このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
Natural for Windows に、これまで Natural バージョン 6.1.1 の多言語バージョンでのみ提供されていた多言語サポートが追加されました。
双方向言語およびダブルバイト文字セットがサポートされるようになりました。 これらの機能を有効にする方法については、『Unicode とコードページのサポート』ドキュメントの「双方向言語のサポート」および「ダブルバイト文字セットのサポート」を参照してください。
変更点は次のとおりです(Natural バージョン 6.1.1 の多言語バージョンとの比較)。
フォントのスクリプトは常に、[Font]ダイアログボックスの[Script]ドロップダウンリストで選択されている言語スクリプトに設定されます。 言語ごとに決まったスクリプトが Natural によって設定されることはなくなりました。
ダイアログエディタで作成した新しいコントロールには、現在の言語に関係なく、常に文字列 "untitled" が入ります。
環境変数 RTL_BW_COMP
はサポートされなくなりました。 TTY 出力方法では、右書き(RTL)言語のフィールドにはすべての文字が単に逆順に出力されます。
リモート開発環境で作業しており、そのためにローカル環境のノードを圧縮している場合は、Natural スタジオを次に起動したときもローカル環境が圧縮された状態になります。 『Natural スタジオの使用』の「Natural スタジオの開始」を参照してください。
ライブラリで、ファイルシステムのソースコードに行番号が書き込まれないように定義することが可能になりました。 『Natural スタジオの使用』ドキュメントの「ソースコードの行番号の省略」を参照してください。
結果ウィンドウで、[オブジェクト検索]タブと[Catall]タブの内容を列形式の普通のテキストとしてコピーまたは保存できるようになりました。 各列はタブ文字で区切られています。 このため、コピーまたは保存した内容は Microsoft Excel などのアプリケーションで簡単に利用できます。 『Natural スタジオの使用』の「結果ウィンドウ」を参照してください。
プログラムエディタオプション」を参照してください。
コマンドの動作を決める新しいオプションが追加されました。 指定した文字列が見つからなかった場合に、ソースコードの末尾で検索を停止するか、ソースコードの先頭に戻って検索を続行することができます。 『Natural スタジオの使用』の「ドラッグ & ドロップ機能を使用してウォッチ変数とウォッチポイントを追加できるようになりました。 『デバッガ』ドキュメントの「エディタウィンドウでのウォッチ変数の追加」および「エディタウィンドウでのウォッチポイントの追加」を参照してください。
リモート開発サーバーにマッピングしているときに応答がない場合は、Esc キーを押してマッピング処理をキャンセルできるようになりました。 対応するメッセージがステータスバーに表示されます。
ドラッグ & ドロップ機能を使用してテキストを移動またはコピーできるようになりました。 『エディタ』ドキュメントの「プログラムエディタ」セクションの「テキストのドラッグ & ドロップ」を参照してください。
キー入力シーケンスの記録をマクロとして保存し、後で使用できるようになりました。 『エディタ』ドキュメントの「プログラムエディタ」セクションの「キー入力の記録、再生、保存」を参照してください。
連続する複数のコメント行をまとめて展開および圧縮できるようになりました。 『エディタ』ドキュメントの「プログラムエディタ」セクションの「ソースコードの表示および非表示」を参照してください。
配列または X-array の各次元の上限を設定できるようになりました。 『エディタ』ドキュメントの「データエリアエディタ」セクションの「データエリアの編集」を参照してください。
配列定義と初期値をエディタウィンドウのテーブルに直接入力できるようになりました。 『エディタ』ドキュメントの「データエリアエディタ」セクションの「エディタウィンドウの行および列」を参照してください。
コメント処理が拡張されました。 フィールドをコメント化するときにフィールド定義を残すか削除するかを選択できます。 『エディタ』ドキュメントの「データエリアエディタ」セクションの「コメントの指定」を参照してください。
FTOUCH
ファイルシステムのソースコードに行番号が書き込まれないように定義することが可能になりました。 『ツールおよびユーティリティ』ドキュメントの「FTOUCH ユーティリティ」を参照してください。
INPL
INPL
ユーティリティでロードファイルのタイプが自動的に認識されるようになり、 適切なロードファイルタイプを指定する必要がなくなりました。 『ツールおよびユーティリティ』ドキュメントの「INPL の呼び出し」を参照してください。
SYSRPC
このリリースノートの「Natural リモートプロシージャコール(RPC)」を参照してください。
LSTEP
プロファイルパラメータ LSTEP
に代入されるデフォルト値が "STEP" から "SYSTEM" に変わりました。 このため、新しいパラメータファイルを作成してアプリケーションで使用する際、アプリケーションがライブラリ STEP
