[Buffer Pool Statistics]メニューを呼び出します。このメニューは、Natural オブジェクトとは無関係のバッファプール関連の統計(ハッシュテーブル統計を含む)を取得する場合に使用します。
機能では、を呼び出すには
SYSBPM メインメニューで、次のファンクションコードを入力します。
A
または:
次の SYSBPM ダイレクトコマンドを入力します。
DISPLAY STATISTICS
[Buffer Pool Statistics]メニューが表示されます。
このセクションでは、[Buffer Pool Statistics]メニューで使用可能な機能、およびそれらの機能により呼び出される画面に表示されるコマンドについて説明します。
この機能は、バッファプールのパフォーマンスをモニタし、バッファプールの動作に関する統計を表示する場合に使用します。
を呼び出すには
[Buffer Pool Statistics]メニューで、次のファンクションコードを入力します。
G
または:
次の SYSBPM ダイレクトコマンドを入力します。
DISPLAY GENERAL
[General Buffer Pool Statistics]画面が表示されます。
[General Buffer Pool Statistics]画面に表示される統計は、バッファプールのスナップショットであり、Enter キーを押すたびに更新されます。 次の情報が表示されます。
フィールド | 説明 | |
---|---|---|
Buffer Pool Address | バッファプールのアドレス。 | |
Directory Section | バッファプールの先頭に対するバッファプールディレクトリセクションのアドレス
バッファプールにロードされた各オブジェクトには、そのオブジェクトに関する情報を含むディレクトリエントリが必要です。 これらのディレクトリエントリのためのスペースは、バッファプールに割り当てられます。 |
|
Text Record Section | バッファプールの先頭に対するテキストレコードのアドレス。
ディレクトリエントリによって使用されるスペースが割り当てられた後、残りのスペースは、テキストレコード(サイズはデフォルトで 4 KB)と呼ばれるブロックに分割されます。 オブジェクトは、サイズに応じて 1 つまたは複数のテキストレコードを占有できます。 |
|
Dataspace attached | バッファプールにアタッチされたデータスペース(バッファプールキャッシュ)の名前。 | |
Buffer Pool Size (MB) | バッファプール全体のサイズ(MB 単位)。
バッファプールのサイズは、パラメータモジュールの NTBPI マクロ、または『パラメータリファレンス』ドキュメントで説明されている |
|
Directory Entry Size | ディレクトリエントリのサイズ(バイト単位)。 | |
Text Record Size (KB) | テキストレコードのサイズ(KB 単位)。 テキストレコードのサイズは、パラメータモジュールの NTBPI マクロ、または『パラメータリファレンス』ドキュメントで説明されている BPI プロファイルパラメータで指定できます。
デフォルトのテキストレコードのサイズは、4 KB に設定されています。 ただし、多くの小さいオブジェクトで構成されるアプリケーションを使用する場合は、2 KB に減らすことをお勧めします。 これにより、バッファプール内の未使用のスペースの比率が減少しますが、アルゴリズム 2(『オペレーション』ドキュメントの「METHOD=S」を参照)がより頻繁に呼び出されるようになります。 |
|
Buffer Pool Start | バッファプールが最初に開始された日時。 | |
Last Initialization | バッファプールが最後に初期化された日時、および初期化を実行したユーザーの ID。
バッファプールは次の場合に初期化されます。
|
|
Text Records - Total | テキストレコードの総数。 | |
Text Records - Used | 現在使用されているテキストレコードの数。 | |
Text Records - Used in % | 現在使用されているテキストレコードの比率。 | |
Text Records - Max Used | 使用されるテキストレコードの最大数。 | |
Text Records - Total Size | 使用されるすべてのテキストレコードが使用するスペースの合計。[Text Records - Used]に 1 つのレコードのサイズを掛けたもの。
テキストレコードサイズの合計とオブジェクトサイズの合計との差は、テキストレコードセクションの未使用のサイズを表し、システム管理者がテキストレコードのサイズを変更するかどうかの指標とすることもできます。 |
|
