バージョン 4.2.5
 —  デバッガ  —

ステートメント実行統計のメンテナンス

この機能は、呼び出された Natural オブジェクトのどのステートメント行が実行されたかについての統計情報を取得します。 また、オブジェクトが呼び出された回数と、ステートメント行が実行された回数も示します。

ステートメントの実行統計は、以下の目的に使用することができます。

Start of instruction setStatement execution statistics maintenance 機能を呼び出すには

[Statement Execution Statistics Maintenance]メニューの機能については、次のセクションで説明します。すべての出力機能については「出力ステートメント」で説明します。


テストモードを ON/OFF に設定

テストモードのオンとオフの切り替え」を参照してください。

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ステートメント実行統計の設定 ON/OFF/COUNT

この機能は、Natural オブジェクトの実行されたステートメント行に関する統計を有効にします。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

セットアップオプション

[Statement execution statistics]ON または COUNT に設定して、Natural オブジェクトを実行すると、特定のオブジェクト内で実行されたすべてのステートメント行が統計レポートにリストされます。

オプション ON を指定すると特定のステートメント行が実行されたかどうかのみが記録され、オプション COUNT を指定するとステートメント行が実行された回数がカウントされます。 ライブラリとオブジェクト名を指定して、ステートメントの実行統計を目的の Natural オブジェクトに制限することができます。 デフォルトでは、現在のライブラリにあるすべてのオブジェクトの統計が収集されます。 アスタリスク(*)表記を使用することもできます。

ステートメント実行統計を ON から COUNT に、またはその逆に切り替えても、既存の統計は影響を受けません。つまり、ON または COUNT のステータスは維持されます。

収集された統計データは、デバッグバッファに格納されます。 Natural オブジェクトの統計情報の保存に必要な容量は、次の式で計算します。

[Statement execution statistics]ON に設定した場合:ソースの行数 / 8 + 100 バイト
[Statement execution statistics]COUNT に設定した場合:ソースの行数 * 4 + 100 バイト

行の挿入または削除で Natural オブジェクトを変更し、STOW の実行前にオブジェクト行の行番号を再設定しなかった場合、オブジェクトの統計に必要な容量が大きくなる可能性があります。 この問題を回避するには、エディタプロファイルで[Auto Renumber]Y(Yes)に設定するか(『エディタ』ドキュメントの「エディタプロファイル」を参照)、[Renumber source-codes lines]オプションを有効(これがデフォルトです)にしてシステムコマンド CATALL を使用します(『システムコマンド』ドキュメントを参照)。

デバッガコマンド PROFILE(「ナビゲーションと情報コマンド」を参照)を使用して、デバッグバッファのサイズを制限できます。 [Statement execution statistics]COUNT に設定した場合、8000 ステートメント行を超えるオブジェクトに関しては、ステートメント実行統計が収集されません。

ステートメント実行統計はデバッグ環境の一部であり、したがって、ダイレクトコマンドの SAVE ENVIRONMENTLOAD ENVIRONMENT の影響を受けます(「デバッグ環境のメンテナンス」も参照)。

統計の有効化と無効化

このセクションでは、ステートメント実行統計を有効または無効にする手順を説明します。

ライブラリまたはオブジェクト名、あるいはその両方を指定して、ステートメントの実行統計を目的の Natural オブジェクトに制限することができます。 デフォルトでは、現在のライブラリにあるすべてのオブジェクトの統計が収集されます。 アスタリスク(*)表記を使用することもできます。

