バージョン 4.2.5
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Natural コンフィグレーションテーブル

このドキュメントでは、NATCONFG モジュールに含まれている Natural コンフィグレーションテーブルの全般的な情報を示します。

以下のトピックについて説明します。

以下の項目も参照してください。


NATCONFG モジュール

NATCONFG モジュールには、Natural コンフィグレーションテーブルが含まれています。

注意:
通常、NATCONFG のデフォルト指定は変更する必要はないので、変更しないようにしてください。 特に、下記のリストでアスタリスク(*)の付いたテーブルについては、変更する場合は事前に Software AG サポートに問い合わせてください。

ほとんどのテーブルには、ダイナミックプロファイルパラメータに加えて、Natural パラメータモジュール NATPARM に対応するマクロがあります。 NATCONFG テーブルを変更する必要がある場合は、対応するパラメータモジュールマクロまたはダイナミックプロファイルパラメータを使用してテーブルを上書きします。 NATCONFG テーブル自体で変更を行った場合は、今後のシステムメンテナンス(SM)リリースで NATCONFG の再度の変更と再アセンブルが必要になることがあります。

NATCONFG モジュールでは、Natural デフォルトコンフィグレーションテーブルの定義にマクロを使用します。

また、以下のテーブルも使用します。

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NATCONFG で使用されるマクロの概要

以下の表に、Natural デフォルトコンフィグレーションテーブルの定義のために NATCONFG モジュールで使用されるマクロの概要を示します。

マクロ 目的
NTDVCE * 端末タイプのテーブル。 使用する端末ドライバを指定します(下記参照)。

既存の NTDVCE マクロは変更しないでください。新しく作成してください。

NTSTAT Natural ニュークリアスにリンクされる Natural オブジェクトの定義。
NTCPAGE コードページ定義。
NTTAB プライマリ出力変換テーブル。
NTTAB1 NTTAB2 セカンダリ出力/入力変換テーブル。
NTUTAB1 NTUTAB2 小文字/大文字の変換用テーブル。 これらのテーブルはドイツ語などの個々の文字セットに対して変更する必要があります。
NTTABA1 NTTABA2 EBCDIC 文字/ASCII 文字の変換用テーブル。 これらのテーブルはオブジェクトハンドラによって使用されます。
NTTABL SYS* 変換テーブル。 Natural SYS... ライブラリ内のプログラムからの出力を変換します。
NTLANG * 言語変換テーブル。 Natural に定義されているすべての使用可能言語コードのリストを含みます。
NTSCTAB スキャナ文字タイプテーブル。 小文字、大文字、数値、特殊文字を判別します(ダイナミックプロファイルパラメータ MASK および SCAN オプションに適用)。
NTTZ タイムゾーン定義。 NTTZ マクロにより、ゾーンタイムの指定と夏時間/冬時間の自動切り替えが可能になります。
NTBUFID このマクロのパラメータ MIN および MAX を使用して、可変バッファのバッファサイズ制限を変更できます。「バッファ特性のカスタマイズ」を参照してください。

重要:
このマクロの他のパラメータのデフォルト値は変更しないでください。予期しない結果になることがあります。

* このリストでアスタリスク(*)の付いたテーブルについては、変更する場合は事前に Software AG サポートに問い合わせてください。

詳細については、「変換テーブル」を参照してください。

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NTDVCE - 端末デバイス指定テーブル

Natural でサポートされる各端末タイプに、端末コンバータルーチンが用意されています。 対応する端末ドライバが、実際の端末 I/O を引き受けます。 ドライバは、画面バッファや画面属性バッファから物理的なデータストリームを作成し、端末 I/O バッファに配置します。

また、より高速なテレックス、テレファックス、およびテレテックス通信を TOPCALL システムと行うために、Con-nect にテレックスドライバモジュール NATTLX が用意されています。 NATTLXTOPCALL フルページプロトコルをサポートします。

NTDVCE マクロを使用すると、新しい端末ドライバを Natural に追加し、端末固有の入力/出力または小文字/大文字変換テーブルの変更を指定できます。 指定できる他の情報には、フレーム文字、メッセージ行の位置、画面最適化のオン/オフ、IOCB の各種フラグがあります。 また、端末指定を、他の変換テーブルを使用して既存のドライバにルーティングしたり、ドライバルーチンにフックしたりできます。