Text Records - Avg Usage % | 使用されるすべてのテキストレコードの平均使用率。[Objects - Total Size]を[Text Records - Total Size]で割ったもの。
この値は、75 %を著しく下回らないようにしてください。 バッファプールがほとんどいっぱいの場合、75 %を超える値は、バッファプールが適切に使用されていることを示します。 使用率が 75 %を著しく下回る場合は、テキストレコードのサイズを縮小する必要があります。 |
|
Space Used % | テキストレコードセクションの実際の使用率。[Objects - Total Size]を[Text Records]セクションの合計サイズで割ったもの。
ヒント: |
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Objects - Loaded | 現在バッファプールにロードされているオブジェクトの数。 | |
Objects - Max Loaded | バッファプールの開始以降、バッファプールにこれまで同時にロードされたオブジェクトの最大数。 | |
Objects - Total Size | 現在ロードされているオブジェクトの合計サイズ(バイト単位)。 | |
Objects - Avg TR Used | 1 つのオブジェクトが使用するテキストレコードの平均数。 | |
Objects - SumOfUseCounts | 現在バッファプールにロードされているすべてのオブジェクトの使用回数の合計。
使用回数では、現在オブジェクトを実行しているすべてのアプリケーションがカウントされます。 オブジェクトが現在使用されていない場合、そのオブジェクトの使用回数は |
|
Objects - AvgLifetimeUsed(min) | 現在バッファプールにロードされているオブジェクトの平均存続時間(分単位)。 | |
Objects - AvgLifetimeReplace(min) | バッファプールですでに置き換えられているオブジェクトの平均存続時間(分単位)。 |
この機能では、バッファプールへのオブジェクトのロードおよびバッファプールでのオブジェクトの検索に関する統計情報が提供されています。 この情報は、バッファプールのパフォーマンスの指標として使用することもできます。
を呼び出すには
[Buffer Pool Statistics]メニューで、次のファンクションコードを入力します。
L
または:
次の SYSBPM ダイレクトコマンドを入力します。
DISPLAY LOAD
[Buffer Pool Load/Locate Statistics]画面が表示されます。
[Buffer Pool Load/Locate Statistics]画面に表示される統計は、バッファプールのスナップショットであり、Enter キーを押すたびに更新されます。
画面には次の情報が表示されます。
フィールド | 説明 | ||
---|---|---|---|
Total Locate Calls | オブジェクト検索コールの合計数。つまり、Natural バッファプールマネージャがバッファプールでオブジェクトを検索するよう要求された合計回数。
検索が正常に終了した場合、オブジェクトはバッファプールまたはバッファプールキャッシュ内で検出され、Natural システムファイルからのロードは不要となり、コールおよび I/O が回避されます。 |
||
Total Locate Calls - successful | 正常に終了した検索コールの絶対数としての合計数。 | ||
Total Locate Calls - failed | 失敗した検索コールの合計数。 | ||
Quick Locate Calls | 高速検索コールの合計数。
高速検索コールでは、内部高速検索テーブルを使用して、バッファプール内のオブジェクトを検索します。 詳細については、「内部高速検索テーブル」を参照してください。 この場合、ライブラリ(名前、データベース ID、ファイル番号)、および前回正常に終了した検索コールのバッファプール内のオブジェクトの場所が、オブジェクトの検索に再度使用されます。 これは、オブジェクトを検索するための最も効果的な方法です。 |
||
Quick Locate Calls - successful | 正常に実行された高速検索コールの数。 | ||
Quick Locate Calls - failed | 失敗した高速検索コールの数。
失敗した高速検索コールは、内部高速検索テーブルを使用して、オブジェクトがバッファプール内の前回の位置に見つからなかったことを示します(「パフォーマンスの考慮事項」の関連するセクションを参照)。 これは、オブジェクトがバッファプールから削除されたか、または別の位置に移動された場合に発生します。 高速検索コールの失敗により、通常検索コールが発生しますが、Natural ランタイムではオブジェクトを含むライブラリが記憶されているため、steplib 検索は実行されません。 |
||
