SYSBPM ユーティリティの機能は、常に Natural バッファプールおよびバッファプールキャッシュのいずれか、またはその両方に現在ロードされている Natural オブジェクトを参照します。 バッファプールまたはバッファプールキャッシュには、格納またはカタログされた実行済みの
Natural オブジェクトのみが含まれることに注意してください。 RUN
コマンドで実行されたオブジェクトは、バッファプールまたはバッファプールキャッシュにロードされません。
SYSBPM メニューのファンクションコードまたは PF キーを選択して、SYSBPM 機能を実行できます。 または、関連するセクションの説明に従って、SYSBPM ダイレクトコマンドを使用できます。
このセクションでは、SYSBPM ユーティリティを呼び出す方法、オンラインヘルプテキストを表示する方法、および SYSBPM メインメニューを使用して機能を選択する方法について説明します。 各機能の詳細は、SYSBPM ドキュメントの関連するセクションに記載されています。
また、Sysplex 環境での SYSBPM の使用方法も記載されています。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
SYSBPM ユーティリティを呼び出すには
次の Natural システムコマンドを入力します。
SYSBPM
次のような SYSBPM メインメニューが表示されます。
16:12:23 ***** NATURAL SYSBPM UTILITY ***** 2002-08-27 BPNAME QA41GBP - Main Menu - Type Global Nat BPPROP OFF Loc DAEF QA41 Preload QA41GBPL Object Functions Object Pool Statistics L List Objects A Buffer Pool D Delete Object C BP Cache I Directory Information H Hexadecimal Display Other Functions W Write to work file X Display sorted extract S Select Buffer Pool ? Help B Blacklist Maintenance . Exit P Preload List Maintenance Code .. _ Library ... *_______ Object .... *_______________________________________ DBID ...... 0____ FNR .. 0____ Object Pool ... B (B,C,*) Command ===> Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Exit Last Flip Canc |
SYSBPM メインメニューで、次のいずれかのオプションを選択して、バッファプールまたはバッファプールキャッシュにロードされた実行済みオブジェクトを指定します。
「SYSBPM メインメニュー - フィールド、機能、およびコマンド」の説明に従って、入力フィールドに入力します。
または、
コマンド行で、「SYSBPM ダイレクトコマンド」の説明に従って SYSBPM ダイレクトコマンドを入力します。
SYSBPM のオンラインヘルプ機能では、SYSBPM ダイレクトコマンド(関連のセクションを参照)や SYSBPM 画面に表示されるフィールドの有効な入力値に関する情報が提供されています。
SYSBPM ダイレクトコマンドのオンラインヘルプ機能を呼び出すには
任意の SYSBPM 画面でカーソルをコマンド行に置き、PF1 キーを押すか、疑問符(?)を入力します。
[Help]ウィンドウが開き、使用可能なすべての SYSBPM ダイレクトコマンドのリストが表示されます。
SYSBPM 入力フィールドのオンラインヘルプ機能を呼び出すには
任意の SYSBPM の画面で、カーソルを任意の入力フィールドに置き、PF1 キーを押すか、または疑問符(?)を入力します。
関連するフィールドの[Help]ウィンドウが開き、すべての有効な入力値のリストが表示されます。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
次の表に、SYSBPM メインメニューで表示されるフィールドとその説明を示します。
フィールド | 説明 | ||||||||||||||||||||||
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BPNAME | プロファイルパラメータ BPNAME で指定されたグローバルバッファプールの名前。 ローカルバッファプールでは、名前はありませんが、BPNAME について空白のフィールドが表示されます。
『パラメータリファレンス』ドキュメントの「BPNAME - Natural グローバルバッファプールの名前」も参照してください。 |
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BPPROP | バッファプール内のオブジェクトへの変更の伝播を制御するためのプロファイルパラメータ BPPROP の設定。
『パラメータリファレンス』ドキュメントの「BPPROP - グローバルバッファプールの伝播」も参照してください。 |
