バージョン 4.2.5
 —  Installation  —

Natural のライセンス

以下のトピックについて説明します。


ライセンスキーファイル

Natural がインストールされているすべてのメインフレームプラットフォームには、有効なライセンスキーファイルをインストールする必要があります。 各製品のライセンスは、インストールテープに収録されています。 必要に応じて、電子メールで受け取ることも可能です。

ライセンスキーファイルを受け取ったら、このファイルをインストールで使用する前に、ネイティブ FTP コマンドを使用してメインフレームホストに送信する必要があります。

注意:
ライセンスキーファイルの転送にネイティブ FTP コマンドではなくユーティリティを使用すると、ライセンスキーが破損し、後で Natural を実行できない場合があります。 これは、本来のバイナリファイル転送ではない、特定の文字を変換する 3270 端末エミュレーションに基づくファイル転送などに該当します。

ライセンスキーファイルは、XML ドキュメント(エンコードは US-ASCII)として提供されます。 このドキュメントは、PC のブラウザツールまたはテキストエディタを使用して表示できます。 ドキュメントには、ライセンス情報、デジタル署名、ライセンスキーを表すテキストが含まれています。 Software AG の法的事項や著作権情報なども含まれています。製品ライセンスには、環境情報が含まれています。

重要:
ライセンスキーファイルは、メインフレーム上であっても ASCII フォーマットである必要があります。 これは変更しないでください。 ライセンスキーファイルを変更すると、デジタル署名が無効になり、ライセンスチェックに失敗します。 このチェックに失敗すると、製品を起動できません。 チェックに失敗した場合は、Software AG 技術サポートにお問い合わせください。

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ライセンスキーファイルのインストール

Natural のインストール処理中に、ライセンスキーファイルはオブジェクトモジュールに変換されます。これは Natural ニュークリアスにリンクされます。 インストール手順は、オペレーティングシステムによって若干異なります。 プラットフォーム固有のインストール手順の該当手順を参照してください。

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製品ライセンスのチェック

Natural セッションが開始されるたびに、ライセンスオブジェクトモジュールのライセンス情報が確認され、ライセンスキーの有効性がチェックされます。 このチェックに失敗すると、製品を起動できません。 ただし、CPU ID 未定義や CPU 容量超過などの特定の失敗については、システムコンソールにメッセージが表示されるだけで、それ以外の通知なしにセッションが起動されます。 ライセンスのチェックに失敗した場合は、Software AG 技術サポートにお問い合わせください。

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製品ライセンスのチェックに関する FAQ

  1. なぜメインフレームでの Natural にライセンスチェックが導入されたのですか。
    有効で十分な製品ライセンスを持つメインフレームマシンでのみ Natural を実行していただくためです。 これにより、弊社はソフトウェア製品の使用をより効果的に管理できます。 他のプラットフォーム(UNIX、Windows)では、以前から製品ライセンスチェックが導入されています。

  2. 製品ライセンスにはどのような情報が含まれていますか。
    製品ライセンスは XML フォーマットのシーケンシャルファイルで、以下の項目が US-ASCII テキストで含まれています。

  3. CPU ID とは何ですか。
    IBM では、CPU ID を "中央演算処理複合ノード記述子のシーケンス番号" と定義しています。 これは、マシンの一意のシリアル番号で、16 進数で表されます(マシンのモデル番号は含まれません)。

    z/OS:

    z/OS システムでは、以下のコマンドを入力して CPU に関する情報をオペレータコンソールに表示できます。

     D M=CPU

    例えば、このコマンドからのコンソール出力に以下の行が含まれているとします。

    EE174I 16.38.50 DISPLAY M 951
    PROCESSOR STATUS
    ID  CPU                  SERIAL
    00  +                     0FA10E2096
    01  +                     0FA10E2096
    CPC ND = 002096.S07.IBM.83.00000007A10E
    CPC SI = 2096.V03.IBM.83.000000000007A10E
    ....
    

    この例では、強調表示されている 7A10E が CPU ID です。

    z/VSE:

    z/VSE システムでは、以下のオペレータコマンドを入力して CPU に関する情報をオペレータコンソールに表示できます。

    SIR

    例えば、このコマンドからのコンソール出力に以下の行が含まれているとします。

    ...   
    AR 0015 PROCESSOR = IBM 2096-V03 83 (7A10E83)  LPAR = DAEX      No. = 0007
    ....
    

