このドキュメントでは、Natural Com-plete/SMARTS インターフェイス(製品コード NCF)のインストール方法について説明します。
以下のトピックについて説明します。
注意:
SMARTS は、"Software AG Multi-Architecture Runtime System" の頭字語です。 SMARTS は、POSIX スタイルのアプリケーションをメインフレームオペレーティングシステム上で実行できるようにするランタイム層で構成されています。
Software AG 製品は、SMARTS 層を介してオペレーティングシステムと通信します。
Com-plete 環境での Natural の操作の詳細については、以下を参照してください。
Com-plete/SMARTS 環境での Natural(Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメント)
Com-plete/SMARTS 環境下の Natural のアベンドコード(Natural の『メッセージおよびコード』ドキュメント)
vrs または vr の表記について:このドキュメントでは、vrs または vr は、対応するバージョン、リリース、およびシステムメンテナンスレベル番号を表します。 製品バージョンの詳細については、『用語集』の「バージョン」を参照してください。
Natural Com-plete/SMARTS インターフェイスは、次のモジュールをリンクして構成されます。
NCFNUC |
TP ドライバインターフェイスモジュール。 |
NCFPARM |
Natural Com-plete パラメータモジュール。 |
NCFAM |
Natural Com-plete 出力/ワークファイルアクセスメソッド。 |
NCFROLLS |
Natural ロールサーバー用 Natural Com-plete インターフェイスモジュール。 |
NATPARM |
Natural パラメータモジュール。 |
PAEAINT |
SMARTS APS C/ASM 機能用インターフェイスモジュール。 このモジュールは、SMARTS APS 付属のロードモジュールに含まれています。 |
TLOPUSER |
Com-plete 機能のインターフェイスモジュール。 このモジュールは、Com-plete 付属のロードモジュールに含まれています。 |
ATRRCSS |
Resource Recovery Services(RRS)用インターフェイスモジュール。 このモジュールは、SYS1.CSSLIB ライブラリに含まれています。
|
生成されたモジュールは、RESIDENT PAGE
としてカテゴリ化される必要があります。 詳細については、『Com-plete System Programmer's Manual』または『Com-plete Utility Manual』を参照してください。
また、一般に、特定のダイナミックパラメータを Natural に渡す小規模な起動プログラムを用意しておくと非常に便利です。 インストール時にこのような起動プログラムのサンプルが作成されます。
z/OS 環境または z/VSE 環境に基本 Natural がインストールされていること。
Natural for Mainframes の最新のリリースノートの「必要なオペレーティング/テレプロセシングシステム」に指定されているバージョンである必要があります。
Com-plete がインストールされていること。
Natural for Mainframes の最新のリリースノートの「Natural および他の Software AG 製品」に指定されているバージョンである必要があります。
以下では次のトピックについて説明します。
インストールテープ - z/OS システム
インストールテープ - z/VSE システム
インストールテープには、以下の表に挙げられているデータセットが収録されています。 データセットの収録順については、インストールテープに付属の「テープ作成レポート」を参照してください。
データセット名: | 内容: |
---|---|
NCFvrs.LOAD |
Com-plete 依存のロードモジュール。 |
NCFvrs.SRCE |
Com-plete 依存のソースプログラムおよびマクロ。 |
If you are using SMA, refer to the System Maintenance Aid documentation (included in the current edition of the Natural documentation CD).
If you are not using SMA, follow the instructions below.
This section explains how to:
Copy dataset COPY.JOB
from tape to disk.
Modify this dataset to conform to your local naming conventions.
The JCL in this dataset is then used to copy all datasets from tape to disk.
If the datasets for more than one product are delivered on the tape, the
dataset COPY.JOB
contains the JCL to unload the datasets for all delivered
products from the tape to your disk.
After that, you will have to perform the individual install procedure for each component.
The dataset COPY.JOB
(Label 2) contains the JCL to unload all other
existing datasets from tape to disk. To unload COPY.JOB
, use the following
sample JCL:
//SAGTAPE JOB SAG,CLASS=1,MSGCLASS=X //* --------------------------------- //COPY EXEC PGM=IEBGENER //SYSUT1 DD DSN=COPY.JOB, // DISP=(OLD,PASS), // UNIT=(CASS,,DEFER), // VOL=(,RETAIN,SER=tape-volume), // LABEL=(2,SL) //SYSUT2 DD DSN=hilev.COPY.JOB, // DISP=(NEW,CATLG,DELETE), // UNIT=3390,VOL=SER=volume, // SPACE=(TRK,(1,1),RLSE), // DCB=*.SYSUT1 //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSIN DD DUMMY //
where:
hilev
is a valid high level
qualifier
tape-volume
is the tape volume name, for
example: T12345
volume
is the disk volume name
Modify the COPY.JOB
on your disk to conform to your local naming conventions and set
the disk space parameters before submitting this job:
Set HILEV
to a valid high level qualifier.
