このドキュメントでは、Natural CICS インターフェイス(製品コード NCI)のインストール方法について説明します。
以下のトピックについて説明します。
注意: CICS 環境での Natural のインストール手順を開始する前に、システム制御メカニズムに関するセクションをお読みください。Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「CICS 環境でのシステム制御」を参照してください。 |
Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「CICS 環境での Natural」で以下のトピックも参照してください。
vrs または vr の表記について:このドキュメントでは、vrs または vr は、対応するバージョン、リリース、およびシステムメンテナンスレベル番号を表します。 製品バージョンの詳細については、『用語集』の「バージョン」を参照してください。
Natural CICS インターフェイスをインストールする前に、以下のソフトウェアがインストール済みで実行されている必要があります。
Adabas CICS インターフェイス(製品コード ACI)。Natural for Mainframes の最新のリリースノートの「Natural および他の Software AG 製品」に指定されているバージョンである必要があります。
CICS/TS または CICS/VSE。Natural for Mainframes の最新のリリースノートの「必要なオペレーティング/テレプロセシングシステム」に指定されているバージョンである必要があります。
インストールテープには、以下の表に挙げられているデータセットが収録されています。 データセットの収録順については、インストールテープに付属の「テープ作成レポート」を参照してください。
データセット名 | 内容 |
---|---|
NCIvrs.LOAD |
CICS 依存のロードモジュール |
NCIvrs.OBJS |
CICS 依存のオブジェクトモジュール |
NCIvrs.SRCE |
CICS 依存のソースプログラムおよびマクロ |
If you are using SMA, refer to the System Maintenance Aid documentation (included in the current edition of the Natural documentation CD).
If you are not using SMA, follow the instructions below.
This section explains how to:
Copy dataset COPY.JOB
from tape to disk.
Modify this dataset to conform to your local naming conventions.
The JCL in this dataset is then used to copy all datasets from tape to disk.
If the datasets for more than one product are delivered on the tape, the
dataset COPY.JOB
contains the JCL to unload the datasets for all delivered
products from the tape to your disk.
After that, you will have to perform the individual install procedure for each component.
The dataset COPY.JOB
(Label 2) contains the JCL to unload all other
existing datasets from tape to disk. To unload COPY.JOB
, use the following
sample JCL:
//SAGTAPE JOB SAG,CLASS=1,MSGCLASS=X //* --------------------------------- //COPY EXEC PGM=IEBGENER //SYSUT1 DD DSN=COPY.JOB, // DISP=(OLD,PASS), // UNIT=(CASS,,DEFER), // VOL=(,RETAIN,SER=tape-volume), // LABEL=(2,SL) //SYSUT2 DD DSN=hilev.COPY.JOB, // DISP=(NEW,CATLG,DELETE), // UNIT=3390,VOL=SER=volume, // SPACE=(TRK,(1,1),RLSE), // DCB=*.SYSUT1 //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSIN DD DUMMY //
where:
hilev
is a valid high level
qualifier
tape-volume
is the tape volume name, for
example: T12345
volume
is the disk volume name
Modify the COPY.JOB
on your disk to conform to your local naming conventions and set
the disk space parameters before submitting this job:
Set HILEV
to a valid high level qualifier.
Set LOCATION
to a storage location.
Set EXPDT
to a valid expiration date.
Submit COPY.JOB
to unload all other datasets from the tape to your
disk.
インストールテープには、以下に挙げられているデータセットが収録されています。 テープでのデータセットの収録順については、インストールテープに付属の「テープ作成レポート」を参照してください。
データセット名 | 内容 |
---|---|
NCIvrs.LIBR |
Natural CICS インターフェイスインストールライブラリ |
If you are using SMA, refer to the System Maintenance Aid documentation (included in the current edition of the Natural documentation CD).
If you are not using SMA, follow the instructions below.
This section explains how to:
Copy dataset COPY.JOB
from tape to disk.
Modify this dataset to confom with your local naming conventions.
The JCL in this member is then used to copy all datasets from tape to disk.
If the datasets for more than one product are delivered on the tape, the
member COPYTAPE.JOB
contains the JCL to unload the datasets for all delivered
products from the tape to your disk, except the datasets that you can directly
install from tape, for example, Natural INPL
objects.
