バージョン 4.2.5
 —  デバッガ  —

実行制御コマンド

このセクションでは、デバッグセッションでプログラムフローを制御するためにデバッガで提供されているダイレクトコマンドについて説明します。 デバッガで使用できるすべてのコマンドの概要については、「コマンドの概要と構文」を参照してください。

次に挙げるコマンドは、デバッガがプログラムの実行を中断する場合にのみ適用されます。


ESCAPE BOTTOM

このコマンドを使用できるのは、処理ループ内で Natural オブジェクトが中断された場合のみです。

このコマンドを入力すると、中断された Natural オブジェクトが、処理ループに続く最初のステートメントで続行されます。

注意:
このコマンドを Natural Security で禁止できます。『Natural Security』ドキュメントの「Components of an Environment Profile」に説明があります。

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ESCAPE ROUTINE

このコマンドを入力すると、中断された Natural オブジェクトの処理が停止されて、中断された Natural オブジェクトを呼び出したオブジェクトで処理が続行されます。この処理は、対応する CALLNATPERFORM、または FETCH RETURN ステートメントに続くステートメントで続行されます。

コマンド ESCAPE ROUTINE をメインプログラムに適用すると、Natural はプログラムを終了してコマンドモードに戻ります。

注意:
このコマンドを Natural Security で禁止できます。『Natural Security』ドキュメントの「Components of an Environment Profile」に説明があります。

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EXIT

デバッグメインメニューを表示しているときに終了機能を実行するには、PF3(Exit)キーを押すか、実行制御コマンド EXIT を入力します。デバッガをダイレクトコマンド TEST で呼び出した場合、デバッガは呼び出し元のプログラム(つまり、次に続行される中断された Natural オブジェクト)に戻るか、コマンドプロンプトに戻ります。また、端末コマンド %<TEST で呼び出した場合は、対応する入力フィールドに戻ります。 ただし、ブレイクポイントまたはウォッチポイントが現在アクティブである場合、このブレイクポイントまたはウォッチポイントの次のコマンドが実行されます。

デバッグメインメニューが表示されていないときに、ダイレクトコマンド EXIT を入力したり、PF3(Exit)キーを押したりすると、現在の機能が終了されて、デバッグセッションの前の手順に戻ります。

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GO

ダイレクトコマンド GO を入力すると(または PF14 キーを押すと)、デバッガは中断された Natural オブジェクトの実行に制御を戻します。 Natural オブジェクトが中断された時点でブレイクポイントまたはウォッチポイントがアクティブであった場合、このブレイクまたはウォッチポイントの残りのコマンドは実行されません

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NEXT

ダイレクトコマンド NEXT を入力すると(または PF13 キーを押すと)、ブレイクポイントまたはウォッチポイントに指定した次のコマンドが実行されます。 その他にコマンドを指定していない場合、プログラムの実行が続行されます。

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RUN

ダイレクトコマンド RUN を入力すると、テストモードがオフに切り替えられ、プログラムの実行が続行されます。ブレイクポイントとウォッチポイントがそれ以上調べられることはありません。

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STEP

ダイレクトコマンド STEP を入力すると、n 実行ステートメントに対して、中断された Natural オブジェクトが続行されます。 n のデフォルト値は 1 です。

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STEP SKIPSUBLEVEL

別のオブジェクトを呼び出すステートメント(例えば、CALLNAT)に対してダイレクトコマンド STEP SKIPSUBLEVEL を入力すると、呼び出されたオブジェクト内で最初に実行されたステートメントではなく、現在のオブジェクト内にある次の実行ステートメントで処理が続行されます。

このコマンドが別のオブジェクトを呼び出さないステートメントに適用されると、デバッガは、コマンド STEP が入力された場合と同様に動作します。

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STEP SKIPSUBLEVEL n

コマンド STEP SKIPSUBLEVEL では、上位レベルの数値 n を指定できます。 ステップモードは、指定されたレベルの次のオブジェクト内で続行されます。 例:レベル 4 のオブジェクトに STEP SKIPSUBLEVEL 2 を入力すると、レベル 2 のオブジェクトでステップモードが続行されます。

ナビゲーションと情報コマンド」で説明しているように、オブジェクトレベル情報は、コマンド OBJCHAIN で取得することができます。

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STOP

ダイレクトコマンド STOP を入力すると、デバッガと中断された Natural オブジェクトが両方とも終了されます。

注意:
このコマンドを Natural Security で禁止できます。『Natural Security』ドキュメントの「Components of an Environment Profile」に説明があります。

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