バージョン 4.2.5
 —  デバッガ  —

コマンドの概要と構文

このセクションでは、デバッグ機能を直接実行したり、デバッガ画面を操作したりするすべてのデバッガコマンドについて説明します。

ユーザー定義オペランドを指定した複雑なコマンド構造の詳細については、下記の「構文図」を参照してください。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。


すべてのデバッグコマンド

次の表に示すデバッグコマンドは、任意のデバッガ画面のコマンド行に入力することができます。 デバッグコマンドまたはサブコマンドの下線部分は最短の省略形を表します。

コマンド サブコマンド 説明
-   リストを 1 ページ下方にスクロールします。
--   リストの先頭までスクロールします。
TOP
+   リストを 1 ページ下方にスクロールします。
++   リストの末尾までスクロールします。
BOTTOM
ACTIVATE

(下記の構文

BREAKPOINT

または

BP

ブレイクポイントのメンテナンス」で説明しているように、ブレイクポイントを有効にします
SPY ブレイクポイントおよびウォッチポイントを有効にします。「スパイのメンテナンス」の「スパイの有効化」も参照してください。
WATCHPOINT

または

WP

ウォッチポイントのメンテナンス」で説明しているように、ウォッチポイントを有効にします
BM   ブレイクポイントのメンテナンス」で説明した[Breakpoint Maintenance]メニューを表示します。
BREAK   [Debug Break]ウィンドウを表示します。「ナビゲーションと情報コマンド」の「BREAK」も参照してください。
CANCEL   現在の操作をキャンセルし、変更を保存しないで画面を閉じます。
DBLOG A

または

Q

または

D

デバッガ内から DBLOG ユーティリティを呼び出します(『ユーティリティ』ドキュメントを参照)。

データベース環境を指定するには、次のいずれかのサブコマンドを使用します。

  • A = Adabas(これがデフォルトです)

  • Q = SQL

  • D = DL/I

注意:
デバッグの中断時には、上記に示したサブコマンドのいずれか 1 つを指定できます。

DEACTIVATE

または

DA

(下記の構文

BREAKPOINT

または

BP

ブレイクポイントのメンテナンス」で説明しているように、ブレイクポイントを無効にします
SPY ブレイクポイントおよびウォッチポイントを無効にします。「スパイの無効化」も参照してください。
WATCHPOINT

または

WP

ウォッチポイントのメンテナンス」で説明しているように、ウォッチポイントを無効にします
DELETE

(下記の構文

BREAKPOINT

または

BP

ブレイクポイントのメンテナンス」で説明しているように、ブレイクポイントを削除します
SPY ブレイクポイントおよびウォッチポイントを削除します。「スパイの削除」も参照してください。
WATCHPOINT

または

WP

ウォッチポイントのメンテナンス」で説明しているように、ウォッチポイントを削除します
ENVIRONMENT 指定したデバッグ環境を削除します。「デバッグ環境の削除」も参照してください。
DISPLAY

(下記の構文

BREAKPOINT

または

BP

ブレイクポイントのメンテナンス」で説明しているように、ブレイクポイントを表示します
SPY ブレイクポイントおよびウォッチポイントを表示します。「スパイの表示」も参照してください。
WATCHPOINT

または

WP

ウォッチポイントのメンテナンス」で説明しているように、ウォッチポイントを表示します
CALL アプリケーションの実行時に呼び出した Natural オブジェクトの統計を表示します。「呼び出されたオブジェクトの表示」も参照してください。
EXEC 呼び出された Natural オブジェクトの実行されたステートメント行の統計を表示します。「実行されたステートメント行の表示」も参照してください。
HEXADECIMAL 変数の内容を 16 進形式で表示します。
NOCALL アプリケーションの実行時に呼び出されなかった Natural オブジェクトの統計を表示します。「呼び出されなかったオブジェクトの表示」も参照してください。
NOEXEC 呼び出された Natural オブジェクトの実行されなかったステートメント行の統計を表示します。「実行されなかったステートメント行の表示」も参照してください。
OBJECT オブジェクトの呼び出しの頻度に関する統計を表示します。「すべてのオブジェクトの表示」も参照してください。
STATEMENT 呼び出された Natural オブジェクトの実行されたステートメント行と実行されなかったステートメント行の統計を表示します。「すべてのステートメント行の表示」を参照してください。
VARIABLE 変数のメンテナンス」で説明しているように、中断された Natural オブジェクトの変数を表示します
XSTATISTICS 実行統計の概要を表示します。「ステートメント実行統計の表示」も参照してください。
EM   デバッグ環境のメンテナンス」で説明しているように、[Debug Environment Maintenance]メニューを表示します。
ESCAPE BOTTOM ループの処理を停止し、ループ後の最初のステートメントにエスケープします。「実行制御コマンド」の「ESCAPE BOTTOM」を参照してください。
ROUTINE 中断された Natural オブジェクトの処理を停止し、可能な場合は、別のオブジェクトで処理を続行します。「実行制御コマンド」の「ESCAPE ROUTINE」を参照してください。
EXIT   現在の画面を終了します。「実行制御コマンド」の「EXIT」を参照してください。
FLIP   2 つの PF キー行(PF1PF12 および PF13PF24)の表示を相互に切り替えます。
GO   中断された Natural オブジェクトの実行に制御を戻します。「実行制御コマンド」の「GO」を参照してください。
LAST   最後に入力されたコマンドを表示します。 最後の 3 つのコマンドは保存されており、再度呼び出すことができます。
LEFT   ソースコードリストの左側に移動します。
LIST

