このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
現在のバージョンの Natural のシステム要件は、『インストール』ドキュメントに記載されています。
Oracle Solaris 11.3 に関する固有の情報については、システム要件も参照してください。
Natural for UNIX バージョン 8.4.1 では、Natural のビルドとテストに異なるバージョンのコンパイラが使用されています。詳細については、『インストール』ドキュメントの「Natural のビルドに使用されるコンパイラ」を参照してください。
Natural for UNIX バージョン 3.1 以降で作成されたアプリケーションは、バージョン 8.4 で実行できます。
次のステートメントが使用できるようになりました。
ステートメント | 説明 |
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READLOB |
READLOB ステートメントは、単一レコードで使用します。そのレコードでは、定義された LOB フィールド(Large OBject フィールド)がループ処理中に固定長のセグメントで読み取られます。
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UPDATELOB |
UPDATELOB ステートメントは、データベースレコードの LOB フィールド(Large OBject フィールド)のデータセグメントを更新するために使用します。
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Natural バージョン 8.4.1 では、コードカバレッジ機能が実装されました。特定の動作中に実行された Natural アプリケーションおよび実行されていない Natural アプリケーションのステートメントを正確に調べることができるようになりました。テストを改善して、実行時に、変更が加えられた Natural アプリケーションのステートメントの数を増やすことができるようになりました。
Natural コードカバレッジでは、Natural ソースが新しい GPGEN
プロファイルパラメータのサブパラメータ設定 COVERAGE=ON
でカタログされている必要があります。詳細については、Natural プロファイルパラメータ GPGEN
を参照してください。
Natural コードカバレッジは、新しい COVERAGE
プロファイルパラメータで有効化されます。詳細については、Natural プロファイルパラメータ COVERAGE
を参照してください。
カバレージデータは NCVF(Natural コードカバレッジファイル)リソースファイルに書き込まれ、NaturalONE で解析することも、Natural プロファイラユーティリティで解析することもできます。詳細については、『NaturalONE』ドキュメントまたは『Natural プロファイラ』ドキュメントを参照してください。
このユーティリティ SYSEXT
には、次の新しいアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)が用意されています。
API | 説明 |
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USR1052N |
この API は、オペレーティングシステムに対して(STDOUT から)実行されたコマンドの出力を呼び出し元のプログラムに戻す、2 つの新しいオプションパラメータが用意されています。 |
USR1069N |
この API には、物理プリンタ名を 80 バイトではなく 256 バイトで処理する、新しいオプションパラメータが用意されています。 |
USR8401N |
この新しい API は、Natural システムまたはユーザー定義のエラーメッセージのダイナミック部分(:1:、:2:、...)を読み取りまたは書き込みます。 |
次のパラメータを使用できるようになりました。
パラメータ | 説明 |
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ADAPRM |
この Natural プロファイルパラメータは、Natural セッションデータを 7 番目の Adabas バッファ内の Adabas Review に渡すために使用します。 |
COVERAGE |
この Natural プロファイルパラメータは、Natural セッションのコードカバレッジを実行するために使用します。 |
GPGEN |
この Natural プロファイルパラメータは、対応する Natural オブジェクトが SYMGEN=ON でコンパイルされた場合にのみ生成される、特定のプロファイリング、コードカバレッジ、およびデバッグ情報を生成するために使用します。GPGEN の導入により、SYMGEN プロファイルパラメータの使用は不要になります。これを使用することは推奨されません。
|
MAXPREC |
この Natural プロファイルパラメータは、Natural のコンパイラを制御するために使用されます。これにより、Natural コンパイラが算術演算の結果として生成する小数部分の最大桁数が決定されます。 |
RI |
この Natural プロファイルパラメータでは、読み込まれてホールド状態のまま更新されなかったレコードの ISN(内部シーケンス番号)をそのままの状態で保持するかどうかを指定します。 |
YD |
この Natural プロファイルパラメータでは、現在のマシン日付(内部マシンタイムで読み込まれる)を調整するために加算/減算する年数を指定します。 |
オブジェクトハンドラには、オブジェクトハンドラプロファイルの Workplan-Library
パラメータ設定として[Change Workplan Library]画面に指定された値(ライブラリ名、DBID、FNR など)を直接格納する新しい[Store values in
profile]オプションが用意されています。詳細については、セクション「オブジェクトハンドラ」の「ワークプランライブラリの変更」を参照してください。
FIND
ステートメントの構文が拡張され、SHARED HOLD
および SKIP
RECORDS
節を使用できるようになりました。詳細については、『ステートメント』ドキュメントの「FIND
」を参照してください。
MOVE ALL
ステートメントの構文が拡張され、SUBSTRING
節を使用できるようになりました。詳細については、『ステートメント』ドキュメントの「MOVE
ALL
」を参照してください。
READ
ステートメントの構文が拡張され、SHARED HOLD
および SKIP
RECORDS
節を使用できるようになりました。詳細については、『ステートメント』ドキュメントの「READ
」を参照してください。
READ WORK FILE
ステートメントの構文が拡張され、ADJUST
節を使用できるようになりました。詳細については、『ステートメント』ドキュメントの「READ WORK
FILE
」を参照してください。
以前の Natural バージョンですでに記載されているように、WITH TEXT
および MARK
オプションを使用して、制御変数をフィールド属性として指定できるようになりました。詳細については、『ステートメント』ドキュメントの「REINPUT
」を参照してください。