After that, you will have to perform the individual install procedure for each component.
The dataset COPYTAPE.JOB
(File 5) contains the JCL to unload all other
existing datasets from tape to disk. To unload COPYTAPE.JOB
, use the following
sample JCL:
* $$ JOB JNM=LIBRCAT,CLASS=0, + * $$ DISP=D,LDEST=(*,UID),SYSID=1 * $$ LST CLASS=A,DISP=D // JOB LIBRCAT * ***************************************** * CATALOG COPYTAPE.JOB TO LIBRARY * ***************************************** // ASSGN SYS004,nnn <------ tape address // MTC REW,SYS004 // MTC FSF,SYS004,4 ASSGN SYSIPT,SYS004 // TLBL IJSYSIN,'COPYTAPE.JOB' // EXEC LIBR,PARM='MSHP; ACC S=lib.sublib' <------- for catalog /* // MTC REW,SYS004 ASSGN SYSIPT,FEC /* /& * $$ EOJ
where:
nnn
is the tape address
lib.sublib
is the library and sublibrary
of the catalog
Modify COPYTAPE.JOB
to conform to your local naming conventions and set
the disk space parameters before submitting this job.
Submit COPYTAPE.JOB
to unload all other datasets from the tape to your
disk.
CICS 環境での Natural には、以下の命名規則が適用されます。
このセクションでは、具体的なインストール手順について説明します。
Natural ニュークリアスまたはそのサブコンポーネントをリンクエディットする際に、IEW2646I
または IEW2660W
メッセージが表示されることがありますが、無視してかまいません。
(ジョブ I008、手順 2200)
この手順の実行が必要なのは、VSAM ロールファイルが CICS ロール機能として使用される場合のみです。
CI/CA 分割なしで最適なパフォーマンスを得るため、Natural CICS インターフェイスでは VSAM RRDS ファイルをロールファイルとして使用します。
(ジョブ I070、手順 2205)
この手順の実行が必要なのは、VSAM ロールファイルがロール機能として使用される場合のみです。
この手順では、手順「ロールファイル初期化モジュールのリンク」(省略可能)で使用される実行可能バッチモジュールを作成します。
モジュール NCISCPRI
をロールファイルの初期化用にアセンブルし、リンク/カタログします。
(ジョブ I070、手順 2220、2225)
Natural CICS インターフェイスパラメータモジュール NCIPARM
には NCMPRM
というマクロが含まれており、Natural CICS インターフェイス専用のパラメータが含まれています。
通常は、すべてのパラメータにデフォルト値を使用できます。 これらのパラメータ値の変更は、デフォルト値が要件にそぐわない場合にのみ行ってください。 デフォルト値のない唯一の必須パラメータは、共通 Natural CICS インターフェイス接頭辞です。
Natural CICS インターフェイスパラメータモジュールのインストール処理を簡素化するため、ソースモジュール NCIPARM
には、パラメータ PREFIX=&SYSPARM
が指定された NCMPRM
マクロ要求が含まれています。 このため、Natural CICS インターフェイスパラメータモジュールを作成する際は、NCIPARM
ソースモジュールをアセンブラオプション SYSPARM=prefix
を使用してアセンブルします。編集はしません。
各パラメータの詳細については、Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「NCMPRM マクロパラメータ」を参照してください。
Natural CICS インターフェイスパラメータモジュール NCIPARM
を編集、アセンブル、およびリンク/カタログします。
(ジョブ I070、手順 2230)
Natural CICS インターフェイスモジュール NCISTART
を変換、アセンブル、およびリンク/カタログします。
NCISTART
モジュールは、新しい CICS リリースをインストールするたびに再アセンブルしてリンクする必要があります。
重要:
使用している CICS バージョンが最新ではない場合は、使用された CICS コマンドを CICS トランスレータが認識できず、変換手順で 0 以外のリターンコード(CICS バージョンに応じて 4~16)が返されることがあります。 このリターンコードは、条件アセンブリを使用して潜在的な
CICS トランスレータメッセージをバイパスすることによって後続のアセンブリ手順がリターンコード 0 で完了する場合は無視できます。
注意:
LEASM
を設定する必要があります。「Natural CICS インターフェイスおよび IBM 言語環境(LE)」を参照してください。
SYSLIB
チェーンで使用可能である必要があります。
NCISTART
をリンクする際に、次のモジュールが IEW0461/IEW2454W
エラーメッセージを受信します。NCIROOT、DFHEAI0、DFHEI1、および一部の IBM 言語環境モジュール(CEE...)
