Natural CICS インターフェイスドキュメントのこの部分では、Natural CICS 生成パラメータについて説明します。
次のトピックについて説明します。
適切な場合は、CICS テーブル(DCT、FCT、PCT、PPT、TCT、TST など)への参照を、以下に示す対応する項目への参照と見なすことができます。
アセンブリタイプのリソース定義
CEDA を介したオンラインリソース定義
DFHCSDUP を介したバッチリソース定義
Natural の『インストール』ドキュメントの「Natural CICS インターフェイスのインストール」
さまざまな TP モニタ固有の関数を提供する Natural ユーティリティ SYSTP
CICS 環境における Natural の操作および個別のコンポーネントの詳細については、『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの以下のセクションを参照してください。
Natural CICS インターフェイスシステムディレクトリは NCISCPCB
ソースモジュールのアセンブルおよびリンクによって生成されます。Natural の『インストール』ドキュメントの「Natural CICS インターフェイスのインストール」、「システムディレクトリの作成」を参照してください。
NCISCPCB
には、次のマクロが含まれています。
これらのマクロの目的、および NCMDIR
および NCMTGD
マクロで指定できる個別のパラメータについては、以降のセクションで説明します。
NCMDIR
マクロは必須であり、NCISCPCB
ソースモジュールで最初のマクロとして指定する必要があります。 これには、システムに対するさまざまなオプションが含まれています。 NCMDIR
マクロで指定できる個別のパラメータを、以下で説明します。
CICSPLX
| ROLLSRV
| SIPSERV
| SUBSID
| TSKEY
| TSRECSZ
| USERS
このパラメータは、z/OS 環境でのみ適用可能です。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
Natural CICS インターフェイスは、ローカルの CICS アプリケーション所有領域(AOR)外部の擬似会話型画面 I/O を介して、セッション関連のすべてのデータをセッション情報レコード(SIR)およびセッションデータとして保存します。これにより、CICS
AOR を切り替えることができます。
このパラメータを |
MODE |
この設定は YES とほぼ同じ意味があります。違う部分は、CICSPLX=MODE によって ADAMODE=0 のプロファイルパラメータ指定が許可されることです。つまり、CICS AOR 切り替えは使用できませんが、Natural セッションは、MRO 環境において CICS AOR が再スタートされても存続されます。
|
NO |
重要な Natural セッションデータはローカルの CICS AOR に保存されます。これによって、CICS AOR の切り替えが事実上無効になります。 これはデフォルト値です。 |
Natural PLEX サポートが意味するのは、Natural CICS セッションは、CICS タスク終了時に CICS アプリケーションリージョンに存在するすべてのフットプリントを削除するということです。これは、その後このリージョンを使用しない可能性があるためです。
したがって、Natural CICS セッション関連のすべてのデータは、CICS アプリケーションリージョン外部に保存する必要があります。このため CICS 環境の Natural はCICS タスク終了時に、セッション情報レコード(SIR)を認可サービスマネージャの SIP ハンドラに、セッションデータを Natural ロールサーバーに渡します。 これに加えて保留されているすべてのモジュール、つまり、Natural にリンクされていないが、RCA モジュールまたは Adabas リンクモジュールとして標準のリンケージ規約を介して直接起動されたモジュールは、CICS タスク終了時に解放する必要があります。
また、再スタート情報は、COMARET=YES
の場合は CICS 端末所有領域(TOR)に、COMARET=NO
の場合は CICS データ所有領域(DOR)に(すべての参加 CICS AOR で共有)保存する必要があります。詳細については、COMARET
パラメータを参照してください。
YES
または MODE
が指定されて NCMDIR
SUBSID
パラメータが設定されていない場合は、NCI 環境を初期化する Natural セッションに有効な Natural プロファイルパラメータ SUBSID の値が取られます。
注意: このパラメータを YES または MODE に設定すると、SIPSERV および ROLLSRV パラメータが自動的に YES に設定されます。 |
このパラメータは、z/OS 環境でのみ適用可能です。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
NO |
CICSPLX=NO および SIPSERV=NO の場合、これがデフォルト値です。 CICSPLX または SIPSERV が YES の場合、ROLLSRV=YES に設定されます。
|
YES |
YES を指定すると、Natural CICS インターフェイスは Natural ロールサーバーをロール機能としてのみ使用します。
|
画面 I/O を介して Natural セッションデータを保存および回復するために Natural ロールサーバーを使用する場合は、CICSPLX
および SIPSERV
パラメータの両方が NO
に設定されているときに、このパラメータを YES
に設定する必要があります。 YES
が(強制的に)指定されて NCMDIR
SUBSID
パラメータが設定されていない場合は、NCI 環境を初期化する Natural セッションに有効な Natural プロファイルパラメータ SUBSID
の値が取られます。
Natural CICS インターフェイスのために、Natural プロファイルパラメータ SUBSID
が適用されるのは、ダイナミックに指定された場合、またはパラメータモジュールで指定された場合に限ります。 プロファイルパラメータ SYS
または PROFILE
によるパラメータ文字列または代替パラメータモジュールで(プロファイルパラメータ PARM
で指定したように)指定された場合は無視されます。
このパラメータは、z/OS 環境でのみ適用可能です。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
NO |
|
YES |
Natural CICS インターフェイスは、セッション情報レコード(SIR)を、認可サービスマネージャのセッション情報プールに保存します。 |
このパラメータが YES
に(強制的に)設定されると、Natural セッション情報レコードは CICS リージョン外に保存されるため、Natural は擬似会話型画面 I/O 後に CICS アプリケーションリージョンを切り替えることができます。
YES
が(強制的に)指定されて NCMDIR
SUBSID
パラメータが設定されていない場合は、NCI 環境を初期化する Natural セッションに有効な Natural プロファイルパラメータ SUBSID
の値が取られます。
