このドキュメントでは、VM/CMS 環境で Natural をインストールする方法について説明します。
以下のトピックについて説明します。
CMS 環境での Natural の実行方法については、Natural の『オペレーション』ドキュメントの「CMS 環境の Natural」を参照してください。
Unicode およびコードページサポートのインストール関連情報については、『Unicode およびコードページのサポート』ドキュメントの「Unicode/コードページ環境の設定と管理」を参照してください。
vrs または vr の表記について:このドキュメントでは、vrs または vr は、対応するバージョン、リリース、およびシステムメンテナンスレベル番号を表します。 製品バージョンの詳細については、『用語集』の「バージョン」を参照してください。
以下の製品をインストールする必要があります。
サポートされるバージョンの z/VM オペレーティングシステムがインストールされている必要があります。 サポートされるオペレーティングシステムバージョンについては、Natural for Mainframes の最新のリリースノートの「必要なオペレーティング/テレプロセシングシステム」を参照してください。
サポートされるバージョンの Adabas がインストールされている必要があります。 サポートされるバージョンについては、Natural for Mainframes の最新のリリースノートの「Natural および他の Software AG 製品」を参照してください。
一般に、Software AG が提供する Natural オブジェクトを保存するために、主な Software AG 製品ごとに約 20 MB のスペースが Adabas データベースに必要です。
Natural は、CMS 環境では完全にリエントラントです。 CMS 環境では、Natural を 非連続共有セグメント(DCSS)としてインストールして、VM による不要なページングアクティビティを回避してください。
パフォーマンスを向上させるために、Natural ではバッファプールを使用し、ここで Natural オブジェクトプログラムを保存および実行します。 Natural プログラムを実行すると、プログラムはデータベースからフェッチされ、バッファプールに保存されます。 その後で同じプログラムを起動すると、バッファプールから直接実行されます。 これにより、データベースからのフェッチの繰り返しとそれに伴う IUCV オーバーヘッドが回避されます。
共有バッファプールを使用すると、CMS 環境の Natural ユーザーによってそのバッファプールに配置された Natural プログラムを、CMS 環境の別の Natural ユーザーが実行できます。 共有バッファプールは、書き込み可能な保存済みセグメントにバッファプールをインストールすることで実装されます。
DCSS は、Natural ニュークリアス用に 1 つとバッファプール用に 1 つ、合計 2 つインストールすることをお勧めします。 当然、異なる仮想アドレスに存在する複数のバッファプールを、異なる機能(各種スタティックパラメータ NATPARM
や CMS ドライバの各種アセンブラオプション NATCM
S など)を持つ複数の Natural ニュークリアス DCSS として定義できます。
バッファプール共有セグメントは SN
として定義され(インストール手順の該当手順を参照)、バッファプールは最初の Natural セッションで自動的に初期化されます。 VM の最後の Natural ユーザーが Natural を終了すると、共有セグメントの使用数が 0 になり、バッファプールが
CP ストレージから削除されるため、その次の Natural セッションではバッファプールを再度初期化する必要があります。
初期化の繰り返しを避けるには、切断されたサービスマシンの PROFILE EXEC
に以下のステートメント行を含めることで、使用数を意図的に 1 に維持します。segment
は、Natural バッファプール共有セグメントの名前です。
SEGMENT LOAD segment
これにより、Natural バッファプールの初期化は 1 回だけになり、切断されたサーバーが稼働していれば Natural セッションでバッファプールをすぐに使用できます。
Natural システムプログラムは、Natural システムファイル FNAT
に保存されます。 ユーザーが作成した Natural プログラムは、Natural システムファイル FUSER
に保存されます。 これらのシステムファイルは、Adabas ファイル内に常駐します。 インストール手順の該当手順(下記参照)では、CMS 環境で実行されている Adabas システムで Adabas ファイルをビルドする手順について説明しています。
Natural CMS システムのビルドには、以下の手順があります。
Natural ニュークリアスのビルド
Natural システムファイルのロード
Natural ニュークリアスは以下のものとしてビルドする必要があります。
モジュール(テスト用)
保存済みセグメント(実稼働用)
Natural システムファイルは、インストール EXEC
である NATINPL
を使用してテープから直接ロードされます。インストール手順の該当手順を参照してください。
CMS ドライバ NATCMS
は、Natural モジュールと保存済みセグメントに含まれます。 NATCMS ASSEMBLE
は、ドライバを生成するマクロ 1 つで構成されます。
マクロパラメータの詳細については、インストール手順の該当手順を参照してください。 ドライバ NATCMS
