バージョン 4.2.5
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BPI - バッファプールの初期化

この Natural プロファイルパラメータは、バッファプールを Natural セッションに割り当てるために使用します。 パラメータモジュール NATPARMNTBPI マクロに対応します。

異なる用途で使用できる複数のタイプのバッファプールがあります。 バックアップバッファプールを定義できます(次のを参照)。 バッファプールが利用できない場合、Natural では、同じタイプで次にシーケンス番号の高いバックアップバッファプールを設定しようとします。

可能な設定 下記の「キーワードサブパラメータ」を参照してください。

使用可能なサブパラメータキーワード:

TYPE | SEQ | NAME | SIZE | CSIZE | LIST | TXTSIZE | METHOD | C64

BS2000/OSD では、SIZE および CSIZE は無視されます。

デフォルト設定
TYPE=NAT,SEQ=0,NAME=' ',SIZE=256,
CSIZE=0,TXTSIZE=4,METHOD=S,
C64=OFF
 
ダイナミックな指定 パラメータ BPI はダイナミックに指定することしかできません。 NATPARM では、マクロ NTBPI を使用してください。
セッション内の指定 不可  

注意:
サブパラメータ SIZECSIZETXTSIZEMETHOD、および C64 はグローバルバッファプールには適用されません。 これらのサブパラメータは、ローカルバッファプールを初期化する最初のセッションでのみ有効です。

以下では次のトピックについて説明します。


BPI パラメータの構文

BPI パラメータは次のように指定します。

BPI=(TYPE=type,SEQ=n,NAME=name,SIZE=nnn,LIST=name,TXTSIZE=n,CSIZE=nn,METHOD=x,C64=xx)

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NTBPI マクロの構文

NTBPI マクロは次のように指定します。

....+....1....+....2....+....3....+....4....+....5....+....6....+....7..
         NTBPI TYPE=type,                                              *
               SEQ=n,                                                  *
               NAME=name,                                              *
               CSIZE=nnn,                                              *
               SIZE=nnn,                                               *
               LIST=name,                                              *
               METHOD=x,                                               *
               C64=xx,                                                 *
               TXTSIZE=n

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キーワードサブパラメータ

TYPE | SEQ | NAME | SIZE | CSIZE | LIST | TXTSIZE | METHOD | C64

TYPE - バッファプールのタイプ

バッファプールのタイプを決定します。 指定可能なタイプは次のとおりです。

NAT Natural バッファプール(デフォルト)です。 Natural バッファプールの全般的な情報については、『オペレーション』ドキュメントの「Natural バッファプール」を参照してください。 *
DLI DL/I バッファプールです。 *
EDIT Software AG Editor バッファプールです。 代わりに、エディタの補助バッファプールをセッションごとに定義できます。プロファイルパラメータ EDPSIZE も参照してください。
SORT ソートバッファプールです。 *
MON SYSTP ユーティリティのモニタ機能用のバッファプールです。
SWAP Natural CICS スワッププールを保持するためのバッファプールです。

注意:
* タイプ NATDLI、または SORT のバッファプールは、ユーティリティ SYSBPM を使用して管理できます。

SEQ - バッファプールのシーケンス番号

バッファプールのシーケンス番号 n を決定します。

最も低いシーケンス番号で定義されたバッファプールは、プライマリバッファプールと呼ばれます。 TYPE=SWAP を除くすべてのバッファプールタイプで、1 つのプライマリバッファプールと 1 つ以上のバックアップバッファプールを定義できます。つまり、プライマリバッファプールがセッションの初期化時に利用できない場合、またはプライマリバッファプールを割り当てることができない場合、(同じタイプで異なるシーケンス番号の)代替バッファプールが使用されます。

同じタイプのバッファプールはシーケンス番号順にソートされます(同じタイプの 2 つのプールのシーケンス番号が同じ場合、これらのプールは指定した順にソートされます)。 要求したバッファプールが利用できない場合、同じタイプで次にシーケンス番号の高いバッファプールが代わりに使用されます。 そのバッファプールが利用できない場合も、その次にシーケンス番号の高いバッファプールが使用されます。

