バージョン 4.2.5
 —  ユーティリティ  —

SYSCP ユーティリティ - コードページの管理

SYSCP ユーティリティを使用すると、現在の Natural for Windows 環境で使用可能なコードページおよび ICU(International Components for Unicode)データファイルに関する情報を表示できます。 また、SYSCP ユーティリティを使用して、ソースオブジェクトのコードページ割り当てを変更したり、ソースオブジェクト用にコードページを変換したりすることもできます。

これにより、Natural でコードページが定義 または有効化されていない場合や、ソースオブジェクトが不正なコードページまたは Unicode フォーマットに変換されている場合に発生する問題を回避できます。

Natural での Unicode、コードページおよび Unicode 固有の項目のサポートの詳細については、SYSEXV アプリケーションの説明とプレゼンテーション、および次の「関連トピック」を参照してください。

注意:
SYSCP ユーティリティの使用は、Natural Security によって制御されます。 詳細については、『Natural Security』ドキュメントの「SYSCP - Code Page Administration - Utility Profiles」を参照してください。

SYSCP ユーティリティ - コードページの管理」ドキュメントでは、次のトピックについて説明します。

関連トピック:


SYSCP の呼び出しと終了

SYSCP ユーティリティの呼び出しおよび終了方法と機能の実行方法については、次のセクションで説明します。

Start of instruction set SYSCP ユーティリティを呼び出すには

Start of instruction set SYSCP 機能を実行するには

注意:
SYSCP ユーティリティ画面のコマンド行には、任意の Natural システムコマンドを入力できます。 システムコマンドによって、SYSCP ユーティリティが終了します。

Start of instruction set SYSCP を終了するには

Top of page

ソースのコードページの管理

[Code Page Maintenance of Sources]機能を使用すると、Natural ライブラリに含まれているソースオブジェクトのコードページ情報のリスト、ソースオブジェクトのコードページ割り当ての変更、およびソースオブジェクトのコードページの変換を行うことができます。

コードページのすべてのメンテナンス機能は標準 IANA 名を参照します(「All Code Pages」の「Cmd」も参照)。コードページのメンテナンス機能を使用する場合は、IANA 以外のコードページ名を使用することはできません。

コードページのメンテナンス機能の結果は、レポート画面に出力されます。詳細については、「機能の結果レポート」を参照してください。

Code Page Maintenance of Sources を呼び出すと、次の例のようなメンテナンスメニューが表示されます。

15:59:12               ***** NATURAL SYSCP UTILITY *****             2006-10-19
User SAG              - Code Page Maintenance of Sources -                     
                                                                               
                                                                               
                     Code  Function                                            
                                                                               
                       L   List Code Page Information of Sources               
                       C   Check Conversion of Unassigned Sources              
                       A   Assign Code Page Information to Sources             
                       K   Check Conversion of Assigned Sources                
                       T   Convert to Different Code Page                      
                       ?   Help                                                
                       .   Exit                                                
                                                                               
           Code ...... _                                                       
                                                                               
           Library ... SAGTEST_       DBID ...... _____     FNR ..... _____    
                                      Password ..           Cipher ..          
                                                                               
                                                                               
Command ===>
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit                                                  Canc   

[Code Page Maintenance of Sources]メニューのフィールドと機能、およびこのファンクションによって提供されるオプションと処理については、次のセクションで説明します。

[Code Page Maintenance of Sources]メニュー

次の表に、[Code Page Maintenance of Sources]メニューで表示されるフィールドとその説明を示します。

フィールド 説明
Code

実行する機能の入力コード。例えば、ソースのコードページ情報をリストするには、L を入力します。

Library

コードページのメンテナンス機能の実行対象となるソースオブジェクトが含まれている Natural ライブラリの名前。

入力されるデフォルト名は、システム変数 *LIBRARY-ID で指定されている現在のライブラリの名前です(『システム変数』ドキュメントを参照)。

DBID 指定したライブラリが保存されている Natural システムファイルのデータベース ID(DBID)。

値を指定しない場合、または値が 0 の場合は、現在の FUSER または FNAT システムファイルが使用されます。

FNR

指定した Natural ライブラリが保存されている Natural システムファイルのファイル番号(FNR)。

値が指定されていないか、または 0 が指定されている場合、現在の FUSER システムファイルか FNAT システムファイルのファイル番号が使用されます。

Password 指定したシステムファイルがパスワードで保護されている場合は、適切な Adabas パスワードを 8 文字で入力する必要があります。
Cipher

