データエリアエディタ

Natural データエリアエディタを使用すると、データエリアを作成および編集できます。データエリアは、グローバルデータエリア(GDA)、ローカルデータエリア(LDA)、またはパラメータデータエリア(PDA)タイプの Natural オブジェクトです。データエリアの使用方法の詳細については、『プログラミングガイド』の「データエリア」を参照してください。

データエリアには、データ定義モジュール(DDM)のデータビューで参照する、ユーザー定義変数、定数、データベースフィールドなどのデータ要素定義が含まれています。データ要素定義は、1 つ以上の Natural オブジェクトによって使用されます。データエリアからコピーコードを作成することもできます。DDM のデータビューは PDA では定義できないことに注意してください。

関連トピック:

データエリアエディタ』ドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


データエリアエディタの起動

データエリアエディタは、『システムコマンド』ドキュメントで説明しているように、Natural システムコマンド EDIT を使用して起動します。

Start of instruction set新しいデータエリア用にデータエリアエディタを起動するには

  • 作成するデータエリアのタイプGLOBALLOCAL、または PARAMETER)を指定して、EDIT コマンドを発行します。

    例えば、次のようになります。

    EDIT LOCAL

    LDA(画面上部の情報行に LOCAL と表示)に対しては、次の説明に示す例のようなエディタ画面が、編集エリアが空の状態で表示されます。

Start of instruction set既存のデータエリア用にデータエリアエディタを起動するには

  • 現在の Natural 環境にソースオブジェクトとして格納されているデータエリアの名前を指定して、EDIT コマンドを発行します。

    例えば、次のようになります。

    EDIT LDA1

    次に示す例のようなエディタ画面が表示されます。この画面には、ローカルデータエリア LDA1 のソースが表示されています。

                           Press <ESC> to enter command mode                        
     Mem: LDA1     Lib: SAGTEST  Type: LOCAL      Size:   1662  Line:    0 of:  36  
    C T    Comment                                                                  
      *    *** Top of Data Area ***                                                 
      V  1 EMPLOYEES_VIEW                                EMPLOYEES                  
         2 PERSONNEL-ID                     A          8                            
      G  2 FULL-NAME                                                                
         3 FIRST-NAME                       A         20                            
         3 MIDDLE-I                         A          1                            
         3 NAME                             A         20                            
         2 MIDDLE-NAME                      A         20                            
         2 MAR-STAT                         A          1                            
         2 SEX                              A          1                            
         2 BIRTH                            D                                       
         2 N@BIRTH                          I          2                            
      G  2 FULL-ADDRESS                                                             
      M  3 ADDRESS-LINE                     A         20 (1:191)                    
         3 CITY                             A         20                            
         3 ZIP                              A         10                            
         3 POST-CODE                        A         10                            
         3 COUNTRY                          A          3                            
      G  2 TELEPHONE                                                                
      F 1 HELP     F 2 CHOICE   F 3 QUIT     F 4 SAVE     F 5 STOW     F 6 CHECK    
      F 7 READ     F 8 CLEAR    F 9 MEM TYPE F10 GEN      F11 FLD TYPE F12

エディタ画面には、上から下に、次のセクションが含まれています。

セクション 説明
コマンド行 コマンド行を使用すると、エディタコマンドまたはシステムコマンドを発行したり、プログラムを実行したりできます(「編集モードおよびコマンドモード」を参照)。コマンド行は、コマンドモードに設定されている場合にのみ、表示されます。それ以外の場合は、コマンドモードに関するメッセージが代わりに表示されます。
情報行
エディタ画面に表示中のデータエリアに関する次の情報(左から右へ)が含まれます。
 
Mem: データエリア名が表示されます。SAVE あるいは STOW システムコマンドを使用してソースオブジェクトとして保存していない新しいデータエリアの場合は、empty と表示されます。
 
Lib: 現在ログオンしているライブラリ。
 
Type: データエリアのタイプ:LOCALGLOBAL または PARAMETER
このタイプは、エディタコマンド SET TYPE を使用して変更できます。
 
Size: 現在のソースのサイズ(文字数)。
 
Line: 現在の(強調表示されている)ソース行の番号。
 
of: ソースワークエリアに含まれる行の総数。
編集エリア データエリアのソースが表示されます。新しいデータエリアの場合は、空となります。「編集エリアの使用」を参照してください。

