バージョン 4.2.5
 —  ユーティリティ  —

オブジェクトのリスト

この機能では、[List Objects]画面を呼び出します。この画面で、バッファプールまたはバッファプールキャッシュ(使用している場合)に現在ロードされている Natural オブジェクトのディレクトリに関する統計データを取得することができます。

このセクションでは、[List Objects]画面に表示される統計データ、およびオブジェクトやオブジェクトの範囲の選択、それらのオブジェクトの現在のステータスの操作、[List Objects]画面での移動に使用できるコマンドと機能について説明します。

オブジェクトのソート済み表示については、「Display Sorted Extract 機能」も参照してください。


[List Objects]の呼び出し

Start of instruction set [List Objects]画面を呼び出すには

次のような[List Objects]画面が表示されます。

 17:13:17             ***** NATURAL SYSBPM UTILITY *****             2002-09-16
 BPNAME QA41GBP                - List Objects -                 Type Global Nat
 BPPROP OFF                                                       Loc DAEF QA41
 C  Library  Object    DBID  FNR Loc RLD Use Max  Reuse     TotalUC ObjSize Sto
    *_______ *_______ _____ ____ ___ ___ ___ ___ ______ ___________ _______ ___
 __ SYSBPM   BPMCALL     10 1640 B         1   1                  5   8,516  12
 __ SYSBPM   BPMNSC      10  410 B             1                  4   3,380   4
 __ SYSDLINP PCNDL02    255  253 B   R         1                 19     292   4
 __ SYSLIBS  NAT00017    10  410 B             1                  1   5,000   8
 __ SYSLIB   ATEST       10 1640 B   R         1                340  16,148  16
 __ SYSLIB   CATALL10    10  410 B             1                  1   4,256   8
 __ SYSBPM   BPM141-M    10 1640 B             1                  1   5,944   8
 __ SYSDLINS U246005    255  253 B   R         1                 14      52   4
 __ SYSBPM   MENU        10 1640 B             1                  5  10,392  12
 __ SYSLIBS  NAT00040    10  410 B             1                  1   2,816   4
 __ SYSLIBS  NAT00034    10  410 B             1                  1   2,672   4
 __ SYSDLIND DNDL01     255  253 B   R         3                 42     552   4
 __ SYSLIB   ACATALL     10  410 B             1                  3  55,728  56
 __ SYSDLINS U246004    255  253 B   R         2                 28     172   4
                                                                               
Top of List                                                                    
Command ===>                                                                   
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit  Last  Cache --    -     +     ++          >     Canc   

[List Objects]画面には、次の個々のオブジェクトがすべて表示されます。

  1. 現在バッファプールにロードされているオブジェクト(表示の最初の部分)

  2. 現在バッファプールキャッシュにロードされているオブジェクト(表示の 2 番目の部分)

表示される統計は、バッファプールの内容のスナップショットであり、Enter キーを押すたびに更新されます。

バッファプールにロードされた GDA オブジェクトに関する注:

[List Objects]画面には、GDA(グローバルデータエリア)について 2 つのエントリが表示される場合があります。1 つのエントリには、GDA 自体の中のデータが含まれ、もう 1 つのエントリには、その GDA の内部 Natural 記号テーブルが含まれています。 この現象は、GDA を参照するプログラムがカタログされている場合に発生することがあります。

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列および選択オプション

このセクションでは、[List Objects]画面に表示される列と統計データ、およびオブジェクトの選択条件を指定するための入力フィールドと値について説明します。

Start of instruction set 表示するオブジェクトの選択条件を指定するには

説明
C この列には、オブジェクトの機能を実行する行コマンドを入力できます。 「行コマンド」も参照してください。
Library オブジェクトのロード元のライブラリ。

選択条件を指定するには、「名前と範囲の指定」を参照してください。

Object オブジェクトの名前です。

選択条件を指定するには、「名前と範囲の指定」を参照してください。

DBID オブジェクトのロード元の Natural システムファイルのデータベース ID。

特定のデータベースのオブジェクトを選択するには、有効な数値を入力します。

FNR オブジェクトのロード元の Natural システムファイルのファイル番号。

特定のファイルのオブジェクトを選択するには、有効な数値を入力します。

Loc
オブジェクトの場所。
   
B バッファプール。
B/C バッファプールとバッファプールキャッシュ。
C バッファプールキャッシュ。
C/B バッファプールキャッシュとバッファプール。
   
最初の位置に B が表示された場合、統計データはバッファプールから取得されます。 最初に C が表示された場合、データはバッファプールキャッシュから取得されます。 また、この位置に応じて、統計画面のフィールドに異なる行コマンドが適用されます(「行コマンド」も参照)。
   