Start of instruction set ステートメント実行統計を有効にするには

ライブラリまたはオブジェクト、あるいはその両方を指定しない場合は、現在のライブラリにあるすべてのオブジェクトの統計データが有効になります。

Start of instruction setステートメント実行統計を無効にするには

ライブラリまたはオブジェクト、あるいはその両方を指定しない場合は、現在のライブラリにあるすべてのオブジェクトの統計データが無効になります。

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ステートメント実行統計の削除

Start of instruction setステートメント実行統計を削除するには

ライブラリまたはオブジェクト、あるいはその両方を指定しない場合は、現在のライブラリにあるすべてのオブジェクトの統計データが削除されます。

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ステートメント実行統計の表示

この機能では、指定したステートメント実行統計のリストの画面を表示します。

Start of instruction set[List Statement Execution Statistics]画面を表示するには

  1. [Statement Execution Statistics Maintenance]メニューでファンクションコード「D」を入力します。

    または:
    次のダイレクトコマンドを入力します。

    DISPLAY XSTATISTICS

    [List Statement Execution Statistics]画面が表示されます。

    16:02:01              ***** NATURAL TEST UTILITIES *****             2002-02-15
    Test Mode ON        - List Statement Execution Statistics -     Object 
                                                                                All
    Co Object   Library  Type        DBID   FNR Obj.Called Exec Exec   %  Total No.
       *_______ *_______                           n Times able uted     Executions
    __ TEST     SAG      Program       10    32          4   20   17  85         95
    __ MAP01    SAG      Map           10    32          6    2    2 100         12
    __ SPGM02   SAG      Subprogram    10    32          2    6    2  33          4
    __ SAGTEST1 SAG      Program       10    32          2   20   10  50         17
    __ DEBPGM   SAG      Program       10    32          1    6    6 100         34

    各オブジェクトについて、以下の情報が表示されます。

    データが欠けている場合、または整合性を失った可能性がある場合は、リストエントリが強調表示されます。

  2. 統計リストでは、さらに処理するために行コマンドで項目をマークすることができます。

    行コマンド 説明
    DE 上記で説明したように、ステートメント実行統計を削除します。
    DS すべてのステートメント行を表示します。
    DX 実行されたステートメント行のみを表示します。
    DN 実行されなかったステートメント行のみを表示します。
    I カタログ化オブジェクトとエラーの情報を表示します。
    PS すべてのステートメント行を出力します。
    PX 実行されたステートメント行のみを出力します。
    PN 実行されなかったステートメント行のみを出力します。

    出力機能の詳細については、「出力ステートメント」を参照してください。

次のセクションでは、表示コマンドで表示できる画面について説明します。

すべてのステートメント行の表示

[Display Statement Lines]画面には、オブジェクトソースが表示され、ステートメント行が実行されたかどうかが示されます。

Start of instruction set[Display Statement Lines]画面を表示するには

一意のオブジェクトが指定されていない場合は、[List Statement Execution Statistics]画面が表示されます。

実行されたステートメント行の表示

[Display Executed Statement Lines]画面は[Display Statement Lines]画面に対応していますが、実行されたステートメント行のみが表示されます。

Start of instruction set[Display Executed Statement Lines]画面を表示するには

実行されなかったステートメント行の表示

[Non-Executed Statement Lines]画面は[Display Statement Lines]画面に対応していますが、実行されなかったステートメント行のみが表示されます。

Start of instruction set[Display Non-Executed Statement Lines]画面を表示するには

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出力ステートメント

出力機能では、ステートメント実行統計の生成リストをプリンタに直接送信したり、リストを PC にダウンロードしたりすることができます。 デバッガの[User Profile]画面で出力デバイスとしてプリンタを定義します。 この画面を表示するには、デバッガコマンド PROFILE を使用します(「ナビゲーションと情報コマンド」を参照)。

ライブラリ名を指定していない場合は、現在ログオンしているライブラリがデフォルトで使用されます。

下記の「出力オプション」に示すように、いずれかの出力機能を実行するには、[Statement Execution Statistics Maintenance]メニューでファンクションコードを入力するか、[Display Statement Lines]画面で行コマンドを入力するか、あるいはダイレクトコマンドを入力します。

出力オプション

出力機能 ファンクションコード 行コマンド ダイレクトコマンド
ステートメント実行統計の出力 1   PRINT XSTATISTICS library (object)
すべてのステートメントの出力 2 PS PRINT STATEMENT library (object)
実行されたステートメントの出力 3 PX PRINT EXEC library (object)
実行されなかったステートメントの出力 4 PN PRINT NOEXEC library (object)

コマンドの概要と構文」で PRINT の構文も参照してください。

関連トピック:

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