Normal after Quick | [Quick Locate Calls - failed]が原因で発生した通常検索コールの数。
[Normal after Quick]の値は、常に[Quick Locate Calls - failed]の数と同じです。 |
||
Normal after Quick - successful | [Quick Locate Calls - failed]が原因で発生し、正常に終了した通常検索コールの数。
高速後の通常コールは、要求されたオブジェクトがまだバッファプール内にあるが、別の位置にある場合に正常に終了します。 |
||
Normal after Quick - failed | [Quick Locate Calls - failed]が原因で発生し、失敗した通常検索コールの数。
高速後の通常コールの失敗は、要求されたオブジェクトがバッファプールで使用できなくなったことを示します。 その結果、オブジェクトは、内部高速検索テーブル内のライブラリエントリを使用して、システムファイルから再ロードされます(「パフォーマンスの考慮事項」の関連するセクションを参照)。 |
||
Normal Locate Calls | 通常検索コールの合計数。
通常検索コールでは、内部高速検索テーブルを使用せずに、バッファプール内のオブジェクトが検索されます(「パフォーマンスの考慮事項」の関連するセクションを参照)。 通常検索コールは、 |
||
Normal Locate Calls - successful | バッファプール内の必要なオブジェクトの検索が正常に終了した通常検索コールの数。 | ||
Normal Locate Calls - failed | 失敗した通常検索コールの数。
失敗した通常検索コールは、名前および存在するライブラリによって識別されたオブジェクトが、バッファプール内に見つからなかったことを示します。 失敗した通常検索は、バッファプールキャッシュまたはシステムファイルからのロード、あるいは steplib チェーン内の次のライブラリの通常検索コールによって発生します。 |
||
STEPLIB Searches | steplib ライブラリでオブジェクトの検出に失敗したために発生した[Normal Locate Calls]の数。
steplib 検索が正常に実行されなかった通常検索コールでは、バッファプールキャッシュまたはシステムファイルからオブジェクトはロードされません。 [STEPLIB Searches]では、現在のライブラリにも、どの steplib やシステムファイルにも含まれていないオブジェクトの検索コールはカウントされません(エラーメッセージ「 [STEPLIB Searches]の数は、次の公式を使用して計算されます。 [Normal Locate Calls - failed] - ([Number Loads into BP] - [Normal after Quick - failed]) [STEPLIB Searches]の数が少ないほど、バッファプールのパフォーマンスパフォーマンスは向上します。 「Steplibs での検索」も参照してください。 |
||
Number Loads into BP | バッファプールへのロードが正常に実行された回数。
バッファプールへのロード(ストレージ割当要求)は、データベースからのロードまたはバッファプールキャッシュからのロードによってトリガすることができます。 |
||
Loads from Cache | バッファプールキャッシュ内に存在するオブジェクトの正常に完了した検索コールの合計数。 この情報は、前の検索コール([Normal after Quick - failed]または[Normal Locate Calls - failed])が失敗した場合にのみカウントされます。 保存されたデータベースのロードの数を表します。 つまり、バッファプールキャッシュがない場合、オブジェクトはデータベースからロードする必要があります。 | ||
Loads from DB | オブジェクトが Natural システムファイルからバッファプールにロードされた回数。
1 つのオブジェクトをロードするために複数のロードコールが必要な場合があるため、この値は、最新のバッファプール更新以降に実行されたオブジェクトのロードの実際の数となります。 オブジェクトをロードする場合、バッファプールマネージャでは異なる検索アルゴリズムが使用されます。『オペレーション』ドキュメントの「METHOD=S」および「METHOD=N」を参照してください。 |
||
Loads from DB - finished | 正常に終了したオブジェクトのロードの数。
次のいずれかの理由によってロード操作がキャンセルされた場合、オブジェクトのロードは終了できません。
|
||
Loads from DB - concurrent | 同じオブジェクトに対して同時に実行されたオブジェクトのロードの数。
