Natural ランタイムは、Natural for Windows の開発バージョンを使用して作成されたアプリケーションを実行するために使用します。
このドキュメントでは、アプリケーションを Natural 開発ワークステーションから Natural ランタイムワークステーションに移植する方法について説明します。 この移植プロセスは、Natural ランタイムの初回インストールと Natural ランタイムワークステーションの更新に使用できます。
また、Natural ランタイムプロセスを開始するためのサービスの使用方法についても説明します。
次のトピックについて説明します。
重要:
アプリケーションを Natural ランタイムワークステーションに移植する前に、すべてのオブジェクトが、同じバージョンの
Natural および Natural ランタイムを使用してコンパイルされていることを確認してください。
以下の Natural システムコマンドは Natural ランタイムではサポートされません。
CATALL
CATALOG
CHECK
CLEAR
COMPOPT
DEBUG
DELETE
EDIT
GLOBALS
PURGE
READ
RENUMBER
RUN
SAVE
SCAN
SCRATCH
STOW
STRUCT
SYSDDM
SYSMAIN
UNCATALOG
UNLOCK
Natural エディタは Natural ランタイムではサポートされません。
開発者用の機能を提供する Natural ユーティリティは Natural ランタイムではサポートされません。
アプリケーションをランタイムワークステーションに移植するには、次の手順に従います(詳細については、このセクションで後述します)。
開発ワークステーションでアプリケーションをパッケージします。
ファイルシステムに集合ディレクトリを作成します。
グローバルコンフィグレーションファイルをカスタマイズして集合ディレクトリにコピーします。
Natural パラメータファイルをカスタマイズして集合ディレクトリにコピーします。
必要なオブジェクトをすべて集合ディレクトリにコピーまたはアンロードします。
集合ディレクトリの内容を送信媒体(CD など)にコピーします。
Natural ランタイムをランタイムワークステーションにインストールします。
アプリケーションをランタイムワークステーションにインストールします。
グローバルコンフィグレーションファイルを送信媒体からランタイムワークステーションにコピーします。
Natural パラメータファイルを送信媒体からランタイムワークステーションにコピーします。
Natural オブジェクトを送信媒体からランタイムワークステーションにコピーまたはロードします。
アプリケーションをランタイムワークステーションで開始します。
『プログラミングガイド』の「Natural 生成プログラムの転送」も参照してください。
以下では次のトピックについて説明します。
Windows エクスプローラを使用して、開発ワークステーションのファイルシステムに新しいディレクトリを作成します。 この一時ディレクトリに、アプリケーションに属しているすべてのファイルを収集します。
アプリケーションをランタイムワークステーションで実行するのに必要なすべての設定が含まれるグローバルコンフィグレーションファイルを作成する必要があります。 これを行うには、現在のグローバルコンフィグレーションファイルのバックアップバージョンを作成し、ランタイムバージョンに必要なすべての変更を行い、カスタマイズされたグローバルコンフィグレーションファイルを集合ディレクトリにコピーします。その後、古いグローバルコンフィグレーションファイルを復元します。 詳細については、以下で説明します。
グローバルコンフィグレーションファイルをカスタマイズしコピーするには
Windows エクスプローラを使用して、既存のグローバルコンフィグレーションファイルをバックアップします。
注意:
グローバルコンフィグレーションファイルの場所がわからない場合は、コンフィグレーションユーティリティを呼び出し、[ローカルコンフィグレーションファイル]ノードを展開し、[インストール指定]ノードを選択します。
すると、グローバルコンフィグレーションファイルの完全なパスおよび名前が表示されます。
コンフィグレーションユーティリティを呼び出し、[グローバルコンフィグレーションファイル]ノードを展開します。
アプリケーションに応じてグローバルコンフィグレーションファイルの設定を調整し、変更内容を保存します。 以下の注も参照してください。
重要:
ランタイム環境用の設定が含まれるグローバルコンフィグレーションファイルがアクティブである場合は、開発バージョンの
Natural で作業することはできません。
Windows エクスプローラを使用して、カスタマイズされたグローバルコンフィグレーションファイルを集合ディレクトリにコピーします。
Windows エクスプローラを使用して、グローバルコンフィグレーションファイルのバックアップバージョンを復元します。
FNAT
および FUSER