指定したシステムファイルが暗号化されている場合は、適切な Adabas サイファコードを 8 桁で入力する必要があります。

ソースのコードページ情報のリスト

この機能を使用すると、次の例に示すように、Natural ライブラリに含まれているすべてのソースオブジェクトのコードページ情報がリストされます。

14:50:26               ***** NATURAL SYSCP UTILITY *****             2006-10-19
User SAG           - List Code Page Information of Sources -                   
                                                        Listed Library SAGTEST 
Cmd  Name      Code Page                         Type                          
---  *________ *________________________________ *__________                   
__   LDA1      IBM01147                          Local                         
__   LDA2      IBM01147                          Local                         
__   LDA3      IBM037                            Local                         
__   LDA4      IBM01147                          Local                         
__   MAP1      IBM01147                          Map                           
__   MAP2      IBM037                            Map                           
__   MAP3      IBM01147                          Map                           
__   MAP4                                        Map                           
__   PGM1                                        Program                       
__   PGM2      IBM01147                          Program                       
__   PGM3      IBM01147                          Program                       
__   PROG1     IBM01147                          Program                       
__   PROG2                                       Program                       
__   PROG3     IBM037                            Program                       
__   PROG4     IBM01147                          Program                       
                                                                               
                                 
                                                                               
                                                                               
                                                                               
Command ===>                                                                   
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit              --    -     +     ++                Canc

次の表に、[List Code Page Information of Sources]画面に表示されるフィールドおよび列とその説明を示します。

フィールド/列 説明
Listed Library [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Library」を参照してください。
Cmd

選択したソースオブジェクトに対して実行される次の行コマンドの入力フィールド。

LD オブジェクトディレクトリ情報を表示します。

この行コマンドは、『システムコマンド』ドキュメントの「ディレクトリ情報の表示」で説明されているコマンド LIST DIRECTORY object-name に対応しています。

Name ソースオブジェクトの名前。
Code Page ソースオブジェクトのコードページ情報(IANA 名)。 ソースオブジェクトがコードページに割り当てられていない場合、この列は空になります。
Type プログラムやマップなど、Natural オブジェクトのタイプ。

オブジェクトのフィルタ

選択条件を指定すると、[List Code Page Information of Sources]画面に表示されるオブジェクトのリストを短くすることができます。

Start of instruction set 選択条件を指定するには

  1. 列見出し[Name]および[Code Page]の下の入力フィールドで、デフォルトのアスタリスク(*)を「名前の指定」にリストされている任意の入力値で置き換えます。

  2. 列見出し[Type]の下の入力フィールドで、デフォルトのアスタリスク(*)を次のいずれか 1 つ以上のタイプコード(11 個まで)で置き換えます。セパレータ文字は使用しません。

    コード オブジェクトタイプ コード オブジェクトタイプ
    P プログラム A パラメータデータエリア
    N サブプログラム G グローバルデータエリア
    S サブルーチン L グローバルデータエリア
    M マップ C コピーコード
    H ヘルプルーチン T テキスト
    M マクロ R レポート
    7 ファンクション Z 記録
    3 ダイアログ 4 クラス
    5 プロセッサ    
    * すべてのタイプ    

Check Conversion of Unassigned Sources

この機能を使用すると、未割り当てソースオブジェクトをコードページに変換できるかどうかを確認できます。

未割り当てソースオブジェクトは、コードページ情報を持たないオブジェクトで、元々コードページ情報がサポートされていない Natural バージョンで保存されたオブジェクトです。 コードページ情報が指定されていないため、変換できるかどうかをチェックするソースオブジェクトに対して指定するコードページを選択する必要があります。 このコードページは、ソースで使用されている文字セットによって異なります。

[Check Conversion of Unassigned Objects]機能を呼び出すと、次の例のような画面が表示されます。

14:56:51               ***** NATURAL SYSCP UTILITY *****             2006-10-19
User SAG           - Check Conversion of Unassigned Sources -                  
                                                                               
                                                                               
   Check if source objects that have no code page information can be           
   converted from a given code page to a target code page.                     
                                                                               
   Use selection list .. Y                                                     
                                                                               
   Source code page .... IBM01147______________________________________________
                                                                               
   Target code page .... IBM01140______________________________________________
                                                                               
   Object name ......... *________                                             
                                                                               
   Library ............. SAGTEST_     DBID ...... 10___     FNR ..... 32___    
                                      Password ..           Cipher ..          
                                                                               
