バージョン 8.1.3
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ADARUN パラメータ

パラメータ 使用方法
AOSLOG ADADBS OPERCOM または同等のアクティブニュークリアスを変更する AOS 機能によって発行された DDPRINT コマンドに対するログ
AREXCLUDE 自動再スタート処理の除外ファイル指定
ARMNAME 自動再スタート管理(ARM)プログラム名
ASSOCACHE アソシエータコンポーネントのコントローラキャッシング制御(z/OS および z/VM のみ)
ASYTVS ボリュームシリアル番号に基づく非同期バッファフラッシュ
CACHE Adabas Caching Facilityコントロール
CDXnn 照合ディスクリプタユーザー出口
CLOGBMAX 個別のログバッファサイズ制限
CLOGDEV マルチコマンドログデータセットのデバイス
CLOGLAYOUT コマンドログフォーマットを定義します。
CLOGMAX コマンドの合計ログバッファサイズ制限
CLOGMRG クラスタコマンドログを自動的にマージします。
CLOGSIZE マルチコマンドログデータセットのサイズ(ブロック数)
CLUCACHENAME Adabas クラスタのキャッシュ構造/エリア名
CLUCACHESIZE Adabas クラスタのグローバルキャッシュエリアサイズ
CLUCACHETYPE Adabas クラスタのグローバルキャッシュエリアストレージタイプ
CLUCACHEUNCHANGED Adabas クラスタのグローバルキャッシュ未変更ブロックオプション
CLUGROUPNAME Adabas クラスタのグループ名
CLULOCKNAME Adabas クラスタのロック構造/エリア名
CLULOCKSIZE Adabas クラスタのグローバルロックエリアサイズ
CLUSTER Adabas クラスタのニュークリアスセッション制御
CMADDR 共通メモリプールの開始アドレス(BS2000 のみ)
CMDQMODE コマンドキューメモリプールの場所(BS2000 のみ)
CMFIX 共通メモリプールの固定位置(BS2000 のみ)
CMLADDR CMADDR 参照
CMLFIX CMFIX 参照
CMLSCOPE CMSCOPE 参照
CMLSIZE CMSIZE 参照
CMSCOPE 共通メモリプールへのアクセス(BS2000 のみ)
CMSIZE 共通メモリプールの使用とサイズ(BS2000 のみ)
CT コマンドタイムリミット(秒)
DATACACHE データストレージコンポーネントのコントローラキャッシング制御(z/OS および z/VM のみ)
DBID データベースID(物理)
DEVICE デバイスタイプ
DIRRATIO/ELEMENTRATIO Adabas クラスタ環境のデータ要素に対するディレクトリエントリの比率
DSF Delta Save Facility 制御
DSFEX1 Delta Save Facility ユーザー出口
DTP 分散トランザクション処理制御
DUALCLD デュアルコマンドログデバイス
DUALCLS デュアルコマンドログサイズ(ブロック)
DUALPLD デュアルプロテクションログデバイス
DUALPLS デュアルプロテクションログサイズ(ブロック)
EXCPVR APF 認可実行時の EXCP または EXCPVR の使用の制御
FASTPATH Adabas Fastpathコントロール
FMXIO LFIOP フラッシュ処理による並列 I/O オペレーションの制限
FORCE データベース ID の上書き
GROUPS BS2000 での処理間コミュニケーションの範囲
HEXnn ハイパーディスクリプタ出口
IDTNAME ID テーブル名(BS2000 のみ)
IGNDIB DIB エントリの無視
IGNDTP 分散トランザクション処理エリアの無視(WORK パート4)
INTNAS ニュークリアス統計チェックポイント取得の周期(SYNS 60)
LBP バッファプール長
LCP セキュリティプール長
LDEUQP ユニークディスクリプタプール長
LDTP

Adabas Transaction Manager バージョン 7.4 以前をインストールしている場合は、このパラメータと DTP=RM を組み合わせて場合、分散トランザクション処理エリア(WORK パート 4)の長さが定義されます。

Adabas Transaction Manager バージョン 7.5 以降をインストールしている場合は、このパラメータで WORK4 インデックスのサイズ(ブロック数)が定義されます。このサイズは、DDWORKR4 上のデータの管理に使用されます。

LFIOP 非同期バッファフラッシュプール長
LFP 内部フォーマットプール長
LI ISN リストテーブル長(TBI)
LOCAL ローカルでのみ使用するニュークリアス(ネットワークでは認識されない)
LOGABDX Adabas バッファ記述(ABD)ログ
LOGCB 拡張 Adabas コントロールブロック(ACBX)ログ
LOGCLEX コマンドログ拡張(CLEX)ログ
LOGFB フォーマットバッファログ
LOGGING Adabas コマンドログ
LOGIB ISN バッファログ
LOGIO I/O アクティビティログ
LOGMB マルチフェッチバッファログ
LOGRB レコードバッファログ
LOGSB サーチバッファログ
LOGSIZE 最大コマンドログサイズ
LOGUB ユーザーバッファログ
LOGUX ユーザー出口 B データログ
LOGVB バリューバッファログ
LP データプロテクションエリアのブロック数(WORK パート 1)
LQ シーケンシャルコマンドテーブル長
LRDP クラスタブロック更新再実行プールの長さ
LS ソートエリア長
LU 中間ユーザーバッファ長
LWKP2 ISN リスト処理エリア長(WORK パート2)
LWP Adabas ワークプール長
MODE オペレーションモード
MSGBUF メッセージバッファのサイズ
MSGCONSL コンソールメッセージの大文字での表示
MSGDRUCK DD/DRUCK への送信メッセージの大文字での表示
MSGPRINT DD/PRINT への送信メッセージの大文字での表示
MXCANCEL キャンセルされたピアニュークリアスが終了するまでのタイムリミット
MXMSG ニュークリアス間コマンドが処理されるまでのタイムリミット
MXTNA ユーザーごとに上書きする非アクティビティタイムリミットの最大値
MXTSX ユーザーごとに上書きする Sx の実行タイムリミットの最大値
MXTT ユーザーごとに上書きするトランザクションタイムリミットの最大値
NAB アタッチドバッファ数
NC コマンドキューエレメント数
NCLOG コマンドログデータセット数
NH ホールドキューエレメント数
NISNHQ ホールドキューの中に1 ユーザーがホールドできるISN 数
NONDES 非ディスクリプタ検索
NPLOG プロテクションログデータセット数
NQCID ユーザー当たりのアクティブコマンド ID 数
NSISN ISN テーブルエレメントあたりの ISN 数
NT スレッド数
NU ユーザーキューエレメント数
NUCID Adabas クラスタニュークリアス ID
OPENRQ オープンコマンドが必須
PGFIX EXCPVR ページ固定制御
PLOGDEV マルチプロテクションログデータセットのデバイス
PLOGRQ プロテクションログ必要
PLOGSIZE マルチプロテクションログデータセットのサイズ(ブロック数)
PREFETCH プリフェッチ/マルチフェッチ機能制御
PREFICMD プリフェッチ/マルチフェッチにコマンドを含める
PREFIFIL プリフェッチ/マルチフェッチにファイルを含める
PREFNREC マルチフェッチレコードのカウント
PREFSBL 1 回のプリフェッチのバッファ長
PREFTBL プリフェッチのトータルバッファ長
PREFXCMD プリフェッチ/マルチフェッチからのコマンドの除外
PREFXFIL プリフェッチ/マルチフェッチからのファイル除外
PROGRAM 実行プログラム
QBLKSIZE シーケンシャルデータセットのブロックサイズ(ADAIOR により最適化)
READONLY 読み取り専用セッションの制御
REPLICATION Adabas ニュークリアスのレプリケーションのアクティブ化(Event Replicator for Adabas)
REVFILTER セッション中の Adabas Review レコードフィルタリングを許可
REVIEW Adabas Reviewコントロール
REVLOGBMAX Adabas Review に許可するログバッファの最大バイト数
REVLOGMAX Adabas Review コマンドに許可する全ログバッファの最大サイズ
RPLCONNECTCOUNT Adabas または Event Replicator Server ニュークリアスに対する接続試行が失敗した後の再試行回数
RPLCONNECTINTERVAL Adabas または Event Replicator Server ニュークリアスに対する接続試行が失敗した後の再試行間隔(秒単位)
RPLPARMS レプリケーション定義(初期化パラメータ)の読み込み元の場所(Event Replicator for Adabas)
RPLSORT Event Replicator for Adabas トランザクションデータのソート
RPWARNINCREMENT レプリケーションプール使用率の限界値の問題警告メッセージ間隔
RPWARNINTERVAL レプリケーションプール使用率警告メッセージの抑制間隔
RPWARNMESSAGELIMIT レプリケーションプール使用率警告メッセージの抑制を開始するまでのメッセージ数
RPWARNPERCENT レプリケーションプール使用率の限界値
SMGT エラー処理(PIN)機能制御
SORTCACHE Adabas ソートエリアコンポーネントのコントローラキャッシング制御(z/OS および z/VM のみ)
SPT Adabas トリガおよびストアドプロシージャの制御
SUBMPSZ サブタスクの GETMAIN メモリプール(BS2000 のみ)
SVC SVC 番号
TAPEREL テープ処理制御(BS2000 のみ)
TASKCTGY タスクカテゴリ制御(BS2000 のみ)
TCPIP TCP/IP アクセス制御(z/OS のみ)
TCPURL TCP/IP ユニバーサルリソースロケータ(URL)
TEMPCACHE Adabas 一時エリアコンポーネントのコントローラキャッシング(z/OS および z/VM のみ)
TFLUSH 同期バッファフラッシュタイム
TLSCMD 複合検索 S1、S2、S4 のタイムリミット(秒)
TNAA 非アクティビティタイムリミット(アクセスオンリーユーザー)
TNAE 非アクティビティタイムリミット(ET ロジックユーザー)
TNAX 非アクティビティタイムリミット(排他的な更新ユーザー)
TT トランザクションタイムリミット
UEXn ユーザー出口
UTIONLY ユーティリティのみのセッション
VISTA Adabas Vistaコントロール
WORKCACHE Adabas ワークエリアコンポーネントのコントローラキャッシング(z/OS および z/VM のみ)

AOSLOG:アクティブなニュークリアスの更新コマンドの記録

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
AOSLOG ADADBS OPERCOM または AOS からの更新コマンド(アクティブニュークリアスを修正する)を記録するかどうかを指定します。 YES | NO NO
説明
YES ADADBS OPERCOM または同等の Adabas Online System(AOS)機能によって発行されるアクティブニュークリアスを修正する Adabas コールを DDPRINT にログとして記録します。読み込み/出力コールはログに記録されません。
NO デフォルト設定。 コマンドはログに記録されません。

ADARUN PROG=ADANUC,AOSLOG=YES

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AREXCLUDE:自動再スタート処理から除外するファイル

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
AREXCLUDE 自動再スタート処理において特定ファイルを対象外とします。 1~5000 なし

AREXCLUDE パラメータは 1 つ以上の Adabas ファイルのレスポンスコードのため、自動再スタート処理が失敗(アベンド)した場合だけの使用を想定しています。 この場合、他のファイルでの自動再スタート処理を成功させるため、レスポンスコードを受け取ったファイルは処理から除外されます。

除外されたファイルは[utility use only](ユーティリティのみ使用可)としてマークされます。 除外されたファイルは最新のバックアップテープ等からリストアし、再生成することをお勧めします。

コンマで区切られている場合は、同じパラメータに複数のファイル番号を指定できます。

自動再スタート処理からファイル 199 およびファイル 231 を除外します。

ADARUN PROG=ADANUC,AREXCLUDE=199,231

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ARMNAME:ARM を有効にします。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
ARMNAME 特定の自動再スタート管理(ARM)プログラムを有効にします。 ARM プログラム名 なし

自動再スタート管理(ARM)は、ニュークリアスが ABEND するときに、自動的にニュークリアスを再スタートするために使用されます。 アベンドが意図的(例えばパラメータエラーが原因の場合など)であれば、抑止されます。

ARM はクラスタおよび非クラスタニュークリアス環境で使用することができます。

ARM プログラム(エレメント)はシステムプログラマにより ARM ポリシーに定義されます。 それらは、いつ、どこで、どのくらいの頻度で再スタートを試行するかを指定します。

ARM ポリシーが定義されていなければ、ARMNAME パラメータは効果がありません。

名前の長さは 1~16 文字です。 クラスタ環境では、名前はクラスタ間でユニークにしなければなりません。 大文字の英字、数字の 0~9、特殊文字の $、@、#、下線(_)を使用することができます。 数字を最初の文字にすることはできません。 A~I および SYS で始まる名前は IBM による使用のために確保されています。

自動再スタート管理プログラム RESTART002 を有効にします。

ADARUN PROG=ADANUC,ARMNAME=RESTART002

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ASSOCACHE:アソシエータのコントローラキャッシング

このパラメータは z/OS および z/VM オペレーティングシステムにのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
ASSOCACHE アソシエータ(ASSO)データセットに対してコントローラキャッシングを行う(YES)か否(NO)かを指定します。 YES | NO YES
説明
YES デフォルト設定。 ASSO ブロックは先読みされ、可能な限りディスクコントローラのキャッシュ内で更新されます。
NO ASSO ブロックは先読みされません。

注意:

  1. ASSO ブロックが非常に分散していたり、更新頻繁が低い場合には、コントローラキャッシングを有効にすると I/O レスポンスタイムが遅くなる可能性があります。
  2. ADARUN キャッシング制御パラメータには、他にデータストレージ(DATACACHE)、ワークエリア(WORKCACHE)、ソートエリア(SORTCACHE)、一時エリア(TEMPCACHE)に対するパラメータがあります。

ASSO データセットに対するコントローラキャッシングなしでニュークリアスを稼動します。

ADARUN PROG=ADANUC,ASSOCACHE=NO

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ASYTVS:非同期バッファフラッシュ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
ASYTVS ボリュームシリアル番号に基づいて非同期的にバッファフラッシュを行います。 YES | NO YES

ボリュームに基づく非同期バッファフラッシュを無効にします。

ADARUN PROG=ADANUC,ASYTVS=NO

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CACHE:Adabas Caching Facility 制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CACHE ADACSH を Adabas セッション初期化中にロードするかどうかを指定します。 YES | NO NO

ADACSH は Adabas セッション初期化中にロードされます。 ADACSH オペレータコマンドが受け入れられ、ダイナミックキャッシングは有効です。

ADARUN CACHE=YES

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CDXnn:照合ディスクリプタユーザー出口

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CDXnn 照合ディスクリプタ出口、および照合ディスクリプタ出口に使用されるユーザールーチンを記述します。 説明を参照 なし

UES(ユニバーサルエンコーディングサポート)と合わせて使用する場合の照合ディスクリプタユーザー出口の構文は次のとおりです。

CDXnn=exit-name

ここでは次の内容を表しています。

nn 照合ディスクリプタ出口の番号。01 から 08 までの 2 桁の 10 進数。
exit-name 照合ディスクリプタ出口で制御を持つユーザールーチン名。最大 8 文字。

照合ディスクリプタ出口に指定できるプログラムは 1 つだけです。 最大 8 個の照合ディスクリプタ出口を任意の順序で指定できます。 詳細はユーザー出口のドキュメントを参照してください。

照合ディスクリプタ出口 1 と 2 を使用して Adabas ニュークリアスを実行します。 照合ディスクリプタ出口 1 にユーザールーチン UCOLDE1 の制御を、照合ディスクリプタ出口 2 にユーザールーチン UCOLDE2 の制御を指定しています。

ADARUN PROG=ADANUC,CDX01=UCOLDE1,CDX02=UCOLDE2

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CLOGBMAX:ログバッファサイズ制限

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CLOGBMAX ログバッファの最大バイト数。 368~4,294,967,295 の範囲の任意の整数。 4096

バッファがこの値より長い値で指定されると、ログバッファは CLOGBMAX パラメータで設定したサイズを超えたところから切り捨てられます。 CLOGBMAX 設定は、CLOGLAYOUT=5 および CLOGLAYOUT=8 の両方の ADARUN LOGGING パラメータ指定に影響します。 最小値(368)は、基本レコード CLOGLAYOUT=8 の長さと拡張 Adabas コントロールブロック(ACBX)の長さを足したサイズです。

NAB:アタッチドバッファの数」を参照してください。

ロギングバッファサイズ制限の 512K を使用して、Adabas ニュークリアスを実行します。 Adabas コマンドの各ログバッファは、512 バイトを超えてはなりません。

ADARUN PROG=ADANUC,CLOGB=512

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CLOGDEV:マルチコマンドログのデバイスタイプ
CLOGSIZE:マルチコマンドログのサイズ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CLOGDEV マルチコマンドログに使用されるデバイスタイプ。 説明を参照 DEVICE パラメータ値
CLOGSIZE 各コマンドログに使用可能なブロック数。 最小値 16、最大値 16,777,215 なし

CLOGDEV および CLOGSIZE パラメータは、マルチコマンドログに使われる外部ストレージのデバイスタイプおよび各コマンドログデータセットに使用可能なブロック数を指定します。 これらのパラメータは一緒に使用しなければなりません。1 つのパラメータを指定する場合は、もう 1 つのパラメータも指定しなければなりません。

マルチコマンドログを使うためには NCLOG パラメータも指定する必要があります。 ユーザー出口を指定する場合、それは UEX12 にしなければなりません。

Adabas がサポートするデバイスタイプは『Adabas インストールマニュアル』を参照してください。

すべてのコマンドログデータセットは、使用する前に ADAFRM ユーティリティでフォーマットする必要があります。

これらデータセットの最大サイズは、オペレーティングシステムの制限やユーザー要件に依存します。

コマンドログ付きで Adabas ニュークリアスを実行します。 6 個のコマンドログデータセットを使用します。 コマンドログのためにモデル 3380 デバイスを使います。 各コマンドログデータセットのサイズは 1350 ブロック(10 シリンダの割り当てに基づく)です。 3380 デバイスの各シリンダは 15 トラックで、各トラックは 9 ブロックのコマンドログデータを含むことができます。 したがって 10 シリンダ = 10 × 15 × 9 = 1350 ブロックになります。

ADARUN PROG=ADANUC,LOGGING=YES,NCLOG=6,CLOGDEV=3380,CLOGSIZE=1350

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CLOGLAYOUT:コマンドログレイアウト

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CLOGLAYOUT コマンドログのフォーマット。 5 | 8 5

このパラメータは、Adabas コマンドログのフォーマットを指定します。

説明
5 デフォルト設定。 Adabas 7 以前用に書かれたユーザープログラムでは、CLOGLAYOUT=5 を指定します。

注意:
Adabas Review V4 内部コマンドにより、CLOGLAYOUT=5 のときの CLOG レコードが記録されることがあります。 このようなレコードは無視してください。

8 Adabas 8 以降用に書かれたユーザープログラムでは、CLOGLAYOUT=8 を指定します。

Adabas 8 のコマンドログフォーマットを使用します。 ACB コントロールブロックと ACBX コントロールブロックの両方が、共通のフォーマットに変換されます。 各バッファは、各バッファの先頭にこれに対応する Adabas バッファ記述(ABD)が付くこと以外は、CLOGLAYOUT=5 とほぼ同様に出力されます。 各セグメントバッファ(フォーマット、レコード、またはマルチフェッチ)は別々に書き込まれ、一意に識別されます。

CLOGLAYOUT=8 レコードのフォーマットについては、Adabas 8 で配布される LORECX DSECT を参照してください。

注意:

  1. CLOGLAYOUT=8 を使用して作成された Adabas 8 コマンドログのタイムスタンプは、マシンタイム(GMT)で格納されます。一方、CLOGLAYOUT=5 タイムスタンプは常にローカルタイムで格納されます。 CLOGLAYOUT=8 を指定してコマンドログを作成した場合、LORECX レコードレイアウトには、CLOG レコードが書き込まれた時点のマシンタイムとローカルタイムの差が格納された時間差フィールドが含まれます。 このフィールドにより、コマンドログレコードのローカルタイムの計算が可能になります。
  2. CLOGLAYOUT=5 および CLOGLAYOUT=8 コマンドログで使用されるタイムスタンプ形式の違いにより、異なる CLOGLAYOUT 設定を用いて作成されたコマンドログを混在させたり、マージしたりすることはお勧めしません(実際にクラスタ、または Parallel Services 環境の Adabas では許可されていません)。 無理に実行すると、予測できない結果が生じます。

Adabas 8 形式のコマンドログを使用します。

ADARUN PROG=ADANUC,CLOGLAYOUT=8

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CLOGMAX:コマンドの合計ログバッファサイズ制限

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CLOGBMAX Adabas コマンドで許可されているすべてのログバッファの最大サイズ。 368~4,294,967,295 の範囲の任意の整数。 16384

Adabas コマンドのログ記録バッファの合計サイズが CLOGMAX パラメータの値に到達すると、制限を超えたバッファは切り捨てられ、以降のバッファは削除されます。 CLOGMAX のサイズは、Adabas コマンドの最大バッファを格納できるようにするため、最低でも CLOGBMAX パラメータ設定と同じ大きさにする必要があります。 最小値(368)は、基本レコード CLOGLAYOUT=8 の長さと拡張 Adabas コントロールブロック(ACBX)の長さを足したサイズです。

CLOGMAX 設定は、CLOGLAYOUT=5 および CLOGLAYOUT=8 の両方の ADARUN LOGGING パラメータ指定に影響します。

コマンドロギングのバッファサイズ制限の 32K を使用して、Adabas ニュークリアスを実行します。 このニュークリアスに対する Adabas コマンドのすべてのロギングバッファの合計は、32K を超えてはなりません。

ADARUN PROG=ADANUC,CLOGMAX=32768

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CLOGMRG:クラスタコマンドログのマージ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CLOGMRG Adabas クラスタを自動 CLOG マージ付きで実行するかを指定します。 YES | NO NO