    この例では、強調表示されているのが CPU ID です。

    BS2000/OSD:

    BS2000/OSD システムでは、CPU ID(8 バイトの 16 進数)は、マシンのシリアル番号、プロセッサ ID、およびマシンのモデル番号で構成されます。 CPU ID の 2 番目のバイトのプロセッサ ID は、ライセンスチェックでは無視されます。 以下の BS2000/OSD コマンドを入力して、CPU に関する情報を表示できます。

    /SHOW-SYSTEM-INFORMATION INFORMATION=*CPU-ID-LIST 

    例えば、このコマンドからの出力に以下の行が含まれているとします。

    ...                                           
    %CONFIGURATION              = 7.500- S140-20A      «                        
    %CPU-ID-LIST :  ADR   0     = 1D02301375000000 «                            
    ...
    

    これらの行には、最も関連する情報が表示されます。 最初の値は、マシンの種類が 7.500- S140-20A であることを示しています。2 番目の値は、物理 CPU ID が 1D02301375 であることを示しています(末尾の 0 は省略できます)。

    z/VM:

    z/VM システムでは、以下のコマンドを入力して CPU ID を確認できます。

    q cpu

    このコマンドからの出力が以下のようになるとします。

    CPUID = FF07A10E20968000
    

    最初のバイトは常に FF で、その次が CPU-ID(例では強調表示)です。

    Natural 環境:

    以下のコマンドを使用すると、どのオペレーティングシステム環境でもマシン情報を表示できます。

    NATQVS
  4. これらの製品ライセンスは Natural for DB2 などの Natural アドオン製品を対象としていますか。
    いいえ。 ライセンスキーファイルの対象は基本 Natural 製品のみです。 現時点では、アドオン製品にライセンスを導入する予定はありません。

  5. 製品ライセンスキーファイルはどのようにインストールしたらいいですか。
    製品ライセンスキーファイルは個別のカスタマインストールテープ、または別に送信される電子メールの添付ファイルで提供されます。 ファイルは、インストール処理中にディスクにコピーされます。 その後、アセンブラ入力ファイルに変換され、アセンブルされてリンク可能なモジュールに変換されます。 このモジュールが Natural ニュークリアスにリンクされます。

  6. 製品ライセンスキーファイルはどのようにして読みむことができますか。
  7. 製品ライセンスはいつチェックされますか。
    製品ライセンスは、Natural セッションの初期化のたびに常にチェックされます。 セッションの初期化を行った後の Natural セッションでは、ライセンスはチェックされません。

  8. 製品ライセンスのどの項目がチェックされますか。
  9. 製品ライセンスが無効または不十分である場合やインストールされていない場合はどうなりますか。
    次の 2 つの処理のいずれかが行われます。(1)Natural セッションが終了します。または、(2)システムコンソールに警告メッセージが表示されます。

    1. 以下のいずれかの場合は、問題を示すエラーメッセージが表示され、セッションが終了します。

      • 製品ライセンスモジュールがないか変更されている。

      • オペレーティングシステム、製品コード、または製品バージョンが正しくない。

      • ライセンスの有効期限が切れている。

    2. 以下のいずれかの場合は、セッションは開始されますが、システムコンソールに警告メッセージが表示されます。

      • ライセンスにマシンの CPU ID が定義されていないか、マシンの容量が製品ライセンスに指定された値より大きい。 注:これは、Natural の今後のリリースで変更される予定で、セッションは終了するようになります。

      • 製品ライセンスの有効期限が 30 日以内である。

      警告メッセージは、Natural セッションごとにシステムコンソールに繰り返し表示されることはありません。 1 つのNatural バッファプールにつき 1 日 1 回です。

  10. 提供されたライセンスキーファイルが環境に不十分な場合は、どのようにして新しい製品ライセンスキーファイルを取得したらよいのでしょうか。
    契約に合った正しい製品ライセンスキーファイルを取得するには、Software AG の営業部門にお問い合わせください。 製品ライセンスファイルは、ASCII フォーマットまたは変換済みアセンブラ入力フォーマットのいずれかで電子メールで送信されます。

  11. 1 つの Natural ニュークリアスを複数のマシンで使用する場合は、ライセンスキーファイルをどのように扱えばよいでしょうか。
    1 つのライセンスキーファイルに、複数の CPU ID を定義できます。 すべての CPU ID がライセンスキーファイルに定義されていることを確認してください。 ライセンスモジュールは 1 つしか持つことはできませんが、これをすべての Natural ニュークリアスにリンクできます。

  12. Natural ニュークリアスとは別にライセンスモジュールを持つことはできますか。
    はい。 ライセンスモジュールは、プロファイルパラメータ RCA および RCALIAS を使用して、セッション起動中にダイナミックにロードされるように定義できます。 以下のように NATPARM に指定するか、ダイナミックに指定します。

    RCA=NATLIC,RCALIAS=(NATLIC,name),

    name は、Natural ロードライブラリに個別にリンクしたライセンスモジュールの名前です。

    この方法を使用すると、スタティックにリンクされているライセンスモジュールを置き換えることができ、 テストに便利です。

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