バージョン 4.2.5
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Natural スワッププールの定義

このドキュメントでは、適用される TP モニタ環境固有の要件と、Natural スワッププールの定義に使用できるキーワードパラメータについて説明します。

以下のトピックについて説明します。


環境固有の要件

以下の環境固有の要件が適用されます。

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マクロ NTSWPRM のキーワードパラメータ

以下のキーワードパラメータを使用して、Natural スワッププールの詳細を定義できます。

LABEL | DSPCONT | DSPLIFE | SWPFILE | MAXSIZE | SWPFACT | SWPINIT | SWPLSWP | SWPPWRD | SWPSDIF | SWPSLSZ | SWPTFIX | SWPTIM1 | SWPTIM2 | SWPUSER | NOVPA | NOVPW | WAITMS | WRITMS |

LABEL - スワッププールパラメータモジュールの名前

このパラメータは、スワッププールパラメータモジュールの CSECT 名を定義します。

LABEL=nnnnnnnn 名前 nnnnnnnn は最大 8 文字です。
LABEL=NATSWPRM デフォルト設定はマクロ NTSWPRM の名前です。

DSPCONT - データスペースのスロット制御の時間(分単位)

このパラメータは、ESA データスペースエリアがいっぱいのときにデータスペースの制御が実行されるまでの時間(分単位)を定義します。 この時間が経過すると、データスペース内のスロットがチェックされ、スレッドの存続期間が期限切れになっていないかどうかが確認されます。 期限切れになっている場合は、影響を受ける各スロットの圧縮 Natural ユーザースレッドがロールファイルにロールアウトされます。

DSPCONT=nnn nnn1480 の範囲で指定する必要があります。
DSPCONT=10 デフォルト値は 10(分)です。

DSPLIFE - ESA データスペース内のスレッドの存続期間(分単位)

このパラメータは、ESA データスペースのスロット内にある圧縮 Natural ユーザースレッドの存続期間を定義します。 データスペースのスロット制御ロジックがアクティブの場合は、存続期間が期限切れになるとスレッドがロールアウトされます。 スレッドの存続期間は、スレッドが ESA データスペースに書き込まれたときに開始します。

DSPLIFE=nn nn160 の範囲で指定する必要があります。
DSPCONT=5 デフォルト値は 5(分)です。

SWPFILE - スワッププール初期化データの場所

このパラメータは、機能 SWPINIT=AUTO を使用する場合に、スワッププール初期化データを Natural システムファイル FNAT に保存するか FUSER に保存するかを定義します。

SWPFILE=FNAT/FUSER スワッププール初期化データのファイル定義。
SWPFILE=FNAT デフォルト値は FNAT です。

MAXSIZE - Natural ユーザースレッドのサイズ

このパラメータは、Natural ユーザースレッドのサイズ nnn(KB 単位)を定義します。 このサイズを決める方法については、「MAXSIZE パラメータの使用」を参照してください。

MAXSIZE=nnn nnn は 64~32768 の範囲で指定する必要があります。
MAXSIZE=400 デフォルト設定は 400(KB)です。

CICS 環境では、Natural CICS インターフェイスがこのパラメータの最大のスレッドのサイズを自動的に使用するため、このパラメータの指定は無視されます。

SWPFACT - 再構成テーブルのユニットのサイズ

このパラメータで指定するファクタ n は、スワッププールの再構成プラステーブルおよびマイナステーブルの "ユニット" のサイズを決めます。

SWPFACT=n n に指定できる値は 04 です。 n により、"ユニット" のサイズは以下のようになります。

0 の場合は 2 KB

1 の場合は 4 KB

2 の場合は 8 KB

3 の場合は 16 KB

4 の場合は 32 KB

SWPFACT=1 デフォルト設定は 4 KB です。

これらのテーブルを使用して、スロットサイズを計算し、スワッププールをダイナミックに再構成し、スワッププール統計を取得します。「スワッププールのダイナミック再構成」を参照してください。

