Software AG Editor は、Natural に含まれている基本機能をまとめたオプション機能で、いくつかの Natural サブ製品や他の Software AG 製品でのみ使用します。
次のトピックについて説明します。
次のトピックの詳細については、以下に挙げるドキュメントも参照してください。
Software AG Editor の使用(Natural の『オペレーション』ドキュメント)
SYSEDT ユーティリティ(Natural の『ユーティリティ』ドキュメント)
Software AG Editor の機能と使用方法については、Natural の『エディタ』ドキュメントの「Software AG Editor」を参照してください。
vrs または vr の表記について:このドキュメントでは、vrs または vr は、対応するバージョン、リリース、およびシステムメンテナンスレベル番号を表します。 製品バージョンの詳細については、『用語集』の「バージョン」を参照してください。
Software AG Editor は Natural に統合されているので、現在の Natural バージョンで提供されているバージョンを、現在の Natural バージョンとともにインストールすることのみ可能です。 インストールモジュールは、Natural インストールデータセットの一部として提供されます。
Software AG Editor を Natural プログラムエディタの代わりとして使用する場合でも、Natural ISPF がインストールされていることとエディタプロファイルを適切に設定することが必要です。 詳細については、Natural の『エディタ』ドキュメントの「エディタプロファイル」を参照してください。
Software AG Editor のインストールに SMA を使用する場合は、フラグを Y
(yes)に設定する必要があります。 フラグが呼び出されるのは以下の場合です。
プラットフォーム: | 必要条件: |
---|---|
z/OS または z/VSE | SAG-EDITOR |
BS2000/OSD | Software AG Editor のインストールは、Natural for BS2000/OSD のインストール時に自動的に行われます。 |
z/OS Sysplex 環境をサポートするには、つまり z/OS ホストを Natural セッション中に切り替えられるようにするには、Software AG Editor をバッファプールなしで実行する必要があります。
この目的で、プロファイルパラメータ EDPSIZE
(Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントを参照)が用意されており、補助エディタバッファプールのサイズを指定できます。 エディタデータはすべてユーザーストレージスレッドに保存されます。 1 ユーザー当たりの合計エディタワークスペースは、EDPSIZE
パラメータで制限します。 エディタワークファイルは不要です。 Software AG Editor の RECOVER
メカニズムはサポートされていません。
Software AG Editor の RECOVER
メカニズムは上位互換であるため、旧バージョンのバッファプールワークファイルを引き続き使用できます。 バージョン 4.1 と 4.2 とで、共有バッファプールとそのワークファイルを共有できます。
バージョン 4.1 とバージョン 4.2 のエディタワークファイルを同じリージョンで同時に使用するには、異なる論理データセット名を使用する必要があります。 データセット名を定義するには、Natural パラメータモジュールで DDNAME
を使用します。
統合された Software AG Editor を z/OS および z/VSE 環境でインストールする手順は以下のとおりです。
Natural パラメータモジュール(NATPARM
)に含まれているエディタバッファプールパラメータは、フォーマット中にエディタバッファプールワークファイル制御レコードに保存されます(下記参照)。 NATPARM
は、EDITOR
ワークファイルバッチフォーマットユーティリティにリンクできます。
重要:
エディタパラメータモジュールを変更する前に、Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントでエディタバッファプールパラメータ EDBP
および対応するマクロ NTEDBP
の説明を参照してください。
Natural パラメータモジュールをアセンブルし、Natural ロードライブラリに含まれているエディタワークファイルバッチフォーマットユーティリティ(NATEDFM
)とともにリンクします。
初回インストールの場合:
デフォルトのまま使用してかまいません。 その場合は、Natural パラメータモジュールのアセンブルとリンクは不要です。
(ジョブ I008、手順 190x)
Com-plete の場合はこの手順を省略します。
エディタワークファイルとして VSAM RRDS が使用されます。 VSAM データセットスペースの最適な利用のためには、レコード長をコントロールインターバル長より 8 バイト短くする必要があります。Natural の『オペレーション』ドキュメントの「エディタワークファイル」も参照してください。
TP モニタ環境によっては、ジョブ nnnI008 の手順 190x を実行してデータセットを割り当てます。
nnn は対応する Natural インターフェイスの製品コードです。例えば、Natural CICS インターフェイスは NCI、Natural IMS/TM インターフェイスは NII です。
(ジョブ I081、手順 190x)
Com-plete の場合はこの手順を省略します。
エディタワークファイルバッチフォーマットプログラム(NATEDFM