(下記の構文

  オブジェクトのソースコードを表示します。
BREAK 現在のブレイクでオブジェクトソースを表示します。 関連するステートメント行が強調表示されます。
LASTLINE 現在のブレイクの前に最後に実行された行で、オブジェクトソースを表示します。
LOAD

(下記の構文

ENVIRONMENT 指定されたデバッグ環境をロードします。「デバッグ環境のロード」を参照してください。
MENU   デバッグメインメニューを表示します。
MODIFY

(下記の構文

BREAKPOINT

または

BP

ブレイクポイントのメンテナンス」で説明しているように、ブレイクポイントを変更します
SPY [Modify Breakpoint]または[Modify Watchpoint]画面を表示します。「スパイのメンテナンス」の「スパイの変更」も参照してください。
WATCHPOINT

または

WP

ウォッチポイントのメンテナンス」で説明しているように、ウォッチポイントを変更します
HEXADECIMAL 16 進形式で示された変数の内容を変更します。
VARIABLE 変数の変更」で説明しているように、変更のために[Display Variable]画面を表示します。
NEXT   ブレイクポイントまたはウォッチポイントに指定された次のコマンドを実行します。
OBJCHAIN   さまざまなプログラムレベルで実行されたオブジェクトを表示します。「ナビゲーションと情報コマンド」の「OBJCHAIN」を参照してください。
ON

または

OFF

  テストモードをオンまたはオフに切り替えます。 「テストモードのオンとオフの切り替え」も参照してください。
PRINT

(下記の構文

CALL アプリケーションの実行時に呼び出した Natural オブジェクトの統計を出力します。「呼び出されたオブジェクトの表示」も参照してください。
EXEC 呼び出された Natural オブジェクトの実行されたステートメント行の統計を出力します。「実行されたステートメント行の表示」も参照してください。
NOCALL アプリケーションの実行時に呼び出されなかった Natural オブジェクトの統計を出力します。「呼び出されなかったオブジェクトの表示」も参照してください。
NOEXEC 呼び出された Natural オブジェクトの実行されなかったステートメント行の 統計を出力します。「実行されなかったステートメント行の表示」も参照してください。
OBJECT オブジェクトの呼び出しの頻度に関する統計を出力します。「すべてのオブジェクトの表示」も参照してください。
STATEMENT 呼び出された Natural オブジェクトの実行されたステートメント行と実行されなかったステートメント行の統計を出力します。「すべてのステートメント行の表示」も参照してください。
XSTATISTICS 実行されたステートメント行の統計を出力します。「ステートメント実行統計の表示」も参照してください。
PROFILE   ナビゲーションと情報コマンド」で説明しているように、デバッガのプロファイルを変更できる[User Profile]画面を表示します。
RESET

(下記の構文

ENVIRONMENT 現在のデバッグ環境をリセットします。「デバッグ環境のリセット」を参照してください。
RIGHT   ソースコードリストの右側に移動します。
RUN   テストモードをオフに切り替えて、プログラムの実行を続行します。
SAVE

(下記の構文

ENVIRONMENT 現在の環境をリセットして、デバッグの指定を保存します。 「デバッグ環境の保存」も参照してください。
SCAN ABS [List object source]機能の使用時にのみ適用されます(「オブジェクトソースのリスト」を参照)。