システムファイルへのデフォルトパスは、開発環境とランタイム環境では異なります。
ランタイム環境でのアプリケーションのインストールを容易にするには、パスを調整します。これを行うには、グローバルコンフィグレーションファイルの[システムファイル]ノードを選択し、ランタイムバージョンの設定への
FNAT
および FUSER
パスを変更します。
例:以下の Natural 開発バージョンインストールのデフォルトパスを変更します。
DBID | FNR | パス |
---|---|---|
99 | 100 | C:\Program Files\Software AG\Natural\<n.n>\Fnat |
99 | 101 | C:\Program Files\Software AG\Natural\Natapps\Fuser |
これらを、以下の Natural ランタイムインストールのデフォルトパスに変更します。
DBID | FNR | パス |
---|---|---|
99 | 100 | C:\Program Files\Software AG\Natural Runtime\<n.n>\Fnat |
99 | 101 | C:\Program Files\Software AG\Natural Runtime\Natapps\Fuser |
n.n はバージョン番号です。
移植するすべての新しいアプリケーションで、新しい設定と古い設定に互換性があることを確認してください。
例:最初のアプリケーションは SQL データベースにアクセスし、DBID エントリはこの SQL データベースに適用されます。 後の日付で移植する 2 番目のアプリケーションは、Adabas C データベースにアクセスします。 この場合は、Adabas C 用に 2 番目の DBID エントリを追加する必要があります。 2 番目のエントリを追加しないと、新しいグローバルコンフィグレーションファイルが SQL データベースの DBID を上書きし、最初のアプリケーションがそのデータベースにアクセスできなくなります。
アプリケーションをランタイムワークステーションで実行するのに必要なすべての設定が含まれる Natural パラメータファイルを作成する必要があります。
Natural パラメータファイルをカスタマイズするには
コンフィグレーションユーティリティを呼び出し、必要なパラメータファイルのノードを展開します。
ランタイム環境で実行するアプリケーションに応じて、パラメータファイルの設定を調整します。
開始するプログラムの名前がパラメータファイルに含まれていることを確認します。 以下の例では、この目的用のさまざまな選択肢を示しています。
パラメータ | 必須設定 |
---|---|
AUTO |
Natural セッションの開始時に自動ログオンが実行されるように、"ON" に設定します。 |
INIT-LIB |
アプリケーションの移動先ライブラリの名前。 |
STARTUP |
開始するプログラムの名前。 |
USER |
Natural の起動時に設定されるデフォルトユーザー ID。 |
パラメータ | 必須設定 |
---|---|
STACK |
ライブラリと開始するプログラムが含まれている必要があります。 次に例を示します。
|
修正したパラメータファイルを、ランタイム環境で使用する名前(例:RUNPARM
)で保存します。
Windows エクスプローラを使用して、カスタマイズされたパラメータファイル(拡張子 "SAG")を集合ディレクトリにコピーします。
注意:
パラメータファイルの場所がわからない場合は、コンフィグレーションユーティリティの[ローカルコンフィグレーションファイル]ノードを展開し、[インストール指定]ノードを選択します。
すると、Natural
パラメータファイルの位置が、[パラメータモジュールへのパス]として表示されます。
コンパイル済みコードを Natural ランタイムで使用できるようにするには、カタログ化オブジェクトを Natural 開発環境からランタイム環境にコピーする必要があります。
Natural アプリケーションが完全な Natural ライブラリで構成される場合は、Windows エクスプローラのコピーアンドペースト機能を使用してライブラリをコピーできます。
オブジェクトを移植する別の方法としては、オブジェクトハンドラを使用して、オブジェクトを Natural 開発環境でアンロードし、ランタイム環境でロードします。
オブジェクトをコピーするには
Natural スタジオを使用して、ランタイムバージョン用のすべてのオブジェクトを含める新しいライブラリを作成します。
重要:
アプリケーションが複数のライブラリで構成される場合は、アプリケーションで使用される各ライブラリ用に新しいライブラリを作成し、以下の手順を続行します。
Natural スタジオを使用して、すべてのカタログ化オブジェクト、リソース、およびエラーメッセージを開発ライブラリから新しいライブラリにコピーします。 ソースはコピーしないでください。
Windows エクスプローラを使用して、新しいライブラリに対応するディレクトリ全体(ファイル FILEDIR.SAG とサブディレクトリ GP、RES、および ERR を含む)を集合ディレクトリにコピーします。