ソースはスクロールすることのみができます。ただし、編集モードに設定されている場合は、ソースを変更できます。「編集モードおよびコマンドモード」を参照してください。

ファンクションキー行 エディタコマンドを実行する場合に使用できるファンクションキー(F キー)を表示します。「エディタコマンドおよびファンクションキー」を参照してください。
メッセージ行 エラーが発生すると表示されます。この場合は、メッセージ行により、ファンクションキー行の 1 行目が該当するエラーメッセージで一時的に上書きされます。

編集モードおよびコマンドモード

データエリアエディタは、編集モードおよびコマンドモードという 2 つの異なるモードで動作します。

編集モードでは、現在のデータエリアのソースを上下にスクロールしたり、ソース行の作成または変更に必要な行コマンドを使用できます。また、画面で使用可能なすべての F キーを押すこともできます。

コマンドモードでは、エディタコマンドまたはシステムコマンドを入力または選択したり、プログラムを実行したりできます。コマンドモードでは、データエリアのソースを変更できません。

デフォルトでは、データエリアエディタは起動時に編集モードになっています。

Start of instruction set編集モードとコマンドモードを交互に切り替えるには

  • ESC キーを押します。

    コマンドモードが設定されると、エディタコマンド行が表示されます。エディタコマンド行は、エディタ画面左上隅の[Command:]という表示によって示されます。

    現在のモードは Natural セッションの間、保持されます。

Start of instruction setダイレクトコマンドまたはプログラム名を入力するには

Start of instruction setメニューからダイレクトコマンドを選択するには

  • コマンド行で「M」(メニュー)を入力します。

    次のコマンドメニューが表示されます。

    • Commands

      このメニューを選択すると(デフォルトで選択)、ウィンドウが開き、最も頻繁に使用するコマンドの一部が表示されます。次のコマンドのいずれかを選択して実行できます。CheckClearFld-typeGenReadSaveType または Stow。これらのコマンドについては、「エディタコマンドおよびファンクションキー」の、対応するダイレクトコマンドを参照してください。

    • Direct Command Line

      このメニューを選択すると、すべてのコマンドメニューが閉じ、コマンド行が表示されます。

    • Quit

      このメニューを選択すると、データエリアエディタは終了します。最後の SAVE または STOWコマンドの実行後、現在のデータエリアに対して加えられた変更は保存されません

編集エリア

編集エリアは、空であるか、「データエリアエディタの起動」の例のように、コマンド EDIT または READ を使用してソースワークエリアに最後に読み込まれたソースコードが表示されます。

既存のオブジェクトのソースを読み込むと、ソースコード全体がソースワークエリアにロードされ、編集できるようになります。ただし、ソースのサイズによっては、ソース行の一部のみが編集エリアに表示される場合があります。この場合は、「ソース行の表示および選択」で説明しているように、表示または編集する行へ移動するために、ソースを下方にスクロールすることが必要となります。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

編集エリアの列

エディタ画面の編集エリアは列で構成されており、変数定義またはフィールド定義のすべての属性が 1 行で管理されます。

次のセクションでは、編集エリアに表示される列について説明します。列の内容は、変数またはフィールドを作成または変更するとき、[Definition]および[Redefine]ウィンドウに入力された値によって異なります(「Definition または Redefine ウィンドウの入力フィールド」を参照)。また、列の内容は、カウンタフィールド(C* 変数)がフィールドから作成されたかどうかによっても異なります。

注意:
現在のソース行に含まれる変数またはフィールドのタイプに応じて、列見出しを変更したり非表示にしたりできます。

列見出し 説明
C コマンド列。ソース行の作成または変更に必要な行コマンドの 1 つを入力できます。「行コマンド」も参照してください。
T
変数またはフィールドのタイプ。

指定可能なタイプは次のとおりです。

 
B Block
GDA 内のデータブロック。
 
C Constant]または[Counter Variable
ユーザー定義変数(PDA では使用不可)またはカウンタフィールド(C* 変数)。カウンタフィールドは、ビュー(DDM)内のマルチプルバリューフィールドまたはピリオディックグループに対して使用されます。
 
F Data Field]:充填文字。
再定義するフィールドまたは変数内に指定できる充填バイト。
 
G Group
ビュー(DDM)内のグループ。
 
M Multiple Field
ビュー(DDM)内のマルチプルバリューフィールド。
 
O Object Handle
オブジェクトのハンドル。
 
P Periodic Group
ビュー(DDM)内のピリオディックグループ。
 
R Redefined Field
変数またはフィールドの再定義。
 
V

PDA では使用できません。

View
DDM から作成されたビュー定義。
 
空白 Data Field
ユーザー定義変数、ユーザー定義フィールド、またはグループ構造(ビュー外で有効)。
 
* Comment
コメントフィールド。
L 変数またはフィールドのレベル番号(1~99)。

階層構造外の変数およびビュー定義にはレベル 1 を指定する必要があります。レベル番号は、データブロック定義には使用できません。

Name of variable-field-type

または

Comment
変数またはフィールドの名前。[T]列の説明で示されているように、この列見出しは、現在選択されている変数またはフィールドのタイプに応じて変わります。

