行コマンド

このセクションでは、プログラムエディタに用意されている行コマンドについて説明します。行コマンドは常に、その行コマンドを入力したソース行、または複数の行コマンドでマークされた行のブロックに適用されます。

インストールの設定によっては、行コマンドを小文字で入力できます。ただし、このセクションでは、コマンドであることがわかるように、すべてのコマンドを大文字で示しています。

Start of instruction set行コマンドを実行するには

  1. 目的のソース行の横にある接頭辞エリアで、左端の桁から行コマンドを上書き入力し、ENTER キーを押します。

    次のいずれかが該当する場合は、行コマンドを入力できません。

    • 挿入モードが有効である(一連のアポストロフィ('''''')で示されます)。この場合は、挿入モードを非挿入モードに切り替えてください。

    • 接頭辞エリアが保護されている。この場合は、PROTECT エディタコマンドを使用して、保護を解除してください。

    または:
    コマンド行にコロン(:)に続けて行コマンドを入力し、コマンドを適用する行にカーソルを置き、ENTER キーを押します。例えば、次のようになります。

    コマンド行に「:I」と入力し、カーソルを先頭行に置き、ENTER キーを押します。これにより、先頭行の下に新しい行が挿入されます。

  2. 必要に応じて、RESET エディタコマンドを入力して、保留状態の行コマンドをリセットし、行ラベルをすべて削除します。

Command 関数
) この行を 2 列右に移動します。
)n 行の他のテキストに関係なく、この行を n 列右に移動します。移動された行のテキストが失われる場合があります。
))n 右に n 列移動する行のブロックの最初の行をマークします。ブロックの最後の行をマークするには ))n がもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の ))n が指定されたときに実行されます。ブロックの他のテキストに関係なく、ブロックが移動されます。移動されたブロックのテキストが失われる場合があります。
( この行を 2 列左に移動します。
(n 他のテキストに関係なく、この行を n 列左に移動します。移動された行のテキストが失われる場合があります。
((n 左に n 列移動する行のブロックの最初の行をマークします。ブロックの最後の行をマークするには ((n がもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の ((n が指定されたときに実行されます。
< この行のテキストを左に 2 列移動します。
> この行のテキストを右に 2 列移動します。
>n この行のテキストを右に n 列移動します。または、最後の空白以外の文字まで移動します。テキストは失われません。
>>n 右に n 列または最後の空白以外の文字まで移動する行のブロックの最初の行をマークします。ブロックの最後の行をマークするには >> がもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の >> が指定されたときに実行されます。
<n この行のテキストを左に n 列移動します。または、最初の空白以外の文字まで移動します。
<<n 左に n 列または最初の空白以外の文字まで移動する行のブロックの最初の行をマークします。ブロックの最後の行をマークするには << がもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の << が指定されたときに実行されます。
A 移動行コマンド(MMnMM)またはコピー行コマンド(CCnCC)の対象行をマークします。移動またはコピーされた行は、この行の後ろに挿入されます。
B 移動行コマンド(MMnMM)またはコピー行コマンド(CCnCC)の対象行をマークします。移動またはコピーされた行は、この行のに挿入されます。
BNDS この行の境界位置を表示します。BNDS エディタコマンドの説明も参照してください。
C 行コマンド AB、または O で示された位置にこの行をコピーします。
Cn 行コマンド AB、または O で示された位置にこの行と次の n-1 行をコピーします。
CC コピーする行のブロックの最初の行をマークします。コピーするブロックの最後の行をマークするには CC コマンドがもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の CC が指定されたときに実行されます。行は、行コマンド AB、または O で示された位置にコピーされます。
CX .X というラベルの行をコピーします。テキストをこの行の後ろに挿入します。
CY .Y というラベルの行をコピーします。テキストをこの行の後ろに挿入します。
CX-Y .X というラベルの行から .Y というラベルの行に、行のブロックをコピーします。テキストをこの行の後ろに挿入します。
COLS この行の列位置を表示します。
D この行を削除します。
Dn 現在の行および次の n-1 行を削除します。
DD 削除するブロックの最初の行をマークします。削除するブロックの最後の行をマークするには DD コマンドがもう 1 つ必要です。2 番目の DD を入力した後に削除が実行されます。
DX .X というラベルの行を削除します。
DY .Y というラベルの行を削除します。
DX-Y .X というラベルの行から .Y というラベルの行に、行のブロックを削除します。
F 除外された最初の行を含めます。
Fn 除外された最初の n 行を含めます。
I 1 行を挿入します。エディタは、['''''']で示される挿入モードに切り替わります。つまり、新しい行にテキストを入力するか空白を入力して ENTER キーを押すと、新しい行が自動的に挿入され、その位置にカーソルが置かれます。