注意:
SYSPROF
を実行します。 表示されたダイアログボックスの[Files in File System]タブに、システムファイル
FUSER
に作成されたディレクトリへのパスが表示されます。 新しいライブラリは、FUSER
ディレクトリのサブディレクトリになり、Natural スタジオで定義された名前と同じ名前が付きます。
FUSER
ディレクトリへのパスを検索することもできます。前の手順で作成したパラメータファイル(つまり、アプリケーションをランタイム環境で開始するのに使用されるパラメータファイル)を選択し、[Natural
実行コンフィグレーション]ノードを展開し、[システムファイル]ノードを選択します。
FUSER
ディレクトリへのパスが[FUSER]タブに表示されます。
必要に応じて、集合ディレクトリにコピーしたディレクトリの名前を変更します。ランタイム環境で使用されるライブラリの名前を入力します。
オブジェクトをアンロードするには
メニューの を選択して、オブジェクトハンドラを開始します。
アンロードウィザードを開始します。
アンロードウィザードの最初のダイアログボックスで、[Unload objects into Natural work file(s)]オプションボタンを選択します。
次のダイアログボックス(オプション設定を指定する画面)で、[Unload file]テキストボックスに Natural ワークファイルを定義します。 このワークファイルは、前に作成した集合ディレクトリに保存されている必要があります。
アプリケーションが両方の環境で同じライブラリ名を使用する場合は、次のダイアログボックス(パラメータを指定する画面)には情報を指定しないでください。
ただし、アプリケーションが開発環境とランタイム環境で異なるライブラリ名を使用する場合は、[Use global parameters]オプションボタンを選択し、 ボタンをクリックして、表示されたダイアログボックスで名前を設定します。
次のダイアログボックス(オブジェクトタイプを指定する画面)で、[Natural library objects]オプションボタンを選択します。
次のダイアログボックス(アンロードする Natural ライブラリオブジェクトを選択する画面)で、
ボタンをクリックします。表示されたダイアログボックスで、アプリケーションに含まれるすべてのカタログ化オブジェクト、リソース、およびエラーメッセージを指定します。 ソースはアンロードしないでください。[S/C-Kind]ドロップダウンリストボックスから、[Gp]を選択します。
次のダイアログボックスに進み、オブジェクトをアンロードします。
アンロードを完了したら、集合ディレクトリに作成されたワークファイルを確認します。 ワークファイルですべてのオブジェクトをスキャンするには、ロードウィザードを使用します。
集合ディレクトリ内のすべてのファイルを移植する準備が整ったら、Windows エクスプローラを使用して、集合ディレクトリの内容をすべてのサブディレクトリを含めて送信媒体(CD など)にコピーします。
Natural ランタイムをランタイムワークステーションにインストールします。 詳細については、『インストール』ドキュメントを参照してください。
注意:
Natural ランタイムワークステーションでアプリケーションを更新する場合は、この手順は必要ありません。
以下では次のトピックについて説明します。
Windows エクスプローラを使用して、必要な DBID が定義されているグローバルコンフィグレーションファイルを送信媒体からグローバルコンフィグレーションファイルが含まれるランタイムワークステーション上のディレクトリにコピーします。
注意: 既存のグローバルコンフィグレーションファイルは上書きされます。 |
注意:
グローバルコンフィグレーションファイルの場所がわからない場合は、ランタイムワークステーション上でコンフィグレーションユーティリティを呼び出し、[ローカルコンフィグレーションファイル]ノードを展開し、[インストール指定]ノードを選択します。
すると、グローバルコンフィグレーションファイルの完全なパスおよび名前が表示されます。
Windows エクスプローラを使用して、Natural パラメータファイルを送信媒体から Natural パラメータファイルが含まれるランタイムワークステーション上のディレクトリにコピーします。
注意: 既存のパラメータファイルは上書きされます。 |
注意:
パラメータファイルの場所がわからない場合は、上記の説明に従って、コンフィグレーションユーティリティの[インストール指定]ノードを選択します。
すると、Natural
パラメータファイルの位置が、[パラメータモジュールへのパス]として表示されます。
オブジェクトがパッケージされた方法に応じて(「オブジェクトのコピーまたはアンロード」を参照)、送信媒体には完全なライブラリか Natural ワークファイルのいずれかが含まれています。