オブジェクトの場所を指定するには、次のいずれかの値を入力します。
   
B バッファプールのみにロードされたすべてのオブジェクトを選択します。
B/C バッファプールとバッファプールキャッシュにロードされたすべてのオブジェクトを選択します。
B * バッファプールまたはバッファプールとバッファプールキャッシュの両方にロードされたすべてのオブジェクトを表示します(B* = B + B/C)。
C バッファプールキャッシュのみにロードされたすべてのオブジェクトを選択します。
C/B バッファプールキャッシュとバッファプールにロードされたすべてのオブジェクトを選択します。
C* バッファプールキャッシュまたはバッファプールキャッシュとバッファプールの両方にロードされたすべてのオブジェクトを選択します(C* = C + C/B)。
RLD
バッファプールまたはバッファプールキャッシュ内のオブジェクトの現在のステータスです。 バッファプールキャッシュのステータスは、オブジェクトのロックのみを表します。したがって、[RLD]列の[L](ロック状態)の下にのみ示されます。
   
バッファプール:
   
R 常駐としてマークされます。 常駐とは、[Use]列の関連する値が 0(ゼロ)に変更され、オブジェクトが使用されないことを示す場合にも、オブジェクトがバッファプールから削除されないことを意味します。
L ロード機能の進行中でロックされている。
D オブジェクトの削除コールは保留中。 [Use]列の値が 0(ゼロ)に変更されるとすぐに、オブジェクトは削除されます。
   
バッファプールキャッシュ:
   
L ロード機能の進行中でロックされている。
D 削除のためにロックされている。
   
特定のステータスのオブジェクトをすべて選択するには、上記で説明しているように、コード RL、または D を入力します。
Use
バッファプールのみ。
   
現在オブジェクトを実行している Natural アプリケーションの数。
   
オブジェクトを選択するには、次のいずれかを指定します。
   
value 数値。
この番号を持つすべてのオブジェクトを選択します。
例:10
選択対象:10
>value 開始数値(>)。
value より大きい番号を持つすべてのオブジェクトを選択します。
例:>10
選択対象:11、21
選択対象外:10
<value 終了数値(<)。
value より小さい番号を持つすべてのオブジェクトを選択します。
例:<10
選択対象:9、8
選択対象外:10
Max バッファプールのみ。

オブジェクトがバッファプールにロードされて以来、そのオブジェクトを実行したアプリケーションの最大数。

オブジェクトを選択するには、上記の「Use」にある有効な入力値を参照してください。

Reuse バッファプールキャッシュのみ。

オブジェクトがバッファプールキャッシュからバッファプールにロード(再利用)された回数を示します。

オブジェクトを選択するには、上記の「Use」にある有効な入力値を参照してください。

TotalUC
総使用数。オブジェクトがバッファプールにロードされて以来のオブジェクトの検索コールの総数。
   
バッファプールキャッシュを使用している場合は、オブジェクトがバッファプールから削除されてバッファプールキャッシュに保存されても、この値は失われません。 そのため、この値は、オブジェクトがシステムファイルからロードされて以来使用された回数を示します。
   
バッファプールオブジェクトについては、この値は定期的に更新されます。 バッファプールキャッシュオブジェクトについては、この値はオブジェクトがバッファプールから削除され、バッファプールキャッシュに保存された後にのみ更新されます。
   
オブジェクトを選択するには、次のいずれかを指定します。
   

valueまたは
>value

数値または開始数値(>)。
value. 以上の番号を持つすべてのオブジェクトを選択します。
例:>10
選択対象:10、11、21
選択対象外:9
   
<value 終了数値(<)。
value 以下の番号を持つすべてのオブジェクトを選択します。
例:<10
選択対象:10、9、8
選択対象外:11
ObjSize オブジェクトのサイズ。

オブジェクトを選択するには、上記の「TotalUC」にある有効な入力値を参照してください。

Sto バッファプールまたはバッファプールキャッシュ内のオブジェクトに割り当てる必要があるストレージ。 バッファプールのテキストレコードのサイズは、バッファプールの初期化時に定義します。

オブジェクトを選択するには、上記の「Use」にある有効な入力値を参照してください。

[BP Load Time]* オブジェクトが最初にバッファプールにロードされた日時。

この日時は、オブジェクトがバッファプールとバッファプールキャッシュから削除されるまで保持されます。バッファプールキャッシュから削除しただけでは日時の表示は削除されません。