オブジェクトのソースコードにある値を検索します。下記の「ナビゲーションと情報コマンド」と「構文図」の「SCAN」を参照してください。

SCREEN   オブジェクトの中断時に入力すると、中断された Natural オブジェクトの現在の画面出力が表示されます。 Enter キーを押すと、デバッグモードに戻ります。
SET

(下記の構文

BREAKPOINT

または

BP

ブレイクポイントのメンテナンス」で説明した[Set Breakpoint]画面を表示します。
CALL ON

または

CALL OFF

コール統計のメンテナンス」で説明しているように、コール統計を有効または無効にします。
OBJECT デバッガに対して指定されたデフォルトのオブジェクトを変更します。 「ナビゲーションと情報コマンド」の「SET OBJECT」も参照してください。
WATCHPOINT

または

WP

ウォッチポイントのメンテナンス」で説明した[Set Watchpoint]画面を表示します。
XSTATISTICS ON

または

XSTATISTICS COUNT

または

XSTATISTICS OFF

ステートメント実行統計の設定」で説明しているように、ステートメント実行統計を有効(ON または COUNT)または無効(OFF)にします。
SM   スパイのメンテナンス」で説明した[Spy Maintenance]メニューを表示します。
STACK   Natural スタックの最上位にあるエントリの内容を表示します。「ナビゲーションと情報コマンド」の「STACK」を参照してください。
STEP [n] コマンドで指定した実行ステートメントの数(n)に対して、中断された Natural オブジェクトの処理を続行します。 n を指定しない場合、1 つの実行ステートメントがデフォルトでスキップされます。 「実行制御コマンド」の「STEP」も参照してください。
SKIPSUBLEVEL [n] 下位レベルのプログラムに入らずに、Natural オブジェクトのステップモード処理を続行します。 レベル番号(n)を指定できます。 「実行制御コマンド」の「SKIPSUBLEVEL」も参照してください。
STOP   デバッガと中断された Natural オブジェクトの両方を終了します。NEXT プロンプトが表示されます。
SYSVARS   システム変数(データベース関連システム変数を除く)の制限セットの現在値を表示します。 「[Display Variables]」も参照してください。
TEST ON

または

TEST OFF

  テストモードをオンまたはオフに切り替えます。 「テストモードのオンとオフの切り替え」も参照してください。
WM   ウォッチポイントのメンテナンス」で説明した[Watchpoint Maintenance]メニューを表示します。

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構文図

次に示す構文図は、複雑なコマンドシーケンスを示しています。

構文の説明で使用されている記号の詳細については、『システムコマンド』ドキュメントの「システムコマンド構文」を参照してください。

わかりやすくするために、次の構文図では同義のキーワードを省略しています。 キーワードの下線部分は、入力可能な省略形を表します。

有効なシノニム:

キーワード シノニム
BREAKPOINT BP
DEACTIVATE DA
WATCHPOINT WP

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

ACTIVATE

ACTIVATE

SPY

name

number
BREAKPOINT [ object ] [ line ]
WATCHPOINT

[ object ]variable

DEACTIVATE

DEACTIVATE

SPY

name

number
BREAKPOINT [ object ] [ line ]
WATCHPOINT

[object]variable

DELETE

DELETE

SPY

name

number
BREAKPOINT [ object ] [ line ]
WATCHPOINT

[ object ] variable

XSTATISTICS

[ library ] object

ENVIRONMENT [ name ]

DISPLAY

DISPLAY

SPY

name

number
BREAKPOINT [ object ] [ line ]
WATCHPOINT

[ object ] variable

CALL

[ library ] object

OBJECT
NOCALL
XSTATISTICS
STATEMENT
EXEC
NOEXEC
VARIABLE

variable-name [index-specification],...

HEXADECIMAL

LIST

LIST

LASTLINE

BREAK
[ object ] line

LOAD

LOAD ENVIRONMENT[ name]

MODIFY

MODIFY

SPY

name

number
BREAKPOINT [ object ] [ line ]
WATCHPOINT

[ object ] variable

VARIABLE

variable [ = new value ]

HEXADECIMAL

PRINT

PRINT

CALL

[ library ] object

OBJECT
NOCALL
XSTATISTICS
STATEMENT
EXEC
NOEXEC

RESET

RESET ENVIRONMENT [ name ]

SAVE

SAVE ENVIRONMENT [ name ]  

SET

SET

OBJECT   object    

BREAKPOINT   object

line

label
WATCHPOINT

[ object ]variable

CALL

OFF

 
ON
XSTATISTICS

OFF

[ library ] object

ON
COUNT

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