各ユーザーには、個々のニーズに合わせてパラメータを設定できるエディタプロファイルがあります。エディタを最初に起動するときは、管理者が決めたデフォルト設定が使用されます。
デフォルトのエディタプロファイル設定を表示および変更するために使用できるオプションについて、次の各セクションで説明します。
現在のエディタプロファイル設定を表示または非表示にするには
エディタのコマンド行で、次のコマンドを入力します。
PROF
(PROF
エディタコマンドの説明も参照)
編集エリアの上部に、次の行が表示されます。
>> -----------Columns 001 072 << Program SAGDEMO Lines 19 User SAG Command ===> Mode Struct Lib SAGTEST ****** ****************************** top of data ***************************** =prof> date: 30/01/08 16:07:57 user: MMO init size: 14 size: 14 =prof> var - 250,..recovery off (100 0)...autosave off... empty line off =prof> mask off.caps on .hex off nulls on std.autoren on std auto order off =prof> log off .mso on .fix off .escape on + . tabs off =prof> advance on .protect off.limit off |
プロファイル設定の表示を非表示にするには、エディタのコマンド行に次のコマンドを入力します。
RESET
プロファイル設定が非表示になります。現在のプロファイル設定は保持されます。
現在のエディタプロファイルの各項目と、項目を一時的に変更するため(変更できる場合)に使用できるエディタコマンドについては、次のセクションで説明します。
現在のエディタセッションに限って、または設定を再び変更するまで、デフォルトのエディタプロファイル設定を変更することができます。
現在のセッションに限ってエディタプロファイル設定を変更するには
変更するプロファイル項目について、次の表に示す該当するエディタコマンドを使用します。例えば、テキストを大文字に変換する場合は CAPS
OFF
を入力します。
エディタコマンドの構文で使用されている縦棒は、選択肢の区切りです。リストされているエディタコマンドの詳細については、「エディタコマンド」を参照してください。
プロファイル項目 | 説明 | エディタコマンド |
---|---|---|
date |
現在の日時。
この項目は変更できません。 |
なし |
user |
現在のログオンユーザー。
この項目は変更できません。 |
なし |
init size |
エディタ起動時のソースコード行数。
この項目は変更できません。 |
なし |
size |
情報行(プロファイル行およびメッセージ行など)を除く、ソースコード内の現在の行番号。
この項目は変更できません。 |
なし |
var |
現在の行の長さ。
この項目は変更できません。 |
なし |
autosave |
EXIT エディタコマンド発行時の自動保存を有効または無効にします。
|
AUTOSAVE |
empty line |
空白文字のみを含む行を自動的に削除するかどうかを指定します。 | EMPTY ON|OFF |
mask |
マスク行機能を有効または無効にします。 | MASK ON|OFF |
caps |
テキストを大文字に変換するかどうかを指定します。 | CAPS ON|OFF|PGM |
hex |
文字を 16 進形式で表示するかどうかを指定します。 | HEX ON|OFF |
autoren |
ソース行番号の自動再設定を有効にすることを指定します。
この項目は変更できません。 |
なし |
auto order |
定義された境界内でテキストを自動的に調整します。 | AORDER ON|OFF |
log |
ログファイルを有効または無効にします。有効の場合、UNDO エディタコマンドを使用して最後の変更をバックアウトできます。
|
LOG ON|OFF |
mso |
複数セッション操作が可能であることを示します。複数セッション操作とは、オブジェクト間でテキストをコピーするなど、画面分割モードで 2 つの編集セッション間でテキストを交換する操作です。
この項目は変更できません。 |
なし |
fix |
固定数の列を表示するかどうか、および固定する列の数を指定します。 | FIX ON|OFF
n |
tabs |
タブ機能を有効または無効にします。 | TABS
ON|OFF |
advance |
行の更新後にカーソルを次の行に自動的に移動するかどうかを指定します。 | ADVANCE
ON|OFF|PAGE |
protect |
行番号の保護を指定します。 | PROTECT ON|OFF|INS |
limit |
FIND エディタコマンドまたは RFIND エディタコマンドで検索する行の最大数を指定します。
|
LIMIT
n |
プログラムエディタプロファイル機能を使用すると、現在のセッションのプロファイル設定(前述を参照)だけでなく、今後のエディタセッションで使用するプロファイル設定も変更できます。エディタプロファイル機能を使用して変更した設定は、新しい Natural セッションごとに、または再び変更するまで、有効です。これらの設定は、「一時的に使用するためのプロファイル設定の変更」で説明しているエディタコマンドを使用して、現在のセッションに限って上書きできます。
永続的に使用するためにエディタプロファイル設定を変更するには