オブジェクトを選択するには、「日付の指定」と「時刻の指定」を参照してください。

[BP Last Action]* バッファプールのみ。

オブジェクトがアプリケーションによって最後に使用された日時。

オブジェクトを選択するには、「日付の指定」と「時刻の指定」を参照してください。

[BPC Load Time]* バッファプールキャッシュ(BPC)のみ。

オブジェクトが最初にバッファプールキャッシュにロードされた日時。

この日時は、オブジェクトがバッファプールキャッシュから削除されるまで保持されます。

オブジェクトを選択するには、「日付の指定」と「時刻の指定」を参照してください。

[BPC Last Get]* バッファプールキャッシュ(BPC)のみ。

オブジェクトがバッファプールからバッファプールキャッシュに最後にスワップされた日時。 このタイムスタンプは、オブジェクトがバッファプールキャッシュ内ですでに使用可能であったため、バッファプールキャッシュに再度書き込まれなかった場合も更新されます。

オブジェクトを選択するには、「日付の指定」と「時刻の指定」を参照してください。

[BPC Last Put]* バッファプールキャッシュ(BPC)のみ。

オブジェクトがバッファプールキャッシュからバッファプールに最後にロードされた日時。

オブジェクトを選択するには、「日付の指定」と「時刻の指定」を参照してください。

[1.BPperiod]* バッファプールキャッシュ(BPC)のみ。

オブジェクトが最初にロードされた時間で始まり、オブジェクトがバッファプールからバッファプールキャッシュに最初にスワップされた時間で終了する、オブジェクトがバッファプールで使用可能な期間。 24 時間後、時間枠の表示はキャンセルされ、**:**:**.* の記号で置き換えられます。

* これらの列を表示するには、PF11 キーを押します(「PF キーとダイレクトコマンド」を参照)。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

名前と範囲の指定

[Library]および[Object]のいずれかあるいはその両方の入力フィールドに名前または名前の範囲を入力して、[List Objects」画面に表示されるオブジェクトのリストを短くすることができます。

下記のオプションのリストで、value は 1 つ以上の文字の任意の組み合わせを表します。

入力値 選択されるライブラリ/オブジェクト
* すべてのライブラリ/オブジェクト。

これはデフォルトです。

value value と同じ名前を持つすべてのライブラリ/オブジェクト。
value* value で始まる名前を持つすべてのライブラリ/オブジェクト。

例:AB*
選択対象:AB、AB1、ABC、ABEZ
選択対象外:AA1、ACB

value? value で始まり、入力された疑問符(?)の個数に相当する任意の文字数がその後に続く名前を持つすべてのライブラリ/オブジェクト。

例:ABC?
選択対象:ABCA、ABCZ
選択対象外:AXC、ABCAA

value?value? 任意の順序でアスタリスク(*)と疑問符(?)を指定した value に一致するすべての項目。

例:A?C*Z
選択対象:ABCZ、AXCBBBZ、ANCZ
選択対象外:ACBZ、ABDEZ、AXCBBBZA

value*value?
*value?value*
value> value 以降の名前を持つすべてのライブラリ/オブジェクト。

例:AB>
選択対象:AB、AB1、BBB、ZZZZZZZ
選択対象外:AA1、AAB

value< value. 以前の名前を持つすべてのライブラリ/オブジェクト。

例:AX<
選択対象:AB、AWW、AX
選択対象外:AXA、AY

日付の指定

日付の入力フィールドに、日付、日付の範囲、特殊な日付、または特殊な日付の範囲を入力して、[List Objects]画面に表示されるオブジェクトのリストを短くすることができます。