分離するソースオペランド(operand1)として配列を定義できるようになりました。
SEPARATE
ステートメントの構文が拡張され、STARTING FROM POSITION
オプションおよび REMAINDER POSITION
節を使用できるようになりました。詳細については、『ステートメント』ドキュメントの「SEPARATE
」を参照してください。
以前の Natural バージョンですでに説明されているように、システム変数をワークファイルに書き込むフィールドとして operand1 に指定できるようになりました。詳細については、『ステートメント』ドキュメントの「WRITE WORK
FILE
」を参照してください。
Natural コンフィグレーションユーティリティの NATPARM グループに新しいカテゴリ Tools が追加されました。詳細については、『コンフィグレーションユーティリティ』の「プロファイルパラメータの概要」を参照してください。
- Natural アプリケーションのコードカバレッジ
バッチモードでは、プロファイラユーティリティに、Natural アプリケーションのコードカバレッジ情報を評価するオプションが用意されるようになりました。詳細については、『ツールおよびユーティリティ』ドキュメントの「Natural プロファイラ」セクションの「Natural アプリケーションのコードカバレッジ」を参照してください。
SYSERR ユーティリティでは大文字と小文字が区別されるようになりました。デフォルトで入力が小文字から大文字に変換されなくなりました。「SYSERR ユーティリティ」の「メッセージの追加」および「メッセージの変更」も参照してください。
SYSEXV ユーティリティでは、Natural バージョンとカテゴリがリストされるようになりました。これにより、任意の Natural バージョンのプログラム例をメニューから開始できます。詳細については、『ツールおよびユーティリティ』ドキュメントの「SYSEXV ユーティリティ」を参照してください。
Natural 開発サーバーは、Natural for UNIX と同じバージョン番号でリリースされるようになりました。
Natural RPC(リモートプロシージャコール)は Natural の個別のサブコンポーネントとして利用することができます。これには、独自のバージョン番号が与えられています。この方法は、Natural RPC がクロスプラットフォームコンポーネントであることを考慮したもので、サポートされているさまざまなプラットフォーム向けの新しい Natural バージョンに依存することなく新しい Natural RPC バージョンを提供できるようになります。
Natural バージョン 8.4.1 では、拡張された Natural RPC バージョン 8.4.1 が提供されます。このバージョンでは、エラーが修正されています。新機能は提供されていません。
webMethods EntireX Broker には、文字変換のためのリワークメカニズムがあります。このメカニズムは、文字変換が構成されていない RPC 通信など、不正な構成を検出します。こうした場合、xEntireX Broker 属性ファイルで定義されたコンフィグレーションは使用されず、EntireX Broker のログファイルに警告メッセージが書き込まれます。このメッセージを回避するには、EntireX Broker 属性ファイルを修正します。
詳細については、『webMethods EntireX』ドキュメントの「国際化について」のセクション「文字変換アプローチの選択に関する Broker のメカニズム」を参照してください。
RPC サーバーコンポーネントのバージョンが次の(またはそれ以降の)場合、このメカニズムがアクティブになります。
EntireX RPC サーバー(z/OS CICS、z/OS Batch、z/OS IMS、Micro Focus、C、.NET)9.10
EntireX RPC サーバー(Java、CICS ECI、IMS Connect、XML/SOAP、RPC-ACI、IBM MQ)9.9
EntireX アダプタ 9.9
Natural RPC サーバー(メインフレームの場合は Natural バージョン 8.2.7、UNIX の場合は Natural バージョン 8.4.1、Windows の場合は Natural バージョン 8.4.1)
次の拡張機能が、Natural Security バージョン 8.4.1 で提供されます。
Logon Records Menu には新しい選択条件 FUSER DBID/FNR が用意されています。特定の FUSER システムファイルへのログオンレコードのみをリストできます。
Logon/Countersign Errors Menu には新しい選択条件 FUSER DBID/FNR が用意されています。特定の FUSER システムファイルへのログオン試行で発生したログオンエラーのレコードのみをリストできます。
Maintenance Log Records 関数 List Administrator Services Maintenance Logs および List Security Profile Maintenance Logs には、新しい選択条件 Modifier が用意されています。特定の管理者によって実行された修正のみをリストできます。
新しいアプリケーションプログラミングインターフェイス NSCONE を使用すると、Natural サーバービューと Eclipse ナビゲータビューのオプションを表示し、特定のライブラリおよびユーザーに対して許可されたアクションまたは許可されていないアクションを表示することができます。
このバージョンの Natural では Entire Transaction Propagator がサポートされなくなったため、対応するパラメータ ETPDB
およびETPSIZE
がドキュメントから削除されています。
バージョン 8.3 のリリースノートで発表されている削除対象の機能は、バージョン 8.4 では使用できなくなりました。
このバージョンの Natural では、Entire Transaction Propagator がサポートされなくなりました。その結果、パラメータ ETPDB
および ETPSIZE
も削除されました。
次のパラメータは削除されます。したがって、これらは Natural コンフィグレーションユーティリティのユーザーインターフェイスから削除されています。互換性の理由により、これらのパラメータは依然として Natural の開始時にダイナミックパラメータとして参照される場合があります。
パラメータ | 説明 |
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ACIVERS |
EntireX Broker ACI で使用する API バージョンの定義 |
RDACTIVE |
リモートデバッガの有効化 |
RDNODE |
リモートデバッガのノード名 |
RDPORT |
リモートデバッガのポート |
SYMGEN |
シンボルテーブルの生成 |
注意:
RDACTIVE
、RDNODE
および RDPORT
については、エクスポートとインポートは引き続きサポートされています。『コンフィグレーションユーティリティ』ドキュメントの「Natural コンフィグレーションユーティリティの操作」も参照してください。
SYMGEN
は、サブパラメータ DEBUGGER
を持つパラメータ GPGEN
に置換されました。