Natural CICS インターフェイスのために、Natural プロファイルパラメータ SUBSID
が適用されるのは、ダイナミックに指定された場合、またはパラメータモジュールで指定された場合に限ります。 プロファイルパラメータ SYS
または PROFILE
によるパラメータ文字列または代替パラメータモジュールで(プロファイルパラメータ PARM
で指定したように)指定された場合は無視されます。
注意: このパラメータが YES の場合、ROLLSRV パラメータは、まだ指定されていない場合は強制的に YES に設定されます。 |
このパラメータは、z/OS 環境でのみ適用可能です。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
SUBSID=xxxx |
Natural ロールサーバーおよび/または認可サービスマネージャのサブシステム ID を定義します。 |
このパラメータは、Natural ロールサーバーおよび/または認可サービスマネージャに使用される Natural サブシステム ID を定義します。 このパラメータを指定しないと、Natural プロファイルパラメータ SUBSID
の値が取られます。
Natural CICS インターフェイスのために、Natural プロファイルパラメータ SUBSID
が適用されるのは、ダイナミックに指定された場合、またはパラメータモジュールで指定された場合に限ります。 プロファイルパラメータ SYS
または PROFILE
によるパラメータ文字列または代替パラメータモジュールで(プロファイルパラメータ PARM
で指定したように)指定された場合は無視されます。
このパラメータは、一時ストレージキューの定数の接頭辞を定義します(以下の説明を参照)。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
(xxxx, yyyy) |
TSKEY=(xxxx, yyyy) はロールデータの接頭辞を定義しますが、yyyy は擬似会話型の再スタートデータの接頭辞を定義します。
|
(NAT4,NCOM) |
これはデフォルト値です。 |
CICS 一時ストレージ(メインまたは補助)を、Natural CICS インターフェイスのロール機能または Natural 擬似会話型タスクのための通信エリア(NCMPRM
マクロパラメータ COMARET
で説明)に使用する場合、タスク依存の一意な一時ストレージのキューに対する名前を指定する必要があります。
これらのキュー名は、定数である 4 バイトのキーおよびタスク関連のキーから構成されます。 端末依存タスクの場合はこのタスク関連のキーは端末 ID に対応し、非同期の非端末タスクの場合は CICS の一意なタスク番号に対応します。 一時ストレージキュー名の定数の接頭辞は
TSKEY
パラメータによって定義されます。
Natural CICS インターフェイスでは、4 バイトの接頭辞が、ロールデータ用と擬似会話型の再スタートデータ用に 2 つ必要です。 xxxx
は、ロールデータの接頭辞を定義します。yyyy
は、擬似会話型再スタートデータの接頭辞を定義します。 これらの 2 つの接頭辞は互いに異なり、CICS 環境の Natural で排他的でなければなりません。
CICSplex 環境で実行する場合は、Natural セッション再スタート情報用の CICS 一時ストレージの接頭辞は、参加するすべての CICS リージョンにおいてアクセス可能な REMOTE/SHARED
として CICS TST で定義する必要があります。
このパラメータは、CICS 一時ストレージを Natural CICS インターフェイスのロール機能として使用する場合に、データのロールにおける最大レコード長を定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
(nnnnn,mmmmm) |
1 つ目のサブパラメータ nnnnn は、CICS のメインの一時ストレージに適用されます。この値は、
2 つ目のサブパラメータ
ユーザー定義のレコードサイズが CI サイズより大きい場合は、スパンドレコードの書き込みによる追加の CICS オーバーヘッドが生じますが、(論理的)ロール I/O が少なくなります。 |
(32748,0) |
これはデフォルト値です。 |
このパラメータは、セッション情報レコードスロット(SIR)の数を指定します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
(nnnnn, mmm) |
サブパラメータ nnnnn は、Natural CICS ディレクトリモジュール自体に保持される SIR の数を定義します。 nnnnn は 1 ~32767 の範囲で指定する必要があります。 ディレクトリの SIR スロットがいっぱいになると、Natural CICS インターフェイスは、mmm によって定義された SIR の数を保持するために十分な大きさの CICS 共有ストレージセグメントを取得します。この範囲は 0 ~255 の範囲内である必要があります。
サブパラメータ
|
(100,20) |
これはデフォルト値です。 |
Natural CICS インターフェイスは、すべてのアクティブな Natural セッションに関する情報を永続的に保持します。 セッションごとに、セッション情報レコード(SIR)が保存されます。
これらの SIR は、以下の場所に保存されます。
並列シスプレックス環境で実行する場合はカップリング機能
単一の z/OS システム内の複数の CICS リージョンで実行する場合は Natural 認可サービスマネージャのデータスペース
単一の CICS AOR で(ローカルに)実行する場合は CICS リージョンのメインストレージ
ただし、Natural セッションが CICS リージョンでアクティブな場合は常に、現在のアプリケーションリージョンの SIR スロットが使用されます。
単一の CICS AOR でローカルに実行する場合、USERS
パラメータは、すべての Natural セッションに適用されます。 CICSplex 環境で実行する場合、USERS
は、参加している CICS AOR のそれぞれで現在アクティブな Natural セッションのサブセットに適用されます。
NCMTGD
マクロは必須であり、スレッドグループごとに指定する必要があります。 Natural CICS インターフェイスにより、スレッドのグループを定義することができます。 これらのグループは、セッション初期化時に CICS トランザクション ID によって制御/選択されます。
共通のスレッドサイズはグループごとに異なる場合があり、また各グループは異なるオプションを持つことができます。 スレッドグループの定義は、単一のセッションだけでなくシステム全体に関係するため、Natural CICS システムディレクトリの一部となっています。
NCMTGD
マクロで指定できる個別のパラメータを、以下で説明します。
PFKEY
| PRIMERF
| THRDSZE
| THREADS
| TRAN
| TYPE
| XTRAN
このパラメータは、単一の CICS トランザクションまたは CICS トランザクションのリストを定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
xxx |
xxx に指定できる値は、PF1~PF24、PA1~PA3 です。
|
(xxx,xxx,...)
