このセクションでは、デバッグ機能を直接実行したり、デバッガ画面を操作したりするすべてのデバッガコマンドについて説明します。
ユーザー定義オペランドを指定した複雑なコマンド構造の詳細については、下記の「構文図」を参照してください。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
次の表に示すデバッグコマンドは、任意のデバッガ画面のコマンド行に入力することができます。 デバッグコマンドまたはサブコマンドの下線部分は最短の省略形を表します。
コマンド | サブコマンド | 説明 |
---|---|---|
- |
リストを 1 ページ下方にスクロールします。 | |
-- |
リストの先頭までスクロールします。 | |
TOP |
||
+ |
リストを 1 ページ下方にスクロールします。 | |
++ | リストの末尾までスクロールします。 | |
BOTTOM |
||
ACTIVATE
(下記の構文) |
BREAKPOINT
または
|
「ブレイクポイントのメンテナンス」で説明しているように、ブレイクポイントを有効にします。 |
SPY |
ブレイクポイントおよびウォッチポイントを有効にします。「スパイのメンテナンス」の「スパイの有効化」も参照してください。 | |
WATCHPOINT
または
|
「ウォッチポイントのメンテナンス」で説明しているように、ウォッチポイントを有効にします。 | |
BM |
「ブレイクポイントのメンテナンス」で説明した[Breakpoint Maintenance]メニューを表示します。 | |
BREAK |
[Debug Break]ウィンドウを表示します。「ナビゲーションと情報コマンド」の「BREAK 」も参照してください。
|
|
CANCEL |
現在の操作をキャンセルし、変更を保存しないで画面を閉じます。 | |
DBLOG |
A
または
または
|
デバッガ内から DBLOG ユーティリティを呼び出します(『ユーティリティ』ドキュメントを参照)。
データベース環境を指定するには、次のいずれかのサブコマンドを使用します。
注意: |
DEACTIVATE
または
(下記の構文) |
BREAKPOINT
または
|
「ブレイクポイントのメンテナンス」で説明しているように、ブレイクポイントを無効にします。 |
SPY |
ブレイクポイントおよびウォッチポイントを無効にします。「スパイの無効化」も参照してください。 | |
WATCHPOINT
または
|
「ウォッチポイントのメンテナンス」で説明しているように、ウォッチポイントを無効にします。 | |
DELETE
(下記の構文) |
BREAKPOINT
または
|
「ブレイクポイントのメンテナンス」で説明しているように、ブレイクポイントを削除します。 |
SPY |
ブレイクポイントおよびウォッチポイントを削除します。「スパイの削除」も参照してください。 | |
WATCHPOINT
または
|
「ウォッチポイントのメンテナンス」で説明しているように、ウォッチポイントを削除します。 | |
ENVIRONMENT |
指定したデバッグ環境を削除します。「デバッグ環境の削除」も参照してください。 | |
DISPLAY
(下記の構文) |
BREAKPOINT
または
|
「ブレイクポイントのメンテナンス」で説明しているように、ブレイクポイントを表示します。 |
SPY |
ブレイクポイントおよびウォッチポイントを表示します。「スパイの表示」も参照してください。 | |
WATCHPOINT
または
|
「ウォッチポイントのメンテナンス」で説明しているように、ウォッチポイントを表示します。 | |
CALL |
アプリケーションの実行時に呼び出した Natural オブジェクトの統計を表示します。「呼び出されたオブジェクトの表示」も参照してください。 | |
EXEC |
呼び出された Natural オブジェクトの実行されたステートメント行の統計を表示します。「実行されたステートメント行の表示」も参照してください。 | |
HEXADECIMAL |
変数の内容を 16 進形式で表示します。 | |
NOCALL |
アプリケーションの実行時に呼び出されなかった Natural オブジェクトの統計を表示します。「呼び出されなかったオブジェクトの表示」も参照してください。 | |
NOEXEC |
呼び出された Natural オブジェクトの実行されなかったステートメント行の統計を表示します。「実行されなかったステートメント行の表示」も参照してください。 | |
OBJECT |
オブジェクトの呼び出しの頻度に関する統計を表示します。「すべてのオブジェクトの表示」も参照してください。 | |
STATEMENT |
呼び出された Natural オブジェクトの実行されたステートメント行と実行されなかったステートメント行の統計を表示します。「すべてのステートメント行の表示」を参照してください。 | |
VARIABLE |
「変数のメンテナンス」で説明しているように、中断された Natural オブジェクトの変数を表示します。 | |
XSTATISTICS |
実行統計の概要を表示します。「ステートメント実行統計の表示」も参照してください。 | |
EM |
「デバッグ環境のメンテナンス」で説明しているように、[Debug Environment Maintenance]メニューを表示します。 | |
ESCAPE |
BOTTOM |
ループの処理を停止し、ループ後の最初のステートメントにエスケープします。「実行制御コマンド」の「ESCAPE BOTTOM 」を参照してください。
|
ROUTINE |
中断された Natural オブジェクトの処理を停止し、可能な場合は、別のオブジェクトで処理を続行します。「実行制御コマンド」の「ESCAPE ROUTINE 」を参照してください。