ビューには、[Name of variable-field-type]の他に、[Name of DDM]列も表示されます。

ブロックの場合は、Name of variable-field-type に加えて、Name of Parent Block 列が表示されます。

F 変数またはフィールドの Natural データフォーマット。
Length 変数またはフィールドの長さ。
Index/Comment 変数またはフィールドの、配列の添字および/またはコメント。
M 変数またはフィールドに編集マスク、ヘッダー、および/または初期値が定義されている場合は、[M](Miscellaneous)列に X が表示されます。

ビュー、グループ、ピリオディックグループ、またはビュー内のマルチプルバリューフィールドに対しては、この列は表示されません。

ソース行の表示および選択

編集モードでは、現在のデータエリアを上下にスクロールして、ソースワークエリアに現在含まれているソースのすべての行を表示することができます。また、変更を加える行を選択したり、新しい行を挿入する行を指定したりできます。

Start of instruction setソースをスクロールし、行を選択するには

  • UP ARROW キーおよび DOWN ARROW キーを押すと、それぞれ上下に 1 行ずつスクロールします。

    または:
    HOME キーまたは END キーを押すと、ソースワークエリア内に含まれる最初の(先頭)行または最後の(最下端)行に移動します。

    または:
    PAGE UP キーまたは PAGE DOWN キーを押すと、一度に 1 画面分のページだけ現在のソース行を上または下に移動します。これらのキーのいずれかにアクセスできない場合は、ファイル SAGtermcap を調べてエントリを確認します。

    カーソルが置かれている行が現在の行となります。この行は選択された状態となり(強調表示)、変更を加えることができます。

ソース行の作成および修正

編集モードでは、「行コマンド」で説明している適切な行コマンドを使用して、現在のソース行で、変数定義およびフィールド定義を作成または変更できます。

次の例は、行コマンドを使用して、単一または複数の行をソースに追加したり、行を変更したりする手順を示しています。

Start of instruction setビュー、再定義、またはカウンタフィールド以外の、新しい定義の行を追加するには

  1. 新しい定義を配置する行の上の行を選択し、その横の[C]列に、次の行コマンドを入力します。

    I

    データエリアが空である場合は、[Top of Data Area]の横に「I」を入力します。

    選択ウィンドウが表示されます。

  2. 次のいずれかを選択します。

    Data Field ユーザー定義変数またはデータベースフィールド。
    Block GDA 内のデータブロック(『プログラミングガイド』を参照)。
    Constant ユーザー定義定数(『プログラミングガイド』の「ユーザー定義定数」を参照)。
    Handle オブジェクトハンドル(『プログラミングガイド』の「クラスとオブジェクトの使用」を参照)。
    Structure 階層グループ構造(ビュー外で有効)。
    Comment コメントフィールド。

    選択された変数またはフィールドのタイプに応じて、必要な属性定義を入力できるDefinitionウィンドウが表示されます。このウィンドウに表示される入力フィールドの詳細については、「Definition または Redefine ウィンドウの入力フィールド」を参照してください。

Start of instruction setビュー定義の行を追加するには

  1. ビューを配置する行の上の行を選択し、その横の[C]列に、次の行コマンドを入力します。

    V

    データエリアが空である場合は、[Top of Data Area]の横に「V」を入力します。

    View Definition ウィンドウが表示されます。

  2. 作成するビューの名前、および、そのビューの作成元となる DDM の名前を入力します。指定した DDM は、現在のシステムファイル内の現在の Natural ライブラリに含まれている必要があります。

    DDM]選択ウィンドウが開き、指定した DDM に定義されているすべてのフィールドのリストが表示されます。

  3. 方向(カーソル)キーを使用してリストをスクロールし、ビューに含める各 DDM フィールドの横に「X」を入力します。

    または:
    すべての DDM フィールドをビューに含める場合は、[DDM]選択ウィンドウで、いずれかの DDM フィールドの横に「A」を入力します。

    フィールドの選択を解除するには、X を空白文字で置き換えます。

    ピリオディックグループまたはマルチプルバリューフィールドを選択しなかった場合は、データエリアにすべてのフィールドがコピーされます。

    ピリオディックグループまたはマルチプルバリューフィールドを選択した場合は、[Occurrences Definition]ウィンドウが表示されます。

  4. From:]フィールドにはビューで使用される 1 次元または 2 次元の配列の下限を入力し、[To:]フィールドには上限を入力します。

    ピリオディックグループまたはマルチプルバリューフィールドは、ビュー名がレベル 1 である階層構造を持つビュー定義の下位フィールドとして、指定したオカレンス数だけデータエリアにコピーされます。