                                                                               
                                                                               
Command ===>                                                                   
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit                                                  Canc   

次の表に、[Check Conversion of Unassigned Objects]画面に表示されるフィールドとその説明を示します。

フィールド 説明
Use selection list 指定したソースオブジェクトに選択処理と自動処理のどちらを使用するかを指定します。「オブジェクト選択リスト」を参照してください。
Source code page

指定したソースオブジェクト(コードページはまだ割り当てられていません)を、このコードページから[Target code page]フィールドに入力されているコードページに変換できるかどうかを確認するために使用されるコードページの名前。 この変換チェックが成功すると、[Assign Code Page Information to Sources]機能で、[Target code page]に指定されているコードページ を使用できます。

入力されるデフォルト名は、*CODEPAGE システム変数によって返される IANA 名です(『システム変数』ドキュメントを参照)。

Target code page

指定した未割り当てソースオブジェクトの変換をチェックするコードページの名前。

入力されるデフォルト名は、*CODEPAGE システム変数によって返される IANA 名です(『システム変数』ドキュメントを参照)。

Object name 処理される 1 つのソースオブジェクトの名前または名前の範囲。有効な入力値については、「名前の指定」を参照してください。
Library [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Library」を参照してください。
DBID [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「DBID」を参照してください。
FNR [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「FNR」を参照してください。
Password [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Password」を参照してください。
Cipher [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Cipher」を参照してください。

Assign Code Page Information to Sources

この機能を使用すると、未割り当てソースオブジェクトにコードページを割り当てることができます。 このオブジェクトのソースコードは、特定のコードページに変換されていません

また、この機能を使用して、コードページが割り当てられているソースオブジェクトのコードページ情報を変更することもできます。 この場合、コードページ名(IANA 名)のみが変更され、このオブジェクトのソースコードは変換されません

次の表に、[Assign Code Page Information to Sources]画面に表示されるフィールドとその説明を示します。

フィールド 説明
Use selection list 指定したソースオブジェクトに選択処理と自動処理のどちらを使用するかを指定します。「オブジェクト選択リスト」を参照してください。
Forced assignment

コードページ情報を持つソースオブジェクトと持たないソースオブジェクトのいずれを処理するかを指定します。

可能な値は次のとおりです。

Y 「Yes」を示します。
強制割り当てが有効になります。コードページ情報は、コードページ情報を持つオブジェクトの特定のコードページに変更されます。
N 「No」を示します。
強制割り当てが無効になります(デフォルト設定)。指定したコードページは、コードページ情報を持たないオブジェクトにのみ割り当てられます。
Code page 指定したソースオブジェクトに割り当てられるコードページの名前。

入力されるデフォルト名は、*CODEPAGE システム変数によって返される IANA 名です(『システム変数』ドキュメントを参照)。

Object name 処理される 1 つのソースオブジェクトの名前または名前の範囲。有効な入力値については、「名前の指定」を参照してください。
Library [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Library」を参照してください。
DBID [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「DBID」を参照してください。
FNR [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「FNR」を参照してください。
Password [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Password」を参照してください。
Cipher [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Cipher」を参照してください。

Check Conversion of Assigned Sources

この機能を使用すると、割り当て済みソースオブジェクトを現在のコードページ(オブジェクトディレクトリ情報として入力されている)から別のコードページに変換できるかどうかをテストできます。

割り当て済みソースオブジェクトは、コードページ情報を持つオブジェクトです。

次の表に、[Check Conversion of Assigned Sources]画面に表示されるフィールドとその説明を示します。

フィールド 説明
Use selection
list
選択したソースオブジェクトに選択処理と自動処理のいずれを使用するかを指定します。「オブジェクト選択リスト」を参照してください。
Current code page オブジェクト選択条件として使用されるコードページの名前または名前の範囲。有効な入力値については、「名前の指定」を参照してください。

デフォルト設定は、すべてのコードページを意味するアスタリスク(*)です。

New code page

指定した割り当て済みソースオブジェクトの変換をチェックするコードページの名前。

入力されるデフォルト名は、*CODEPAGE システム変数によって返される IANA 名です(『システム変数』ドキュメントを参照)。

Object name 処理される 1 つのソースオブジェクトの名前または名前の範囲。有効な入力値については、「名前の指定」を参照してください。
Library [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Library」を参照してください。
DBID [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「DBID」を参照してください。
FNR [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「FNR」を参照してください。
Password [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Password」を参照してください。
Cipher [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Cipher」を参照してください。

