バージョン 4.2.5
 —  ユーティリティ  —

バッファプールキャッシュ統計

[BP Cache]機能は、Natural タイプのバッファプールにのみ適用されます。

この機能では、バッファプールキャッシュに関する統計情報を取得する場合に使用する[BP Cache Statistics]メニューを呼び出します。

[BP Cache]機能は、グローバルバッファプールの初期化時にバッファプールキャッシュがインストールされている場合にのみ実行できることに注意してください(ローカルバッファプールに対するバッファプールキャッシュのサポートなし)。

Start of instruction set [BP Cache Statistics]を呼び出すには

このセクションでは、[BP Cache Statistics]メニューで使用可能な機能、およびそれらの機能により呼び出される画面に表示されるコマンドについて説明します。


一般バッファプールキャッシュ統計

この機能では、バッファプールキャッシュの動作に関するアドレスおよび統計を表示します。

Start of instruction set [General BP Cache Statistics]を呼び出すには

[General BP Cache Statistics]画面に表示される統計は、バッファプールのスナップショットであり、Enter キーを押すたびに更新されます。 次の情報が表示されます。

フィールド 説明
Dataspace - Name バッファプールキャッシュが存在するデータスペースの名前。
Dataspace - SToken SToken(Space Token)という用語では、データスペースが識別されます。
Dataspace - ALET ALET(Address List Entry Token)という用語では、データスペースにアクセスするためのインデックスが識別されます。
Dataspace - Size (MB) バッファプールキャッシュのサイズ(MB 単位)。
Dataspace - Current state 次のバッファプールキャッシュのステータス。
not initialized
locked for init
closed
free for operation
undefined
Dataspace - Initialization バッファプールキャッシュが初期化された日時。
Internal buffer offsets - Header buffer 一般バッファプールキャッシュ情報を含むバッファプールキャッシュのヘッダー。
Internal buffer offsets - Hash buffer ハッシュテーブルが含まれています(「バッファプールキャッシュのハッシュテーブル統計」も参照)。
Internal buffer offsets - Directory buffer バッファプールキャッシュの先頭に関連する、バッファプールキャッシュディレクトリセクションのアドレス。

バッファプールキャッシュにロードされた各 Natural オブジェクトには、そのオブジェクトに関する情報を含むディレクトリエントリが必要です。 これらのディレクトリエントリのスペースは、バッファプールキャッシュ自体から取得されます。

Internal buffer offsets - Text buffer バッファプールキャッシュの先頭に関連する、テキストバッファのアドレス。

他のすべてのバッファのスペースを割り当てた後、残りのスペースは、4 KB のサイズでテキストレコードに分割されます。

オブジェクトは、サイズに応じて 1 つまたは複数のテキストレコードを占有できます。

Tot. Text Records バッファプールキャッシュ内のテキストレコードの総数。

テキストレコードの数は、バッファプールキャッシュのサイズによって異なります。 バッファプールキャッシュのテキストレコードのサイズは、4 KB です。

Insert position 次のオブジェクトが挿入されるテキストレコードのインデックス番号。

オブジェクトは、バッファプールから削除する必要がある場合にバッファプールキャッシュに挿入されます。

Reuse cycles バッファプールキャッシュが完全に再利用された回数。

バッファプールキャッシュがいっぱいになるたびに、バッファプールキャッシュマネージャによってバッファプールキャッシュが先頭から再利用され、オブジェクトが上書きされます。 オブジェクトは、バッファプールキャッシュが再び使用されるまでバッファプールキャッシュ内に維持されます。

Objects - Max Loaded 現在バッファプールキャッシュにロードされているオブジェクトの最大数。
Objects - Loaded 現在バッファプールキャッシュにロードされているオブジェクトの数。

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バッファプールキャッシュコール統計

この機能では、バッファプールキャッシュへのオブジェクトのロード(put)、バッファプールキャッシュからのオブジェクトの取得(get)および削除に関する統計情報が提供されています。 この情報は、バッファプールキャッシュのパフォーマンスの指標として使用することもできます。

Start of instruction set [BP Cache Call Statistics]を呼び出すには

[BP Cache Call Statistics]画面に表示される統計は、バッファプールのスナップショットであり、Enter キーを押すたびに更新されます。 次の情報が表示されます。

フィールド 説明
Search calls バッファプールキャッシュでのオブジェクトの検索中に、バッファプールがバッファプールキャッシュに送信した Search コールの数。

オブジェクトが見つかった場合、Search コールによって Get コールが実行されます。

Get calls (from BP cache) バッファプールキャッシュからバッファプールへのオブジェクトのロードを試行しているときに、バッファプールがバッファプールキャッシュに送信した Get コールの数。
Get calls - successful バッファプールキャッシュによる正常に終了した Get コールの数。つまり、バッファプールキャッシュがバッファプールにスワップしたオブジェクトの数。

バッファプールがロードを試行したオブジェクトがバッファプールキャッシュからバッファプールに実際にロードされた場合、Get コールは正常に終了します。

例えば、オブジェクトが Search コールによって検出された後に削除された場合、Get コールは失敗します。

Put calls (to BP cache) バッファプールからバッファプールキャッシュへのオブジェクトのスワップを試行しているときに、バッファプールがバッファプールキャッシュに送信した Put コールの数。
Put calls - successful オブジェクトがバッファプールからバッファプールキャッシュにスワップされた Put コールの数。
Put calls - obj. already cached すでにバッファプールキャッシュにロードされているオブジェクトについて、バッファプールがバッファプールキャッシュに送信した Put コールの数。
Delete calls バッファプールキャッシュからのオブジェクトの削除を試行しているときに、バッファプールがバッファプールキャッシュに送信した Delete コールの数。