|
キーのリストも指定することができます。 リストは、PFKEY=(PF12, PF14) のようにカッコで囲む必要があります。
|
デフォルト値はありません。
セッションを開始すると、Natural CICS インターフェイスは、すべてのスレッドグループの定義をスキャンして、現在のトランザクション ID、または PF または PA キーを探します。 見つからない場合は、最初のスレッドグループがデフォルトになります。
注意: 少なくとも 1 つのトランザクション ID(文字または 16 進形式)またはアテンション識別子を開始する 1 つのトランザクションを、デフォルトグループとして使用される最初のグループを除く、すべてのグループに対して指定する必要があります。 |
このパラメータは、関連するスレッドグループで定義されているすべてのタスクに対して、Natural CICS インターフェイスの主なロール機能を定義します。 このため、このパラメータは TYPE
=NONE
のスレッドグループには適用されません。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
VSAM |
Natural CICS インターフェイスの VSAM RRDS ロールファイルが、主なロール機能として使用されます。 CICS の補助の一時ストレージは第 2 のロール機能と見なされます。これは、主なロールファイルのすべてがいっぱいになった場合、または利用できない場合に使用されることを意味します。 |
AUX |
CICS の補助の一時ストレージが、Natural CICS インターフェイスの主なロール機能として使用されます。 |
MAIN |
CICS のメインの一時ストレージが、Natural CICS インターフェイスの主なロール機能として使用されます。 |
NONE |
関連するセッションがロールされません。 NONE は、TYPE=SHR グループ、および TYPE=SHR グループを再定義する TYPE=ALIAS のグループには無効です。
|
デフォルト値はありません。
Natural ロールサーバーを使用する場合、このパラメータは無視されます。ロールサーバーとの Natural セッションをロールなしの会話型で強制的に実行すると、値 NONE
が使用されます。
注意するポイント:
VSAM RRDS ロールファイルが CICS システムで利用できない場合は、PRIMERF=VSAM
と PRIMERF=AUX
は同じ効果があります。
補助の一時ストレージが CICS システムで定義されていない場合は、PRIMERF=AUX
と PRIMERF=MAIN
は同じ効果があります。
補助の一時ストレージが CICS システムで定義されていない場合に、PRIMERF=VSAM
を指定すると、VSAM RRDS ロールファイルが利用できないかいっぱいになったとき、CICS のメインの一時ストレージが第 2 のロール機能と見なされることを意味します。
CICS のメインの一時ストレージをロール機能として使用する場合は、レコードサイズは TSRECSZ
パラメータで定義されます。
重要:
PRIMERF=NONE に定義されているスレッドグループに関係するセッションは、ロール機能がなくロールができないため、設計上会話型になります。
このパラメータは、TYPE
=GETM
および TYPE=SHR
グループに共通するスレッドサイズを定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
nnn |
スレッドサイズ nnn は、40 以上に設定することができます。
|
デフォルト値はありません。
このパラメータは、Natural で利用できる論理的なスレッドサイズを定義することに注意してください。 ただし Natural CICS インターフェイス NCI は、内部管理のために論理的なスレッドサイズに 2 KB をさらに追加します。 これは、GETMAIN
要求スレッドの物理的なスレッドサイズまたは長さが、THRDSZE
値より 2 KB 大きいことを意味します。
TYPE
=GETM
の場合は、先頭および末尾の CICS ストレージアカウンティングエリア(SAA)用に追加の 16 バイトが必要です。
重要な注意:
GETMAIN
が 512 KB を超える場合は、CICS によってこれらのストレージが MB 境界で位置合わせされます。
トランザクションアイソレーションを使用する場合は、CICS は、内部的に EUDSA で 1 MB "ページ"を使用します(詳細については『CICS Performance Guide』を参照)。
これらの 2 つの事実からストレージのフラグメントが発生するため、CICS で適切な EDSALIM を設定するときには注意してください。
このパラメータは、以下に説明するようにスレッドまたはタスクの数を指定します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
nnn |
スレッド数は、510 以下に設定することができます。
|
デフォルト値はありません。
TYPE
=SHR
のスレッドグループについては、THREADS
パラメータは必須であり、インストール時に GETMAIN
(CICS バージョンに応じて SVC または SHARED)を介して割り当てられるスレッド数を定義します。
TYPE=GETM
および TYPE=NONE
のスレッドグループについては、THREADS
パラメータはオプションであり、スレッドグループごとに同時にアクティブにできる Natural タスクの最大数を決定します。
スレッドグループタイプについては、THREADS
パラメータは、TYPE=SHR
のスレッドグループとは違いストレージの使用状況を制御しません(「ストレージ使用の制御」も参照)。
スレッドグループごとのスレッドの数またはタスクの数は、スレッドコントロールブロック(TCB)を指定して定義します。
TYPE=SHR
のスレッドグループについては、各スレッドは TCB に密接に接続されています。 スレッドは関連する TCB でキューに入れることにより共有されます。 TYPE=GETM
および TYPE=NONE
のスレッドグループは、アクティブ化するためにのみ TCB でキューに入れられます。
TYPE=SHR
のスレッドグループを持つセッションはスレッドを使用しますが、他のセッションタイプは、スレッドがすでに割り当てられている(TYPE=GETM
)またはスレッドが割り当てられていない(TYPE=NONE
)TCB を使用します。
THREADS
パラメータが 0 でない場合、Natural プロファイルパラメータ DBROLL
および MAXROLL
、および CMROLL への呼び出しでは、TYPE=GETM/NONE
のスレッドグループに対する処理が異なります。この場合スレッドを解放できないため、保持されている TCB リソースが解放され、これによりストレージに保存されているセッションデータを持つセッションがアクティブになります。
このパラメータは、単一の CICS トランザクションまたは CICS トランザクションのリストを定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
(下記を参照) | Natural の PCT に定義された 1 つ以上の CICS トランザクションコード。 |
デフォルト値はありません。
TRAN
パラメータのトランザクション ID は、文字フォーマットである必要があります。英数字以外の文字を含むトランザクション ID は、アポストロフィで囲む必要があります。
セッションを開始すると、Natural CICS インターフェイスは、すべてのスレッドグループの定義をスキャンして、現在のトランザクション ID、または PF または PA キーを探します。 見つからない場合は、最初のスレッドグループがデフォルトになります。
トランザクション ID のリストは、TRAN=(NATU, XYZ)
のようにカッコで囲む必要があります。
注意: 少なくとも 1 つのトランザクション ID(文字または 16 進形式)またはアテンション識別子を開始する 1 つのトランザクションを、デフォルトグループとして使用される最初のグループを除く、すべてのグループに対して指定する必要があります。 |