)を使用して、エディタワークファイルの制御レコードをフォーマットおよびロードします。
TP モニタ環境によっては、ジョブ nnnI081 の手順 190x を使用して、データセットをフォーマットします。nnn は対応する Natural インターフェイスの製品コードです。例えば、Natural CICS インターフェイスは NCI、Natural IMS/TM インターフェイスは NII です。
プラットフォーム: | 必要条件: |
---|---|
z/VSE | バッチフォーマットユーティリティを使用できるようにするには、以下のモジュールをリンクしてフェーズ NATEDFMV を作成する必要があります。
モジュールをリンクします(ジョブ I060、手順 1900)。 |
エラーメッセージ IEC070I 203-204
が表示されることがありますが、無視してかまいません。
エディタバッファプールのパラメータマクロの DD 名を変更できます。 CMEDIT
以外の DD 名を使用するには、その名前を JCL に指定する必要があります。
プラットフォーム: | 必要条件: |
---|---|
z/OS および TSO |
エディタワークファイルの DD カードを追加します。 //CMEDIT DD DSN=dataset-name,DISP=SHR エディタバッファプールのパラメータマクロの正しいデータセット名を |
z/VSE |
エディタワークファイルの DLBL カードを追加します。 // DLBL CMEDIT,'dataset-name',,VSAM,CAT=catalog-name ただし、z/VSE バッチモードでは、実際の VSAM ファイルを使用する代わりに、ダミーのエディタワークファイルを JCL または標準ラベルで定義できます。以下の「z/VSE バッチモードの例」を参照してください。 このようなラベル定義によりエディタやエディタバッファプールが使用可能になりますが、エディタワークファイルに書き込みアクセスすると、エラーが発生し、リカバリ不能になります。 |
z/VSE バッチモードの例:
// DLBL CMEDIT,'SAG.EDITOR.WORK.FILE',,VSAM,CAT=catalog-name // EXTENT SYSnnn */nnnbeing any valid SYS number // ASSGN SYSnnn,IGN
プラットフォーム: | 必要条件: |
---|---|
Com-plete |
Com-plete 環境の Software AG Editor では SD ファイルをワークファイルとして使用するため、VSAM ファイルを別に用意する必要はありません。 このため、グローバルバッファプールを Com-plete と他の環境とで共有することはできません。 SD ファイルの名前は
ローカルエディタバッファプールを使用する場合は、「Com-plete 環境での Natural サーバーのインストール」の説明に従って、エディタバッファプールの定義を起動パラメータの |
CICS | エントリを CICS ファイル制御テーブルに追加します(ジョブ I005)。 |
(ジョブ I080)
以下のパラメータをパラメータモジュールに追加して、エディタ領域のサイズを指定します。
SSIZE=nn
nn は 54 以上に設定する必要があります。
以下のバッファプールタイプ依存手順を実行します。
NTBPI TYPE=EDIT,SIZE=size
リージョンサイズは、バッファプールを割り当てられる十分な大きさに定義する必要があります。
グローバルバッファプールを使用する場合は、NTBPI
マクロ(Natural の『オペレーション』ドキュメントの「Natural パラメータモジュールの使用」を参照)を、グローバルエディタバッファプール ID を指定できるような違う方法で使用する必要があります。
NTBPI
マクロを以下のように指定します。
NTBPI TYPE=EDIT,NAME=name
パラメータモジュールを再アセンブルおよびリンクします。
グローバルバッファプールを使用する場合は、Natural サブシステムインターフェイスをインストールする必要があります。 詳細については、Natural の『オペレーション』ドキュメントの「Natural グローバルバッファプール」を参照してください。
オプションで、エディタバッファプールをグローバルバッファプールとして定義できます。
グローバル Natural バッファプールと同様に、グローバルエディタバッファプールは複数のリージョンで共有できます。 定義と開始の手順はグローバル Natural バッファプールの場合(Natural の『オペレーション』ドキュメントの「Natural グローバルバッファプール」を参照)と同様で、ここではパラメータ TYPE=EDIT
を追加します。 ただし、このプールはグローバル Natural バッファプールとは別にしておく必要があります。
グローバルエディタバッファプールのすべてのユーザーが同じ共有エディタワークファイルにアクセスできることを確認してください。
このことはエディタバッファプールマネージャによってチェックされ、初期化中に使用されたワークファイルと現在のワークファイルが違っていると異常終了につながることがあります。
重要:
IMS/TM 環境では、グローバルバッファプールの使用は必須です。
(ジョブ I080)
Natural をエディタモジュール NATEDT
と再リンクする必要があります。
Natural ロードライブラリが NATLIB
から参照されることを想定して、リンケージエディタ入力に以下の行を追加します。
INCLUDE NATLIB(NATEDT)
エディタモジュールは、共有ニュークリアスまたは環境依存ニュークリアスにリンクできます。 別のパラメータモジュールにリンクすることもできます。また、プロファイルパラメータ RCA
(Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントを参照)を使用して実行している場合は、EDITOR
という名前の別モジュールとしてリンクすることもできます。
この場合は、エディタモジュール NATEDT
はロードモジュール EDITOR
として RCA=EDITOR
でリンクする必要があります。
統合された Software AG Editor を BS2000/OSD 環境でインストールする手順は以下のとおりです。
Natural パラメータモジュール(NATPARM
)に含まれているエディタバッファプールパラメータは、フォーマット中にエディタバッファプールワークファイル制御レコードに保存されます(下記参照)。 NATPARM
は、EDITOR
ワークファイルバッチフォーマットユーティリティにリンクできます。
注意:
エディタパラメータマクロを変更する前に、Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントでエディタバッファプールパラメータ EDBP
および対応するマクロ NTEDBP
の説明を参照してください。
Natural パラメータモジュールをアセンブルおよびリンクします。
初回インストールの場合:
デフォルトのまま使用してかまいません。 その場合は、Natural パラメータモジュールのアセンブルとリンクは不要です。
(ジョブ I080 および I060)
以下のパラメータをパラメータモジュールに追加して、エディタ領域のサイズを指定します。
SSIZE=nn
nn は 54 以上に設定する必要があります。
以下のマクロをパラメータモジュールに追加して、エディタバッファプールのサイズを指定します。
NTBPI TYPE=EDIT
リージョンサイズは、バッファプールを割り当てられる十分な大きさに定義する必要があります。 NTBPI
マクロの詳細については、Natural の『オペレーション』ドキュメントの「Natural パラメータモジュールの使用」を参照してください。
パラメータモジュールを再アセンブルおよびリンクします。
(ジョブ I081、手順 1900)
以下のコマンドを発行して、エディタワークファイル(Natural の『オペレーション』ドキュメントの「エディタワークファイル」も参照)を割り当てます。
/FILE dataset-name,LINK=CMEDIT,SPACE=...
次に、フォーマットプログラム(NATEDFM2
、NATvrs.MOD
)を実行します。「FORMAT
」と入力してフォーマットを行い、制御レコードをエディタワークファイルにロードします。
TIAM または UTM の場合:
エディタワークファイルの FILE
コマンドを追加します。
/FILE dataset-name,LINK=CMEDIT
(ジョブ I106、手順 0100)
グローバルエディタバッファプールを定義したら、開始する必要があります。
グローバルエディタバッファプールを開始するには、モジュール CMPSTART
を実行します。
(ジョブ I080)
Natural をエディタモジュール NATEDT
およびワークファイルアクセスモジュール NATEDWA2
(ジョブライブラリのソースメンバ LNATSHAR
を参照)と再リンクします。
Natural ロードライブラリが NATLIB
から参照されることを想定して、リンケージエディタ入力に以下の行を追加します。
INCLUDE NATLIB(NATEDT) INCLUDE NATLIB(NATEDWA2)
統合された Software AG Editor を CMS 環境でインストールする手順は以下のとおりです。
Natural パラメータモジュール(NATPARM
)に含まれているエディタバッファプールパラメータは、初回初期化中にエディタバッファプールワークファイル制御レコードに保存されます。 Natural の『パラメータリファレンス』ドキュメントでエディタバッファプールパラメータマクロ NTEDBP
の説明を参照してください。
初回インストールの場合:
マクロ NTEDBP
はデフォルトのまま使用してかまいません。
以下のパラメータを NATPARM
モジュールに指定して、エディタ領域のサイズを指定します。
SSIZE=nn
nn は 54 以上に設定する必要があります。
以下のマクロを NATPARM
モジュールに追加して、ローカルエディタバッファプールのサイズを指定します。
NTBPI TYPE=EDIT,SIZE=size
NTBPI
マクロの詳細については、Natural の『オペレーション』ドキュメントの「Natural パラメータモジュールの使用」を参照してください。
NATPARM
モジュールを再アセンブルおよびリンクします。
注意: CMS マシンは、エディタバッファプールを割り当てられる十分な大きさに定義する必要があります。 |
Natural をエディタモジュール NATEDT
と再リンクする必要があります。
NATBLDM EXEC
を実行して、Natural for CMS を再ビルドします。
NAT$LOAD EXEC
で以下の行をチェックし、値として 50 が設定されていることを確認します。
SET LDRTBLS 50
エディタをインストールしたら、インストールを確認します。
Natural を起動し、コマンド行に「SYSEDT
」と入力します。
Natural ユーティリティ SYSEDT
により、すべてのバッファプールパラメータと使用統計が表示されます。Natural の『ユーティリティ』ドキュメントの「SYSEDT ユーティリティ - エディタバッファプールサービス」を参照してください。
Software AG Editor の全機能をテストできるようにするには、Software AG Editor の機能を使用するサブ製品(Natural ISPF など)をインストールする必要があります。