プログラムエディタのコマンド行で、次のコマンドを入力します。
PROFILE
プログラムエディタのプロファイル機能の[Main Menu]が開き、次のオプションが表示されます。
オプション | 関数 |
---|---|
現在のプロファイルを保存します。 | |
PA/PF キーおよびエディタコマンドのデフォルト設定を変更するための入力画面が呼び出されます。「デフォルトのエディタ設定の変更」を参照してください。 | |
[Profile Name]フィールドで指定する別のユーザーのエディタプロファイルを読み込みます。外部プロファイルの設定を、自分のプロファイル名で保存することができます。 | |
現在編集中のオブジェクトおよびシステム環境に関する情報を表示します。「技術情報の表示」を参照してください。 |
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
このセクションでは、エディタプロファイル機能で使用できるダイレクトコマンドおよび代替 PF キーについて説明します。ダイレクトコマンドは、エディタプロファイル下部のコマンド行([Command ===>])に入力します。
Command | PF キー | 関数 |
---|---|---|
CANCEL |
PF12 | 現在の変更をキャンセルし、以前の画面を表示します。プロファイルを変更しても、現在のセッションには影響しません。 |
EXIT |
PF3 | 現在のセッションを終了し、以前の画面に戻るか、または[EXIT Function]プロンプトウィンドウ(「Exit 機能」も参照)を呼び出します。 |
FLIP |
なし | PF1~PF12 と PF13~PF24 とで切り替えます。 |
READ |
PF6 | [Profile Name]フィールドに現在含まれているユーザー ID のプロファイルパラメータを読み込みます。これまでに加えた未保存の変更はすべて上書きされます([Main Menu]でのみ有効)。 |
SAVE |
PF5 | 現在のセッションおよびデータベースの両方に関して、現在有効なプロファイルパラメータをすべて保存します。ただし、現在の機能は終了しません([Main Menu]でのみ有効)。 |
[Main Menu]で[ ]を選択するか PF4 キーを押すと、[Modify Defaults]画面が開き、次のオプションが表示されます。
オプション | 関数 |
---|---|
PA/PF キーの割り当てを変更します。「PA/PF キーの割り当ての表示および変更」を参照してください。 | |
コマンドのデフォルトを変更します。「コマンドのデフォルトの変更」を参照してください。 | |
FIND コマンドのパラメータ設定を変更します。「FIND コマンドのデフォルトの変更」を参照してください。
|
|
[EXIT Function]プロンプトウィンドウの有効または無効の指定、およびエラー行の前に表示される行数の変更を行います。「全般的なデフォルト設定の変更」を参照してください。 |
[Main Menu]で[PA/PF-Keys]を選択するか PF2 キーを押すと、現在の PA/PF キーの割り当てを示す[Modify PF/PA-Keys]画面が表示されます。PF キーの割り当てを変更するには、既存のコマンド(エディタコマンド、システムコマンドまたはプログラム名)の名前を、別のコマンド(最大 5 文字)で置き換えます。
PA キーまたは PF キーの割り当てを変更するには
目的の PA キーまたは PF キーの横の入力フィールドに、有効なエディタコマンドまたはシステムコマンドの名前を入力するか、既存のプログラムの名前を入力します。最大で 5 文字まで入力できます。
エディタのデフォルトの PA/PF キー割り当ては次のとおりです。
PF キー | Command | 関数 |
---|---|---|
PF1 | HELP |
Natural オンラインヘルプ機能を呼び出します。 |
PF2 | SAVE |
システムコマンド SAVE を実行して、現在のシステムファイル内の現在のライブラリに、ソースワークエリアに現在表示されているソースコードを、ソースオブジェクトとして保存します。「ソースの保存およびカタログ」も参照してください。
|
PF3 | EXIT |
エディタを終了します。「Exit 機能」も参照してください。 |
PF4 | RUN |
編集エリアのプログラムをチェックおよび実行します。 |
PF5 | RFIND |
最後の FIND コマンドを繰り返します。
|
PF6 | STOW |
システムコマンド STOW を実行して、現在ソースワークエリアに表示されているソースコードを保存およびカタログします。「ソースの保存およびカタログ」も参照してください。
|
PF7 | UP または - |
上方にスクロールします。 |
PF8 | DOWN または + |
下方にスクロールします。 |
PF9 | CHECK |
ソースワークエリアに現在表示されているソースコードに構文エラーがないかどうかをチェックします。 |
PF10 | HOME |
カーソルをコマンド行に置きます。 |
PF11 | UNDO |
ソース対して最後に行われた変更をバックアウトします。 |
PF12 | CANCEL |
エディタを終了します。「Exit 機能」も参照してください。 |
PF13 | PROFILE |
エディタプロファイル機能を呼び出します。 |
PF14 | RESET |
保留状態のエディタコマンドおよび行コマンドをすべてリセットし、行ラベルをすべて削除します。 |
PF15 | SWAP |
画面分割モードが設定されている場合に、分割画面の上半分と下半分との間でカーソルを移動します。 |
PF16 | LAST |