Start of instruction set行の内容を変更するには

  • 選択した行の横の[C]列に、次の行コマンドを入力します。

    E

    選択した行の変数定義またはフィールド定義に応じて、[Definition]ウィンドウ(または再定義の場合には[Redefine]ウィンドウ)が表示されます。

[Definition]または[Redefine]ウィンドウの入力フィールド

Definition]ウィンドウ、または再定義の場合には[Redefine]ウィンドウで、変数またはフィールドを作成および変更できます。このウィンドウに表示される入力フィールドは、選択された変数またはフィールドのタイプによって異なります。次の表に、使用可能なすべての入力フィールドのリストおよび説明を示します。

Definition]または[Redefine]ウィンドウで入力した定義は、構文エラーがチェックされます。

このセクションで説明する変数属性またはフィールド属性の詳細については、『プログラミングガイド』の「ユーザー定義変数」および「フィールドの定義」、および、『ステートメント』ドキュメントの「DEFINE DATA」も参照してください。DEFINE DATA ステートメントで使用される値は、データエリアで使用される値に対応しています。

入力フィールド 説明
Level 変数またはフィールドのレベル番号(1~99)。

階層構造外の変数またはフィールドにはレベル 1 を指定する必要があります。ビュー定義にはレベル 1 を指定する必要があります。レベル番号は、データブロック定義には使用できません。

Name 次のいずれかの名前を指定します。
  • ユーザー定義変数またはデータベースフィールド。

  • ユーザー定義定数。

  • 構造(グループ定義、ビュー外で有効)。

  • オブジェクトのハンドル。

  • ブロックおよび親ブロック(GDA のみ)。

  • ビュー(DDM)。

  • マルチプルバリューフィールド(ビューで有効)。

  • ピリオディックグループ(ビューで有効)。

  • ビュー内のマルチプルバリューフィールドまたはピリオディックグループに対するカウンタフィールド(C* 変数)。

有効な名前については、『Natural の使用』ドキュメントの「ユーザー定義変数の命名規則」を参照してください。

ユーザー定義変数については、『ステートメント』ドキュメントの CONSTANT の説明を参照してください。

Format 変数またはフィールドの Natural データフォーマット。

有効なフォーマットについては、『プログラミングガイド』の「ユーザー定義変数のフォーマットおよび長さ」および「特殊フォーマット」を参照してください。

カウンタフィールド(C* 変数)に対して、Natural データフォーマット/長さ I2 または I4 を指定できます(デフォルト設定は、フォーマット/長さなしで N3 です)。

Length 変数またはフィールドの長さ。

有効な長さについては、『プログラミングガイド』の「ユーザー定義変数のフォーマットおよび長さ」を参照してください。

Natural データフォーマット C、D、T、L には長さは許可されていません。[Length]フィールドで[DYNAMIC]を指定することで、ダイナミック変数を定義できます。

カウンタフィールド(C* 変数)に対して、Natural データフォーマット/長さ I2 または I4 を指定できます(デフォルト設定は、フォーマット/長さなしで N3 です)。

Arraydefinition 変数またはフィールドの配列定義。

1 次元または 2 次元の配列の下限と上限を定義できます(「配列の定義例」を参照)。

Edit Mask PDA では使用できません。

I/O ステートメントで変数またはフィールドを表示するときに使用される、変数またはフィールドの編集マスク。

カッコまたはアポストロフィを使用せずに、有効な値を入力します(「編集マスクの定義例」を参照)。有効な入力値の詳細については、『パラメータリファレンス』ドキュメントで説明している、対応するセッションパラメータ EM を参照してください。

Header Definition PDA では使用できません。

DISPLAY ステートメントの変数またはフィールドに対して表示されるヘッダー。

アポストロフィまたはカッコを使用せずに、英数文字列を入力します(「ヘッダーの定義例」を参照)。ヘッダーの詳細については、『パラメータリファレンス』ドキュメントで説明している、対応するセッションパラメータ HD を参照してください。

Initialization
PDA では使用できません。

変数またはフィールドに割り当てられる初期値、または、変数またはフィールドに定義された配列オカレンス。次のいずれかの初期化モードを指定できます。

 
F フリーフォームモード。
F」を入力すると、[Free Form Initialization]ウィンドウが表示され、DEFINE DATA ステートメントの共通 Natural 構文定義に従って、初期値を入力できます。フィールドオカレンス全体に同じ初期値を一度に割り当てることができます。