NTDVCE マクロは、Natural コマンド行からの端末コマンド %T= または Natural プログラム内の SET CONTROL'T=...' ステートメントのどちらかで呼び出されます。 Natural セッションの開始時に、変換テーブル NTTABNTTAB1NTTAB2NTUTAB1、および NTUTAB2 が、NATCONFG モジュールからユーザーエリアにコピーされ、そこで NTDVCE によって変更されます。

変換テーブルは、同じマクロでダイナミックに、または NATPARM パラメータモジュール内で変更できることに注意してください。

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NTSTAT - Natural ニュークリアスにリンクされる Natural オブジェクトの定義

Natural ニュークリアスにリンクされるオブジェクトは、NTSTAT マクロを使用して指定する必要があります。 オブジェクトを検索する場合、指定したライブラリに関係なく、Natural では常にこのリストが最初にスキャンされます。 Natural オブジェクトの Natural ニュークリアスへのリンク方法については、「Natural ニュークリアスへの Natural オブジェクトのリンク」の ULDOBJ ユーティリティを参照してください。

NTSTAT マクロの構文は以下のとおりです。

NTSTAT object-name[,TYPE=W]

上記の意味は以下のとおりです。

object-name Natural ニュークリアスにリンクされるオブジェクトの名前を指定します。
TYPE=W リンクされるオブジェクトのエントリポイントが Natural ニュークリアスに対して "弱い外部" として定義されることを示します。 これにより、オブジェクトが Natural ニュークリアスにリンクされていない場合にリンケージエディタエラーメッセージが表示されないようにします。

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NTCPAGE - コードページ定義

Natural セッション中に使用されるすべてのコードページは、ソースモジュール NATCONFG であらかじめ定義しておく必要があります。 定義する各コードページに、固有のマクロ NTCPAGE を入力する必要があります。 プロファイルパラメータ CPCPOBJINCPSYNINCPPRINT、プロファイルパラメータ PRINTCP キーワードサブパラメータ、またはパラメータマクロ NTPRINT によって指定されたコードページは、セッションの初期化時に確認されます。 このコードページが NATCONFG で定義されていない場合は、エラーメッセージが表示されます。

NTCPAGE マクロの構文は以下のとおりです。

NTCPAGE IANA=value,

CCSID=value
CCSN=value

,ALIAS=value,PHC=value

パラメータの説明:

パラメータ 説明
IANA コードページの標準名です。 最大長は 64 文字です。 このパラメータは必須です。
CCSID コード化文字セット ID(IBM)。 最大 5 桁の数字です。

例:
1141 ドイツ語 EBCDIC コードページ
62243 ヘブライ語/ラテン語(ISO 8859)コードページ

CCSN コード化文字セット名(Siemens BS2000/OSD)。 最大 8 文字の英数字文字列です。

例:
EDF041 西ヨーロッパラテン語コードページ
EDF045 ラテン語/キリル語コードページ

ALIAS コードページの別名。 最大長は 32 文字です。 このパラメータは任意指定です。一意ではありません。
PHC プレースホルダ文字。 長さ 2 バイトの 16 進数です。 このパラメータは任意指定です。

注意:
パラメータ CCSID および CCSN は、プラットフォーム固有(IBM/SNI)で相互排他的です。

例:

NTCPAGE IANA=IBM819,CCSID=819,ALIAS='ISO-8859-1',PHC=003F

Unicode/コードページ環境の設定と管理」も参照してください。

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コードページのサポート

NTDVCE マクロを使用して、さまざまなコードページを定義し、特定の端末タイプおよび名前に関連付けることができます。 その後 Natural を PM=C で起動すると、すべての端末 I/O が入力時に変換され、出力時に再変換されます。 このため、コードページに互換性がある限り、共通データの表現が維持されます。

ユーティリティ』ドキュメントの「SYSCP ユーティリティ - コードページ管理」も参照してください。

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サポートされる出力デバイス

属性制御変数とフォーマットにより、出力デバイスでの特定の表現を生成する属性を定義します。 Natural は、エンドユーザーがマップやレポートを端末で最適に設計できるように、可能性のある多種多様な属性を提供します。