オブジェクトの同時ロードは、同時に実行されている複数の Natural セッションが同じオブジェクトを要求した場合に発生します。 オブジェクトが 1 つのセッションによってロードされている間、他のセッションが同じオブジェクトを要求し、ロードが完了する前にオブジェクトのロードを開始します。 この場合、同じオブジェクトが複数回ロードされます。 オブジェクトのロードを終了する最初のセッションは、他のセッションのオブジェクトをバッファプールからの削除対象としてマークします。 その場合、他のセッションはオブジェクトのロードを中止し、削除対象としてマークされたオブジェクトをバッファプールから削除して、最初のセッションによって正常にロードされたオブジェクトを使用します。 カウンタ[Loads from DB - finished]および[Loads from DB - concurrent]によって計算されたオブジェクトの数は、通常同じです。 この数は、両方のセッションがロードを終了した後に初めて同時ロードが検出された場合にのみ異なります。 |
||
Load Calls | バッファプールが更新されて以降に実行されたロードコールの合計数。 ロードコールは、オブジェクトの読み込み元のシステムファイルへのアクセスに関連付けられます。
システムファイルアクセスの数は、次のように計算されます。
|
||
Number Loads BP 2nd | このフィールドは、ストレージ割り当てのための検索メソッドとして METHOD=S (選択プロセス)を使用している場合に表示されます。
このフィールドには、ストレージ割り当て要求がアルゴリズム 2 の検索条件を満たした回数が表示されます。詳細については、『オペレーション』ドキュメントの「METHOD=S」を参照してください。 |
||
Number Load Cycles | このフィールドは、ストレージ割り当てのための検索メソッドとして METHOD=N (次に使用可能)を使用している場合に表示されます。『オペレーション』ドキュメントを参照してください。
このフィールドは、検索がバッファプールの先頭から実行された回数を示します。 その数は、バッファプール内のサイクルの頻度の見積りをラップアラウンド方式で示します。 |
||
Last Cycle Start | このフィールドは、ストレージ割り当てのための検索メソッドとして METHOD=N (次に使用可能)を使用している場合に表示されます。『オペレーション』ドキュメントを参照してください。
[Number Load Cycles]が最後に増加した日時。 |
||
Number Lock Retries | このフィールドは、ストレージ割り当てのための検索メソッドとして METHOD=N (次に使用可能)を使用している場合に表示されます。『オペレーション』ドキュメントを参照してください。
このフィールドは、ロックされたバッファプールエントリが割り当て要求を満たせなかったために、それらのエントリのチェーンを解除する必要があった回数を示します。 |
||
Largest Alloc (TR) | テキストレコードの数で指定された、これまでに要求された最大の単一割り当てサイズ。 | ||
Number Load Failure | 1 つのオブジェクトのロードが失敗した合計回数。 失敗の原因として、ロードの要求時にすべてのディレクトリエントリが使用されていたか、またはロードを実行するために十分なストレージがテキストレコードセクションで使用可能でないことを挙げることができます。 | ||
Number Load Failure - Sizes failing last
|
直近 3 回の失敗したストレージ割り当て要求によって求められたテキストレコードの数。 |
バッファプールでのスペースの割り当てに使用する検索メソッドの詳細については、『オペレーション』ドキュメントの「バッファプールの検索メソッド」を参照してください。
この機能では、バッファプールフラグメントの概要を示します。つまり、いくつの異なる Natural オブジェクトがどれだけの数のテキストレコードを占有しているかについて、およびオブジェクトの場所がバッファプールに分散する方法についての概要を示します。
を呼び出すには
[Buffer Pool Statistics]メニューで、次のファンクションコードを入力します。
F
または:
次の SYSBPM ダイレクトコマンドを入力します。
DISPLAY FRAGMENTATION
[Buffer Pool Fragmentation]画面が表示されます。
[Buffer Pool Fragmentation]画面に表示される一部のフィールドは、「一般バッファプール統計」で説明した項目と同じです。
Buffer Pool Size | |
Buffer Pool Address | |
Text Record Section | |
Text Record Size | |
Number of Text Records([Text Records - Total]に対応) |
