バージョン 4.2.5
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ADACALL ユーティリティ- Adabas ダイレクトコールの発行

ユーティリティ ADACALL を使用して、学習、テスト、および問題分析のために Adabas データベースへ Adabas ダイレクトコール(ネイティブコマンド)を発行することができます。

ユーティリティ ADACALL は、ライブラリ SYSADA にあります。

ADACALL ユーティリティ- Adabas ダイレクトコールの発行」ドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


ADACALL の呼び出し

Start of instruction set ADACALL を呼び出すには

ADACALL メイン画面で必要なパラメータ値を指定し、PF10(実行)を選択するか、またはコマンド行で ADACALL コマンド EXEC を入力して、Adabas コマンドを実行します。

上の画面例では、employees ファイルの 論理読み込みのために Adabas コマンド L3 が実行されました。

バッファの一部のみが表示されます。ただし、コントロールブロックは完全に表示されます。 いずれかの ADACALL ダイレクトコマンドまたは次の PF キーを使用することにより、バッファを完全に表示することができます。

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ADACALL パラメータ

ADACALL メイン画面で指定できるパラメータを次に示します。 ADACALL オンラインヘルプ機能を使用すると、パラメータの概要を表示することができます。

Start of instruction set オンラインヘルプ機能を起動するには

詳細については、Adabas のドキュメント『コマンドリファレンス』と『メッセージおよびコード』を参照してください。

パラメータ 説明
Mode
バッファの内容の表示モードを示します。
   
Char 文字値。
   
Hex 16 進値。
   
モードを変更するには、ADACALL コマンド CHAR および HEX を参照してください。
Call No. セッションの開始以降に実行されたコマンドの数。
First Byte Adabas コントロールブロックの先頭バイト。

データベース ID(DBID)およびファイル番号(FNR)が、1 バイトで表現されるか、または 2 バイトで表現されるかを示します。

H'00' = 1 バイトの DBID、FNR(ファイル番号 1~255)
H'30' = 2 バイトの DBID、FNR(255 より大きいファイル番号)

Cmd

Adabas コマンド。

Adabas OP コマンドを入力して実行し、次の関連するセクションで説明するパラメータを指定します。

Cmd ID コマンド ID。
File ファイル番号。

First ByteH'00' に設定されている場合
3 桁のファイル番号であり、Database は 0 に等しくありません。

First ByteH'30' に設定されている場合
5 桁のファイル番号。

Database データベース ID(DBID)。 デフォルトは、現在の Natural セッションの FUSER ファイルの DBID(上記「File」を参照)。

First ByteH'30' に設定されている場合、データベース番号は、実行時に Adabas コントロールブロックのレスポンスコードフィールドに移動されます。

Resp コマンドの実行後に返されるレスポンスコード。
ISN 内部シーケンス番号。
ISQ ISN 数。
ISL ISN リストの最小 ISN 値。
FBL バイト単位のフォーマットバッファ長(最大 210)。
RBL バイト単位のレコードバッファ長(最大 980)。
SBL バイト単位のサーチバッファ長(最大 140)。
VBL バイト単位のバリューバッファ長(最大 140)。
IBL バイト単位の ISN バッファ長(最大 200)。
COP1 コマンドオプション 1。
COP2 コマンドオプション 2。
User Area コントロールブロックのユーザーエリア。
Cmd Time コマンドの実行に要する時間。便宜上、100 分の 1 秒に変換されます。
Addition1 アディション 1。
Addition2 アディション 2。 呼び出しが成功した場合、読み込み中のレコードの圧縮長およびフォーマットバッファを介して要求されたデータの非圧縮長が表示されます。 ゼロ以外のレスポンスが返され、エラーの原因が無効なフォーマットバッファである場合、エラーが発生したフィールドおよびそのフィールドのフォーマットバッファ内へのオフセットが表示されます。
Addition3 アディション 3。
Addition4 アディション 4。 VSAM ファイルが読み込まれる場合は、初期化されると、このフィールドは VSAM に設定されます。
Addition5 アディション 5。
Format フォーマットバッファ。 (最後のピリオドは必須)
Record レコードバッファ。
Search サーチバッファ。 (最後のピリオドは必須)
Value バリューバッファ。
ISN ISN バッファ。

Adabas OP コマンド

Adabas コマンド OP(オープン)を実行すると、ADACALL ではウィンドウが表示され、次のパラメータを指定できます。

ウィンドウに関連する情報を入力し、Enter キーを押します。

パラメータおよび有効な値の詳細については、『Adabas コマンドリファレンスマニュアル』ドキュメントを参照してください。

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ADACALL コマンドと PF キー

次の ADACALL ダイレクトコマンドを使用すると、ADACALL パラメータ設定を変更したり、コマンド行にコマンドを入力するか、または対応する PF キーを選択して画面を切り替えたりできます。