ただし、Natural で使用できるすべての機能をすべての端末がサポートしているわけではありません。 このようなデバイスでは、これらの機能はほとんどの場合無視されるか、別の技術を使用してシミュレートされます。 基本的に、IBM 環境には標準データストリームと拡張データストリームと呼ばれる 2 つのデータストリーム定義があり、SNI 環境には多数のデータストリーム定義があります。

以下の出力デバイスがサポートされています。

バッチおよび追加レポート用のシーケンシャル出力デバイス

出力データには、指定されたプリンタの行送りとページ換えの機能を制御する標準 ASA 制御文字が含まれます。 このプリンタは、オンラインまたはバッチスプーリングシステムによってサポートされるコンピュータセンターの中央プリンタか、オンライン端末プリンタとして使用される SCS プリンタです。

この形式で生成されるレポートの印刷には、以下のデバイスを使用できます。

デバイス タイプ
インパクトプリンタ 標準中央プリンタハードウェア
レーザープリンタ 高速プリンタ、端末プリンタ
デイジープリンタ 端末プリンタ
インクジェット 端末プリンタ

行指向オンライン端末

端末の型 説明
TTY TTY デバイスに送信されるデータは、標準の改ページ文字や改行文字を使用して生成されます。

ブロックモード指向オンライン端末

端末の型 説明
IBM 標準データストリームと拡張データストリームのいずれかまたは両方をサポートするすべてのモデルおよびサイズ
SNI すべての 9750 および互換モノクロデバイスと、すべての 9763 および互換カラーデバイス
Wang すべてのモデル
PC 標準データストリームと拡張データストリームのいずれかまたは両方をサポートするすべてのモデルおよびサイズ

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NTDVCE の指定

NTDVCE マクロの指定方法と各パラメータの詳細については、NTDVCE マクロ自体を参照してください。

NTDVCE マクロの例:

NTDVCE TYP=EBS2,NAME=BS2CHAR,ENTRY=VC3270,WXTRN=OFF,RTAL=5,
       FLAG1=CM3270,TCIO=(X'C0',X'FB',X'6A',X'4F',X'D0',X'FD',       
       X'4A',X'BB',X'E0',X'BC',X'5A',X'BD',X'A1',X'FF',X'4F',
       X'5A')

このサンプルマクロでは、内部 SNI コードページを外部 IBM コードページに変換します。 これにより、内部的には SNI コードページで動作するアプリケーションを IBM 端末上で開発して、IBM から SNI に移行する際のデータ競合などを回避することができます。

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変換テーブル

Natural プログラムによって出力、表示、作成されるすべてのデータは、Natural によって変換されます。 これにより、無効な制御文字が原因で端末 I/O エラーが発生したり不要な情報が端末に表示されたりするのを確実に防ぐことができます。

また、ラテン語定義と異なる文字セット(特に、アラビア語、キリル語、ギリシャ語、ヘブライ語)との相互変換機能もあります。

このセクションでは、データが CRT(画面端末)やオンラインおよびバッチスプーリングシステムなどの外部デバイスに書き込まれるときのフィールド変換に関するすべての機能について説明します。

ステートメント INPUTDISPLAYPRINT、および WRITE は、CRT、TTY、シーケンシャルファイルなどの外部デバイスに対してデータの読み書きを行います。 これらのステートメントはすべて、定数、変数、編集マスク、属性制御変数、フォーマットなどのパラメータを使用して、出力イメージと入力表現を制御します。 定数と変数は、出力イメージのそれぞれの値を使用して生成されます。 これらの値の表現は、属性制御変数、フォーマット、編集マスク、および変換テーブルによって制御されます。

Natural では、複数の変換テーブルを使用し、代替変換テーブルも使用できます。これらはすべて NATCONFG に含まれています。

以下のテーブルが用意されています。

マクロ テーブル
NATSCTU Unicode 文字に必須のスキャナテーブル。 Natural ニュークリアスによる使用のために、(提供される ICU バージョンでサポートされる)Unicode 仕様の Unicode 文字のプロパティをマップします。