自動的な CLOG マージ処理は、ログによってカバーされる期間にクラスタニュークリアスによって実行されたすべての Adabas コマンドを年代順に格納する、単一クラスタワイドなコマンドログを提供します。

CLOGMRG は Adabas クラスタを自動的な CLOG マージで実行するかどうかを指定します。

処理内容
YES デュアルまたはマルチコマンドログをシーケンシャルデータセットにコピーし、クラスタのそれらのデータセットを単一のクラスタワイドなコマンドログにマージする自動化処理を可能にします。 この処理は、ADARES CLCOPY がユーザー出口 2 からサブミットされるときに、コマンドログを自動的にマージします。 クラスタニュークリアスおよび ADARES ユーティリティは、調整された CLOG スイッチおよび CLOG レコードのマージの CLCOPY 機能を実行します。これは PLOG マージ処理とほとんど同じ方法です。
NO デフォルト。各ニュークリアスは、クラスタの他のニュークリアスと無関係に独自の CLOG を作成します。デュアルまたはマルチ CLOG は ADARES CLCOPY を使って手動でシーケンシャルデータセットにコピーすることができます。その結果のシーケンシャル CLOG は ADARES MERGE CLOG 機能を使ってクラスタ中でマージすることができます。

CLOGMRG はグローバル(つまり、クラスタワイド)パラメータです。これは、アクティブになる最初のクラスタニュークリアスのこのパラメータの設定が、その後アクティブになるすべてのニュークリアスに伝播されることを意味します。

パラメータの依存関係

LOGGING=NO および CLOGMRG=YES の両方を指定できます。 クラスタ環境の場合は、LOGGING=NO であっても CLOG を書き出すこともできます。 CLOGMRG=NO であれば、LOGGING=NO であっても CLOG が書き出されることはありません。 ただし、LOGGING=NO および CLOGMRG=YES に指定している場合は、ADARES CLCOPY に必要な制御レコードが CLOG に書き出されます。

CLOGMRG は Adabas クラスタ環境(つまり、CLUSTER が NO 以外の値で指定され、NUCID がゼロ以外の値で指定されるとき)だけに有効です。

ダイナミック修正

CLOGMRG パラメータの設定は、オペレータコンソールからの CLOGMRG コマンド、ADADBS OPERCOM CLOGMRG 機能、または Adabas Online System のパラメータ変更関数を使って、ダイナミックに変更することができます。

CLOGMRG はグローバルパラメータであるため、1 つのニュークリアスへの変更要求は自動的にクラスタ内のすべてのニュークリアスに伝播されます。

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CLUCACHENAME:クラスタキャッシュ構造/エリア名

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CLUCACHENAME 現在ニュークリアスが関連している Adabas クラスタのキャッシュ構造/エリアの名前。 テキスト なし

Adabas Cluster Services では、CLUCACHENAME は、特定の Adabas シスプレックスニュークリアスクラスタに関連する特定のシスプレックスキャッシュ構造(CFRM ポリシーに定義される)を識別します。 クラスタ内の各ニュークリアスに同じ名前を設定しなければなりません。 CLUCACHENAME はクラスタごと、すなわちデータベースごとにユニークにしなければなりません。

Adabas Parallel Services は、ADACOM によって割り当てられた各グローバルキャッシュエリアにデフォルトの名前を自動的に作成します。 ただし、グローバルキャッシュエリアの名前を制御したい場合は、このパラメータを設定することができます。

注意:
システムにデフォルトの名前を構築させることを推奨します。

Adabas Parallel Services では、CLUCACHENAME は、現在のニュークリアスとして設定された同じ SVC/DBID 設定を持つすべてのクラスタニュークリアスに関連する特定のグローバルキャッシュエリアを識別します。 同じ SVC/DBID 設定を持つ各クラスタニュークリアスに同じ名前を設定しなければなりません。 CLUCACHENAME は各 SVC/DBID 設定に対してユニークにしなければなりません。

すべてのケースで、名前は 1~16 文字の長さです。 有効な文字は、数字、大文字の英字、特殊文字 $、@、# です。 名前は英字(A~Z)で始めなければなりません。 IBM の名前は、SYS、UNDESIG、または A~I(これらの文字は予約されていません)の文字で始まります。

注意:
さらに、Adabas Cluster Services(シスプレックス環境)では、特殊文字下線(_)も使用可能です。

ADARUN PROG=ADANUC, CLUCACHENAME=SAG1SMP#CACHE1

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CLUCACHESIZE:グローバルキャッシュエリアのサイズ

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
CLUCACHESIZE 現在のニュークリアスが関連する Adabas Parallel Services クラスタをサービスするグローバルキャッシュエリアに割り当てるストレージの大きさ。 128K キャッシュのタイプ(CLUCACHETYPE パラメータ)に応じて異なります。 なし

CLUCACHESIZE パラメータは、Adabas Parallel Services クラスタのすべてのニュークリアスがデータベースからのアソシエータとデータブロックを共有するために使用するグローバルキャッシュエリアに割り当てるストレージの量を指定します。 同時に CLUSTER=LOCAL も指定されている場合のみ有効です。

グローバルキャッシュエリアの場所と最大サイズは CLUCACHETYPE パラメータにより異なります。 CLUCACHETYPE=DSP の場合、グローバルキャッシュは Adabas Parallel Services ニュークリアス間で共有されているデータスペースに格納されます。 それ以外の場合は、キャッシュは共有 64 ビット仮想ストレージに格納されます(z/OS システムのみ)。

CLUCACHESIZE は Adabas Parallel Services ニュークリアスに必ず指定する必要があります。デフォルトはありません。

各 Adabas Parallel Services ニュークリアスには ADARUN パラメータ LBP によって大きさを指定された独自のバッファプールがあります。 オプションとして、Adabas Caching Facility により管理される 1 つ以上のローカルキャッシュスペースがある場合もあります(ADARUN パラメータ CACHE の説明を参照してください)。 さらに、Adabas Parallel Services はグローバルキャッシュエリアを使用して、データベースのアソシエータおよびデータブロックの最新イメージを、すべての Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスが使用可能にします。

グローバルキャッシュエリアは次を保持するために十分に大きくする必要があります。

ADARUN パラメータ DIRRATIO と ELEMENTRATIO は、ディレクトリおよびデータ要素間の比率を決定します。

CLUCACHESIZE は、バイト、キロバイト(K を付加)、メガバイト(M を付加)、またはギガバイト(G を付加)で指定できます。

値は 4 キロバイト境界の最近似値まで切り上げられます。

グローバルキャッシュエリアの適切なサイズは、クラスタのアプリケーション負荷に高く依存します。 これらの計算の詳細については、「Global Cache Area Size」を参照してください。 Adabas Online System キャッシュ構造のサイズ計算機能を使用して、適切なグローバルキャッシュエリアのサイズを決定する方法については、 『Adabas Parallel Services Operations』ドキュメントの「クラスタ環境でのキャッシュ構造の推定サイズ」を参照してください。

ADARUN PROG=ADANUC,CLUCACHESIZE=500M

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CLUCACHETYPE:グローバルキャッシュエリアのストレージタイプのオプション

パラメータ 指定する内容 有効な値 デフォルト値
CLUCACHETYPE グローバルキャッシュエリアの仮想ストレージのタイプ DSP | V64 DSP

CLUCACHETYPE パラメータは、Adabas Parallel Services クラスタのグローバルキャッシュに使用される仮想ストレージのタイプを指定します。 同時に CLUSTER=LOCAL も指定されている場合のみ有効です。 有効な値は "DSP"(サポートされているすべてのオペレーティングシステムで使用可能)および "V64"(z/OS システムにのみ使用可能)です。

デフォルト値は "DSP" です。この値は、CLUCACHESIZE パラメータで指定されたサイズの共有データスペースがグローバルキャッシュで使用されることを示します。 この場合、最大キャッシュサイズは 2 GB です。

"V64" が(z/OS システム上で)指定されている場合は、64 ビット仮想ストレージがグローバルキャッシュに使用されます。 この場合、キャッシュは 2 GB よりも大きくなりますが、Adabas Parallel Services データベースの ADACOM ジョブのため、有効になっている MEMLIMIT の値に影響を受けます。

ADARUN PROG=ADANUC,CLUCACHETYPE=V64

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CLUCACHEUNCHANGED:グローバルキャッシュの変更のないブロックのオプション

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CLUCACHEUNCHANGED 変更のないブロックを Adabas Parallel Services の処理中にグローバルキャッシュに書き込むかどうかを示します。 YES | NO NO

CLUCACHEUNCHANGED パラメータは、Adabas Parallel Services ニュークリアスで変更のないブロックをグローバルキャッシュに書き込むかどうかを指定します。 同時に CLUSTER=LOCAL も指定されている場合のみ有効です。 有効な値は "YES" または "NO" です。

推奨事項

Adabas Parallel Services クラスタ(ローカルキャッシュが ADARUN LBP パラメータおよび Adabas Caching Facility アドオン製品により制御されている)を使用して、利用可能なストレージをデータベースのすべての Adabas Parallel Services ニュークリアスにより共有されるグローバルキャッシュ(ADARUN CLUCACHESIZE パラメータ)に割り当てると、大きな仮想ストレージをローカルおよびグローバルキャッシュで使用できるようになります。これにより、各ニュークリアスにプライベートである各クラスタニュークリアス(ADARUN LBP パラメータおよび Adabas Caching Facility ADARUN CASSOMAXS パラメータと CDATAMAXS パラメータ)のローカルキャッシュに割り当てるよりも効率的にストレージを使用できます。 ただし、各クラスタニュークリアスには、コマンドの並列処理を行うために必要なアソシエータおよびデータブロックのワーキングセット全体をホールドするのに十分なローカルバッファプールスペース(LBP パラメータ)が必要になります。

グローバルキャッシュサイズ(CLUCACHESIZE パラメータ)に大きな値が設定されている場合は、グローバルキャッシュで高いヒット率を得るため(効率の向上)、CLUCACHEUNCHANGED を "YES" に設定する必要があります。

ADARUN PROG=ADANUC, CLUCACHEUNCHANGED=YES

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CLUGROUPNAME:クラスタグループ名

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CLUGROUPNAME Adabas Cluster Services の XCF メッセージグループの名前。 テキスト なし

CLUGROUPNAME パラメータに指定する名前は次のとおりです。

同じクラスタのすべてのニュークリアスは、同じ CLUGROUPNAME を持たなければなりません。 異なるクラスタに属しているニュークリアスは異なる CLUGROUPNAME を持たなければなりません。

さらに、CLUGROUPNAME は、XCF を使ってコミュニケートする他のサブシステムによって使用される XCF グループ名と異なっていなければなりません。

名前は 1~8 文字の長さです。 有効な文字は、数字、大文字の英字、特殊文字 $、@、# です。 名前は英字(A~Z)で始めなければなりません。 IBM の名前は、SYS、UNDESIG、または A~I(これらの文字は予約されていません)の文字で始まります。

ADARUN PROG=ADANUC,CLUGROUPNAME=SAG1CLU

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CLULOCKNAME:クラスタロック構造/エリア名

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CLULOCKNAME カップリング機能の CFRM ポリシーまたは現在ニュークリアスが関連しているグローバルロックエリアに定義されたロック構造の名前。 テキスト なし

Adabas Cluster Services では、CLULOCKNAM は、特定の Adabas ニュークリアスクラスタに関連する特定のシスプレックスロック構造(CFRM ポリシーに定義される)を識別します。 クラスタ内の各ニュークリアスに同じ名前を設定しなければなりません。 CLULOCKNAME はクラスタごと、すなわちデータベースごとにユニークにしなければなりません。

Adabas Parallel Services は、ADACOM によって割り当てられた各グローバルロックエリアにデフォルトの名前を自動的に作成します。 ただし、グローバルロックエリアの名前を制御したい場合は、このパラメータを設定することができます。

注意:
システムにデフォルトの名前を構築させることを推奨します。

Adabas Parallel Services では、CLULOCKNAME は、現在のニュークリアスと同じ SVC/DBID 設定を持つすべての Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスに関連する特定のグローバルロックエリアを識別します。 同じ SVC/DBID 設定を持つ各クラスタニュークリアスに同じ名前を設定しなければなりません。 CLULOCKNAME は各 SVC/DBID 設定に対してユニークにしなければなりません。

すべてのケースで、名前は 1~16 文字の長さです。 有効な文字は、数字、大文字の英字、特殊文字 $、@、# です。 名前は英字(A~Z)で始めなければなりません。 IBM の名前は、SYS、UNDESIG、または A~I(これらの文字は予約されていません)の文字で始まります。

注意:
さらに、Adabas Cluster Services(シスプレックス環境)では、特殊文字下線(_)も使用可能です。

ADARUN PROG=ADANUC,CLULOCKNAME=SAG1SMP#LOCK1

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CLULOCKSIZE:グローバルロックエリアのサイズ

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
CLULOCKSIZE グローバルロックエリアに割り当てられたストレージの大きさ。 128K 2G なし

CLULOCKSIZE パラメータは、Adabas Parallel Services クラスタのすべてのニュークリアスが処理を同期化するために使用するグローバルロックエリアに割り当てるストレージの量を指定します。 同時に CLUSTER=LOCAL も指定されている場合のみ有効です。

CLULOCKSIZE は Adabas Parallel Services ニュークリアスに必ず指定する必要があります。デフォルトはありません。

CLULOCKSIZE サイズは、バイト、キロバイト("K" を付加)、メガバイト("M" を付加)、またはギガバイト("G" を付加)で指定できます。

値は常に 4 キロバイト境界の最近似値まで切り上げられます。

グローバルロックエリアの適切なサイズは、クラスタでの予期されたコマンド並列処理量に依存します。 これらの計算の詳細については、「Global Cache Area Size」を参照してください。 Adabas Online System キャッシュ構造のサイズ計算機能を使用して、適切なグローバルロックエリアのサイズを決定する方法については、 の「クラスタ環境でのロック構造の推定サイズ」を参照してください。

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CLUSTER:Adabas ニュークリアスクラスタセッションの制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CLUSTER Adabas ニュークリアスが同じ Adabas データベースで動作するニュークリアスのクラスタに関与するかどうか、関与する場合、関与するクラスタのタイプ(Adabas Parallel Services または Adabas Cluster Services)。 NO | SYSPLEX | LOCAL NO

CLUSTER パラメータは、Adabas ニュークリアスが同じ Adabas データベースで動作するニュークリアスのクラスタに関与するかどうか、関与する場合、関与するクラスタのタイプを指定します。

CLUSTER=LOCAL または SYSPLEX の場合、NUCID パラメータは各クラスタニュークリアスを識別するゼロ以外の値に設定する必要があります。 また、パラメータ設定 MODE=SINGLE、READONLY=YES、LFIOP=0 および DTP=TM、およびシーケンシャルプロテクションログデータセット(DD 名/リンク名 DDSIBA)は、クラスタニュークリアスでは使用できません。

Adabas Cluster Services で実行しているクラスタにニュークリアスを含みます。

ADARUN DBID=53,CLUSTER=SYSPLEX,NUCID=5301

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CMADDR および CMLADDR:GETMAIN メモリプールの開始アドレス

これらのパラメータは BS2000 オペレーティングシステムにのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
  GETMAIN メモリプールの開始アドレス      
CMADDR 16MB 境界の上 0、または X'1000000' X'FE000000' 0
CMLADDR 16MB 境界の下 0、または X'10000' X'E00000' 0

注意:
これらのパラメータは、インストールサイトで必要な場合のみ使用してください。その場合、サイトが必要な値を提供します。

これらのパラメータは、16 MB 境界より上(CMADDR)または下(CMLADDR)の BS2000 の関連タスクで使用するため、必要なメモリをすべて共通メモリプールに設定します。 これらのパラメータは、このメモリプールの開始アドレスを設定します。

..ADDR パラメータにデフォルト値(0)が使用されている場合、開始アドレスは対応する ..SIZE パラメータの値によって異なります。

アドレス範囲 X'2000000' から X'4FFFFFF' のユーザーストレージに 3 メガバイトを許可します。

ADARUN PROG=ADANUC,CMADDR=2000000,CMSIZE=2500000

アドレス範囲 X'200000' から X'4FFFFF' の 16 メガバイトより下のユーザーストレージに 3 メガバイトを許可します。

ADARUN PROG=ADANUC,CMLADDR=200000,CMLSIZE=25000000

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CMDQMODE:コマンドキューモード

このパラメータは、BS2000 オペレーティングシステムにのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
CMDQMODE コマンドキューメモリプールを 16MB 境界の上と下のどちらに割り当てるかを指定します。 BELOW | ABOVE BELOW

CMDQMODE は、Adabas コマンドキューの BS2000 メモリプールを 16MB 境界の上と下のどちらに割り当てるかを指定します。

説明
BELOW デフォルト設定。 Adabas コマンドキューの BS2000 メモリプールを 1 つ以上の 64 キロバイトセグメントの 16MB 境界の下に配置します。
ABOVE Adabas コマンドキューの BS2000 メモリプールを 1 つ以上の 1MB セグメントの 16MB 境界の上に配置します。

Adabas コマンドキューメモリプールを 1MB セグメントの 16MB 境界の上に配置します。

ADARUN PROG=ADANUC,CMDQMODE=ABOVE

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CMFIX または CMLFIX:GETMAIN メモリプールの固定場所

これらのパラメータは BS2000 オペレーティングシステムにのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
  GETMAIN メモリプールに固定場所が必要かどうかを指定します。    
CMFIX 16MB 境界の上 YES | NO NO
CMLFIX 16MB 境界の下 YES | NO NO

注意:
これらのパラメータは、インストールサイトで必要な場合のみ使用してください。その場合、サイトが必要な値を提供します。

..FIX パラメータは、対応する ..SIZE パラメータの値が 0 の場合は無視されます。

これらのパラメータは、16 MB 境界より上(CMFIX)または下(CMLFIX)の BS2000 の関連タスクで使用するため、必要なメモリをすべて共通メモリプールに設定します。 このパラメータは、メモリプールが固定場所にあるかどうかを指定します。

アプリケーションの GETMAIN メモリプール。
NO メインタスクと同じ開始アドレスをサブタスクの開始アドレスに配置する必要はありません。
YES メインタスクと同じ開始アドレスをサブタスクの開始アドレスに配置する必要があります。

注意:
サブタスクはアプリケーションによって異なります。 この例として、ローカルモードの Adabas Review があります。

アドレス範囲 X'2000000' から X'4FFFFFF' の 16 メガバイトの上のユーザーストレージに 3 メガバイトを許可します。 このアドレス範囲はサブタスクによっても使用されます。

ADARUN PROG=ADANUC,CMADDR=2000000,CMSIZE=2500000,CMFIX=YES

アドレス範囲 X'200000' から X'4FFFFF' の 16 メガバイトの下のユーザーストレージに 3 メガバイトを許可します。 このアドレス範囲はサブタスクによっても使用されます。

ADARUN PROG=ADANUC,CMLADDR=200000,CMSIZE=2500000,CMFIX=YES

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CMLxxxxx パラメータ

これらのパラメータについては、次の関連する Adabas パラメータと一緒に説明します。

CMLADDR
CMLFIX
CMLSCOPE
CMLSIZE

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CMSCOPE または CMLSCOPE:GETMAIN メモリプールの範囲

これらのパラメータは BS2000 オペレーティングシステムにのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
GETMAIN メモリプールにアクセスします。    
CMSCOPE 16MB 境界の上 GROUP | GLOBAL GROUP
CMLSCOPE 16MB 境界の下 GROUP | GLOBAL GROUP

注意:
これらのパラメータは、インストールサイトで必要な場合のみ使用してください。その場合、サイトが必要な値を提供します。

..SCOPE パラメータは、対応する ..SIZE パラメータの値が 0 の場合は無視されます。

これらのパラメータは、16 MB 境界より上(CMSCOPE)または下(CMLSCOPE)の BS2000 の関連タスクで使用するため、必要なメモリをすべて共通メモリプールに設定します。 このパラメータは、メモリプールへのアクセス方法を指定します。

説明
GROUP GETMAIN 共通メモリプールは、同じユーザー ID を使用している他のタスクでのみアクセスできます。
GLOBAL GETMAIN 共通メモリプールは、システム内のすべてのユーザー ID でアクセスできます。

同じユーザー ID を持つタスクにアクセスできる 16MB 境界の上にある次に利用可能なメガバイト境界のユーザーストレージに 3 メガバイトを許可します。

ADARUN PROG=ADANUC,CMSIZE=2500000,CMSCOPE=GROUP

同じユーザー ID を持つタスクにアクセスできる 16MB 境界の下にある次に利用可能なメガバイト境界のユーザーストレージに 3 メガバイトを許可します。

ADARUN PROG=ADANUC,CMLSIZE=2500000,CMLSCOPE=GROUP

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CMSIZE または CMLSIZE:GETMAIN メモリプールの使用およびサイズ

これらのパラメータは BS2000 オペレーティングシステムにのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
  GETMAIN を共通メモリプールで実行するかどうか、および実行する場合はそのサイズをバイト数(10 進数)で示します。      
CMSIZE 16MB 境界の上 0 アドレス制限 0
CMLSIZE 16MB 境界の下 0 アドレス制限 0

注意:
これらのパラメータは、インストールサイトで必要な場合のみ使用してください。その場合、サイトが必要な値を提供します。

これらのパラメータは、16 MB 境界より上(CMSIZE)または下(CMLSIZE)の BS2000 の関連タスクで使用するため、必要なメモリをすべて共通メモリプールに設定します。 これらのパラメータは、共通メモリプールを使用するかどうか、および使用する場合はそのサイズを指定します。