日付は、YYYYMMDDYYYY = 年、MM = 月、DD = 日)の形式で指定する必要があります。

下記のオプションのリストで、value は 1 桁以上の数字の任意の組み合わせを表します。

入力値 選択されるオブジェクト
YYYYMMDD YYYYMMDD と同じ日付のすべてのオブジェクト。

例:20070630

value* value で始まる日付のすべてのオブジェクト。

例:2007*
選択対象:20070101~20071231
選択対象外:20061231、20080101

value> value 以降の日付のすべてのオブジェクト。

例:2007>
選択対象:20070101~20070101
選択対象外:20061231

value< value より前の日付のすべてのオブジェクト。

例:2007<
選択対象:20060101~20061231
選択対象外:20070101、20071231

特殊な日付の値
TODAY

または

TO+/-n
現在の日付、あるいは現在の 1 日前または 1 日後の日付のすべてのオブジェクト。
   
TODAY 現在の日付のすべてのオブジェクト。
   
TO+/-n 現在の日付に n 日分を加算または減算した日付のすべてのオブジェクト。

例:現在の日付は 2007 年 6 月 30 日です。
TO-5 では、20070625 が選択されます。

YESTERDAY 現在の日付の 1 日前の日付のすべてのオブジェクト。

例:現在の日付は 2007 年 6 月 30 日です。
YESTERDAY では、20070629 が選択されます。

MONTH 当月の日付のすべてのオブジェクト。

例:当月は 2007 年 6 月です。
MONTH では、20070601~20070630 が選択されます。

YEAR 当年の日付のすべてのオブジェクト。

例:当年は 2007 年です。
YEAR では、20070101~20071231 が選択されます。

時刻の指定

時刻の入力フィールドに時刻または時刻の範囲を入力して、[List Objects」画面に表示されるオブジェクトのリストを短くすることができます。

時刻は、HH:II:SSHH = 時間、II = 分、SS = 秒)の形式で指定する必要があります。

次のオプションのリストで、value は 1 桁以上の数字の任意の組み合せを指定できます。

入力値 選択されるオブジェクト
HHIISS HHIISS と同じ時刻のすべてのオブジェクト。

例:14:15:16

value* value. で始まる時刻のすべてのオブジェクト。

例:13*
選択対象:13:00:00、13:10:53、13:59:59
選択対象外:12:59:59、14:00:00

value> value 以降の時刻のすべてのオブジェクト。

例:12:30>
選択対象:12:30:00、12:30:01、16:34:01
選択対象外:12:29:59

value< value より前の時刻のすべてのオブジェクト。

例:12:30<
選択対象:12:29:59
選択対象外:12:30:00

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PF キーとダイレクトコマンド

[List Objects]画面で、次の表に示す PF キーや SYSBPM ダイレクトコマンドを使用できます。 コマンドの下線部分は最短の省略形を表します。 コマンドの詳細については、「SYSBPM ダイレクトコマンド」を参照してください。

PF キー コマンド 機能
PF1  

SYSBPM ヘルプ情報を表示します。
[C]列上のカーソルで指定した場合、
使用可能なすべてのコマンドと機能が表示されます。

列タイトルの下にある入力フィールド上のカーソルで指定した場合、オブジェクトの選択に使用可能なすべての入力値が表示されます。

PF3 EXIT 現在の機能/画面を終了して、前の画面を表示します。
PF4 LAST 最後に入力した SYSBPM ダイレクトコマンドを表示します。
PF5 CACHE バッファプールキャッシュデータが存在する場合にのみ適用されます。

バッファプールキャッシュオブジェクトの統計データが含まれるリストの上部にスクロールします。

PF6 バッファプールオブジェクトの統計データが含まれるリストの上部にスクロールします。
PF7 - リストを 1 ページ上方にスクロールします。
PF8 + リストを 1 ページ下方にスクロールします。
PF9 ++ リストの末尾までスクロールします。
PF10 < リストを左にスクロールします。

右にスクロールするには、PF11 キーを押します。

LEFT
PF11 > リストを右にスクロールし、[BP Load Time][BP Last Action][BPC Load Time][BPC Last Get][BPC Last Put]および[1.BPperiod]の追加の画面列を表示します。

左にスクロールするには、PF10 キーを押します。

RIGHT
PF12 CANCEL EXIT と同じです。
PF15 MENU SYSBPM メインメニューを呼び出します。

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行コマンド

[List Objects]画面の[C]列で、表示される各オブジェクトに対して、次に示すいずれかの行コマンドを入力できます。

コマンド 機能
CL バッファプールのみ。

常駐としてマークされたオブジェクトのマークを解除します。

DE バッファプールまたはバッファプールキャッシュから削除するオブジェクトをマークします。

オブジェクトは、関連する[Use]カウントが 0(オブジェクトは使用されない)に変更されるとすぐに削除されます。 バッファプールオブジェクトに対して発行した場合、オブジェクトはバッファプールとバッファプールキャッシュの両方から削除されます。 バッファプールキャッシュオブジェクトに対して発行した場合、オブジェクトはバッファプールキャッシュからのみ削除されます。

HD バッファプールのみ。

オブジェクトのディレクトリ情報を 16 進形式で表示します。

HE バッファプールのみ。

関連するセクションで説明しているように、[Hexadecimal Display]機能に対応します。

FO バッファプールのみ。

関連する[Use]カウントに関係なく、バッファプールからオブジェクトを直ちに削除します。

LD 関連するセクションで説明しているように、[Hexadecimal Display]機能に対応します。
RE バッファプールのみ。

オブジェクトを常駐としてマークします。

ZO

[Object][Use][Max][Reuse][TotalUC][ObjSize]および[Sto]フィールドにズームインし、完全な長さで表示します。
ズームアウトするには、Enter キーを押します。

入力したコマンドごとに、画面に表示される行の行上書きテキストに関する確認メッセージが表示されます。 表示されるメッセージ:

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