とパラメータモジュール NATPARM
は、インストール処理中にアセンブルされます。 オプションで、モジュール NATTEXT
、NATTXT2
、NATTXT3
、NATCONFG
、および NATPM
を変更して再アセンブルできます。
Natural モジュールまたは DCSS にインクルードされるテキストファイルのリストは、REXX プログラム NAT$LOAD EXEC
(変数 LOADLIST
)に含まれています。 Natural システムをカスタマイズするには、XEDIT
を使用してこの EXEC
の LOADLIST
を必要に応じて変更します。
インストールに使用するユーザー ID は、3390 タイプディスクの 80 シリンダのミニディスクまたは 14000 ブロックの SFS ディレクトリを持っている必要があります。 コマンド CP SAVESYS
を発行するには、CP 権限クラス E が必要です。 そのユーザー ID で使用できる仮想マシンのサイズは、生成する予定の保存済みセグメントの最高アドレスに十分対応できる必要があります。
インストールテープは z/OS 環境で作成されており、標準 z/OS ラベルおよびヘッダーがあります。 以下の表に挙げられているデータセットが収録されています。 データセットの収録順については、インストールテープに付属の「テープ作成レポート」を参照してください。
データセット名 | 内容 |
---|---|
NATvrs.LICS |
Natural ライセンスキーファイル。 ライセンスキーファイル、ライセンスキーファイルのインストール、製品ライセンスチェック、および製品ライセンスチェックの FAQ については、「Natural のライセンス」を参照してください。
ライセンスキーファイルが電子メールの添付ファイルで提供される場合は、「FTP による PC からホストへのライセンスキーファイルの転送」を参照してください。 |
NATvrs.SYSF |
空の Natural システムファイル。 |
NATvrs.TAPE |
CMS インストールマテリアル。 このデータセットは TAPE DUMP フォーマットであり、インストールミニディスクにロードされる必要があります。 |
NATvrs.ERRN |
Natural エラーメッセージ。 |
NATvrs.LDEL |
バージョン 4.1 の Natural システムオブジェクトの削除手順。 |
NATvrs.INPL |
Natural システムオブジェクト。 |
NATvrs.EXPL |
Natural サンプルオブジェクト。 |
Natural インストールテープには、ライセンスキーファイルが収録されています。
「テープ作成レポート」に示されているように、NATvrs.LICS
のシーケンス番号がn であるとすると、3 n - 2 テープマーク(つまり、最初のデータセットは FSF 1、2 番目は FSF 4、以下同様)の位置に移動する必要があります。
FILEDEF IN TAP1 (RECFM FB LRECL 80 BLKSIZE 3120 FILEDEF OUT DISK NATLIC DATA A (RECFM F LRECL 80 BLKSIZE 80 MOVEFILE IN OUT
TAPE LOAD
コマンド用の位置までテープを巻くには、以下の式に従ってテープマーク数を計算します。
「テープ作成レポート」に示されているように、NATvrs.LICS
のシーケンス番号がn であるとすると、3 n - 2 テープマーク(つまり、最初のデータセットは FSF 1
、2 番目は FSF 4
、以下同様)の位置に移動する必要があります。
Natural インストールファイルを保存するディスクにディスク A
としてアクセスします。
このディスクのサイズは、少なくとも 14000 の 4 KB ブロック(例えば、3390 タイプディスクで 80 シリンダ)である必要があります。
システムオペレータに依頼して、仮想マシンのアドレス X'181'
にテープドライブを接続し、Natural インストールテープをマウントします。
以下の CMS コマンドを発行して、テープを目的の位置まで巻きます。
TAPE FSF fsfs
fsfs
は、上記で計算したテープマーク数です。
以下の CMS コマンドを発行して、CMS インストールマテリアルの Natural をロードします。
TAPE LOAD * * A
テープは引き続きインストール手順でも必要であるため、テープドライブは仮想マシンに接続したままにします。
ライセンスキーファイルが電子メールの添付ファイルで提供された場合は、添付されたライセンスキーファイル natvr.xml
を PC からメインフレームに転送する必要があります。ネイティブ FTP コマンドを使用します。
注意: ライセンスキーファイルの転送にネイティブ FTP コマンドではなくユーティリティを使用すると、ライセンスキーが破損し、後で Natural を実行できない場合があります。 これは、本来のバイナリファイル転送ではない、特定の文字を変換する 3270 端末エミュレーションに基づくファイル転送などに該当します。 |
ライセンスキーファイルを PC からメインフレームに転送するには、次の手順に従います。
電子メールの添付ファイルで提供された製品ライセンスキーファイルを PC のハードディスクに保存します。
コマンドプロンプトウィンドウを開きます。 コマンドプロンプトウィンドウで、製品ライセンスキーファイルが保存されているディレクトリに移動します。
z/VM ホストと通信する FTP セッションを開始します。
ftp host-name
host-name
は z/VM ホストの名前です。
