このドキュメントでは、Natural を VM/CMS 環境で実行する際の特別な考慮事項について説明します。
以下のトピックについて説明します。
Natural システムコマンド CMS
を使用して CP
および CMS
コマンドを発行できます。例えば、CMS FLIST * DATA B
や CMS CP SPOOL PRT *
のように指定します。
パラメータを指定せずに CMS
を入力すると、CP/CMS
コマンドのメニュープロンプトが表示されます。 メニューを終了するには、先頭位置にピリオド(.)を入力します。
Natural プログラム内から CP
または CMS
コマンドを発行するには、以下のステートメントをコーディングします。
CALL 'CMS' command rc
上記の意味は以下のとおりです。
command | 英数字の変数または定数です。 |
rc | CP または CMS コマンドからのリターンコードを受け取る変数(フォーマット/長さ I4)です。
|
2 番目のパラメータ(rc)の指定は任意です。 完全なコマンド解決は、通常の CMS 対話型コマンドモードの場合とまったく同様に提供されます。
CMS プログラムスタックから Natural 変数に 1 行読み込むには、以下のようにコーディングします。
CALL 'CMSREAD' line
line は英数字の変数です。
プログラムスタックから読み込まれた行は、変数の長さに合うように切り捨てられるか空白で埋められます。
プログラムスタックが空の場合は、CMSREAD
は文字列 *EOD*
を返します。
Natural CMS インターフェイスのハードコピー機能を有効にするには、以下のパラメータを指定します。
HCAM=CMS
これは、NATPARM ASSEMBLE
で指定するか、Natural の起動時にダイナミックに指定します。
Natural 端末コマンド %H
は、出力を仮想プリンタに送信します。 %HL
を指定すると、NATURAL LISTING A
と呼ばれるファイルが作成されます。
Software AG では、Natural インストールテープの出荷後に見つかった問題を解決するために、修正を Zap 形式で提供しています。
Zap を適用する前に、必ずファイルのバックアップコピーを作成してください。
これらの Zap を Natural テキストファイルに適用する際は、NATZAP
機能を使用してください。
Zap を適用した後は、Natural モジュールと DCSS
を再構築する必要があります。 そのためには、それぞれ NATBLDM
コマンドと NATBLDS
コマンドを使用します。
NATZAP
の詳細については、Natural インストール ID で「HELP NATZAP
」と入力してください。
「バッチモードの Natural(すべての環境)」および「CMS 環境下のバッチモードの Natural」を参照してください。
Natural ステートメント REQUEST DOCUMENT
を使用して、http サーバーに接続し、HTML または XML ファイルを取得します。 ファイル TCPIP DATA には、TCP/IP クライアントプログラムのコンフィグレーション情報が含まれています。 このファイルは TCP/IP クライアントミニディスクに常駐し、通常は以下のコマンドでアクセスします。
VMLINK TCPIP
REQUEST DOCUMENT
を使用する場合は、Natural を呼び出す Rexx プログラムに以下の行を含めます。
EXEC VMLINK TCPIP
Rexx プログラムでは、CALLNAT
機能を使用して Natural サブプログラムを実行し、パラメータを渡すことができます。 Rexx プログラムは、Natural がアクティブなときに実行する必要があります。例えば、以下のように Natural プログラムで CALL
ステートメントを使用します。
CALL 'CMS' 'EXEC MYREXX'
MYREXX
では、CALLNAT
機能を使用して Natural サブプログラムを実行できます。
result = callnat('MYNAT',parm1,parm2)
MYNAT
は、Rexx プログラムを呼び出した Natural プログラムと同じ Natural ライブラリ内にある必要があります。 MYNAT
が正常に実行されると、Rexx 変数 result
には、呼び出されたサブプログラムの名前が 8 文字になるまで空白で埋められて含まれます(この例では、result='MYNAT '
)。 エラーが発生した場合は、result
には、接頭辞 "NAT" の付いた Natural エラー番号(NAT0082 など)が含まれます。
Rexx と Natural の間でデータを交換するには、以下の指定の後で、ステートメント READ WORK FILE
と WRITE WORK FILE
を使用します。
DEFINE WORK FILE n 'STEM rexxstem.'
ワークファイルは、パラメータマクロ NTWORK
、または AM=CMS
を指定したプロファイルパラメータ WORK
を使用して宣言する必要があります。 「出力ファイルおよびワークファイルのサポート」も参照してください。