このパラメータは、特定のグループに対して使用されるスレッドのタイプを定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
SHR |
CICS 共有ストレージスレッドが使用されます。 スレッドグループに利用できるスレッドは、このグループに対して定義されたすべての CICS トランザクションによって共有されます。 CICS タスクを開始するときのスレッド選択は、ENQUEUE/DEQUEUE 技術によって行われます。 現在利用できるスレッドがない場合は、このスレッドグループに対する待機キューが保持されます。 これはデフォルト値です。 SYSPlex 環境で実行する場合は、Natural パラメータ |
GETM |
GETMAIN を介して割り当てられたスレッドが使用されます。つまりスレッドは、実質的には CICS GETMAIN 操作の EXEC CICS GETMAIN FLENGTH を実行して、スレッドグループの共通スレッドサイズで取得されます。 GETMAIN を介して割り当てられたスレッドを使用することにより、各 Natural タスクは終了するまで、つまり擬似会話型タスクの場合は画面 I/O から画面 I/O の間、排他的なスレッドストレージを利用することができます。
Natural パラメータ |
NONE |
スレッドはこのスレッドグループに定義されたトランザクションによって使用されず、すべての Natural GETMAIN 要求は CICS に直接渡されて、EXEC CICS GETMAIN FLENGTH 要求として処理されます。 設計上、このようなタスクはロールできないため会話型になります。
|
ALIAS |
現在の NCMTGD マクロでは、以前の NCMTGD のマクロ指定によって定義されたものとは異なるスレッドグループ用のオプションを指定できます。 ただし、TYPE=GETM および TYPE=SHR のスレッドグループのみ、1 つ以上の NCMTGD TYPE=ALIAS のマクロ要求によって再定義することができます。
99 個までのスレッドグループがサポートされます。これは |
このパラメータは TRAN
パラメータと等価ですが、トランザクション ID が 16 進形式である必要があります。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
(下記を参照) | 設定可能値:Natural の PCT に定義されている 1 つ以上の CICS トランザクションコード。 |
デフォルト値はありません。
16 進形式のトランザクション ID のリストは、XTRAN=(D5C1E3E4, E7E8E9)
のようにカッコで囲む必要があります。
注意: 少なくとも 1 つのトランザクション ID(文字または 16 進形式)またはアテンション識別子を開始する 1 つのトランザクションを、デフォルトグループとして使用される最初のグループを除く、すべてのグループに対して指定する必要があります。 |
NTSWPRM
マクロは、スワッププールのさまざまな側面を定義するために使用します。 スワッププールを使用しない場合は、このマクロは省略してください。 詳細については、Natural の『オペレーション』ドキュメントの「Natural スワッププール」を参照してください。
Natural CICS インターフェイスのパラメータモジュールは、NCIPARM
ソースモジュールをアセンブルして生成します。Natural の『インストール』ドキュメントの「Natural CICS インターフェイスのインストール」、「Natural CICS インターフェイスパラメータモジュールの作成」を参照してください。 このパラメータは NCMPRM
マクロ定義を保持します。
NCMPRM
マクロ、およびこのマクロで指定できるパラメータの目的については、次のセクションで説明しています。
NCMPRM
マクロは、CICS 環境で関連するすべての Natural セッションのオプションを決定します。 このマクロは Natural CICS パラメータモジュールの一部です。この作成手順は、Natural の『インストール』ドキュメントにある、CICS
環境での Natural のインストール手順の該当項目に記載されています。
すべてのデフォルト値を含むサンプルの NCMPRM
マクロ定義は、データセット NCInnn.SRCE
の NCIPARM
ソースモジュールに含まれています。
NCMPRM
マクロの個別のパラメータを、以下で説明します。
BACKEND
| BACKOUT
| CHAP
| CNTCALL
| COMACAL
| COMAMSG
| COMARET
| CONSOLE
| DIRNAME
| DUPTID
| FLDLEN
| LOGDEST
| MSGDEST
| MSGPFX
| MSGTRAN
| PREFIX
| PRMDEST
| PSTRNID
| RCVASYN
| RESENDC
| RESENDS
| RJEDEST
| RJEUSER
| SIGNON
| SLCALL
| SLNOHLD
| SNDLAST
| TERMVAR
| TRANCHK
| UCTRAN
| UNITID
このパラメータは、セッションが正常に終了または異常終了した後に、指定されたバックエンドプログラムまたはトランザクションを起動するかどうかを定義します。
BACKEND
パラメータには 2 つのサブパラメータがあります。 2 つ目のサブパラメータはオプションです。 このサブパラメータは、端末エラーが発生した場合にバックエンドプログラムを起動するかどうかを制御します。 これには、NEP によって開始されるセッションクリーンアップタスクも含まれます。
設定可能な値はいずれのサブパラメータも YES/NO
ですが、デフォルト値は異なります。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
バックエンドプログラムが起動されると、Natural 終了メッセージおよびリターンコードが CICS トランザクションワークエリア(TWA)に渡されます。 さらに、 |
(YES,YES) |
|
NO |
BACKEND=(NO,NO) に設定します。 潜在的なバックエンドプログラムまたはトランザクションが、Natural セッションが正常に終了した場合、つまり Natural の終了メッセージが出力される場合のみ起動されます。
|
このパラメータは、Natural CICS インターフェイスが EXEC CICS SYNCPOINT ROLLBACK
呼び出しによってトランザクションのバックアウトを実行するかどうかを定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
保留中のすべてのファイル更新がバックアウトされます。 これはデフォルト値です。 |
NO |
保留中のすべてのファイル更新がコミットされます。 |
異常終了による出口のために、Natural CICS インターフェイスはすべての異常終了をインターセプトします。 異常終了がリカバリ可能でない場合は、異常終了するセッションのすべてのリソースが解放され、セッションは EXEC CICS RETURN
を介して終了します。つまり、CICS に関しては "正常に" 終了します。 したがって、タスクの終了時に "保留中" のファイル更新は、CICS によって自動的にバックアウトされません。
このパラメータは、Natural CICS インターフェイスで DBROLL
および/または MAXROLL
呼び出し制限に達している長期間にわたるタスクを処理する方法を定義します。 可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
DBROLL および/または MAXROLL 呼び出し制限に達するたびに、タスクのディスパッチ優先度が 1 ずつ減らされます。 元のタスクディスパッチ優先度は、次の画面 I/O で再設定されます。
|
NO |
セッションが中断されます。 これはデフォルト値です。 |
SET CONTROL 'P=C'
を指定すると、CALL