Windows エクスプローラを使用して完全なライブラリがコピーされた場合は、送信媒体には Natural ライブラリ名の付いたディレクトリが含まれています。 各ディレクトリは Natural ライブラリ構造を反映しており、ファイル FILEDIR.SAG とサブディレクトリ GP、RES、および ERR が含まれます。 この場合は、以下で説明する手順に従って、ライブラリをコピーする必要があります。
オブジェクトハンドラを使用してオブジェクトが Natural ワークファイルにアンロードされた場合は、送信媒体にはこのワークファイルが含まれています。 この場合は、以下で説明する手順に従って、オブジェクトハンドラを使用してオブジェクトをロードする必要があります。
ライブラリをコピーするには
Windows エクスプローラを使用して、ライブラリ(すべてのサブディレクトリを含む)を FUSER
システムファイルのディレクトリにコピーします。
注意:
このディレクトリの場所がわからない場合は、コンフィグレーションユーティリティを呼び出し、前の手順でコピーしたパラメータファイルを選択し、[Natural
実行コンフィグレーション]ノードを展開し、[システムファイル]ノードを選択します。
FUSER
ディレクトリへのパスが[FUSER]タブに表示されます。
オブジェクトをロードするには
コンフィグレーションユーティリティを呼び出し、パラメータファイル
NATPARM
の FUSER
設定に前の手順でコピーしたパラメータファイルと同じ
DBID および FNR が含まれていることを確認します。
注意:FUSER
の DBID および FNR
は、上記の手順で呼び出した[FUSER]タブに表示されます。
Windows の
メニューの を選択します。または:
Windows のデスクトップで次のショートカットを使用します。
これにより、Natural ランタイムが標準パラメータファイル NATPARM
で呼び出されます。
ライブラリ SYSOBJH
にログオンします。
ライブラリ SYSOBJH
のプログラム MENU
を実行します。
オブジェクトハンドラウィンドウが表示されます。
ロードウィザードの最初のダイアログボックスで、[Load objects from Natural work file(s)]オプションボタンを選択します。
次のダイアログボックス(オプション設定を指定する画面)で、[Load file]テキストボックスに Natural ワークファイルを定義します。 これは、送信媒体上のワークファイルである必要があります。
注意:
新しいパラメータファイルの DBID および FNR が標準の NATPARM
設定と異なる場合は、次のダイアログボックス(パラメータを指定する画面)で、新しいパラメータファイルで使用される値を入力します。[Use
global
parameters]オプションボタンを選択し、 ボタンをクリックします。
表示されたダイアログボックスで、[Load Target]タブを選択し、[Load
FUSER]グループボックスで DBID および FNR の対応する値を入力します。
次のダイアログボックス(オブジェクトタイプを指定する画面)で、[Load all objects from work file]オプションボタンを選択します。
次のダイアログボックスに進み、オブジェクトをロードします。
オブジェクトハンドラを終了し、Natural ランタイムを終了します。
必要なファイルがすべてランタイムワークステーションにコピーされたら、アプリケーションを開始できます。 各アプリケーション用にショートカットを作成することをお勧めします。 ショートカットには、アプリケーションを実行するのに必要なパラメータファイルの名前を定義できます。
ランタイムワークステーションでアプリケーションを開始する方法はいくつかあります。
naturalr.exe を使用する
naturalr.exe
コマンドでパラメータファイル名を指定しなかったときに表示されるユーザーインターフェイスが、バックグラウンドで非表示で実行されます。 次に例を示します。
"C:\Program Files\Software AG\Natural Runtime\n.n.\bin\naturalr.exe" PARM=file-name
n.n は現在のバージョン番号を表し、file-name はカスタマイズされた Natural パラメータファイルに割り当てた名前(ファイル拡張子なし)を表します。
ユーザーインターフェイスが開始されたアプリケーションでこのランタイムプロセスが正常に終了しなかった場合にのみ、ユーザーインターフェイスは表示されます(例えば、アプリケーションが
TERMINATE
ステートメントを発行しなかった場合)。
このユーザーインターフェイスは、表示されない場合でも、システムリソースを消費します。
natrt.exe を使用する
このいわゆる "ミニランタイム"
には、ユーザーが実行するアプリケーションを選択できるユーザーインターフェイスが含まれていません。
この場合は、開始するプログラムの名前をパラメータファイルで定義する必要があります。 次に例を示します。
