バージョン 4.2.5
 —  エディタ  —

エディタ - 全般的な情報

このセクションでは、Natural オブジェクトを編集するときに使用する Natural エディタの概要について説明します。 また、画面分割モードおよびエディタプロファイルの情報についても説明します。

Natural エディタは、『システムコマンド』ドキュメントの説明および『Natural の使用』ドキュメントの「オブジェクトの作成と編集」の説明に従って、システムコマンド EDIT を使用して起動します。 オブジェクトを編集または保存する場合に使用する名前については、『Natural の使用』ドキュメントの「オブジェクトの命名規則」を参照してください。

起動するエディタは、編集するオブジェクトのタイプによって異なります。

各エディタにはオンラインヘルプシステムが提供されています。

エディタの主な機能を紹介するチュートリアルについては、『ファーストステップ』および「マップエディタのチュートリアル」を参照してください。

いくつかの Natural ユーティリティおよび他の Software AG 製品では、Natural エディタだけでなく Software AG Editor も使用します(詳細については、『インストール』ドキュメントの「Software AG Editor のインストール」、および「Software AG Editor」セクションを参照)。 Natural プログラムエディタの代わりとして Software AG Editor を使用する場合は、Natural ISPF をインストールする必要があります。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。


画面分割モード

3 つの Natural エディタはどれも画面分割モードで使用できます。画面分割モードでは、画面の半分をオブジェクトの編集に使用し、同時にもう半分を他の Natural オブジェクトの表示に使用できます。 画面分割モードを使用すると、画面の下半分にビュー(DDM(データ定義モジュール))、データエリア、Predict プログラム記述、または Natural プログラムを表示できます。 また、画面の表示セクションに表示されている項目を、編集セクション、つまり現在編集中のオブジェクトに含めることができます。

例:

次の図では、プログラムエディタが画面分割モードで表示されています。プログラムのソースコードが編集セクション(上半分)に、ローカルデータエリアが表示セクション(下半分)に表示されています。

  >                                       > +  Program     SAGDEMO  Lib SAGTEST  
  
   Top    ....+....1....+....2....+....3....+....4....+....5....+....6....+....7.
     0010 DEFINE DATA LOCAL USING L-INVOIC                                        
     0020             LOCAL USING L-INV-LN                                        
     0030 END-DEFINE                                                              
     0040 *                                                                       
     0050 READ INVOICE-VIEW BY INVOICE-NO FROM 1                                  
     0060 *                                                                       
     0070   FIND INVOICE-LINE-VIEW WITH INVOICE-NO = INVOICE-NO (0050)            
     0080     DELETE                                                              
     0090   END-FINE                                                              
     0100 *                                                                       
          ....+....1....+....2....+....3....+....4....+....5....+.. S 16   L 1    
   Split All       Local       L-INVOIC  Library SAGTEST                          
     0010 V 1 INVOICE-VIEW                          INVOICE                       
     0020   2 CUST-NO                         N   8                               
     0030   2 INVOICE-NO                      N   8                               
     0040   2 DATE                            A   8                               
     0050   2 AMOUNT                          N 9.2                               
     0000                                                                         
     0000                                                                         
     0000                                                                         
     0000

画面分割コマンド

次のコマンドを使用すると、プログラムエディタまたはデータエリアエディタを使用するときに、オブジェクトを画面分割モードで表示および配置できます。 マップエディタを使用してオブジェクトを画面分割モードで表示する手順については、『マップエディタ』ドキュメントの「データ定義の選択」を参照してください。

すべてのコマンドが S または SPLIT で始まり、画面分割モードを示しています。 「プログラムエディタ」セクションで説明しているように、SPLIT コマンドはカーソル依存のコマンドです。

次の表で、テキストの下線部分はコマンドとして許容される省略形を表しています。

コマンド 機能
SPLIT ++ オブジェクトの下部に位置付けます。
SPLIT B
SPLIT -- オブジェクトの上部に位置付けます。
SPLIT T
SPLIT + 1 ページ後に位置付けます。
SPLIT +P
SPLIT - 1 ページ前に位置付けます。
SPLIT -P
SPLIT +nnn nnn 行後に位置付けます(プログラムエディタでのみ有効)。
SPLIT -nnn nnn 行後に位置付けます(プログラムエディタでのみ有効)。
SPLIT .

