バージョン 6.3.3
 —  ステートメント  —

PROCESS COMMAND

ストラクチャードモード構文

PROCESS COMMAND ACTION      
 

  CLOSE      

 

CHECK

   
  EXEC USING PROCESSOR-NAME=operand1
COMMAND-LINE (index[:index])=operand2
  TEXT    
  HELP    
    GET USING PROCESSOR-NAME=operand1
        GETSET-FIELD-NAME=operand3
    SET USING   PROCESSOR-NAME=operand1
        GETSET-FIELD-NAME=operand3
        GETSET-FIELD-VALUE=operand4

レポーティングモード構文

PROCESS COMMAND ACTION      
 

  CLOSE [GIVING NATURAL-ERROR]

 

CHECK

   
  EXEC USING PROCESSOR-NAME=operand1
COMMAND-LINE (index[: index])=operand2  
  TEXT   GIVING RESULT-FIELD (index[: index ])
  HELP   RETURN-CODE [NATURAL-ERROR]
    GET USING PROCESSOR-NAME=operand1
        GETSET-FIELD-NAME=operand3
        GETSET-FIELD-VALUE=operand4 [NATURAL-ERROR]
    SET USING   PROCESSOR-NAME=operand1
        GETSET-FIELD-NAME=operand3
        GETSET-FIELD-VALUE=operand4 [GIVING NATURAL-ERROR]

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。

構文図で使用されている記号については、「構文記号」を参照してください。


機能

Natural ユーティリティ SYSNCP で作成したコマンドプロセッサは、PROCESS COMMAND ステートメントを使用して Natural プログラムから呼び出すことができます。

Natural コマンドプロセッサの作成方法の詳細については、『SYSNCP ユーティリティ』ドキュメントを参照してください。

注意:
PROCESS COMMAND ステートメント内の単語 "COMMAND" は実際のビュー名です。 使用されるビューの名前は必ずしも "COMMAND" である必要はありませんが、同じ名前の DDM が存在するため、"COMMAND" を使用することをお勧めします。 DEFINE DATA ステートメント(例えば、COMMAND VIEW OF COMMAND)内でこの DDM を参照する必要があります。

セキュリティに関する考慮事項

Natural Security では、コマンドプロセッサで定義された特定のキーワードや機能の使用を制限できます。 特定のユーザーまたはユーザーグループに対して、キーワードや機能の使用を許可/禁止できます。 詳細については、『Natural Security』ドキュメントを参照してください。

Top of page

構文説明

オペランド定義テーブル:

オペランド 構文要素 フォーマット ステートメント参照 ダイナミック定義
operand1 C S       A                         不可 不可
operand2 C S A G   A   N                     不可 不可
operand3 C S       A   N                     不可 不可
operand4 C S       A   N P I                 不可 不可

構文要素の説明:

CLOSE

CLOSE では、コマンドプロセッサの使用を終了し、コマンドプロセッサバッファを解放します。

セッション中にコマンドプロセッサを使用し、CLOSE で解放しないと、ユーザーのスレッド中に NCPWORK という名前のバッファが存在します。 コマンドプロセッサのランタイム部分でこのバッファが必要になります。このバッファは PROCESS COMMAND ACTION CLOSE ステートメントで解放できます。

このステートメントに続けて PROCESS COMMAND ステートメントを指定すると、コマンドプロセッサバッファが再びオープンされます。

例 1 - PROCESS COMMAND ACTION CLOSE」も参照してください。

CHECK

CHECK は、コマンドが PROCESS COMMAND EXEC ステートメントで実行可能かどうかを判断するための手段として使用します。 指定プロセッサ名に対して、ランタイムチェックが 2 段階で行われます。

  • 現在のライブラリまたは STEPLIB の 1 つにプロセッサが存在するかどうかをチェックします。

  • コマンド行 COMMAND-LINE (1) の内容が受け入れ可能かどうかを判断するために分析します。

または、ランタイムアクション定義 "R"、"M"、および "1~9" は RESULT-FIELD (1:9) に書き込まれます。

NATURAL-ERROR フィールドをビューまたは GIVING 節で指定した場合、エラーコードが返されます。 このフィールドが利用できず、コマンド分析が失敗すると、Natural システムエラーが発生します。