"C:\Program Files\Software AG\Natural Runtime\n.n.\bin\natrt.exe" PARM=file-name
n.n は現在のバージョン番号を表し、file-name はカスタマイズされた Natural パラメータファイルに割り当てた名前(ファイル拡張子なし)を表します。
ミニランタイムは、パラメータファイル内のすべてのコマンドが処理されるとすぐに終了します。
プログラム名がパラメータファイルに指定されていない場合は、ミニランタイムは直ちに終了します。
ミニランタイムを使用すると、システムリソースの消費が抑えられ、アプリケーション処理の最後にランタイムプロセスを確実に終了できます。
Natural ランタイム起動サービスがインストールされアクティブになっている場合は、PC の起動時に 1 つまたは複数の Natural ランタイムプロセスを自動的に開始できます。
Natural パラメータを保持するパラメータテンプレートを定義できます。 これにより、テンプレートに定義されているすべてのパラメータを使用して Natural ランタイムプロセスを開始することが可能です。
Natural ランタイムプロセスは通常、Natural アプリケーションを実行するのに使用されます。 この目的では、Natural
ランタイムプロセスは、STACK
パラメータが次のように定義されているテンプレートで開始される必要があります。
STACK=(LOGON library-name; program-name)
STACK
パラメータが定義されていない場合は、Natural
はアプリケーションを実行せずに起動されます。
デフォルトでは、Natural ランタイム起動サービスはインストールされていません。 これは、以下で説明する手順に従ってインストールする必要があります。
以下では次のトピックについて説明します。
Natural ランタイムの bin ディレクトリに保存されている natrtsvc.exe ファイルは、サービスコマンドを実行するのに使用されます。
次のサービスコマンドは、Windows のコマンドプロンプトウィンドウで指定できます。
コマンド | 説明 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
NATRTSVC INSTALL
mode |
|
||||||
NATRTSVC REMOVE |
Natural ランタイム起動サービスをシステムから削除します。 | ||||||
NATRTSVC START |
Natural ランタイム起動サービスを、開始されていない場合に開始します。
サービスは、以前に作成されて start パラメータが
"yes" に設定されているパラメータテンプレートを検索します。
さらに、同じテンプレートに保存されている Natural パラメータで Natural ランタイムプロセスを開始します。
|
||||||
NATRTSVC START
template-name |
指定されたテンプレートに保存されている Natural パラメータで Natural ランタイムプロセスを開始します。 Natural ランタイム起動サービスが(PC の起動時に自動的に、またはユーザーによって手動で)開始されていなかった場合は、エラーメッセージが表示されます。 | ||||||
NATRTSVC STOP |
Natural ランタイム起動サービスおよびそれによって開始されたすべての Natural ランタイムプロセスを停止します。 | ||||||
NATRTSVC STOP
template-name |
Natural ランタイム起動サービスによって開始された Natural ランタイムプロセスを、指定されたテンプレートに保存されている Natural パラメータで停止します。 | ||||||
NATRTSVC CREATE
template-name |
Natural ランタイム起動サービスによって開始される新しいパラメータテンプレートを作成します。 | ||||||
NATRTSVC DELETE
template-name |
指定されたテンプレートを Natural ランタイム起動サービスから削除します。 | ||||||
NATRTSVC SET
template-name
start=mode |
|
||||||
NATRTSVC SET
template-name
Natural-parameters |
Natural パラメータを指定されたテンプレートに保存します。 有効な Natural パラメータについては、『パラメータリファレンス』を参照してください。 複数のパラメータを指定する場合は、パラメータを空白で区切る必要があります。 パラメータの代わりに、Natural パラメータファイル名を指定することもできます。 | ||||||
NATRTSVC SHOW |
すべてのテンプレートのスタートアップ設定および保存されている Natural パラメータを表示します。 | ||||||
NATRTSVC SHOW
template-name |