ステートメントのパラメータデータは、パラメータデータポインタではなく EXEC CICS LINK
の CICS COMMAREA に渡されます。 CICS COMMAREA は 32 KB に制限されているため、32 KB を超える COMMAREA が指定された EXEC CICS LINK
は LENGERR 条件のために失敗します。
CNTCALL
パラメータを指定すると、渡されるデータが COMMAREA の最大長である 32 KB を超えた場合に、EXEC CICS LINK
で自動的にコンテナを使用できます。 この機能は、チャネルおよびコンテナをサポートする CICS バージョンでのみ動作します(CICS トランザクションサーバー 3.1)。
このとき、Natural CALL
ステートメントの前にアプリケーションプログラミングインターフェイス USR4204N
を介して明示的に指定されていなければ、デフォルトのコンテナ名は "NCI-COMMAREA" です。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
COMMAREA データが 32 KB を超えると、Natural CICS インターフェイスは EXEC CICS LINK で自動的に CICS コンテナを使用します。このとき、デフォルト名として NCI-COMMAREA を使用します。
|
NO |
COMMAREA データが 32 KB を超えると、Natural |
このパラメータは、EXEC CICS LINK
で外部サブルーチンプログラムを起動するときに、Natural CICS インターフェイスが CICS コマンドレベル COMMAREA 機能を利用するかどうかを定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
Natural パラメータリストのアドレスは、CICS TWA(Natural バージョン 1 と同じ)、および CICS COMMAREA(Natural バージョン 2 と同じ)に渡されます。 COMMAREA の長さ設定は、 これはデフォルト値です。 |
NO |
Natural は、Natural 要求パラメータリストのアドレスを、CICS TWA の外部サブルーチンプログラムにのみ渡します。
COMMAREA の長さ設定は |
COMACAL
パラメータは、呼び出された外部サブルーチンにデータを渡す方法に関して、Natural バージョン 1 に実質的な "互換モード" を提供することができます。
呼び出しオプションの SET CONTROL 'P=C'
を利用する場合は、このパラメータを YES
に設定します。『端末コマンド』ドキュメントの端末コマンド %P
の説明も参照してください。
このパラメータは、CICS COMMAREA で、Natural 終了メッセージおよびリターンコードを潜在的なバックエンドプログラムまたはトランザクションに渡すかどうかを制御します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
Natural バックエンドパラメータエリアおよび潜在的な終了データが、CICS COMMAREA で渡されます。 これはデフォルト値です。 |
NO |
この設定を行うと、Natural はセッションの正常な終了時または異常終了時に、Natural バックエンドパラメータエリア(Natural の『オペレーション』ドキュメントの「バックエンドプログラムの呼び出し規則」も参照)を CICS TWA の潜在的なバックエンドプログラムのみに渡します。 潜在的な終了データも、COMMAREA で渡されます。 利用できる終了データがない場合は、COMMAREA は渡されません。 |
このパラメータは、擬似会話型タスクを終了および再スタートするときに、Natural CICS インターフェイスが CICS コマンドレベル COMMAREA 機能を利用するかどうかを定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
擬似会話型の Natural タスクは、 これはデフォルト値です。 |
NO |
Natural は再スタート情報を CICS のメインの一時ストレージに配置します。この結果、この情報を配置および取得するために必要な CICS サービスコールが発生するため、オーバーヘッドが増加します。 使用される CICS 一時ストレージキーは、接頭辞の文字列( |
COMARET
パラメータは、擬似会話型の再スタートデータを置く場所という点で、実質的に Natural バージョン 1 との互換性を提供します。
このパラメータは、オペレータコンソールとのメッセージ交換に Natural によって使用される端末 ID を指定します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
xxxx |
xxxx には、任意の 4 文字の端末 ID を指定できます。
|
CN01 |
これは、z/OS 環境でのデフォルト値です。 |
CNSL |
これは、z/VSE 環境でのデフォルト値です。 |
コンソール端末は、端末エントリでトランザクションの自動開始(ATI)を許可する必要があります。
このパラメータは、Natural CICS インターフェイスのシステムディレクトリモジュールの名前を指定します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
(下記を参照) | 任意の有効なモジュール名 |
prefix CB |
prefix は、プログラムおよびファイルに共通の接頭辞です。 これはデフォルト値です。 |
ディレクトリモジュール名の最初の 5 文字も、対応する NCI 環境と関連した CICS 一時ストレージのキュー名の一部として使用されます。 このため、CICS リージョンで複数の Natural CICS 環境を実行する場合は、関連するシステムディレクトリモジュール名は最初の 5 文字が異っている必要があります。
指定した、またはデフォルトの Natural CICS インターフェイスのシステムディレクトリモジュール名は、NCI システムディレクトリモジュール名の出口インターフェイス NCIDIREX
を介してランタイムに変更できることに注意してください。 これにより、同じ NCI ドライバ/NCIPARM
を使用しながら、CICS システム ID、トランザクション ID などに応じて異なる NCI 環境(スレッドグループ/スレッドサイズなど)を使用することが可能になります。
端末 ID はセッション情報レコード(SIR)のキーなので、Natural CICS インターフェイスでは端末 ID は一意である必要があります。 これは通常、単一の CICS リージョンに対しては保証されていますが、同じ SIP サーバーを共有する複数の CICS リージョンでは保証されていない場合があります。
DUPTID
パラメータは、端末 ID が重複する場合、つまり、新しいセッションを開始するときに、この端末 ID に対してすでに SIR が存在する場合、Natural CICS インターフェイスがどのように処理するかを決定します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
重複する端末 ID が見つかった場合、Natural CICS インターフェイスは、古いセッションを内部的に終了し、その後で新しいセッションを開始します。 これはデフォルト値です。 |
NO |
新しいセッションの端末 ID に対して SIR がすでに存在する場合、Natural CICS インターフェイスは新しいセッションを終了し、メッセージ NS19 を発行します。 説明および対処措置については、『メッセージおよびコード』ドキュメントの「CICS 環境下の Natural のメッセージ」、「SCP 処理のエラー」を参照してください。
|
端末 ID の出口インターフェイスでは、例えば 4 文字の CICS システム ID を物理的な 4 文字の CICS 端末 ID に追加することによって、一意な 8 文字の端末 ID を作成することができます。この結果、論理的な Natural 端末 ID が得られます。
このパラメータは、EXEC CICS LINK
