バージョン 4.2.5
 —  Natural の使用  —

Natural のメインメニュー

Natural のメインメニューでは、Natural の開発機能、環境設定、ユーティリティ、およびサンプルライブラリにアクセスできます。

このセクションでは、Natural のメインメニューと下位メニューで提供される機能や、入力オプションについて説明します。


Natural のメインメニューの表示またはクローズ

Natural のメインメニューを表示またはクローズするには、2 つの方法があります。

Start of instruction set セッションを開始する前にメニューモードのオンとオフを切り替えるには

Start of instruction set セッション中に Natural のメインメニューを表示またはクローズするには

  1. 次のシステムコマンドのいずれかを入力します。

    MAINMENU

    (メニューを表示します)

    または

    MAINMENU OFF

    (メニューをクローズします)

  2. ENTER キーを押します。

Natural のメインメニューは、次の例のようになります。

15:00:52                    *****  NATURAL  *****                    2002-12-18
User SAG                        - Main Menu -                Library TEST    
                                                                               
                                                                               
                   Function                                                    
                                                                               
                _  Development Functions                                       
                _  Development Environment Settings                            
                _  Maintenance and Transfer Utilities                          
                _  Debugging and Monitoring Utilities                          
                _  Example Libraries                                           
                _  Other Products                                              
                _  Help                                                        
                _  Exit Natural Session                                        
                                                                               
                                                                              
                                                                               
                                                                               
                                            
Command ===>

                                                                   
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit                                                  Canc

セッションの開始時に、ユーザーにはデフォルトのライブラリが割り当てられ、これが画面に表示されます。 上記のサンプル画面では、ライブラリの ID(名前)が画面の右上隅にある[Library]フィールドに表示されます。 「デフォルトのライブラリ割り当て」も参照してください。

メニュー機能の実行の詳細については、「コマンドとメニュー機能の使用」の関連セクションを参照してください。

Natural のメインメニューにリストされる各機能では、同じ名前のメニューが表示され、さらに機能を選択することができます。

Natural のメインメニューの機能 対応するメニューにある機能の説明
Development Functions Natural アプリケーションを構成するプログラム、マップ、データエリア、およびその他のコンポーネントを作成し、管理します。
Development Environment Settings Natural セッションに影響するさまざまな設定を表示したり変更したりします。
Maintenance and Transfer Utilities 特定のオブジェクトの作成、管理、または他の環境へのオブジェクトの転送を行うための Natural ユーティリティを起動します。
Debugging and Monitoring Utilities Natural アプリケーションのモニタリングと処理フローでのエラー検出を行うための Natural ユーティリティを起動します。
Example Libraries サンプルプログラムとアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を含むライブラリを選択します。
Other Products その他の Software AG 製品を起動します。

注意:
Natural のメインメニューと下位メニューでのメッセージ行/PF キー行の位置と色は、『オペレーション』ドキュメントで説明しているユーザー出口ルーチン USR2003P によって変えられる場合があります。

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Development Functions

[Development Functions]メニューにリストされる機能は、Natural でアプリケーションを開発するときに最も必要になる機能です。 これらの機能は、現在ログオンしているライブラリで使用できるすべての Natural オブジェクトに適用されます。

次の表では、[Development Functions]メニューのフィールドについて説明します。

フィールド 説明
User 現在のセッションにログオンしている Natural ユーザーの ID。
Library

現在アクティブなライブラリ。

Natural ライブラリの使用」も参照してください。

Mode

プログラミングモード。レポーティングまたはストラクチャードモードです。 「プログラミングモード」を参照してください。

Work area empty

ソースワークエリアにソースがロードされていないことを示します。

ソースがすでにソースワークエリアにロードされている場合、例えば Program PROGX など、オブジェクトのタイプ名前が表示されます。

Code Create ObjectC など、使用する機能に対応するコード。

メニュー機能の実行」も参照してください。

Type

program の P など、オブジェクトのタイプ。 詳細については、『プログラミングガイド』の「オブジェクトタイプ」を参照してください。

既存の Natural オブジェクトの名前を指定する場合、[Type]フィールドは空白のままでかまいません。

オブジェクトタイプを変更する場合、「オブジェクトタイプの設定」も参照してください。

Name

オブジェクトの名前です。

有効なオブジェクト名の詳細については、「オブジェクトの命名規則」を参照してください。

Command ===>

コマンド行。 この行は、Natural コマンドを入力できる入力フィールドです。

例:

