バージョン 6.3.3
 —  インストール  —

PC への Natural または Natural ランタイムのインストール

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


インストール手順の概要

Natural または Natural ランタイムをインストールするためのセットアッププログラムが用意されています。 このプログラムは、インストール媒体に含まれているファイルを解凍してハードディスクにコピーし、Natural または Natural ランタイムプログラムフォルダを作成します。 セットアッププログラムでは、インストール手順が段階的に進められ、表示されるすべての画面で説明のテキストを見ることができます。

インストール手順は、Natural または Natural ランタイムの最初のインストール時および更新インストール時に使用します(更新インストール時には、以前のコンフィグレーション情報がセットアッププログラムによって使用されます)。

Natural ランタイムでは、Natural 機能のサブセットのみがインストールされます。 Natural ランタイムと Natural は、まったく別の 2 つの環境です。 ただし、Natural ランタイムのインストール手順と Natural のインストール手順はほとんど同じです。

実際のインストールプロセスは以下の 2 つのフェーズに分かれています。

  1. コンフィグレーションフェーズ
    特定のインストール値を入力するように求められます。他の値はセットアッププログラムによって自動的に設定されます。 実際にインストールする前に、インストールパラメータが確認用に表示されます。 このフェーズでは、セットアップ手順をいつでもキャンセルしたり、前のダイアログボックスに戻ったりすることができます。 このフェーズの間にシステムに変更が加えられることはありません。

  2. インストールフェーズ
    セットアッププログラムが、コンフィグレーションフェーズで入力された値に従って Natural をインストールします。 Natural のショートカットが Windows のデスクトップに作成されます。

重要:
Natural または Natural ランタイムをインストールするには管理者権限が必要です。

Top of page

セットアッププログラムの開始

セットアッププログラムを開始する前に、システムが「インストールの前提条件」セクションに記載されている要件を満たしていることを確認してください。

Start of instruction set セットアッププログラムを実行するには

  1. アクティブな Windows アプリケーションをすべて終了します。

  2. Natural のインストール媒体をドライブに挿入します。

    セットアッププログラムが自動的に開始され、インストールの初期画面が表示されます。

    注意:
    オペレーティングシステムの自動起動機能が無効になっている場合は、インストール媒体のルートディレクトリにある Setup.exe を実行します。

    Initial installation screen

  3. 最初のインストール画面で[Natural]または[Natural Runtime]を選択します。

    選択した製品のようこそ画面が表示されます。

  4. [Next]ボタンを選択して続行します。

    ここから、選択した製品のインストールがガイドに従って進められます。 以降のセクションの説明に従って続行してください。

注意:

  1. サーバーのインストールと Natural Security のインストールについては、別のセクションで説明します。 詳細については、「ファイルサーバーへの Natural Security のインストール」と「Natural Security のインストール」を参照してください。
  2. Natural Security は、Natural Security がインストールされた Natural 環境全体を削除しないとアンインストールすることはできません。

Top of page

インストール手順

このセクションでは、Natural および Natural ランタイムを PC にインストールする方法について説明します。

以下では次のトピックについて説明します。

License Agreement

ようこそ画面の後に使用許諾契約画面が表示されます。 インストールを進めるには、使用許諾契約の条項に同意する必要があります。

Customer Information

この画面では、お客様の情報を入力します。

  1. ユーザー名を入力します。

  2. 組織名を入力します。

  3. ライセンスキーが含まれている XML ファイルへのパスを指定します。

    デフォルトでは、フロッピーディスクドライブ(A:\)が使用されます。 デフォルトのパスをライセンスファイルへの代替パスで上書きしたり、[Browse]ボタンを選択してパスを変更したりできます。

  4. [Next]ボタンを選択して続行します。

Migration

この画面は、インストールルーチンがシステム上に古いバージョンの Natural または Natural ランタイムを検出した場合にのみ表示されます。

この画面で、パラメータファイルを最新バージョンの Natural に移行するかどうかを指定できます。

パラメータファイルを最新バージョンの Natural に移行すると、パラメータファイルが転送され、FNAT と steplib の設定が必要に応じて変更されます。 FUSER はそのままで変更されず、インストール手順中に修正することはできません。

  1. [No migration]または移行する Natural バージョンを選択します。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

Setup Type

この画面では、ニーズに最適なセットアップタイプを選択します。 Natural と Natural ランタイムでは、表示される画面が異なります。

注意:
セットアップタイプの[Development Client for Single Point of Development (SPoD)]は、Natural ランタイムのインストールでは使用できません。

Natural

この画面は、Natural をインストールするときに表示されます。

Setup type

  1. 次のセットアップタイプのいずれかを選択します。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

Natural Runtime

この画面は、Natural ランタイムをインストールするときに表示されます。

Setup type

  1. 次のセットアップタイプのいずれかを選択します。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

Choose Destination Location

この画面では、Natural または Natural ランタイムのインストール先フォルダを指定します。 このフォルダはローカルディスクドライブに存在しなければなりません。