。 これは通常動作であり、最後のリンクエディットで解決されます。
(ジョブ I070、手順 2235)
Natural CICS インターフェイスモジュール NCIROOT
を変換、アセンブル、およびリンク/カタログします。
NCIROOT
モジュールは、新しい CICS リリースをインストールするたびに再アセンブルしてリンクする必要があります。
注意:
0
で完了します。
NCIROOT
をリンクする際に、次のモジュールが IEW0461/IEW2454W
エラーメッセージを受信します。NCIPARM、NCISERV、DFHEAI0、および DFHEI1
。 これは通常動作であり、最後のリンクエディットで解決されます。
(ジョブ I070、手順 2245、2250)
Natural CICS インターフェイスシステムディレクトリは、ソースモジュール NCISCPCB
をアセンブルおよびリンクすることによって生成されます。
z/OS の場合は、基本サンプルソースがデータセット NATvrs.JOBS
に含まれており、全体的なサンプルソースがデータセット NCIvrs.SRCE
に含まれています。
z/VSE の場合は、基本サンプルソースがサブライブラリ NATvrsJ
に含まれており、全体的なサンプルソースがサブライブラリ NCIvrs
に含まれています。
NCISCPCB
に含まれている個々のマクロとパラメータについては、Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「NCISCPCB 生成パラメータ」を参照してください。
モジュール NCISCPCB
を編集、アセンブル、およびリンク/カタログします。
(ジョブ I070、手順 2270)
この手順を実行するのは、Natural CICS インターフェイス外部 CALLNAT
インターフェイスを使用する場合のみです。
Natural CICS インターフェイス外部 CALLNAT
インターフェイスモジュール NCIXCALL
を変換、アセンブル、およびリンク/カタログします。
以前の Natural バージョンの NCIXCALL
モジュールがある場合は、SYSPARM
パラメータでこの古い NCIXCALL
に新しい名前(NCIXCIOV
など)を指定します。 ジョブ I080、手順 2270 で、この古い NCIXCALL
をここで指定した名前で再リンクする必要があります。
NCIXCALL
モジュールは、新しい CICS リリースをインストールするたびに再アセンブルしてリンクする必要があります。
注意:
NCIXCALL
をリンクする際に、次のモジュールが IEW0461/IEW2454W
エラーメッセージを受信します。DFHEAI0 および DFHEI1
。 これは通常動作であり、最後のリンクエディットで解決されます。
(ジョブ I070、手順 2275)
この手順を実行するのは、Natural CICS インターフェイスノードエラープログラム(NEP)を使用する場合のみです。
Natural CICS インターフェイスモジュール NCIZNEP
を変換、アセンブル、およびリンク/カタログします。
NCIZNEP
モジュールは、新しい CICS リリースをインストールするたびに再アセンブルしてリンクする必要があります。
注意:
NCIZNEP
をリンクする際に、次のモジュールが IEW0461/IEW2454W
エラーメッセージを受信します。DFHEAI0 および DFHEI1
。 これは通常動作であり、最後のリンクエディットで解決されます。
(ジョブ I070、手順 2280)
この手順を実行するのは、Natural を CICS 3270 Bridge 経由で使用する場合のみです。
Natural CICS インターフェイスモジュール NCIXFATU
を変換、アセンブル、およびリンク/カタログします。
NCIXFATU
モジュールは、新しい CICS リリースをインストールするたびに再アセンブルしてリンクする必要があります。
注意:
NCIXFATU
をリンクする際に、次のモジュールが IEW0461/IEW2454W
エラーメッセージを受信します。DFHEAI0 および DFHEI1
。 これは通常動作であり、最後のリンクエディットで解決されます。
(ジョブ I070、手順 2290)
この手順を実行するのは、Natural RPC サーバーフロントエンドを CICS 環境で使用する場合のみです。 SMA を使用する場合は、この手順は SMA パラメータ NCI-RPC-FRONT
が設定されている場合のみ生成されます。
Natural CICS フロントエンドドライバ NCISFED
を変換、アセンブル、およびリンク/カタログします。
NCISFED
モジュールは、新しい CICS リリースをインストールするたびに再アセンブルしてリンクする必要があります。
注意:
0
で完了します。
LEASM
を設定する必要があります。『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「Natural CICS インターフェイスおよび IBM 言語環境(LE)」を参照してください。
SYSLIB
チェーンで使用可能である必要があります。
NCISFED
をリンクする際に、次のモジュールが IEW0461/IEW2454W
エラーメッセージを受信します。DFHEAI0 および DFHEI1、および一部の IBM 言語環境モジュール(CEE...)
