バージョン 4.2.5
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Natural テキストモジュール

このドキュメントでは、Natural テキストモジュール NATTEXTNATTXT2、および NATTXT3 について説明します。 以下のトピックについて説明します。


テキストモジュールの機能と使用方法

すべての Natural キーワード、代替キーワード、および標準出力テキストは、モジュール NATTEXTNATTXT2 に含まれます。 Natural システムコマンドと代替システムコマンドも、キーワードおよび代替キーワードとしてこれらのモジュールに含まれます。 Natural エラーメッセージの置換テキストの部分は、モジュール NATTXT3 に含まれます。 モジュールは、Natural ソースライブラリにはソース形式で、Natural ロードライブラリにはロードモジュール形式で含まれます。

必要に応じて、これらのモジュールに含まれている Natural キーワード、代替キーワード、およびテキストを変更できます。 例えば、Natural セッション終了メッセージを英語から別の言語に変更したり、Natural キーワードを無効にしたり、同義語を追加したりできます。

NATTEXTNATTXT2、または NATTXT3 モジュールに何らかの変更を行った場合は、変更した各モジュールをアセンブルし、リンクエディットしてから、実行可能な Natural モジュールに含める必要があります(Natural の『インストール』ドキュメントを参照)。

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NATTEXT モジュール

NATTEXT モジュールには、Natural で認識される各キーワードと代替キーワードの NTKEY および NTALT マクロが含まれます。

NATTEXT の変更

注意:
NATTEXT モジュールの変更は、極めて重大な理由がある場合のみにすることを強くお勧めします。いったん変更すると、Software AG の担当者が適切にメンテナンスできなくなります。

以下のルールが適用されます。

NATTEXT モジュール変更の例

以下の例は、NATTEXT モジュールを変更する方法を示しています。 この例では、以下のように設定されます。

変更NATTEXT

STATNAM NTKEY FIND 
        NTALT BROWSE
        NTALT GET
        NTALT ACCEPT
        NTALT REJECT
        NTALT HISTOGRAM  

変更NATTEXT

STATNAM NTKEY FIND
        NTSYN RECHERCHE
        NTALT BROWSE
        NTSYN LISEZ
        NTALT %
        NTALT ACCEPT
        NTALT REJECT
        NTALT %

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NATTXT2 モジュール

NATTXT2 モジュールには、以下を定義するマクロ NTKEYTNTALTTNTSYNT、および NTERMSG が含まれます。

標準 Natural 出力テキスト

NATTXT2 モジュールは、以下の標準 Natural 出力テキストを含みます。各テキストは、言語コードを適宜設定すれば別の言語で表示することもできます(下記参照)。

NATTXT2 に含まれる値は、現在のテキストを目的のテキストに置き換えることで変更できます。 月名の同義語が 9 文字を超える場合は、最初の 9 文字のみがシステム変数 *DATG によって使用されます。

NATTEXT モジュールで説明しているように、NTSYNT マクロステートメントを追加できます。 ただし、NATTXT2 では 2 番目のパラメータを指定できます。 このパラメータは省略可能で、同義語に使用される言語インジケータを表します。 言語インジケータを指定すると、この同義語を対応する言語で使用したメッセージ出力が生成されます。 また、1(デフォルト、英語)以外の言語インジケータを使用してエラーメッセージテキストを Natural システムファイルに保存している場合は、エラーメッセージは対応する言語で返されます。 各言語の言語コードについては、プロファイルパラメータ ULANG を参照してください。

Natural システムコマンドおよびユーティリティのキーワードと代替キーワード

NATTXT2 モジュールは、Natural で認識される各キーワードと代替キーワードの NTKEYT および NTALTT マクロを含みます。以下に示す Natural システムコマンドおよびユーティリティ、および該当する場合はコマンドのパラメータとその値を対象とします。 これらは、言語コードを適宜設定すれば別の言語で表示することもできます(下記参照)。