重要:
このテーブルは変更しないでください。

NATCPTAB シングルバイトコードページの変換アクセラレータテーブル(オプション)。

テーブルが存在する場合は、コードページ間の変換は ICU 機能を呼び出す代わりにこのテーブルを使用して行われるのでより高速に実行されます。

提供される NATCPTAB では、以下のコードページがサポートされます。

IBM01140
IBM01141
IBM01145
IBM01146
IBM01147
ASCII

NTCPCNV マクロを使用して、新しいエントリを追加できます。 変換方向ごとに、ソースコードページの IANA 名、ターゲットコードページの IANA 名、およびオプションで空白文字、置換文字、プレースホルダ文字、その後に文字マッピングリストを含むエントリが必要です。

NTSCTAB Natural マスク定義機能の各出力可能文字のプロパティを定義する SCAN/MASK 文字テーブル。

このテーブルは、大文字属性、小文字属性、特殊文字、16 進文字、および数字の定義に使用できます。

ユーザーによる変更が可能で、結果を直接 Natural MASK 節で使用できます。

このテーブルを変更するには、Natural パラメータモジュールの NTSCTAB マクロ、または対応するダイナミックプロファイルパラメータ SCTAB を使用します。

コードページがプロファイルパラメータ CPCP=ONCP=AUTO、または CP=code-page)を使用して指定されている場合は変更は無視され、テーブルはセッションの開始時に使用されるコードページに従って ICU によって調整されます。

NTTAB 画面またはプリンタへの出力に使用される標準(プライマリ)出力変換テーブル。

基本的に、このテーブルは X'40' 以下のスペース文字から疑問符までのすべての文字の変換に使用されます(X'00' は変換されません)。 これにより、確実に、すべての端末制御文字が出力前に変換され、制御エスケープシーケンスが画面出力に影響を及ぼしません。 画面出力に影響を及ぼす可能性がある特殊文字(X'FE' および X'FF')は、疑問符に変換されます。

他に指定されていない限り、すべての Natural 出力データは NTTAB を使用して変換されます。

このテーブルを変更するには、Natural パラメータモジュールの NTTAB マクロ、または対応するダイナミックプロファイルパラメータ TAB を使用します。

コードページがプロファイルパラメータ CPCP=ONCP=AUTO、または CP=code-page)を使用して指定されている場合は変更は無視され、テーブルはセッションの開始時に使用されるコードページに従って ICU によって調整されます。 その後、Natural はコードページを使用して実行されていますが、結果の出力データからの不正な出力不能文字を回避するために、このテーブルを使用した変換は継続されます。

NTTAB1 Natural パラメータ PMC に設定されている場合に使用されるセカンダリ文字セットの代替(セカンダリ)出力変換テーブル。

重要な点は、可能なすべての端末制御文字の変換です。 PM=C を指定している場合は、すべての Natural 出力データは NTTAB1 を使用して変換されます。 NTTAB1 の可能なアプリケーションは、プリンタ制御用のエスケープシーケンスの変換を回避します。

このテーブルを変更するには、Natural パラメータモジュールの NTTAB1 マクロ、または対応するダイナミックプロファイルパラメータ TAB1 を使用します。

コードページがプロファイルパラメータ CPCP=ONCP=AUTO、または CP=code-page)を使用して指定されている場合は変更は無視され、テーブルは使用されません。

NTTAB2 Natural パラメータ PM が "C" に設定されている場合に使用されるセカンダリ入力変換テーブル。 PM=C を指定している場合は、すべての Natural 入力データは NTTAB2 を使用して変換されます。 異なる言語またはコードページ間の変換は、このテーブルと NTTAB1 を使用して実行できます。

このテーブルを変更するには、Natural パラメータモジュールの NTTAB2 マクロ、または対応するダイナミックプロファイルパラメータ TAB2 を使用します。

コードページがプロファイルパラメータ CPCP=ONCP=AUTO、または CP=code-page)を使用して指定されている場合は変更は無視され、テーブルは使用されません。