z/VM ホストのログイン ID とパスワードを入力します。例:<cmsmachine.by.user>
FTP セッションが確立されたら、ライセンスキーファイルの CMS ファイルシステム(SFS)を指定するか、ライセンスキーファイルのミニディスクにアクセスします。
ftp>cd 'SFS'
バイナリデータモードに切り替えます(転送中、ライセンスファイルの ASCII フォーマットを維持する必要があるため)。
ftp>binary
ライセンスキーファイルのデータセットが RECFM FIX 80
で書き込まれるように指定します。
ftp>quote site fix 80
ライセンスをデータセットとして z/VM システムに書き込みます。 例えば、ライセンスキーファイル名が natvrs.xml の場合は、以下のように入力します。
ftp>put natvr.xml
このコマンドにより、NATvr.LICS
というデータセットが作成されます。
以下のように指定して、データセットを名前変更するかコピーします。
NATLIC DATA A
データセットに保存されるライセンスキー情報は ASCII フォーマットです。
以下のコマンドを入力して、FTP セッションを停止します。
ftp>quit
Natural DCSS を定義すべき仮想アドレス範囲について、システムプログラマに確認します。 Natural セッションの実行中に使用する可能性がある他の DCSS とこの DCSS が重複しないようにする必要があります。 特に、言語環境サービスを使用する
3-GL プログラムを呼び出す予定の場合、または NATCMS
パラメータ LE370=YES
を設定する場合は、SCEE
および SCEEX
という名前の DCSS と Natural DCSS が重複していないことを確認してください。
DEFSEG
クラス E
コマンドを Natural ニュークリアスと Natural バッファプールに対して実行します。
例:
DEFSEG NATvr 3000-3FFF SR DEFSEG NATBPvr 500-5FF SN SAVESEG NATBPvr
注意:
セグメント NATBPvr
は、空のセグメントとして保存されます。 セグメント NATvr
は、後で Natural ニュークリアスがそこにロードされたときに保存されます。
If you are installing into an existing Natural 4.1 FNAT
file, skip this
step.
Load the empty Natural system file (dataset
NATvrs.SYSF
) using the ADALOD
utility.
This file will contain all Natural objects supplied by Software AG. Its size depends on the number of products to be installed later. As a rule of thumb, 20 MB can be assumed for each major Software AG product.
The following ADALOD
parameters must not be altered:
ISNREUSE=YES
To avoid Natural errors NAT9988 and NAT7397 after reorganization of the FNAT
system file using ADAULD/ADALOD
, the parameter USERISN
should be set to YES
.
FNAT
システムファイルのファイル番号 fnat
は、Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントの Natural プロファイルパラメータ FNAT
の説明に従って選択できます。
システムファイルを定義する際には、以下の事項にも注意してください。
Natural インストールテープには、ADALOD
ユーティリティ用の入力ファイルが用意されています。
ADALOD
操作は、ディスクから実行するのが最も簡単です。 ファイル NATvrs.SYSF
をテープからディスクにコピーし、FUSER
、FDIC
、および FSEC
システムファイルのロード用に追加コピーを作成することをお勧めします。
FILEDEF IN TAP1 SLn VOLIDnnnnnn (RECFM VB LRECL 9996 BLKSIZE 10000 FILEDEF OUT DISK NATvrSYS LODDATA A MOVEFILE IN OUT
追加コピーを作成するには、以下のようなコマンドを発行します。
COPYFILE NATvrSYS LODDATA A NATvrUSE LODDATA A COPYFILE NATvrSYS LODDATA A NATvrDIC LODDATA A COPYFILE NATvrSYS LODDATA A NATvrSCR LODDATA A
メンバ NATvrSYS LODLIB
を要件に合うように変更します。 特に、FILE
パラメータに指定されている疑問符(?)を、使用する FNAT
システムファイル用に選択されたファイル番号に置き換えます。
これで、ADALOD EXEC
を実行して Natural システムファイルをロードできます。
ADALOD NATvrSYS
You have the following options:
You can use an existing Version 4.1 FUSER
file, then you can skip this
step.