また、画面には、いくつの異なる個々のオブジェクトがどれだけのテキストレコードサイズを専有しているかを示す図が表示されます。
例:
1---+----10---+----20---+----30---+----40---+----50 005F0480 .._.+***______++ ....**_.+**_.++_ *..+**+__++++XX |
図の各記号は 1 つのテキストレコードを表し、等号記号の各順序は、1 つ以上のテキストレコードを専有する異なる個々のオブジェクトを表します。 記号の意味は、次のとおりです。
_ および . |
[Current Use Count](「ディレクトリ情報」を参照)が 0 (ゼロ)のオブジェクト。
|
+ および * |
[Current Use Count]が 0 (ゼロ)より大きいオブジェクト。
|
空白文字 | 未使用のテキストレコード。 |
XX |
バッファプールの最後。使用できるテキストレコードがこれ以上ないことを意味します。 |
上の例では、バッファプールに 48 のテキストレコードが含まれています。 それらのテキストレコードのうち 3 つは使用されていません。残りは 24 の異なるオブジェクトによって専有されています。そのうち 12 は[Current Use Count]が 0
(ゼロ)で、12 は[Current Use Count]が 0
を超えています。
この機能では、Natural バッファプールマネージャに対するコールに関する統計情報が提供されています。
を呼び出すには
[Buffer Pool Statistics]メニューで、次のファンクションコードを入力します。
I
または:
次の SYSBPM ダイレクトコマンドを入力します。
DISPLAY FUNCTION
[Internal Function Usage]画面が表示されます。
[Internal Function Usage]画面に表示される統計は、バッファプールのスナップショットであり、Enter キーを押すたびに更新されます。
[Total Calls]フィールドには、バッファプールマネージャのすべての内部コールの総数が示されます。
内部的に、バッファプールマネージャはさまざまな機能のために呼び出すことができます。 機能ごとに、バッファプールマネージャが呼び出された回数が、絶対数と比率の両方で表示されます。 さらに、これらの数が水平棒グラフで表されます。
この機能は、Natural タイプのバッファプールにのみ適用されます。
には、ハッシュテーブルのスロットおよびスロットごとの競合に関する統計が表示されます。 統計を使用して、使用されているハッシュアルゴリズムの効率を調べます。
ハッシュテーブルの詳細については、『オペレーション』ドキュメントの「バッファプールのハッシュテーブル」を参照してください。
統計は、主として、Software AG の担当者によって内部でのみ使用されます。
を呼び出すには
[Buffer Pool Statistics]メニューで、次のファンクションコードを入力します。
H
または:
次の SYSBPM ダイレクトコマンドを入力します。
DISPLAY HASH
[Hash Table Collisions]画面が表示されます。
[Hash Table Collisions]画面に表示される統計は、ハッシュテーブルのスナップショットであり、Enter キーを押すたびに取得されます。 次の情報が表示されます。
フィールド | 説明 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Total Number of Slots | ハッシュテーブルのスロットの合計数、つまり、オブジェクト名をオブジェクトの場所に関連付けるハッシュテーブル内の使用可能なエントリの合計。
スロットの数、つまりハッシュテーブルのサイズは、テキストレコードの数に基づいて内部で計算されます。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
Number of Slots used | 少なくとも 1 つのオブジェクト名がマップされているハッシュテーブル内のスロットの数。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
Number of Slots free | オブジェクト名がマップされていないハッシュテーブル内のスロットの数。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
Max. Collisions per Slot | スロットの競合の最大数。 競合の最大数は、オブジェクトの最大可能検索パスです。
競合は、ハッシュアルゴリズムによって 2 つの異なるオブジェクトの名前が同じスロットにマップされた場合に発生します。 その場合、別のスロットを見つけるために競合の解決が使用されます。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