SWPINIT - スワッププール初期化データへのアクセス

このパラメータは、Natural システムファイルでのスワッププール初期化データへのアクセスを定義します。

SWPINIT= 空白。「スワッププールの初期化の制御」の「SWPINIT= に設定した場合」を参照してください。
SWPINIT=AUTO これはデフォルト設定です。 スワッププール初期化データは、Natural システムファイルから読み取られるか、Natural システムファイルに保存されます。 「スワッププールの初期化の制御」の「SWPINIT=AUTO に設定した場合」も参照してください。

このパラメータの使用方法の詳細については、「Natural スワッププールの初期化」を参照してください。

SWPLSWP - 論理スワッププールの数

このパラメータは、使用する論理スワッププールの最大数 n を定義します。

SWPLSWP=n n に指定できる値は 015 です。
SWPLSWP=0 以下の注 3 を参照してください。

注:

  1. 論理スワッププールの最小サイズは 64 KB です。

  2. 定義する値は、パラメータ SWPSLSZ で定義したスロットサイズの数値より小さくすることはできません。

  3. デフォルト値の 0 を使用すると、スワッププールマネージャによって論理スワッププールの最大サイズが計算されます。

  4. このパラメータは、スワッププール初期化データを Natural システムファイルから読み取ることができる場合は無視されます。

SWPPWRD - 管理パスワード

このパラメータを使用して、Natural ユーティリティ SYSTP のスワッププールマネージャサブシステムに、スワッププール再構成制御データおよびバッファ使用統計の管理用パスワードを指定します。

SWPPWRD=password password の最大長は 4 文字です。
SWPPWRD=ADMI これはデフォルト値です。

SWPSDIF - スロットサイズの最小差

このパラメータを使用して、複数の論理スワッププール内のスロットサイズの最小差を指定します。

SWPSDIF=nn nn は偶数である必要があり、キロバイト数(KB)を指定します。 nn298 の範囲で指定する必要があります。
SWPSDIF=8 デフォルト値は 8 KB です。

注意:
このパラメータは、スワッププール初期化データを Natural システムファイルから読み取ることができる場合は無視されます。

SWPSLSZ - 論理スワッププールの数、スロットサイズ

このパラメータは、論理スワッププールの数、スロットサイズ、および異なる論理スワッププール間のスロット数の関係を指定します。 可能な値は次のとおりです。

SWPSLSZ=(nn,f(,nn,f...))
SWPSLSZ=(nn(,nn...),f(,f...))
SWPSLSZ=(nn(, nn...))

nn 論理スワッププールのスロットサイズを KB 単位で指定します(偶数である必要があります)。 nn20998 の範囲で指定する必要があります。
f 異なる論理スワッププールのスロット数間の数値ファクタの関係を指定します。 f19 の範囲で指定する必要があります。
SWPSLSZ=(62,1) デフォルトのスロットサイズは 62 KB です。 デフォルトの関係は 1 です。

例:

SWPLSZ=(44,1,62,2)
/* SWAP POOL SIZE IS 2048 KB
/* THERE WILL BE TWO LOGICAL SWAP POOLS, RELATION BETWEEN THEM IS 1:2
/* 1 LOGICAL SWAP POOL WITH 12 (1) 44-KB SLOTS
/* 1 LOGICAL SWAP POOL WITH 24 (2) 62-KB SLOTS<
  

SWPLSZ=(64,80,96)
/* SWAP POOL SIZE IS 8 MB
/* THERE WILL BE THREE LOGICAL SWAP POOLS, RELATION BETWEEN THEM IS 1:1:1
/* 1 LOGICAL SWAP POOL WITH 34 (1) 64-KB SLOTS
/* 1 LOGICAL SWAP POOL WITH 34 (1) 80-KB SLOTS
/* 1 LOGICAL SWAP POOL WITH 34 (1) 96-KB SLOTS

このパラメータは、スワッププール初期化データを Natural システムファイルから読み取ることができる場合は無視されます。

SWPTFIX - 固定スロットサイズ

このパラメータは、スワッププールスロットのサイズを固定にするかどうかを指定します。 可能な値は次のとおりです。

SWPTFIX=Y SWPSLSZ パラメータ(上記参照)で定義したスロットサイズが固定サイズとして見なされ、スワッププールは再構成されません。
SWPTFIX=N これはデフォルト値です。 SWPSLSZ パラメータ(上記参照)で定義したスロットサイズが固定サイズとして見なされず、スワッププールが必要に応じて再構成されます。つまり、スロットのサイズが、実際の要件を満たすようにダイナミックに調整されます。