フリーモードでの初期値の割り当て例」も参照してください。

初期値の定義の詳細については、『ステートメント』ドキュメントの「初期値の定義」および「配列用の初期値/定数値」を参照してください。

 
S 単独値モード。
S」を入力すると、[Single Value Initialization]ウィンドウが表示され、初期化の節ではなく、単独の初期値を入力できます。

値は変数またはフィールドのタイプに基づいて入力します。必要な変数値またはフィールド値のみを入力します。値以外に必要となる指定(例:英数字の変数やフィールドのアポストロフィや、16 進を示す H、データを示す D、時刻を示す T などの値の接頭辞)は自動生成されます。例えば、バイナリ変数(B2)の初期値として H'F1F2' を指定するには、「F1F2」と入力します。データエディタで生成される内容:INIT <H'F1F2'>

変数またはフィールドが配列の場合は、配列のすべての要素がリストされます。各要素に値を入力できます(オプション)。

 

注意:
初期化タイプを変更すると、事前に入力した初期化情報がすべて削除されます。

 
プログラミングガイド』の「初期値(および RESET ステートメント)」および「配列の初期値」セクションも参照してください。
Value Clause
PDA にのみ適用されます。

CALLNAT ステートメントにパラメータとして指定された変数値またはフィールド値をプログラムから呼び出されたオブジェクト(サブプログラムなど)に渡す方法を指定します。

有効な入力値は次のとおりです。

 
空白 パラメータ指定の参照による呼び出しを示します(デフォルト)。
V パラメータ指定の値による呼び出しを示します。
R パラメータ指定の値による呼び出しと結果を示します。
 
詳細については、「パラメータデータ定義」の DEFINE DATA ステートメントについて説明している、対応するオプション BY VALUEBY VALUE RESULT、および『ステートメント』ドキュメントの CALLNAT ステートメントについて説明している operand2 を参照してください。
Optional Param
PDA にのみ適用されます。

Value Clause](上記を参照)での設定に従って、変数値またはフィールド値をパラメータとして渡すかどうかを指定します。

   
N パラメータを渡す必要があります(デフォルト)。
Y パラメータを任意で渡すことができます。
   
詳細については、「パラメータデータ定義」の DEFINE DATA ステートメントについて説明している、対応するオプション OPTIONAL および『ステートメント』ドキュメントの CALLNAT ステートメントについて説明している operand2 を参照してください。
Indexdefinition 構造(グループ)タイプの変数の配列定義。

この入力フィールドは、配列の上限および下限の定義、変数の初期値の指定、または変数の編集マスクの指定に使用します。

配列の定義例」も参照してください。
Comment コメントのテキスト。

配列の定義例

(2,2)    /* 2 dimensions, 2 occurrences
(2,2,2)  /* 3 dimensions, 2 occurrences
(1:10,2)
(-1:3,2)

編集マスクの定義例

999.99
XXX...XX
MM.DD.YY

ヘッダーの定義例

HEADER TEXT

フリーモードでの初期値の割り当て例

INIT<3>
INIT<'ABC'>
INIT<H'F1F2'> /* binary variable (B2)
CONST<12>
INIT ALL<'ABC'>

行コマンド

編集モードが設定されている場合は、ソース行の[C]列に行コマンドを入力できます。入力されたコマンドは、列に表示されない場合があります。

F2 キーを押すと、すべての使用可能な行コマンドの選択リストが表示されます。

次の表では、データエリアエディタで使用できるすべての行コマンドについて説明します。表中で使用されている「編集ブロック」という表現は、マークされているソース行のブロックを表します。

Command 関数
C

(コピー)

1 行以上の行をコピーします。編集ブロックで「C」を入力すると、このブロック内のすべての行がコピーされます。

編集ブロックをコピーまたは切り取って貼り付けるには」も参照してください。

D

(削除)

1 行以上の行を削除します。

編集ブロックに「D」を入力すると、このブロック内のすべての行が削除されます。詳細については、行コマンド C(コピー)および P(貼り付け)を参照してください。

編集ブロックをコピーまたは切り取って貼り付けるには」も参照してください。

E

(編集)

選択した変数またはフィールドのタイプに応じて、[Definition]または[Redefine]ウィンドウを開きます(Definition または Redefine ウィンドウの入力フィールドも参照)。このウィンドウでは、その行に含まれる変数またはフィールドの属性を変更できます。