Convert to Different Code Page

この機能を使用すると、割り当て済みソースオブジェクトを現在のコードページ(オブジェクトディレクトリ情報として入力されている)から別のコードページに変換できます。 未割り当てソースオブジェクトを変換することはできません。

次の表に、[Convert to Different Code Page]画面に表示されるフィールドとその説明を示します。

フィールド 説明
Use selection
list
指定したソースオブジェクトに選択処理と自動処理のどちらを使用するかを指定します。「オブジェクト選択リスト」を参照してください。
Current code page オブジェクト選択条件として使用されるコードページの名前または名前の範囲。有効な入力値については、「名前の指定」を参照してください。

デフォルト設定は、すべてのコードページを意味するアスタリスク(*)です。

New code page

指定したソースオブジェクトの変換先となるコードページの名前。

入力されるデフォルト名は、*CODEPAGE システム変数によって返される IANA 名です(『システム変数』ドキュメントを参照)。

Object name 処理される 1 つのソースオブジェクトの名前または名前の範囲。有効な入力値については、「名前の指定」を参照してください。
Library [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Library」を参照してください。
DBID [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「DBID」を参照してください。
FNR [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「FNR」を参照してください。
Password [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Password」を参照してください。
Cipher [Code Page Maintenance of Sources]メニュー」の「Cipher」を参照してください。

名前の指定

選択条件として、名前または名前の範囲を指定できます。

下記のオプションのリストで、value は 1 つ以上の文字の任意の組み合わせを表します。

  入力値 選択される項目
  value value に一致する名前を持つすべての項目。
* すべての項目。
? 入力された疑問符(?)の個数に相当する任意の文字数のすべての項目。
先頭文字 value*

value で始まる名前を持つすべての項目。

例:AB*
選択対象:AB、AB1、ABC、ABEZ
選択対象外:AA1、ACB

ワイルドカード value?

ワイルドカード。

value で始まり、入力された疑問符(?)の個数に相当する任意の文字数がその後に続く名前の、すべての項目。

例:ABC?
選択対象:ABCA、ABCZ
選択対象外:AXC、ABCAA

  value? value?

任意の順序でアスタリスク(*)と疑問符(?)を指定した value に一致するすべての項目。

例:A?C*Z
選択対象:ABCZ、AXCBBBZ、ANCZ
選択対象外:ACBZ、ABDEZ、AXCBBBZA

value*value?
*value?value*
開始値 value>

value 以降の名前を持つすべての項目。

例:AB>
選択対象:AB、AB1、BBB、ZZZZZZZ
選択対象外:AA1、AAB

終了値 value<

終了値:value. 以前の名前を持つすべての項目。

例:AX<
選択対象:AB、AWW、AX
選択対象外:AXA、AY

オブジェクト選択リスト

[Use selection list]オプションを設定すると、メンテナンス機能に対して選択処理と自動処理のいずれを使用するのかを指定できます。 選択処理を使用する場合は、機能の実行前に、選択したオブジェクトの選択リストが選択画面に表示されます。

[Use selection list]オプションは、[List Code Page Information of Sources]機能には適用されません。

[Use selection list]の使用可能な設定は、次のとおりです。

Y  

"Yes" を示します。
選択処理が有効になります(デフォルト設定)。指定した選択条件に一致するすべてのソースオブジェクトの選択リストが表示されます。 このリストから、処理するオブジェクトを選択できます。

N  

"No" を示します。
選択処理が無効になり、指定した選択条件に一致するすべてのソースオブジェクトに対して、機能が即時に実行されます。

オブジェクト選択リストは、次の例のようになります。

16:28:43               ***** NATURAL SYSCP UTILITY *****             2006-10-19
User SAG            - Check Conversion of Assigned Sources -                   
      Target code page IBM01140                                                
Cmd  Name      Code Page                           Message                     
---  --------  -------------------------------- ------------------------------ 
__   LDA1      IBM01147                                                        
__   LDA2      IBM01147                                                        
__   LDA3      IBM01147                                                        
__   LDA4      IBM01147                                                        
__   MAP1      IBM01147                                                        
__   MAP2      IBM01147                                                        
__   MAP3      IBM01147                                                        
__   PGM2      IBM01147                                                        
__   PGM3      IBM01147                                                        
__   PROG1     IBM01147                                                        
__   PROG3     IBM01147                                                        
__   PROG4     IBM01147                                                        
                                                                               