システムコマンド LAST (『システムコマンド』ドキュメントを参照)を実行して、最後に発行されたコマンドを再び呼び出してコマンド行に配置します。
|
PF17 | RCHANGE |
最後の CHANGE エディタコマンドを繰り返します。
|
PF18 | FLIP |
PF キーの表示を PF1~PF12 と PF13~PF24 とで切り替えます。 |
PF19 | TOP または -- |
ソースの先頭までスクロールします。 |
PF20 | BOTTOM または ++ |
ソースの末尾までスクロールします。 |
PF キーの割り当てを変更するには、既存のコマンド(エディタコマンド、システムコマンドまたはプログラム名)の名前を、別のコマンド(最大 5 文字)で置き換えます。
[PF5 キーを押すと、選択したエディタコマンドの有効または無効の指定およびエディタコマンドのデフォルト文字の指定ができます。以下の表では、画面に表示される入力フィールドについて説明します。特定のフィールドの詳細については、フィールドで疑問符(?)を入力し、ENTER キーを押してください。
]で[ ]を選択するかフィールド | 説明 |
---|---|
aorder | autoorder 機能を有効または無効にします。 |
autosave | autosave 機能を有効または無効にします。 |
caps | テキストを大文字に変換するかどうかを指定します。 |
cols | 現在の列位置を示す行を表示するかどうかを指定します。 |
decimal character | タブで使用する数値の小数点を表す文字を指定します。TABS エディタコマンドの「例 3 - TABS DECIMAL」も参照してください。
|
empty | 空白文字のみを含む行を自動的に削除するかどうかを指定します。 |
fix | 右にスクロールしたときに fixlen(次項を参照)に入力されている列数を表示し続けるかどうかを指定します。 |
fixlen | fix(前項を参照)が ON に設定されている場合のみ表示されます。
右向きにスクロールしたときに表示し続ける列(列 1 から開始)の数を指定します。 |
hex | 文字を 16 進形式で表示するかどうかを指定します。 |
justify | 位置合わせの有効または無効、および位置合わせのタイプを指定します。 |
limit | FIND コマンドまたは RFIND コマンドで検索する行の最大数を指定します。
|
log | ログファイルを有効または無効にします。有効の場合、UNDO エディタコマンドを使用して最後の変更をバックアウトできます。
|
mask line | マスク行機能を有効または無効にします。 |
message line | メッセージ出力を有効または無効にします。 |
mso | 画面分割セッション間のコピーなど、複数セッションの操作が許可されていることを示します。この項目は変更できません。 |
scroll mode | スクロールの実行方法(ページ全体、半ページ、カーソルまで)を指定します。 |
tabs | タブ機能を有効または無効にします。 |
tabulator character | 入力を特定のタブ位置に自動的に移動するために使用する論理タブ文字を指定します。 |
[PF8 を押すと、現在のパラメータ設定を示す画面が表示されます。これらの設定は、プログラムエディタのコマンド行でパラメータを指定せずに FIND
エディタコマンドを発行するたびに使用されます。検索を実行する前に、これらの値をウィンドウで変更できます。
次のパラメータを変更できます。
パラメータ | 関数 |
---|---|
FIND string | 検索する文字列を指定します。 |
search from/to col | 検索する列範囲の開始列番号と終了列番号を指定します。 |
search from/to label | 検索対象である、マークされている行のブロックの開始ラベルと終了ラベルを指定します。 |
[
]で[ ]を選択すると、現在のデフォルトを示す画面が表示されます。必要に応じて、これらの設定を変更できます。次に、各設定について簡単に説明します。オプション | 関数 |
---|---|
Prompt Window for Exit Function | Exit 機能(関連セクションを参照)を使用してプログラムエディタを終了するときにプロンプトウィンドウを表示するかどうかを指定します。 |
Prompt Window for Cancel Function | キャンセル機能を使用してプログラムエディタを終了するときにプロンプトウィンドウを表示するかどうかを指定します。「Exit 機能」も参照してください。 |
Lines displayed before error line | ページ上部で、構文エラーを含む行の前に表示する行数を指定します。0 (ゼロ)を指定すると、構文エラーを含む行が編集エリアの最初の行に配置されます。
|
[PF7 キーを押すと、現在編集中のオブジェクトおよびコンピューティング環境に関する情報を示す画面が表示されます。次の項目が表示されます。
]で[ ]を選択するか項目 | 説明 |
---|---|
User ID | 現在のユーザーの ID。 |
Current library | 現在ログオンしているライブラリの名前。 |
Current program | 現在編集エリアに表示されているオブジェクトの名前。 |
Current type | 現在編集エリアに表示されているオブジェクトのタイプ(プログラムなど)。 |
Object type | 現在のオブジェクトの内部タイプコード。 |
Mode | プログラミングモード(「Mode」も参照)。 |
Operating system | インストールされているオペレーティングシステムの名前。 |
Steplib | 現在のライブラリに連結されているライブラリの名前。 |