注意:
CHECK オプションの機能は EXEC オプションの一部としても実行されるため、各 EXEC の前に CHECK を使用する必要はありません。

EXEC

EXEC の動作は CHECK とまったく同じですが、それに加え、ランタイムアクションエディタで指定されたランタイムアクションが実行されます。

COMMAND-LINE (1) のみが必要です。 RESULT-FIELD のオカレンスは 9 個まで使用できます(ただし、最適なパフォーマンスを得るためには、実際に必要なオカレンスのみを使用してください)。

注意:
EXEC は、現在アクティブなプログラムから抜けるために使用できる唯一のオプションです。 ランタイムアクション定義に FETCH または STOP ステートメントが含まれる場合が該当します。

例 2 - PROCESS COMMAND ACTION EXEC」も参照してください。

HELP

HELP は、有効なすべてのキーワード、同義語、およびオンラインヘルプウィンドウの作成などの機能のリストを返します。 このリストは RESULT-FIELD のフィールド(複数可)に含まれます。 返されるヘルプのタイプはコマンド行の内容に依存します。

  • COMMAND-LINE (1) には検索条件を含める必要があります。

  • COMMAND-LINE (2)(指定する場合)には開始値または検索値を含める必要があります。

  • COMMAND-LINE (3)(指定する場合)には開始値を含める必要があります。

詳細については、以下のセクションを参照してください。

注意:
最適なパフォーマンスを得るためには、フィールド RESULT-FIELD のオカレンス数は、画面に表示する行数を超過しないようにする必要があります。 最低 1 オカレンスを使用する必要があります。

TEXT

TEXT オプションは、プロセッサの全般情報およびキーワードや機能に関連するテキストを提供するために使用します。 このテキストは、コマンドプロセッサ定義時に SYSNCP ユーティリティのキーワードエディタやアクションエディタに入力されたものと同じです。

詳細については、以下のセクションを参照してください。

注意:
キーワードや機能に関するテキストにアクセスするには、SYSNCP ユーティリティプロセッサヘッダーメンテナンス 3 画面の Catalog user texts フィールドに "Y" が指定されている必要があります。

キーワードの HELP

このオプションは、アルファベット順にソートされたキーワードまたは同義語を IKN 付きで返します。

コマンド行 内容
1 インジケータ "K" で始める必要があります。
次のキーワードタイプが返されます。
* すべてのタイプのキーワード
1 タイプ "1" のキーワード
2 タイプ "2" のキーワード
3 タイプ "3" のキーワード
P タイプ "P"(パラメータ)のキーワード
オプション:
I キーワードと IKN を返します。
T キーワードの一部を大文字で示します(可能な省略形を示すため)。
S 同義語とキーワードを返します。
X 指定したキーワードの同義語のみを返します。
A 内部キーワードも返されます。
+ 検索には開始値は含まれません。
2 キーワード検索の開始値(オプション)。

デフォルトでは、検索は開始値から始まります。 ただし、オプション "+" を指定すると、開始値自体は検索に含まれず、次に高い値から検索されます。

フィールド RESULT-FIELD (1:n) は、指定したリストを返します。

例:

Command Line 1:    K*X     Returns all synonyms of all keyword types.
Command Line 1:    K123S   Returns all keywords of type 1, 2 and 3 including synonyms.

同義語の HELP

指定された IKN に対して、このオプションは元のキーワードとすべての同義語を返します。

コマンド行 内容
1 インジケータ "S" で始める必要があります。
オプション:
T キーワードの一部を大文字で示します(可能な省略形を示すため)。
2 フォーマット N4 のキーワードの内部キーワード番号(IKN)。

フィールド RESULT-FIELD (1) は、元のキーワードを返します。 フィールド RESULT-FIELD (2:n) は、このキーワードに関連する同義語を返します。

例:

入力: 出力:
Command Line 1:    S
Command Line 2:    1003
Result-Field 1:    Edit
Result-Field 2:    Maintain
Result-Field 3:    Modify

グローバル機能の HELP

このオプションは、すべてのグローバル機能のリストを返します。

コマンド行 内容
1 インジケータ "G" で始める必要があります。
オプション:
I 内部機能番号(IFN:Internal Function Number)も返されます。
T キーワードの一部を大文字で示します(可能な省略形を示すため)。
S RESULT-FIELD に返されたキーワードは列に整列されます。
A 内部キーワードも返されます。
1 タイプ 1 の特定のキーワードを含む機能のみが返されます。
2 タイプ 2 の特定のキーワードを含む機能のみが返されます。
3 タイプ 3 の特定のキーワードを含む機能のみが返されます。
+ 検索には開始値は含まれません。
2 グローバル機能検索の開始値。 キーワードは "123" の順序で指定する必要があります。

