Natural パラメータは、Natural 環境のコンフィグレーションを管理します。
Natural パラメータを使用すると、開発/生成プロセスの標準化や自動化、または個々のユーザーのニーズに応じた標準設定の調整を行うことができます。 例えば、レポート作成時のデフォルト値の設定、レポートサイズの定義、またはエディタのソースエリアなど必要とされるストレージエリアサイズの定義を行う場合に、Natural パラメータを使用します。
Natural 環境の特質の大半はすでに Software AG によって定義されていますが、 Natural 管理者は、すべての Natural ユーザーに対して有効となる別のデフォルト環境設定を構成することができます。 また、個々のユーザーは、デフォルト環境設定にダイナミックプロファイルパラメータまたはセッションパラメータを上書きするという方法で、自身のニーズに応じた設定を適用することができます。
このセクションでは、以下のトピックについて説明します。
プロファイルパラメータは、スタティックまたはダイナミックに指定されます。
スタティックパラメータは、Natural のインストール中に Natural パラメータモジュール NATPARM で指定されます。 各 Natural セッションのデフォルトとして使用されます。
ダイナミックパラメータは、Natural の起動時に指定されます。 Natural SYSPARM ユーティリティを使用すると、ダイナミックパラメータセットを事前定義することができます。
ダイナミックパラメータの定義済みセットは、パラメータプロファイルタイプの Natural オブジェクトです。
「セッション開始時にプロファイルパラメータを設定するには」で説明するように、セッションの開始時には、1 つ以上のパラメータプロファイルと、1 つ以上のシングルプロファイルパラメータを指定できます。
セッションの開始時に指定するパラメータ(パラメータプロファイルの使用に関係なく)は、セッションに割り当てられた標準的なパラメータプロファイル内で指定されたパラメータ値、および/または Natural パラメータモジュール NATPARM 内で指定されたパラメータ値よりも優先されます。「パラメータ化のレベル」も参照してください。
NATPARM でプロファイルパラメータを設定するには
『オペレーション』ドキュメントの「Natural パラメータモジュールの使用」で説明する手順に従います。
SYSPARM を使用してパラメータプロファイルを作成するには
次のシステムコマンドを入力して、SYSPARM ユーティリティを起動します。
SYSPARM
ENTER キーを押します。
Natural SYSPARM ユーティリティのメニューが表示されます。
次の例に示すように、[Code]フィールドに「A
」( )を入力し、[Profile]フィールドに作成するパラメータプロファイルの名前を入力します。
11:36:19 ***** NATURAL SYSPARM UTILITY ***** 2005-06-16 User SAG - Menu - Code Function L List Profiles D Display Profile A Add New Profile M Modify Profile C Copy Profile X Delete Profile ? Help . Exit Code ..... A Profile .. TESTPROF DBID .. 10 FNR ....... 1640 Copy to .. ________ Password .. Cipher .... Command ===> Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Exit Canc |
ENTER キーを押します。
SYSPARM ユーティリティの編集エリアが表示されます。
以下のパラメータプロファイルの例に示すように、必要なプロファイルパラメータとパラメータ値を入力します。 指定できるパラメータ設定の詳細については、『パラメータリファレンス』ドキュメントの「プロファイルパラメータ」にあるプロファイルパラメータの説明を参照してください。
16:57:37 ***** NATURAL SYSPARM UTILITY ***** 2005-06-16 > FUSER=(10,32) < > LS=250,PS=60 < > WORK=((6-8),AM=PC) < > DB=(ADAV7,*) < > PC=ON < > AUTO=ON < > MENU=OFF < > < > < > < > < Help with parameters .. _______ (Profile name: TESTPROF) Command ===> Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Exit Check Save Insrt Del Copy Canc |
PF4(Check)キーを押してチェックし、必要に応じて構文を修正します。
適用される構文については、『オペレーション』ドキュメントの「パラメータ値のダイナミックな割り当て」を参照してください。
PF5(Save)キーを押して、パラメータプロファイルをソースオブジェクトとして、指定した名前で現在のシステムファイル(デフォルト設定は FNAT)に保存します。
1 つ以上のパラメータプロファイル(可能な場合)、および/または 1 つ以上のプロファイルパラメータを入力します。 パラメータプロファイルとプロファイルパラメータは、任意の順序で入力できます。 ただし、パラメータが複数回指定されている場合(次の例では、FUSER
)、最後の指定でこのパラメータに割り当てられた値が使用されます(次の例では、10,245
)。
PROFILE=TESTPROF FUSER=(10,123) DSIZE=40 LS=250,PS=50 FUSER=(10,245)
プロファイルパラメータの使用方法 -『オペレーション』ドキュメント
プロファイルパラメータの概要 -『パラメータリファレンス』ドキュメント
