バージョン 8.1.3
 —  オペレーションマニュアル  —

Adabas セッションパラメータ設定手順

このドキュメントでは、ADARUN コントロールステートメントで Adabas セッションパラメータを設定する方法について説明します。 次の項目で構成されています。


一般的なガイドライン

Adabas セッションパラメータは、次のガイドラインに従って設定します。

  1. 次の項目が正確に指定されていることを確認します。

  2. セッションを読み取り専用(更新は許可されない)に制限する場合は、READONLY パラメータを指定します。

  3. セッションを Adabas ユーティリティの実行だけに制限したい場合は、UTIONLY パラメータを指定します。

  4. セッション中に有効なバッファサイズおよびテーブルサイズを確認します。

    パラメータ 説明
    ASYTVS、LFIOP、TFLUSH バッファフラッシュ制御
    LBP バッファプールの長さ
    LCP セキュリティプール長
    LDEUQP ユニークディスクリプタプール長
    LDTP

    Adabas Transaction Manager バージョン 7.4 以前をインストールしている場合は、このパラメータと DTP=RM を組み合わせて場合、分散トランザクション処理エリア(WORK パート 4)の長さが定義されます。

    Adabas Transaction Manager バージョン 7.5 以降をインストールしている場合は、このパラメータで WORK4 インデックスのサイズ(ブロック数)が定義されます。このサイズは、DDWORKR4 上のデータの管理に使用されます。

    LFP 内部フォーマットプール長
    LI ISN リストのテーブル長
    LP データプロテクションエリアのブロック数(WORK パート 1)
    LQ シーケンシャルコマンドのテーブル長
    LRDP クラスタブロック更新再実行プールの長さ
    LS ソートエリア長
    LU 中間ユーザーバッファ長
    LWKP2 WORK パート 2 の長さ
    LWP Adabas ワークプール長
    MSGBUF SMGT=YES で使用するメッセージバッファ長
    NAB アタッチドバッファ数
    NC コマンドキューのエレメント数
    NH ホールドキューのエレメント数
    NISNHQ ユーザー当たりのホールドキューの最大レコード数
    NQCID ユーザー当たりのアクティブコマンド ID の最大数
    NSISN TBI エレメント当たりの最大 ISN 数
    NT スレッド数
    NU ユーザーキューのエレメント数
  5. セッション中に有効なタイムリミットを確認します。

    パラメータ 説明
    CT コマンドのタイムアウトリミット
    MXTNA 個々のユーザーに対して OP コマンドで設定する非アクティビティタイムリミットの上限値
    MXTSX 個々のユーザーに対して Sx コマンドで設定する実行回数の上限値
    MXTT 個々のユーザーに対して OP コマンドで設定するトランザクションタイムリミットの上限値
    TLSCMD Sx コマンドタイムリミット
    TNAA アクセスオンリーユーザーの非アクティビティタイムリミット
    TNAE ET ロジックユーザーの非アクティビティタイムリミット
    TNAX EXU ユーザーの非アクティビティタイムリミット
    TT トランザクションタイムリミット
  6. デュアルプロテクションログを使用する場合、DUALPLD および DUALPLS パラメータが適用されます。

  7. 複数の(2~8)プロテクションログデータセットを使用する場合、NPLOG、PLOGDEV、および PLOGSIZE パラメータが適用されます。

  8. コマンドロギングを使用する場合、次のパラメータを適用できます。

    CLOGMAX
    CLOGBMAX
    CLOGLAYOUT
    LOGGING
    LOGABDX、LOGCB、LOGCLEX、LOGFB、LOGIB、LOGIO、LOGMB、LOGRB、LOGSB、LOGUB、LOGUX、LOGVB

  9. シーケンシャルコマンドログを使用する場合、LOGGING パラメータが適用されます。

  10. デュアルコマンドログデータセットを使用する場合、DUALCLD および DUALCLS パラメータが適用されます。

  11. 複数の(2~8)コマンドログデータセットを使用する場合、NCLOG、CLOGDEV、および CLOGSIZE パラメータが適用されます。

  12. マルチフェッチまたはプリフェッチ機能を使用する場合、次のパラメータを適用できます。

    PREFETCH
    PREFICMD
    PREFIFIL
    PREFNREC
    PREFSBL
    PREFTBL
    PREFXCMD
    PREFXFIL

  13. 次のユーザー出口のいずれかをアクティブにするかどうかを決定します。

    ユーザー出口 説明
    CDXnn 照合(ソート)ディスクリプタ処理
    DSFEX1 DSF=YES で使用される Delta Save Facility ユーザー出口
    HEXnn ユーザーハイパーディスクリプタ処理
    UEX1 コマンド実行前のユーザー処理(使用停止)
    UEX2 デュアルログのコピー
    UEX3 ユーザーのフォネティック処理
    UEX4 コマンド実行後およびコマンドロギング前のユーザー処理
    UEX5 Adabas Review ハブイベントコントローラ
    UEX6 データ圧縮前のユーザー処理
    UEX8 メッセージ/ユーティリティのユーザー処理
    UEX9 ファイルアンロード中のユーザー処理
    UEX11 コマンド実行前のユーザー処理
    UEX12 マルチログデータセットのコピー
  14. 特定のサブシステムおよび関連製品または特定の環境下で、ニュークリアスを実行できるようにします。

