画面の下部にある PF キー行は、どの機能がどのキーに割り当てられているかを示します。 「標準的な PF キー」も参照してください。 |
次の表では、[Development Functions]メニューの機能について説明します。 ほとんどのメニュー機能に、同等の Natural システムコマンドがあります。 『システムコマンド』ドキュメントでは、これらの代替的なシステムコマンドを表にして、さらに関連セクションで詳細に説明しています。
機能 | コード | 説明 |
---|---|---|
C |
プログラム、マップ、データエリアなど、新しいオブジェクトを作成できる Natural エディタを起動します。 作成するオブジェクトのタイプと名前を指定します。 [Type]フィールドに疑問符(?)を入力すると、その機能で使用できる全タイプのリストが表示されます。このリストからオブジェクトタイプを選択できます。 「オブジェクトの作成と編集」も参照してください。 |
|
E |
Natural エディタを起動して、指定したオブジェクトのソースを編集モードで表示します。
編集する既存のオブジェクトの名前を指定します。 オブジェクトの選択リストも表示できます。「オブジェクトの範囲の指定」も参照してください。 [Type]フィールドに疑問符(?)を入力すると、その機能で使用できる全タイプのリストが表示されます。このリストからオブジェクトタイプを選択できます。 「オブジェクトの作成と編集」も参照してください。 同等のシステムコマンド: |
|
R |
指定したオブジェクトの名前および/またはオブジェクトタイプを変更する[Rename Object]ウィンドウを表示します。 「オブジェクトの名前の変更」も参照してください。 同等のシステムコマンド: |
|
D |
指定したオブジェクトに対して[Delete]ウィンドウを表示します。 [Delete]ウィンドウでは、関連する入力フィールドに再びオブジェクトの名前を入力して削除を確認します。 「オブジェクトの範囲の指定」で説明しているように、オブジェクトの選択リストも表示できます。 このリストでは、1 つ以上のオブジェクトを削除対象としてマークできます。 「オブジェクトの削除」も参照してください。 同等のシステムコマンド: |
|
X |
プログラムタイプのオブジェクトを実行します。 実行するオブジェクトの名前を指定します。 その他のオブジェクトタイプは、それ自身で実行することができず、別のオブジェクトから呼び出す必要があります。 「プログラムの実行」も参照してください。 同等のシステムコマンド: |
|
L |
指定したオブジェクトのソースコードを表示します。 表示するオブジェクトの名前を指定します。 オブジェクトの選択リストも表示できます。「オブジェクトの範囲の指定」も参照してください。 [Type]フィールドに疑問符(?)を入力すると、その機能で使用できる全タイプのリストが表示されます。このリストからオブジェクトタイプを選択できます。 「ライブラリ内のオブジェクトのリスト」も参照してください。 同等のシステムコマンド: |
|
S |
どのオブジェクトがどの外部サブルーチンやクラスを使用するかを確認します。
同等のシステムコマンド: |
このセクションでは、以下のトピックについて説明します。
Natural には、レポーティングモードとストラクチャードモードの 2 つのプログラミングモードがあります。 アプリケーションの構造がより明確になるため、ストラクチャードモードを排他的に使用することをお勧めします。 したがって、Natural のチュートリアル『ファーストステップ』と『エディタ』ドキュメントに記載されているすべての説明と例は、ストラクチャードモードを対象としています。 レポーティングモードの特性は考慮されていません。
プログラミングモードの詳細については、『プログラミングガイド』の「Natural プログラミングモード」を参照してください。
[Development Functions]メニューの右上隅にある[Mode]フィールドは、その時点で有効になっているプログラミングモード、つまり、ストラクチャードまたはレポーティングを示しています。
[Development Functions]画面の右上隅にある[Mode]フィールドでは、ストラクチャードモードをオンにする場合は S
、レポーティングモードをオンにする場合は R
で、最初の位置にある指定を上書きします。
または:
次のシステムコマンドのいずれかを入力します。
GLOBALS SM=ON
(ストラクチャードモードをオンにします)
または
GLOBALS SM=OFF
(レポーティングモードをオンにします)
ENTER キーを押します。
[Mode]フィールドの表示が、Reporting
から Structured
に、またはその逆に変更されます。
Natural プログラミングモード -『プログラミングガイド』
GLOBALS -『システムコマンド』ドキュメント
[Development Functions]メニューで指定したオブジェクトタイプに応じて、Natural では、プログラムエディタ、マップエディタ、データエリアエディタなど、適切なエディタが起動されます。 これらのエディタの詳細については、『エディタ』ドキュメントの関連セクションを参照してください。
、 、 機能のオプションでは、個別にオブジェクトの名前を指定するか、名前の範囲を指定します。 名前の範囲を指定すると、オブジェクトのリストが表示されます。このリストでは、オブジェクトの編集やリスト表示、または削除したいオブジェクトをマークするなどの操作の対象とするオブジェクトを 1 つ以上選択できます。
すべてのオブジェクトをリストするには
[Name]フィールドにアスタリスクを入力します。
*
ENTER キーを押します。
現在のライブラリ内にあるすべてのオブジェクトのリストが表示されます。
開始値を使用してオブジェクトをリストするには
[Name]フィールドに、開始値とそれに続けてアスタリスク(*)を入力します。
値の末尾にアスタリスクを指定して入力するこのオプションをアスタリスク表記と呼びます。
例えば、次のように入力します。
AB*
ENTER キーを押します。
現在のライブラリを対象として、名前が AB で始まるすべてのオブジェクト(例えば、AB、AB1、ABC、ABEZ)のリストが表示されます。 このリストには、AA1 や ACB で始まるオブジェクト名は含まれません。
注意:
同等のシステムコマンド LIST
で説明しているように、 機能には、オブジェクト名の範囲を指定するオプションがあります。