You can use a new FUSER
file for Version 4.2.
You can use an existing Version 4.1 FUSER
file to be shared by Versions
4.1 and 4.2.
You can use an existing Version 4.1 FUSER
file to be used by Version 4.2
only.
For the use of a new and empty FUSER
system file for Natural Version 4.2, no
additional system-file-related actions are necessary.
If you do not want to share the FUSER
system file, proceed as
follows:
Load the empty Natural user file contained in dataset
NATvrs.SYSF
using the ADALOD
utility.
In this file, all user-written Natural programs are stored.
The following ADALOD
parameters must not be altered:
ISNREUSE=YES
The file number fuser of the FUSER
system file
can be chosen as described under Natural profile parameter FUSER
in the Natural
Parameter Reference documentation.
If you want to use the existing Natural Version 4.1 FUSER
system file and
you do not want to share the FUSER
system file, skip this step.
If you use an existing Natural Version 4.1 FUSER
system file to be shared by
Natural Versions 4.1 and 4.2, you must upgrade your Natural Version 4.1
installation to Version 4.1.4.
Natural Version 4.1.4 Service Pack I003 or a subsequent Service Pack is required. Service Pack I003 and all subsequent Service Packs contain all the necessary Version 4.1 based solutions for Natural Version 4.2.
The USR*
programs from the delivered library SYSEXT
run in a special mode.
As a result, the USR*
programs do not need to set further steplibs to execute
related objects for processing. This reduces the impact on the Natural buffer
pool search logic and improves the performance significantly if user exits are
used extensively within user written applications.
It is necessary that the user exits are cataloged with Natural Version 4.2. This implies that the user exits cannot be executed with Natural Version 4.1.
Usually, the access of USR*
programs by an application requires that the
user application programming interfaces be copied from library SYSEXT
to either
the application libraries on the FUSER
system file or to library SYSTEM
on the
FUSER
system file or to library SYSTEM on the FNAT
system file, respectively,
or any other library which is defined as steplib for the application. Library
SYSEXT
can also be used as steplib. Due to the fact that the delivered user
application programming interfaces will always be cataloged with the latest
Natural version, we recommend that the user application programming interfaces
should reside on the FNAT
system file. This will ensure that the right version
is executed and will separate user written applications from Software AG
modules.
If applications which call user application programming interfaces should run with both Natural Version 4.1 and Natural Version 4.2, it must be made sure that the user application programming interfaces delivered with the corresponding Natural version are used.
The following scenarios may be considered:
If the same FUSER
system file shall be used in a Natural Version 4.1 and
Version 4.2 environment in parallel the following steps are recommended:
Remove all USR*
modules you have copied from library SYSEXT
into
application libraries on your FUSER
system file.
In both environments, copy the used USR*
modules from library SYSEXT
to
library SYSTEM
on the corresponding FNAT
system file.
Alternatively, the USR*
modules can be moved to another system library on
FNAT
which then must be defined as steplib, or library SYSEXT
can be used as
steplib for the applications. Then automatically in both environments the right
versions of the user application programming interfaces are executed.
If you want to use the existing Natural Version 4.1 FUSER
system file and
you do not want to share the FUSER
system file, then it is still possible to
replace all USR*
modules you have copied from library SYSEXT
into application
libraries with the new USR*
objects from the Version 4.2 library SYSEXT
.
But the preferred way is to remove all user application programming
interfaces on the FUSER
system file and copy the used user application
programming interfaces from library SYSEXT
to library system of the FNAT system
file or use a SYS
library on FNAT
as steplib.
If you want to port existing applications to a new FUSER
system file, copy
all application objects but no Software AG USR*
objects to the new FUSER
system
file. Then proceed as described in the scenario above.
The FIND
function of the Natural utility SYSMAIN
can be used to search for
all USR*
modules stored in a specific library on the FUSER
system file or
across the whole system file. In addition, Predict cross reference data can be
used to determine all referenced user application programming interfaces.