Set LOCATION
to a storage location.
Set EXPDT
to a valid expiration date.
Submit COPY.JOB
to unload all other datasets from the tape to your
disk.
インストールテープには、以下に挙げられているデータセットが収録されています。 テープでのデータセットの収録順については、インストールテープに付属の「テープ作成レポート」を参照してください。
データセット名: | 内容: |
---|---|
NCFvrs.LIBR |
Com-plete インストールライブラリ。 |
データセット名の vrs は製品のバージョン番号を表します。
If you are using SMA, refer to the System Maintenance Aid documentation (included in the current edition of the Natural documentation CD).
If you are not using SMA, follow the instructions below.
This section explains how to:
Copy dataset COPY.JOB
from tape to disk.
Modify this dataset to confom with your local naming conventions.
The JCL in this member is then used to copy all datasets from tape to disk.
If the datasets for more than one product are delivered on the tape, the
member COPYTAPE.JOB
contains the JCL to unload the datasets for all delivered
products from the tape to your disk, except the datasets that you can directly
install from tape, for example, Natural INPL
objects.
After that, you will have to perform the individual install procedure for each component.
The dataset COPYTAPE.JOB
(File 5) contains the JCL to unload all other
existing datasets from tape to disk. To unload COPYTAPE.JOB
, use the following
sample JCL:
* $$ JOB JNM=LIBRCAT,CLASS=0, + * $$ DISP=D,LDEST=(*,UID),SYSID=1 * $$ LST CLASS=A,DISP=D // JOB LIBRCAT * ***************************************** * CATALOG COPYTAPE.JOB TO LIBRARY * ***************************************** // ASSGN SYS004,nnn <------ tape address // MTC REW,SYS004 // MTC FSF,SYS004,4 ASSGN SYSIPT,SYS004 // TLBL IJSYSIN,'COPYTAPE.JOB' // EXEC LIBR,PARM='MSHP; ACC S=lib.sublib' <------- for catalog /* // MTC REW,SYS004 ASSGN SYSIPT,FEC /* /& * $$ EOJ
where:
nnn
is the tape address
lib.sublib
is the library and sublibrary
of the catalog
Modify COPYTAPE.JOB
to conform to your local naming conventions and set
the disk space parameters before submitting this job.
Submit COPYTAPE.JOB
to unload all other datasets from the tape to your
disk.
Natural を Com-plete/SMARTS 環境でインストールするサンプルジョブが、接頭辞 NCO の付いた名前(NCOI070 など)でジョブライブラリに用意されています。
(ジョブ I070、手順 2311、2312)
カスタマイズ:マクロ NFMPRM
にはいくつかのパラメータが含まれており、そのデフォルト値が要件にそぐわない場合は変更できます。それらの変数の詳細については、『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「NFMPRM マクロのパラメータ」を参照してください。
(ジョブ I070、手順 2320、2321)
この手順は省略可能です。サイトで必要な場合のみ行ってください。
Com-plete/SMARTS 環境の Natural の起動プログラムのソースをソースライブラリで作成します。 このソースを要件に合わせて調整します。
起動プログラムをアセンブルし、Com-plete ユーザープログラムライブラリにリンクします。
(ジョブ I080、手順 2300、2310)
Com-plete 用の Natural パラメータモジュールを作成します。
パラメータモジュールの以下のパラメータをインストール用に変更する必要があります。
FNAT=(dbid,fnat) FUSER=(dbid,fuser)
dbid、fnat、および fuser には、システムファイルのロード時に指定した値を使用します。「z/OS 環境での Natural のインストール」または「z/VSE 環境での Natural のインストール」を参照してください。
以前のバージョンとは異なり、ローカルバッファプールは Com-plete 起動後初めての Natural セッション中に割り当てられます。 Com-plete 環境でローカルバッファプールを使用する場合は、マクロ NTBPI
の SIZE
サブパラメータを確認します。このパラメータは、ローカルバッファプールのサイズを指定します。Natural バッファプールに関しては、TXTSIZE
パラメータを確認します。このパラメータは、バッファプールのテキストセグメントサイズを指定します。必要に応じて、マクロ NTBPI