同じユーザー ID を持つタスクにアクセスできる 16 MB 境界の上にある次に利用可能なメガバイト境界のユーザーストレージに 3 メガバイトを許可します。

ADARUN PROG=ADANUC,CMSIZE=2500000

同じユーザー ID を持つタスクにアクセスできる 16 MB 境界の下にある次に利用可能なメガバイト境界のユーザーストレージに 3 メガバイトを許可します。

ADARUN PROG=ADANUC,CMLSIZE=2500000

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CT:コマンドタイムアウトリミット

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
CT Review ハブからユーザーに返されるまでの、リージョン間コミュニケーションに許される最大時間。 1 16 777 215 60

1 つの Review ハブコマンド実行が完了してから、その結果がリージョン間コミュニケーション(オペレーティングシステムに依存します)により、ユーザーに返されるまでにかかる時間の最大値を秒数で指定します(正確には 1.048576 秒単位)。

このパラメータは、異常終了したユーザーが長時間、コマンドキューエレメントやアタッチドバッファを占有するのを防ぐために使用されます。

コマンドタイムアウトが発生する要因として、次のことが考えられます。

CT リミットを超過すると次の処理が行われます。

リージョン間コミュニケーションにより Review ハブから結果を受け取るまでの最大許容時間を約 30 秒に制限します。

ADARUN PROG=ADAREV,CT=30

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DATACACHE:データストレージのコントローラキャッシング

このパラメータは z/OS および z/VM オペレーティングシステムにのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
DATACACHE データストレージ(DATA)データセットに対してコントローラキャッシングを有効(YES)/無効(NO)にします。 YES | NO YES
説明
YES デフォルト設定。 データストレージの各ブロックは先読みされ、可能な限りディスクコントローラのキャッシュ内で更新されます。
NO データストレージブロックは先読みされません。

注意:

  1. データストレージブロックの分散度が高いか、または更新頻度が低い場合、コントローラキャッシングにより I/O レスポンスタイムに遅延が発生する可能性があります。
  2. ADARUN キャッシング制御パラメータには、他にアソシエータ(ASSOCACHE)、ワークエリア(WORKCACHE)、ソートエリア(SORTCACHE)、一時エリア(TEMPCACHE)に対するパラメータがあります。

データストレージデータセットに対するコントローラキャッシングなしでニュークリアスを実行します。

ADARUN PROG=ADANUC,DATACACHE=NO

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DBID:データベース ID

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
DBID データベースの物理 ID。 1 65 535 1

物理データベース 2 に対して ADAINV ユーティリティを実行します。

ADARUN PROG=ADAINV,DBID=2

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DEVICE:デバイスタイプ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
DEVICE アソシエータの第 1 ブロックが格納されているデバイスタイプ。 説明を参照 2000(BS2000)3390(その他)

アソシエータの第 1 ブロックが格納されている外部ストレージデバイスのデバイスタイプ。

このデバイスタイプは、ほとんどのデバイスタイプパラメータのデフォルトとしても使用されます。

Adabas が標準サポートしているデバイスタイプについては『Adabas インストールマニュアル』を参照してください。

いくつかのデバイスタイプ指定は、z/OS システム上の VSAM データセットのサポートなど、特殊な用途のために予約されています。 次の表は、予約済みのデバイスタイプとその使用法の一部を示します。

デバイス 使用法
5555 VSAM DD/xxxxR5
6666 VSAM DD/xxxxR4
7777 VSAM DD/xxxxR3
8888 VSAM DD/xxxxR2
9999 VSAM DD/xxxxR1(自己定義 VSAM ブロックサイズのデフォルト)

VSAM デバイスの使用法の詳細については、『Adabas インストールマニュアル』の「デバイスとファイルについて」を参照してください。

ADALOD ユーティリティを実行します。3390 デバイスにアソシエータの第 1 ブロックを格納します。

ADARUN PROG=ADALOD,DEVICE=3390

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DIRRATIO/ELEMENTRATIO:データ要素に対するクラスタキャッシュディレクトリの比率

DIRRATIO および ELEMENTRATIO パラメータは、一緒に Adabas Cluster Services カップリング機能キャッシュ構造または Adabas Parallel Services グローバルキャッシュエリアのデータ要素に対するディレクトリ要素の比率を定義します。

この比率は、最初のクラスタニュークリアスが開始するとき、キャッシュ構造/エリアの割り当てに影響します。 後続のニュークリアスが開始すると、それにはキャッシュ構造/エリアへの影響はありません。

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
DIRRATIO データ要素に対するディレクトリ比率のディレクトリ部分 1 32767 4
ELEMENTRATIO データ要素に対するディレクトリ比率の要素部分。 1 32767 1

DIRRATIO / ELEMENTRATIO の比率はオプションでより良いパフォーマンスのためのキャッシュ構造/エリアを Adabas クラスタ環境で調整するために使われます。

ディレクトリ要素は、別のメンバが修正するブロックを無効にできるように、ローカルキャッシュ(バッファプールおよび Adabas Caching Facility キャッシュ)に各ブロックを持つクラスタメンバを把握するために使用されます。

データ要素は、データベースからアソシエータおよびデータブロックの内容を保持するために使用されます。

ディレクトリ要素の数が不足する場合、既存のディレクトリ要素が再利用されて、それらのディレクトリ要素に関連するブロックは無効にされるため、それ以上は再利用することはできません。 たとえそれらが修正されていないとしてもブロックが無効になると、次回、それらを参照し、有効にするには、それらを再読みし、再登録しなければなりません。

一般に、キャッシュに多くのディレクトリ要素を定義するよりも、キャッシュ構造/エリアにより多くのアソシエータおよびデータブロックを保持するためにデータ要素のストレージを再割り当てするほうがより良くなります。 キャッシュ効率を改善するために、必要であるよりも多くのデータ要素を使用して追加のブロックを保持することができます

ディレクトリ要素の数は、すべてのバッファプールサイズの合計と、データ要素により示されるスペースの大きさ(データ要素数×要素サイズ)を足した数を、アソシエータの最小ブロックサイズで割った数よりも大きくする必要はありません。

Adabas Online System キャッシュ構造のサイズ計算機能を使用して、適切なグローバルキャッシュエリアのサイズおよび DIRRATIO/ELEMENRATIO パラメータ値をを決定する方法については、 『Adabas Parallel Services Operations』または『Adabas Cluster Services Operations』ドキュメントの「クラスタ環境でのキャッシュ構造の推定サイズ」を参照してください。

起動中にキャッシュ構造/エリアに接続するとき、ADAX57 メッセージは、割り当てられたディレクトリとデータ要素の数、およびデータ要素のサイズを通知します。

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DSF:Adabas Delta Save Facility の制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
DSF オプションの Delta Save Facility のサポートを可能にするかを指定します。 YES | NO NO

DSF パラメータは、Adabas ニュークリアスまたはユーティリティのためのオプションの Delta Save Facility を制御します。 システムに Delta Save Facility が導入されていない場合に、このパラメータを指定するとエラーが発生することがあります。

説明
YES 特定の Delta Save Facility プログラムモジュールをロードし、ADARUN PROG パラメータに指定されたニュークリアスまたはユーティリティを DSF モードで実行します。 デルタセーブ関連機能を有効にすると、DLOG エリアのインストールまたは削除、デルタセーブ操作の実行、フルセーブテープとデルタセーブテープのマージを行うことができます。 DSF=YES を指定する場合、ニュークリアスのデルタセーブ機能および ADASAV、ADARES、ADAULD ユーティリティが必須です。他の機能およびユーティリティについては必須ではありません。 DSF=YES の場合、ADASAV SAVE データベース(DLOG エリアが存在する場合)、SAVE DELTA、MERGE および RESTORE DELTA、ADARES PLCOPY(オンラインセーブが実行された場合のみ)、COPY(DSIM データセットの再構築に対してのみ)、ADAULD UNLOAD SAVETAPE(入力が DSF によって作成されたフルセーブテープとデルタセーブでテープである場合)が必要です。
NO デフォルト。ニュークリアスまたはユーティリティを非 DSF モードで実行します。 DSF=NO を指定するか、パラメータを省略すると、デルタセーブ関連機能は実行できません。 DSF=YES を指定した後に DSF=NO を指定すると、ニュークリアスのモードは DSF モードから非 DSF モードに切り替わります。 ニュークリアスの起動時に DLOG エリアが定義されていて DSF=NO を指定すると、DLOG エリアが削除されます。 ニュークリアスの起動時に DLOG エリアが定義されている場合は、DSF パラメータを省略してはなりません。 手動式で DSF ロギングエリアを削除するには、Adabas Online System を使用して DSF 削除コマンドを使用できます。

Adabas ニュークリアスを DSF モードで実行します。デルタセーブ関連機能が実行できます。

ADARUN PROG=ADANUC,DSF=YES

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DSFEX1:Delta Save Facility 出口

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
DSFEX1 Delta Save Facility 機能によって制御されるユーザールーチンを指定します。 説明を参照 なし

Delta Save Facility とともに使用されます。ユーザー出口パラメータのフォーマットは次のとおりです。

DSFEX1=exit-name

ここでは次の内容を表しています。

exit-name DSF ユーザー出口で制御されるユーザールーチン名。8 文字以内。

1 プログラムだけが DSF ユーザー出口に指定できます。 1 つの DSF ユーザー出口だけが指定可能です。 詳細は、Adabas Delta Save Facility のドキュメントを参照してください。

ユーザー出口ルーチン DSAVEPGM で Delta Save Facility を使用します。

ADARUN PROG=ADANUC,DSF=YES,DSFEX1=DSAVEPGM

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DTP:分散トランザクション処理制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
DTP 分散トランザクション処理を有効にするかどうかを指定し、有効にする場合は、ニュークリアスをリソースとトランザクションマネージャのどちらにするかのを指定します。 NO | RM | TM NO

DTP パラメータは Adabas ニュークリアスの分散トランザクション処理ステータスを制御します。 Adabas Transaction Manager がシステムの個別ニュークリアスに導入されていない場合、このパラメータを指定するとエラーが発生する可能性があります。

説明
NO デフォルト。ニュークリアスは分散トランザクション処理をサポートしません。
RM
ニュークリアスは、トランザクションマネージャによって調整された他のリソースマネージャ(データベース)とともにリソースマネージャ(RM)として分散トランザクション処理に関与します。 この設定は次の条件下でのみ可能です。
- MODE=MULTI
- READONLY=NO

Adabas Transaction Manager バージョン 7.4 以前をインストールしており DTP=RM の場合は、LDTP パラメータはニュークリアスが分散トランザクションについての情報を保つために使用する WORK パート 4 エリアのサイズを指定します。

Adabas Transaction Manager バージョン 7.5 以降をインストールしており DTP=RM の場合は、LDTP パラメータで WORK4 インデックスのサイズ(ブロック数)が定義されます。このサイズは、DDWORKR4 上のデータの管理に使用されます。

TM
ニュークリアスは、分散トランザクション処理をトランザクションマネージャ(TM)としてサポートします。 オペレーティングシステムのインスタンスごとに、このようなニュークリアスを 1 つだけ使用できます。 この設定は次の条件下でのみ可能です。
- MODE=MULTI
- ニュークリアスはクラスタ(Parallel Services または Cluster Services)の一部ではない。
- LOCAL=NO
- READONLY=NO

ニュークリアスは、トランザクションマネージャによって調整された分散トランザクション処理システムにリソースマネージャとして関与します。

ADARUN PROG=ADANUC,DTP=RM

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DUALCLD:デュアルコマンドログのデバイスタイプ
DUALCLS:デュアルコマンドログサイズ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
DUALCLD デュアルコマンドロギングに使用するデバイスタイプ。 説明を参照 DEVICE パラメータ値
DUALCLS 各デュアルコマンドロギングで使用可能なブロック数。 最小値 16、最大値 16 777 215 なし

DUALCLD と DUALCLS パラメータはそれぞれ、デュアルコマンドロギングに使用する外部ストレージデバイスタイプおよび各デュアルコマンドログデータセットに使用可能なブロック数を指定します。 これらのパラメータは一緒に使用しなければなりません。1 つのパラメータを指定する場合は、もう 1 つのパラメータも指定しなければなりません。 ユーザー出口を指定する場合、UEX2 でなければなりません。

Adabas がサポートするデバイスタイプは『Adabas インストールマニュアル』を参照してください。

デュアルコマンドロギングに使用する両データセットは、ADAFRM ユーティリティでフォーマットしてから使用します。

これらデータセットの最大サイズは、オペレーティングシステムの制限やユーザー要件に依存します。

コマンドログ付きで Adabas ニュークリアスを実行します。 デュアルコマンドログにはモデル 3380 デバイスを使います。 各コマンドログデータセットのサイズは 1350 ブロック(10 シリンダの割り当てに基づく)です。 3380 デバイスの各シリンダは 15 トラックで、各トラックは 9 ブロックのコマンドログデータを含むことができます。 したがって 10 シリンダ = 10 × 15 × 9 = 1350 ブロックになります。

ADARUN PROG=ADANUC,LOGGING=YES,DUALCLD=3380,DUALCLS=1350

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DUALPLD:デュアルプロテクションログのデバイスタイプ
DUALPLS:デュアルプロテクションログサイズ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
DUALPLD デュアルプロテクションロギングで使用するデバイスタイプ。 説明を参照 DEVICE パラメータ値
DUALPLS 各デュアルプロテクションログで使用可能なブロック数。 最小値 16、最大値 16 777 215 なし

DUALPLD と DUALPLS パラメータはそれぞれ、デュアルデータプロテクションロギングに使用する外部ストレージデバイスタイプおよび各ログデータセットに使用可能なブロック数を指定します。 これらのパラメータは一緒に使用しなければなりません。1 つのパラメータを指定する場合は、もう 1 つのパラメータも指定しなければなりません。 ユーザー出口を指定する場合、UEX2 でなければなりません。

これらのパラメータを指定すると、セッションに対してデュアルプロテクションロギングがアクティブになります。 デュアルプロテクションロギングの詳細については、「Adabas 再スタート/リカバリ」を参照してください。

Adabas がサポートするデバイスタイプは『Adabas インストールマニュアル』を参照してください。

デュアルプロテクションログの両データセットは、使用する前に ADAFRM ユーティリティでフォーマットしておく必要があります。 データセットに適切な JCL が必要です。

デュアルデータプロテクションロギングをアクティブにして Adabas ニュークリアスを実行します。 モデル 3380 デバイスを使用します。各デュアルログデータセットの大きさは、10 シリンダの割り当てにつき 1200 ブロックです。 3380 デバイスの各シリンダは 15 トラックで、各トラックは 8 ブロックのプロテクションログデータを含みます。 したがって 10 シリンダは、10 × 15 × 8 = 1200 ブロックになります。

ADARUN PROG=ADANUC,DUALPLD=3380,DUALPLS=1200

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EXCPVR:EXCP または EXCPVR の使用の制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
EXCPVR APF 認可の実行時に z/OS 環境で EXCP または EXCPVR のどちらを使用するかを指定します。 YES | NO YES

EXCPVR パラメータは、APF 認可ロードライブラリの実行時に z/OS 環境で EXCP または EXCPVR のどちらを使用するかを制御します。 EXCPVR=YES が指定されている場合、EXCPVR が使用されます。EXCPVR=NO が指定されている場合、EXCP が使用されます。

注意:
APF 認可ロードライブラリの実行時に EXCPVR=YES が指定されている場合、このパラメータは無視されます。

EXCP を使用して Adabas APF 認可を実行します。

ADARUN PROG=ADANUC,EXCPVR=NO

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FASTPATH:Adabas Fastpath の制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
FASTPATH Adabas Fastpath のサポートを有効にするかどうかを指定します。 YES | NO NO

FASTPATH パラメータはオプションの Adabas Fastpath 製品を管理します。 Adabas Fastpath が使用するシステムにインストールされている場合、FASTPATH=YES を指定することにより製品の完全な機能性を有効にします。

Adabas Fastpath がシステムにインストールされていない場合、FASTPATH=YES を指定すると、Adabas に付属の Adabas Fastpath コマンド分析サンプラー AFPLOOK が呼び出されます。

Adabas に付属の Adabas Online System のデモバージョンは、Adabas Fastpath オンラインシステム SYSAFP へのアクセスを提供しています。そのため、AFPLOOK サンプルは Adabas Fastpath がインストールされた場合と同様にオンラインで確認することができます。 AFPLOOK の詳細については、AFPLOOKを参照してください。

Adabas で Adabas Fastpath を実行します。

ADARUN PROG=ADANUC,FASTPATH=YES

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FMXIO:並列 LFIOP 入出力操作

パラメータ 指定する内容 ASYTVS= 最小値 最大値 デフォルト値
FMXIO LFIOP フラッシュ処理による並列入出力操作の最大回数。 YES NO 1 1 16 100 1 60

LFIOP パラメータは非同期のバッファフラッシュオペレーションを有効にして、I/O プールサイズを設定します。 FMXIO パラメータは、LFIOP フラッシュ処理が並行して開始できる入出力操作数を指定します。

パラメータの依存関係

FMXIO パラメータの正確な意味は ASYTVS パラメータの設定に依存します。

非同期バッファフラッシュに対して最大 30 の入出力操作を並行して開始することができます。

ADARUN PROG=ADANUC,ASYTVS=NO,FMXIO=30

ダイナミック修正

FMXIO の設定は、オペレータコンソールからの FMXIO=nnn コマンド、または Adabas Online System のパラメータ修正機能を使って、ダイナミックに変更することができます。

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FORCE:Review ハブテーブルエントリの上書きの許可

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
FORCE Review ハブが既存の ID テーブルエントリを上書きできるかどうかを指定します。 YES | NO NO

Review ハブの起動時に、ADARUN は ID テーブルをスキャンし Review ハブにエントリがないことを確認します。 FORCE パラメータを使用して、Review ハブが既存の ID テーブルエントリを上書きできるかどうかを指定できます。

ID テーブルエントリは、Review ハブ ID(REVIEW=)から派生します。 ID テーブルエントリは、ニュークリアス停止時に削除されます。

FORCE パラメータを使用した場合、Review ハブは既存の ID テーブルエントリを上書きし、データベースにアクセスすることができます。

注意:
特に必要のない限り、FORCE パラメータを使用しないでください。 上書きする ID テーブルエントリのニュークリアスまたは Review ハブがアクティブになっていないことを確認してください。
説明
YES 開始している Review ハブは、既存の ID テーブルエントリを上書きできます。 FORCE=YES 指定は、ADAM98 メッセージを出力して異常終了したセッションを再実行する場合に必要となります。 この場合、ID テーブルには Review ハブのアクティブなエントリがまだ含まれています。 FORCE=YES 指定で既存のエントリを上書きすると、上書きされた Review ハブとのコミュニケーションができなり、またクロスメモリ環境のリソースが失われ、次の IPL までリストアできなくなります。
NO デフォルト。ID テーブルに起動中の Review ハブのエントリが含まれている場合は、Review ハブを起動することはできません。

ID テーブル中に Review ハブのアクティブなエントリがあった場合には、そのエントリが上書きされます。

ADARUN PROG=ADAREV,FORCE=YES,REVIEW=202

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GROUPS:ユーザーグループ処理間コミュニケーション

このパラメータは、BS2000 オペレーティングシステムにのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
GROUPS BS2000 処理間コミュニケーションを同じログオン ID を持つユーザーに制限するかどうかを指定します。 YES | NO NO

このパラメータは、ADARER およびその ID テーブル(IDT)の使用を同じログオン ID を持つユーザーグループに制限します。

説明
YES Adabas ニュークリアスと同じログオン ID で開始する IDT へのユーザーによるアクセスを許可します。 初期化されると、IDT は GROUPS=YES に設定されます。これにより、すべてのユーザー(ニュークリアス、ユーティリティ、Entire Net-Work、およびすべてのユーザータスク)は ADARUN ステートメントまたは ADALINK パラメータのいずれかを使用して GROUPS=YES を指定する必要があります。
NO デフォルト設定。 1 台のマシン上のすべてのユーザーは、別のログオン ID でログオンしていても、この IDT にアクセスできます。

注意:
1 つの IDT が GROUPS=NO(デフォルト)に設定されており、残りの IDT が GROUPS=YES に指定されている場合は、同じ名前を持つ複数の IDT を使用できます。

ADARUN PROG=ADANUC,DBID=11,GROUPS=YES

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HEXnn:ハイパーディスクリプタユーザー出口

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
HEXnn ハイパーディスクリプタ出口と、その出口と一緒に使用するユーザールーチン。 説明を参照 なし

このパラメータは、ハイパーディスクリプタ機能とともに使用します。パラメータの指定フォーマットは次のとおりです。

HEXnn=exit-name

ここでは次の内容を表しています。

nn ハイパーディスクリプタ出口の番号。01~31 の 2 桁の 10 進数。
exit-name ハイパーディスクリプタ出口で制御を取得するユーザールーチンの名前(最大 8 文字まで)

ハイパーディスクリプタ出口に指定できるプログラムは 1 つだけです。 最大 31 個のハイパーディスクリプタ出口を任意の順序で指定できます。 詳細はユーザー出口のドキュメントを参照してください。

ハイパーディスクリプタ出口 1 と 2 を使用して Adabas ニュークリアスを実行します。 ハイパーディスクリプタ出口 1 でユーザールーチン UHYPER1 に制御を渡し、ハイパーディスクリプタ出口 2 でユーザールーチン UHYPER2 に制御を渡しています。

ADARUN PROG=ADANUC,HEX01=UHYPER1,HEX02=UHYPER2

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IDTNAME:ID テーブル名の定義

このパラメータは、BS2000 オペレーティングシステムにのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
IDTNAME 代替 ID テーブルです。 ADAccccc ADABAS5B

(代替)Adabas 環境の名前を定義します。 名前は 8 文字で指定しなければならず、"ADA..." から始めます。

注意:
新しい ID テーブルのすべてのユーザーは ADARUN ステートメントまたは ADALINK パラメータのいずれかに IDTNAME を含める必要があります。

2 番目の Adabas 環境の名前 ADAOURDB を定義します。

ADARUN PROG=ADANUC,IDTN=ADAOURDB

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IGNDIB:Adabas ニュークリアスの DIB エントリを無視