NTTABS このテーブルは、Natural 変数名に使用できるすべての有効な文字を定義し、Natural 構文プロセッサで使用されます。

また、Natural 変数名の先頭位置に使用できるすべての有効な文字も定義します。

さらに、変数がグローバル変数、非データベース変数、またはソースコード変数であるかどうかも定義します。

コードページがプロファイルパラメータ CPCP=ONCP=AUTO、または CP=code-page)を使用して指定されている場合は、テーブルはセッションの開始時に使用されるコードページに従って ICU によって調整されます。

NTUTAB1 小文字から大文字への入力変換用のサンプルユーザー固有変換テーブル。

このテーブルでは、ステートメント EXAMINE TRANSLATEINTO UPPER CASE で指定された変換も実行します。

このテーブルを変更するには、Natural パラメータモジュールの NTUTAB1 マクロ、または対応するダイナミックプロファイルパラメータ UTAB1 を使用します。

コードページがプロファイルパラメータ CPCP=ONCP=AUTO、または CP=code-page)を使用して指定されている場合は変更は無視され、テーブルは使用されません。

NTUTAB2 ステートメント EXAMINE TRANSLATEINTO LOWER CASE で指定された変換を実行するサンプルユーザー固有変換テーブル。

このテーブルを変更するには、Natural パラメータモジュールの NTUTAB2 マクロ、または対応するプロファイルパラメータ UTAB2 を使用します。

コードページがプロファイルパラメータ CPCP=ONCP=AUTO、または CP=code-page)を使用して指定されている場合は変更は無視され、テーブルは使用されません。

NTLANG システム変数 *LANGUAGE の言語コードへの言語番号の割り当てを定義する言語コードテーブル。
NTTABL Natural プロファイルパラメータ TS で制御される SYS* 出力変換テーブル。 TS=ON の場合は、このテーブルを使用して、Natural SYS* ライブラリにあるプログラムで生成される出力をラテン文字の小文字から大文字に変換します(変更可能フィールドを除く)。

このテーブルを使用すると、ラテン語系の国ですべての大文字と小文字を使用できるようになります。ただし、小文字が固有のアルファベットで置き換えられている国でも、これらのアプリケーションを使用できます。

このテーブルを変更するには、Natural パラメータモジュールの NTTABL マクロ、または対応するダイナミックプロファイルパラメータ TABL を使用します。

Natural が MBCS コードページ(CP='IBM-939' など)を使用して実行されている場合、テーブルは使用されませんが、変換は現在のロケール設定に従って ICU によって実行されます。

WRDFCUC1
WRDFCUC2
WRDFCSP2

ダブルバイト文字とラテン文字の相互変換に使用される DBCS 変換テーブル。

重要:
これらのテーブルは、極東諸国などで使用するように明示的にアクティブにする必要があります。

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大文字/小文字変換

変更可能フィールドおよび入力フィールドには、大文字/小文字変換を指定できます。 通常、小文字変換とは、データが入力されたとおりに取得され、変換は行われないことを意味します。 これにより、例えば、バッチモードで 16 進数データを変換せずに読み取ることができます。

大文字/小文字変換を指定するには、以下のような方法があります。

LC=OFF 小文字変換はオフに切り替えられ、大文字変換がグローバルに有効になります。

このプロファイルパラメータは、Natural パラメータモジュールで指定することも、ダイナミックパラメータとして指定することもできます (セッションパラメータ LC の機能はまったく異なります)。

%U 大文字変換がグローバルにオンになります。

フィールドレベルでは、属性 AD=T または AD=W を指定できます。 これらの属性は、グローバルな大文字変換が非アクティブな場合(LC=ON, %L)にのみ有効になります。 Natural プログラムからフィールドレベルで変換を制御できます。

EXAMINE TRANSLATE 大文字/小文字変換は、EXAMINE TRANSLATE ステートメントでも実行できます。

デフォルトでは、EXAMINE TRANSLATE は、変換テーブル NTUTAB1 を使用して大文字に、変換テーブル NTUTAB2 を使用して小文字に変換します。