Collisions |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
Number of Slots | 競合の数に関連したスロットの数。
また、これらのスロットと使用されたすべてのスロットとの比率も表示されます。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
Number of Slots Totaled | Number of Slots と同じ値ですが、合計された値です。 |
14:36:26 ***** NATURAL SYSBPM UTILITY ***** 2003-08-13 BPNAME NATGBP - Buffer Pool Hash Table Statistics - Type Global Nat BPPROP OFF Loc DAEF QA41 Total Number of Slots .. 523 Number of Slots used .. 475 ( 90.8 %) Max. Collisions Number of Slots free .. 48 ( 9.1 %) per Slot ..... 7 Collisions Number of Slots Number of Slots Totaled 0 0 ( 0.0 %) 0 ( 0.0 %) 1 164 ( 34.5 %) 164 ( 34.5 %) 2 194 ( 40.8 %) 358 ( 75.3 %) 3 96 ( 20.2 %) 454 ( 95.5 %) 4 16 ( 3.3 %) 470 ( 98.9 %) 5 4 ( 0.8 %) 474 ( 99.7 %) 6 - 10 1 ( 0.2 %) 475 ( 100.0 %) Command ===> Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Exit Last Flip Canc |
この機能は、Nat(Natural)タイプのバッファプールとバッファプールキャッシュにのみ適用されます。
機能では、全体的なパフォーマンスの評価を含む、Natural バッファプールとバッファプールキャッシュの負荷に関する統計情報が提供されています。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
このセクションでは、[Performance Hints]画面に表示される統計フィールドを呼び出す方法について説明します。
機能およびを呼び出すには
[Buffer Pool Statistics]メニューで、次のファンクションコードを入力します。
P
または:
次の SYSBPM ダイレクトコマンドを入力します。
DISPLAY PERFORMANCE
次のような[Performance Hints]画面が表示されます。
13:27:16 ***** NATURAL SYSBPM UTILITY ***** 2005-05-19 BPNAME QA41GBP - Performance Hints - Type Global Nat BPPROP OFF Loc DAEF QA41 Preload QA41GBPL Rating (1=best - 6=worst) Buffer Pool Locates / Loads Ratio ...... 162.85 3 Wrap Time Last (hh:mm:ss) .. 00:06:29 4 Wrap Time Avg (hh:mm:ss) ... 00:01:22 5 BP Cache Object Reuse Factor ........ 3.11 4 Wrap Time Last (hh:mm:ss) .. 02:02:29 1 Wrap Time Avg (hh:mm:ss) ... 00:32:06 3 Get / Search % ............. 74.48 % Command ===> Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Exit Last Flip Canc |
[Performance Hints]画面のフィールドには、次の情報が表示されます。
フィールド | 説明 |
---|---|
Buffer Pool - Locates / Loads Ratio | [Loads from DB]に対する[Total Locate Calls - successful]の比率。 1 より大きい値は、Natural で、システムファイルからロードされたオブジェクトよりも多くのオブジェクトがバッファプールに保存されていることを示します。
この比率は、バッファプールの効率の指標として使用できます。 この数が大きいほど、バッファプールのパフォーマンスは向上します。 この比率は、1 つのバッファプールセッションから次のセッションへのパフォーマンスの主要な指標です。 |