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
IGNDIB データ保全ブロック中のアクティブなニュークリアスエントリを無視し、削除するかどうかを指定します。 YES | NO NO

DIB はアソシエータ内のデータ保全ブロックです。 DIB に含まれるエントリは、データベースに対して Adabas セッションがアクティブであるかどうかを示します。 この機能を使用すると、同じデータベースに対して、すでに別のニュークリアスセッションが実行されている場合に、他の更新系ニュークリアスセッションが起動するのを防ぐことができます。この機能は、同じデータベースの DASD デバイスを、複数の CPU で共用している場合に特に重要です。 DIB エントリは、Adabas セッションが正常終了すると、自動的に解放されます。

このパラメータは、更新系ニュークリアスセッションで、アソシエータ内のデータ保全ブロック(DIB)に含まれるエントリを無視し、削除するかどうかを指定します。

説明
YES 現在存在している DIB エントリが無視されて削除され、新しいセッションが開始されます。
NO デフォルト設定。 データベースですでに別の Adabas セッションがアクティブであることを、DIB エントリが示している場合、そのデータベースに対する更新系のニュークリアスセッションを開始できません。 このことは、DIB がアクティブであると示すセッションが異常終了した場合にも当てはまります。

注意:
IGNDIB=YES は一度だけ使用し、すぐに、JCL 上の指定を取り消すことをお勧めします。 IGNDIB=YES を指定したときに DIB エントリが存在しない場合、ニュークリアスは異常終了します。

更新系 Adabas セッションを実行します。アクティブな更新系 Adabas ニュークリアスに対する DIB エントリは無視され削除されます。

ADARUN PROG=ADANUC,IGNDIB=YES

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IGNDTP:2 フェーズコミットエリア(WORK パート 4)

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
IGNDTP 2 フェーズコミットエリア(WORK パート 4)を無視します YES | NO NO
注意:
このパラメータは緊急時の使用に限ります。使用前に Software AG 技術サポートに連絡してください。 WORK パート 4 上の情報が無視されると、その情報に関連する不完全なグローバルトランザクションの整合性は保証されません。

IGNDTP=YES は DTP=NO または DTP=RM と同時に指定できます。

DTP=NO の場合、以前の不完全なグローバルトランザクションのリカバリに関連するデータが WORK パート 4 にあればニュークリアスは起動されません。 このような状況において、IGNDTP=YES を指定すると、ニュークリアスは強制的に WORK パート 4 のデータを無視して起動されます。

DTP=RM の場合、ニュークリアスは WORK パート 4 上のいかなるデータも無視し、エリアを再初期化します。 これは WORK パート 4 上に格納されている不完全なグローバルトランザクションの状態および訂正がすでに確立している場合のリカバリ中に有用です。

分散トランザクションに対するサポート無しで Adabas 更新セッションを実行します。分散トランザクション処理に対するサポートのあった前のセッションから残っている WORK パート 4 エリアのデータは無視します。

ADARUN PROGRAM=ADANUC,DTP=NO,LDTP=8,IGNDTP=YES

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INTNAS:SYNS 60 チェックポイントのインターバル時間

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
INTNAS SYNS 60 チェックポイント取得のインターバル時間 1 16777215 3600

SYNS 60 統計チェックポイントは、Adabas ニュークリアスによって生成され、Adabas チェックポイントシステムファイルに書き込まれます。 これは、ADAREP ユーティリティの CPLIST 機能または Adabas Online System で出力することができます。 チェックポイントについて詳しくは、『Adabas ユーティリティマニュアル』の ADAREP ユーティリティに関する説明を参照してください。

INTNAS により、SYNS 60 チェックポイント間のインターバル時間(1.048576 秒単位)をセットすることができます。 デフォルト(3600)は、ニュークリアス統計が約 1 時間に 1 回記録されることを示しています。

ニュークリアス統計が 30 分ごとに記録されるように Adabas を設定します。

ADARUN PROGRAM=ADANUC,INTNAS=1800

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LBP:バッファプール長

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LBP Adabas バッファプールの最大長 80 000 2147483647 350000

セッション実行中、Adabas バッファプールとして使用できる最大バイト数を指定します。

Adabas は十分なメモリ容量がある限り、指定のバイト数を Adabas のバッファプールに割り当てます。 セッションを開始するには、最低 80000 バイトの容量が必要です。 また、セッションの効率を考慮すると、1 スレッドにつき最低でも 50000 バイトの割り当てが必要です。 指定された LBP サイズを確保するのに十分なメモリが、使用可能であることを確認してください。 LFIOP パラメータでゼロ以外の値を指定し、非同期式でバッファフラッシュを行うよう設定されている場合は、LFIOP で指定した値よりも大きい値を LBP に指定する必要があります。

31 ビットアドレッシングモードで動作している環境の場合、バッファプールスペースはメモリの 16 MB 境界より上の領域から割り当てられます。

このパラメータのチューニングは、Adabas セッション統計あるいは Adabas Online System(Adabas オンラインシステム)で行います。

バッファ効率統計値はパラメータの最適サイズを決定するために使うことができます。

このセッションで、Adabas バッファプールに割り当てる最大長は 800,000 バイトです。

ADARUN PROG=ADANUC,LBP=800000

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LCP:セキュリティプール長

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LCP Adabas セキュリティプールの最大長 2000 16 777 215 10 000

セッション実行中に、Adabas セキュリティプールとして使用する最大バイト数を指定します。 セキュリティプールは、パフォーマンスの最適化を図るためにセキュリティ情報をメモリ中に保持するために使用するバッファです。

このパラメータのチューニングは、Adabas セッション統計あるいは Adabas Online System(Adabas オンラインシステム)で行います。

このセッションに最大 50,000 バイトの Adabas セキュリティプールを割り当てます。

ADARUN PROG=ADANUC,LCP=50000

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LDEUQP:ユニークディスクリプタプール長

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LDEUQP ユニークディスクリプタプールのサイズ。 0 16 777 215 5000

ユニーク(UQ)ディスクリプタプールを構成する各エレメントの長さは、ユニークディスクリプタの値の長さに + 11 バイトです。 UQ ディスクリプタプールには、任意の時間に行われるすべてのトランザクションで変更される、すべてのユニークディスクリプタを収めるのに十分な長さを指定する必要があります。

31 ビットアドレッシングモードで動作している環境では、LDEUQP プールは、メモリの 16 MB 境界よりも上の領域に割り当てられます。

ユニークディスクリプタ値の長さが平均 9 バイトとすると、この Adabas セッションでは、同時に最高で約 50 のユニークディスクリプタを処理できます。

ADARUN PROG=ADANUC,LDEUQP=1000

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LDTP:分散トランザクション処理エリア(WORK パート 4)

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LDTP Adabas Transaction Manager バージョン 7.4 以前をインストールしている場合は、WORK パート 4 に割り当てるブロック数。 0 65535 0
LDTP Adabas Transaction Manager バージョン 7.5 以降をインストールしている場合は、DDWORKR4 上のデータの管理に使用される WORK4 インデックスのサイズ(ブロック数)。 8 WORK4 サイズの 1/8。 8

Adabas Transaction Manager バージョン 7.4 以前をインストールしている場合、このパラメータは分散トランザクション処理エリア(WORK パート 4)の長さを指定します。

Adabas Transaction Manager バージョン 7.5 以降をインストールしている場合は、このパラメータで WORK4 インデックスのサイズ(ブロック数)が指定されます。このサイズは、DDWORKR4 上のデータの管理に使用されます。

DDWORKR4 は、前に使用された DDWORKR1 の WORK パート 4 と同じ目的で使用されるコンテナデータセットですが、DDWORKR4 は、DDWORKR1 とは異なり、クラスタ内のすべてのメンバが同時に使用することができます。 DDWORKR4 データセットは、DDWORKR1 以上のブロックサイズを使用して、通常の方法で割り当てとフォーマットを行う必要があります。 少なくとも、データベースのクラスタの LP パラメータ、またはクラスタと同じ大きさのエクステントが確保される必要があります。

データプロテクションエリア(WORK パート 1)に対し、LP パラメータには 2000 ブロックが指定されています。 Adabas WORK データセット(パート 4)上の分散トランザクション処理エリアに 2500 ブロックを使用します。

ADARUN PROG=ADANUC,DTP=RM,LP=2000,LDTP=2500

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LFIOP:非同期式バッファプールコントロール

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LFIOP 非同期バッファフラッシュの有効にするかどうか、また I/O プールに割り当てるバイト数。 80000 2147483647 0

このパラメータは、非同期 Adabas バッファフラッシュ処理と、関連するバッファの大きさを指定します。 非同期バッファフラッシュを有効にするには、LFIOP パラメータに 0 以外の値を指定します。このとき指定される値は、バッファの大きさをバイト数で表します。

LFIOP パラメータの指定を行わないか、もしくはパラメータにゼロ(デフォルト値)を指定した場合、バッファフラッシュは同期型で行われます。 シングルユーザーモード(MODE=SINGLE)では常に同期フラッシュであることに注意してください。

説明
0 バッファフラッシュは同期型(デフォルト)です。
1 フラッシュプールサイズはバッファプールサイズ(LBP=)の 25 %になります。
n フラッシュプールサイズはユーザーによって決まります。

LFIOP=1 または LFIOP=n のとき、指定または計算されたフラッシュプールサイズが 80000 バイトより小さい場合、Adabas は 80000 バイトのサイズを使用します。

31 ビットアドレッシングモードで動作する環境では、I/O プールは、16 MB 境界の上に割り当てられます。

このセッションでは、非同期バッファフラッシュ処理を有効にし、200,000 バイト(LBP サイズの 25 %)の I/O プールが割り当てます。

ADARUN PROG=ADANUC,LFIOP=1,LBP=800000

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LFP:内部フォーマットバッファプール長

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LFP Adabas 内部フォーマットバッファプールのサイズ。 6000 2147483647 12 000

内部フォーマットバッファプールは、Adabas の読み込み/更新コマンド(詳しくは『Adabas コマンドリファレンスマニュアル』参照)で使用する、内部フォーマットバッファを格納するためのバッファです。

内部フォーマットバッファプールの各エントリは、およそ 60 + (20 * n) バイト(n は、このコマンドで参照するフィールド数)必要です。

このパラメータのチューニングは、Adabas セッション統計あるいは Adabas Online System(Adabas オンラインシステム)で行います。

31 ビットアドレッシングモードで動作している環境では、LFP プールは 16 MB 境界より上に割り当てられます。

このセッションで Adabas 内部フォーマットバッファプールに 8,000 バイト割り当てます。

ADARUN PROG=ADANUC,LFP=8000

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LI:ISN のテーブル(TBI)の長さ

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LI TBI のサイズ。 2000 16777215 10000

LI は、ISN のテーブル(TBI)に割り当てるバイト数を指定します。TBI には ISN リスト(ISN オーバーフロー分または保存された ISN リスト)が格納されます。 各 ISN リストはコマンド ID(CID)で識別され、TBI エレメントに格納されます。

NSISN パラメータに値を指定する必要もあります。このパラメータには、TBI エレメントごとの ISN の最大数を設定します。 各 TBI エレメントのバイト数は、64 +(NSISN * 4)バイトです。

必要な TBI エレメント数によって TBI の長さが決まります。 複合検索の場合は、Adabas ニュークリアスは永久的な TBI エレメントに加えて一時的な TBI エレメントを構築します。この目的としては、例えば、ディスクリプタ検索結果を保持すること、データストレージの結果レコードを読み込むこと、一致したレコードを収集すること、あるいは R 演算子と関連する部分的な基準の結果を保持することなどがあります。 一時的な TBI エレメントは検索終了時に削除されますが、検索処理中、一時的および永久的な TBI エレメントのすべてを同時に保持できるように、TBI の大きさを十分に確保する必要があります。

次のセッション用にこのパラメータを設定する場合は、Adabas セッションの統計、あるいは Adabas Online System を使用できます。

Adabas 拡張ファイルを使用する場合は、LI 値を通常よりも大きくすることをお勧めします。

31 ビットアドレッシングモードで動作している環境では、LI プールは 16 MB 境界より上に割り当てられます。

このセッションでは、ISN リスト ID のテーブルに 30,000 バイトを割り当てます。

ADARUN PROG=ADANUC,LI=30000

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LOCAL:ローカル Review ハブ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
LOCAL Review ハブが分離されているかどうか、およびローカルでのみ使用するかどうかを指定します。 YES | NO YES

ローカルでのみ使用可能な分離された Review ハブを定義します。 Review ハブは Entire Net-Work から認識されません。 LOCAL=YES(デフォルト)を指定した Review ハブは、他のデータベースニュークリアスまたは別のネットワークノード上の Review ハブと同じハブ ID を持つことができます。

説明
YES 他の Entire Net-Work ノードからこの Review ハブを分離します(アドレス不能にします)。
NO Review ハブが他の Entire Net-Work ノードからのコールを受け取れるようにします。

Adabas ニュークリアスは分離されるため、他の Entire Net-Work ノードからはアドレスできなくなります。

ADARUN PROG=ADANUC,LOCAL=YES

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LOGGING/LOGxxxx:コマンドのロギングの制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
LOGGING Adabas コマンドをログに記録するかどうかを指示します。 YES | NO NO

LOGGING パラメータは、Adabas セッションに対してコマンドロギングを使用するかどうかを指定します。 LOGxxxx パラメータは記録する情報のタイプを指定します。 有効な値は YES または NO です。

注意:
ユーザー出口 4 は LOGGING=NO であってもコールされます。 ユーザー出口 4 を無効にする方法は、Adabas 実行から ADARUN UEX4 パラメータを削除する方法だけです。

LOGGING=YES を指定した場合、次の ADARUN LOGxxxx パラメータの 1 つ以上に YES を指定しなければなりません。 デフォルトでは、各情報はログに記録されません

注意:
いくつかのパラメータは CLOGLAYOUT=5 の場合にのみ有効です。他のパラメータは CLOGLAYOUT=8 の場合にのみ有効です。

パラメータ ロギングをするかどうかを指定 CLOGLAYOUT に有効 設定可能値 デフォルト値
LOGABDX 拡張 Adabas コントロールブロック1 8 YES | NO NO
LOGCB 拡張 Adabas コントロールブロック 8 YES | NO NO
LOGCLEX コマンドログ拡張(CLEX) 2 5 YES | NO NO
LOGFB フォーマットバッファ 5, 8 YES | NO NO
LOGIB ISN バッファ 5, 8 YES | NO NO
LOGIO I/O アクティビティ 5, 8 YES | NO NO
LOGMB マルチフェッチバッファ 3 8 YES | NO NO
LOGRB レコードバッファ 5, 8 YES | NO NO
LOGSB サーチバッファ 5, 8 YES | NO NO
LOGUB ユーザーバッファ 1 8 YES | NO NO
LOGUX ユーザー出口 B データ 2 5 YES | NO NO
LOGVB バリューバッファ 5, 8 YES | NO NO

1 LOGABDX=YES および LOGUB=YES は、CLOGLAYOUT=8 で LOGUX=YES の場合にのみ使用できます。

2 LOGUX=YES および LOGCLEX=YES は、CLOGLAYOUT=5(デフォルト)が使用されている場合にのみ使用できます。 また、Adabas Review モジュールを使用できますが、LOGCLEX=YES では REVIEW=NO を指定する必要があります。 CLEX を含むコマンドログレコードは、バッチプログラム REVIEWB を使用して参照できます。

3 LOGMB=YES は、CLOGLAYOUT=8 が使用されており LOGRB=YES が指定されている場合にのみ使用できます。

ロギングパラメータは、セッション実行中、Adabas オペレータコマンド、または Adabas Online System で変更できます。

コマンドログ付きで Adabas ニュークリアスを実行します。Adabas コントロールブロックをログに記録します。

ADARUN PROG=ADANUC,LOGGING=YES,LOGCB=YES

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LOGSIZE:最大コマンドログサイズ

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LOGSIZE シーケンシャルコマンドログ DD/LOG で使用する最大ブロックサイズ。 100 32 760 QBLKSIZE の値

このパラメータには、シーケンシャルコマンドログ DD/LOG の最大ブロックサイズを指定します。 デフォルト値は、QBLKSIZE パラメータの値と同じです。 デュアルまたはマルチコマンドロギングが行われる場合、このパラメータは無視されます。

コマンドログのブロックサイズは 2,000 バイトです。

ADARUN PROG=ADANUC,LOGSIZE=2000

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LP:データプロテクションエリア(WORK パート 1)の長さ

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LP WORK パート 1 に割り当てるブロックの数。 200 説明を参照 1000

LP パラメータは、WORK データセットのパート 1 である WORK データプロテクションエリアに割り当てるブロック数を指定します。 このエリアは、すべての ET ロジックユーザーの現行トランザクションのデータプロテクション情報を収納できるように充分な大きさでなければなりません。 詳細については、「Adabas 再スタート/リカバリ」を参照してください。

LP パラメータは 65535 ブロックに制限されまなくなりました。ただし、まだ WORK データセットのサイズと WORK パート 2、3、および 4 のサイズによって制限されます。

注意:
ペンディング中の自動再スタート処理のために、Adabas は前回のセッションで指定した LP パラメータの値を保持し、これを使用します。 新しいセッションで、前のセッションと異なる値を LP パラメータに指定すると、ニュークリアスは、LP パラメータの前の値を使った自動再スタート処理をすべて完了してから、新しい LP の値を設定します。

Adabas WORK データセットにデータプロテクション情報を格納するために 2,000 ブロック使用します。

ADARUN PROG=ADANUC,LP=2000

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LQ シーケンシャルコマンドテーブル長

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LQ シーケンシャルコマンドのテーブルのサイズ。 2000 16 777 215 10 000

シーケンシャルコマンドのテーブルは、Adabas の順次読み込みコマンド(L2/L5、L3/L6 および L9)の処理中に、必要な内部エントリを保持するために使用します。

1 つの Adabas ファイルに対する順次読み込み処理につき、テーブルに 1 エントリが必要です。 各テーブルエントリは、コマンドタイプによっておよそ 60~100 バイト必要です。 さらに、可変長部分(ディスクリプタ値)は L3/L6/L9 コマンドのテーブルエントリに必要です。 シーケンシャル処理中にエンドオブファイル条件が検出されるか、RC または CL コマンドが発行されると、エントリは削除されます。

このパラメータのチューニングは、Adabas セッション統計あるいは Adabas Online System(Adabas オンラインシステム)で行います。 拡張ファイルを使用する場合は、LQ 値を通常よりも大きな値に設定する必要がある場合があります。

LQ 値は、ユーザーが指定可能なコマンド ID の最大個数も決定します。 詳細については、この章で後述する NQCID パラメータに関する説明を参照してください。

31 ビットアドレッシングモードで動作している環境では、LQ プールは 16 MB 境界より上に割り当てられます。

このセッションでは、シーケンシャルコマンドのテーブル用に、30,000 バイト割り当てます。

ADARUN PROG=ADANUC,LQ=30000

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LRDP:クラスタブロック更新再実行プールの長さ

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LRDP クラスタブロック更新再実行プールのサイズ(バイト数)。 0 または 80,000 2,147,483,647 LFIOP の値

LRDP パラメータは、Adabas Cluster Services または Adabas Parallel Services のニュークリアスにブロック更新再実行プールのサイズを指定します。 これは同時に CLUSTER=SYSPLEX または LOCAL が指定されている場合にのみ有効です。 そのデフォルトは、クラスタニュークリアスのフラッシュ I/O プール(LFIOP パラメータ)のサイズです。

同じブロックに対して複数の更新を組み合わせてキャッシュへの書き込み操作を一度に行うことで、発行を保留する方が、直ちに発行するよりも少ないグローバルキャッシュからの読み込みおよび書き込み操作で済む傾向があります。 アプリケーション負荷のタイプによっては、パフォーマンスに大幅な向上が見られる場合があります。 これは特に、Adabas Cluster Services の場合に見られます。この場合、カップリング機能でキャッシュとの通信を頻繁に行うことで、オーバーヘッドが高くなることがあります。

推奨事項:Adabas Cluster Services の場合は、ゼロ以外の LRDP パラメータを指定してください(または、デフォルトのままにしてください)。

同じクラスタの異なるニュークリアスは LRDP の異なる設定を持つことができます。 LRDP=0 と LRDP>0 を別々に指定してニュークリアスをそれぞれ 1 つずつ実行することは可能ですが、推奨できません。

再実行プール指定が小さすぎてプールがいっぱいになった場合、ニュークリアスは他のトランザクションが終了する前に、追加された更新ブロックをグローバルキャッシュに書き込みます。 そのような追加のキャッシュ書き込みは、システムパフォーマンスを低下させます。

ニュークリアスは、シャットダウン統計、および DRES オペレータコマンドまたは対応する AOS または ADADBS OPERCOM 機能への応答で、再実行プールの使用(上限)についてレポートします。

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LS:内部ソートエリア長

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LS 内部ソート処理に使用する最大バイト長。 19 968 注参照 49 920

注意:
単一の検索コマンドがワークプールスペースの多くを使いすぎないように、最大 LS 値は LWP(ワークプール長)から最小 LS 値(19968)を引いた値を 2 で割った値(LS <= (LWP - 19968) / 2)以下にしなければなりません。 LWP パラメータを参照してください。

LS パラメータは、次に示すような、単一コマンド処理中に使用するソートワークスペースを、ワークプール内に最大どれだけ確保するかをバイト数で指定します。

次の計算式を使用して、ワークスペース内でソートできる Adabas ISN の数を見積ります(S2 または S9 コマンド)。

注意:

  1. TOPISN は、現在ファイルに使用されている最高の ISN で(MINISN - 1)未満です。 TOPISN はパラメータで制御されません。
  2. ファイルに指定された ISNSIZE にかかわらず、4 バイトの ISN は内部ソートエリアのために使われます。