(従来のデフォルト値)内のオブジェクトに依存している場合は注意が必要です。 デフォルト値を変更すると、デフォルトのライブラリ検索順も変わります(steplib)。 したがって、アプリケーションが適切に動作しなかったり、予期しない結果が生じたりする可能性があります。
プロファイルパラメータ LSTEP
に値 "STEP" が定義された古いパラメータファイルを使用している場合は、ライブラリ STEP
内のオブジェクトに依存している既存のアプリケーションは引き続き正常に動作します。
オブジェクトが FUSER
上のライブラリ STEP
にあることをアプリケーションが想定していない場合、または FUSER
上のライブラリ STEP
が空の場合は、アプリケーションはデフォルト値が LSTEP
に変更されると正常に動作します。 ライブラリ検索順のサイズが減少するため、パフォーマンスは向上します。 このパフォーマンス向上を活かすため、現在のインストールの LSTEP
を新しいデフォルト値に変更することをお勧めします。
LT
プロファイルおよびセッションパラメータ LT
の値の範囲が 0~99999999 から 0~2147483647 に変わりました。
NCFVERS
プロファイルパラメータ NCFVERS
で新しい値 "3" を使用できるようになりました。 この値は、Entire Connection プロトコルバージョン 3 のフォーマットファイルが書き込まれることを示します。このフォーマットファイルは Natural バージョン 6.3 で作成されます。 NCFVERS
パラメータのデフォルト値は "2" から "3" に変わりました。
DECIDE ON
DECIDE ON
ステートメントで SUBSTRING
オプションを operand1 および operand2 として使用できるようになりました。 これにより、英数字、Unicode、またはバイナリのフィールドの特定部分のみをチェックできます。
FOR
FOR
ステートメントで演算式を operand2、operand3、および operand4 として使用できるようになりました。
*SERVER-TYPE
*SERVER-TYPE
変数の新しい値 "WEBIO" は、Natural が Natural Web I/O インターフェイスサーバーとして起動されたことを示します。
SYSPROD
システムコマンド SYSPROD
で作成されるインストール済み製品のリストに、ホットフィックスも含まれるようになりました。
Natural Web インターフェイスは Apache Version 2.2x HTTP サーバーをサポートするようになりました。 詳細については、『Web テクノロジ』ドキュメントの「サポートされる HTTP サーバー」および「MOD 用の Natural Web サーバーエクステンション」を参照してください。
SPoD サーバーの場合と同様に、Web インターフェイスをリモートマシンで EntireX テクノロジなしで使用することが PAL インターフェイスを介してできるようになりました。 Windows プラットフォームでは、DCOM を介しても可能です。
サーバーエクステンションプログラムは、RPC などを使用せずに PAL サーバーとの直接通信を初期化します。 Web インターフェイスプログラムはすべてサブルーチンであり、サブルーチンは PAL を使用して直接実行することはできないため、汎用スタブが必要です。
このスタブは、サブプログラムの steplib 設定、パラメータ転送、および CALLNAT
を処理します。
詳細については、『Web テクノロジ』ドキュメントの「PAL 技法を用いた通信」および「機能」を参照してください。
以下の新しい定義済みノードタイプが追加されました。
ノードタイプ番号 | ノードタイプ名 | キーフォーマット |
---|---|---|
1021 | アダプタ | NATID |
1071 | アダプタ(アプリケーション内) | NATID |
1104 | DDM システムファイル | FILEID |
『プラグインによる Natural スタジオの拡張』ドキュメントの「定義済みノードタイプ」を参照してください。
ActiveX コンポーネント SoftwareAG.NaturalX.Utilities
および SoftwareAG.NaturalX.Enumerator
に新しいバージョン番号(".4")が追加されました。 『プログラミングガイド』の「NaturalX」でこれらの ActiveX コンポーネントの説明を参照してください。
オブジェクトを印刷するときに、データベース ID とファイル番号が印刷出力に含まれるようになりました。
ワークファイルタイプ Entire Connection 用に作成される NCF フォーマットファイルの内容が変わりました。 これまで空欄だった情報フィールドに、ワークファイル処理情報が入力されます。 情報フィールドの[File name]の内容が変わり、ファイル名とパスが含まれるようになりました。 NCD ファイルで Unicode がサポートされるようになったため、コードページ情報を含む新しい情報フィールドが NCF に追加されています。
環境変数 SET PALTRACE=nbr
が廃止されました。 Pal をトレースする場合は、NCTR_TRACE
を使用する必要があります。 そのためには、トレース用に最適化された Natural バージョンか、デバッグバージョンが必要です。 これに伴い、NCTR.cfg ファイルが変更されています。