PROGX という既存のプログラムを編集するには、次のシステムコマンドを入力します。

EDIT PROGX

コマンドとメニュー機能の使用」も参照してください。

PF

(ファンクションキー)

PF キー(ファンクションキー)は、コマンドまたはメニュー機能の代わりに使用することができます。 画面の下部にある PF キー行は、どの機能がどのキーに割り当てられているかを示します。

標準的な PF キー」も参照してください。

次の表では、[Development Functions]メニューの機能について説明します。 ほとんどのメニュー機能に、同等の Natural システムコマンドがあります。 『システムコマンド』ドキュメントでは、これらの代替的なシステムコマンドを表にして、さらに関連セクションで詳細に説明しています。

機能 コード 説明
Create Object C

プログラム、マップ、データエリアなど、新しいオブジェクトを作成できる Natural エディタを起動します。

作成するオブジェクトのタイプと名前を指定します。 [Type]フィールドに疑問符(?)を入力すると、その機能で使用できる全タイプのリストが表示されます。このリストからオブジェクトタイプを選択できます。

オブジェクトの作成と編集」も参照してください。

Edit Object E Natural エディタを起動して、指定したオブジェクトのソースを編集モードで表示します。

編集する既存のオブジェクトの名前を指定します。 オブジェクトの選択リストも表示できます。「オブジェクトの範囲の指定」も参照してください。

[Type]フィールドに疑問符(?)を入力すると、その機能で使用できる全タイプのリストが表示されます。このリストからオブジェクトタイプを選択できます。

オブジェクトの作成と編集」も参照してください。

同等のシステムコマンド:EDIT

Rename Object R

指定したオブジェクトの名前および/またはオブジェクトタイプを変更する[Rename Object]ウィンドウを表示します。

オブジェクトの名前の変更」も参照してください。

同等のシステムコマンド:RENAME

Delete Object D

指定したオブジェクトに対して[Delete]ウィンドウを表示します。 [Delete]ウィンドウでは、関連する入力フィールドに再びオブジェクトの名前を入力して削除を確認します。

オブジェクトの範囲の指定」で説明しているように、オブジェクトの選択リストも表示できます。 このリストでは、1 つ以上のオブジェクトを削除対象としてマークできます。

オブジェクトの削除」も参照してください。

同等のシステムコマンド:DELETE

Execute Program X

プログラムタイプのオブジェクトを実行します。

実行するオブジェクトの名前を指定します。

その他のオブジェクトタイプは、それ自身で実行することができず、別のオブジェクトから呼び出す必要があります。

プログラムの実行」も参照してください。

同等のシステムコマンド:EXECUTE

List Object(s) L

指定したオブジェクトのソースコードを表示します。

表示するオブジェクトの名前を指定します。 オブジェクトの選択リストも表示できます。「オブジェクトの範囲の指定」も参照してください。

[Type]フィールドに疑問符(?)を入力すると、その機能で使用できる全タイプのリストが表示されます。このリストからオブジェクトタイプを選択できます。

ライブラリ内のオブジェクトのリスト」も参照してください。

同等のシステムコマンド:LIST

List Subroutines Used S どのオブジェクトがどの外部サブルーチンやクラスを使用するかを確認します。

同等のシステムコマンド:ROUTINES

このセクションでは、以下のトピックについて説明します。

プログラミングモード

Natural には、レポーティングモードとストラクチャードモードの 2 つのプログラミングモードがあります。 アプリケーションの構造がより明確になるため、ストラクチャードモードを排他的に使用することをお勧めします。 したがって、Natural のチュートリアル『ファーストステップ』と『エディタ』ドキュメントに記載されているすべての説明と例は、ストラクチャードモードを対象としています。 レポーティングモードの特性は考慮されていません。

プログラミングモードの詳細については、『プログラミングガイド』の「Natural プログラミングモード」を参照してください。

[Development Functions]メニューの右上隅にある[Mode]フィールドは、その時点で有効になっているプログラミングモード、つまり、ストラクチャードまたはレポーティングを示しています。