設定可能値 09
デフォルト値 0

NAME - グローバルバッファプールの名前

グローバルバッファプールにのみ適用されます。CICS では、TYPE=SWAP のプールに適用されます。

注意:
BS2000/OSD では、キーワードサブパラメータ NAME と同じ値を持つ ADDON マクロが、使用される BS2STUB で必要になります。

グローバルバッファプールの name を決定します。 ローカルバッファプールの場合、name は空白です。 TYPE=SWAP の場合、name はスワッププール名です。この名前は、Natural システムファイル FNAT または FUSER 内の関連付けられているスワッププール定義のキーに対応します。『オペレーション』ドキュメントの「スワッププールの初期化の制御」セクションで、SWPINIT パラメータに関する記載を参照してください。

設定可能値 1~8 文字
デフォルト値 ' '

NAME 指定は、プロファイルパラメータ BPNAME でダイナミックに上書きできます(TYPE=NAT を指定している場合のみ)。

Com-plete の場合:SD ファイルは Com-plete でエディタワークファイルとして使用されるため、グローバルエディタバッファプールは使用できません。使用できるのは、ローカルエディタバッファプールのみです。

IMS/TM の場合:Natural セッションは異なるリージョンで実行されることがあるため、ローカルエディタバッファプールは使用できません。使用できるのは、グローバルエディタバッファプールのみです。

SIZE - バッファプールのサイズ

ローカルバッファプールにのみ適用されます。 バッファプールのサイズ nnn を決定します。

注意:
BS2000/OSD では、SIZE は無視されます。

設定可能値 Natural バッファプールの場合、2562097151(KB)

他のバッファプールタイプの場合、1002097151(KB)

デフォルト値 256

SIZE 指定は、プロファイルパラメータ BPSIZE でダイナミックに上書きできます(TYPE=NAT を指定している場合のみ)。

CSIZE - ローカルバッファプールキャッシュのサイズ

TYPE=NAT のローカルバッファプールにのみ適用されます(Com-plete には適用されません)。CICS では、TYPE=SWAP のプールに適用されます。

バッファプールキャッシュのサイズ(KB 単位)を決定します。

注意:
BS2000/OSD では、CSIZE は無視されます。

設定可能値 01002097148(つまり、2 GB~4 KB) - データベーススペースのキャッシュの場合(C64=OFF を指定した場合)
010058720256(つまり、56 GB) - "バーを超える" キャッシュの場合(C64=ON を指定した場合)
指定した値は、データスペースキャッシュでは 4 KB 単位、メモリオブジェクトキャッシュでは 1 MB 単位で切り上げられます。 最大許容値を超える値を指定した場合、代わりに最大許容値が使用されます。
デフォルト値 0(つまり、バッファプールキャッシュは使用されません)

詳細については、「バッファプールキャッシュ」を参照してください。

CSIZE 指定は、プロファイルパラメータ BPCSIZE でダイナミックに上書きできます(TYPE=NAT を指定している場合のみ)。 バッファプールキャッシュのストレージのタイプを決定するには、サブパラメータ C64 を使用できます。

LIST - 使用するプリロードリストの名前

TYPE=NAT のローカルバッファプールにのみ適用されます。

このバッファプールに使用するプリロードリストの name を決定します。

設定可能値 1~8 文字
デフォルト値 デフォルトは空白です(つまり、プリロードリストは使用されません)。

プリロードリストの全般的な情報については、「プリロードリスト」を参照してください。 プリロードリストは SYSBPM ユーティリティで管理されます(「デバッグとモニタリング」セクションを参照)。