または

SPLIT END

画面分割モードを終了します。
SPLIT DATA name [library] データエリアを表示します(グローバル、ローカル、パラメータ)。
SPLIT DESCRIPTION pgm-name [library] Predict データディクショナリから、(存在する場合は)プログラムの説明を表示します(プログラムエディタおよびデータエリアエディタの場合のみ有効)。
SPLIT FUNCTION name [library] サブルーチン name を表示します。ここで、name は、DEFINE SUBROUTINE ステートメントで使用されるサブルーチンの名前です(サブルーチンを含むオブジェクトの名前ではありません)。 このコマンドはプログラムエディタでのみ使用できます。
SPLIT PROGRAM name [library] プログラム、サブプログラム、サブルーチン、ヘルプルーチン、コピーコード、テキスト、マップ、クラス、Natural コマンドプロセッサ、レコーディング、アダプタ、ダイアログ、ファンクション、またはリソースを表示します。
SPLIT SCAN [value] value をスキャンします。 値を含む各行は大なり記号(>)でマークされます。 同じ値をさらにスキャンするには、S SC のみを入力します。
SPLIT VIEW name [SHORT] ビューを表示します(DDM。Predict または SYSDDM で定義)。 SHORT を指定すると、フィールドヘッダーまたはフィールド編集マスク情報のない短い形式で DDM が表示されます(つまり、Adabas ショートネームおよび対応する Natural フィールド名のみ表示)。

データエリアエディタでは、DATAPROGRAM、および VIEWname にアスタリスク(*)を使用すると、有効なすべてのオブジェクトのリストが表示されます。 1 文字以上の文字の後にアスタリスク(*)を付けると、これらの文字で始まる名前のオブジェクトのみが表示されます。

library は、プログラムエディタでのみ指定できます。 Natural Security の場合、ライブラリは指定できません。

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エディタプロファイル

Natural プログラムエディタおよびデータエリアエディタでは、エディタプロファイルを使用できます。エディタプロファイルによって、PF キーおよび PA キーの標準割り当てなど、編集セッション中に有効になる設定が決定されます。 エディタプロファイルには、必要に応じて独自の設定を定義できます。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

エディタプロファイルの表示

Start of instruction set現在のエディタプロファイルを表示するには

Start of instruction set特定のエディタプロファイルを呼び出すには

注意:
システムコマンド LOGON を入力すると、現在のセッションで行ったプロファイルの変更は失われます。

[Editor Profile]画面

このセクションでは、[Editor Profile]画面に表示される項目について説明します。

項目 説明
Profile Name エディタプロファイルの名前。 自分のエディタプロファイルが表示されます。 プロファイルが存在しない場合は、自分の要件に合うようにデフォルトプロファイルを変更できます。 変更するには、プロファイル名 SYSTEM を自分のユーザー ID で上書きし、名前を変更したプロファイルをデータベースに保存します。

プロファイル名を他の有効なプロファイル名(つまり、他の有効なユーザー ID)で上書きして Enter キーを押した場合は、該当するユーザーのプロファイルが呼び出されます。 定義できるプロファイルは 1 つのユーザー ID につき 1 つのみです。他のユーザーのプロファイルを変更した場合、その変更は現在のセッションのみで有効です。他のユーザーのプロファイルはデータベースに保存できません。

ただし、他のユーザーのプロファイルのプロファイル名を自分のユーザー ID で上書きすると、名前を変更したプロファイルはデータベースに保存できます。

PF and PA Keys PF キーおよび PA キーに割り当てられたコマンドが表示されます。 任意の Natural エディタコマンドまたはシステムコマンドを割り当てることができます。 コンマで区切ってコマンドを組み合わせることもできます。
Auto Renumber Y は、次のいずれかが発生すると、プログラムエディタ内のソースコードの番号が自動的に再設定されることを示しています。
  • CATALOGCHECKRUNSAVE、または STOW コマンドを発行した場合

  • .I 行コマンドが発行されたが、挿入される行に行番号がない場合

注意:
プログラミングガイド』の「参照するソースコード行番号の変更」を参照してください。

Auto Save Numbers 数値を入力した場合は、指定した回数の更新が行われると、[Source Save into]フィールドで指定されたソースオブジェクトに現在ソースのコピーが自動的に保存されます。 更新とは、画面に情報を入力した結果としてソースが変更された場合、その毎回の変更のことを意味します。

Auto Save Numbers はマップエディタにも適用されます。

Source Save into ソースのコピーが現在のライブラリに自動的に保存されるソースオブジェクトの名前。 デフォルト名 EDITWORK は変更できます。 [Auto Save Numbers]フィールドで指定された変更回数を超えるたびに、指定されたソースオブジェクトが上書きされます。
Additional Options 下記を参照してください。

Additional Options

[Editor Profile]画面で[Additional Options]に「Y」を設定するか、または PF4 キーを押すと、次のオプションを選択するウィンドウが表示されます。