|
|
EXIT |
現在の画面を終了します。「実行制御コマンド」の「EXIT 」を参照してください。
|
|
FLIP |
2 つの PF キー行(PF1~PF12 および PF13~PF24)の表示を相互に切り替えます。 | |
GO |
中断された Natural オブジェクトの実行に制御を戻します。「実行制御コマンド」の「GO 」を参照してください。
|
|
LAST |
最後に入力されたコマンドを表示します。 最後の 3 つのコマンドは保存されており、再度呼び出すことができます。 | |
LEFT |
ソースコードリストの左側に移動します。 | |
LIST
(下記の構文) |
オブジェクトのソースコードを表示します。 | |
BREAK |
現在のブレイクでオブジェクトソースを表示します。 関連するステートメント行が強調表示されます。 | |
LASTLINE |
現在のブレイクの前に最後に実行された行で、オブジェクトソースを表示します。 | |
LOAD
(下記の構文) |
ENVIRONMENT |
指定されたデバッグ環境をロードします。「デバッグ環境のロード」を参照してください。 |
MENU |
デバッグメインメニューを表示します。 | |
MODIFY
(下記の構文) |
BREAKPOINT
または
|
「ブレイクポイントのメンテナンス」で説明しているように、ブレイクポイントを変更します。 |
SPY |
[Modify Breakpoint]または[Modify Watchpoint]画面を表示します。「スパイのメンテナンス」の「スパイの変更」も参照してください。 | |
WATCHPOINT
または
|
「ウォッチポイントのメンテナンス」で説明しているように、ウォッチポイントを変更します。 | |
HEXADECIMAL |
16 進形式で示された変数の内容を変更します。 | |
VARIABLE |
「変数の変更」で説明しているように、変更のために[Display Variable]画面を表示します。 | |
NEXT |
ブレイクポイントまたはウォッチポイントに指定された次のコマンドを実行します。 | |
OBJCHAIN
|
さまざまなプログラムレベルで実行されたオブジェクトを表示します。「ナビゲーションと情報コマンド」の「OBJCHAIN 」を参照してください。
|
|
ON
または
|
テストモードをオンまたはオフに切り替えます。 「テストモードのオンとオフの切り替え」も参照してください。 | |
PRINT
(下記の構文) |
CALL |
アプリケーションの実行時に呼び出した Natural オブジェクトの統計を出力します。「呼び出されたオブジェクトの表示」も参照してください。 |
EXEC |
呼び出された Natural オブジェクトの実行されたステートメント行の統計を出力します。「実行されたステートメント行の表示」も参照してください。 | |
NOCALL |
アプリケーションの実行時に呼び出されなかった Natural オブジェクトの統計を出力します。「呼び出されなかったオブジェクトの表示」も参照してください。 | |
NOEXEC |
呼び出された Natural オブジェクトの実行されなかったステートメント行の 統計を出力します。「実行されなかったステートメント行の表示」も参照してください。 | |
OBJECT |
オブジェクトの呼び出しの頻度に関する統計を出力します。「すべてのオブジェクトの表示」も参照してください。 | |
STATEMENT |
呼び出された Natural オブジェクトの実行されたステートメント行と実行されなかったステートメント行の統計を出力します。「すべてのステートメント行の表示」も参照してください。 | |
XSTATISTICS |
実行されたステートメント行の統計を出力します。「ステートメント実行統計の表示」も参照してください。 | |
PROFILE |
「ナビゲーションと情報コマンド」で説明しているように、デバッガのプロファイルを変更できる[User Profile]画面を表示します。 | |
RESET
(下記の構文) |
ENVIRONMENT |
現在のデバッグ環境をリセットします。「デバッグ環境のリセット」を参照してください。 |
RIGHT |
ソースコードリストの右側に移動します。 | |
RUN |
テストモードをオフに切り替えて、プログラムの実行を続行します。 | |
SAVE
(下記の構文) |
ENVIRONMENT |
現在の環境をリセットして、デバッグの指定を保存します。 「デバッグ環境の保存」も参照してください。 |
SCAN |
ABS |
機能の使用時にのみ適用されます(「オブジェクトソースのリスト」を参照)。
オブジェクトのソースコードにある値を検索します。下記の「ナビゲーションと情報コマンド」と「構文図」の「 |
SCREEN |
オブジェクトの中断時に入力すると、中断された Natural オブジェクトの現在の画面出力が表示されます。 Enter キーを押すと、デバッグモードに戻ります。 | |
SET
(下記の構文) |
BREAKPOINT
または
|
「ブレイクポイントのメンテナンス」で説明した[Set Breakpoint]画面を表示します。 |
CALL ON
または
|
「コール統計のメンテナンス」で説明しているように、コール統計を有効または無効にします。 | |
OBJECT |
デバッガに対して指定されたデフォルトのオブジェクトを変更します。 「ナビゲーションと情報コマンド」の「SET OBJECT 」も参照してください。
|
|
WATCHPOINT
または
|
「ウォッチポイントのメンテナンス」で説明した[Set Watchpoint]画面を表示します。 | |
XSTATISTICS ON
または
または
|