FUSER
システムファイルのファイル番号 fuser
は、Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントの Natural プロファイルパラメータ FUSER
の説明に従って選択できます。
メンバ NAT vrUSE LODLIB
を要件に合うように変更します。 特に、FILE
パラメータに指定されている疑問符(?)を、使用する FUSER
システムファイル用に選択されたファイル番号に置き換えます。
これで、ADALOD EXEC
を実行して Natural システムファイルをロードできます。
ADALOD NATvrUSE
Skip this step:
if you want to install Predict (in this case, use the corresponding installation step in the Predict Installation documentation), or
if you want to use an existing FDIC
system file (an existing FDIC
system
file can be shared by Natural Versions 4.1 and 4.2), or
if you do not use your own FDIC
system file.
Load the empty FDIC
system file contained in dataset
NATvrs.SYSF
using the ADALOD
utility, as described
below.
The following ADALOD
parameters must not be altered:
ISNREUSE=YES
FDIC
システムファイルのファイル番号 fdic は、Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントの Natural プロファイルパラメータ FDIC の説明に従って選択できます。
メンバ NATDICvr LODLIB
を要件に合うように変更します。 特に、FILE
パラメータに指定されている疑問符(?)を、使用する FDIC
システムファイル用に選択されたファイル番号に置き換えます。
これで、ADALOD EXEC
を実行して Natural システムファイルをロードできます。
ADALOD NATvrDIC
Skip this step,
if you do not use Natural Security, or
if you want to use an existing FSEC
system file, or
if you do not want to use an own FSEC
system file.
Natural Security を使用する場合は、Natural の『インストール』ドキュメントの「Natural Security のインストール」を参照してください。
The scratch-pad file (which is a Natural-internal system file) can be used exclusively by the new Natural version or it can be shared by different versions of Natural.
If you do not want to use a scratch-pad file, skip this step.
If you do want to use a scratch-pad file; that is, if you want to use
read-only system files (profile parameter ROSY=ON
), see also
Natural Scratch-Pad File in the Natural
Operations documentation, proceed as follows:
Load the empty scratch-pad file contained in dataset
NATvrs.SYSF
, using the ADALOD
utility as described
below.
The following ADALOD
parameter must not be altered:
ISNREUSE=YES
For the optional scratch-pad file inclusion, the following NATPARM parameters must be added or, if already present, updated with:
LFILE=(212,dbid,fnr) ROSY=ON
メンバ NATvrSCR LODLIB
を要件に合うように変更します。 特に、FILE
パラメータに指定されている疑問符(?)を、使用するスクラッチパッドファイル用に選択されたファイル番号に置き換えます。
これで、ADALOD EXEC
を実行して Natural システムファイルをロードできます。
ADALOD NATvrSCR
ファイル NATLIC EXEC
は、入力として NATLIC DATA A
を使用します。これは、MOVEFILE
を使用してコピー済みです。
NATLIC EXEC
を実行して、TEXT
ファイル NATLIC TEXT A
を生成します。
この TEXT
ファイルは、Natural ニュークリアスに含めるか、プロファイルパラメータ RCA
を使用して Natural 起動時にダイナミックにロードする必要があります。
ファイル NATPARM ASSEMBLE