                                                                               
                                                                               
Command ===>                                                                   
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit        All X                                     Canc

次の表に、オブジェクト選択画面に表示されるフィールドおよび列とその説明を示します。

フィールド/列 説明
Target code page ソースオブジェクトの割り当てまたは変換のチェックや実行に使用されるコードページ。
Cmd
選択したソースオブジェクトに対して実行される次のいずれかの行コマンドの入力フィールド。
   

EX
または
X

メンテナンス機能を実行します。
すべてのオブジェクトに対して行コマンドを一度に発行するには、PF5 キーを押します。
   
LD オブジェクトディレクトリ情報を表示します。
この行コマンドは、『システムコマンド』ドキュメントの「ディレクトリ情報の表示」で説明されているコマンド LIST DIRECTORYobject-name に対応しています。
Name 指定した選択条件に一致するソースオブジェクトの名前。
Code Page ソースオブジェクトの現在のコードページ情報。
Message この列には、メンテナンス機能の実行の終了時にテキストのみが表示されます。 この場合、この列には、ソースオブジェクトの処理ステータスを示すメッセージが表示されます。 「機能の結果レポート」も参照してください。

機能の結果レポート

メンテナンス機能の実行が終了すると、レポート画面に処理結果が表示されます。 レポート画面は、「オブジェクト選択リスト」で示されているオブジェクト選択画面のと似ています。

次の表に、結果レポート画面に表示されるフィールドおよび列とその説明を示します。

フィールド/列 説明
Target code page ソースオブジェクトの割り当てまたは変換のチェックや実行に使用されるコードページ。
Cmd 入力できません。
Name 指定した選択条件に一致するソースオブジェクトの名前。
Code Page ソースオブジェクトの現在のコードページ情報。
Message

この列には、処理対象として選択したソースオブジェクトの処理ステータスを示すメッセージが表示されます。 このメッセージは、機能の実行の成功または可能性のあるエラー理由を示します。

表示されるメッセージ:

Assignment possible ソースオブジェクトを指定したコードページに割り当てることができます。
Conversion error, at least one code point not translated. ソースオブジェクトを指定したコードページに割り当てたり、変換したりすることができません。
Code page assigned ソースオブジェクトが指定したコードページに割り当てられています。
Conversion possible ソースオブジェクトを指定したコードページに変換できます。
Code page converted ソースオブジェクトが現在のコードページから別のコードページに変換されています。
Not converted ソースオブジェクトが指定したコードページに変換されていません。これは、このソースオブジェクトが指定したコードページにすでにエンコードされているためです。

Top of page

すべてのコードページ

この機能を使用すると、次の例に示すように、現在の Natural 環境で使用可能なすべてのコードページがリストされます。

17:21:36               ***** NATURAL SYSCP UTILITY *****             2007-08-02
User SAG                      - All Code Pages -                               
                                                                               
Cmd Stat Name                                                             Units
--- ---- ---------------------------------------------------------------- -----
 _   D   UTF-8                                                            1 - 3
 _   D   UTF-16                                                           2 - 2
 _   D   UTF-16BE                                                         2 - 2
 _   D   UTF-16LE                                                         2 - 2
 _   D   UTF-32                                                           4 - 4
 _   D   UTF-32BE                                                         4 - 4
 _   D   UTF-32LE                                                         4 - 4
 _   D   UTF16_PlatformEndian                                             2 - 2
 _   D   UTF16_OppositeEndian                                             2 - 2
 _   D   UTF32_PlatformEndian                                             4 - 4
 _   D   UTF32_OppositeEndian                                             4 - 4
 _   D   UTF-7                                                            1 - 4
 _   D   IMAP-mailbox-name                                                1 - 4
 _   D   SCSU                                                             1 - 3
                                                                                
                                                                               
Command ===>                                                                   
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit        Sort         -     +                      Canc      