のこれらのパラメータを変更します。
ローカルバッファプールのステータスは、以下のコマンドを使用してオペレータコンソールに表示できます。
K SERV,NCFNAT42,BPSTAT
Com-plete 環境で Natural グローバルバッファプールを使用する場合は、Natural インストール手順の場合と同じ値を、パラメータマクロ NTPRM
のプロファイルパラメータ SUBSID
とパラメータマクロ NTBPI
のキーワードサブパラメータ NAME
に指定します。
それ以外のパラメータには、通常はデフォルト値を使用できます。 これらのパラメータ値の変更は、デフォルト値が要件にそぐわない場合にのみ行ってください。
注意:
パラメータモジュールに含まれている各パラメータの詳細については、Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントを参照してください。
パラメータモジュールをアセンブルおよびリンクします。
Natural パラメータモジュールの INCLUDE
命令で、該当する手順で作成された Natural Com-plete パラメータモジュールの名前を指定します。
以下のモジュールを含めます。
NCFNUC
NCFROLLS
NCFPARM
NCFAM
TLOPUSER
PAEAINT
PRM020CO
ATRRCSS
Com-plete/Natural ニュークリアスを Com-plete ユーザープログラムライブラリにリンクします。
Natural Com-plete ニュークリアスを Com-plete SYSPARM
の RESIDENTPAGE
プログラムのリストに追加します。
Natural 共有ニュークリアスを Com-plete 環境で使用しない場合は、ジョブ I060、手順 0105(共有ニュークリアス)のすべての INCLUDE
ステートメントおよび対応する DD カードを、ジョブ I080、手順 2320(フロントエンド)にマージします。
この手順については、以下のトピックを参照してください。
これらのトピックについては、以下で説明します。
z/OS 環境で利用できる Com-plete のリカバリ可能セッション処理を活用するには、モジュール NCFROLLS
を Com-plete/Natural ニュークリアスにリンクする必要があります。 NCFROLLS
は、Natural ロールサーバーへのインターフェイスとして機能します。リカバリ可能セッションをサポートするには、これを開始する必要があります。 また、モジュール ATRRCSS
は Com-plete/Natural ニュークリアスにリンクしないでください。RRS インターフェイスモジュールは Com-plete ルーチン TLOPUSER
の一部であるためです。
Natural ロールサーバーの詳細については、Natural の『オペレーション』ドキュメントの「Natural ロールサーバーの機能」および「Natural ロールサーバーの操作」を参照してください。
Natural サーバーは、ローカルバッファプールなど、Natural セッションで共通のストレージおよびテーブルを管理するために使用します。
Com-plete 環境で Natural サーバーをインストールするには、以下のリンケージエディタコマンドを使用して、モジュール NCFNAT42
を APS ロードライブラリのモジュール TLOPUSER
とリンクします(ジョブ I080、手順 2350 を参照)。
プラットフォーム: | 必要条件: |
---|---|
z/OS |
MODE RMODE(ANY) INCLUDE natlib(NCFNAT42) INCLUDE comlib(TLOPUSER) ENTRY NCFNAT42 NAME NCFNAT42(R)
|
z/VSE |
MODE RMODE(ANY) PHASE NCFNAT42,* INCLUDE NCFNAT42 INCLUDE TLOPUSER ENTRY NCFNAT42 |
Natural バージョン 4.2 用の Natural サーバーを Com-plete の起動プログラムに定義します。
SERVER=(NCFNAT42,NCFNAT42)
最初のパラメータには、マクロ NFMPRM
のパラメータ SERVER
で定義されているサーバーの名前を定義します。 2 番目のパラメータには、モジュール名を定義します。
Natural サーバーモジュールは、Com-plete の初期化時にダイナミックにロードされます。 このため、リンクされたモジュールは COMPINIT
連結に含まれているロードライブラリに配置される必要があります(Com-plete の『インストール』ドキュメントも参照)。
Natural を Com-plete/SMARTS 環境で "下" のスレッドを使用して実行している場合(NCFPARM THABOVE=NO
)は、Natural Com-plete/SMARTS インターフェイスを *ULIB
を使用してカタログ化する必要があります。
Natural Com-plete/SMARTS インターフェイスは、16 MB 境界より下の Natural ワークプールが望ましい場合も、カタログ化する必要があります。 この場合、ULIB リージョンサイズは WPSIZE
として選択された値に依存します。このパラメータについては、Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントを参照してください。
Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「Com-plete/SMARTS 環境での Natural」の「ストレージの使用」も参照してください。
実際に必要なリージョンサイズは、Natural パラメータモジュールに指定されているバッファサイズに依存します。 実際に使用されるリージョンサイズの確認には、Natural ユーティリティ SYSTP
を使用できます。このユーティリティについては、Natural の『ユーティリティ』ドキュメントを参照してください。
Natural/Com-plete インターフェイスが正常にインストールされたことを確認するには、次の手順に従います。
Com-plete を停止し、再起動します。
Com-plete ユーザーメニューを表示し、Natural Com-plete ドライバの名前を入力します。 これにより、Natural 初期画面が表示されます。
「TP モニタインターフェイスのインストール確認」の手順に従います。
Natural Com-plete 環境をカスタマイズするには、マクロ NFMPRM
のパラメータを変更します。
Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「NFMPRM マクロのパラメータ」を参照してください。