ビュー定義内のフィールドについては、以下のみを変更できます。Level(ピリオディックグループおよびマルチプルバリューフィールドを除く)、Edit MaskHeader DefinitionIndexdefinition および Comment

H

(ブロックのマーク解除)

現在の編集ブロックからマークを解除します。このコマンドは、編集ブロック内から発行する必要があります。
I

(行の挿入)

新しい定義用の行を挿入します(「ビュー、再定義、またはカウンタフィールド以外の、新しい定義の行を追加するには」を参照)。
M

(コメントの追加)

選択した行またはマークした編集ブロックにコメントマークを追加します。コンパイラチェックでは、これらの行は無視されます。このコマンドは、テストの目的に使用すると便利です。
N

(コメントの削除)

選択した行またはマークした編集ブロックからコメントマークを削除します。
P

(貼り付け)

現在の行の後のデータエリアに 1 行以上の行を貼り付けます。

編集ブロックをコピーまたは切り取って貼り付けるには」も参照してください。

R

(再定義)

行に含まれる変数またはフィールドを、単一変数または変数グループとして再定義します。

次のいずれかの再定義オプションを選択できるウィンドウが表示されます。

 
Data Field 変数またはフィールドを単一のユーザー定義変数として再定義します。
 
Filler

充填オプション(nX)を使用して、変数またはフィールドを再定義します。充填オプションを使用して、再定義するフィールドまたは変数に n 充填バイトを指定できます。n には、最大 10 桁(1 GB)の値を指定できます。末尾の充填バイトは任意指定です。

 
Structure 変数またはフィールドを構造(グループ)として再定義します。
 
Comment 変数またはフィールドをコメントとして再定義します。
 
選択した再定義オプションに応じて、[Redefine]または[Definition]ウィンドウが表示され、必要な定義を入力できます(「Definition または Redefine ウィンドウの入力フィールド」も参照)。

データエリアエディタでは、再定義に利用できる空きバイト数を追跡します。空きバイトがない場合は、再定義機能が終了します。

使用する再定義オプションに応じて、データエリアエディタによって、再定義される変数またはフィールドの上に、再定義に必要となる行が自動的に追加されます。

S

(表示)

Definition]または[Redefine]ウィンドウが開き、行に含まれている変数またはフィールドのすべての定義が表示されます(「Definition または Redefine ウィンドウの入力フィールド」も参照)。変更できません。

また、初期化を指定した場合は、初期化情報を含む別のウィンドウが表示されます。情報をスクロールすることができます。

V

(ビュー定義の挿入)

ビュー定義を挿入します(「ビュー定義の行を追加するには」を参照)。
X

(ブロックの先頭のマーク)

編集ブロックの先頭をマークします。
Y

(ブロックの最後のマーク)

編集ブロックの最後をマークします。
Z

(グループのマーク)

グループ構造全体を編集ブロックとしてマークします。

編集ブロックは現在の行から開始し、現在の行よりレベルの小さいすべての連続する行が含まれます。例えば、ビュー行に「Z」を入力すると、ビュー全体が編集ブロックとしてマークされます。

*

(カウンタの生成)

PDA では使用できません。

行に含まれるマルチプルバリューフィールドまたはピリオディックグループからカウンタフィールド(C* 変数)を生成します。カウンタフィールドは、コマンドを入力した行の上の行に配置されます。

カウンタフィールドは、マルチプルバリューフィールドのオカレンス数またはピリオディックグループを取得するために使用します。『プログラミングガイド』の「データベース配列の内部カウントの参照(C* 表記)」も参照してください。

次に、行コマンドを使用して、ソース内の行ブロックまたは単一行を移動またはコピーする手順を示します。

Start of instruction set編集ブロックをコピーまたは切り取って貼り付けるには

  1. 切り取るかまたはコピーする行ブロック(または単一行)の最初の行の横に、次の行コマンドを入力します。

    X

    行がマークされます。

  2. 行ブロックの最後の行まで上または下にスクロールして、次の行コマンドを入力します。

    Y

    単一行の場合は、行コマンド「X」を入力したのと同じ行に、行コマンド「Y」を入力します。

    ブロックのすべての行がマーク(強調表示)され、編集ブロックが示されます。

  3. 編集ブロック内で、次のいずれかの行コマンドを入力します。

    C

    行をコピーします。

    D

    行を削除し(切り取り)ます。

  4. 行を貼り付ける位置の上の行にカーソルを置き、次の行コマンドを入力します。

    P

    ソースに行が貼り付けられます。

  5. 編集ブロックのマークを解除するには、編集ブロック内で次の行コマンドを入力します。

    H

    編集ブロックのマークは解除され、現在の行のみが強調表示されます。

エディタコマンドおよびファンクションキー

このセクションでは、コマンドモードでコマンド行に入力したり、[Commands]メニューから選択したりできる、エディタコマンドおよびエディタ固有のシステムコマンドについて説明します。