NTKEYT および NTALTT マクロステートメントは、NATTEXT モジュールで説明しているように、NTKEY および NTALT マクロステートメントと同様に使用できます。

NTSYNT マクロステートメントは、「標準 Natural 出力テキスト」で説明しているように使用できます。

Natural 終了メッセージとリターンコード

Natural には、NTERMSG マクロで提供される多数の標準セッション終了メッセージ(NAT99...)があります。これらのメッセージはマクロ内で変更(別の言語に翻訳するなど)できます。 ID とテキストの全体の長さは最大 72 文字です。 NTERMSG マクロを変更した場合は、Natural パラメータモジュールと環境依存ドライバ(ソースコードで提供されている場合)を再アセンブルしてリンクする必要があります。

メッセージ ID とテキストの他に、各標準終了メッセージには以下のいずれかの Natural システムリターンコードも含まれています。このコードも、NTERMSG マクロ内で定義されます。

コード 説明
0 正常終了
4 実行/コンパイル中にエラーが発生(バッチモードの場合のみ)
8 サーバーランタイムエラーによる終了
12 セッション初期化エラー
16 アベンドまたはサーバー環境エラーによる異常終了

ユーザー作成の終了メッセージをすべてのリターンコード(1~255)の NATXT2 に追加できます。これらのリターンコードは、TERMINATE ステートメントを使用して発行でき、通常は Natural 終了メッセージ NAT9987 になります。

ユーザー作成の終了メッセージの場合は、対応するリターンコードを 2 番目のパラメータとして指定する必要があります。

プロファイルパラメータ TSON に設定すると、大文字変換テーブル NTUTAB1NATCONFG モジュールで提供)によって終了メッセージは表示前に大文字に変換されます。

TS=ON の他に、メッセージを大文字に変換するためのパラメータが複数の Natural コンポーネントによって提供されています。 詳細については、「TS - システムライブラリでプログラムからの出力を変換」で、大文字に変換するための他のパラメータに関する説明を参照してください。

ユーザー終了メッセージの例:

NTERMSG 'USR0077 THIS IS A SAMPLE USER MESSAGE FOR RETURN CODE 77',77

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NATTXT3 モジュール

NATTXT3 モジュールには、Natural エラーメッセージの :n: プレースホルダを置き換えるために使用されるテキストの部分を定義するマクロが含まれています。

各テキストの部分は、さまざまな言語で定義できます。 各言語の言語コードについては、ULANG パラメータを参照してください。

テキストの部分は、EBCDIC および Unicode 表記で生成されます。

注意:
NATTXT3 モジュールをアセンブルするには、マクロ機能 UPPER と Unicode 文字(DC CU’unicode text)の定義をサポートするハイレベルアセンブラを使用する必要があります。

例:

Natural エラー NAT0082(存在しないプログラムを実行しようとした場合)のテキストは、以下のようになります。

Invalid command, or :1: :2: does not exist in library.

オブジェクト NOTEXIST を実行しようとすると、以下の結果となります。

NAT0082 Invalid command, or Program NOTEXIST does not exist in library.

:2: はオブジェクト名(NOTEXIST)で置き換えられました。

:1: はテキストの部分 Program で置き換えられました。

テキストの部分は、モジュール NATTXT3 で以下のように宣言されました。

*=============================================================== 
*              PROGRAM                  0002                     
*=============================================================== 
      MSGSDEF  &LC_PGM                                           
         SPACE                                                   
*--------------------------------------------------------------- 
      MSGSLAN  01,Program           1   ENGLISH                  
      MSGSLAN  02,Programm          2   GERMAN                   
      MSGSLAN  03,programme         3   FRENCH                   
      MSGSLAN  04,programma         4   SPANISH                  
         SPACE                                                   
*--------------------------------------------------------------- 
      MSGSGEN   

さらに MSGSLAN マクロを追加して、その他の言語のテキストの部分の値を入力できます。

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