デフォルトでは、検索は開始値から始まります。 ただし、オプション "+" を指定すると、開始値自体は検索に含まれず、次に高い値から検索されます。

3 空白にする必要があります。
4 特定のキーワードを含むグローバル機能のみを検索するには、ここにそのキーワードを指定します。

キーワードを指定する場合、オプション(上記参照)としてキーワードタイプ(1、2、または 3)を指定する必要もあります。

フィールド RESULT-FIELD (1:n) は、指定したリストを返します。

例:

入力: 出力:
Command Line 1:    G
Command Line 2:    ADD
Result-Field 1:    ADD CUSTOMER
Result-Field 2:    ADD FILE
Result-Field 3:    ADD USER

ローカル機能の HELP

このオプションは、指定したロケーションのすべてのローカル機能のリストを返します。

コマンド行 内容
1 インジケータ "L" で始める必要があります。
オプション:
I 内部機能番号(IFN:Internal Function Number)も返されます。
T キーワードの一部を大文字で示します(可能な省略形を示すため)。
S RESULT-FIELD に返されたキーワードは列に整列されます。
A 内部キーワードも返されます。
1 タイプ 1 の特定のキーワードを含む機能のみが返されます。
2 タイプ 2 の特定のキーワードを含む機能のみが返されます。
3 タイプ 3 の特定のキーワードを含む機能のみが返されます。
C 現在のロケーションに定義されている機能のみが返されます(コマンド行 3 は無視されます)。
F ローカル機能の "再帰的な" リストを呼び出します。つまり、現在のロケーション/指定したロケーションに関連するすべてのローカルコマンドが返されます。
2 ローカル機能検索の開始値(オプション)。

キーワードは "123" の順序で指定する必要があります。

3 返されるリストに対応するロケーションを指定します。

キーワードは "123" の順序で指定する必要があります。

ロケーションを指定しなかった場合、コマンドプロセッサの現在のロケーションが使用されます。

4 キーワードの制限(オプション):

キーワード、またはフォーマット N4 の IKN を指定した場合、このキーワードを含む機能のみが返されます。

フィールド RESULT-FIELD (1:n) は、指定したリストを返します。

IKN の HELP

指定された内部キーワード番号(IKN)に対して、このオプションは元のキーワードを返します。

コマンド行 内容
1 "IKN" で開始する必要があります。
オプション:
A 内部キーワードが示されます。
T キーワードの一部を大文字で示します(可能な省略形を示すため)。
2 変換する IKN をフォーマット N4 で指定します。

フィールド RESULT-FIELD (1) は、キーワードを返します。

例:

入力: 出力:
Command Line 1:    IKN
Command Line 2:    0000002002
Result-Field 1:    CUSTOMER

IFN の HELP

指定された内部機能番号(IFN)に対して、このオプションは機能のキーワードを返します。

コマンド行 内容
1 "IFN" で開始する必要があります。
オプション:
A 内部キーワードを含む機能は省略されません。
2 変換する IFN をフォーマット N10 で指定します。
3 その他のオプション:
S IFN に属すキーワードが RESULT-FIELD (1:3) に返されます。
T キーワードの一部を大文字で示します(可能な省略形を示すため)。
L IFN をロケーションとして使用した場合、IFN が返されます。
C IFN をコマンドとして使用した場合、IFN が返されます。

フィールド RESULT-FIELD(1) は、機能を返します。オプション "S" を使用した場合、機能は RESULT-FIELD (1:3) に返されます。

例:

入力: 出力:
Command Line 1:    IFN
Command Line 2:    0001048578
Result-Field 1:    DISPLAY INVOICE

全般的な情報の TEXT

全般的な情報については、COMMAND-LINE (*)、つまりすべてのコマンド行を空白にする必要があります。 RESULT-FIELD の最大 9 個のフィールドに次の情報が返されます。