。 これは通常動作であり、最後のリンクエディットで解決されます。
(ジョブ I080、手順 2210、2220)
CICS 用の Natural パラメータモジュールを作成します。
パラメータモジュールの以下のパラメータをインストール用に変更する必要があります。
FNAT=(dbid,fnat) FUSER=(dbid,fuser)
dbid、fnat、および fuser には、システムファイルのロード時に指定した値を使用します。「z/OS 環境での Natural のインストール手順」または「z/VSE 環境での Natural のインストール手順」を参照してください。
それ以外のパラメータには、通常はデフォルト値を使用します。 これらのパラメータ値の変更は、デフォルト値が要件にそぐわない場合にのみ行ってください。
パラメータモジュールに含まれている各パラメータの詳細については、Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントを参照してください。
パラメータモジュールを編集、アセンブル、およびリンク/カタログ化します。
(ジョブ I080、手順 2230)
実行可能な Natural CICS インターフェイスニュークリアス ncistart
を CICS ユーザーライブラリにリンクします。
パラメータモジュール用の INCLUDE
命令を使用して、前の手順で作成されたパラメータモジュールの名前を指定します。
この項目の内容は、System Maintenance Aid を使用しない場合のみ該当します。
CICS 環境で Natural 共有ニュークリアスを使用しない場合:
ジョブ I060、手順 0105(共有ニュークリアス)のすべての INCLUDE
命令および対応する DD カードを、ジョブ I080、手順 2230(フロントエンド)にマージします。
(ジョブ I080、手順 2250)
Natural システムディレクトリを、モジュール名 ncipCB
(「Natural CICS インターフェイスの命名規則」を参照)の CICS ユーザーライブラリにリンクします。
Natural システムディレクトリは、z/OS 環境ではオプション NORENT
でリンクする必要があります。
(ジョブ I080、手順 2265)
この手順の実行が必要なのは、VSAM ロールファイルが CICS ロール機能として使用される場合のみです。
VSAM ロールファイル初期化モジュールを CICS ユーザーライブラリにリンクします。
(ジョブ I080、手順 2270、2271)
この手順を実行するのは、Natural CICS 外部 CALLNAT
インターフェイスを使用する場合のみです。
Natural CICS 外部 CALLNAT
インターフェイスモジュール NCIXCALL
をリンクします。
手順 2270 は、NCIXCALL
が以前の Natural バージョンと同じ CICS にインストールされている場合に必要です。 この場合は、以前の Natural バージョンの NCIXCALL
を、NCIXCIOV
などの新しい名前で再リンクする必要があります(該当する手順を参照)。 こうすることで、古いバージョンの名前 NCIXCALL
を最新バージョン用に使用でき、すべてのプログラムを NCIXCALL
を使用して再リンクする手間が省けます。
手順 2271 では、以前の Natural バージョンのモジュール NCIXCALL
をリンクします。
(ジョブ I080、手順 2275)
この手順を実行するのは、Natural CICS インターフェイスノードエラープログラムを使用する場合のみです。 Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「Natural での CICS ノードエラープログラムに関する考慮事項」も参照してください。
Natural CICS インターフェイスモジュール NCIZNEP
をリンクします。
(ジョブ I080、手順 2280)
この手順を実行するのは、Natural を CICS 3270 Bridge 経由で使用する場合のみです。 Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「CICS 3270 Bridge のサポート」も参照してください。
CICS インターフェイスモジュール NCIXFATU
を ncipXFA
という名前でリンクします。Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「Natural CICS インターフェイスの命名規則」を参照してください。
(ジョブ I080、手順 2290)
この手順を実行するのは、Natural RPC サーバーフロントエンドを CICS 環境で使用する場合のみです。 SMA を使用する場合は、この手順は SMA パラメータ NCI-RPC-FRONT