挿入された行に新しいテキストを入力しないで ENTER キーを押すと、挿入モードが終了して空行が削除されます。

挿入した行に定義済みの内容を埋め込むこともできます(MASK エディタコマンドの説明も参照)。

In n 行を挿入します。新しい行にテキストを入力できます。ENTER キーを押すと、使用されていない行が削除されますが、カーソルのある 1 行の空行は残ります(エディタは挿入モードのままです)。
.I(obj,pos,n) 現在のシステムファイル内の現在のライブラリに含まれている、任意のオブジェクトをエディタ画面に挿入します。

注意:
このコマンドは、接頭辞エリアではなく、ソース行の先頭列に入力します。

pos エントリは、挿入処理を開始する行を示します。例えば、pos20 に設定すると、ソースの 20 行目から挿入が開始されます。

n エントリは、挿入する行数を示します。

オブジェクトが Natural マップの場合は、すべての変数が定義済みの INPUT USING MAP ステートメント(『ステートメント』ドキュメントの「INPUT 構文 2 - 定義済みマップレイアウトの使用」を参照)が現在の行に自動的に含まれます。

オブジェクトがデータエリアの場合は、コメント行以外の全データエリアが含まれます。編集エリアに表示されているソースに含めることができるのは、STOW システムコマンドを使用して保存およびカタログされたデータエリアのみです。

オブジェクトがアダプタの場合は、すべての変数が定義済みの PROCESS PAGE USING(『ステートメント』ドキュメントの「構文 2 - PROCESS PAGE USING」を参照)が現在の行に自動的に含まれます。

.I(*) 現在のライブラリにあるオブジェクトの選択リストを表示します。
J 次の行をこの行に連結します。行の分割箇所にカーソルを置いて ENTER キーを押すことにより、連結する次の行の文字数を指定できます。行全体を連結するには、連結する行の外にカーソルを置きます。このコマンドは、TJ コマンドと同一です。
Ln 除外された最後の n 行を含めます。
LC この行の文字を小文字に変更します。
LCn この行と次の n-1 行の文字を小文字に変更します。
LCC すべての文字を小文字に変更する行のブロックの最初の行をマークします。ブロックの最後の行をマークするには LCC がもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の LCC が指定されたときに実行されます。
LJ この行で設定されている境界内のテキストを左境界に揃えます。
LJJ 左に揃える設定済み境界内の行のブロックの最初の行をマークします。揃えるブロックの最後の行をマークするには LJJ コマンドがもう 1 つ必要です。2 番目の LJJ コマンドが発行された後、行揃えが実行されます。
M 行コマンド AB、または O で示された位置にこの行を移動します。
Mn 行コマンド AB、または O で示された位置にこの行と次の n-1 行を移動します。
MM 移動する行のブロックの最初の行をマークします。移動するブロックの最後の行をマークするには MM コマンドがもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の MM が指定されたときに実行されます。行は、行コマンド AB、または O で示された位置に移動されます。
MASK マスクを定義できる空行を編集エリアに挿入します。この行は、In 行コマンドを使用して 1 行以上の新しい行を作成するたびに挿入されます。MASK エディタコマンドの説明および「マスク行を定義および使用するには」も参照してください。
MX .X というラベルの行を移動します。この行の後ろに挿入します。
MY .Y というラベルの行を移動します。この行の後ろに挿入します。
MX-Y .X というラベルの行から .Y というラベルの行に、行のブロックを移動します。この行の後ろに挿入します。
N この行で行われた変更は、ENTER キーを押したときに有効になりません。
NZ POINT エディタコマンドが発行されたときに、この行を編集エリアの最上位に配置します。
O 移動行コマンド(MMnMM)またはコピー行コマンド(CCnCC)の対象行としてこの行をマークします。移動またはコピーされた行はこの行とマージされます。つまり、この行の空白文字は上書きされます。
On 移動行コマンド(MMnMM)またはコピー行コマンド(CCnCC)の対象行として、この行および次の n-1 行をマークします。移動またはコピーされた行はこれらの行とマージされます。つまり、これらの行の空白文字は上書きされます。
OO 移動行コマンド(MMnMM)またはコピー行コマンド(CCnCC)用に、対象となる行のブロックの最初の行をマークします。対象行のブロックの最後の行をマークするには OO コマンドがもう 1 つ必要です。