Buffer Pool - Wrap Time Last | このフィールドは、ストレージ割り当てのための検索メソッドとして METHOD=N (次に使用可能)を使用している場合に表示されます。『オペレーション』ドキュメントを参照してください。
バッファプールが最後に完全に再利用されてからの時、分、秒(hh:mm:ss)単位の時間(ラップアラウンド)。 オブジェクトはバッファプールに次々に(順番に)ロードされ、最初にバッファプールの先頭を埋め、最後に末尾を埋めます。 バッファプールの末尾に到達すると、バッファの末尾はラップアラウンドされ、バッファプールの先頭で次のオブジェクトが再びロードされます。 バッファプールが初めて完全にいっぱいになると、前のラップアラウンドサイクルでロードされ、現在ロックされていない(常駐または使用中としてマークされている)オブジェクトが、バッファにロードされた新しいオブジェクトで上書きされます。 バッファプールにロードされたすべてのオブジェクトに、オブジェクトの名前、オブジェクトが保存されているライブラリ、バッファプールへのロードの[BP Load Time]タイムスタンプなどの情報を含むディレクトリエントリが割り当てられます。 [Wrap Time Last]は、オブジェクトがバッファプールにロードされるたびに評価されます。 [Wrap Time Last]は、オブジェクトの最後のロード([BP Load Time])とオブジェクトの最後の上書きとの間の期間を示します。 ラップアラウンドサイクルの期間が長くなるほど、バッファプールのパフォーマンスは向上します。 この期間は、ユーザートラフィックが通常の営業時間より少ない夜間や週末には大幅に異なります。 |
Buffer Pool - Wrap Time Avg | このフィールドは、ストレージ割り当てのための検索メソッドとして METHOD=N (次に使用可能)を使用している場合に表示されます。『オペレーション』ドキュメントを参照してください。
バッファプールが初期化または更新されてからの 1 回のラップアラウンドサイクルの時、分、秒(hh:mm:ss)単位の平均時間。 [Wrap Time Avg]は、バッファプールの存続時間をラップアラウンドサイクルの数で除算して計算されます。 [Wrap Time Avg]と比較した[Wrap Time Last]では、バッファプールが現在平均よりも頻繁に使用されているかどうかが示されます。 |
BP Cache - Object Reuse Factor | バッファプールキャッシュからスワップされたオブジェクト(Get コール)と、バッファプールキャッシュにスワップされたオブジェクト(Put コール)の比率。
この値は、正常に終了した Get コールを正常に終了した Put コールで除算して計算されます。 この値は、再利用ファクタ全体、つまり、バッファプールキャッシュに 1 回ロードされたオブジェクトをバッファプールに正常に再ロードできる回数を示します。 値が大きいほど、バッファプールキャッシュの効率はよくなります。 [Object Reuse Factor]の例: |
BP Cache - Wrap Time Last | バッファプールキャッシュが最後に完全に再利用されてからの時、分、秒(hh:mm:ss)単位の時間(ラップアラウンド)。
オブジェクトはバッファプールキャッシュに次々に(順番に)ロードされ、最初にバッファプールキャッシュの先頭を埋め、最後に末尾を埋めます。 バッファプールキャッシュの末尾に到達すると、バッファプールキャッシュの末尾はラップアラウンドされ、バッファプールキャッシュの先頭で次のオブジェクトが再びロードされます。 バッファプールキャッシュが初めて完全にいっぱいになると、前のラップアラウンドサイクルでロードされたオブジェクトが、バッファにロードされた新しいオブジェクトで上書きされます。 バッファプールキャッシュにロードされた各オブジェクトに、オブジェクトの名前、オブジェクトが保存されているライブラリ、バッファプールキャッシュへロードされたときの[BPC Load Time]タイムスタンプなどの情報を含むディレクトリエントリが割り当てられます。 [Wrap Time Last]は、オブジェクトがバッファプールキャッシュにロードされるたびに評価されます。 [Wrap Time Last]は、オブジェクトの最後のロード([BPC Load Time])とオブジェクトの最後の上書きとの間の期間を示します。 ラップアラウンドサイクルの期間が長くなるほど、バッファプールキャッシュのパフォーマンスは向上します。 この期間は、ユーザートラフィックが通常の営業時間より少ない夜間や週末には大幅に異なります。 |
BP Cache - Wrap Time Avg | バッファプールキャッシュが開始されてからの 1 回のラップアラウンドサイクルの時、分、秒(hh:mm:ss)単位の平均時間。