が設定されている場合のみ生成されます。
SMA を使用する場合:RPC サーバーフロントエンドの名前をパラメータ NCI-RPC-FRONT
で定義します。
SMA を使用しない場合:RPC サーバーフロントエンドの名前は自由に選択でき、リンクエディット手順で指定します。
(ジョブ I081、手順 2200)
この手順の実行が必要なのは、VSAM ロールファイルが CICS ロール機能として使用される場合のみです。
VSAM ロールファイルを初期化します。
ロールファイルがプライマリロール機能の場合は、この手順をすべてのロールファイルに対して繰り返す必要があります。
VSAM RRDS ファイルは、ダイレクト(ランダム)アクセスタイプファイルであり、フォーマットが必要です。
Natural CICS インターフェイス VSAM ロールファイルの場合は、フォーマットは NCISCPRI
プログラムで実行されます。 NCISCPRI
プログラムを実行するには、JCL で DD
ステートメント(z/OS)または DLBL
ステートメント(z/VSE)を使用して、初期化する Natural ロールファイルにファイル名 ROLL
を割り当てる必要があります。 NCISCPRI
にそれ以外のパラメータ入力は不要です。初期化に必要なデータはすべて SHOWCB
VSAM マクロ呼び出しで取得されます。
注意:
Natural CICS インターフェイスを z/VSE タイプのオペレーティングシステム環境で実行する場合は、互換性の理由でエンドオブデータ(/*)ステートメントを JCL ストリームに追加する必要があります。ただし、NCISCPRI
ユーティリティにパラメータ入力は不要です。
この手順で出力される可能性があるメッセージの説明については、Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「NCISCPRI 警告およびエラーメッセージ」を参照してください。
(ジョブ I005)
CICS 用の CICS RDO エントリを作成します。
注意:
通常は、プログラム、トランザクション、ファイルなどの Natural バージョン依存コンポーネントをすべて別のリソースグループ(以下では natgroup
と表記)に含めることをお勧めします。
以下の定義を CICS システムに追加します。
a)プログラム定義
実行可能な Natural モジュールのプログラム定義。ncistart
は、該当する手順で指定した Natural CICS インターフェイスニュークリアスの名前です。
DEFINE PROGRAM (ncistart) GROUP (natgroup) LANGUAGE(ASSEMBLER) * DESCRIPTION (NATURAL CICS INTERFACE V42 DRIVER COMPONENT)
プラットフォーム | 必要条件 |
---|---|
すべての CICS/TS バージョン | 以下のパラメータ値を CICS プログラム定義に設定できます。また、設定する必要があります。
|
CICS バージョン 5.3 以降 | 以下のパラメータ値を CICS プログラム定義に設定できます。また、設定する必要があります。
|
Natural CICS インターフェイスシステムディレクトリのプログラム定義(必須):
DEFINE PROGRAM (ncipCB) GROUP (natgroup) LANGUAGE(ASSEMBLER) * DESCRIPTION (NATURAL CICS INTERFACE V42 SYSTEM DIRECTORY)
Natural 共有ニュークリアスのプログラム定義(省略可能):
DEFINE PROGRAM (natshr42) GROUP (natgroup) LANGUAGE(ASSEMBLER) * DESCRIPTION (NATURAL V42 SHARED NUCLEUS)
natshr42
は、セッションパラメータ NUCNAME
で指定した、環境非依存ニュークリアス部分(Natural の『オペレーション』ドキュメントの「Natural 共有ニュークリアス」を参照)の名前です。 デフォルト名は NATSHR42
です。 Natural 共有ニュークリアスに EXECKEY
または DATALOCATION
を指定しても無意味です。Natural 共有ニュークリアスは、CICS ではなく BALR が関連するため、すべての実行可能 Natural モジュールから属性を "継承" するためです(上記の NCISTART
の説明を参照)。
z/OS 環境で LPA/ELPA の Natural 共有ニュークリアスにアクセスするには、このプログラム定義に USELPACOPY(YES)
を指定し、CICS 起動パラメータで LPA=YES
を指定します。
CICS バージョン 4.1 の z/VSE 環境で SVA の Natural 共有ニュークリアスにアクセスするには、このプログラム定義に USESVACOPY(YES)