には、Natural プロファイルパラメータのサンプル設定が含まれています。
XEDIT
を使用して、Natural プロファイルパラメータ FNAT
、FUSER
、FSEC
、および FDIC
をインストールに適した値に設定します。
これらのパラメータが INPL
手順で有効になるのは、次の手順のいずれかです。
Natural バッファプールをパラメータマクロ NTBPI
を使用して定義する必要があります。
例:
NATBPvr
という名前のバッファプール共有セグメントを定義する場合は、以下のようにコーディングします。
NTBPI TYPE=NAT,NAME=NATBPvr NTBPI TYPE=NAT,SIZE=1024
Natural は、共有セグメント NATBPvr
をロードしてバッファプールとして使用するように指示されます。 共有セグメントをロードできない場合は、1024 KB のバッファプールが CMS フリーストレージから割り当てられ、初期化エラーメッセージ NAT1074 が表示されます。
初期化エラーメッセージを非表示にするには、以下のようにコーディングします。
IMSG=OFF
以下のコードをインクルードできます。
HCAM=CMS
これにより、ハードコピー機能(%H
)を有効にできます。詳細については、Natural の『オペレーション』ドキュメントを参照してください。 Natural の『端末コマンド』ドキュメントの「%H - ハードコピーの出力」も参照してください。
インストールに必要なその他のプロファイルパラメータを設定します。
これらのパラメータについては、Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントを参照してください。
z/VM ではCPU 使用時間計測がサポートされないので、プロファイルパラメータ MT
は CPU 使用時間ではなく経過時間に反応します。 このため、プロファイルパラメータ MT
を MT=0
に設定してください。
プログラム NAT$LOAD EXEC
は、Natural for CMS をビルドするために以降の 2 つの手順で使用されます。
XEDIT
を使用して、変数 LOADLIST
の内容をカスタマイズできます。例えば、NATPARM ASSEMBLE
に CSTATIC
として定義した独自のルーチンを含めることができます。
Natural をリンクする前に、Adabas インターフェイスを Adabas テキストライブラリからコピーします。
以下の CMS コマンドを使用して、このタスクを実行できます。
FILEDEF IN DISK ADAVvrs TXTLIB fm (MEMBER ADABAS FILEDEF OUT DISK ADABAS TEXT A MOVEFILE IN OUT
ADAVvrs
は現在の Adabas テキストライブラリ、fm
はこのテキストライブラリにアクセスするときのファイルモードです。
以下の CMS コマンドを発行します。
NATBLDM
Natural モジュール名の入力を要求されます。
有効な CMS ファイル名(NATvrs
など)を入力します。
NATBLDM
によって NATCMS TEXT
と NATPARM TEXT
がチェックされます。
TEXT
ファイルが見つからないか対応するソースファイルより古かった場合は、ソースファイルをアセンブル(再アセンブル)するかどうかの確認を NATBLDM
から要求されます。 この場合は、インストール依存のパラメータを定義するために、先にソースを XEDIT
でクロスエディットできます。
NATCMS TEXT
は初回インストール中には存在せず、アセンブリが強制されることに注意してください。
NATCMS
を編集するかどうかの確認が要求されたら、「YES」と入力します。
ソースプログラム NATCMS ASSEMBLE
には、Natural VM/CMS インターフェイスを生成するマクロ NTCMS
の呼び出しが含まれています。
必要に応じて、NATCMS ASSEMBLE
に記述されているパラメータを要件に合うように設定します。
マクロ NTCMS
には、以下のパラメータを指定できます。
パラメータ | 説明 |
---|---|
ATTNKEY=key |
このパラメータは、実行中の Natural プログラムに割り込みをかけるアテンションキーを指定します。 指定したキーを押すと、Natural エラー NAT1016 が発生します。 有効なキーは、PA1~PA3 と PF1~PF24 です。 Natural プログラムに割り込みをかけるアテンションキーを使用しない場合は、NONE を指定します。
|
CEEXOPT=LE run-time
options |
Natural が LE 対応で実行されている場合に LE ランタイムオプションを指定します。 このパラメータは、 |
|
|
LOADSS=(name1,name2,...) |
このパラメータは、保存済みセグメント内に常駐して Natural |
MAXSIZE=nnn |
このパラメータは、Natural 用に取得される CMS フリーストレージの容量(KB 単位)を指定します。デフォルト設定は
|
OPID=name |
このパラメータは、CALL 'CMWTO' 要求が Natural プログラムから発行された後に、指定されたオペレータメッセージの送信先となる CMS マシンの名前を指定します。
値としてアスタリスク(*)を指定すると、メッセージは現在の CMS マシンに送信されます。 デフォルト値は |
NATBLDM
は、モジュールのファイルと同じファイル名でファイルタイプ MAP
のロードマップも生成します。 このマップはエラーの特定に役立つことがあるので保持してください。
以下の CMS コマンドを発行します。
NATBLDS