次の PF キーを使用できます。

次の表に、[All Code Pages]画面に表示される列とその説明を示します。

説明
Cmd
選択したコードページに対して実行される次のいずれかの行コマンドの入力フィールド。
   
N コードページに使用されている名前をすべて表示します。

IANA(Internet Assigned Numbers Authority)名は、明確な標準コードページ名です。 Natural では、Unicode との相互変換のために、IANA 名をデフォルトコードページ名として使用します(『パラメータリファレンス』ドキュメントに記載されている CP プロファイルパラメータを参照)。 IANA 名は、*CODEPAGE システム変数によって返されます(『システム変数』ドキュメントを参照)。

CCSID(Coded Character Set Identifier)は、IBM で識別される文字セットです。

エイリアス名:コードページの 1 つ以上の代替名。

   
C 選択したコードページのすべてのコードポイントを表示します。次の「コードポイントリスト」を参照してください。
   
T ウィンドウを呼び出して、Unicode との間のコードポイント変換をテストします。次の「変換テスト」を参照してください。
Stat
Natural セッション中に使用されるすべてのコードページは、NATCONFG モジュールで事前定義され、有効になっている必要があります。

この列には、コードページの NATCONFG ステータスが表示されます。

   
E コードページは NATCONFG モジュールで定義され、有効になっています。
   
D コードページは NATCONFG モジュールで定義されていますが、無効になっています。
   
N コードページは NATCONFG モジュールで定義されていません。
   
NATCONFG モジュールの詳細については、『オペレーション』ドキュメントの「Natural コンフィグレーションテーブル」を参照してください。
Name 内部 ICU 名。
Units コードポイントに割り当てられているコード単位(最大および最小バイト数)。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

Code Point List

この機能を使用すると、次の例に示すように、選択したコードページのすべてのコードポイントがリストされます。

13:38:33               ***** NATURAL SYSCP UTILITY *****             2007-08-06
+--------------------------- Code Points of UTF-8 ----------------------------+
! CP: 00000000  U: 0000        NULL                                           !
! CP: 00000001  U: 0001  ?     START OF HEADING                               !
! CP: 00000002  U: 0002  ?     START OF TEXT                                  !
! CP: 00000003  U: 0003  ?     END OF TEXT                                    !
! CP: 00000004  U: 0004  ?     END OF TRANSMISSION                            !
! CP: 00000005  U: 0005  ?     ENQUIRY                                        !
! CP: 00000006  U: 0006  ?     ACKNOWLEDGE                                    !
! CP: 00000007  U: 0007  ?     BELL                                           !
! CP: 00000008  U: 0008  ?     BACKSPACE                                      !
! CP: 00000009  U: 0009  ?     CHARACTER TABULATION                           !
! CP: 0000000A  U: 000A  ?     LINE FEED (LF)                                 !
! CP: 0000000B  U: 000B  ?     LINE TABULATION                                !
! CP: 0000000C  U: 000C  ?     FORM FEED (FF)                                 !
! CP: 0000000D  U: 000D  ?     CARRIAGE RETURN (CR)                           !
! CP: 0000000E  U: 000E  ?     SHIFT OUT                                      !
! CP: 0000000F  U: 000F  ?     SHIFT IN                                       !
+-----------------------------------------------------------------------------+
 _   D   ibm-912_P100-1995                                                1 - 1
 _   D   ibm-913_P100-2000                                                1 - 1
 _   N   ISCII,version=0                                                  1 - 4
 _   N   ISCII,version=1                                                  1 - 4
                                                                               
                                                                               
Command ===>                                                                   
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit  LByte Prop   --    -     +          <<    >     Canc   

このリストには、次の情報が表示されます。

次の表に、各コードポイントリストに使用できる PF キーとその説明を示します。

PF キー 機能
PF4 最大単位が 1 バイトのコードページには適用できません。

[Leading Bytes of Code Point]ウィンドウを開き(関連セクションを参照)、表示するバイト範囲を入力します。

現在の先頭バイト数を確定してこのウィンドウを閉じるには、PF3 キーまたは Enter キーを押します。

現在の入力をキャンセルしてこのウィンドウを閉じるには、PF12 キーを押します。

PF5 カーソルが配置されたリスト項目について、[Unicode Properties]画面(関連するセクションを参照)を起動します。
PF6 バイト範囲の最初の(先頭ではない)バイトを 16 進値 0x00 にリセットします。
PF7 選択したバイト範囲を 1 ページ上方にスクロールします(「Specifying Leading Bytes」も参照)。

UTF-16 または UTF-32 コードページでは、すべてのバイト範囲をスクロールできます。

PF8
(または Enter キー)

