この機能は、アプリケーションの実行時に呼び出された Natural オブジェクトの統計情報や、オブジェクトが呼び出された回数の情報を取得するために使用します。 コール統計は、デバッグ環境のリセット後に削除されます。
Call statistics maintenance 機能を呼び出すには
デバッグメインメニューでファンクションコード「C
」を入力します。
または:
次のダイレクトコマンドを入力します。
CS
[Call Statistics Maintenance]メニューが表示されます。
[Call Statistics Maintenance]メニューの機能については、次のセクションで説明します。すべての出力機能については「オブジェクトの出力」で説明します。
「テストモードのオンとオフの切り替え」を参照してください。
[Call statistics]を ON
に設定して Natural オブジェクトを実行すると、特定のオブジェクトに対するすべての呼び出しがカウントされて、処理結果の統計を後で表示または出力することができます。
コール統計を ON または OFF に設定するには
[Call Statistics Maintenance]メニューで、ファンクションコード「C
」を入力してコール統計を有効または無効に切り替えます。
または:
次のいずれかのダイレクトコマンドを入力します。
SET CALL ON
または
SET CALL OFF
注意:
機能をオフに切り替えてコール統計が作成されなかった場合、または、デバッグ環境のリセットによってコール統計が削除された場合、ステートメントの実行統計用に保存された情報(「ステートメント実行統計のメンテナンス」を参照)が表示に使用されます。 この情報により、アプリケーションの実行時に呼び出されなかった Natural オブジェクトを検出できます。
この機能では、ライブラリに含まれているすべてのオブジェクトの呼び出しの頻度が概要として表示されます。
ライブラリにあるすべてのオブジェクトの呼び出しの頻度を表示するには
[Call Statistics Maintenance]メニューで、ファンクションコード「1
」とライブラリ名を入力します。
または:
次のダイレクトコマンドを入力します。
DISPLAY OBJECT library
「コマンドの概要と構文」で DISPLAY
の構文も参照してください。
ライブラリ名を指定していない場合は、現在ログオンしているライブラリがデフォルトで使用されます。
[Display Called Objects]のサンプル画面に似ている[Display Call Statistics]画面が表示されます。
[Display Call Statistics]画面には、指定したライブラリ内のすべてのオブジェクトがリストされ、右側の[Calls]列には呼び出しの頻度が示されます。 FETCH
または CALLNAT
などの呼び出しステートメントごとに、オブジェクト名の付いたエントリとカウンタ変数がデバッグバッファに書き込まれます。 次に、対応するオブジェクトの呼び出しごとに、このカウンタが加算されていきます。
この機能で表示される画面は[Display Call Statistics]画面に対応していますが、呼び出されたオブジェクトのみが表示されます。
ライブラリの呼び出されたオブジェクトを表示するには
[Call Statistics Maintenance]メニューで、ファンクションコード「2
」とライブラリ名を入力します。
または:
次のダイレクトコマンドを入力します。
DISPLAY CALL library
「コマンドの概要と構文」で DISPLAY
の構文も参照してください。
[Display Called Objects]画面が表示されます。
16:06:53 ***** NATURAL TEST UTILITIES ***** 2002-02-15 Test mode ON - Display Called Objects - Object All Object Library Type DBID FNR S/C Ver Cat Date Time Calls *_______ SAG_____ MAINPGM SAG Program 10 32 S/C 3.1 2002-02-15 11:51 1 SUBPGM SAG Subprogram 10 32 S/C 3.1 2002-02-15 11:50 3 EMP-PGM SAG Program 10 32 S/C 3.1 2002-01-22 11:49 2 EMPLIND SAG Program 10 32 S/C 3.1 2001-08-13 11:18 1 |
ライブラリ名を指定していない場合は、現在ログオンしているライブラリがデフォルトで使用されます。
この機能で表示される画面は[Display Call Statistics]画面に対応していますが、呼び出されなかったオブジェクトのみが表示されます。
呼び出されなかったオブジェクトを表示するには
[Call Statistics Maintenance]メニューで、ファンクションコード「3
」とライブラリ名を入力します。
または:
次のダイレクトコマンドを入力します。
DISPLAY NOCALL library
「コマンドの概要と構文」で DISPLAY
の構文も参照してください。
ライブラリ名を指定していない場合は、現在ログオンしているライブラリがデフォルトで使用されます。
サンプル画面については、上記の「呼び出されたオブジェクトの表示」を参照してください。
出力機能では、コール統計の生成リストをプリンタに直接送信したり、リストを PC にダウンロードしたりすることができます。 デバッガの[User Profile]画面で出力デバイスとしてプリンタを指定します。 この画面を表示するには、デバッガコマンド PROFILE
を使用します(「ナビゲーションと情報コマンド」を参照)。
ライブラリ名を指定していない場合は、現在ログオンしているライブラリがデフォルトで使用されます。
下記の「出力オプション」に示すように、いずれかの出力機能を実行するには、[Call Statistics Maintenance]メニューでファンクションコードを入力するか、ダイレクトコマンドを入力します。
出力機能 | ファンクションコード | ダイレクトコマンド |
---|---|---|
すべてのオブジェクト | PRINT OBJECT library |
|
呼び出されたオブジェクト | PRINT CALL library |
|
呼び出されなかったオブジェクト | PRINT NOCALL library |
「コマンドの概要と構文」で PRINT
の構文も参照してください。
「バッチ処理」の「バッチでの統計の生成と出力の例」
サイトに Entire Connection と Natural Connection がインストールされている場合は、次の手順で説明するように、統計リストを PC にダウンロードできます。
リストを PC にダウンロードするには
セッションの開始時に、次のようにプロファイルパラメータ PRINT
を指定します。
PRINT=((1),AM=PC)
セッションの開始後、次の端末コマンドを使用して PC 接続をアクティブにします
%+
デバッガを呼び出して有効にします。
デバッガコマンド PROFILE
を入力して、[User Profile]画面を表示します(「ナビゲーションと情報コマンド」を参照)。
[User Profile]画面の[Output device]フィールドで、現在のエントリを PCPRNT01
に変更し、PF3(Exit)キーを押してこの設定を保存します。
機能を有効にして、デバッガで統計データを収集するアプリケーションを実行します。
統計画面で、出力機能を選択します。
表示された[Entire Connection]ウィンドウで、出力ファイルと PC ディレクトリを指定できます。