移動またはコピーされた行はこれらの行とマージされます。つまり、これらの行の空白文字は上書きされます。

R この行を 1 回繰り返します。
Rn この行を n 回繰り返します。
RR 繰り返す行のブロックの最初の行をマークします。繰り返すブロックの最後の行をマークするには RR コマンドがもう 1 つ必要です。繰り返し処理は、2 番目の RR を入力したときに実行されます。
RRn 行のブロックを n 回繰り返します。
RJ この行で設定されている境界内のテキストを右境界に揃えます。
RJJ 右に揃える設定済み境界内の行のブロックの最初の行をマークします。揃えるブロックの最後の行をマークするには RJJ コマンドがもう 1 つ必要です。行揃えは、2 番目の RJJ を入力したときに実行されます。
S この行をカーソル位置で始まる 2 行に分割します。コマンドを入力して行を分割する位置にカーソルを移動し、ENTER キーを押します。
T ソースをスクロールして、マークした行を最上行にします。
TABS この行のタブ位置を表示します。TABS エディタコマンドの説明も参照してください。
TC この行で設定されている境界内のテキストを中央揃えにします。
TCC 中央揃えにする設定済み境界内のテキストのブロックの最初の行をマークします。中央に配置したブロックの最後の行をマークするには TCC コマンドがもう 1 つ必要です。中央揃えは、2 番目の TCC コマンドを発行したときに実行されます。
TE この行の下のすべての行を非表示にし、挿入モードに切り替えます。非表示の行は、ENTER キーを押すと再表示されます。
TF 次の空行まで、この行を後に続く行に連結し続けます。境界設定を使用して、影響を受ける列を制限できます(BNDS エディタコマンドの説明を参照)。
TFn この行コマンドには、右境界を指定する数値を指定できます。例えば、行コマンド TF5 はテキストを列 5 に揃えます。
TI 現在の行および設定されている境界内のすべての文字の順序を逆にします。
TII 設定されている境界内で順序を逆にする行のブロックの最初の行をマークします。ブロックの最後の行をマークするには TII がもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の TII が指定されたときに実行されます。
TJ 次の行をこの行に連結します。J 行コマンドと同じです。
TO この行を次の行に連結します。
TOO 連結する設定済み境界内の行のブロックの最初の行をマークします。連結するブロックの最後の行をマークするには TOO コマンドがもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の TOO が指定されたときに実行されます。
TS この行をカーソル位置で 2 行に分割します。空行も自動的に挿入されますが、使用されなければ削除されます(S 行コマンドと同じです)。
UC この行のすべての文字を大文字に変更します。
UCn この行と次の n-1 行のすべての文字を大文字に変更します。
UCC すべての文字を大文字に変更する行のブロックの最初の行をマークします。ブロックの最後の行をマークするには UCC がもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の UCC が指定されたときに実行されます。
W 1 行のウィンドウを開きます。
Wn n 行のウィンドウを開きます。
WC データウィンドウをコピーします。カーソル位置は、コピーされたテキストを挿入するためにこの行が分割される列を示します。
WCn この行を列 n で分割し、分割した行の間にテキストをコピーします。
WE データウィンドウの終わりをマークします。WS と同じように機能します。ウィンドウの開始行と終了行が同じ場合は、WS コマンドを WE コマンドで置換します。設定されたウィンドウの確認として、エディタにより接頭辞エリアにメッセージとして「WW」が表示されます。

データウィンドウを使用したテキストのコピーまたは移動」も参照してください。

WM データウィンドウを移動します。WC と同様に機能しますが、元のテキストはコピー操作後に削除されます。

データウィンドウを使用したテキストのコピーまたは移動」も参照してください。

WMn この行を列 n で分割し、分割した行の間にテキストを移動します。
WS データウィンドウの始まりをマークします。カーソル位置は、テキストの読み込み元である列を示します。コマンドが入力される行にカーソルがない場合、列 1 が使用されます。

データウィンドウを使用したテキストのコピーまたは移動」も参照してください。

WSn データウィンドウがこの行の列 n で開始されることを指定します。
X この行を非表示にします。
Xn この行および次の n 行を非表示にします。
XX 非表示にする行のブロックの最初の行をマークします。ブロックの 2 行目をマークするには XX がもう 1 つ必要です。この機能は、2 番目の XX が指定されたときに実行されます。
.X この行を .X でマークします。

後述の .label も参照してください。

   
.Y この行を .Y でマークします。

後述の .label も参照してください。

.label この行を .label でマークします。label は、1~4 文字の英数字文字列です。

例えば、行コマンド .X はこの行に .X という名前を付け、行コマンド .Y はこの行に .Y という名前を付けます。

LABEL エディタコマンドの説明も参照してください。