このドキュメントでは、CICS 環境で非同期 Natural を使用している場合に適用される特別な考慮事項を説明します。
次のトピックについて説明します。
Natural の非同期処理については、『オペレーション』ドキュメントの「非同期処理」で概説していますが、CICS 環境で実行するときは、追加の考慮事項があります。 これについて、以降のセクションで説明します。
適切な SENDER
および OUTDEST
の宛先が、非同期 Natural セッションに対して指定されていることを確認してください。指定されていないと、出力(予期しないエラーメッセージなど)のために異常終了します。
また、適切なメッセージ交換トランザクション ID(MSGTRAN
)が Natural パラメータモジュール NATPARM
で指定され、CICS に定義されていることを確認してください。
SENDER
および OUTDEST
に対する CICS 端末 ID および一時的なデータの宛先に加えて、Natural CICS インターフェイスでは次のキーワードがサポートされます。
DUMMY |
すべての出力が無視されます。 |
CONSOLE |
すべての出力がオペレータコンソールにルーティングされます。
内部的には、 |
デフォルトでは、3270 データストリームプロトコルが、CICS 環境での非同期 Natural セッションの出力に使用されます。
Natural 出力データを 3270 端末またはプリンタ制御情報なしで、例えば CSSL などの CICS メッセージの宛先に送信することもできます。 これを行うには、SET CONTROL
'T='
ステートメントを使用して行モードに切り替えるか、プロファイルパラメータ TTYPE=
xxxx で開始します。xxxx は BTCH
または ASYL
です。 こうすると、すべての Natural 出力が 1 行ずつ送信され、Natural プロファイルパラメータ EJ
が ON
に設定されていると行の先頭に ASA 制御文字が付きます。EJ=OFF
が設定されていると、制御文字は送信されません。
注意:SET CONTROL 'T=xxxx' または SET CONTROL '+' を使用する場合、またはパーソナルコンピュータのサポートが有効である場合(プロファイルパラメータ PC を ON に設定)、Natural システム変数 *DEVICE が変更されます。つまり、この変数を使用して非同期 Natural セッションを判別することができなくなります。 |
非同期 Natural セッションの一部のパラメータ設定は、NCMPRM
生成パラメータ RCVASYN
を YES
に設定することによって強制することができます。
最近の CICS バージョンでは、CICS での非同期タスクの追跡を有効にするトランザクション CEDX が提供されています。 以前の CICS バージョンにはこの機能はなかったため、このようなデバッグは端末内のタスクでのみ可能でした。
Natural CICS インターフェイスでは、このような場合のための支援機能を提供しています。非同期 Natural セッションを、端末からそのセッションを開始することによってテストすることができます。このとき、ダイナミックパラメータ文字列の最初の
5 文字として ASYN
を使用するか、またはプロファイルパラメータ TTYPE
=
xxxx を使用します。xxxx
は ASYN
または ASYL
です。 次に、Natural CICS インターフェイスは非同期 Natural セッションを設定します。
このエミュレーションは Natural に関してのみ 100 パーセントです。CICS ではこのタスクは引き続き端末内として扱われます。