コマンド分析サンプラー(AVILOOK)は、ファイルへのアクセスに使用されるコマンド構造についてのレポートを作成することで、Adabas Vista のパーティションオプションの効果が認められるファイルを判断するのに使用できます。
サンプラーは、SYSAVI を使用してオンラインで制御および出力できます。また、通常のデータベースの終了時に結果を出力することもできます。
注意:
Adabas Vista のライセンスを持たない Adabas のお客様には、AVILOOK サンプラーと SYSAVI のデモバージョンが Adabas リリーステープに収録されています。
AVILOOK は次の ADARUN コマンドを使用して有効にします。
ADARUN VISTA=YES
AVILOOK を選択するには、次の手順に従います。
SYSAVI メインメニューからサービス 4 を選択すると、次の AVILOOK メニューオプションが表示されます。
+--------------------------------------------------------------+ | Code Service | | ---- ---------------- | | 1 File Maintenance | | . Exit | | ---- ---------------- | | Code..: _ | | | | Database ID..: _____ | | | | Nucleus ID..: _____ | | | | System Coordinator Node.: _____ | | | +--------------------------------------------------------------+ |
ここでは、AVILOOK の使用方法について説明します。
ファイルメンテナンス画面には、指定されたデータベース番号の AVILOOK にすでに定義されたファイルが一覧表示されます。 データベース名も表示されます。
AVILOOK メニューからファイルメンテナンス画面を表示するには、次の手順に従います。
サービスオプション 1 を選択します。
AVILOOK を実行するデータベースの Adabas データベース番号を指定します。
データベースは、ADARUN VISTA=YES パラメータを指定して実行する必要があります。
クラスタデータベースの場合は、ニュークリアス ID を指定します(オプション)。
指定したデータベース番号がクラスタデータベースの場合は、監視するクラスタニュークリアスのニュークリアス ID を指定するオプションがあります。
+--------------------------------------------------+ | 13:31:07 Select Cluster Members 2006-04-20 | | V1NUCSM1 | | DBID: 231 | | | | C Nuc C Nuc C Nuc C Nuc | | _ 1 _ 2 | | | | | | | | Mark to select | | Command ==> | | PF3 Exit PF4 Refr | | | +--------------------------------------------------+ |
このリストから、適切なニュークリアスを選択できます。
ニュークリアス ID を指定しない場合、または値に 0 を指定する場合は、ローカル Adabas System Coordinator のノード ID を指定する必要があります。 クラスタ内で現在アクティブになっているニュークリアスが一覧表示されたウィンドウが表示されます。
SYSAVI を使用するジョブが System Coordinator グループに定義されている場合は、ローカル System Coordinator のノード ID は自動的に設定されます。
DBID: 231 (TEST-V7-DB) C File Command Limit Commands Started Status _ 12 0 0 Paused _ 2 0 5768 2006-04-20 09:09:20 Active Mark with (A)ctivate,(P)ause,(R)eset,(S)tatistics,(X)Delete Command ==> |
コマンド数を更新するには、PF4 キーを押します。
ファイルエントリを選択するには、次の手順に従います。
選択するファイルの隣の[C]列に、次のいずれかのオプションを入力します。
a | アクティブ化。統計の収集を開始します。 |
p | 停止。統計の収集を停止します。 |
r | 統計をゼロにリセットします。 |
s | ファイルの現在の統計を表示します。 |
x | ファイルリストからファイルを削除します。 |
AVILOOK メニューからファイル統計画面を表示するには、次の手順に従います。
ファイルエントリの隣の[C]列に、オプション「s」を入力します。
DBID: 231 (TEST-V7-DB) File: 2 Started: 2006-04-20 09:09:20 Paused : CC Desc Command Count CC Desc Command Count L3 AA 2836 S1 AB 1324 L3 BC 24 L9 S1 26 Other Commands not listed above: 1558 Command ==> |
この画面には、ファイルへのアクセスに使用されるコマンド構造に関する統計が表示されます(例えば S1、L3 および L9 コマンド)。 統計は、コマンドコード([CC])および Adabas の 2 文字のフィールド名([Desc])ごとに降順に表示されます。
この例では、Adabas フィールド AA をプライマリシーケンスフィールドとして指定したファイル 2 に対して、L3 コマンドを使用したアクセスが 2836 回あります。 このように、主なアクセスが単一キーを使用したものであるようなファイルは、Adabas のフィールド AA を Adabas Vista パーティションオプションとして使用してパーティションを分割することが有効なことがあります。
新しい AVILOOK ファイルを追加するには、次の手順に従います。
AVILOOK のファイルメンテナンス画面で PF10 キーを押します。
+----------------------------------------------------------------------------+ | 08:11:07 AVILOOK Add File 2006-04-20 | | V14100M2 | | | | File _____ Status (A/P) P (Active/Paused) | | Command Limit 0 (0=No Limit) | | | | PF3 Exit PF5 Update | | | +----------------------------------------------------------------------------+ |
ファイル番号を入力します。
AVILOOK ですぐに統計の収集を開始するか(アクティブステータス)、今ファイルを定義して後で有効にするか(停止ステータス)を示します。
アクティブなファイルが停止ステータスになる前に処理できるコマンドの最大数を事前定義します(オプション)。
ファイルを追加するには、PF5 キーを押します。
注意:
定義されたファイル(およびアクティブ化されたファイル)のみが、現在のデータベースセッション中にサンプリングされます。