を介して外部サブルーチンを起動するときに、フィールド長リストのアドレスを渡すかどうかを定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
NO |
これはデフォルト値です。 |
YES |
フィールド長リストのアドレス( |
(YES,YES) |
フィールド長リストのアドレスおよび大きいフィールド長リストのアドレス( |
次の表に、COMACAL
および FLDLEN
で可能な組み合わせ、および関連する CALL
パラメータ値を示します。
NCIPARM パラメータ
|
CALL パラメータ
|
|||
COMACAL |
FLDLEN |
TWA パラメータのアドレス | COMMAREA パラメータのアドレス | COMMAREA の長さ |
NO |
NO,NO |
2 | n/a | 0 |
NO |
YES,NO |
3 | n/a | 0 |
NO |
YES,YES |
4 | n/a | 0 |
YES |
NO,NO |
2 | 2 | 8 |
YES |
YES,NO |
3 | 3 | 12 |
YES |
YES,YES |
4 | 4 | 16 |
いずれの場合でも、最後に渡されたアドレスには、リストの最後のアドレスであることを示すフラグが付加されます。 このフラグはアドレスフィールドの上位ビットに設定されます。
このパラメータは、Natural CICS インターフェイスがセッションログレコードを書き込む、CICS の出力先の名前を指定します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
name |
任意の有効な宛先名 |
NLOG |
これはデフォルト値です。 |
CICS 宛先管理テーブルのエントリは、オプションの Natural CICS ログデータセットに対して定義する必要があります。
このパラメータは、Natural CICS インターフェイスで NCI 情報メッセージに使用され、セッションが異常終了した場合に Natural セッション終了メッセージを記録する CICS の出力先の名前を指定します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
name |
任意の有効な宛先名 |
NERR |
これはデフォルト値です。 |
これらのメッセージは文字フォーマットなので、新しく定義する代わりに、すでに利用できる CICS の出力先(例えば CSSL
)を使用することもできます。
Natural CICS インターフェイスは、MSGDEST
出力先に送信するすべてのメッセージに対して接頭辞を使用します。 この接頭辞の長さは約 48 バイトで、次の情報を含んでいます。
NCI メッセージ番号
CICS リージョン SYSID
端末 ID または非端末タスクの文字列の ASYN
ユーザー ID
トランザクション ID
日時
デフォルトでは、メッセージの接頭辞は CMWTL
を介して出力されるメッセージにも追加されます。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
これはデフォルト値です。 |
NO |
NCI メッセージの接頭辞が、CMWTL を介して発行されるメッセージに追加されません。 メッセージは変更されることなく発行されます。
|
このパラメータは、Natural のメッセージ交換および非同期セッションフラッシュ機能によって内部的に使用されるトランザクション ID を指定します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
(下記を参照) | 任意の有効な CICS トランザクション ID。 |
NMSG |
これはデフォルト値です。 |
このトランザクション ID は、Natural を起動するために使用されるトランザクション ID とは異なっている必要があります。また、CICS で定義されている必要があります。
このパラメータは、Natural CICS コンポーネントで共通のモジュールの接頭辞を、Natural CICS システムディレクトリ prefixCB
、CICS 3270 Bridge XFAINTU
出口 prefixXFA
、VSAM ロールファイル prefixRn
(n =1~9)のように定義し、また、CICS のメイン一時ストレージ内の、NCI によるすべての永久的な GETMAIN ストレージに関する情報を保持するシステム制御レコードを、ローカルプールおよび共有スレッドとして定義します。 TS 制御レコードキーは、prefixXCR
の形式で、X
は出力不能文字です。 この共通の接頭辞をすべての NCI 関連のプログラムに対して使用するのはよい習慣です。例えば、Natural CICS インターフェイスニュークリアスの場合は prefixDRV
、Natural CICS インターフェイスノードエラープログラムの場合は prefixNEP
を使用します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
XXXXX |
prefix は長さ 1~5 バイトで、プログラムおよびファイルの命名規則に一致する必要があります。 |
デフォルト値はありません。
このパラメータは、Natural ダイナミックプロファイルパラメータを含む CICS の宛先の名前を指定します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
name |
任意の有効な宛先名 |
NPRM |
これはデフォルト値です。 |
システムの初期化時に、Natural CICS インターフェイスは、Natural ダイナミックプロファイルパラメータを取得し、その環境に保存します。 セッションの開始時に、潜在的な他のプロファイルパラメータ(端末入力経由またはフロントエンドの呼び出し元によって入力)は、PRMDEST
の宛先から取得されたパラメータ文字列の末尾に連結されます。つまり、明示的なダイナミックプロファイルパラメータを、PRMDEST
から読み込んだ Natural CICS インターフェイスシステムのプロファイルパラメータを上書きするために使用することができます。
CICS の宛先管理テーブルのエントリは、Natural CICS インターフェイスのオプションのプロファイルパラメータ入力先に対して定義する必要があります。通常これは追加パーティションの宛先です。
Natural タスクがフロントエンドプログラムによってアクティブにされると、PSTRNID
パラメータは Natural システム変数 *INIT-PROGRAM
の設定方法を決定します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
これはデフォルト値です。 |
NO |
*INIT-PROGRAM は、最初に Natural セッションを開始したタスクのトランザクション ID に設定されます。
|
このパラメータは、Natural CICS インターフェイスによる非同期セッションの処理方法を定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
これはデフォルト値です。 Natural CICS インターフェイスは、端末以外のセッションの一部の Natural プロファイルパラメータ設定が、予期しない入力または NT06、NT11 などの I/O エラーによる異常終了を防ぐように設定します。
|
NO |
Natural CICS インターフェイスは、端末以外のセッションに対して何も行いません。ユーザーは、非同期 Natural セッションに対して適切な Natural プロファイルパラメータを設定する必要があります。「Natural の非同期処理」を参照してください。 |
Natural はデフォルトで 3270 の出力データストリームを最適化します。 Natural で使用される画面イメージ技術により、Natural は最後に送信したマップを記憶することができます。 このため新しいマップを送信するときは、実際には古いマップの "更新部分" のみが送信されます。 このロジックでは、画面イメージは、Natural によって呼び出された画面 I/O を実行する 3GL プログラムによって破壊される場合があります。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