ファイル中の TOPISN が 65536 未満のとき:

ディスクリプタを 1 つ使用 LS/12
ディスクリプタを 2 つ使用 LS/16
ディスクリプタを 3 つ使用 LS/20

ファイル中の TOPISN が 65536 以上のとき:

ディスクリプタを 1 つ使用 LS/14
ディスクリプタを 2 つ使用 LS/20
ディスクリプタを 3 つ使用 LS/26

複合検索の場合、パフォーマンスの理由から LS の設定は TOPISN / 8 よりも次に大きい 256 の倍数をお勧めします。

例えば、TOPISN が 480000 で、TOPISN / 8 が 60000 の場合、LS はこの値より次に大きい 256 の倍数である 60160 バイトになります。

このセッションでは、内部ソートスペースに割り当てる最大長は、60,160 バイトです。

ADARUN PROG=ADANUC,LS=60160

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LU:中間ユーザーバッファエリア長

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LU 中間ユーザーバッファエリアのサイズ。 なし なし(注 1 参照) 65535(注 2 参照)

LU パラメータの指定は任意です。 指定したサイズは、すべての Adabas 制御情報(108 バイト)、任意の Adabas コマンドで必要になる可能性のあるすべてのユーザーバッファ(フォーマット、レコード、サーチ、バリュー、ISN)、および Adabas リンクルーチンからニュークリアスユーザー出口に渡されたすべてのユーザー情報を格納するのに十分な大きさでなければなりません。

セッション中に大きなレコードバッファ/ISN バッファを必要とするマルチフェッチ/プリフェッチオプション、またはユーティリティを使用する場合は、必要なバッファを格納するのに十分な大きさを指定しなければなりません。

注意:

  1. LU パラメータの値が、NAB(アタッチドバッファ数)値によって示されたバイトカウントよりも大きい場合は、エラーが発生します。 z/OS および VM システムの場合は、LU に NAB-value x 4096 で求められる値よりも大きい値を指定することはできません。また、z/VSE および BS2000 システムの場合は、LU に (NAB-value x 4096)– 256 で求められる値よりも大きい値を指定することはできません。 NAB パラメータの詳細についてはの「NAB:アタッチドバッファの数」を参照してください。
  2. ニュークリアスをユーティリティ(例えば ADAULD)のレコードバッファ長により、デフォルト値は 65,535 に設定されています。 Adabas セッションの LU 値が 65,535 より小さければ、このようなユーティリティを実行したときにレスポンスコードが発生します。
  3. Event Replicator Server データベースの場合、LU パラメータは 164,000 以上である必要があります。 また、データが Entire Net-Work を介して 1 つ以上の Adabas ニュークリアスから Event Replicator Server に送信される場合は、Entire Net-Work LU パラメータは 164,000 以上である必要があります。

LU パラメータの構文は次のとおりです。

LU={ n | 65535 }

Adabas ニュークリアスを実行します。Adabas 内部ユーザーバッファに 20,000 バイト割り当てます。

ADARUN PROG=ADANUC,LU=20000

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LWKP2:ISN リスト処理エリア(WORK パート 2)の長さ

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LWKP2 中間 ISN リストの確保に必要なワークブロックの数。 0 16 777 215 0

Sx コマンド実行中に中間 ISN リストを保持しておく Adabas WORK パート 2 のサイズを、ブロック数で指定します。

LWKP2 に 0(デフォルト値)を指定した場合、WORK パート 2 のサイズは、次の計算式で自動的に算出されます。

WORK2 = 22 + 2 * (4 * RECORDS / (BLKSIZE - 16))

ここでは次の内容を表しています。

WORK2 WORK パート 2 のスペース要件(ブロック数)。
RECORDS 大半のレコードをもったファイル内のレコード数。 この数字は、TOPISN - MINISN + 1 に等しい。TOPISN は、ファイルで現在使われている最高の ISN。 MINISN は、ファイルで使われている最小の ISN。 MINISN 値は ADACMP/ADALOD の MINISN パラメータで指定され、デフォルトは 1 です。 ADAREP ユーティリティを使えば、データベース内のファイルの TOPISN と MINISN 値を表示できます。
BLKSIZE WORK データセットが格納されたデバイズのブロックサイズ(『Adabas インストールマニュアル』参照)。

LWKP2=0 を使用しない場合は、最小値は LWKP2=20 ブロックです。

注意:
WORK パート 2 の各ブロックにつき、Adabas 内部テーブルは 1 バイトのストレージを必要とします。

この Adabas セッションでは、WORK パート 2 に 50,000 ブロック割り当てます。

ADARUN PROG=ADANUC,LWKP2=50000

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LWP:Adabas ワークプール長

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
LWP Adabas ワークプールのサイズ。 80,000(NT * 25000 以上) 2147483647 150 000

注意:
LWP(ワークプール長)パラメータ値は、LS(内部ソートエリア長)値にその最小値(19968)を加えて 2 を掛けた値((LS + 19968)* 2)以上にしなければなりません。

Adabas ワークプールは、次の情報を格納するために使用されます。

31 ビットアドレッシングモードで動作している環境では、ワークプールスペースはメモリの 16 MB 境界より上に割り当てられます。

このパラメータのチューニングは、Adabas セッション統計あるいは Adabas Online System(Adabas オンラインシステム)で行います。 拡張ファイルが使用されている場合は、LWP 値を通常の設定よりも値を大きくする必要がある場合があります。

Adabas ニュークリアスを実行します。ワークプールサイズを 900,000 バイト割り当てます。

ADARUN PROG=ADANUC,LWP=900000

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MODE:オペレーションのモード

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
MODE Adabas のオペレーティングモード。 SINGLE | MULTI MULTI
説明
SINGLE シングルユーザーモードで実行します。Adabas ニュークリアスをユーザープログラムや Adabas ユーティリティと同じリージョンにロードします。
MULTI マルチユーザーモードで実行します。ADALNK ルーチンだけをプログラム/ユーティリティと同じリージョンにロードします。 Adabas ニュークリアスは異なるリージョンにロードします。 ADALNK は、プログラムまたはユーティリティとニュークリアスのリージョン間コミュニケーションをすべて管理します。

次の点に注意してください。

  1. MODE パラメータは、ユーティリティの並列実行に影響を及ぼしません。

  2. 次のような場合、ニュークリアスをシングルユーザーモードで実行することはできません(MODE=SINGLE は指定できません)。

    また、シングルユーザー(MODE=SINGLE)モードで稼動するときは、有効な Adabas SVC が指定されている必要があります。

  3. 同じデータベースに対して複数のニュークリアスを実行するとき、更新系ニュークリアスは 1 つしか使えません。

ADAINV ユーティリティをシングルユーザーモードで実行します。

ADARUN PROG=ADAINV,MODE=SINGLE,SVC=234

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MSGBUF:メッセージバッファのサイズ

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
MSGBUF メッセージバッファエリアのサイズ。 0 128 0

MSGBUF はパフォーマンスおよびチューニングや問題分析に使用するメッセージをバッファリングするために使用するエリアのサイズ(キロバイト)を指定します。 このエリアにバッファリングされる Adabas メッセージは、コンソールへのオンラインアクセスまたは DDPRINT メッセージが使用できない場合でも参照することができます。 システムログまたは DDPRINT に書き込まれるメッセージがバッファに格納される場合には、コール元や目的を問わずそのバッファを使用できます。

MSGBUF は ADARUN SMGT=YES を前提としています。

MSGBUF=0(デフォルト)はセッションに対してメッセージバッファリングが稼動していないことを意味します。

メッセージバッファリングを稼動させるためには、MSGBUF に 0 より大きな値をセットします。 10(キロバイト)をセットすることをお勧めします。

メッセージバッファリングは一時的に使用不能したり、引き続き SMGT オペレータコマンドを使って再び稼動状態にすることができます。

メッセージバッファリングについての詳細情報は『Adabas DBA リファレンスマニュアル』を参照してください。

Adabas ニュークリアスは 10KB のメッセージバッファサイズで初期化されるとメッセージバッファリングが起動されます。

ADARUN PROGRAM=ADANUC
  ADARUN SMGT=YES
  ADARUN MSGBUF=10

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MSGCONSL:コンソールに送信されるメッセージの大文字小文字
MSGDRUCK:DD/DRUCK に送信されるメッセージの大文字小文字
MSGPRINT:DD/PRINT に送信されるメッセージの大文字小文字

パラメータ 出力形態(大文字、小文字)の指定対象 設定可能値 デフォルト値
MSGCONSL コンソールに送信されるメッセージ UPPER | MIXED MIXED
MSGDRUCK DD/DRUCK データセットに送信されるメッセージ    
MSGPRINT DD/PRINT データセットに送信されるメッセージ    

Adabas メッセージは大文字小文字混合で表示されます。 上記の ADARUN パラメータの 1 つ以上を使って異なるメッセージタイプをすべて大文字で表示することができます。

注意:
DDPRINT の最初のメッセージ行はパラメータ MSGPRINT の値に影響されません。

DDDRUCK および DDPRINT データセットのメッセージをすべて大文字で表示します。

ADARUN MSGDRUCK=U,MSGPRINT=U

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MXCANCEL:キャンセルされたピアニュークリアスのタイムアウトしきい値

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
MXCANCEL クラスタ内取り消し要求の処理が発生するタイムアウトしきい値(秒単位)。 15 2,147,483,647 MXMSG パラメータ値

任意指定の MXCANCEL パラメータは、1 つのクラスタニュークリアス(送信ニュークリアス)が内部のクラスタ内コマンドに応答しないためキャンセルされたクラスタ内の別のニュークリアス(ピアニュークリアス)が終了するまで待機する時間の最大値を秒数で指定します。 MXCANCEL の値が指定されていない場合は、ADARUN MXMSG パラメータに指定された値が使用されます。 ゼロから 14 までの値は、MXCANCEL の有効な値ではありません。

送信ニュークリアスが MXCANCEL タイムアウト期間内にニュークリアスのキャンセルが終了したことを示す通知を受信しない場合、次のいずれかの操作が行われます。

クラスタニュークリアスが失敗すると、最初のニュークリアスが共有構造から切断されデータベースへの書き込みが行われていないことがわかったときに一度だけ、クラスタ内の他のニュークリアスを失敗から回復させることができます。 応答しないクラスタニュークリアスがキャンセルされた場合は、すぐに終了してクラスタ内の他のニュークリアスにより実行されるリカバリ処理をホールドしないようにすることが重要です。

注意:
クラスタニュークリアスに MPMDUMP JCL ステートメントを指定しないでください。 共有構造からのニュークリアスの切断に失敗する前に、MPMDUMP が書き込まれるため、クラスタ内の他のニュークリアスにより実行されるオンラインリカバリ処理の開始が大幅に遅れる場合があります。 代わりに、z/OS システムでは、通常、切断する前にすばやくダンプを生成する //SVCDUMP DD DUMMY ステートメントを指定することを考慮してください。 他のシステムでは、z/OS でのバックアップ方法の 1 つとして、切断した後に生成されるダンプの通常のシステムダンプステートメント(z/OS の SYSUDUMP など)を指定してください。

MXCANCEL オペレータコマンドを使用して、MXCANCEL の値を動的に変更することができます(Adabas ニュークリアスの稼動時)。

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MXMSG:ニュークリアス間コマンド処理のタイムアウトしきい値

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
MXMSG クラスタ内コマンドの処理が行われるタイムアウトしきい値(秒単位)。 15 32,767 300

任意指定の MXMSG パラメータは、1 つのクラスタニュークリアスが、クラスタ内の他のニュークリアスの内部クラスタ内コマンドへの応答を待機する時間の最大値を秒数で指定します。 MXMSG の値が指定されていない場合は、300 秒(5 分)の値が使用されます。

受信側のニュークリアスが、MXMSG パラメータで設定された時間内にクラスタ内コマンドに対して応答しない場合は、要求側のニュークリアスは応答しないニュークリアスに対してキャンセル要求を発行します。 クラスタ内の他のすべてのアクティブなニュークリアスがユーザーコマンドを処理し続けることができるように、キャンセルが要求されます。

同じクラスタデータベース内で動作している Adabas ニュークリアスは、ユーザーコマンドの処理中にデータベースの整合性を物理的にも論理的にも保つため、これとともに動作する必要があります。 これを行うには、内部クラスタ内コマンドを互いに断続的に実行します。 クラスタ内のニュークリアスがこれらのクラスタ内要求に時間内に応答しない場合は、クラスタ内の他のニュークリアスはすぐにまたは段階的にユーザーコマンドの処理を続行できなくなる場合があります。

クラスタニュークリアスがクラスタ内コマンドに応答しない原因となる問題は、大きく 2 つに分けられます。

MXMSG の値は、これらの 2 つのカテゴリのバランスを考慮する必要があります。これにより、システムの一時的な問題の影響を受けているクラスタニュークリアスが不要に終了されることなく、アクティブのままにしておくことのできない問題のあるクラスタニュークリアスが比較的に早い段階でキャンセルされます。 MXMSG パラメータ値を設定するには、終了時または DXMSG オペレータコマンドにより生成されたメッセージのパフォーマンスレポートに示されている統計を参照してください。

MXMSG の値は、Adabas ニュークリアスの稼動時に MXMSG オペレータコマンドを使用して動的に変更できます。

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MXTNA:非アクティビティの最大時間

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
MXTNA ユーザーごとに OP コマンドに指定できる非アクティビティタイムリミットの最大値を設定できます。 1 65535 3600

TNAx パラメータは、ユーザーが Adabas コマンドを発行しないでアクティブ状態でいられる最大経過時間(1.048576 秒単位)を指定します。 3 つのユーザータイプに対して制限を指定できます。

これらのパラメータ設定をユーザーごとに上書きするには、OP コマンドの Adabas コントロールブロックに異なる値を指定します。 『Adabas コマンドリファレンスマニュアル』の「OP コマンド」を参照してください。

上記のパラメータについて、MXTNA パラメータは、ユーザーごとに OP コマンドで指定できるタイムリミットを設定することができます。

非アクティビティタイムリミットを超えると、「Adabas タイムアウト機能」で説明されている処理が行われます。

MXTNA パラメータの値は、ニュークリアス起動時にだけ設定できます。 オペレータコマンドや ADADBS OPERCOM ユーティリティ機能で変更することはできません。

Adabas セッション中、排他制御ユーザーの非アクティビティタイムリミットは約 5 分(300 秒)です。 この制限は、個々のユーザーに対して 8 分(480 秒)を超えて拡張することはできません。

ADARUN PROG=ADANUC,TNAX=300,MXTNA=480

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MXTSX:Sx コマンド実行時間の上限値

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
MXTSX 個々のユーザーに対して OP コマンドで指定することのできる Sx コマンドの実行時間の上限値を設定します。 1 65535 3600

複合検索条件の単一 Adabas コマンド S1、S2、S4 のいずれかが処理されるときに許される最大時間を指定します(1.048576 秒単位)。

コマンドを処理するために見積もった時間が TLSCMD タイムリミットを超える場合、コマンドは処理されずにユーザーはゼロ以外のレスポンスコードを受け取ります。

コマンドを処理するために見積もった時間がタイムリミットを超えない場合、実際に必要な時間が TLSCMD で指定されたタイムリミットを超えても超えなくても、コマンドは処理されます。

OP コマンドで Adabas コントロールブロックに異なる値を指定することにより、個々のユーザー用に設定されている TLSCMD パラメータを上書きすることができます。 『Adabas コマンドリファレンスマニュアル』の「OP コマンド」を参照してください。

MXTSX パラメータは個々のユーザーに対して OP コマンドで指定できる時間の制限値を設定します。

MXTSX パラメータの値はニュークリアス起動時にのみ設定できます。 オペレータコマンドや ADADBS OPERCOM ユーティリティ機能で変更することはできません。

この Adabas セッション中、Sx コマンドの実行の制限時間は約 1 時間 20 分(4800 秒)です。 この制限時間は個々のユーザーに対して 2 時間(7200 秒)を超えて拡張することはできません。

ADARUN PROG=ADANUC,TLSCMD=4800,MXTSX=7200

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MXTT:トランザクションの最大時間

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
MXTT ユーザーごとに OP コマンドに指定できるトランザクションタイムリミットの最大値をセットします。 1 65535 3600

TT パラメータは、ET ロジックユーザーが発行する論理トランザクションの最長経過時間(1.048576 秒単位)を指定します。 詳細については、ADARUN パラメータ TT の記述を参照してください。

このパラメータをユーザーごとに上書きするには、OP コマンドの Adabas コントロールブロックに異なる値を指定します。 『Adabas コマンドリファレンスマニュアル』の「OP コマンド」を参照してください。

MXTT パラメータは、ユーザーごとに OP コマンドで指定できるタイムリミットを設定することができます。

論理トランザクションの時間計測は、レコードをホールド状態にした最初のコマンドが発行されたときに開始します。 時間計測は、ET、BT、または CL コマンドが発行されたときに終了します。

トランザクションタイムリミットを超えると、「Adabas タイムアウト機能」で説明されている処理が行われます。

MXTT に指定された値は、Adabas パラメータ LP(データプロテクションエリアの長さ)に必要なサイズに直接影響します。

MXTT パラメータの値は MXTNA パラメータの値より小さくすることをお勧めします。

MXTT パラメータの値は、ニュークリアス起動時にだけ設定できます。 オペレータコマンドや ADADBS OPERCOM ユーティリティ機能で変更することはできません。

Adabas セッション中、ET ロジックユーザーのトランザクションタイムリミットは約 3 分(180 秒)です。この制限は、個々のユーザーに対して 5 分(300 秒)を超えることはできません。

ADARUN PROG=ADANUC,TT=180,MXTT=300

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NAB:アタッチドバッファの数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
NAB 使用するアタッチドバッファの数。 1 利用可能な仮想ストレージの量に応じて異なります。 16

NAB パラメータは、セッション中に使用されるアタッチドバッファの数を定義します。 アタッチドバッファ リージョン間コミュニケーションに使用する内部バッファです。 これはすべての環境で必要です。 Adabas は、NAB パラメータで指定した数と 4096 バイトを掛けた値をアタッチドバッファプールとして割り当てます。

有効な仮想ストレージに収まるだけの数のバッファを指定できます。

31 ビットアドレッシングモードで動作している環境では、アタッチドバッファプールスペースは 16MB 境界より上の領域に確保されます。

Adabas Review ハブを使用している場合、Adabas Review のコマンドキューのスペース要件の詳細については、Adabas Review の概念および機能に関するドキュメントのストレージの要件に関する説明を参照してください。

Event Replicator Server データベースの場合、NAB パラメータの値を次の値以上の値に設定してください。

41 * 10 * the-number-of-Adabas-nuclei-sending-data-to-the-Event-Replicator-Server

例えば、1 つの Adabas ニュークリアスがデータを Event Replicator Server に送信する場合は、NAB パラメータの値を 410 以上の値に設定します(例えば、420)。

注意:
データが 1 つ以上の Adabas ニュークリアスから Entire Net-Work を介して Event Replicator Server に送信される場合、Entire Net-Work NAB パラメータも上記の値に設定する必要があります。

NAB パラメータの構文は次のとおりです。

NAB={ n | 16 }

Review ハブニュークリアスを実行します。アタッチドバッファとして 50 使用します。

ADARUN PROG=ADAREV,NAB=50

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NC:コマンドキューエレメントの数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
NC コマンドキューエレメントの最大数。 20 32 767 200

Review ハブセッションで確保するコマンドキューエレメントの数によって、Review ハブセッション中のある一時点でキューイング、処理できる Adabas コマンドの最大数が決定されます。

Adabas ニュークリアスからの各コールは、CQE に割り当てられます。 CQE は、Review ハブがコマンドを処理すると解放されます。

各コマンドキューエレメントは 192 バイトです。

Adabas Review のコマンドキューのスペース要件の詳細については、Adabas Review の概念および機能に関するドキュメントのストレージの要件に関する説明を参照してください。

Review ハブニュークリアスを実行します。コマンドキューエレメントとして、最大 500 エレメントをコマンドキューに割り当てます。

ADARUN PROG=ADAREV,NC=500

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NCLOG:コマンドログデータセットの数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
NCLOG PPT でオープンし、記録するコマンドログデータセットの最大数。 0, 2 8 0

このパラメータは、現在のニュークリアスのための Parallel Participant Table(PPT)でオープンし、記録するコマンドログデータセットの最大数を指定します。 有効な値は 0(デフォルト)および 2~8 です。 他の値はパラメータエラーを引き起こします。 0 はパラメータを無効にします。

NCLOG パラメータで指定されたログデータセットの数よりも多くのデータセットが起動 JCL に割り当てられている場合、NCLOG パラメータで指定された数だけがオープンされ、記録されます。任意の追加割り当てデータセットはダイナミックアロケーションプロセスを使ってアクティブにされます。

NCLOG は、CLOGDEV、CLOGSIZE、および UEX12 パラメータと関連してゼロ以外の値で指定しなければなりません。

DUALCLD、DUALCLS、DUALPLD、DUALPLS、または UEX2 が指定された場合、NCLOG は有効ではありません。

UEX2 と UEX12 は相互排除的です。

0 以外の NCLOG、CLOGDEV、および CLOGSIZE が指定されて、LOGGING=NO であれば、Adabas は NCLOG に指定された数のデータセットをオープンし記録しようとしますが、オペレータコマンドまたは Adabas Online System を使って LOGGING パラメータが YES に設定されるまで、ログには記録されません。

コマンドログ付きで Adabas ニュークリアスを実行します。 6 個のコマンドログデータセットを使用します。 コマンドログのためにモデル 3380 デバイスを使います。 各コマンドログデータセットのサイズは 1350 ブロック(10 シリンダの割り当てに基づく)です。 3380 デバイスの各シリンダは 15 トラックで、各トラックは 9 ブロックのコマンドログデータを含むことができます。 したがって 10 シリンダ = 10 × 15 × 9 = 1350 ブロックになります。

ADARUN PROG=ADANUC,LOGGING=YES,NCLOG=6,CLOGDEV=3380,CLOGSIZE=1350

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NH:ホールドキューエレメントの数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
NH ホールドキューエレメントの最大数。 20 16777215 500

各レコード(ISN)をホールド状態におくためには、それぞれ 1 つのホールドキューエレメント(HQE)が必要です。 レコードがホールド状態から解放されるときに、HQE も解放されます。

ホールドキューは、通常トランザクション中に ISN をホールドするために使用されます。 したがって、NH には少なくとも、1 トランザクションがホールドする平均 ISN 数と、同時に実行可能なトランザクションの最大数を掛けて求めた数だけホールドするのに必要な値を設定します。

各 HQE は 28 バイト必要です。

31 ビットアドレッシングモードで動作している環境では、ホールドキューは 16 MB 境界より上に確保されます。

このパラメータのチューニングは、Adabas セッション統計あるいは Adabas Online System(Adabas オンラインシステム)で行います。

Adabas ニュークリアスを実行します。Adabas ニュークリアスはホールドキューに最大 2000 のホールドキューエレメントを割り当てます。

ADARUN PROG=ADANUC,NH=2000

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NISNHQ:各ユーザーがホールドキュー内に確保できる ISN の数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
NISNHQ 1 ユーザーが同時にホールド状態にできるレコードの最大数。 1 (NH / 4) または 65535(いずれか小さい方) 20 または (NH / NU) * 2(いずれか大きい方)

このパラメータは、1 ユーザーがホールドキュー(NH パラメータの説明を参照)に確保できる ISN の最大数を指定します。 1 ユーザーが確保可能な ISN の最大数は、ホールドキューサイズの 1/4 ですが、65,535 より大きくすることはできません。 デフォルトは、20 と、またはホールドキューに確保できる ISN 数をユーザー数で割って 2 倍にした数のうち、大きい方です。

ユーザーが最大数よりも多いレコードをホールド状態にしようとすると、ホールドキュー内にスペースがあっても、ゼロ以外のレスポンスコードが返されます。

例 1

1 ユーザーがホールド状態にできるレコードの最大数を 100 と設定します。

ADARUN PROG=ADANUC,NISNHQ=100,NH=450...