また、編集モードで使用できる、代替 F キーについても説明します。コマンドモードでは、F1 キーのみを使用できます。

エディタコマンドで使用されている構文記号の説明については、『システムコマンド』ドキュメントの「システムコマンド構文」を参照してください。

Command F キー 関数
n/a F1 エディタ機能のヘルプ情報を表示します。「ヘルプ情報および選択オプション」も参照してください。

注意:
システムコマンド』ドキュメントのシステムコマンド HELP で説明しているように、「HELP」と入力すると、エラーメッセージのヘルプ機能を呼び出します。

n/a F2 選択ウィンドウが表示され、カーソルが置かれている入力フィールドに対して有効な入力値が表示されます。
CATALOG [object-name] n/a 現在のデータエリア定義をチェックしてカタログするシステムコマンド CATALOG を実行します。

新しいデータエリア定義をカタログする場合、または現在のデータエリアをコピーする場合は、コマンドにオブジェクト名を指定する必要があります。指定しなかった場合、該当するメッセージが表示されます。

データエリアの保存とカタログ」も参照してください。

CHECK F6 現在のデータエリア定義の構文をチェックするシステムコマンド CHECK を実行します。構文チェックを処理中であるというウィンドウが表示されます。構文エラーが検出された場合は、エラーを含む行が現在の行になり、メッセージ行にエラーが表示されます。エラーが見つからなければ、対応するメッセージが表示されます。
CLEAR F8 ソースワークエリアをクリアするシステムコマンド CLEAR を実行します。ソースワークエリアに現在含まれているデータエリアに対する変更内容のうち、保存済みでないものは失われます。
FLD TYPE F11
FLD TYPE は[Commands]メニューからのみ使用できます(コマンド行には入力できません)。

ウィンドウが表示され、そのウィンドウで現在の変数またはコメントのタイプを変更できます。次のタイプのいずれかを選択できます。

 
D データフィールド
B ブロック
C 定数
H ハンドル
S Structure
コメント
 
ビュー定義内のフィールドタイプは変更できません。

注意:
タイプを変更すると、変数またはコメントの属性定義の一部が失われる場合があります。

GENERATE object-name F10 コピーコードタイプの Natural オブジェクトを現在のデータエリア定義から生成します。したがって、ソースワークエリアの内容は上書きされます。最後の SAVE または STOW 以降にデータエリアに変更を加えた場合、その変更内容は失われます。

コピーコードオブジェクトは、コマンドを使用して指定された object-name で、ソースオブジェクトとして、現在のシステムファイル内の指定された Natural ライブラリに保存されます。

QUIT

または

.

(ピリオド)

F3 データエリアエディタを終了します。

最後の SAVE または STOW 以降に変更を加えた場合、その変更内容はすべて失われます。

READ object-name F7 既存のデータエリア定義をソースワークエリアに読み込むシステムコマンド READ を実行します。データエリアは、指定した object-name で、ソースオブジェクトとして、現在のシステムファイル内の現在の Natural ライブラリに保存する必要があります。
SAVE [object-name] F4 現在のデータエリア定義を保存するシステムコマンド SAVE を実行します。

新しいデータエリア定義を保存する場合、または現在のデータエリアをコピーする場合は、オブジェクト名を指定する必要があります。指定しなかった場合、該当するメッセージまたは入力ウィンドウが表示されます。F4 キーを押すと、常に、データエリアおよびライブラリの名前の指定を求めるプロンプトが表示されます。現在のオブジェクトおよびライブラリの名前が正しい場合、入力は必要ありません。

データエリアの保存とカタログ」も参照してください。

SCAN scan-value n/a 前に SET SCAN コマンドが実行されたかどうかに応じて、データエリアで、エディタ画面の[Name of variable-field-type]列(デフォルト)および/または[M]列を文字列(scan-value)でスキャンします。

scan-value が検出された行は強調表示されます。scan-value の最初のインスタンスが強調表示されている場合、ENTER キーを押すと、次のインスタンスに移動できます。

ソースワークエリアの最初から最後の行までスキャンされ、最後の行に到達すると先頭に戻ります。

注意:
SCAN コマンドは、指定した scan-value に対して完全一致検索を実行します。DBCS(ダブルバイト文字セット)文字を検索するときは、このことを考慮する必要があります。