Natural CICS インターフェイスは、呼び出された 3GL プログラムが画面 I/O を実行したかどうかをチェックします。 実行されている場合は、次の画面 I/O でフルスクリーンが送信されます。 これはデフォルト値です。 |
NO |
Natural CICS インターフェイスにより、更新部分のみが送信されます。 |
Natural はデフォルトで 3270 の出力データストリームを最適化します。 Natural で使用される画面イメージ技術により、Natural は最後に送信したマップを記憶することができます。 このため新しいマップを送信するときも、"更新部分" のみが送信されます。 このロジックでは、画面イメージは、例えば擬似会話型画面 I/O 時のメッセージ交換(CICS CMSG トランザクション)によって破壊される場合があります。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
Natural セッション中に、Natural CICS インターフェイスは外部からの画面 I/O も認識し、最後に発行された画面を再送信します。 これはデフォルト値です。 |
NO |
新しいマップを送信するときは、"更新部分" のみを送信します。 |
このパラメータは、z/OS タイプのオペレーティングシステムにのみ適用されます。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
(下記を参照) | 宛先の名前。 |
NRJE |
これはデフォルト値です。 |
RJEDEST
は、JES 内部リーダー機能を介してジョブをサブミットするために NATRJE
ユーティリティによって使用される CICS の追加パーティションの宛先の名前を指定します。
注意: 適切な CICS の宛先を CICS DCT および起動 JCL で定義する必要があります。Natural の『インストール』ドキュメントの「Natural CICS インターフェイスのインストール手順」で対応する手順も参照してください。 ファンクションコード L または B (NATRJE CALL ステートメントの parm3)を最後の NATRJE 呼び出しに対して設定する必要があります。L が指定されて、nrje が追加パーティションの宛先である場合は、この宛先は閉じられ、次に内部リーダーが起動されます。B が指定されて、nrje が間接の宛先である場合は、この宛先は閉じられません。この場合、内部リーダーを起動するために、後続の /*EOF カードをサブミットする必要があります。 |
Natural NATRJE
ユーティリティの詳細については、Natural の『ユーティリティ』ドキュメントを参照してください。
このパラメータは、POWER スプーリングシステムを使用する z/VSE オペレーティングシステムにのみ適用されます。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
これはデフォルト値です。 Natural システム変数 |
(YES,NAT) |
Natural システム変数 *USER が XPCC ユーザー ID として使用されます。また、POWER JECL をユーザーが適切に設定する必要があります。
|
NO |
ユーザー ID 'R000' が XPCC ユーザー ID として、Natural CICS インターフェイスによってサブミットされたすべてのジョブに使用されます。
|
z/VSE オペレーティングシステムでは、CICS 環境の Natural は XPCC
マクロ要求によってジョブのサブミットを行います。
XPCC
マクロではユーザー ID を指定する必要があります。つまり、適切な LDEST/PDEST
パラメータが * $$ JOB
ステートメントで指定されている場合、または適切な DEST
パラメータが *$$ LST
または *$$ PUN
ステートメントで指定されている場合を除き、サブミットされたジョブのリストまたはパンチ出力へのアクセス権は、サブミットしたユーザーにのみ与えられます。
しかし、特殊なユーザー ID 'R000'
を使用すると、JECL で適切なターゲットの宛先をコード化することなく、サブミットされたジョブのリストまたはパンチ出力に誰でもアクセスすることができます。
このパラメータは、CICS 環境の Natural が Natural セッションにおいて CICS ユーザー ID を処理する方法を定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
NO |
これはデフォルト値です。
|
YES |
EXEC CICS ASSIGN USERID (..) によって返された空白以外の値が、CICS デフォルトユーザー ID とは異なっていて、ユーザーが CICS にサインオンしている場合は(端末内のセッションのみ)、有効と見なされます。
|
CICS ユーザー ID が無効な場合、
編集された(アンパック形式の)CICS タスク番号が端末以外の CICS セッション(つまり、非同期や DPL など)に対して取得されます。
端末内のセッションに対しては、3 バイトの CICS オペレータ ID が空白以外の場合はこの ID が使用されます。空白の場合は、CICS 端末 ID が使用されます。
注意:
NATUEX1
または Natural CICS ユーザー ID 出口インターフェイス NCIUIDEX
は、*INIT-USER
をカスタマイズするために使用できます。
Natural CALL
ステートメントは、CICS 規則を使用して、つまり EXEC CICS LINK
を介して Natural 以外のダイナミックなプログラムを起動します。 Natural 以外のダイナミックなプログラムは、CALL
ステートメントが実行される前に適切なインジケータが Natural プログラムで設定されていれば、標準のリンケージ規約(BALR/BASR/BASSM 14、15
など)でも起動することができます。端末コマンド %P=S
、%P=SC
、%P=L
、および %P=LS
も参照してください。
注意: 端末コマンド %P=S 、%P=SC 、%P=L 、および %P=LS は、SLCALL が特定のリンケージ規約を自動的に使用する動作をバイパスします。 |
SLCALL
により、特定のリンケージ規約を自動的に使用することができます。 このことは、CICS マクロレベルの API がサポートされていない CICS システムに特に関係しています。CICS バージョン 3.2 以上およびすべての CICS/TS バージョンの場合がこれに該当します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
Natural CICS インターフェイスは、モジュールのロードポイントで文字列 DFH を探すことによって、呼び出されるモジュールが有効な CICS コマンドレベルプログラムかどうかを判断します。 DFH が見つかれば、プログラムは EXEC CICS LINK を介して起動されます。 DFH が見つからなければ、モジュールは標準のリンケージ規約に従って処理され、BALR/BASSM 14、15 を介して起動されます。
|
NO |
リンケージ規約は使用されません。 これはデフォルト値です。 |
このパラメータは、Natural CICS インターフェイスによる、非 CICSPlex 環境で標準リンケージ規約によって起動される非 LE 外部プログラム(つまり、ダイナミックな非 CICS プログラムおよび RCA プログラム)の処理方法を定義します。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
これはデフォルト値です。 Natural CICS インターフェイスによって、標準リンケージ規約によって起動されるすべての非 LE 外部プログラム(RCA プログラムを含む)が
|
NO |
これは Natural の従来からの動作です。