プロファイルパラメータの概要 -『オペレーション』ドキュメント
パラメータ値の割り当て -『オペレーション』ドキュメント
『SYSPARM ユーティリティ』ドキュメント
セッションパラメータは、アクティブな Natural セッション内や Natural オブジェクト内で指定されます。 セッションパラメータの主な目的は、Natural プログラムの実行を制御することです。
セッションパラメータを設定するには
『パラメータリファレンス』ドキュメントの「セッションパラメータの設定方法」で説明する手順に従います。
現在のセッションのパラメータ設定をチェックまたは変更するには
次のいずれかの方法を選択します。
次のシステムコマンドを入力します。
GLOBALS
ENTER キーを押します。
次の例のような[Session Parameters]画面に、セッションパラメータの現在の設定が表示されます。
09:51:55 ***** NATURAL GLOBALS COMMAND ***** 2005-06-16 - Session Parameters - (CC) Cond.Prog.Execution ....... OFF (MT) Max.CPU Time ....... _______0 (CF) Term.Control Character .... % (NC) Nat.Sys.Commands ........ OFF (DC) Dec. Character .............. . (OPF) Overw.Prot.Fields ...... ON (DFOUT) Date Format Output ....... S (PD) Page Dataset ............ _50 (DFSTACK) Date Format Stack Cmd .. S (PM) Print Mode ............... RP (DFTITLE) Date Format Title ...... S (PS) Page Size ............... _23 (DU) Dump Generation ......... OFF (REINP) Reinput on Error ..... ON (EJ) Page Eject ................ ON (SA) Sound Alarm ............. OFF (FS) Default Format ............ OFF (SF) Spacing Factor ........... _1 (FCDP) FC on Dyn.Prot.Fields ... ON (SL) Source Line Length ...... _72 (IA) Input Assign ................ = (SM) Structured Mode ......... OFF (ID) Input Delimiter ............. , (TS) Translate Sys.Prog ...... OFF (IM) Input Mode .................. F (WH) Wait on Hold ............ OFF (LE) Limit Error ............... OFF (ZD) Zero Division ........... ON (LS) Line Size ................. _80 (ZP) Zero Printing ........... ON (LT) Limit .............. __99999999 Command ===> Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Print Exit Updat Canc |
カッコで囲んだ文字は、セッションパラメータを表します。『システムコマンド』ドキュメントの「GLOBALS」の「パラメータのリスト」も参照してください。
目的のパラメータの横に入力されたデフォルト値を上書きすることで、パラメータの設定を変更できます。 有効な入力値の詳細については、『パラメータリファレンス』ドキュメントの「セッションパラメータ」にあるセッションパラメータの説明を参照してください。
例:
日付フォーマットのパラメータ DFOUT
の設定を変更するには、[(DFOUT) Date Format Output]入力フィールドの横にある値(上の例では、S
)を I
に変更します。
変更を保存するには、PF5(Updat)キーを押します。
日付変数のフォーマットが yy-mm-dd(例えば、2005-06-16
)から yyymmdd(例えば、20050616
)に変更されます。
次のシステムコマンドを入力します。
GLOBALS parameter=value
上記の意味は次に示すとおりです。
parameter はセッションパラメータです(次の例では、DFOUT
)。
value はこのセッションパラメータの有効値です(次の例では、I
)。
複数のパラメータと値を指定できます。
例えば、次のように入力します。
GLOBALS DFOUT=I PS=60
ENTER キーを押します。
セッションパラメータについて -『パラメータリファレンス』ドキュメント
セッションパラメータの概要 -『パラメータリファレンス』ドキュメント
GLOBALS -『システムコマンド』ドキュメント
Natural パラメータの設定レベルは階層構造になっています。 上のレベルで設定されたパラメータ値は、下のレベルで定義された値より優先されます。 例えば、パラメータをダイナミックに指定すると、Natural パラメータモジュール NATPARM で対応するパラメータに対して設定されたスタティックな指定より、新しいパラメータ値が優先されます。
下の図は、Natural パラメータの設定可能なタイミングとその階層構造を(底辺が最下レベル、頂点が最上レベルのピラミッド方式で)示したものです。
Natural パラメータ階層 -『オペレーション』ドキュメント