SET ABS [ON|OFF] n/a
絶対モードと非絶対モードのどちらで SCAN コマンドを実行するかを指定します。
 
ON SCAN コマンドは絶対モードで動作します。つまり、スキャンする値を空白または特殊文字で区切る必要はありません。
 
OFF SCAN コマンドは非絶対モードで動作します。つまり、スキャンする値を空白または特殊文字で区切る必要があります。
 
デフォルトは OFF です。
SET SCAN [COMMENT|NAME|LEVEL] n/a
SCAN コマンドが scan-value を検索する列を指定します。
 
COMMENT Index/Comment]列がスキャンされます。
 
NAME Name of variable-field-type](または[Comment])列がスキャンされます。
 
LEVEL 階層的なグループ構造内がスキャンされます。
 
デフォルトは NAME です。
STOW [object-name] F5 現在のデータエリア定義を保存してカタログするシステムコマンド STOW を実行します。

新しいデータエリア定義を STOW する場合、または現在のデータエリアをコピーする場合には、オブジェクト名を指定する必要があります。

データエリアの保存とカタログ」も参照してください。

SET TYPE G|L|A F9
現在のデータエリアのタイプを変更します。
 
G グローバルデータエリア
L   ローカルデータエリア
A パラメータデータエリア

データエリアの保存とカタログ

Natural プログラムまたは別のオブジェクトでデータエリアを使用できるようにするには、現在の Natural 環境で、ソースオブジェクトおよび/またはカタログ化オブジェクトとして、そのデータエリアを保存する必要があります。

次のセクションでは、現在のデータエリア定義を保存およびカタログする場合に使用するコマンドについて説明します。

新しいデータエリア定義を保存またはカタログする場合、または現在のデータエリアをコピーする場合は、オブジェクト名を指定する必要があります。指定しない場合は、該当するメッセージが表示されるか、または名前の指定を求めるプロンプトが表示されます。データエリアを保存またはカタログするときに適用される命名規則については、『Natural の使用』ドキュメントの「オブジェクトの命名規則」を参照してください。

Start of instruction setデータエリアをソースオブジェクトとして保存するには

  • システムコマンド』ドキュメントで説明している構文規則に従って、システムコマンド SAVE を入力します。

    または:
    F4 キーを押します。

    または:
    Commands]メニューで、[Save]を選択します。

    データエリアのソースは、ソースオブジェクトとして、現在のシステムファイルの指定された Natural ライブラリに保存されます。データエリアの構文エラーはチェックされません。

Start of instruction setデータエリアをカタログ化オブジェクトとして保存するには

  • システムコマンド』ドキュメントで説明している構文規則に従って、システムコマンド CATALOG を入力します。

    データエリアのソースの構文エラーはチェックされます。エラーが見つからなかった場合、ソースは、現在のシステムファイルで指定された Natural ライブラリに、カタログ化オブジェクトとして保存されます。

Start of instruction setデータエリアをソースオブジェクトおよびカタログ化オブジェクトとして保存するには

  • システムコマンド』ドキュメントで説明している構文規則に従って、システムコマンド STOW を入力します。

    または:
    F5 キーを押します。

    または:
    Commands]メニューで、[Stow]を選択します。

    データエリアのソースの構文エラーはチェックされます。エラーが見つからなかった場合、ソースは、現在のシステムファイルで指定された Natural ライブラリに、ソースオブジェクトおよびカタログ化オブジェクトとして保存されます。

ヘルプ情報および選択オプション

ヘルプシステムを使用すると、エディタ機能および入力フィールドに関するヘルプ情報を参照できます。編集モードの場合は、ヘルプシステムを使用して有効な入力値または行コマンドをリストから選択できます。

Start of instruction setヘルプ情報を表示するには

  1. 編集モードの場合、使用できるすべてのエディタ機能の概要を参照するには、[C]列にカーソルを置いて F1 キーを押します。

    または:
    フィールドの使用方法の詳細を参照するには、そのフィールドにカーソルを置いて F1 キーを押します。

    ウィンドウが開き、ヘルプ情報が表示されます。

    方向(カーソル)キーを使用すると、ウィンドウ内を上下にスクロールできます。

  2. ヘルプウィンドウを閉じるには、ENTER キーまたは ESC キーを押します。

Start of instruction set有効な値または適切な行コマンドを選択するには

  • フィールドに対して有効な入力値を選択するか、または行コマンドを実行する場合は、該当するフィールドにカーソルを置き、F2 キーを押します。

    該当する場合は、選択ウィンドウが表示され、そのウィンドウで入力値または行コマンドを選択できます。