ADACALL コマンド以外に、コマンド行から、Natural システムコマンドを発行することもできます。

次の表で、コマンドの下線部分は入力可能な省略形を表しています。

コマンド PF キー 機能
  PF1 ADACALL のヘルプ機能を呼び出します。 さまざまな ADACALL パラメータのうち、いずれかにカーソルを置いて PF1 キーを押すと、そのパラメータのヘルプ情報が表示されます。
  PF2 ADACALL メイン画面に戻ります。 [Mode]CHAR に設定されます。
BACK PF5 バッファが完全に表示されている場合に、ページが前のバッファに戻ります。

VIEW コマンドが適用された後でのみ有効です。つまり、コマンドは ADACALL メイン画面からは適用されません。

CB   コントロールブロックバッファが完全に表示されます。16 進モードでのみ有効です。
CHAR PF6 現在のモードをキャラクタモード(EBCDIC)に変更します。
D   受け取ったレスポンスコードの拡張エラーメッセージテキストが表示されます。 0(ゼロ)以外の Adabas レスポンスが返された場合、対応する短いエラーメッセージテキストがメッセージ行に表示されます。 このコマンドを発行すると、拡張テキストを参照できます。
EXEC

または

RUN

PF10 指定したパラメータでダイレクトコマンドを実行します。
EXIT

または

STOP

または

Q

または

.

PF3

または

PF12

終了します。 ADACALL メイン画面で押すと、ADACALL が終了します。 いずれかのバッファ画面が表示されている場合は、[Mode]が変更されていない状態で、ADACALL メイン画面が表示されます。
FB   フォーマットバッファが完全に表示されます。
FWD PF4 バッファが完全に表示されている場合に、ページを進めて次のバッファに移動します。

VIEW コマンドが適用された後でのみ有効です。つまり、コマンドは ADACALL メイン画面からは適用されません。

Hex PF7 現在のモードを 16 進に変更します。
IB   ISN バッファが完全に表示されます。
INIT PF11
バッファを初期化およびリセットします。 ウィンドウが表示され、示されたバッファに対して次のいずれかの値を入力できます。
   
H 対応するバッファをバイナリの 0(H'00')で初期化します。
   
H
以外のいずれかの文字または空白
対応するバッファを空白(H'40')で初期化します。
   
空白文字 対応するバッファを初期化しません。
   
INIT ALL と入力すると、コントロールブロックを除くすべてのバッファが空白で初期化されます。 または、コマンド INIT FB RB SB VB IB(すべてのバッファをリストする必要はなし)を指定して、リスト内のすべてのバッファを空白で初期化することができます。

注意:
ISN バッファは、常にバイナリの 0 で初期化されます。

PRINT PF9 すべてのバッファのステータスに関するレポートが生成および表示されます。

Natural 端末コマンドの %H を使用して、ハードコピーを取得することができます。

RB   レコードバッファが完全に表示されます。
RUN   EXEC と同じです。
SB   サーチバッファが完全に表示されます。
VB   バリューバッファが完全に表示されます。
VIEW PF8
すべてのバッファが完全に表示されます。 最初に表示されるバッファは、レコードバッファです。 FWD コマンドを使用して、他のバッファを確認することができます。

16 進モードでレコードバッファに対して VIEW を実行すると、データは 4 ページに表示されます。

次のページに進むには、コマンド FWD を入力するか、または PF4 を選択します。
前のページに戻るには、コマンド BACK を入力するか、または PF5 を選択します。
特定のページを表示するには、[Specify next page number]フィールドに 1~4 のページ番号を入力します。

 
バッファを個別に表示するには、次のコマンドのいずれかを入力します。
 
FB フォーマットバッファ
   
RB レコードバッファ
   
SB サーチバッファ
   
VB バリューバッファ
   
IB ISN バッファ
   
CB コントロールブロック(デフォルト)。 16 進モードでのみ有効です。VIEW を実行する前に HEX に変更します。
VSAM   現在の Natural セッションに VSAM が定義されている場合、このダイレクトコマンドを発行して、VSAM ファイルをアクセスまたは更新できます。 このコマンドを発行すると、VSAM ファイル名を求めるウィンドウが表示されます。 コマンドが実行されると、コマンドは該当する VSAM ファイルに送られます。

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ユーザー出口 ADAEXIT

ADACALL を使用すると、任意のデータベースにダイレクトコマンドを発行することができます。 このため、セキュリティの手段として、ユーザー出口が提供されています。 このユーザー出口は ADAEXIT と呼ばれ、ライブラリ SYSADA に含まれています。 ADAEXIT は必要に応じて変更できます。 Adabas コントロールブロックは、ADAEXIT にパラメータとして渡されます。 コントロールブロックの内容を変更するために、ユーザー出口のソースコードを変更できます。 単にデータベース ID またはファイル番号を変更するか、またはコマンドコードを XX に設定することによって、データベースコールが実行されるのを防ぐことができます。

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