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CMULT エントリ

CMULT エントリの使用はお勧めできません。代わりに EXAMINE TRANSLATE ステートメント(上記参照)を使用してください。

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出力変換

すべてのフィールド(可能な編集マスクによってフォーマットされた後)、AL パラメータ値、NL パラメータ値、充填文字などは、変換テーブルを使用して変換されます。 これにより、確実に、Natural によって明示的に生成されていない埋め込み制御情報でデータがフロントエンド出力デバイスに送信されることがなくなります。 これは、内部属性と同じ 16 進数情報が含まれている場合でも、フィールドを表示デバイスに送信できることを意味します。 これらの属性は出力操作の前に変換されるため、確実に画面レイアウトは出力ステートメントで定義されたとおりになります。

使用可能な変換テーブルは複数あります。 変換テーブルが明示的に定義されていない場合は、プライマリ変換テーブル NTTAB が使用されます。

PM=C が指定されている場合は、セカンダリ変換テーブル NTTAB1 が使用されます。 変更可能フィールドでは、PM=C は受信データが再変換されることも意味します。つまり、出力用に変換され、入力用に再変換されます。

この変換テーブルロジックにより、例えば、アラビア数字をラテン数字に変換することが可能です。 アラビア数字は、端末ハードウェアでの 16 進数表現が通常のラテン数字と異なります。 そのため、出力時にはラテン数字が等価のアラビア数字に変換され、入力時にはアラビア数字が等価のラテン数字に変換されます。

ラテン文字の小文字と大文字を使用する Natural システムアプリケーションについては特別な考慮が必要です。 特に、アラビア語、ギリシャ語、キリル語などをサポートする端末では、小文字のラテン文字ではなく固有の文字が表示されるようにハードウェアを切り替えられます。

ただし、ラテン文字の小文字は、キリル語などで表示された場合は判読しづらくなります。 そのため、Natural をパラメータ TS=ON(システム出力変換)を指定して使用します。 TS=ON を指定すると、"SYS*" ライブラリ(SYSTEM ライブラリを除く)とすべての Natural システムコマンドが 3 番目の変換テーブル NTTABL を使用して変換されます。 デフォルトでは、この変換テーブルによって、すべての小文字のラテン文字が大文字に変換されます。 このように処理されるのは出力データのみです。 したがって、Natural エディタやシステムアプリケーションでも固有の文字セットでデータ入力できます。

ただし、固有の文字セットで入力されたデータを Natural ユーティリティを使用して表示する場合は、例えばキリル語表現のデータでも大文字変換されます。 結果は再度読み取り不可になります。 そのため、すべての Natural システムユーティリティでは、固有の文字セットで入力されたデータを含むフィールドにフォーマット PM=C を使用できます。 この場合は、NTTABL 変換テーブルもセカンダリ変換テーブル NTTAB1 も使用されません。 データはプライマリ変換テーブル NTTAB で変換されるだけです。

詳細については、『パラメータリファレンス』ドキュメントでプロファイルパラメータ PMTS を参照してください。

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入力変換

変換テーブル NTUTAB1 を使用して、小文字から大文字への変換を制御できます。 この使用が原因で、この文字のステータスを 1 ビットのみで制御する単純なロジックで設定されない特殊文字を使用している国では問題が発生する場合があります。 これは特に、ドイツ語のウムラウト文字やデンマーク語の特殊文字に当てはまります。 そのような場合、変換を正常に行うには、NTUTAB1 テーブルをカスタマイズして、各文字に対応する小文字/大文字を指定します。

大文字変換(%U)と PM=C を指定している場合は、最初に大文字変換(NTUTAB1 を使用)、次にセカンダリ入力変換(NTTAB2 を使用)が実行されます。

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DBCS データのコード変換

ダブルバイト文字セット(DBCS)データを処理できるように、ダブルバイト文字をラテン文字に変換するユーザーアプリケーションプログラミングインターフェイス USR4213N が提供されています。「ダブルバイト文字セット」を参照してください。

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NTTZ - タイムゾーン定義

以下では次のトピックについて説明します。

NTTZ マクロ

NTTZ マクロにより、ゾーンタイムの指定と夏時間/冬時間の自動切り替えが可能になります。

タイム定義はシステム管理者が決定し、ユーザーは Natural プロファイルパラメータ TD=zonename を使用してこれらの定義を参照できます。 このパラメータを使用することで、タイムゾーンが異なる各国のユーザーがそれぞれのローカルタイムを選択することができます。