例 2

NISNHQ は指定されていません。 1 ユーザーがホールド状態にできるレコードの最大数は、40 です。これはデフォルトの 20 よりも、40((NH / NU) * 2)の方が大きいからです。

ADARUN PROG=ADANUC,NU=50,NH=2000...

パラメータ設定の上書き

このパラメータをユーザーごとに変更(上書き)するには、OP コマンドの Adabas コントロールブロックに異なる値を指定します。 『Adabas コマンドリファレンスマニュアル』の「OP コマンド」を参照してください。

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NONDES:非ディスクリプタ値の検索

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
NONDES サーチバッファでの非ディスクリプタ値を使った検索を許可するか(YES)、禁止するか(NO)。 YES | NO YES

デフォルト設定では、ディスクリプタとして定義されていない Adabas フィールドの検索は許可されています。 しかし、非ディスクリプタ値の検索は、非常にオーバーヘッドが掛かります。

NONDES=NO を指定すると、非ディスクリプタ値では検索できません。 非ディスクリプタフィールドの検索を試みると、レスポンスコード 68 が返されます。

注意:
Adabas データベースにおける非ディスクリプタ値の検索は、メインフレームの場合とオープンシステムの場合とで、フィールド内の空値省略に関して違いがあります。 オープンシステムではフィールドが空値省略(NU)の場合、非ディスクリプタ値を検索したときに空値を含むレコードを返しません。メインフレームシステムでは、非ディスクリプタ値を検索したときにフィールドの空値省略(NU)は無視されます。 このときフィールドを非ディスクリプタ値の検索で使用する必要がある場合は、オープンシステムフィールドの空値省略(NU)オプションを解除してこの問題を解決することをお勧めします。

非ディスクリプタを使用した検索を禁止します。

ADARUN PROG=ADANUC,NONDES=NO

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NPLOG:プロテクションログデータセットの数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
NPLOG PPT でオープンし、記録するプロテクションログデータセットの最大数。 0, 2 8 0

このパラメータは、現在のニュークリアスのための Parallel Participant Table(PPT)でオープンし、記録するプロテクションログデータセットの最大数を指定します。 有効な値は 0(デフォルト)および 2~8 です。 他の値はパラメータエラーを引き起こします。 0 はパラメータを無効にします。

NPLOG パラメータで指定されたログデータセットの数よりも多くのデータセットが起動 JCL に割り当てられている場合、NPLOG パラメータで指定された数だけがオープンされ、記録されます。任意の追加割り当てデータセットはダイナミックアロケーションプロセスを使ってアクティブにされます。

NPLOG は、PLOGDEV、PLOGSIZE、および UEX12 パラメータと関連してゼロ以外の値で指定しなければなりません。

DUALCLD、DUALCLS、DUALPLD、DUALPLS、または UEX2 が指定された場合、NPLOG は有効ではありません。

UEX2 と UEX12 は相互排除的です。

6 個のデータプロテクションログデータセット付きで Adabas ニュークリアスを実行します。 モデル 3380 デバイスを使い、各ログデータセットのサイズは 1200 ブロック(10 シリンダの割り当てに基づく)です。 3380 デバイスの各シリンダは 15 トラックで、各トラックは 8 ブロックのプロテクションログデータを含みます。 したがって 10 シリンダは、10 × 15 × 8 = 1200 ブロックになります。

ADARUN PROG=ADANUC,NPLOG=6,PLOGDEV=3380,PLOGSIZE=1200

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NQCID:1 ユーザーがアクティブにできるコマンド ID の数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
NQCID 1 ユーザーがアクティブにできるコマンド ID の最大数。 1 65535 20

シーケンシャルコマンドのテーブルには、順次読み込み処理対応のコントロールブロックが含まれています。 それぞれの処理は、コマンド ID(CID)で区別されます。 NQCID は、1 ユーザーが使用できる CID の全体数、つまりユーザーがどの時点でも一度に使用できるテーブルエレメントの最大数を指定します。

注意:
NQCID 値を指定しても、すべてのユーザーがどの時点でも CID を使用できるとは限りません。 実際に 1 ユーザーが使用できる CID の数は、使用可能なテーブルエレメントの全体数と、その時点でアクティブな順次処理に依存します。

1 ユーザーが同時に実行できる順次処理の最大数は 30 です。

ADARUN PROG=ADANUC,NQCID=25,NU=200,LQ=3000

シーケンシャルコマンドテーブル内の 1 エレメントは約 100 バイト(コマンドタイプによって異なり、詳細は LQ パラメータの説明を参照)なので、NQCID=25 と指定すると、各ユーザーのテーブルは約 2500 バイトに制限されます。

パラメータ設定の上書き

このパラメータをユーザーごとに変更(上書き)するには、OP コマンドの Adabas コントロールブロックに異なる値を指定します。 『Adabas コマンドリファレンスマニュアル』の「OP コマンド」を参照してください。

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NSISN:TBI エレメントごとの ISN 数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
NSISN ISN のテーブル(TBI)内のエレメントごとの ISN 最大数。 7* 説明を参照 51

* Adabas Online System を使って指定する場合、最小値をもっと小さくすることも可能です。

NSISN パラメータでは、メモリ内のTBI(ISN 結果リストテーブル)1 エレメントに収められる ISN の最大数を指定します。 メモリ内の ISN の数が多ければ多いほど、WORK データセットから次の ISN 結果リストを読み込むのに必要なワーク I/O の数が少なくなります。 このため、N(GET NEXT)オプションを指定した L1/4 コマンドの実行効率は、このパラメータの値に左右されます。

NSISN パラメータで指定できる最大値は、ワークデバイスによって異なります。 Adabas で指定している WORK ブロックサイズに対応する最大値は次のとおりになります。

次の表はユーザー定義の WORK ブロックサイズには適用されません。この場合、最大値は次のとおりに決定されます。下記の WORK は、WORK データセットのブロックサイズです。

BS2000 デバイスタイプ 2007 はサポートされていますが、Adabas での使用はお勧めしません。 2007 は、今後のリリースではサポートされなくなる予定です。

IBM および互換デバイス

デバイスタイプ 最大 値 デバイスタイプ 最大 値
3310 1022 8345 5728
3330 1061 8350 2358
3340 877 8380 2267
3350 1155 8381 2867
3359 1155 8385 5865
3370 1278 8390 2674
3375 1022 8391 3418
3379 1022 8392 4611
3380 1371 8393 6995
3389 1371 9332 1278
3390 1429 9335 1278
    9345 2785

BS2000 デバイス

デバイスタイプ 最大 値 デバイスタイプ 最大 値
2000 1022 2010 4096
2001 1022 2200 4096
2002 2046 2201 3072
2003 1534 2202 4096
2004 2558    
2005 2046    
2006 2558    
2007 7678    
2008 8188    
2009 8188    

Adabas セッションにおける各 TBI エレメントの最大 ISN 数は 400 です。

ADARUN PROG=ADANUC,NSISN=400

パラメータ設定の上書き

このパラメータをユーザーごとに変更(上書き)するには、OP コマンドの Adabas コントロールブロックに異なる値を指定します。 『Adabas コマンドリファレンスマニュアル』の「OP コマンド」を参照してください。

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NT:スレッド数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
NT Adabas セッション中に使用されるユーザースレッドの数。 3 250 5

スレッドは、ユーザーに対して単一コマンド(アクセス系、または更新系いずれも)を実行するために使用されます。 各スレッドは 8192 バイト必要です。

31 ビットアドレッシングモードで動作している環境では、スレッドは 16 MB 境界より上の領域に割り当てられます。

このパラメータのチューニングは、Adabas セッション統計あるいは Adabas Online System(Adabas オンラインシステム)で行います。

Event Replicator Server データベースの場合、このパラメータは 15 以上である必要があります。

Adabas ニュークリアスを実行します。ユーザースレッドの最大数は 6 つです。

ADARUN PROG=ADANUC,NT=6

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NU:ユーザーキューエレメントの数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
NU ユーザーキューエレメントの最大数。 20 16 777 215 200

ユーザーが OP コマンドを発行したとき、または(ユーザーが OP コマンドを発行しなかった場合)最初の Adabas コマンドを発行したときに、Adabas は、アクティブな各ユーザーに対してユーザーキューエレメント(UQE)を割り当てます。

Adabas は、ユーザーが CL コマンドを発行したとき、または OP コマンドのコントロールブロック(アディション 1 フィールド)に再スタート ID を指定しなかった ET ロジックユーザーがタイムアウトになったとき、UQE を解放します。

現在、ユーザーキューに割り当てられる大きさは、272 * (NU + 4) バイトです。 各 UQE の長さは 288 バイトです。

31 ビットアドレッシングモードで動作している環境では、ユーザーキューは 16 MB 境界より上の領域に割り当てられます。

各ユーザーファイルリストのサイズはまちまちであるために、同時にアクティブとなるユーザー数は、NU 値よりも少なくなることがあります。 したがって、場合によっては、意図している最大ユーザー数よりも大きい値を NU 値として指定する必要があります。

このパラメータのチューニングは、Adabas セッション統計あるいは Adabas Online System(Adabas オンラインシステム)で行います。

Adabas ニュークリアスを実行します。ユーザーキューに最大 500 エレメントを割り当てます。

ADARUN PROG=ADANUC,NU=500

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NUCID:Adabas クラスタニュークリアス ID

注意:
NUCID パラメータは、以前のパラメータ PLXID と SMPID に替わるパラメータです。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
NUCID Adabas クラスタのニュークリアスの ID。 0~65000 0

NUCID は Adabas クラスタニュークリアスを識別します。 クラスタの範囲に、Adabas Cluster Services 配下のオペレーティングシステムイメージが含まれることがあります。また、クラスタの範囲が Adabas Parallel Services 配下の単一オペレーティングシステムイメージに限定されることもあります。 0(デフォルト)より大きな値は、このニュークリアスを Adabas クラスタニュークリアスとして識別します。

説明
0 デフォルト設定。 これは Adabas クラスタニュークリアスではありません。
1~65000 これは Adabas クラスタニュークリアスです。 この値は、Adabas ルーター(ADASVC)に宣言された Adabas データベース(DBID)、クラスタニュークリアス(NUCID)、Natural バッファプールおよびその他の MPM サーバー、Entire Net-Work、および Adabas Cluster Services および Adabas Parallel Services に使用される内部ターゲット(65,001~65,479 の範囲に制限される)などのすべてのターゲット ID 間でユニークにする必要があります。 同じクラスタのニュークリアス ID を連続して指定する必要はありません。

指定基準

指定されたクラスタニュークリアスで Adabas クラスタニューセッションを開始します。

ADARUN PROG=ADANUC,NUCID=1, ...

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OPENRQ:オープンコマンドが必須かどうか

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
OPENRQ オープンコマンドを必須とするかどうか。 YES | NO YES

このパラメータには、ユーザーセッションの最初のコマンドとしてオープン(OP)コマンドの発行を必須とするかどうかを指定します。

説明
YES デフォルト設定。 事前に OP コマンドを発行しないで Adabas にコマンドを発行しようとすると、レスポンスコードが返されます。
NO ユーザーは、セッションの最初のコマンドとして OP コマンドを発行する必要はありません。

セッションでユーザーが最初に発行するコマンドは OP コマンドである必要はありません。

ADARUN PROG=ADANUC,OPENRQ=NO

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PGFIX:EXCPVR ページ固定制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
PGFIX z/OS システムで EXCPVR を使用している場合に、I/O 処理が完了した後またはジョブが終了した後に、I/O コントロールブロックを含むページが解放されるかどうかを指定します。 YES | NO NO

このパラメータは、Adabas ニュークリアスやユーティリティジョブの APF 認可の実行時などに EXCPVR を使用する z/OS ユーザーに対してのみ有効です。 このパラメータを使用すると、EXCPVR の使用時にページ固定を実行する方法を制御できます。 PGFIX=NO を指定すると、I/O コントロールブロックを含むページが I/O 処理の間だけ固定されます。 PGFIX=YES を指定すると、I/O コントロールブロックを含むページがジョブの実行時間にわたって固定されます。

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PLOGDEV:マルチプロテクションログのデバイスタイプ
PLOGSIZE:マルチプロテクションログのサイズ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
PLOGDEV マルチプロテクションログに使用されるデバイスタイプ。 説明を参照 DEVICE パラメータ値
PLOGSIZE 各プロテクションログデータセットに使用可能なブロック数。 最小値 16、最大値 16 777 215 なし

PLOGDEV および PLOGSIZE パラメータは、マルチデータプロテクションログデータセットに使われる外部ストレージのデバイスタイプおよび各ログデータセットに使用可能なブロック数を指定します。 これらのパラメータは一緒に使用しなければなりません。1 つのパラメータを指定する場合は、もう 1 つのパラメータも指定しなければなりません。

マルチプロテクションログを使うためには NPLOG パラメータも指定しなければなりません。 ユーザー出口を指定する場合、UEX12 を指定します。 マルチデータセットのプロテクションロギングの詳細については、「Adabas 再スタート/リカバリ」、を参照してください。

Adabas がサポートするデバイスタイプは『Adabas インストールマニュアル』を参照してください。

すべてのプロテクションログデータセットは、使用する前に ADAFRM ユーティリティでフォーマットしなければなりません。 データセットに適切な JCL が必要です。

6 個のデータプロテクションログデータセット付きで Adabas ニュークリアスを実行します。 モデル 3380 デバイスを使い、各ログデータセットのサイズは 1200 ブロック(10 シリンダの割り当てに基づく)です。 3380 デバイスの各シリンダは 15 トラックで、各トラックは 8 ブロックのプロテクションログデータを含みます。 したがって 10 シリンダは、10 × 15 × 8 = 1200 ブロックになります。

ADARUN PROG=ADANUC,NPLOG=6,PLOGDEV=3380,PLOGSIZE=1200

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PLOGRQ:プロテクションログが必須かどうか

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
PLOGRQ このセッションに対し、プロテクションログを必須とするかどうかを指示します。 YES | NO | SEL | FORCE YES

有効な値は次のとおりです。

説明
YES デフォルト設定。 プロテクションログなしで Adabas ニュークリアスを実行しようとすると、Adabas の初期化はエラーメッセージを出力して終了します。
NO
NO を指定すると、Adabas セッションの処理は次のとおりになります。
- PLOGSIZE パラメータが指定されると、マルチプロテクションログデータセットが使用されます。
- DUALPLS パラメータが指定されると、デュアル PLOG データセットが使用されます。
- SIBA データセットが JCL で指定されると、SIBA データセットが使用されます。
- 上記以外の場合は、プロテクションログデータセットは使用されません。
SEL ADASAV SAVE(データベース)または SAVE FILES=... というユーティリティ操作をアクティブなニュークリアスで実行している場合に限り、プロテクションロギングの切り替えが可能になります。 ADASAV SAVE 操作が正常に終了すると、プロテクションロギングも無効となります。
FORCE UEX2 や UEX12 なしで、またはプロテクションログなしで Adabas ニュークリアスを開始しようとすると、Adabas 初期化はエラーメッセージを出力して終了します。 さらに、異なる PLOG データセットがセッションに指定されていて、古い PLOG データセットがまだコピーされていなかったことを初期化処理が確認すると、エラーが発生します。

Adabas セッションではデータプロテクションログ(SIBA または PLOG)は必須ではありませんが、指定すれば使用されます。

ADARUN PROG=ADANUC,PLOGRQ=NO

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PREFETCH:プリフェッチ機能のアクティブ化

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
PREFETCH プリフェッチ機能を自動的に有効にするかどうかを指示します。 YES | OLD | NO NO

このパラメータは、Adabas プリフェッチ機能を自動的に有効にするかどうかを指定します。プリフェッチ機能を有効にする場合、ユーザープログラムではプリフェッチ機能の状態を意識する必要はありません。

2 つの Adabas プリフェッチオプションがあります。マルチフェッチオプションは、すべての Adabas プラットフォームでサポートされています。プリフェッチオプションは、メインフレーム Adabas にのみ使用できます。 これらの 2 つのオプションの詳細については、『Adabas コマンドリファレンスマニュアル』を参照してください。

レコードをプリフェッチしてプリフェッチバッファ内に格納できるのは、次のコマンドの場合です。

上記のシーケンシャルコマンドにより、プリフェッチバッファから次のレコードの取り出しが可能になり、リージョン間またはネットワーク間のニュークリアス呼び出しの回数を減らすことができます。

PREFETCH パラメータの値は次のとおりです。

説明
YES コマンドレベルのマルチフェッチ(M)オプションが使用可能になります。
OLD コマンドレベルのプリフェッチ(P)オプションが使用可能になります。
NO プリフェッチ機能を使用できません。

注意:
PREFETCH=YES または PREFETCH=OLD は、MODE=MULTI(マルチユーザーモード)のときだけ指定します。 Adabas ユーティリティの実行時に、これらの設定を指定してはなりません。 L3/L6/L9 のダイナミックな逆順読み込み指示は、これらの設定ではサポートされません。

例 1

マルチフェッチを使用してユーザープログラムを実行します。

ADARUN PROG=USER,PREFETCH=YES

例 2

プリフェッチを使用してユーザープログラムを実行します。

ADARUN PROG=USER,PREFETCH=OLD

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PREFICMD:コマンドをプリフェッチ/マルチフェッチ処理に組み込む
PREFIFIL:ファイルをプリフェッチ/マルチフェッチ処理に組み込む

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
PREFICMD プリフェッチ処理に組み込むコマンド。 L1~L9 なし
PREFIFIL プリフェッチ処理に組み込むファイル。 1~5000 なし

PREFIFIL と PREFICMD はともに、プリフェッチ/マルチフェッチ処理に組み込む 1 つ以上のファイルを指定します。 PREFIFIL はファイル番号で 1 つ以上のファイルを指定します。PREFICMD はファイル番号ごとにコマンドを指定します。

どのリストがより短いかによって、PREFIFIL/PREFICMD を使ってファイルリストを組み込むか、PREFXFIL/PREFXCMD パラメータを使ってファイルリストを除外することができます。 同時にファイルの組み込みと除外をすることはできません。

プリフェッチ/マルチフェッチが指定されている場合、次の処理が行われます。

プリフェッチ処理にファイル 8 の L3 コマンドを組み込みます。

ADARUN PREFIFIL=8,PREFICMD=L3

複数の組み込み

複数の PREFIFIL ステートメントまたはリストに、複数のファイル番号をコンマで区切って指定します。 複数の PREFICMD ステートメントまたはリストに、複数のコマンドをスラッシュ(/)で区切って指定します。 各々のエントリの最大数は 50 です。

リストする場合は、これらのパラメータのエントリ数が同じでなければなりません。 PREFIFIL リストのファイル番号と PREFICMD リストのコマンドの関係は、位置に基づく 1 対 1 の関係です。

プリフェッチ/マルチフェッチ処理に、ファイル 8 の L3 コマンドおよびファイル 12 の L3 と L9 コマンドを組み込みます。

ADARUN PREFIFIL=8,12,12,PREFICMD=L3/L3/L9

または

ADARUN PREFIFIL=8,PREFICMD=L3
  ADARUN PREFIFIL=12,PREFICMD=L3
  ADARUN PREFIFIL=12,PREFICMD=L9

前の例に示したとおり、毎回異なるコマンドを使用すれば、同じファイル番号を何度でも指定することができます。 同様に、毎回異なるファイル番号を使用すれば、同じコマンドコードを何度でも指定できます。

指定可能なコマンドとコマンドペア

次のコマンドはファイルのプリフェッチ/マルチフェッチ処理に組み込むことができます。

上記のペアの 1 つのいずれかのコマンドが PREFICMD ステートメントに指定された場合、どちらのコマンドも組み込まれます。 例えば、PREFICMD=L1 が指定されると、L1 と L4 も組み込まれます。