[Wrap Time Avg]は、バッファプールキャッシュの存続時間をラップアラウンドサイクルの数で除算して計算されます。 [Wrap Time Avg]と比較した[Wrap Time Last]では、バッファプールキャッシュが現在平均よりも頻繁に使用されているかどうかが示されます。 |
BP Cache - Get / Search % | バッファプールがバッファプールキャッシュに送信した検索要求(Search コール)の合計数と比較した、バッファプールキャッシュから正常に返されたオブジェクト(Get コール)の比率
この値は、バッファプールが、Natural システムファイルの FNAT または FUSER ではなく、バッファプールキャッシュからロードできたオブジェクトの比率を表します。 値が大きいほど、キャッシュの効率はよくなります。 steplibs のチェーン内のオブジェクトの検索により、バッファプールがバッファプールキャッシュに送信する Search コールの数が増加する場合があることに注意してください。 ただし、オブジェクトが steplib で見つからない場合があるため、これらのコールでは、正常な Get コールまたは Natural システムファイルからのロードは実行されません。 [Get / Search %]では、頻繁に使用される steplibs の長いチェーンの検索は考慮されません。 全体的なパフォーマンスを向上させるため、使用する steplibs はできるだけ少なくすることをお勧めします。 [Get / Search %]値の例: |
[Performance Hints]画面に表示される統計値は、パフォーマンス評価システムのベースです。この評価システムでは、1 は最良(最高)を表し、6 は最悪(最低)を表します。
この評価により、バッファプールまたはバッファプールキャッシュが、指定したサイズでどのように動作するかを知ることができます。 評価値は、ほとんどのシステム環境の要件に適合する必要があります。
バッファプールの 5 倍のバッファプールキャッシュを使用すると効果的であることが判明している環境があります。 評価が悪くなる傾向がある場合は、バッファプールまたはバッファプールキャッシュのサイズを大きくする必要があります。 ただし、評価が悪い場合でも、バッファプールまたはバッファプールキャッシュのサイズによって、優れたパフォーマンスを保証できます。 バッファプールキャッシュの評価がよい場合には、バッファプールの評価はあまり重要ではありません。 ただし、負荷が非常に大きい環境では、評価は、バッファプールまたはバッファプールキャッシュのサイズを変更するタイミングの有効な指標となることがあります。
[Performance Hints]画面に表示される統計値は、Natural バッファプールおよびバッファプールキャッシュのスナップショットであり、ラップアラウンドが発生するたびに更新されます。 統計値が意味のある結果を導き出すようになるには、バッファプールおよびバッファプールキャッシュをしばらくの間実行する必要があります。 例えば、バッファプールのサイズが非常に大きいためにバッファプールキャッシュコールがほとんど必要ない場合には、バッファプールキャッシュに関する統計は重要ではありません。
統計を評価する場合、システム環境のタイプ(例えば、実稼働環境とテスト環境)、バッファプールを使用するアプリケーションのタイプ(バッチ、オンライン、ユーザー定義、またはシステム)、ユーザートラフィック(ピーク時または通常時)、および特異な操作要因も考慮する必要があります。
バッファプール統計の画面で、次の表に示す PF キーまたは SYSBPM ダイレクトコマンドを使用できます。 コマンドの下線部分は最短の省略形を表します。 コマンドの詳細については、「SYSBPM ダイレクトコマンド」を参照してください。
PF キー | コマンド | 機能 |
---|---|---|
PF1 | SYSBPM ヘルプ情報を表示します。オンラインヘルプも参照してください。 | |
PF3 | EXIT |
現在の機能/画面を終了して、前の画面を表示します。 |
PF4 | LAST |
最後に入力した SYSBPM ダイレクトコマンドを表示します。 |
PF6 | FLIP |
PF キー行を切り替えます。PF1~PF12 キーと PF13~PF24 キーの間で表示を切り替えます。 |
PF8 |
DISPLAY LOAD |
[General Buffer Pool Statistics]画面にのみ適用されます。
[Buffer Pool Load/Locate Statistics]画面が表示されます。 |
PF8 |
DISPLAY GENERAL |
[Buffer Pool Load/Locate Statistics]画面にのみ適用されます。
[General Buffer Pool Statistics]画面が表示されます。 |
PF12 | CANCEL |
EXIT と同じです。
|
PF15 | MENU |
SYSBPM メインメニューを呼び出します。 |