オプションの先頭のプラス記号(+)は、該当するウィンドウで、または適切なエディタコマンドを使用して、すでに一部の値が設定されていることを示します。

オプションを選択するには、そのオプションを Y でマークします。

選択したオプションごとに、対応するウィンドウが表示されます。 各ウィンドウの個々の項目について説明します。

Editor Defaults

オプション 説明
Escape Character for Line Command 各行コマンドの先頭に指定する必要のあるエスケープ文字。デフォルトのエスケープ文字はピリオド(.)です。
Empty Line Suppression
このオプションは行コマンド .I に適用されます(「プログラムエディタ」および「データエリアエディタ」セクションを参照)。 選択可能なオプション設定:
 
Y Enter キーを押すと、ただちに空行がソースから削除されます。 これはデフォルト設定です。
   
N  Enter キーを押したときに空行がソースから削除されません
 
例外:テキストタイプのオブジェクトの場合は、このオプション設定に関係なく、常に空行が保持されます。
Source Size Information
Y エディタ画面の下部の情報行に、編集中のオブジェクトの実際のサイズおよび使用可能な空きスペースが表示されます。 また、プログラムエディタでは、エディタ画面の上部の情報行にプログラミングモード(レポーティングまたはストラクチャード)が表示されます。
   
N  情報は表示されません。
Source Status Message
Y プログラムエディタ:
ソースが変更、チェック、保存、カタログ、または格納されるたびに、上部の情報行にトランザクションメッセージが表示されます。 また、まだ保存されていない変更内容がソースにある場合は、エディタコマンド行にアスタリスク(*)が表示されます。 詳細については、『プログラムエディタ』ドキュメントの「変更インジケータ」を参照してください。

データエリアエディタ:
まだ保存されていない変更内容がソースにある場合は、上部の情報行にアスタリスク(*)が表示されます。 詳細については、『データエリアエディタ』ドキュメントの「変更インジケータ」を参照してください。

   
N  トランザクションメッセージやアスタリスク(*)は表示されません。
 
Absolute Mode for SCAN/CHANGE
Y エディタコマンド SET ABS ON に対応します。
   
N  エディタコマンド SET ABS OFF に対応します。
 
プログラムエディタ」および「データエリアエディタ」セクションの「エディタコマンド」を参照してください。
Range Mode for SCAN/CHANGE
Y エディタコマンド SET RANGE ON に対応します。 
   
N  エディタコマンド SET RANGE OFF に対応します。
 
プログラムエディタ」セクションの「エディタコマンド」を参照してください。
Direction Indicator いくつかのエディタコマンドでの動作する方向(+ または -)を示します(「プログラムエディタ」および「データエリアエディタ」セクションの「エディタコマンド行」を参照)。

General Defaults

オプション 説明
Editing in Lower Case
Y  ソースコード中の小文字は大文字に自動変換されません
   
N ソースコード中の小文字は大文字に自動変換されます。 デフォルトでは自動変換が設定されています。
   

注意:
エディタで端末コマンド %L または %U使用しないでください。

Dynamic Conversion of Lower Case
このオプションは、上記のオプションが Y に設定されている場合にのみ関連します。
   
Y ソースコード中のすべての小文字は自動的に大文字に変換されます。ただし、アポストロフィおよびコメントで囲まれたテキスト文字列は除きます。これらの文字列は入力されたときのままです(「プログラムエディタ」セクションを参照)。
   
N  ソースコードは入力されたときのままです。
Position of Message Line メッセージ行の位置を指定します。指定可能な値は、TOPBOTnn、および -nn です。
Cursor Position in Command Line
Y  ソースを変更して Enter キーを押した後、カーソルをエディタコマンド行に置くことを示します。
Stay on Current Screen
Enter キーを押したときに現在の画面が維持されるかどうかを指定します。
   
Y  エディタコマンド SET STAY ON に対応します。
   
N エディタコマンド SET STAY OFF に対応します。
 
プログラムエディタ」および「データエリアエディタ」セクションの「エディタコマンド」を参照してください。
Prompt Window for Exit Function
Y  エディタコマンド行で EXIT コマンドを入力したときに、確認ウィンドウが表示されます(「プログラムエディタ」および「データエリアエディタ」セクションの「Exit 機能」を参照)。
ISPF Editor as Program Editor
Y インストールされている場合は、Natural プログラムエディタの代わりに Natural ISPF が起動します。
Leave Editor with Unlock
Y  エディタを終了すると、ソースコードのロックが解除されます。
   