最小限、NTTZ マクロを使用して、タイムゾーンの時差を定義できます。 また、夏時間/冬時間の自動切り替えを、決まった日付で、または "4 月の最初の日曜日" のようにより柔軟な方法で指定できます。 夏時間/冬時間の自動切り替えは Natural セッションの実行中に処理され、ユーザーの操作は必要ありません。 NTTZ マクロ定義の定義済みサンプルが NATCONFG に付属しています。

夏時間/冬時間の自動切り替えの参照ポイントは現在のマシンタイムで、UTC(GMT)タイムです。 現在のマシンタイムに基づいて現在のローカルタイムが決まります。 夏時間/冬時間の自動切り替えは 2002 年から 2041 年までです。

注意:

  1. 夏時間/冬時間の自動切り替えは現在のマシンタイムに基づいて行われるため、Natural プロファイルパラメータ DD および YD は切り替えに影響しません。 DD または YDTD=zonename と同時に使用しないでください。
  2. TD=zonename とユーザー出口 CMCOTIME(マシンタイムの上書き)の同時使用はお勧めできません。マシンタイム(TOD クロック)を変更すると、TD=zonename で呼び出された自動切り替えが予期しない結果になることがあります。

NTTZ マクロ構文

NTTZ マクロの構文は以下のとおりです。

NTTZ ZONE=time-zone-name,TDON=+/-hh:mm:ss,
     [TDOFF=+/-hh:mm:ss,SWTON=hh:mm:ss,
     SWTOFF=hh:mm:ss,
     DSTON=([{FIRST | SECOND | THIRD | FOURTH | LAST}, 
             {MONDAY | ... | SUNDAY},
             {AFTER | BEFORE | IN}],
             {JANUARY | ... | DECEMBER},
             [,day-number]),
      DSTOFF=([{FIRST | SECOND | THIRD | FOURTH | LAST}, 
             {MONDAY | ... | SUNDAY},
             {AFTER | BEFORE | IN}], 
             {JANUARY | ... | DECEMBER} 
             [,day-number])]         

NTTZ マクロパラメータ

NTTZ マクロパラメータ 説明
<time +/- hh:mm:ss> 基本フォーマットは <{+/-} hh:mm:ss> で、範囲は 00:00:0023:59:59 です。省略形も使用でき、<hh:mm> または単に <hh> と指定します。 プラス記号(+)はデフォルトで想定され、マイナス記号(-)はパラメータ TDON または TDOFF で必要な場合があります(下記参照)。
time-zone-name Software AG またはユーザーによって定義されるタイムゾーン名で、TD パラメータで参照できます。 最初に検出された名前が選択されます。 タイムゾーン名の最大長は 32 文字で、首都名などの適切なユーザー定義名を指定できます。
TDON

ローカルの夏時間と UTC タイム(旧 GMT)との差を表します。 このパラメータはパラメータ SWTON に対応します。

TDON パラメータのみを定義している場合は、ユーザーにはローカルタイムがユーザーのゾーンタイムで表示され、夏時間/冬時間の自動切り替えはありません。

TDOFF ローカルのゾーンタイムと UTC タイム(旧 GMT)との差を表します。 このパラメータはパラメータ SWTOFF に対応します。
SWTON 夏時間をオンにする UTC タイムポイントを表します。
SWTOFF 夏時間をオフにする UTC タイムポイントを表します。
day-number 各月の有効な日にち。day-number のデフォルト値は 1 です。

NTTZ マクロの制限

注意:
タイム切り替えのための一意の参照ポイントは NTTZ マクロパラメータ SWTON および SWTOFF で UTC タイムで指定し、曜日名と日にちは NTTZ マクロパラメータ DSTON および DSTOFF でローカルタイムで指定します。

NTTZ マクロの例

西ヨーロッパの夏時間切り替え:

NTTZ ZONE=MEZ,
     TDON=2,TDOFF=(+01,00,00),SWTON=(01,00,00),SWTOFF=(01,00,00),
     DSTON=(LAST,SUNDAY,IN,MARCH),
     DSTOFF=(LAST,SUNDAY,IN,OCTOBER)

他のタイムゾーン(北米、南米、アジアなど)の例は、Software AG 提供の NATCONFG にあります。

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