を指定し、CICS 起動パラメータで SVA=YES
を指定します。
3GL CALLNAT
インターフェイスのプログラム定義(省略可能):
DEFINE PROGRAM (ncixcall) GROUP (natgroup) LANGUAGE(ASSEMBLER) * DESCRIPTION (NATURAL CICS INTERFACE V42 EXTERNAL CALLNAT INTERFACE)
プラットフォーム | 必要条件 |
---|---|
すべての CICS/TS バージョン |
以下のパラメータ値を CICS プログラム定義に設定できます。また、設定する必要があります。
|
ノードエラープログラムのプログラム定義(省略可能):
DEFINE PROGRAM (nciznep) GROUP(natgroup) LANGUAGE(ASSEMBLER) * EXECKEY(CICS) DESCRIPTION (NATURAL CICS INTERFACE V42 NODE ERROR PROGRAM)
XFAINTU
グローバルユーザー出口のプログラム定義(省略可能):
DEFINE PROGRAM (ncipXFA) GROUP (natgroup) LANGUAGE(ASSEMBLER) * EXECKEY(CICS) DESCRIPTION (NATURAL/CICS XFAINTU GLUE)
Natural CICS RPC サーバーフロントエンドのプログラム定義(省略可能):
DEFINE PROGRAM (ncisfe) GROUP (natgroup) LANGUAGE(ASSEMBLER) DESCRIPTION (NATURAL CICS V42 RPC SERVER FRONT-END)
プラットフォーム | 必要条件 |
---|---|
すべての CICS/TS バージョン |
以下のパラメータ値を CICS プログラム定義に設定できます。また、設定する必要があります。
|
この定義が必要なのは、Natural RPC サーバーフロントエンドを CICS 環境で使用する場合のみです。 SMA を使用する場合は、この定義は SMA パラメータ NCI-RPC-FRONT
が設定されている場合のみ生成されます。
SMA を使用する場合:RPC サーバーフロントエンドの名前 ncisfe がパラメータ NCI-RPC-FRONT
に定義されます。
SMA を使用しない場合:RPC サーバーフロントエンドの名前 ncisfe
が、ジョブ I080、手順 2290 で指定した名前と同じである必要があります。該当する手順を参照してください。
CICS/TS バージョンに関する重要な注意:
BALR が関連するプログラム(Natural 共有ニュークリアスなど)、Adabas リンケージインターフェイス、または標準リンケージ規約(SET CONTROL 'P=S'
)を使用して Natural によって呼び出される外部プログラムは、使用可能な Natural モジュールからプログラム属性(EXECKEY
や DATALOCATION
など)を "継承" します(上記の NCISTART
の説明を参照)。
b)トランザクション定義
以下のようにして、Natural トランザクションの CICS プロファイルを定義または選択することをお勧めします。
DEFINE PROFILE (natprof) GROUP (natgroup) SCRNSIZE (ALTERNATE) INBFMH (ALL)
Natural トランザクションのトランザクション定義:
DEFINE TRANSACTION (ncitransact) GROUP (natgroup) * PROGRAM (ncistart) TWASIZE(128) DUMP(NO) * PROFILE (natprof)
プレースホルダの意味は以下のとおりです。
ncitransact
は、Natural CICS インターフェイスユーザートランザクションコードの名前です。
ncistart
は、該当する手順で指定した、CICS ニュークリアス環境での Natural の名前です。
Natural 内部メッセージ交換トランザクションのトランザクション定義:
DEFINE TRANSACTION (nmsg) GROUP (natgroup) * PROGRAM (ncistart) TWASIZE(128) DUMP(NO) * PROFILE (natprof)
ncistart
は、該当する手順で指定した Natural CICS ニュークリアスの名前です。nmsg
は、MSGTRAN
パラメータで定義した Natural CICS インターフェイスメッセージ交換トランザクションコードの名前です。このパラメータについては、Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「NCMPRM マクロパラメータ」を参照してください。 デフォルト名は NMSG