RESULT-FIELD 内容 フォーマット
1 ユーザーテキスト用のヘッダー 1 テキスト(A40)
2 ユーザーテキスト用のヘッダー 2 テキスト(A40)
3 テキスト "First Entry used as" テキスト(A16)
4 テキスト "Second Entry used as" テキスト(A16)
5 テキスト "Third Entry used as" テキスト(A16)
6 エントリ 1 のキーワード数 数値(N3)
7 エントリ 2 のキーワード数 数値(N3)
8 エントリ 3 のキーワード数 数値(N3)
9 カタログされた機能数 数値(N7)

キーワード情報の TEXT

キーワード情報については、COMMAND-LINE (1) には対応するキーワードが含まれている必要があります。COMMAND-LINE (2) にはオプションでキーワードタイプ(1、2、3、または P)を含めることができます。COMMAND-LINE (3:6) は空にする必要があります。

RESULT-FIELD 内容 フォーマット
1 キーワードコメントテキスト テキスト(A40)
2 完全な長さのキーワード テキスト(A16)
3 一意の短縮形キーワード テキスト(A16)
4 "Keyword used as" エントリ テキスト(A16)
5 内部キーワード番号(IKN) 数値(N4)
6 キーワードの最小長 数値(N2)
7 キーワードの最大長 数値(N2)
8 キーワードタイプ(1、2、3、1S、2S、3S、P) テキスト(A2)

機能情報の TEXT

機能情報については、COMMAND-LINE (1:3) には目的のロケーションを指定するキーワードが含まれている必要があります。 COMMAND-LINE (4:6) には目的の機能を指定するキーワードが含まれている必要があります。 例えば、グローバルコマンド ADD USER に関する情報を返す場合、コマンド行 1、2、3、6 が空白であり、コマンド行 4 には "ADD"、コマンド行 5 には "USER" がそれぞれ含まれている必要があります。

RESULT-FIELD 内容 フォーマット
1 ランタイムアクション定義にオプション T で定義されたテキスト。 テキスト(A40)
2 指定したロケーションの内部機能番号(IFN)。 数値(N10)
3 指定した機能の内部機能番号(IFN)。 数値(N10)

GET オプション

GET オプションは、内部コマンドプロセッサ情報や現在のコマンドプロセッサ設定をダイナミックに割り当てられたバッファ NCPWORK から読み取るために使用します。 次のフィールドが使用されます。

フィールド名 内容
GETSET-FIELD-NAME (A32) 読み取る変数の名前。
GETSET-FIELD-VALUE (A32) PROCESS COMMAND ACTION GET の実行後に指定した変数の値。

GETSET-FIELD-NAME に有効な値のリストについては、下記を参照してください。

SET オプション

SET オプションは、バッファ NCPWORK の内部コマンドプロセッサ設定を変更するために使用します。

フィールド名 内容
GETSET-FIELD-NAME (A32) 変更する変数の名前。
GETSET-FIELD-VALUE (A32) 指定した変数に書き込まれる値。

GETSET-FIELD-NAME の設定可能値:

フィールド名 フォーマット G/S* 内容
NAME A8 G 現在のプロセッサの名前。
LIBRARY A8 G ロード元のライブラリ。
FNR N10 G ロード元のファイル。
DBID N10 G ロード元のデータベース。
TIMESTMP A8 G 現在のプロセッサのタイムスタンプ。
COUNTER N10 G アクセスカウンタ。
BUFFER-LENGTH N10 G NCPWORK 用に割り当てられたバイト数。
C-DELIMITER A1 G/S 複数コマンドのデリミタ。
DATA-DELIMITER A1 G データの前に付けられるデリミタ。
PF-KEY A1 G/S PF キーをコマンドとして使用(Y/N)。
UPPER-CASE A1 G 大文字のキーワード(Y/N)。
UQ-KEYWORDS A1 G 一意のキーワード(Y/N)。
IMPLICIT-KEYWORD A1 G/S 暗黙的なキーワードエントリの識別子。
MIN-LEN N10 G キーワードの最小長。
MAX-LEN N10 G キーワードの最大長。
KEYWORD-SEQ A8 G/S キーワードシーケンス。
ALT-KEYWORD-SEQ A8 G/S 代替キーワードシーケンス。
USER-SEQUENCE A1 G ユーザーによる KEYWORD-SEQ の上書きを許可(Y/N)。
CURR-LOCATION N10 G/S 現在のロケーション(IFN)。
CURR-IKN1 N10 G/S 現在のロケーションの IKN1。
CURR-IKN2 N10 G/S 現在のロケーションの IKN2。
CURR-IKN3 N10 G/S 現在のロケーションの IKN3。
CHECK-LOCATION N10 G 最後にチェックされたロケーション(IFN)。
CHECK-IKN1 N10 G CHECK-LOCATION の IKN1。
CHECK-IKN2 N10 G CHECK-LOCATION の IKN2。
CHECK-IKN3 N10 G CHECK-LOCATION の IKN3。
TOP-IKN1 N10 G 先頭キーワードの IKN1。
TOP-IKN2 N10 G 先頭キーワードの IKN2。
TOP-IKN3 N10 G 先頭キーワードの IKN3。
KEY1-TOTAL N10 G タイプ 1 のキーワードの数。
KEY2-TOTAL N10 G タイプ 2 のキーワードの数。
KEY3-TOTAL N10 G タイプ 3 のキーワードの数。
FUNCTIONS-TOTAL N10 G カタログされた機能の数。
LOCAL-GLOBAL-SEQ A8 G/S ローカル/グローバル機能の確認。
ERROR-HANDLER A8 G/S 一般的なエラープログラム。
SECURITY A1 G Natural Security がインストール済み(Y/N)。
SEC-PREFETCH A1 G Natural Security データを読み取る(Y/N)または読み取り済み(D = 終了)
PREFIX1 A1 G プロセッサヘッダーメンテナンス 2 画面のフィールド Prefix Character 1 に対応。
PREFIX2 A1 G プロセッサヘッダーメンテナンス 2 画面のフィールド Prefix Character 2 に対応。
HEX1 A1 G プロセッサヘッダーメンテナンス 2 画面のフィールド Hex. Replacement 1 に対応。
HEX2 A1 G プロセッサヘッダーメンテナンス 2 画面のフィールド Hex. Replacement 2 に対応。
DYNAMIC A32 G 最後のエラーメッセージのダイナミック部分(:n:)。
LAST - G データとしてスタックの先頭に置かれる最後のコマンド。
LAST-ALL - G データとしてスタックの先頭に置かれる最後のコマンド群。
LAST-COM - G *COM に移される最後のコマンド。
MULTI - G 最後の複数コマンドをデータとしてスタックの先頭に挿入。
MULTI-COM - G 最後の複数コマンドをシステム変数 *COM に挿入。

*G = GET オプションで使用できます

*S = SET オプションで使用できます

USING 節

フィールドの内容(プロセッサ名やコマンド行など)を USING 節に指定します。

USING 節では、コマンドプロセッサに送信するフィールドを指定します。

オプション フィールド名
PROCESSOR-NAME COMMAND-LINE GETSET-FIELD-NAME GETSET-FIELD-VALUE
CLOSE        
CHECK 必須 必須    
EXEC 必須 必須    
TEXT 必須 必須    
HELP 必須 必須    
GET 必須   必須  
SET 必須   必須 必須

GIVING 節

注意:
この節はレポーティングモードでのみ使用できます。

GIVING 節では、各オプションの処理結果として、コマンドプロセッサによって埋められるフィールドを指定します。

オプション フィールド名
NATURAL-ERROR RETURN-CODE RESULT-FIELD GETSET-FIELD-VALUE
CLOSE 推奨      
CHECK 推奨 必須 必須  
EXEC 推奨 必須 必須  
TEXT 推奨 必須 必須  
HELP 推奨 必須 必須  
GET 推奨     必須
SET 推奨      

注意:
GIVING 節はストラクチャードモードでは利用できません。DEFINE DATA ステートメントに指定されたすべてのフィールドで構成される暗黙的な GIVING 節が存在するためです。通常、これらのフィールドはレポーティングモードの GIVING 節で参照されます。 つまり、ストラクチャードモードでは、上記の表の "必須" でマークされたフィールドはすべて DEFINE DATA ステートメントで定義する必要があります。

Top of page

DDM:COMMAND

データ定義モジュール(DDM)"COMMAND" は、PROCESS COMMAND ステートメントと組み合わせて使用するために特別に作成されたものです。

 DB:    1 File:    1 - COMMAND                          Default Sequence: ?
  