デフォルトのパスは、%ProgramFiles% システム変数の設定に従って、次のように表示されます。

%ProgramFiles%\Software AG\product-name

product-name は "Natural" または "Natural Runtime" です。

  1. [Browse]ボタンを選択してこのパスを変更できます。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

セットアップタイプの[Custom]を選択すると、画面が表示され、インストールする機能を選択できます。 「カスタムセットアップの追加のインストール手順」を読み、以降の手順に従って続行してください。

セットアップタイプの[Custom]を選択していない場合は、次の手順を読んで続行してください。

Ready to Install

この画面では、インストール対象の現在の設定および機能が確認のために表示されます。

InstallShield Wizard Complete

システムへのファイルのコピーが完了すると、最後の画面が表示されます。 Readme 情報を今すぐ、または後で表示できます。

  1. [Finish]ボタンを選択して、インストール処理を完了します。

    最新情報が表示されます(このオプションの選択を解除していない場合)。

  2. すぐに、または後でコンピュータを再起動できます。 すぐに再起動することをお勧めします。

Natural または Natural ランタイムの開始」を読んで続行してください。

Top of page

カスタムセットアップの追加のインストール手順

このセクションの説明は、セットアップタイプの[Custom]に適用されます。

インストール場所を指定した後で、インストールする機能を選択する必要があります。 選択した機能によっては、追加情報が必要な場合があります。 このセクションでは、セットアップタイプの[Custom]で表示されるすべての画面について説明します。

このセクションで最後に説明する画面が表示された後に、前述の手順「Ready to Install」を読んで続行してください。

Select Features

この画面では、インストールされる標準の機能が事前に選択されています。 必要に応じて、機能を追加または削除できます。 Natural と Natural ランタイムでは、表示される画面が異なります。

Natural

この画面は、Natural をインストールするときに表示されます。

Select features

  1. インストールする機能を選択します。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

Natural Runtime

この画面は、Natural ランタイムをインストールするときに表示されます。

Select features

  1. インストールする機能を選択します。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

Database Settings

この画面には、FUSER および FNAT のデータベース ID とファイル番号の値、および FUSER ディレクトリのデフォルトパスが表示されます。 Natural の例:

Database settings

  1. [Browse]ボタンを選択すると、FUSER の設定を変更できます。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

Remote Debugger(オプション)

この画面は、[Remote Debugger]機能を選択した場合にのみ表示されます(Natural ランタイムでは表示されません)。 リモートデバッガのデフォルトポートが表示されます。

graphics/inst-nat-debug.png

  1. リモートデバッガ通信ポート(TCPポート)の値を入力できます。

    0~65535 の値が有効です。 デフォルト値は 2850 です。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

注意:
アクティブなターミナルサービスのない Windows 上と異なり、Natural リモートデバッガサービスは Windows サービスとしてインストールされません。 ただし、Natural プログラムのリモートデバッグに使用するために、Windows の[Start]メニューを使用してリモートデバッガを開始できます([Start]>[Programs]>[Software AG Natural n.n)。 この方法でリモートデバッグサービスを開始すると、ダイアログが開き、リモート Natural セッションの RDPORT パラメータで使用する必要があるポート ID が表示されます。 リモートデバッガの使用方法の詳細については、『デバッガ』ドキュメントを参照してください。

Web I/O Service(オプション)

この画面は、[Web I/O Interface service]機能を選択した場合にのみ表示されます。 Web I/O インターフェイスサービスのデフォルトポートが表示されます。

graphics/inst-nat-nwo.png

  1. Web I/O インターフェイスサービスポート(TCP ポート)の値を入力できます。

    0~65535 の値が有効です。 デフォルト値は 2900 です。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

Web Interface(オプション)

この画面は、[Web Interface]機能を選択した場合にのみ表示されます。 Natural の例:

Web Interface

この画面では、Web インターフェイスの HTTP サーバールートディレクトリおよび HTTP サーバースクリプトが有効にされたディレクトリを確認できます。

画面には、%ProgramFiles% システム変数の設定に従ったデフォルトのパスが表示されます。

  1. 必要に応じて、[Browse]ボタンを選択してパスを変更します。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

Web Interface - Apache(オプション)

この画面は、[Web Interface]機能を選択し、Apache の HTTP サーバーエクステンションを選択した場合にのみ表示されます。 Natural の例:

Web Interface - Apache

この画面では、Web インターフェイスの Apache HTTP サーバー bin ディレクトリを確認できます。

画面には、%ProgramFiles% システム変数の設定に従ったデフォルトのパスが表示されます。

  1. 必要に応じて、[Browse]ボタンを選択してパスを変更します。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

Natural for Tamino

この画面は、[Natural for Tamino]機能を選択した場合にのみ表示されます。 Natural の例:

Natural for Tamino

この画面では、Natural for Tamino ライセンスファイルのパスとファイル名が必要です。

  1. 必要に応じて、[Browse]ボタンを選択してパスを変更します。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

Natural Development Server

この画面は、[Natural Development Server]機能を選択した場合にのみ表示されます。 Natural の例:

Natural Development Server

この画面では、Natural 開発サーバーライセンスファイルのパスとファイル名が必要です。

  1. 必要に応じて、[Browse]ボタンを選択してパスを変更します。

  2. [Next]ボタンを選択して続行します。

    画面が表示され、Natural 開発サーバーのデフォルトポートが示されます。

    Natural Development Server

  3. Natural 開発サーバーポート(TCP ポート)の値を入力できます。

    0~65535 の値が有効です。 デフォルト値は 2700 です。

  4. [Next]ボタンを選択して続行します。

    Natural 開発サーバーは、インストールされると自動的に、Windows ファイアウォールに対して許可されたプログラムとして追加されます。

このセクションの前述の手順「Ready to Install」を読んで続行してください。

Top of page

Natural または Natural ランタイムの開始

インストール手順が完了したら、Natural または Natural ランタイムのセッションを開始できます。

Natural 用に、次の製品コンポーネントのショートカットが Windows デスクトップに作成されます。

Natural の使用方法の詳細については、Natural のファーストステップに関するドキュメントを参照してください。

Natural ランタイム用に、次の製品コンポーネントのショートカットが Windows デスクトップに作成されます。

ただし、Natural または Natural ランタイムを使用する前に、環境に応じてパラメータおよび個々の設定を行う必要がある場合があります。 設定を行う場合は、『オペレーション』ドキュメントの「プロファイルパラメータの使用方法」を参照してください。 Natural オブジェクトを別のプラットフォーム(UNIX など)から転送する方法の詳細については、『ツールおよびユーティリティ』ドキュメントで「オブジェクトハンドラ」を参照してください。

注意:
Natural または Natural ランタイムが Windows ファイアウォールによって保護された環境にインストールされていて開始できない場合は、『オペレーション』ドキュメントで「Natural を実行するための Microsoft Windows XP パーソナルファイアウォールの設定」を参照してください。

Start of instruction setNatural を開始するには

Start of instruction setNatural ランタイムを開始するには

Top of page

Natural または Natural ランタイム環境のメンテナンス

Natural または Natural ランタイムをインストールした後で、いつでも変更、修復、または削除することができます。

  1. オペレーティングシステムの[プログラムの追加と削除]機能を選択します。

  2. 現在インストールされているプログラムのリストで、[Software AG Natural n.nまたは[Software AG Natural Runtime n.nを選択します(n.n は現在のバージョン番号)。

  3. [変更と削除]ボタンを選択します。

    次の画面が表示されます(Natural の場合の例)。

    Maintenance program

  4. 必要なオプションボタンを選択し、[Next]ボタンを選択します。 詳細については、以下の説明を参照してください。

Modify

カスタムインストールの[Select Features]画面が表示されます。 ここで以前の機能の選択を変更することができます。 現在インストールされている機能が選択されています。 対応するチェックボックスをオンまたはオフにすることで、機能を追加したり削除したりすることができます。 新しい機能を追加すると、前述の「Select Features」の始めで説明したように、選択に応じて段階的に入力を要求されます。

機能をオフにすると、その機能はアンインストールされます。

Repair

例えば、アプリケーションバイナリを誤って削除したり、システムファイルが不完全な場合は、修復機能を使用して、インストールした Natural または Natural ランタイム環境を修復することができます。

注意:
レジストリまたはコンフィグレーションファイルに損傷したエントリや不正なエントリがある場合は、修復機能で修復できないこともあります。 そのときは、環境を再インストールする必要があります。

Remove

この機能を使用して、Natural または Natural ランタイム環境をアンインストールできます。

Top of page

Natural または Natural ランタイム環境の更新

PC 上に Natural または Natural ランタイムをインストール済みの場合に、同じバージョンの新しい更新パッケージまたはパッチレベルをインストールするときは、以下で説明する手順に従います。

注意:

  1. 環境を更新できるのは、バージョン番号の 3 番目の数字(修正レベルを示す)が変更された場合に限ります。
  2. 古いバージョン番号(最初の 2 桁)のパラレルインストールから移行できるのは、パラメータファイルのみです。

Start of instruction set環境を更新するには

  1. インストール媒体から setup.exe を実行し、新規インストールと同じ方法でインストールの更新を開始します。

  2. インストールする製品を選択します。

    ようこそ画面が表示されます。

  3. [Next]ボタンを選択して続行します。

    Natural または Natural ランタイムの更新を確認するメッセージが表示されます。

  4. [Yes]を選択すると、新しいバージョンに置き換えられます。 前のバージョンがアンインストールされ、続いて新しい更新パッケージまたはパッチレベルバージョンが、前のインストールと同じ設定を使用してインストールされます。

    新規バージョンで提供される機能は前のバージョンと同じです。 機能を変更する場合は、インストールが正常に実行された後で、「Natural または Natural ランタイム環境のメンテナンス」で説明している Modify 機能を使用します。

Top of page

サイレントインストール

インストールプロセスを記録し、インストール中に入力されたのと同じユーザー入力を使用して、別の PC 上で再生することができます。 再生インストールではユーザー操作が必要ないので、ユーザーインターフェイスは表示されません。

Start of instruction set サイレントインストールを記録するには

Start of instruction set サイレントインストールを開始するには

Top of page