Natural CICS インターフェイスによって、標準リンケージ規約によって起動されるすべての非 LE 外部プログラム(RCA プログラムを含む)が |
このパラメータは、ブラケットプロトコルを使う SNA 端末(LUTYPE2
)で、擬似会話型画面 I/O に対して "終了ブラケット" を強制するのに役立ちます。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
これはデフォルト値です。 |
NO |
LAST オプションは使用されません。
|
このパラメータを指定すると、Natural ユーザーは、端末 ID を知らなくても CICS 環境で排他的な Natural ワークファイルを持つことができます。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
xxxx |
変数 xxxx は 4 文字の文字列です。 以下の説明を参照してください。
|
&TID |
これはデフォルト値です。 |
端末 ID は CICS システムにおいて一意であるため、CICS 一時ストレージの排他的なワークファイルは通常、CICS 端末 ID を含んでいます。 パラメータ TERMVAR
を指定すると、変数を定義することができます。 この変数がワークファイル名に見つかると、実際の端末 ID に置き換えられます。 非英数字を含む文字列は、アポストロフィ(')で囲む必要があります。
端末以外のセッションに対しては、パックされた CICS タスク番号が論理的な端末 ID として使用されることに注意してください。
注意: 変数の文字列にサブストリング '**' を含めることはできません。このサブストリングは Natural によってワークファイル番号に置き換えられるため、端末 ID を挿入できなくなります。 |
セッションを終了する前に、CICS セッションへの接続が失われるか切断された場合は(VM 環境下またはセッションマネージャのインストール時など)、CICS を呼び出すときに、別のユーザーがこのオープンのセッションに入る可能性があります。 通常、CICS 環境でのユーザーの最初のアクションはトランザクション ID を入力することです。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
Natural CICS インターフェイスは、ユーザーによって入力されたトランザクション ID の最初の 4 バイトが Natural トランザクション ID と一致するかどうかをチェックします。 一致する場合は、接続が失われるか切断された後の "再スタート" であると認識されます。 "古い" セッションのリソースはすべて解放され、新しいセッションが開始されます。 |
NO |
ユーザーによって入力されたデータは、Natural トランザクション ID と比較してチェックされません。 これはデフォルト値です。 |
このパラメータは、Natural CICS インターフェイス(NCI)による小文字/大文字小文字の混在のサポートを有効または無効にします。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
これはデフォルト値です。 |
NO |
UCTRAN=(NO,YES) と同じです。 NCI の小文字/大文字小文字の混在のサポートは、擬似会話型画面 I/O に対して無効になります。
|
1 つ目のサブパラメータは擬似会話型の画面 I/O 後の NCI の大文字小文字の混在のサポートを制御し、2 つ目のサブパラメータは会話型の画面 I/O 後の NCI の大文字小文字の混在のサポートを制御します。後者には NTC のアップロードも含まれます。
擬似会話型 Natural セッションでの小文字/大文字小文字の混在のサポートを有効にするには、Natural ニュークリアスが制御を得る前に、端末入力が大文字に変換されていない必要があります。 このため、Natural CICS インターフェイスはデフォルトで、UCTRAN(YES)
で定義された端末を、Natural セッションの存続期間は混在モード(UCTRAN(TRANID)
)に切り替えます。
セキュリティの理由から CICS 定義/コントロールブロックの変更が望ましくない場合には、この NCIPARM
パラメータ UCTRAN
を NO
に設定することにより、Natural CICS インターフェイスで端末の大文字変換ステータスが変更されないようにすることができます。 その場合には、ユーザーは端末を "小文字"(CICS TYPETERM
パラメータ UCTRAN(TRANID/NO)
)で実行するように定義して、Natural の小文字/大文字小文字の混在のサポートを使用できるようにする必要があります。
現在の Natural バージョンでサポートされているすべての CICS バージョンで、トランザクションの PROFILE
での UCTRAN
パラメータを介したトランザクションレベルでの "大文字小文字の変換" が可能なため、この NCIPARM
パラメータは NO
に設定して、小文字/大文字小文字の混在のサポートは CICS で行われるようにします。
注意:
CICS では、TYPETERM
および PROFILE
定義での UCTRAN
パラメータの組み合わせにより、CICS での擬似会話型トランザクションの端末入力の処理方法を決定します(詳細については、『CICS Resource Definition Manual』その他を参照)。 このため、必要な大文字変換ステータスをトランザクションに関連する
PROFILE
で主に定義して、アプリケーションが TYPETERM
大文字変換モードの変更に影響されないようにすることをお勧めします。
会話型 I/O で小文字/大文字小文字の混在がサポートされるということは、Natural CICS インターフェイスが CICS 端末入力要求で "as is" オプションを使用することを意味します(CONVERSE/RECEIVE ASIS
)。 2 つ目のサブパラメータが NO
に設定されると、Natural CICS インターフェイスは "as is" オプションなしで会話型の CICS 端末入力要求を行います。
このパラメータは、複数の CICS リージョンにおいて一意な Natural の CICS 端末 ID を作成するのに役立ちます。
可能な値は次のとおりです。
値 | 説明: |
---|---|
YES |
Natural CICS インターフェイスは、CICS システム ID(MRO がない場合はローカル SYSID 、それ以外の場合は TOR SYSID )を 4 バイトの CICS 端末 ID に追加して、8 バイトの論理端末 ID を作成します。
|
NO |
Natural CICS インターフェイスは CICS 端末 ID を変更せずに使用します。 これはデフォルト値です。 |
このパラメータは、特に非 CICSplex において、リソースが複数の CICS リージョンによって SIP サーバーまたはロールサーバーとして共有される場合に重要です。同じ端末 ID が複数の CICS 環境で使用される場合は、このパラメータは Natural に一意の端末 ID を提供するのに役立ちます。 Natural CICS インターフェイス内部では、Natural 端末 ID は 8 バイトのフィールドです。8 バイトの端末 ID および 8 バイトの CICS ユーザー ID の組み合わせは、SIP およびロールサーバーのキーとして使用されます。
このパラメータの結果は、Natural CICS インターフェイスによってセッションキーおよびロールサーバーキーに、および Natural によってシステム変数 *INIT-ID
に使用されます。
注意:
NCITIDEX
)は、その論理端末 ID を後処理する場合があります。
NCIUIDEX
および NATUEX1
)は、*INIT-ID
システム変数を後処理する場合があります。
NATSPOOL
でプリンタを適切に定義するか、またはユーザー ID 出口をプリンタの *INIT-ID
の後処理に使用する必要があります。
UNITID=YES
が、端末 ID として使用された CICS タスク番号を持つ非同期タスクに対して設定されます。