LIST 指定は、プロファイルパラメータ BPLIST でダイナミックに上書きできます。

TXTSIZE - バッファプールテキストセグメントのサイズ

次のタイプのローカルバッファプールに適用されます。

バッファプールテキストセグメントのサイズ n(KB 単位)を決定します。

設定可能値 1、2、4、8、12、16(KB)
デフォルト値 4

マルチユーザー環境(例えば、CICS)では、TXTSIZE 指定は、ローカルバッファプールを初期化する最初の Natural セッションにのみ影響します。

TXTSIZE 指定は、プロファイルパラメータ BPTEXT でダイナミックに上書きできます(TYPE=NAT を指定している場合のみ)。

METHOD - バッファプールのスペースを割り当てるための検索アルゴリズム

TYPE=NAT のローカルバッファプールにのみ適用されます。

バッファプールのストレージを割り当てるためのアルゴリズムを決定します。

設定可能値 S これは、ストレージを割り当てる際に選択処理が行われることを示しています。 選択処理では、バッファプールディレクトリ全体を参照し、最適なエントリを見つけるために各エントリを比較します。 このメソッドは以前はアルゴリズム 1 + 2 として知られていました。
N これは、次に使用可能な未使用スペースまたはフリースペースが使用されることを示しています。 次に使用可能なスペースの検索がラップアラウンド方式でポインタからディレクトリエントリに実行されます。 このメソッドはバッファプールキャッシュと組み合わせて使用できます。
デフォルト値 S

METHOD 指定は、プロファイルパラメータ BPMETH でダイナミックに上書きできます。

C64 - バッファプールキャッシュストレージのタイプ

z/OS でのみ、TYPE=NAT のローカルバッファプールに適用されます(Com-plete では適用されません)。

バッファプールキャッシュに使用するストレージのタイプを決定します。

設定可能値 ON

これは、"バーを超える"(つまり、64 ビットメモリ内の)メモリオブジェクトがバッファプールキャッシュに使用されることを示しています。

C64=ON は、次の前提条件を満たしている場合にのみ有効です。

  • z/ アーキテクチャハードウェア

  • オペレーティングシステム z/OS バージョン 1.2 以降

これらの前提条件を満たしていない場合、デフォルト値が使用されます。

OFF これは、データスペースがバッファプールキャッシュに使用されることを示しています。
デフォルト値 OFF

バッファプールキャッシュは、BPI のサブパラメータ CSIZE またはプロファイルパラメータ BPCSIZE がゼロ以外の値に設定されている場合にのみ使用されます。 C64 指定は、プロファイルパラメータ BPC64 でダイナミックに上書きできます。

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NTBPI マクロの例

....+....1....+....2....+....3....+....4....+....5....+....6....+....7..
         NTBPI TYPE=NAT,                                               *
               SEQ=0,                                                  *
               NAME=NATBP1
         NTBPI TYPE=NAT,                                               *
               SEQ=1,                                                  *
               NAME=NATBP2
         NTBPI TYPE=NAT,                                               *
               SEQ=2,                                                  *
               SIZE=1000,                                              *
               METHOD=N

これらの例では、複数の Natural バッファプールを定義しています。 グローバルバッファプール NATBP1 が利用できない場合、代わりにグローバルバッファプール NATBP2 が使用されます。 後者のバッファプールも利用できない場合、サイズ 1000 KB のローカルバッファプールが使用されます。

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BPI パラメータの例

BPI=(NAME=' ',SIZE=2000,METHOD=N)

プライマリバッファプールは、2000 KB のローカルバッファプールに置き換えされます。 この定義は次の説明と同等です。

BPNAME=' ',BPSIZE=2000,BPMETH=N
BPI=(SEQ=0,NAME=LBP1),BPI=(SEQ=1,NAME=LBP2),BPI=(SEQ=2,SIZE=500)

最初に、Natural は LBP1 という名前のグローバル Natural バッファプールを割り当てようとします。このバッファプールが見つからない場合、LBP2 を割り当てようとします。これも見つからない場合、サイズ 500 KB のローカルバッファプールを割り当てます。

BPI=(SEQ=0,TYPE=EDITOR,NAME=LBPE1),BPI=(SEQ=1,TYPE=EDITOR,SIZE=500)

最初に、Natural は LBPE1 という名前のグローバルエディタバッファプールを検索しようとします。このバッファプールが見つからない場合、サイズ 500 KB のローカルエディタバッファプールを割り当てます。

BPI=(TYPE=SWAP,SIZE=500,NAME=SWAPPOOL,CSIZE=2000)

サイズ 500 KB、キャッシュサイズ 2000 KB の SWAPPOOL という名前の Natural ローカルスワッププールが割り当てられます。

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