です。
Natural メッセージ交換機能を使用するには、このトランザクションが CICS に定義されている必要があります。
プラットフォーム | 必要条件 |
---|---|
すべての CICS/TS バージョン | 以下のパラメータ値を Natural の CICS トランザクション定義に設定できます。また、設定する必要があります。
|
すべての CICS/TS バージョン(z/OS のみ) | 以下のパラメータ値を CICS トランザクション定義に設定できます。
|
トランザクションアイソレーションの影響については、『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「THRDSZE - スレッドサイズ」を参照してください。
Natural CICS RPC サーバーフロントエンドトランザクションのトランザクション定義:
DEFINE TRANSACTION (ncisfetransact) GROUP (natgroup) * PROGRAM (ncisfe) TWASIZE(128) DUMP(NO) * PROFILE (natprof)
プレースホルダの意味は以下のとおりです。
ncisfetransact
は、Natural CICS RPC サーバーフロントエンドトランザクションコードの名前です。
ncisfe
は、該当する手順で指定した Natural CICS RPC サーバーフロントエンドの名前です。
c)ファイル定義
各 Natural CICS インターフェイス VSAM ロールファイルにつき FCT に 1 つのエントリ(VSAM ロールファイルを使用する場合のみ):
DFHFCT TYPE=FILE, * FILE=ncipR1, * ACCMETH=VSAM, * RECFORM=(FIXED,BLOCKED), * SERVREQ=(UPDATE,DELETE,ADD), * FILSTAT=(ENABLED,OPENED), * BUFND=5,STRNO=3
上記に加えて、その他すべてのロールファイルに対応するエントリを指定します。
可能な場合はローカル共有リソース(LSR)を使用してください。 複数の LSR プールがサポートされている場合は、そのうちの 1 つを CICS 環境での Natural のロールファイル専用にしてください。
d)一時データの宛先
Natural リモートジョブエントリ機能 NATRJE
の DCT に 2 つまたは 3 つのエントリ(z/OS のみ):以下の 2 つのエントリを使用して JES にジョブをサブミットすると、内部リーダーが宛先の CLOSE
時に起動されます。
DFHDCT TYPE=SDSCI,DSCNAME=NATRJE,TYPEFLE=OUTPUT DFHDCT TYPE=EXTRA,DSCNAME=NATRJE,DESTID=nrje,OPEN=DEFERRED
nrje
は、RJEDEST
パラメータで定義した Natural CICS サブミット先の名前です。このパラメータについては、『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「NCMPRM マクロパラメータ」を参照してください。 デフォルト名は NRJE
です。
また、CICS 起動 JCL に以下の DD ステートメントが必要です。
//NATRJE DD SYSOUT=(*,INTRDR),DCB=(RECFM=F,LRECL=80,BLKSIZE=80)
以下の 3 つのエントリでジョブを JES にサブミットすると、Natural CICS インターフェイスはクローズされない間接の宛先を扱います。
DFHDCT TYPE=SDSCI,DSCNAME=NATRJE,TYPEFLE=OUTPUT DFHDCT TYPE=EXTRA,DSCNAME=NATRJE,DESTID=name,OPEN=INITIAL DFHDCT TYPE=INDIRECT,DESTID=nrje,INDDEST=name
プレースホルダの意味は以下のとおりです。
nrje
は、RJEDEST
パラメータで定義した Natural CICS サブミット先の名前です。このパラメータについては、『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「NCMPRM マクロパラメータ」を参照してください。 デフォルト名は NRJE
です。
name
は、対応する間接の宛先の名前です。
ユーザーは、ジョブストリーム全体の最後のカードとして /*EOF
カードを追加するか、対応する NATRJE
出口を使用する必要があります。 JES は、/*EOF
カードを検出すると、前のジョブストリームをサブミットします。
オプションで、Natural CICS エラーメッセージロギング機能の DCT にエントリを追加できます。 Natural エラーメッセージとして、以下を使用できます。