Start of instruction setプログラミングモードを切り替えるには

  1. [Development Functions]画面の右上隅にある[Mode]フィールドでは、ストラクチャードモードをオンにする場合は S、レポーティングモードをオンにする場合は R で、最初の位置にある指定を上書きします。

    または:
    次のシステムコマンドのいずれかを入力します。

    GLOBALS SM=ON

    (ストラクチャードモードをオンにします)

    または

    GLOBALS SM=OFF

    (レポーティングモードをオンにします)

  2. ENTER キーを押します。

    [Mode]フィールドの表示が、Reporting から Structured に、またはその逆に変更されます。

関連トピック:

Natural エディタ

[Development Functions]メニューで指定したオブジェクトタイプに応じて、Natural では、プログラムエディタマップエディタデータエリアエディタなど、適切なエディタが起動されます。 これらのエディタの詳細については、『エディタ』ドキュメントの関連セクションを参照してください。

オブジェクトの範囲の指定

[Edit Object][List Object(s)][Delete Object]機能のオプションでは、個別にオブジェクトの名前を指定するか、名前の範囲を指定します。 名前の範囲を指定すると、オブジェクトのリストが表示されます。このリストでは、オブジェクトの編集やリスト表示、または削除したいオブジェクトをマークするなどの操作の対象とするオブジェクトを 1 つ以上選択できます。

Start of instruction set すべてのオブジェクトをリストするには

  1. [Name]フィールドにアスタリスクを入力します。

    *
  2. ENTER キーを押します。

    現在のライブラリ内にあるすべてのオブジェクトのリストが表示されます。

Start of instruction set 開始値を使用してオブジェクトをリストするには

  1. [Name]フィールドに、開始値とそれに続けてアスタリスク(*)を入力します。

    値の末尾にアスタリスクを指定して入力するこのオプションをアスタリスク表記と呼びます。

    例えば、次のように入力します。

    AB*
  2. ENTER キーを押します。

    現在のライブラリを対象として、名前が AB で始まるすべてのオブジェクト(例えば、AB、AB1、ABC、ABEZ)のリストが表示されます。 このリストには、AA1 や ACB で始まるオブジェクト名は含まれません。

注意:
同等のシステムコマンド LIST で説明しているように、[List Object(s)]機能には、オブジェクト名の範囲を指定するオプションがあります。

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Development Environment Settings

次の表では、[Development Environment Settings]メニューの機能について簡単に説明し、これらの機能に対応する Natural システムコマンドを示します。 システムコマンドの詳細については、『システムコマンド』ドキュメントの関連するセクションを参照してください。

機能 説明 対応するコマンド
Function-Key Settings Natural セッションで使用する PF キーに機能を割り当てます。 KEY
Compilation Settings Natural オブジェクトのコンパイル方法を制御するオプションを設定します。 COMPOPT
Session Parameter Settings Natural セッションパラメータの設定を変更します。

パラメータリファレンス』ドキュメントの「Natural 環境の構成」と「セッションパラメータ」も参照してください。

GLOBALS
Profile Parameter Settings

Natural プロファイルパラメータの設定を変更します。

プロファイルパラメータについては、『パラメータリファレンス』ドキュメンと、『オペレーション』ドキュメントの「プロファイルパラメータの使用方法」で説明しています。

システムコマンド SYSPARM では、『ユーティリティ』ドキュメントで説明している同じ名前のユーティリティが起動されます。

SYSPARM
Technical Session Information 現在のユーザー ID、ライブラリ、オペレーティングシステムなど、Natural セッションの技術情報を表示します。 TECH
System File Information

Natural システムファイルの現在の定義を表示します。

Natural システムアーキテクチャ』ドキュメントの「Natural システムファイル」も参照してください。

SYSPROF
Product Installation Information サイトにインストールされた製品のリストとこれらの製品の情報を表示します。 SYSPROD
Security Profile Information

使用できるのは、Natural Security がインストールされている場合に限られます。

現在有効になっているセキュリティプロファイルを表示します。

PROFILE

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Maintenance and Transfer Utilities

次の表では、[Maintenance and Transfer Utilities]メニューの機能について簡単に説明し、これらの機能に対応する Natural システムコマンドを示します。 これらの各コマンドでは、『ユーティリティ』ドキュメントで説明している Natural ユーティリティが起動されます。