選択したバイト範囲を 1 ページ下方にスクロールします(「Specifying Leading Bytes」も参照)。

UTF-16 または UTF-32 コードページでは、すべてのバイト範囲をスクロールできます。

PF10 画面の左端に移動します。
PF11 画面の右に移動します。

Specifying Leading Bytes

この機能は、最大 1 バイト単位のコードページには適用できません。

コードポイントの特定の先頭バイトのバイト範囲(16 進値 0x00~0xFF)を表示するには、[Leading Byte of Code Point]ウィンドウを使用します。

次の UTF-8 コードページの例では、先頭バイトとして 16 進値 0x22 および 0x32 が入力されています。

+--------- Leading Bytes of Code Point ---------+
!                                               !
!    Maximum number of bytes .. 3               !
!                                               !
!                                               !
!    Enter leading bytes ...... 00 2232 00     !
!                                               !
!                                               !
!                                               !
+-----------------------------------------------+

PF3 キー(または Enter キー)を押すと、コードポイントリストに 16 進値 0x00223200~0x002232FF のバイトが表示されます。

注意:
UTF-16LE や UTF-32LE など、バイトスワップされたコードページの場合、バイトは逆のバイト順で読み取られ、表示されます。

変換テスト

選択したコードページから CP プロファイルパラメータで定義されているデフォルトのコードページ(*CODEPAGE の値)へのコードポイント変換をテストできます。

次の例に示すコードページ(ここでは ibm-1140_P100-1997)の変換ウィンドウには、次の情報が含まれています。


+------------------- Test Conversion of ibm-1140_P100-1997 -------------------+
!                                                                             !
! Code page units .. 1 - 1   (minimum, maximum of bytes)                      !
!                                                                             !
!                                                                             !
! Code Page Characters                                                        !
! Alphanumeric .. ABC                                                         !
! Hexadecimal ... C1 C2 C3 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 !
!                 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 40 !
!                                                                             !
! Unicode                                                                     !
! Code points ... 0041 0042 0043 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020           !
!                 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020           !
!                 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020           !
!                 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020 0020           !
!                                                                             !
!                                                                             !
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+-----------------------------------------------------------------------------+

Start of instruction set 文字またはコードポイントを変換するには

  1. 変換されるリテラルの文字列またはコード単位シーケンスを入力するフィールドをアクティブにします。

    [Alphanumeric]フィールド(デフォルトの入力フィールド)にリテラル文字列を入力するには、PF6 キーを押します。

    または:
    [Hexadecimal]フィールドに 16 進値を入力するには、PF7 キーを押します。

    または:
    [Unicode]フィールドに Unicode コードポイントを入力するには、PF8 キーを押します。

  2. Enter キーを押します。

    フィールドに入力された値が、同等のコードポイントまたはリテラルの文字列に変換されます。

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Unicode プロパティ

この機能を使用すると、デフォルトのコードページ(*CODEPAGE の値)に含まれている文字(次の例では、コードページ IBM01140 の文字 A)に対して、Unicode 文字のプロパティが TRUE(yes)または FALSE(no)のいずれであるかが表示されます。

14:43:19               ***** NATURAL SYSCP UTILITY *****             2008-09-23
User SAG                    - Unicode Properties -                             
                                                                               
Default code page ... IBM01140                                                 
                                                                               
Alpha character ..... A     C1       hexadecimal    Substitution .. ? 3F       
Unicode code point .. 0041                                                     
                                                                               
Unicode char. name .. LATIN CAPITAL LETTER A                                   
                                                                               
Alphabetic .......... yes            Control ........ no                       
Alphanumeric ........ yes            Space .......... no                       
Lower case .......... no             Whitespace ..... no                       
Upper case .......... yes            Blank .......... no                       
Digit ............... no             Punctuation .... no                       
Hexadecimal ......... yes            Combining ...... no                       
Graphic ............. yes            Surrogate ...... no                       
Printable ........... yes            Right to left .. no                       
                                                                               
                                                                               
Command ===>                                                                   
                                                                               
                                                                               
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit        Uni                                       Canc     

[Alpha character]フィールドに、プロパティを確認する文字を入力できます。 Unicode コードポイントを入力する場合は、PF5 キーを押します。

画面に表示される Unicode 文字のプロパティの詳細については、Web サイト http://www.unicode.org/Public/4.1.0/ucd/UCD.html にある Unicode Consortium のドキュメント『Unicode Character Database』を参照してください。

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