マルチフェッチ機能を伴ったユーザープログラムを実行し、プリフェッチバッファエリアに 20,000 バイトを割り当てます。 ファイル 8 と 12 の L3 と L6 コマンドをマルチフェッチ処理に組み込みます。 ファイル 7 のすべてのコマンドを組み込みます。

ADARUN PROG=USER,PREFETCH=YES,PREFTBL=20000
  ADARUN PREFIFIL=8,12,PREFICMD=L3/L3
  ADARUN PREFIFIL=7,7,7,7,PREFICMD=L1/L2/L3/L9

PREFSBL 値は指定されていないので、1 回のプリフェッチシーケンスのバッファ長はデフォルトで 3,000 バイトです。6 以下のプリフェッチシーケンスを処理できます。

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PREFNREC:マルチフェッチレコード数

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
PREFNREC プリフェッチされる最大レコード数。 0 説明を参照 説明を参照

このパラメータは、(PREFETCH=YES によって指定された)マルチフェッチ機能で取得できる最大レコード数を指定します。

指定可能な最大値は、レコードバッファと ISN バッファによって保持される最大数に応じて異なりますが、それぞれ 32KB 未満であることが前提です。

値を指定しないかゼロ(デフォルト)を指定すると、ISN バッファとレコードバッファのサイズによってプリフェッチされるレコード数が決定されます。 ゼロ(0)を指定しても、マルチフェッチ処理は無効になりません

マルチフェッチ機能を有効にし、最大 32 件のレコードをプリフェッチします。

ADARUN PROG=USER,PREFETCH=YES,PREFNREC=32

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PREFSBL:コールごとのプリフェッチバッファ長

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
PREFSBL 1 回のプリフェッチあたりのプリフェッチバッファ長。 1024 65535 3000

PREFSBL パラメータは、1 回のプリフェッチで使用するバッファのサイズを指定します。これにより、プリフェッチされるレコードデータの大きさが決定されます。 PREFTBL パラメータ(プリフェッチ/マルチフェッチが使用するバッファスペース合計を指定する)の説明も参照してください。

プリフェッチまたはマルチフェッチがアクティブなとき、Adabas は、プリフェッチされたレコードを格納するためのバッファをユーザープログラムで有効にします。 必要なレコードがすでにプリフェッチバッファ内に存在すれば、バッファから直接レコードを取り出します。 PREFSBL はこのバッファのサイズを指定します。

注意:
PREFETCH=YES または PREFETCH=OLD が指定されていないときは、このパラメータを指定しないでください。

次の計算式を使用して、PREFSBL の初期サイズを見積ることができます。

300 + FBL + 2 * (16 + RBL) + 2 * ((16 + RBL) * recs) = PREFSBL

この計算では、FBL はフォーマットバッファ長、RBL はレコードバッファ長、および recs はコールごとのレコード数です。

シーケンシャル処理が長い場合、シーケンシャル処理が VALUE START オプション(L3/L6 コマンド)や RC コマンドにより頻繁に中断されない限り、できるだけ大きな値をこのパラメータに指定する必要があります。シーケンシャル処理が頻繁に中断されると、レコードをプリフェッチしても意味がありません。

マルチフェッチを使用してユーザープログラムを実行します。 15,000 バイトのプリフェッチバッファを使用します。

ADARUN PROG=USER,PREFETCH=YES,PREFSBL=15000

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PREFTBL:プリフェッチバッファ全体のサイズ

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
PREFTBL プリフェッチバッファエリア全体の大きさ。 6144 16777215 30000

PREFTBL は、この処理で使用するプリフェッチバッファエリア全体のサイズを指定します。 このバッファ長には、PREFSBL 値と、この処理のコマンド ID 制御シーケンシャルプリフェッチ回数を掛けた値を保持するのに十分なサイズを指定する必要があります。 これにより、1 つのユーザープログラムでプリフェッチを必要とする複数のシーケンシャル処理を実行できます。この場合、各プリフェッチで使用できるバッファスペースは PREFSBL で指定された大きさです。

ユーザープログラムで 1 回しかプリフェッチシーケンスを実行しない場合、PREFTBL の値は PREFSBL 値以上の値を指定する必要があります。 PREFTBL で指定したスペースは、常にプログラムに割り当てられます。

注意:
PREFETCH=YES または PREFETCH=OLD が指定されていないときは、このオペランドを指定してはなりません。

マルチフェッチを使用してユーザープログラムを実行します。 PREFSBL 値を指定せずに、1 回のプリフェッチに対してデフォルトのバッファ長(3,000)を割り当てます。 プリフェッチバッファエリア全体のサイズとして 30,000 バイトを割り当てます。したがって、このバッファスペースでは、最大 10 個までのプリフェッチシーケンスが可能になります。

ADARUN PROG=USER,PREFETCH=YES,PREFTBL=30000

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PREFXCMD(PREFXFIL):プリフェッチ/マルチフェッチ処理からコマンド(ファイル)を除外

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
PREFXCMD プリフェッチ処理から除外するコマンド。 L1~L9 なし
PREFXFIL プリフェッチ処理から除外するファイル。 1~5000 なし

PREFXFIL と PREFXCMD はともに、プリフェッチ/マルチフェッチ処理から除外する 1 つ以上のファイルを指定します。 PREFXFIL はファイル番号によって 1 つ以上のファイルを指定し、PREFXCMD は各ファイル番号のコマンドを指定します。

どのリストがより短いかによって、PREFIFIL/PREFICMD を使ってファイルリストを組み込むか、PREFXFIL/PREFXCMD パラメータを使ってファイルリストを除外することができます。 同時にファイルの組み込みと除外をすることはできません。

プリフェッチ/マルチフェッチが指定されている場合、次の処理が行われます。

ファイル 8 の L3 コマンドをプリフェッチ処理から除外します。

ADARUN PREFXFIL=8,PREFXCMD=L3

複数の除外指定

複数のファイル番号を指定する場合は、複数の PREFXFIL ステートメントを指定するか、コンマ(,)で区切ってリスト形式で指定します。 また、複数のコマンドを指定する場合は、複数の PREFXCMD ステートメントを指定するか、スラッシュ(/)で区切ってリスト形式で指定します。 各々のエントリの最大数は 50 です。

リストする場合は、これらのパラメータのエントリ数が同じでなければなりません。 PREFXFIL リストのファイル番号と PREFXCMD リストのコマンドの関係は、位置に基づく 1 対 1 の関係です。

ファイル 8 の L3 コマンド、およびファイル 12 の L3 と L9 コマンドをプリフェッチ/マルチフェッチ処理から除外します。

ADARUN PREFXFIL=8,12,12,PREFXCMD=L3/L3/L9

または

ADARUN PREFXFIL=8,PREFXCMD=L3
  ADARUN PREFXFIL=12,PREFXCMD=L3
  ADARUN PREFXFIL=12,PREFXCMD=L9

前の例に示したとおり、毎回異なるコマンドを使用すれば、同じファイル番号を何度でも指定することができます。 同様に、毎回異なるファイル番号を使用すれば、同じコマンドコードを何度でも指定できます。

指定可能なコマンドとコマンドペア

次のコマンドは、ファイルのプリフェッチ/マルチフェッチ処理から除外できます。

上記のコマンドのうちのどちらか一方を PREFXCMD ステートメントに指定するだけで、両方のコマンドが除外されます。 例えば、PREFXCMD=L1 と指定すると、L1 と L4 の両方のコマンドが除外されます。

マルチフェッチ機能を伴ったユーザープログラムを実行し、プリフェッチバッファエリアに 20,000 バイトを割り当てます。 ファイル 8 と 12 の L3 と L6 コマンドをマルチフェッチ処理から除外します。 また、ファイル 7 のコマンドをマルチフェッチ処理から除外します。

ADARUN PROG=USER,PREFETCH=YES,PREFTBL=20000
  ADARUN PREFXFIL=8,12,PREFXCMD=L3/L3
  ADARUN PREFXFIL=7,7,7,7,PREFXCMD=L1/L2/L3/L9

PREFSBL 値は指定されていないので、1 回のプリフェッチシーケンスのバッファ長はデフォルトで 3,000 バイトです。6 以下のプリフェッチシーケンスを処理できます。

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PROGRAM:実行するプログラム

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
PROGRAM 実行するプログラム。 次の表を参照 USER

このパラメータは、実行するプログラムを指定します。 次の表に、設定可能値を示します。

指定する内容 実行するプログラム
ADACOM ADACOM タスク(Adabas Cluster Services および Adabas Parallel Services 環境で使用)

詳細については、Adabas Cluster Services および Adabas Parallel Services のドキュメントを参照してください。

ADANUC Adabas ニュークリアス

Adabas ニュークリアスの実行の詳細については、『Adabas オペレーションマニュアル』の「Adabas セッションの実行」を参照してください。

ADAREV Adabas Review ハブ。 ADAREV は ADARUN REVIEW パラメータとともに指定します。

詳細については、Adabas Review のドキュメントを参照してください。

NETWRK Entire Net-Work ノード

詳細については、Entire Net-Work のドキュメントを参照してください。

RENTUSER リエントラントな Adabas バッチ/TSO リンクルーチンを使用して実行されるユーザープログラム。

詳細については、Adabas TP モニタのインストールマニュアルを参照してください。

USER リエントラントではない Adabas バッチ/TSO リンクルーチンを使用して実行されるユーザープログラム。

詳細については、『Adabas オペレーションマニュアル』の「アプリケーションと Adabas のリンク」を参照してください。

utility-name Adabas ユーティリティ

utility-name の Adabas ユーティリティを指定します。 詳細については、『Adabas ユーティリティマニュアル』を参照してください。

例 1

Adabas ニュークリアスを実行します。

ADARUN PROGRAM=ADANUC

例 2

Adabas Review ハブを実行します。

ADARUN PROGRAM=ADAREV, REVIEW=202

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QBLKSIZE:シーケンシャルデータセットのブロックサイズ

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
QBLKSIZE ADAIOR が使用するシーケンシャルデータセットのブロックサイズ。 0 262144 0(本文参照)

QBLKSIZE は、ADAIOR(Adabas I/O コンポーネント)が使用するシーケンシャルデータセットのブロックサイズをバイト数で指定します。 このパラメータを使って、デフォルトのブロックサイズを変更します。 Adabas ユーティリティで使用されるシーケンシャルファイルおよびそのオペレーティングシステムに応じた考慮事項の詳細については、「Adabas シーケンシャルファイル」を参照してください。

注意:
大規模ブロックサイズのテープファイルを書き込む場合(例えばデータベースバックアップのために)、大規模ブロックに対するサポートが有効ではないシステムにこれらのファイルは転送可能ではありません。 大規模ブロックをサポートしていないシステムには、障害回復用のバックアップ機能として使用されているサイトが含まれる場合があります。

QBLKSIZE=0(デフォルト)を設定すると、デフォルトのブロックサイズは次のとおりになります。

データセット ブロックサイズ
テープ オペレーティングシステムによってデバイスに選択された最適条件。
CKD ディスク トラックサイズ / k。k はトラックサイズ / k が 32760 以下になるような最小値。
FBA ディスク 32760

z/VSE 以外のオペレーティングシステムにおいては、このブロックサイズは、JCL またはデータセットラベルに指定できます。

BS2000 においては、ディスクのブロックサイズは 2048 バイトの倍数の次の整数値に切り上げられます。

この Adabas セッションでは、ADAULD ユーティリティが使用する Adabas シーケンシャルデータセットのブロックサイズは 65,536 バイトです。

ADARUN PROG=ADAULD,QBLKSIZE=65536

この Adabas セッションでは、ADAORD ユーティリティが使用する Adabas シーケンシャルデータセットのブロックサイズは 32,760 バイトです。

ADARUN PROG=ADAORD,QBLKSIZE=32760

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READONLY:セッションの読み取り専用制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
READONLY このセッション中、データベースの更新系処理を許可するかどうかを指示します。 YES | NO NO

READONLY では、Adabas セッションが読み取り専用セッションなのか、または読み込み/書き込みセッションなのかを指定します。

説明
YES このニュークリアスから発行されるすべてのデータベース更新コマンドが拒否されます。
NO デフォルト設定。 セッションではデータベースの読み取りも更新も許可されます。

指定基準

読み取り専用として Adabas セッションを開始します。

ADARUN PROG=ADANUC,READONLY=YES

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REPLICATION パラメータ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
REPLICATION Adabas ニュークリアスのレプリケーションを有効にするかどうかを指定します。 YES | NO NO

次の表に有効な値を示します。

説明
YES Adabas ニュークリアスのレプリケーションを有効にします。
NO

デフォルト設定。 Adabas ニュークリアスのレプリケーションを有効にしません。

REPLICATION=NO が指定されており、データベースにレプリケートされたファイルがある場合は、レプリケートされたすべてのファイルのレプリケーションが無効になります。 ニュークリアスの初期化中に、レプリケーションで定義されたファイルを示すメッセージが発行されます。

REPLICATION パラメータを Event Replicator Server に指定することはできません。 次の場合、REPLICATION=NO を明示的に指定する必要があります。

次の場合、REPLICATION=NO を明示的に指定する必要があります。

ADARUN PROG=ADANUC,REPLICATION=YES

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REVFILTER:Review レコードのフィルタ制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
REVFILTER セッション中にフィルタを使って Review レコードを抽出できるかどうかを指定します。 YES | NO YES

REVFILTER は、コマンドログレコードのフィルタを有効にするかどうかを指定します。 フィルタは、レポート処理を行うために Review に渡されるコマンドログレコード数を減少させます。

説明
YES デフォルト設定。 データベースコマンドログレコードは、Review レポートルールによっては、レポート処理からフィルタできます。
NO すべてのコマンドログレコードは、レポート処理を行うために Review に渡されます。

例 1

Adabas ニュークリアスセッション中に、Review レコードのフィルタを有効にすることができます。

ADARUN PROG=ADANUC,REVFILTER=YES

例 2

Review レコードフィルタは、Adabas ニュークリアスセッションでは有効になりません。

ADARUN PROG=ADANUC,REVFILTER=NO

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REVIEW:Adabas Review の制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
REVIEW Adabas Review をローカルモード、ハブモード(ハブ ID 指定)、モード指定なしのいずれで実行するのかを指定します。 NO | LOCAL | dbid NO

注意:
パラメータ名 REVIEWHUBID は REVIEW の同じです。これは、以前のバージョンの Adabas リリースとの下位互換性を持たせるためのパラメータです。 できるだけ、パラメータ名 REVIEW を使用することをお勧めします。

REVIEW は Adabas Review 製品の使用を次のように制御します。

説明
NO デフォルト設定。 Adabas Review は起動されません。
LOCAL Adabas Review 4.2 以上は ADALOG への拡張としてローカルモード実行で開始されます。 これは z/VM 配下でのみ利用できるアクティブな Adabas Review 設定です。
dbid Adabas Review がハブモードで起動されます。 ハブに指定する物理データベース ID には次のものがあります。
  • 起動されているハブ(サーバー)自身(PROGRAM=ADAREV)

  • Adabas ニュークリアス(クライアント)からそのニュークリアスに対して処理をしている Adabas Review をターゲットとするハブ(PROGRAM=ADANUC)

ダイナミック修正

ADARUN PROG=ADANUC,REVIEW=dbid パラメータの設定は、オペレータコンソールからの REVIEWHUBID コマンド、ADADBS OPERCOM REVIEWHUBID 機能、または Adabas Online System のパラメータ変更関数を使ってダイナミックに変更することができます。

例 1

Adabas Review ハブ(サーバー)インストールに対して、ハブ 202 を起動します。

ADARUN PROGRAM=ADAREV,REVIEW=202

例 2

Adabas Review(クライアント)インストールに対して、Adabas Review のハブ 202 に記録する Adabas ニュークリアスを起動します。

ADARUN PROGRAM=ADANUC,REVIEW=202

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REVLOGBMAX:Review のログバッファサイズ制限

パラメータ 使用法 デフォルト値
REVLOGBMAX Review 用のログバッファの最大バイト数を指定します。 0~30000 の範囲の任意の整数 5120

バッファがこの値より長い値で指定されると、ログバッファは REVLOGBMAX パラメータで設定したサイズを超えたところから切り捨てられます。 REVLOGBMAX 設定は、CLOGLAYOUT=8 の ADARUN LOGGING パラメータ指定のみに影響します。 最小値(368)は、基本レコード CLOGLAYOUT=8 の長さと拡張 Adabas コントロールブロック(ACBX)の長さを足したサイズです。

ロギングバッファサイズ制限の 512K を使用して、Adabas ニュークリアスを実行します。 Adabas コマンドのフォーマットバッファなどの各ログバッファは、512 バイトを超えると切り捨てられます。

ADARUN PROG=ADAREV,LOGBMAX=512

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REVLOGMAX:Review コマンドのトータルログバッファサイズ制限

パラメータ 使用法 デフォルト値
REVLOGMAX Review コマンドで許可されているすべてのログバッファの最大サイズを指定します。 1680~32768 の範囲の任意の整数。 16384

Adabas コマンドのログバッファの合計サイズが REVLOGMAX パラメータの値に到達すると、制限を超えたバッファは切り捨てられ、以降のバッファは削除されます。 REVLOGMAX のサイズは、Adabas コマンドの最大バッファを格納できるようにするため、最低でも REVLOGBMAX + 1680 と同じ大きさにする必要があります。 最小値(1680)は、基本レコード CLOGLAYOUT=8 の長さと拡張 Adabas コントロールブロック(ACBX)の長さおよび CLEX 情報を足したサイズです。

CLOGMAX 設定は、CLOGLAYOUT=8 の ADARUN LOGGING パラメータ指定のみに影響します。

コマンドロギングのバッファサイズ制限の 32K を使用して、Adabas ニュークリアスを実行します。 このニュークリアスに対する Adabas コマンドのすべてのロギングバッファの合計は、32K を超えてはなりません。

ADARUN PROG=ADAREV,REVLOGMAX=32768

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RPLPARMS パラメータ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
RPLPARMS レプリケーション定義(初期化パラメータ)を読み込む場所。 BOTH | FILE |NONE | PARMS 下記を参照してください。

このパラメータは、Event Replicator データベースを起動するときにのみ使用できます。

RPLPARMS パラメータが指定されていない場合は、レプリケーション定義を読み込む場所を決定するため、次のロジックが使用されます。

次の表に有効な値を示します。

説明
BOTH レプリケーション定義は、最初に Replicator システムファイルから、次に DDKARTE から読み込まれます。 定義ごとにエントリが作成されます。重複エントリがある場合はエラーが生成されます。
FILE レプリケーション定義は Replicator システムファイルから読み込まれます。このファイルは Adabas Online System(AOS)の Adabas Event Replicator Subsystem を使用して維持されます。
NONE レプリケーション定義は読み込まれません。 Event Replicator Server は空のレプリケーション定義セットを作成し、関連する ADABAS ニュークリアスとの通信またはハンドシェークを行いません。 このモードでは、Event Replicator Server が関連する ADABAS ニュークリアスと通信しなくても、メンテナンスで Replicator システムファイルを作成することができます。
PARMS レプリケーション定義は DDKARTE から読み込まれます。

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RPLSORT パラメータ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
RPLSORT Event Replicator for Adabas トランザクションデータのソートを行うかどうかを指定します。 YES | NO YES

このパラメータは、トランザクションをレプリケートする Adabas データベースに対してのみ使用します。 Event Replicator Server データベースには使用しないでください。

デフォルト(RPLSORT=YES)では、Event Replicator for Adabas はファイル番号、ISN、および相対的な更新の順番で構成されるキー別にトランザクションデータがソートされます。 このソートを行わない場合は、RPLSORT=NO を指定します。

RPLSORT 設定は Event Replicator でトランザクションの変更を統合する方法およびレプリケートする順序に影響することに注意してください。 RPLSORT=YES の場合、ファイル内の指定した ISN に対するすべての変更がレプリケーションが行われる前に統合されます。 通常の変更の統合については、『Event Replicator for Adabas Concepts』の「Nucleus Processing」を参照してください。 RPLSORT=NO が指定されている場合でも変更は統合されますが、参照整合性は保たれます。 つまり、更新の日付順はファイル内の ISN ごとに保持されます。

例えば、次に示す順に次の変更が行われたとします。

Insert File 77 ISN 80 Seq 1
Update File 77 ISN 80 Seq 2
Insert File 77 ISN 1010 Seq 3
Update File 77 ISN 80 Seq 4
Update File 77 ISN 1010 Seq 5

RPLSORT=YES の場合、これらの変更は、次のように統合されレプリケートされます。

Insert File 77 ISN 80 Seq 1 + Seq 2 + Seq 4
Insert File 77 ISN 1010 Seq 3 + Seq 5

RPLSORT=NO の場合、これらの変更は、次のように統合されレプリケートされます。

Insert File 77 ISN 80 Seq 1 + Seq 2 
Insert File 77 ISN 1010 Seq 3
Update File 77 ISN 80 Seq 4
Update File 77 ISN 1010 Seq 5

RPLSORT が YES または NO に設定されていても最終的な結果は同じですが、RPLSORT を NO に設定する場合は、ファイル内の 1 つの ISN に対して複数回の変更を行う必要がある場合があります。

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RPLCONNECTCOUNT パラメータ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
RPLCONNECTCOUNT 処理に失敗した後(レスポンス 148 が発行されます)に、Adabas ニュークリアスまたは Event Replicator Server ニュークリアスに対して接続を試行する回数。 0 - 2,147,483,647 0

ゼロの値は接続が行われないことを示しています。ゼロの値は、Adabas データベースおよび Event Replicator Server が同時に同じ論理パーティション(LPAR)上で実行される場合に最適です。 ただし、Adabas データベースと Event Replicator Server が異なる LPAR で実行される場合は、このコマンドで実際の値を設定すると、ネットワークが開始されないか、Adabas データベースと Event Replicator Server との間の接続が失われるため、ネットワーク上の問題が発生したときに生じる可能性のあるエラーを回避することができます。

