この Natural プロファイルパラメータでは、Natural セッションごとの Adabas ユーザーキューエレメント(UQE)の数を制御します。
可能な設定 | 0 |
Adabas X48 通信を使用せずに、1 つの Adabas セッションを使用して Natural を開始します(Natural バージョン 2.2 モード)。 UQE は 1 つだけ初期化され、UQE の ID は 注意: |
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1 |
1 ユーザーおよび Adabas X48 通信を使用して Natural を開始します。 UQE は 1 つだけ初期化され、ニュークリアスおよびアプリケーションからのすべてのデータベースコールが同じ UQE に対して送信されますが、3GL プログラムから送信されるコールは除外されます。 SYSPLEX を指定して実行できます。 | |
2 |
2 つの Adabas セッションの両方に Adabas X48 通信を使用して Natural を開始します(Natural バージョン 2.3 モード)。 Natural セッションの開始時に 2 つの UQE が生成され、ニュークリアスコールとアプリケーションコールは相互に独立して実行されます。 3GL プログラムから送信されるデータベースコールは、Natural トランザクションから除外されます。 SYSPLEX を指定して実行できます。 | |
3 |
1 つの UQE には Adabas X48 を使用し(ニュークリアスコール用)、1 つの UQE には Adabas X48 通信を使用せずに(アプリケーションコール用)、Natural を開始します。 ニュークリアスコールとアプリケーションコールは相互に独立して実行されます。 3GL プログラムから送信されるデータベースコールは、Natural アプリケーショントランザクションに含められます。 SYSPLEX を指定して実行することはできません。 | |
デフォルト設定 | 2 |
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ダイナミックな指定 | 可 | |
セッション内の指定 | 不可 |
Natural バージョン 2.2 では、すべての Natural セッションが 1 つの Adabas ユーザーキューエレメント(UQE)に関連付けられます。 Adabas に対してニュークリアス(例えば、Natural オブジェクトをロードして実行するため)またはユーザーアプリケーションから送信されるすべてのコールが
Adabas では同じユーザーとしてみなされます。 UQE のユーザー ID は、ADALNx
モジュールによって自動的に構築されます。また、環境(CICS、BS2000/OSD、TSO など)によっては、タスク番号、端末 ID などの一意の項目が含められます。 ニュークリアス/アプリケーションの一意性は、ほとんどの場合正常に働きますが、次の状況では問題が発生することがあります。
ニュークリアスとアプリケーションが同時に更新トランザクション(UDATE
、STORE
、DELETE
)を開始しているときに、ニュークリアスまたはアプリケーションから送信される ET
/BT
コマンドは、トランザクションの元々の所属先に関係なく、すべてのトランザクションを確定またはロールバックします。
タイムアウト状況(NAT3009)が発生したとき、Natural ではセッションユーザーに通知する必要がありますが、タイムアウトの送信対象となった論理ユーザー(ニュークリアス/アプリケーション)は認識されません。
Natural バージョン 2.3 以降では、Adabas と通信(X48)するための新しいロジックが導入されています。 これにより、1 つの Natural セッションに対して Adabas で複数のユーザー(UQE)を設定できます。 この機能により、Natural ニュークリアスコールとアプリケーションコールは分離され、ニュークリアスとアプリケーションのすべてのトランザクションが独自の論理環境で実行されます。 ニュークリアスコールで受け取ったタイムアウト状況(NAT3009)は Natural で自動的に処理され、ユーザーに対してエラーメッセージは表示されません。
Sysplex 環境で Natural を実行できるようにするために、今までのメカニズムを使用して UQE を構築することはできなくなりました。UQE の構築に ADALNx
で使用されていたタスク番号、端末 ID などの項目は SYSPLEX 環境においてすべての端末 I/O ステートメントで変わる可能性があり、一意でなくなるためです。 SYSPLEX 環境で Natural を実行できるようにするには、Adabas
との X48 通信が前提条件となります。
この場合、すべての Natural セッションが Adabas 上の 2 つの異なる UQE に関連付けられる(つまり、Natural バージョン 2.2 と比べて、Adabas UQE の数が 2 倍になる)というマイナーな欠点があります。 UQE の数が制限されている場合は、これにより問題が発生する可能性があります(Adabas パラメータ NU を参照)。
その他のトランザクション処理関連のパラメータ:DBCLOSE | DBOPEN | ENDBT | ET | ETDB | ETEOP | ETIO | ETSYNC