該当インストール手順で定義した Natural DCSS(非連続共有セグメント)の名前の指定を要求されます。
該当手順の NATBLDM
と同様に、NATBLDS
によって NATCMS TEXT
と NATPARM TEXT
がチェックされます。必要な場合は、保存済みセグメントをビルドする前に該当ソースを編集し再アセンブルできます。
NATBLDM
は、DCSS と同じファイル名でファイルタイプ MAP
のロードマップも生成します。 このマップはエラーの特定に役立つことがあるので保持してください。
次に、DCSS 用の "ブートストラップ" をビルドするかどうかの指定が要求されます。これは、保存済みセグメントをロードし、そこに制御を渡します。 「YES
」と入力すると、Natural の起動に使用する名前の入力が要求されます。
以下の CMS コマンドを使用して、ブートストラップを手動でビルドすることもできます。
XEDIT NATBOOT ASSEMBLE
パラメータ NSS に Natural DCSS の名前を設定し、使用する名前でファイルに保存します。例:NATvr
以下の CMS コマンドを発行します。
GLOBAL MACLIB NATvrs DMSGPI ASSEMBLE NATvr LOAD NATvr (ORIGIN TRANS GENMOD NATvr
(この手順は省略可能)
バージョン 4.1 のシステムファイル FNAT
を使用している場合は、Natural システムコマンド INPL
を使用して、バージョン 4.1 の Natural システムオブジェクトを削除します。
Natural バージョン 4.1 のみがインストールされている場合
データセット NATvrs.LDEL
に対して INPL
を実行します。
バージョン 4.1 の Natural Security がインストールされている場合
データセット NSCvrs.LDEL
に対して INPL
を実行します。
インストールテープからディスクへの内容のコピーに使用したテープドライブが仮想マシンから切断されている場合は、システムオペレータに依頼して、テープドライブを仮想マシンのアドレス X'181'
に接続し、Natural インストールテープをマウントします。
Natural INPL
を起動する前に、CMS マシンの Adabas 環境が設定済みである必要があります(Adabas ドキュメントを参照)。
以下の CMS コマンドを発行します。
NATINPL
Natural を起動するためのコマンド名の入力を要求されます。
以下のいずれかを入力します。
該当手順でビルドした Natural モジュールの名前
該当手順で作成した Natural DCSS ブートストラップの名前
NATINPL
によって、適切な位置までテープが巻かれ、Natural システムファイルとエラーメッセージがロードされます。 英語のエラーメッセージの短いテキストと長いテキスト以外に、ドイツ語(ULANG=2
)のエラーメッセージの短いテキストがロードされます。
これはインストールで最も時間のかかる手順です。 所要時間はマシンタイプとシステム負荷に大きく左右され、1 時間を超えることもあります。
Natural パラメータモジュール(以前の手順で作成)にコーディングされているとおりの Natural システムファイル定義が適用されます。
仮想プリンタに 3 つのレポートが出力されます。
これらのレポートをチェックして、エラーが発生していないことを確認してください。
この手順は、日本語(ULANG=59
)のエラーメッセージの短いテキストをロードする場合、または英語のエラーメッセージの長いテキストを日本語のエラーメッセージの長いテキストで置き換える場合にのみ必要です。
日本語の Natural エラーメッセージの短いテキストと長いテキストは、どちらも Natural 日本語言語パックに収録されています。 これは、別個の製品(製品コード NCJ)で、オプションでロードできます。 日本語の Natural エラーメッセージの長いテキストをロードしない場合は、英語のエラーメッセージの長いテキストが表示されます。 日本語の Natural エラーメッセージの短いテキストをロードしない場合は、英語のエラーメッセージの短いテキストが表示されます。
以下の CMS コマンドを発行します。
NCJINPL
Natural を起動するためのコマンド名の入力を要求されます。
以下のいずれかを入力します。
該当手順でビルドした Natural モジュールの名前
該当手順で作成した Natural DCSS ブートストラップの名前
エラーメッセージの短いテキスト、エラーメッセージの長いテキスト、または両方をロードするかどうかの指定も要求されます。
NCJINPL
によって、適切な位置までテープが巻かれ、要求した日本語のエラーメッセージテキストがロードされます。
Natural パラメータモジュール(以前の手順で作成)にコーディングされているとおりの Natural システムファイル定義が適用されます。
各種エラーメッセージテキストがロードされた後、仮想プリンタにレポートが出力されます。
これらのレポートをチェックして、エラーが発生していないことを確認してください。
Natural モジュールと DCSS ブートストラップを、共用ディスクにコピーするか、システムプログラマに依頼して CMS Y ディスクにコピーします。
インストールを確認するには、次の手順に従います。
以前の手順で作成した Natural モジュールの名前を CMS コマンドとして発行します。
以下の事項を確認します。
Adabas と Natural の間の通信が機能していること
Natural システムファイルがロードされていること
バッチ Natural が機能していること