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RPLCONNECTINTERVAL パラメータ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
RPLCONNECTINTERVAL 処理に失敗した後(レスポンス 148 が発行されます)に、Adabas ニュークリアスまたは Event Replicator Server ニュークリアスに対して試行する接続のインターバル(秒単位)。 0 - 2,147,483,647 0

ゼロの値は接続が行われないことを示しています。ゼロの値は、Adabas データベースおよび Event Replicator Server が同時に同じ論理パーティション(LPAR)上で実行される場合に最適です。 ただし、Adabas データベースと Event Replicator Server が異なる LPAR で実行される場合は、このコマンドで実際の値を設定すると、ネットワークが開始されないか、Adabas データベースと Event Replicator Server との間の接続が失われるため、ネットワーク上の問題が発生したときに生じる可能性のあるエラーを回避することができます。

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RPWARNINCREMENT パラメータ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
RPWARNINCREMENT レプリケーションプール使用率が RPWARNPERCENT パラメータで設定されたしきい値を超えたことを示す警告メッセージの送信するまでの間隔(LRPL 使用率)。 1~99 10

この ADARUN パラメータは、Adabas と Event Replicator Server の両方のレプリケーションプールに適用されます。

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RPWARNINTERVAL パラメータ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
RPWARNINTERVAL レプリケーションプール使用率の警告メッセージをコンソールで抑制するインターバル(秒単位)。 1~2147483647 60

この ADARUN パラメータは、Adabas と Event Replicator Server の両方のレプリケーションプールに適用されます。

コンソールに送信されたレプリケーションプール使用率の警告メッセージの数が RPWARNMESSAGELIMIT パラメータで指定された制限を超えると、これらのすべてのメッセージはこのパラメータで指定されたインターバル時間の間抑制されます。 RPWARNINTERVAL パラメータで指定されたインターバルを超えると、警告メッセージの処理が再開されます。

このパラメータと RPWARNMESSAGELIMIT パラメータは、レプリケーションプール使用率の警告メッセージが大量に発生し対応できなくなるのを回避するときに使用できます。

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RPWARNMESSAGELIMIT パラメータ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
RPWARNMESSAGELIMIT メッセージの抑制が開始される前に、コンソールに表示できるレプリケーションプール使用率の警告メッセージの数。 1~2147483647 5

この ADARUN パラメータは、Adabas と Event Replicator Server の両方のレプリケーションプールに適用されます。

このパラメータで指定されたしきい値に達すると、RPWARNINTERVAL パラメータで指定されたメッセージインターバルを超えるまでは、レプリケーションプール使用率のすべての警告メッセージが抑制されます。

このパラメータと RPWARNINTERVAL パラメータは、レプリケーションプール使用率の警告メッセージが大量に発生し対応できなくなるのを回避するときに使用できます。

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RPWARNPERCENT パラメータ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
RPWARNPERCENT 警告メッセージを送信するレプリケーションプール使用率のしきい値(LRPL のパーセンテージで表します)。 "0" が指定されているかデフォルトのままの場合は、警告メッセージは発生しません。 0~99 0

この ADARUN パラメータは、Adabas と Event Replicator Server の両方のレプリケーションプールに適用されます。

使用率の基準は、パーセンテージで表します。 警告メッセージは、レプリケーションプールの使用率がこのパーセンテージ(しきい値)を超えたときに出力されます。

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SMGT:エラー処理およびメッセージバッファリング機能

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
SMGT エラー処理およびメッセージバッファリング機能を有効にするかどうかを指定します。 YES | NO NO
説明
YES ADARUN は初期化中に ADAMXI モジュールをロードします。 メッセージバッファリング機能を使用する場合、同時に ADARUN MSGBUF パラメータをゼロより大きな値で指定する必要があります。
NO デフォルト。セッションではエラー処理およびメッセージバッファリングが有効ではありません。

このパラメータはニュークリアス起動時にのみ使用できます。 ユーティリティまたはユーザープログラムでは使用できません。

エラー処理およびメッセージバッファリング機能についての詳細は『Adabas DBA リファレンスマニュアル』を参照してください。

機能を一時的に止めたり、再び作動させる場合の情報は、SMGT オペレータコマンドを参照してください。

Adabas ニュークリアスの初期化時に、エラー処理およびメッセージバッファリング機能をバッファサイズ 36 キロバイトで使用可能にします。

ADARUN PROGRAM=ADANUC
  ADARUN SMGT=YES
  ADARUN MSGBUF=36

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SORTCACHE:ソートエリアのコントローラキャッシング

このパラメータはオペレーティング環境 z/OS および z/VM にのみ有効です。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
SORTCACHE Adabas ソートデータセットのコントローラキャッシングを有効(YES)/無効(NO)にします。 YES | NO YES

SORTCACHE は、ソートエリア要素に対してコントローラのキャッシュ機能を使用するかどうかを指定します。

説明
YES デフォルト設定。 ソートブロックは先読みされ、可能な限りディスクコントローラのキャッシュ内に確保されます。
NO ソートブロックの先読みまたは格納は行われません。

指定基準

ソートデータセットに対するコントローラキャッシングなしでニュークリアスを実行します。

ADARUN PROG=ADANUC,SORTCACHE=NO

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SPT:Adabas トリガおよびストアドプロシージャの有効化

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
SPT トリガおよびストアドプロシージャを使用可能にするかどうかを指定します。 YES | NO NO

Adabas ニュークリアスを SPT=YES を指定して起動したとき、Adabas トリガドライバ(ADATSP)に制御を渡して初期化できるようにします。

このパラメータは、ニュークリアス起動時にだけマルチユーザーモードで使用できます。 ユーティリティやユーザープログラムでは使用できません。またシングルユーザーモードでは使用できません。

詳細については、Adabas トリガおよびストアドプロシージャのドキュメントを参照してください。

トリガおよびストアドプロシージャ機能を使用できるようにを Adabas を設定します。

ADARUN PROGRAM=ADANUC,MODE=MULTI,SPT=YES

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SUBMPSZ:サブタスクの GETMAIN メモリプール

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
SUBMPSZ Adabas Review、Adabas Parallel Services、Event Replicator for Adabas などの製品のサブタスク通信に使用する共通メモリプールサイズ(バイト単位)。 100000 - アドレス制限 1024000

BS2000 システムの Adabas Review の場合、推奨される値は 140,000,000 バイトです。

注意:
Adabas Review に対してこのパラメータを設定すると、サブタスクの共通メモリを増やすため、オプションの ZAP が置き換えられます。

次の例では、4 メガバイトの共通メモリプールのストレージを Adabas ニュークリアスとサブタスク間の通信に使用できるようにします。

ADARUN PROG=ADANUC,SUBMPSZ=4096000

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SVC:SVC 番号

このパラメータは z/OS および z/VSE オペレーティング環境にのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
SVC セッションに使用される Review ハブ SVC 番号。 説明を参照 45 (z/VSE) 249 (z/OS)

SVC 番号は整数で指定します。 SVC 番号は、インストール時に Adabas SVC 番号として登録された番号と一致していなければなりません。

z/OS および z/VSE で各種の Adabas 内部機能を実行するには、Review ハブ SVC を使用します。

指定可能な SVC 番号は次のとおりです。

z/OS 200~255
z/VSE 推奨される値は 45 です。空きの SVC 値を自由に使用できます。 z/VSE の空きの値の確認方法については、『Adabas インストールマニュアル』を参照してください。

Adabas SVC の SVC 202 を使用して、z/OS 環境で Review ハブセッションを実行します。

ADARUN PROG=ADAREV,SVC=202

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TAPEREL:テープ処理制御(BS2000 のみ)

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
TAPEREL テープおよびカートリッジのエンドオブファイル(EOF)処理。 KEEPUNL | KEEP | NO | RELEASE | UNLOAD KEEPUNL
説明
KEEPUNL デフォルト。I/O ユニットの割り当ては維持されますが、テープまたはカートリッジはアンロードされます。
KEEP アンロードせずに I/O ユニットの割り当てを維持します。
NO RELEASE マクロ機能は実行されません。
RELEASE I/O ユニットの割り当ては維持されません。テープまたはカートリッジはアンロードされません。
UNLOAD I/O の割り当ては維持されません。テープ/カートリッジはアンロードされます。

ADAULD ユーティリティが実行された後、I/O 割り当ては維持されます。また、テープ/カートリッジもロードされます。

ADARUN PROG=ADAULD,TAP=KEEP

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TASKCTGY:Adabas バッチ/TP タスクのカテゴリ制御

このパラメータは、BS2000 オペレーティング環境にのみ適用されます。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
TASKCTGY Adabas タスクのカテゴリ。 BATCH | TP BATCH

BS2000 TP(対話型処理)環境で、バッチタスクよりも TP 処理タスクを優先します。 デフォルトでは、Adabas にはバッチステータスがあります。 Adabas ニュークリアスに対して TP 処理の優先度を割り当てるには、TASKCTGY パラメータを使用できます。

説明
BATCH デフォルト。ニュークリアスはバッチステータスを保持します。
TP TINF マクロを発行して、Adabas ニュークリアスを TP ステータスにします。

ニュークリアスを TP 処理ステータスにします。

ADARUN PROG=ADANUC,TASKCTGY=TP

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TCPIP:TCP/IP アクセスの制御(z/OS のみ)

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
TCPIP Adabas ニュークリアスに対してダイレクト TCP/IP リンクを有効にするかどうかを指定します。 YES | NO NO

UES 対応データベースでは、Adabas バージョン 7 は、Web ベースのアプリケーションまたは Windows 版 Natural などの PC ベースのアプリケーションから z/OS Adabas ニュークリアスに対するダイレクト TCP/IP リンクをサポートしています。

ダイレクト TCP/IP データベースアクセスのインストール方法については、『Adabas インストールマニュアル』を参照してください。

Adabas ニュークリアスに対するダイレクト TCP/IP リンクを有効にするには、TCPIP パラメータを使用できます。

TCPIP=YES の場合、ダイレクト TCP/IP リンクを有効にするために必要な汎用リソースロケータ(URL)を ADARUN パラメータ TCPURL で指定できます。

ニュークリアスに直接 TCP/IP をリンクして、Adabas を実行します。

ADARUN PROG=ADANUC,TCPIP=YES,TCPURL=HPS://STACKNAME:12345

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TCPURL:TCP/IP 汎用リソースロケータ

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
TCPURL TCP/IP リンクの汎用リソースロケータ(URL)。 (下記参照) なし

TCPIP=YES の場合、Adabas ニュークリアスに対するダイレクト TCP/IP リンクを有効にするために必要な情報を指定できます。 パラメータ値は、汎用リソースロケータ(URL)の RFC 仕様に準拠する 20 バイトアドレスです。

TCPURL=api-name://stackid:port-number

ここでは次の内容を表しています。

api-name 使用するアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を表す 1~3 の文字値です。 IBM TCP/IP スタック(HPS、OES)の API および Interlink スタック(ILK)の API の両方が現在、サポートされています。
stackid 使用するスタックを表す 1~8 の文字値です。 HPS API の場合、これは TCP/IP が起動したタスクの名前です。 OES API の場合、値を指定する必要はありません。 ILK API の場合、これはサブシステム ID です。
port-number 10 進数で 1~5 の文字数です。

オプションとして、オペレータコマンド TCPIP を使用して、この値と追加 URL を指定できます。

ニュークリアスに直接 TCP/IP をリンクして、Adabas を実行します。

ADARUN PROG=ADANUC,TCPIP=YES,TCPURL=HPS://STACKNAME:12213

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TEMPCACHE:一時エリアのコントローラキャッシング

このパラメータはオペレーティング環境 z/OS および z/VM にのみ有効です。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
TEMPCACHE Adabas 中間データセットに対してコントローラキャッシングを有効(YES)/無効(NO)にします。 YES | NO YES
説明
YES デフォルト設定。 一時ブロックは先読みされ、可能な限りディスクコントローラのキャッシュ内に確保されます。
NO 一時ブロックの先読みまたは格納は行われません。

指定基準

中間データセットに対してコントローラキャッシュ機能を使用せずにニュークリアスを実行します。

ADARUN PROG=ADANUC,TEMPCACHE=NO

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TFLUSH:同期バッファフラッシュ時間

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
TFLUSH 同期バッファフラッシュの許容時間。 1 16 777 215 1

TFLUSH 値は、同期式バッファフラッシュの許容時間を秒数で指定します。

LFIOP パラメータにゼロ以外の値が指定されていると、非同期式バッファフラッシュ制御がアクティブであるため、TFLUSH 値は無効になります。

LFIOP=0(デフォルト)のとき、TFLUSH を指定しないか、値 1 を指定すると、各同期式バッファフラッシュの許容時間は 1 秒です。

Adabas セッション中、1 回の同期バッファフラッシュに許容される時間は 6 秒です。

ADARUN PROG=ADANUC,TFLUSH=6,LFIOP=0, ...

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TLSCMD:S1、S2、S4 複合検索に対するタイムリミット

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
TLSCMD 複合検索条件の S1、S2、S4 の単一コマンドを実行するときのタイムリミット。 1 16777215 300

複合検索条件の単一 Adabas コマンド S1、S2、S4 のいずれかが処理されるときに許される最大時間を指定します(1.048576 秒単位)。

コマンドを処理するために見積もった時間が TLSCMD タイムリミットを超える場合、コマンドは処理されずにユーザーはゼロ以外のレスポンスコードを受け取ります。

コマンドを処理するために見積もった時間がタイムリミットを超えない場合、実際に必要な時間が TLSCMD で指定されたタイムリミットを超えても超えなくても、コマンドは処理されます。

TLSCMD の設定が Adabas ニュークリアスによって許されている上限の時間数(現在のところ 16777215)を超えた場合、上限の時間数が使用されます。

この Adabas セッションでは、複合検索条件の S1、S2、S4 コマンドに対するタイムリミットは 50 分です。

ADARUN PROG=ADANUC,TLSCMD=3000

パラメータ設定の上書き

このパラメータをユーザーごとに変更(上書き)するには、OP コマンドの Adabas コントロールブロックに異なる値を指定します。 『Adabas コマンドリファレンスマニュアル』の「OP コマンド」を参照してください。

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TNAA:アクセスオンリーユーザーに対する非アクティビティタイムリミット

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
TNAA アクセスオンリーユーザーに対する非アクティビティタイムリミット。 1 16 777 215 900

アクセスオンリーユーザーが Adabas コマンドを発行せずに、アクティブ状態でいられる最大経過時間を指定します(1.048576 秒単位)。

アクセスオンリーユーザーが非アクティビティタイムリミットを超えると、「Adabas タイムアウト機能」で説明されている処理が行われます。

SMPID パラメータにゼロより大きい値を指定した(マルチプロセッシングニュークリアス)場合、通常のニュークリアスよりも長めの TNAA 値を指定する必要があります。 つまり、データの競合が発生する機会が多くなるため、より多くの時間を与える必要があります。

この Adabas セッションでは、アクセスオンリーユーザーに対する非アクティビティタイムリミットは 30 分です。

ADARUN PROG=ADANUC,TNAA=1800

パラメータ設定の上書き

このパラメータは、個々のユーザーまたは全ユーザーに対して変更することができます。

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TNAE:ET ロジックユーザーに対する非アクティビティタイムリミット

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
TNAE ET ロジックユーザーに対する非アクティビティタイムリミット。 1 16 777 215 900

ET ロジックユーザーが、Adabas コマンドを発行せずにアクティブ状態でいられる最大経過時間を指定します(1.048576 秒単位)。

ET ロジックユーザーが非アクティビティタイムリミットを超えると、「Adabas タイムアウト機能」で説明されている処理が行われます。

SMPID パラメータにゼロより大きい値が指定されている場合(つまり、マルチプロセッシングニュークリアスである場合)、通常のニュークリアスよりも大きい TNAE 値を指定する必要があります。 つまり、データの競合が発生する機会が多くなるため、より多くの時間を与える必要があります。

この Adabas セッションでは、ET ロジックユーザーの非アクティビティタイムリミットは約 30 分です。

ADARUN PROG=ADANUC,TNAE=1800

パラメータ設定の上書き

このパラメータは、個々のユーザーまたは全ユーザーに対して変更することができます。

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TNAX:排他制御ユーザーに対する非アクティビティタイムリミット

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
TNAX 排他制御ユーザーに対する非アクティビティタイムリミット。 1 16 777 215 900

排他制御ユーザーが、Adabas コマンドを発行せずにアクティブ状態でいられる最大経過時間を指定します(1.048576 秒単位)。

排他制御ユーザーが非アクティビティタイムリミットを超えると、「Adabas タイムアウト機能」で説明されている処理が行われます。

SMPID パラメータにゼロより大きい値が指定されている場合(つまり、マルチプロセッシングニュークリアスである場合)、通常のニュークリアスよりも大きい TNAX 値を指定する必要があります。 つまり、データの競合が発生する機会が多くなるため、より多くの時間を与える必要があります。

この Adabas セッションでは、排他制御ユーザーの非アクティビティタイムリミットは約 30 分です。

ADARUN PROG=ADANUC,TNAX=1800

パラメータ設定の上書き

このパラメータは、個々のユーザーまたは全ユーザーに対して変更することができます。

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TT:トランザクションタイムリミット

パラメータ 指定する内容 最小値 最大値 デフォルト値
TT ET ロジックユーザーに対するトランザクションタイムリミット。 1 16 777 215 900

TT パラメータは、ET ロジックユーザーが発行する論理トランザクションの最長経過時間(1.048576 秒単位)を指定します。

論理トランザクションの時間計測は、レコードをホールド状態にした最初のコマンドが発行されたときに開始します。 時間計測は、ET、BT、または CL コマンドが発行されたときに終了します。

トランザクションタイムリミットを超えると、「Adabas タイムアウト機能」で説明されている処理が行われます。

TT に指定された値は、Adabas のパラメータ LP(データプロテクションエリアの長さ)に必要なサイズに直接影響します。

TT パラメータには TNAE パラメータよりも小さい値をセットするようにしてください。

この Adabas セッションでは、ET ロジックユーザーに対するトランザクションタイムリミットは約 5 分(300 秒)です。

ADARUN PROG=ADANUC,TT=300

パラメータ設定の上書き

このパラメータは、個々のユーザーまたは全ユーザーに対して変更することができます。

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UEXn:ユーザー出口

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
UEXn 制御を与えるユーザー出口およびユーザールーチンを指定します。 説明を参照 なし

このパラメータは、ユーザー出口関数と組み合わせて使用します。 次の形式で 1 つ以上のユーザー出口をオプションで指定できます。

UEXn=exit-name

ここでは次の内容を表しています。

n 1~12 の数字。
exit-name ユーザー出口で制御されるユーザールーチン名。最大 8 文字。

注意:
ユーザー出口 2 とユーザー出口 12 は相互に排除的です。一方を指定するのであれば、他方を指定してはいけません。

指定するユーザー出口ルーチンは、実行時にロード可能でなければなりません。

ユーザー出口の役割と機能、および呼び出し手順については、 Adabas ユーザー出口のドキュメントを参照してください。

例 1

この Adabas セッションでは、ユーザー出口 11 でユーザールーチン SECURE に制御が渡されます。

ADARUN PROG=ADANUC,UEX11=SECURE

例 2

この Adabas セッションでは、ユーザー出口 2 でユーザールーチン SUBR2 に、ユーザー出口 4 でユーザールーチン SUBR4 にそれぞれ制御が渡されます。

ADARUN PROG=ADANUC,UEX2=SUBR2,UEX4=SUBR4

例 3

ADACMP ユーティリティを実行します。ユーザー出口 6 でユーザールーチン SUBR6 に制御が渡されます。

ADARUN PROG=ADACMP,UEX6=SUBR6

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UTIONLY:ユーティリティのみのセッション制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
UTIONLY セッションを Adabas ユーティリティに限定するかどうかを指定します。 YES | NO NO

このパラメータは、Adabas セッションを Adabas ユーティリティの実行のみに制限するために使用します。

説明
YES Adabas ユーティリティ以外のプログラムを実行しようとしても拒否されます。
NO デフォルト。セッションは、ユーティリティとユーザープログラムの両方に有効です。

ユーティリティプログラム用にセッションを確保するため、UTIONLY=YES を指定した場合、オペレータコマンド UTIONLY=NO を使用して、ユーティリティが終了したとき、再度ユーザープログラムに対してニュークリアスを有効にします。

この Adabas セッションでは、ユーティリティのみが実行可能です。

ADARUN PROG=ADANUC,UTIONLY=YES

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VISTA:Adabas Vista の制御

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
VISTA Adabas Vista に対するサポートを有効にするかどうかを指定します。 YES | NO NO

VISTA パラメータは、ニュークリアスが Adabas Vista の処理をサポートできるようにします。 システムに Adabas Vista がインストールされていない場合は、このパラメータを指定して Adabas に付属の AVILOOK 分析ツールを起動します。 AVILOOK の詳細については、「AVILOOK」を参照してください。

Adabas Vista で Adabas を実行します。

ADARUN PROG=ADANUC,VISTA=YES

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WORKCACHE:ワークエリアのコントローラキャッシング

このパラメータはオペレーティング環境 z/OS および z/VM にのみ有効です。

パラメータ 指定する内容 設定可能値 デフォルト値
WORKCACHE Adabas WORK データセットに対してコントローラキャッシングを有効(YES)/無効(NO)にします。 YES | NO YES
説明
YES デフォルト設定。 ワークブロックは先読みされ、可能な限りディスクコントローラのキャッシュ内に確保されます。
NO ワークブロックの先読みまたは格納は行われません。

指定基準

WORK データセットに対するコントローラキャッシュなしでニュークリアスを実行します。

ADARUN PROG=ADANUC,WORKCACHE=NO

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