  TYL  DB  NAME                             F LENG  S D   REMARKS
  ---  --  -------------------------------- - ----  - -  ------------------------
    1  AA  PROCESSOR-NAME                   A    8  N D DE    USING
  M 1  AB  COMMAND-LINE                     A   80  N D MU/DE USING
    1  AF  GETSET-FIELD-NAME                A   32  N D DE    USING
    1  BA  NATURAL-ERROR                    N  4.0  N         GIVING
    1  BB  RETURN-CODE                      A    4  N         GIVING
  M 1  BC  RESULT-FIELD                     A   80  N   MU    GIVING
    1  BD  GETSET-FIELD-VALUE               A   32  N D       USING; GIVING
  ***** DDM OUTPUT TERMINATED ******
 

注意:
コンパイルエラーやランタイムエラーを回避するため、使用前に DDM "COMMAND" がタイプ "C"(SYSDDM メニューの DDM Type フィールド)でカタログされていることを確認してください。 DDM を再カタログする場合、SYSDDM ユーティリティの DBID/FNR 指定は無視されます。

DDM "COMMAND" のフィールドは次のとおりです。

DDM フィールド 説明
PROCESSOR-NAME PROCESS COMMAND ステートメントが発行されるコマンドプロセッサの名前です。 指定するコマンドプロセッサはカタログする必要があります。
COMMAND-LINE コマンドプロセッサで処理されるコマンド行(オプション CHECKEXEC)、またはプログラムに返されるユーザーテキストやヘルプテキストに対するキーワード/コマンド(オプション TEXTHELP)です。 このフィールドは複数行指定できます。
GETSET-FIELD-NAME GET および SET オプションとともに使用し、読み取り(GET)または書き込み(SET)が行う定数や変数の名前を指定します。
RETURN-CODE このフィールドには、ランタイムアクション定義内で指定されたオプション EXECCHECK による処理のリターンコードが入ります(Natural SYSNCP ユーティリティを参照)。
NATURAL-ERROR すべてのオプションと組み合わせて使用します。 DEFINE DATA でこのフィールドを使用した場合、コマンドプロセッサに対する Natural エラーコードが返されます。 フィールドが存在しない場合、エラーの発生時に Natural ランタイムエラー処理が開始されます。
RESULT-FIELD このフィールドには、ランタイムアクション定義内で指定された各種オプションの使用結果情報が入ります(Natural SYSNCP ユーティリティランタイムアクションを参照)。 このフィールドは複数行指定できます。
GETSET-FIELD-VALUE GET および SET オプションとともに使用し、GETSET-FIELD-NAME フィールドで指定された定数や変数の値が入ります。

Top of page

例 1 - PROCESS COMMAND ACTION CLOSE

/* EXAM-CLS - Example for PROCESS COMMAND ACTION CLOSE (Structured Mode)
/***********************************************************************   
DEFINE DATA LOCAL
  01 COMMAND VIEW OF COMMAND
END-DEFINE
/*
PROCESS COMMAND ACTION CLOSE
/*
DEFINE WINDOW CLS
INPUT WINDOW = 'CLS'
  'NCPWORK has just been released.'
/*
END

例 - PROCESS COMMAND ACTION EXEC2

/* EXAM-EXS - Example for PROCESS COMMAND ACTION EXEC (Structured Mode)
/**********************************************************************   
DEFINE DATA LOCAL
  01 COMMAND VIEW OF COMMAND
     02 PROCESSOR-NAME
     02 COMMAND-LINE (1)
     02 NATURAL-ERROR
     02 RETURN-CODE
     02 RESULT-FIELD (1)
  01 MSG (A65) INIT <'Please enter a command.'>
END-DEFINE
/*
REPEAT
  INPUT (AD=MIT' ' IP=OFF) WITH TEXT MSG
    'Example for PROCESS COMMAND ACTION EXEC (Structured Mode)' (I)
  / 'Command ==>' COMMAND-LINE (1) (AL=64)
  /*******
 PROCESS COMMAND ACTION EXEC
    USING
      PROCESSOR-NAME = 'DEMO'
      COMMAND-LINE (1) = COMMAND-LINE (1)
  /*******
  COMPRESS 'NATURAL-ERROR =' NATURAL-ERROR TO MSG
END-REPEAT
END

注意:
他のプログラム例については、SYSNCP ライブラリを参照してください。 これらのプログラムはすべて "EXAM" で始まります。

Top of page