指定されたテンプレートのスタートアップ設定および保存されている Natural パラメータを表示します。 | ||||||
NATRTSVC STATUS |
すべてのテンプレートのステータスを表示して、これらのテンプレートがアクティブか非アクティブかを示します。 | ||||||
NATRTSVC STATUS
template-name |
指定されたテンプレートのステータスを表示して、このテンプレートがアクティブか非アクティブかを示します。 |
この例では、Natural ランタイム起動サービスを開始し、新しいテンプレートを作成し、PC を起動するたびに対応する Natural プロセスを開始する方法について説明します。
PC の起動時に Natural プロセスを開始するには
Windows のコマンドプロンプトウィンドウを起動します。
natrtsvc.exe ファイルが保存されている Natural bin ディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力して、Natural ランタイム起動サービスをインストールします。
NATRTSVC INSTALL automatic
次の情報が表示されます。
%NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service %NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service successfully installed %NATRTSVC-I: Path of binary is C:\PROGRAM FILES\SOFTWARE AG\NATURAL RUNTIME\n.n\BIN\NATRTSVC.EXE %NATRTSVC-I: Startup mode of Natural Runtime n.n Startup Service is 'Automatic' %NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service
これ以降は、PC を起動するたびに Natural ランタイム起動サービスが自動的に開始されます。
次のコマンドを入力して、空のパラメータテンプレートを "exa_temp" という名前で作成します。
NATRTSVC CREATE exa_temp
次の情報が表示されます。
%NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service %NATRTSVC-I: New Natural instance 'exa_temp' created %NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service
次のコマンドを入力して、Natural ランタイム起動サービスの開始時に、パラメータテンプレート "exa_temp" に保存されている Natural パラメータで Natural ランタイムプロセスを開始することを定義します。
NATRTSVC SET exa_temp start=yes
次の情報が表示されます。
%NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service %NATRTSVC-I: Configuration successfully set %NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service
次のコマンドを入力して、パラメータテンプレート "exa_temp" に Natural パラメータファイル "myparm" の内容を保存します。
NATRTSVC SET exa_temp parm=myparm
次の情報が表示されます。
%NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service %NATRTSVC-I: Configuration successfully set %NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service
PC を再起動します。
Natural ランタイム起動サービスの自動開始モードを定義したので、Windows の起動後、指定した Natural ランタイムプロセスが自動的に開始されます。
次のコマンドを入力して、現在定義されているすべてのパラメータテンプレートのステータスを表示します。
NATRTSVC STATUS
次の情報が表示されます。
%NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service %NATRTSVC-I: Send request to Natural Runtime n.n Startup Service %NATRTSVC-I: exa_temp is active %NATRTSVC-I: Natural Runtime n.n Startup Service