「ステートメント実行統計の設定」で説明しているように、ステートメント実行統計を有効(ON または COUNT )または無効(OFF )にします。
|
|
SM |
「スパイのメンテナンス」で説明した[Spy Maintenance]メニューを表示します。 | |
STACK |
Natural スタックの最上位にあるエントリの内容を表示します。「ナビゲーションと情報コマンド」の「STACK 」を参照してください。
|
|
STEP
|
[n ]
|
コマンドで指定した実行ステートメントの数(n)に対して、中断された Natural オブジェクトの処理を続行します。 n を指定しない場合、1 つの実行ステートメントがデフォルトでスキップされます。 「実行制御コマンド」の「STEP 」も参照してください。
|
SKIPSUBLEVEL [n ]
|
下位レベルのプログラムに入らずに、Natural オブジェクトのステップモード処理を続行します。 レベル番号(n)を指定できます。 「実行制御コマンド」の「SKIPSUBLEVEL 」も参照してください。
|
|
STOP |
デバッガと中断された Natural オブジェクトの両方を終了します。NEXT プロンプトが表示されます。 | |
SYSVARS |
システム変数(データベース関連システム変数を除く)の制限セットの現在値を表示します。 「[Display Variables]」も参照してください。 | |
TEST ON
または
|
テストモードをオンまたはオフに切り替えます。 「テストモードのオンとオフの切り替え」も参照してください。 | |
WM |
「ウォッチポイントのメンテナンス」で説明した[Watchpoint Maintenance]メニューを表示します。 |
次に示す構文図は、複雑なコマンドシーケンスを示しています。
構文の説明で使用されている記号の詳細については、『システムコマンド』ドキュメントの「システムコマンド構文」を参照してください。
わかりやすくするために、次の構文図では同義のキーワードを省略しています。 キーワードの下線部分は、入力可能な省略形を表します。
有効なシノニム:
キーワード | シノニム |
---|---|
BREAKPOINT |
BP |
DEACTIVATE |
DA |
WATCHPOINT |
WP |
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
ACTIVATE |
SPY |
name | ||||||
number | ||||||||
BREAKPOINT |
[ object ] [ line ] |
|||||||
WATCHPOINT |
[ object ]variable |
DEACTIVATE |
SPY |
name | ||||||
number | ||||||||
BREAKPOINT |
[ object ] [ line ] | |||||||
WATCHPOINT |
[object]variable |
DELETE |
SPY |
name | ||||||
number | ||||||||
BREAKPOINT |
[ object ] [ line ] | |||||||
WATCHPOINT |
[ object ] variable | |||||||
XSTATISTICS |
[ library ] object | |||||||
ENVIRONMENT |
[ name ] |
DISPLAY
|
SPY |
name | ||||||
number | ||||||||
BREAKPOINT |
[ object ] [ line ] | |||||||
WATCHPOINT |
[ object ] variable | |||||||
CALL |
[ library ] object | |||||||
OBJECT |
||||||||
NOCALL |
||||||||
XSTATISTICS |
||||||||
STATEMENT |
||||||||
EXEC |
||||||||
NOEXEC |
||||||||
VARIABLE |
variable-name [index-specification],... | |||||||
HEXADECIMAL |
LIST |
LASTLINE |
||
BREAK |
|||
[ object ] line |
LOAD ENVIRONMENT [ name] |
MODIFY |
SPY |
name | ||||||
number | ||||||||
BREAKPOINT |
[ object ] [ line ] |
|||||||
WATCHPOINT |
[ object ] variable | |||||||
VARIABLE |
variable [ = new value ] | |||||||
HEXADECIMAL |
PRINT |
CALL |
[ library ] object | ||||
OBJECT
|
||||||
NOCALL
|
||||||
XSTATISTICS
|
||||||
STATEMENT
|
||||||
EXEC
|
||||||
NOEXEC
|
RESET ENVIRONMENT [ name ]
|
SAVE ENVIRONMENT [ name ]
|
SET |
OBJECT |
object | ||||||||
BREAKPOINT |
object | line | ||||||||
label | ||||||||||
WATCHPOINT |
[ object ]variable | |||||||||
CALL |
OFF |
|||||||||
ON |
||||||||||
XSTATISTICS |
OFF |
[ library ] object | ||||||||
ON |
||||||||||
COUNT |