注意:
このパラメータは、物理スワッププールに複数の論理スワッププールが含まれている場合は無視されます。

SWPTIM1 - 再構成チェックの時間間隔

このパラメータを使用して、スワッププールの再構成が必要かどうかを確認するためにチェックを実行する時間間隔 nnn を指定します。 可能な値は次のとおりです。

SWPTIM1=nnn nnn1540(分)の範囲で指定する必要があります。
SWPTIM1=(nnn,RESET) スワッププール再構成の統計テーブルの内容は、チェックの後に削除されます(通常はスワッププールの再構成後にのみ削除されます)。
SWPTIM1=30 デフォルト値は 30(分)です。

チェックとスワッププールの再構成が実行される仕組みについては、「スワッププールのダイナミック再構成」を参照してください。

重要:
パラメータ SWPTFIXY に設定されているか、物理スワッププールに複数の論理スワッププールが含まれる場合は、SWPTIM1 パラメータは適用されません。

SWPTIM2 - 再構成の開始までの経過時間

このパラメータを使用して、スワッププールの再構成が必要かどうかをチェックしてから実際の再構成を開始するまでの経過時間 nn を指定できます。

SWPTIM2=nn nn199(分)の範囲で指定する必要があります。
SWPTIM2=2 デフォルト値は 2(分)です。

この時間中は、ユーザーエリアをそれ以上スワッププールに配置することはできませんが、スワッププール内に引き続き保持されているユーザーエリアは Natural ユーザースレッドで使用したり読み取ったりすることができます。

チェックとスワッププールの再構成が実行される仕組みについては、「スワッププールのダイナミック再構成」を参照してください。

パラメータ SWPTFIXY に設定されているか、物理スワッププールに複数の論理スワッププールが含まれる場合は、SWPTIM2 パラメータは適用されません。

SWPUSER - スワッププール再構成の条件

このパラメータを使用して、スワッププールの再構成を実行するために満たす必要のある条件を定義できます。

SWPUSER=nn nn199 の範囲で指定する必要があります。
SWPUSER=20 デフォルト値は 20(%)です。

圧縮ユーザーエリアの長さが現在のスロットサイズよりも 1 ユニット以上大きい(または 1 ユニット以上小さい)すべてのユーザーのダイアログステップの比率を決めるパーセント値 nn を定義できます。 この比率に達したことがチェックで確認されると、スワッププールの再構成が実行されます。

チェックが実行される仕組みについては、「スワッププールのダイナミック再構成」を参照してください。

パラメータ SWPTFIXY に設定されているか、物理スワッププールに複数の論理スワッププールが含まれる場合は、SWPUSER パラメータは適用されません。

NOVPA - 完了した非同期書き込みの待機数

このパラメータは、完了した非同期書き込みの待機数を指定します。

NOVPA=nnn nnn1999 の範囲で指定する必要があります。
NOVPA=20 デフォルト値は 20(待機数)です。

NOVPW - ロックされていないスワッププールの待機数

このパラメータは、ロックされていないスワッププールの待機数を指定します。

NOVPW=nnn nnn1999 の範囲で指定する必要があります。
NOVPW=15 デフォルト値は 15(待機数)です。

WAITMS - ロックされていないスワッププールの待機時間

このパラメータは、ロックされていないスワッププールの 1 回の待機時間をミリ秒単位で指定します。

WAITMS=nnn nnn1999 の範囲で指定する必要があります。
WAITMS=5 デフォルト値は 5(ミリ秒)です。

WRITMS - 完了した非同期書き込みの待機時間

このパラメータは、完了した非同期書き込みの 1 回の待機時間をミリ秒単位で指定します。

WRITMS=nnn nnn1999 の範囲で指定する必要があります。
WRITMS=10 デフォルト値は 10(ミリ秒)です。

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