CICS に定義済みの宛先(CSSL など)。この場合は、追加の DCT エントリは不要です。
既存の CICS メッセージ宛先の同義語としての追加パーティション宛先:
DFHDCT TYPE=INDIRECT,DESTID=nerr,INDDEST=name
追加ファイル:
DFHDCT TYPE=SDSCI, * DSCNAME=NATMSG, * RECFORM=VARUNB, * RECSIZE=nnn, * TYPEFLE=OUTPUT DFHDCT TYPE=EXTRA, * DSCNAME=NATMSG, * DESTID=nerr, * OPEN=INITIAL
nerr
は、MSGDEST
パラメータで定義した Natural CICS エラーメッセージ宛先の名前です。このパラメータについては、『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「NCMPRM マクロパラメータ」を参照してください。 デフォルト名は NERR
です。
例えば、RECFORM
のフォーマットを VARUNB
(可変、非ブロック)から VARBLK
(可変、ブロック)に変更できます。 Natural と Natural CICS インターフェイスメッセージの長さの上限は 120 バイトです。 このため、レコードサイズ(RECSIZE=nnn
)は、可変レコードフォーマットの場合は少なくとも 124 バイト、固定レコードフォーマットの場合は少なくとも 120 バイトである必要があります。
ディスクファイルを使用する場合:
このデータセット用に十分なディスクスペースが確保されている必要があります。z/OS 環境では DD ステートメントを、z/VSE 環境では DLBL ステートメントを、CICS 起動 JCL に追加する必要があります。
オプションで、Natural CICS インターフェイスセッション統計の DCT に以下の 2 つのエントリを追加できます。
DFHDCT TYPE=SDSCI, * DSCNAME=NATLOG, * RECFORM=VARBLK, * BLKSIZE=4628, * RECSIZE=4624, * DEVICE=DISK (parameter valid for z/VSE only) DFHDCT TYPE=EXTRA, * TYPEFLE=OUTPUT, * DSCNAME=NATLOG, * DESTID=nlog, * OPEN=INITIAL
nlog
は、LOGDEST
パラメータで定義した Natural CICS ログ出力先の名前です。このパラメータについては、Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントを参照してください。 デフォルト名は NLOG
です。
このデータセット用に十分なディスクスペースが確保されている必要があります。z/OS 環境では DD ステートメントを、z/VSE 環境では DLBL
ステートメントを、CICS 起動 JCL に追加する必要があります。
オプションで、Natural CICS プロファイルパラメータファイルの DCT に以下の 2 つのエントリを追加できます。
DFHDCT TYPE=SDSCI, * RECSIZE=80, card image * BLKSIZE=nnnn, * BUFNO=1, * DSCNAME=cmprmin, * RECFORM=FIXBLK, * TYPEFLE=INPUT
DFHDCT TYPE=EXTRA, * DESTID=nprm, * DSCNAME=cmprmin, * OPEN=DEFERRED
nprm
は、PRMDEST
パラメータで定義した Natural CICS プロファイルパラメータ入力先の名前です。このパラメータについては、『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「NCMPRM マクロパラメータ」を参照してください。 デフォルト名は NPRM
です。
DD
ステートメント(z/VSE 環境では DLBL
ステートメント)を CICS 起動 JCL に追加する必要があります。
e)その他の定義
z/OS のみ:
以下のシステムアベンドコードを CICS システムリカバリテーブル(SRT)に追加します。
0D6 |
Natural による(PC 命令を介した)ロールサーバー要求または認可サービスマネージャ要求の失敗から CICS を保護します。 |
01D |
Natural によるデータスペースキャッシュ要求の失敗から CICS を保護します。 |
DC2 |
Natural によるメモリオブジェクトキャッシュ要求の失敗から CICS を保護します。 |
ユーザーの端末から CICS にアクセスし、Natural トランザクションコードを入力します。
「TP モニタインターフェイスのインストール確認」の手順に従います。