Natural には、Natural ニュークリアスが、オンライントランザクション処理のために TP モニタにアクセスしたり、バッチ処理のためにオペレーティングシステム(OS)にアクセスしたりするためのインターフェイスが用意されています。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
TP モニタ環境において、Natural は標準 TP プログラムとして動作し、 その TP モニタの制御下で実行されているプログラムに適用されるルールに従います。
TP モニタ環境では、ユーザーセッションデータを含むワークエリアは Natural スレッドと呼ばれます。 これは、ユーザーセッションの間、維持されます。
Natural スレッドは、セッションがユーザーからの端末入力を待機している間、ロールアウトしてロール機能になることができます。 スレッドをロールアウトすると、ストレージは他のユーザーセッション用に解放されます。 Natural スレッドは、ユーザーが端末入力を行ったとき(例えば Enter キーを押したとき)にロールインされます。 スレッドは別のストレージエリアに再配置できます。次の図の USD1 がこれを示しています。USD1 は、ユーザーセッション Sess 1 のユーザーセッションデータ(USD)を含むスレッド内にあります。
次の図の例では、TP モニタ(ここでは Com-plete)が、Natural スレッドをロールインしてロール機能にしたりロール機能からロールアウトしたりすることによって、ストレージ割り当てを管理しています。
バッチモードでは、Natural はバッチジョブによって初期化されたセッションを処理します。 バッチジョブをサブミットしたユーザーとコンピュータとの対話は不要です。
バッチジョブは、順番の決まった入力データを受け取って順番に実行されるプログラムで構成されます。 入力データはファイルから読み取られ、出力はファイルに書き込まれます。 バッチジョブ用のワークエリアが存在する場所は、オペレーティングシステムによって異なり、バッチリージョン(z/OS)、パーティション(z/VSE)、またはタスク(BS2000/OSD)です。 ワークエリアにはユーザーセッションデータが保存され、バッチユーザーセッションの間、維持されます。
次の図は、バッチ処理環境を示しています。
Natural が提供する TP インターフェイスと、Natural を TP モニタとともに使用する方法については、『TP モニタインターフェイス』ドキュメントで次のセクションを参照してください。
バッチモードでの Natural の実行の詳細については、『オペレーション』ドキュメントの「バッチモードでの Natural」を参照してください。