次の表では、[Development Environment Settings]メニューの機能について簡単に説明し、これらの機能に対応する Natural システムコマンドを示します。 システムコマンドの詳細については、『システムコマンド』ドキュメントの関連するセクションを参照してください。
機能 | 説明 | 対応するコマンド |
---|---|---|
Natural セッションで使用する PF キーに機能を割り当てます。 | KEY |
|
Natural オブジェクトのコンパイル方法を制御するオプションを設定します。 | COMPOPT |
|
Natural セッションパラメータの設定を変更します。
『パラメータリファレンス』ドキュメントの「Natural 環境の構成」と「セッションパラメータ」も参照してください。 |
GLOBALS |
|
Natural プロファイルパラメータの設定を変更します。 プロファイルパラメータについては、『パラメータリファレンス』ドキュメンと、『オペレーション』ドキュメントの「プロファイルパラメータの使用方法」で説明しています。 システムコマンド |
SYSPARM |
|
現在のユーザー ID、ライブラリ、オペレーティングシステムなど、Natural セッションの技術情報を表示します。 | TECH |
|
Natural システムファイルの現在の定義を表示します。 『Natural システムアーキテクチャ』ドキュメントの「Natural システムファイル」も参照してください。 |
SYSPROF |
|
サイトにインストールされた製品のリストとこれらの製品の情報を表示します。 | SYSPROD |
|
使用できるのは、Natural Security がインストールされている場合に限られます。 現在有効になっているセキュリティプロファイルを表示します。 |
PROFILE |
次の表では、[Maintenance and Transfer Utilities]メニューの機能について簡単に説明し、これらの機能に対応する Natural システムコマンドを示します。 これらの各コマンドでは、『ユーティリティ』ドキュメントで説明している Natural ユーティリティが起動されます。
機能 | ユーティリティの説明 | 対応するコマンド |
---|---|---|
Natural アプリケーションで発行するメッセージの作成とメンテナンスを実行します。 | SYSERR |
|
データ定義モジュール(DDM)の作成とメンテナンスを実行します。 | SYSDDM |
|
Natural アプリケーションで使用するコマンドプロセッサの作成とメンテナンスを実行します。 | SYSNCP |
|
リモートプロシージャコールの確立と維持を実行し、リモートサーバーにある Natural サブプログラムの実行に必要な設定を提供します。 | SYSRPC |
|
異なるライブラリ間で Natural オブジェクトを転送します。 | SYSMAIN |
|
Natural オブジェクトのアンロードまたはロードを実行します。
システムコマンド NATUNLD ユーティリティ:Natural システムファイルからワークファイルに Natural オブジェクトをアンロードします。 NATLOAD ユーティリティ:ワークファイルから Natural システムファイルに Natural オブジェクトをロードします。 NATUNLD と NATLOAD の機能は、Natural オブジェクトハンドラで同様に実行できます。 代わりにオブジェクトハンドラを使用することをお勧めします。 |
SYSUNLD |
|
Natural オブジェクトと Adabas FDT を特定のハードウェアプラットフォームから別のプラットフォームに転送します。 SYSTRANS と同じ機能を、オブジェクトハンドラで実行できます。 代わりにオブジェクトハンドラを使用することをお勧めします。 |
SYSTRANS |
|
オブジェクトハンドラを起動して、Natural 環境に配布するために Natural オブジェクトと外部オブジェクトを処理します。 | SYSOBJH |
次の表では、[Debugging and Monitoring Utilities]メニューの機能について簡単に説明し、これらの機能に対応する Natural システムコマンドを示します。 これらの各コマンドでは、『ユーティリティ』ドキュメントで説明している Natural ユーティリティが起動されます。
機能 | ユーティリティの説明 | 対応するコマンド |
---|---|---|
プログラムの処理フローで発生したエラーを検索します。 | TEST |
|
データベースコマンドのログを記録します。 | TEST DBLOG |
|
Adabas コマンドをデータベースに直接渡します。 | SYSADA |
|
Natural バッファプールをモニタリングし、要件に合わせてプールを調整します。 | SYSBPM |
|
Software AG Editor のバッファプールをモニタリングし、要件に合わせてプールを調整します。 | SYSEDT |
|
Natural の TP モニタ固有の特性をモニタリングして管理します。 | SYSTP |
|
Natural アプリケーションの処理フローについて、モニタリングデータとアカウンティングデータを収集します。 | SYSRDC |
|
Software AG の担当技術者によるエラー診断のために必要な情報を提供します。 | DUMP |
Natural のメインメニューで を選択すると、ライブラリのリストが表示されます。 これらのライブラリには、デモンストレーションを目的とするサンプルプログラムや、Software AG が提供するアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)が含まれています。
ライブラリ | 内容 |
---|---|
SYSEXPG | 『プログラミングガイド』で例示し、説明しているサンプルプログラム。 |
SYSEXRM | 『ステートメント』ドキュメントと『システム変数』ドキュメントで例示し、説明しているサンプルプログラム。 |
SYSEXV | Natural の新機能を説明するためのサンプルプログラム。 |
SYSEXT | API と、API を使用するためのサンプルプログラム。
『システムコマンド』ドキュメントで説明しているシステムコマンド SYSEXT も参照してください。 |
SYSEXTP | 特定の TP モニタのみで使用する特別な機能向けのサンプルプログラムと API。 |
Natural のメインメニューで を選択すると、Software AG のアドオン製品のリストが表示されます。 これらの製品はサイトにインストールされ、このメニューからアクセスできます。