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Type | Global Nat 、Local Nat 、Global Sort 、または Global DL/I などのバッファプールのタイプ。
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Loc | 場所。 ホスト ID(上の例の DAEF )およびサブシステム ID(上の例の QA41 」)が表示されます。
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Preload | ロードされている場合は、プリロードリストの名前。
「プリロードリストの管理」も参照してください。 |
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Library |
実行済みオブジェクトが格納されるライブラリの名前。 デフォルトのアスタリスク(*)では、すべてのライブラリが選択されます。 |
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Object |
バッファプールにロードされた実行済みオブジェクトの名前。 デフォルトのアスタリスク(*)では、すべてのオブジェクトが選択されます。 |
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DBID | 実行済みオブジェクトが格納され、ロード元となるシステムファイル FNAT または FUSER のデータベース ID(DBID)。
DBID に |
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FNR | 実行済みオブジェクトが格納され、ロード元となるシステムファイル FNAT または FUSER のファイル番号(FNR)。
FNR に |
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Object Pool |
|
SYSBPM メインメニューで提供される機能は、次の 3 つのセクションで構成されています。
[Object Functions]セクションには、バッファプールまたはバッファプールキャッシュ内のオブジェクトを表示または操作する機能があります。
[Object Pool Statistics]セクションには、ハッシュテーブルを含むバッファプールまたはバッファプールキャッシュのオブジェクトに依存しない統計データを取得するための機能があります。 オブジェクトに依存しないデータには、オブジェクト名、サイズ、アドレスなどのオブジェクトに関する個々の情報は含まれていません。
[Other Functions]セクションには、バッファプールを選択するための機能、およびバッファプールまたはバッファプールキャッシュにロードするオブジェクトを指定するための機能があります。
次に個々の機能を示します。 機能を呼び出すには、L
」など、必要な機能に対応する 1 文字のコードを[Code]フィールドに入力します。
SYSBPM メインメニューでは、次の表に示す PF キーや SYSBPM ダイレクトコマンドを使用できます。 コマンドの下線部分は最短の省略形を表します。 コマンドの詳細については、「SYSBPM ダイレクトコマンド」を参照してください。
PF キー | コマンド | 機能 |
---|---|---|
PF1 | SYSBPM ヘルプ情報を表示します。オンラインヘルプも参照してください。 | |
PF3 | EXIT |
現在の機能/画面を終了して、前の画面を表示します。 |
PF4 | LAST |
最後に入力した SYSBPM ダイレクトコマンドを表示します。 |
PF6 | FLIP |
PF キー行を切り替えます。PF1~PF12 キーと PF13~PF24 キーの間で表示を切り替えます。 |
PF12 | CANCEL |
EXIT と同じです。
|
PF15 | MENU |
SYSBPM メインメニューを呼び出します。 |
Natural で別のオペレーティングシステムイメージ(ホスト)に切り替えると、常にバッファプールも切り替わります。 バッファプールの切り替えは、異なるホスト ID によって示されます。このホスト ID は、SYSBPM 画面の[Loc]フィールドに表示されます。
切り替えは、各端末 I/O の後、つまり、いずれかのファンクションキーを選択した後、または Enter キーを選択することによって実行できます。 バッファプールの切り替え後、参照コマンドおよび位置調整コマンドの TOP
、BOTTOM
、+
、-
、LEFT
、RIGHT
は実行されません。 代わりに、リストは新しいバッファプールの先頭から始まります。
BPPROP
プロファイルパラメータ(『パラメータリファレンス』ドキュメントの「BPPROP - グローバルバッファプールの伝播」を参照)が PLEX
または GPLEX
に設定されている場合、ブラックリストの操作、オブジェクトの削除、またはバッファプールの初期化を行う SYSBPM コマンドは、まず、通常どおり実行され、次に同じサブシステムで使用可能な他のバッファプールに伝播します。 バッファプールの切り替えによって機能が中断したり、伝播したりした場合は、該当するメッセージが表示されます。
Natural が別のホストに正常に切り替えられ、バッファプールが変更された場合にも、該当するメッセージが表示されます。