N エディタを終了します(デフォルト設定)。
   
C エディタを終了すると、ソースコードのロックが解除され、ソースワークエリアがクリアされます。
 
ロックの詳細については、「ソースオブジェクトのロック」セクションを参照してください。

Color Definitions

[ADDITIONAL OPTIONS]ウィンドウで[Color Definitions]Y でマークすると、次の例のようなウィンドウが表示されます。

  +----------------------COLOUR DEFINITIONS-----------------------+
  !                                                               !
  ! Edit Work Area               Split Screen Area                !
  !   Command Line ........ NE                                    !
  !   Label Indicator ..... NE     Label Indicator .... NE        !
  !   Line Numbers ........ NE     Line Numbers ....... NE        !
  !   Editor Lines ........ NE     Editor Lines ....... NE        !
  !   Scan and Error Line.. NE     Scan Line .......... NE        !
  !   Information Text .... NE     Information Text ... NE        !
  !   Information Value ... NE     Information Value .. NE        !
  !   Information Line .... NE                                    !
  +---------------------------------------------------------------+

このウィンドウでは、プログラムエディタまたはデータエリアエディタの編集ワークエリアおよび画面分割エリアのさまざまな部分を表示する色を指定できます。

指定可能な色のリストを取得するには、入力フィールドのいずれかでヘルプ文字列の疑問符(?)を入力するか、または PF1(ヘルプ)キーを押します。

コマンド行情報行、および対応する情報テキスト情報値以外に、次の各部分に特定の色を割り当てることができます。

項目 説明
Label Indicator エディタ画面の左端の列。特定のコマンドが実行されたソースコード行のラベル付けなどに使用されます(例えば、.X および .Y 行コマンドなど)。
Line Numbers ソースコード行番号の列(プログラムエディタのみ)。
Editor Lines 現在、編集ワークエリアか画面分割エリア、またはその両方にあるソースコードの行。
Scan and Error Line スキャン操作の結果 S(または画面分割モードの大なり記号(>))でマークされたすべての行、エラーが検出された行(E でマークされ、プログラムエディタの編集ワークエリアでのみ適用可能)、およびエラーメッセージ行自体。

ダイレクトコマンド

次のダイレクトコマンドは、対応する PF キーの代わりに使用できます。 エディタプロファイル画面の下部にあるコマンド行に、ダイレクトコマンドを入力する必要があります。

コマンド 説明
CANCEL このコマンド(または PF12 キー)を実行すると、現在の機能をキャンセルして、コマンドを呼び出した画面に戻ります。 プロファイルを変更しても、現在のセッションには影響しません。
DELETE このコマンド(または PF11 キー)を実行すると、現在のプロファイルがデータベースから削除されます。 ただし、プロファイルを削除する前に確認ウィンドウが表示されます。このウィンドウでは、プロファイル名を入力して Enter キーを押し、プロファイルの削除を確認するか、または Enter キーを押して機能を終了できます。
EXIT このコマンド(または PF3 キー)を実行すると、対応するエディタのデフォルトパラメータ(「General Defaults」を参照)が設定されているかどうかに関係なく、[EXIT Function]プロンプトウィンドウが表示されます。
FLIP このコマンド(または PF6 および PF18 キー)を使用すると、2 つの PF キー行が切り替えられます。
REFRESH このコマンド(または PF13 キー)を実行すると、現在セッションで有効なプロファイルパラメータが表示されます。つまり、これまでに何らかの変更を行ってまだ保存していない場合、その変更は上書きされます。
SAVE このコマンド(または PF5 キー)を実行すると、現在のセッションとデータベースの両方で現在有効なプロファイルパラメータがすべて保存されます。 ただし、現在の機能は終了されません

プロファイルメンテナンスの終了

エディタプロファイルのメンテナンス機能を終了するには、PF3(終了)キーを押すか、または端末画面の下部でコマンド行に EXIT コマンドを入力します。 いずれの場合も、[EXIT Function]プロンプトウィンドウが呼び出され、次のオプションが提供されます。

機能 説明
Save and Exit 現在のプロファイルメンテナンス機能を呼び出した画面に戻り、現在のプロファイルに加えた変更を保存します。 変更は、現在のセッションとデータベースの両方で保存されます。

ただし、別のユーザーのエディタプロファイルで作業している場合、そのプロファイルを変更してもデータベースには保存されません。 その変更は現在のセッションのみで有効であり、その旨を示すメッセージが返されます。

Exit without Saving 現在のプロファイルメンテナンス機能を呼び出した画面に戻ります。 現在のプロファイルを変更した場合、その変更は現在のセッションのみで有効です。その変更はデータベースには保存されません

Enter キーを押すことは[Exit without Saving]に対応します。

Resume Function プロンプトウィンドウを閉じて現在のプロファイルメンテナンス機能に戻ります。

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