    パラメータ 説明
    CACHE Adabas Caching Facility(ACF)
    CLUSTER Adabas クラスタニュークリアスセッションの制御(ALS または ASM)
    DSF Adabas Delta Save Facility(ADE)
    DTP 分散トランザクション処理のニュークリアスを、リソースまたはトランザクションマネージャ(ATM)として有効にする
    FASTPATH Adabas Fastpath(AFP)
    REVIEW Adabas Review(REV)
    SMGT 拡張エラー処理(PIN)およびメッセージバッファリングサブシステム
    STP トリガおよびストアドプロシージャ機能
    VISTA Adabas Vista(AVI)
  15. CLUSTER が LOCAL または SYSPLEX の場合、クラスタ環境設定を決定します。

    パラメータ 説明
    CLOGMRG クラスタコマンドログを自動的にマージします。
    CLUCACHENAME クラスタキャッシュ構造/エリア名
    CLUCACHESIZE 並列クラスタグローバルキャッシュエリアのサイズ
    CLUCACHETYPE 並列クラスタグローバルキャッシュエリアの構成タイプ
    CLUGROUPNAME クラスタ名
    CLULOCKNAME クラスタロック構造/エリア名
    CLULOCKSIZE 並列クラスタグローバルロックエリアのサイズ
    DIRRATIO/ELEMENTRATIO データ要素に対するディレクトリエントリの比率
    LRDP クラスタブロック更新再実行プールの長さ
    MXCANCEL キャンセルされたピアニュークリアスが終了するまでのタイムリミット
    MXMSG ニュークリアス間コマンドが処理されるまでのタイムリミット
    NUCID クラスタニュークリアス ID
  16. ネットワーク内のニュークリアスのステータスを判定します。

    パラメータ 説明
    LOCAL ニュークリアスのネットワーク接続
    TCPIP ニュークリアスへの TCP/IP ダイレクトリンク
    TCPURL TCP/IP リンクの場所
  17. 次のパラメータのうち、セッションに適用可能なものを確認します。

    パラメータ 説明
    DEVICE アソシエータの第 1 ブロックのデバイスタイプ
    FORCE ID テーブル内のアクティブなデータベース ID 設定の無視
    IGNDIB データ保全ブロック(DIB)内のアクティブなニュークリアスエントリの無視
    IGNDTP DTP=RM で使用するスタートアップ時の WORK パート4 内のデータの無視
    NONDES 非ディスクリプタ検索
    OPENRQ オープンコマンドが必須
    PLOGRQ 選択/ノーマルプロテクションログ必須
    QBLKSIZE シーケンシャルデータセットのブロックサイズ
  18. アベンドの後、自動再スタートを実行するときに、オプションの AREXCLUDE パラメータを使用すると、問題のあるファイルが処理から除外されます。

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パラメータ設定を決定するためのセッション統計の使用

Adabas セッションの統計は、セッション終了時に自動的に出力される他、Adabas セッション中にも表示できます。 この統計を参照して、各パラメータを最適化できます。 Adabas Online System もセッション統計の取得に使用されることがあります。

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オペレーティングシステムのパラメータ

いくつかの ADARUN パラメータは、オペレーティングシステムに依存するので、操作環境に従って設定する必要があります。

BS2000

パラメータ 説明
CMADDR 共通メモリプールの開始アドレス
CMDQMODE コマンドキューメモリプールの場所
CMFIX 共通メモリプールの固定位置
CMLADDR 16MB 境界の下(CMADDR 参照)
CMLFIX 16MB 境界の下(CMFIX 参照)
CMLSCOPE 16MB 境界の下(CMSCOPE 参照)
CMLSIZE 16MB 境界の下(CMSIZE 参照)
CMSCOPE 共通メモリプールへのアクセス
CMSIZE 共通メモリプールの使用とサイズ
GROUPS リソース命名制約
IDTNAME ID テーブル名
TAPEREL テープの処理
TASKCTGY Adabas タスクカテゴリ制御

z/OS および VSE または互換システム

パラメータ 説明
SVC z/OS または VSE の Adabas 用 SVC 割り当て

z/OS および z/VM システムのみ

パラメータ 説明
xxxxCACHE 必要に応じて Adabas コンポーネントのコントローラキャッシングを無効化します。 明示的に無効化しなかった場合、キャッシングは有効です。

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