機能 ユーティリティの説明 対応するコマンド
Maintain Error Messages Natural アプリケーションで発行するメッセージの作成とメンテナンスを実行します。 SYSERR
Maintain DDMs データ定義モジュール(DDM)の作成とメンテナンスを実行します。 SYSDDM
Maintain Command Processors Natural アプリケーションで使用するコマンドプロセッサの作成とメンテナンスを実行します。 SYSNCP
Maintain Remote Procedure Calls リモートプロシージャコールの確立と維持を実行し、リモートサーバーにある Natural サブプログラムの実行に必要な設定を提供します。 SYSRPC
Transfer Objects to Other Libraries 異なるライブラリ間で Natural オブジェクトを転送します。 SYSMAIN
Transfer Objects to Other System Files Natural オブジェクトのアンロードまたはロードを実行します。

システムコマンド SYSUNLD を使用すると、オブジェクトのアンロードまたはロードを行う最初のユーティリティメニューを表示できます。また、システムコマンド NATUNLD または NATLOAD を使用すると、下位のロードユーティリティまたはアンロードユーティリティを直接起動することができます。

NATUNLD ユーティリティ:Natural システムファイルからワークファイルに Natural オブジェクトをアンロードします。

NATLOAD ユーティリティ:ワークファイルから Natural システムファイルに Natural オブジェクトをロードします。

NATUNLD と NATLOAD の機能は、Natural オブジェクトハンドラで同様に実行できます。 代わりにオブジェクトハンドラを使用することをお勧めします。

SYSUNLD
Transfer Objects to Other Platforms

Natural オブジェクトと Adabas FDT を特定のハードウェアプラットフォームから別のプラットフォームに転送します。

SYSTRANS と同じ機能を、オブジェクトハンドラで実行できます。 代わりにオブジェクトハンドラを使用することをお勧めします。

SYSTRANS
Transfer Objects to Other Systems オブジェクトハンドラを起動して、Natural 環境に配布するために Natural オブジェクトと外部オブジェクトを処理します。 SYSOBJH

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Debugging and Monitoring Utilities

次の表では、[Debugging and Monitoring Utilities]メニューの機能について簡単に説明し、これらの機能に対応する Natural システムコマンドを示します。 これらの各コマンドでは、『ユーティリティ』ドキュメントで説明している Natural ユーティリティが起動されます。

機能 ユーティリティの説明 対応するコマンド
Debugging プログラムの処理フローで発生したエラーを検索します。 TEST
Logging of Database Calls データベースコマンドのログを記録します。 TEST DBLOG
Issuing Adabas Calls Adabas コマンドをデータベースに直接渡します。 SYSADA
Buffer Pool Maintenance Natural バッファプールをモニタリングし、要件に合わせてプールを調整します。 SYSBPM
Editor Buffer Pool Maintenance Software AG Editor のバッファプールをモニタリングし、要件に合わせてプールを調整します。 SYSEDT
TP-Specific Monitoring Natural の TP モニタ固有の特性をモニタリングして管理します。 SYSTP
Data Collection and Tracing Natural アプリケーションの処理フローについて、モニタリングデータとアカウンティングデータを収集します。 SYSRDC
Error Information on Abnormal Termination Software AG の担当技術者によるエラー診断のために必要な情報を提供します。 DUMP

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Example Libraries

Natural のメインメニュー[Example Libraries]を選択すると、ライブラリのリストが表示されます。 これらのライブラリには、デモンストレーションを目的とするサンプルプログラムや、Software AG が提供するアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)が含まれています。

ライブラリ 内容
SYSEXPG プログラミングガイド』で例示し、説明しているサンプルプログラム。
SYSEXRM ステートメント』ドキュメントと『システム変数』ドキュメントで例示し、説明しているサンプルプログラム。
SYSEXV Natural の新機能を説明するためのサンプルプログラム。
SYSEXT API と、API を使用するためのサンプルプログラム。

システムコマンド』ドキュメントで説明しているシステムコマンド SYSEXT も参照してください。

SYSEXTP 特定の TP モニタのみで使用する特別な機能向けのサンプルプログラムと API。

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Other Products

Natural のメインメニュー[Other Products]を選択すると、Software AG のアドオン製品のリストが表示されます。 これらの製品はサイトにインストールされ、このメニューからアクセスできます。

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