Delete コールでは、単一のオブジェクトまたはオブジェクトの範囲が要求されます(「オブジェクトの削除」セクションも参照)。

Delete calls - successful バッファプールがバッファプールキャッシュに送信した、正常に終了した Delete コールの数。

少なくとも 1 つのオブジェクトがバッファプールキャッシュから実際に削除された場合、Delete コールは正常に終了します。

要求されたオブジェクトがバッファプールキャッシュにロードされていないために削除できなかった場合、Delete コールは失敗します。

Delete コールの総数と比較して、正常に終了した Delete コールの数が非常に少なくなることがあります。 このような状況は、例えば、複数の Natural オブジェクトが CATALL コマンドでカタログされた場合に発生します。 その場合、正常にカタログされたすべてのオブジェクトについて、Natural ではバッファプールキャッシュに Delete コールが送信されます。 ただし、通常、カタログ化オブジェクトのほとんどは、Delete コールの送信時にバッファプールキャッシュにロードされておらず、削除試行は失敗します。

Initialization バッファプールキャッシュが初期化された日時。
Last reuse cycle 最後に上書きされたオブジェクトがロードされた日時。

別のオブジェクトをロードするためにバッファプールキャッシュのスペースを再利用する必要がある場合、オブジェクトはバッファプールキャッシュ内で上書きされます。 バッファプールキャッシュに最初にロードされたオブジェクトは最初にスワップされます。 つまり、バッファプールキャッシュに最も長い間存在しているオブジェクトのロード日時は、[Last reuse cycle]の日時に対応します。

Last access バッファプールがバッファプールキャッシュに最後にアクセスした日時。
Last Put (to BP cache) バッファプールがバッファプールキャッシュに最後に Put コールを送信した日時。
Last Get (from BP cache) バッファプールがバッファプールキャッシュに最後に Get コールを送信した日時。
Last Delete バッファプールがバッファプールキャッシュに最後に Delete コールを送信した日時。

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バッファプールキャッシュのハッシュテーブル統計

この機能では、ハッシュテーブルのスロットおよびスロットごとの競合に関する統計を表示します。 統計を使用して、使用されているハッシュアルゴリズムの効率を調べます。

Start of instruction set[BP Cache Hash Table Statistics]を呼び出すには

  1. [BP Cache Statistics]メニューで、次のファンクションコードを入力します。

    H

    または:
    次の SYSBPM ダイレクトコマンドを入力します。

    DISPLAY CHASH

    [Cache Hash Table Collisions]画面が表示されます。

[Cache Hash Table Collisions]画面に表示される統計は、ハッシュテーブルのスナップショットであり、Enter キーを押すたびに更新されます。 次の情報が表示されます。

フィールド 説明
Total Number of Slots ハッシュテーブルのスロットの合計数、つまり、オブジェクト名をオブジェクトの場所に関連付ける使用可能なエントリの合計。

スロットの数、つまりハッシュテーブルのサイズは、テキストレコードの数に基づいて内部で計算されます。

Number of Slots used 1 つ以上のエントリがあるスロットの数。
Number of Slots free エントリがないスロットの数。
Max. Collisions per Slot すべてのスロットの競合の最大数。

競合の最大数は、オブジェクトの最大可能検索パスです。

Collisions 可能性がある競合の数。

0(ゼロ)は、競合がない、または 1 つのエントリを示します。 5 以上の競合がある場合、競合の数は範囲(6 - 10 など)で指定されます。

Number of Slots 競合の数ごとにグループ化されたスロットの数。

例えば、競合の数が 3 の場合、オブジェクトを検出するために検索アルゴリズムが最大で 3 回回避される必要があります。 また、これらのスロットと使用されたすべてのスロットとの比率も表示されます。

Number of Slots Totaled Number of Slots と同じ値ですが、合計された値です。

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パフォーマンスに関するヒント

バッファプール統計」の「パフォーマンスに関するヒント」セクションを参照してください。

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PF キーとダイレクトコマンド

バッファプールキャッシュ統計の画面で、次の表に示す PF キーまたは SYSBPM ダイレクトコマンドを使用できます。 コマンドの下線部分は最短の省略形を表します。 コマンドの詳細については、「SYSBPM ダイレクトコマンド」を参照してください。

PF キー コマンド 機能
PF1   SYSBPM ヘルプ情報を表示します。オンラインヘルプも参照してください。
PF3 EXIT 現在の機能/画面を終了して、前の画面を表示します。
PF4 LAST 最後に入力した SYSBPM ダイレクトコマンドを表示します。
PF6 FLIP PF キー行を切り替えます。PF1PF12 キーと PF13PF24 キーの間で表示を切り替えます。

PF8
(CLoad)

DISPLAY CLOAD [General BP Cache Statistics]画面にのみ適用されます。

[BP Cache Call Statistics]画面が表示されます。

PF8
(CGen)

DISPLAY CGENERAL [BP Cache Call Statistics]画面にのみ適用されます。

[General BP Cache Statistics]画面が表示されます。

PF12 CANCEL EXIT と同じです。
PF15 MENU SYSBPM メインメニューを呼び出します。

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