機能エディタで有効なキーワード結合をローカル機能またはグローバル機能として特定した後、各機能を 1 つ以上のランタイムアクションと関連付けることができます。 ランタイムアクションは、機能が発行されると常に実行される 1 つ以上の手順で構成されます。
以下に参考情報を示します。
SYSNCP には、ランタイムアクションを定義できる場所が 2 つあります。機能エディタ(「機能のメンテナンス」を参照)と結果エディタです。 このセクションでは、結果エディタについて、機能に対するランタイムアクションの指定方法を説明します。
結果エディタを呼び出すには
[Processor Source Maintenance]メニューで、ファンクションコード「R」(Define Runtime Actions)を入力します。
Enter キーを押します。
結果エディタ画面が表示されます。
09:47:03 ***** NATURAL SYSNCP UTILITY ***** 2000-05-04 User SAG - Result Editor - List defined combinations Name SAGTEST Library SYSNCP DBID 10 FNR 32 I Ac Location Command Result - -- -------------------------------- -------------------------------- -------- < Global > MENU KR < Global > INFORMATION SF DELETE FILE DISPLAY FILE SF DELETE DOCUMENT DISPLAY DOCUMENT SF DISPLAY FILE DELETE FILE SF DISPLAY DOCUMENT DELETE DOCUMENT SF DISPLAY DOCUMENT FILE DOCUMENT SF FILE DOCUMENT DELETE DOCUMENT SF FILE DOCUMENT DISPLAY DOCUMENT SF MENU DELETE FILE KCS MENU DELETE DOCUMENT KCCS MENU DISPLAY FILE KRCS Repo ________________________________ ________________________________ -------- Command ===> Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Cmd Exit Last List Flip + Top Loc-- Loc+ Canc |
結果エディタには、機能エディタで指定したすべてのローカル機能とグローバル機能が表示されます。 エディタの各行には、コマンドを発行できるロケーション([Location]フィールド)、コマンド([Command]フィールド)、およびコマンドが発行されたときに実行されるアクションの短縮形([Result]フィールド)が表示されます。
次の表は画面フィールドの説明です。
フィールド | 説明 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
I | 出力フィールド。 この行で最後に実行されたアクションについての情報。 | ||||||
Ac |
実行するアクション。 次の値を入力できます。
|
||||||
Location |
出力フィールド。 コマンド(下記の[Command]フィールドを参照)を発行できるアプリケーション内のロケーション。 機能がグローバルの場合、このフィールドに < Global> が表示されます。コマンドは任意のロケーションから発行できます。 |
||||||
Command |
出力フィールド。 コマンド。 長いキーワードを使用しているときには、[Location]および[Command]フィールドの内容が切り捨てられる場合もあります。 |
||||||
Result |
出力フィールド。 コマンドが発行されたときに実行されるアクションの省略形が表示されます。 先頭文字は Keep Location 情報(下記参照)を示します。他の文字については、下記のランタイムアクション定義の表を参照してください。 |
ランタイムアクションエディタを使用して、特定のロケーションからコマンドが発行されたときに実行するアクションを定義します。 ランタイムアクションエディタは、グローバルまたはローカル機能として定義された機能に対してのみ呼び出されます。 このエディタは、機能エディタまたは結果エディタから呼び出すことができます。
機能エディタからランタイムアクションエディタを呼び出すには
グローバル機能の場合は、[Ac]フィールドに「EG」(グローバル編集)を入力します。
または:
ローカル機能の場合は、[Ac]フィールドに「EL」(ローカル編集)を入力します。
Enter キーを押します。
結果エディタからランタイムアクションエディタを呼び出すには
[Ac]フィールドに、「ED」を入力します。
[Runtime Action Definition]ウィンドウが表示されます。
Runtime Action Definition Location .... DISPLAY DOCUMENT Command ..... DELETE DOCUMENT Keep Location .... S Data allowed ..... Y More than one .... N Max. Length ...... 99 Numeric .......... N TOP of STACK ..... Y Error: Drop ...... Y A Runtime Action Definition - ---------------------------------------------------------------- F DE-PGM__________________________________________________________ _ ________________________________________________________________ _ ________________________________________________________________ _ ________________________________________________________________ _ ________________________________________________________________ _ ________________________________________________________________ _ ________________________________________________________________ _ ________________________________________________________________ |
アクションは常に発生元と宛先に関連付けられます。 発生元はコマンドが発行されるロケーションであり、宛先はコマンド自体です。 このように、コマンドが使用される関係を基準にして、1 つのコマンドに異なるアクションを関連付けることができます。
ランタイムアクションエディタでは、アクションが実行された後ロケーションをそのままにするか、またはコマンド自体を新たな現行ロケーションにするかも指定します。
アクションは、エディタの左端の列に 1 文字コードを入力して指定します。 コードの隣のフィールドに、アクションに付随するすべてのパラメータを入力します。 このフィールドに「/*」を入力すると、後続の入力はすべてコメントとみなされます。 必要なパラメータを省略すると、入力を求めるメッセージが表示されます。
ランタイム時に実行されるアクションの順番は、エディタのエントリ順序(上から下へ)で決定されます。 そのため、FETCH が指定されると、その下に指定されたいずれのアクションも実行されません。
フィールド | 説明 | ||||
---|---|---|---|---|---|
Location | 出力フィールド。 コマンドを発行するロケーション。 機能がグローバルとして定義されている場合、<Global> が表示されます。 | ||||
Command | 出力フィールド。 このコマンドに対するアクションを指定します。 | ||||
Keep Location |
アクションが実行された後、現在のロケーションをアクティブにするか、または新しいロケーションをアクティブにするかを指定します。 このフィールドの値は、EXEC オプションを指定した場合にのみコマンドに影響します。 可能な値は次のとおりです。
注意: |
||||
Other Options |
その他のオプションはすべて、このコマンドシーケンスで提供されるパラメータの処理と関連します。 詳細については、「ヘッダーレコード」の「コマンドデータ処理 - ヘッダー 4」を参照してください。 これらのオプションのヘッダーデフォルトを有効にするには、「*」(アスタリスク)を入力します。 |
ランタイムアクションを定義するには
前述のように、[Runtime Action Definition]ウィンドウを呼び出します。
フィールド[A]にアクションコードを入力し、対応するフィールドにアクションを入力します。
コード | ランタイムアクション定義 |
---|---|
V | デフォルト値です。 ランタイムアクションを指定しません。 |
T | PROCESS COMMAND ステートメントの TEXT または GET オプションを使用して、ランタイム時に読み込めるテキストです。 |
M | コマンド行を修正します。 このデータはコマンド行に置かれます。 |
C | コマンド。 このコマンドは Natural スタックの先頭に置かれます。 アスタリスク(*)を指定した場合、この PROCESS COMMAND ステートメントを発行したプログラムの名前がスタックの先頭に置かれます(STACK TOP COMMAND '*PROGRAM')。 (*) |
D | データ。 このデータは Natural スタックの先頭に置かれます。 (*) |
F | Natural プログラム名。 このプログラムに対して FETCH ステートメントが実行されます。 (*) |
S | Natural の STOP ステートメント。 ランタイム時にこのステートメントが実行されます。 (*) |
E | この行に指定した値は、即座に Natural システム変数 *ERROR-NR に転送されます。 |
R | DDM フィールド RETURN-CODE にリターンコードが入力されます。『ステートメント』ドキュメントの PROCESS COMMAND を参照してください。 |
1~9 | テキスト文字列。 この値は複数の DDM フィールド RESULT-FIELD に入力されます。『ステートメント』ドキュメントの PROCESS COMMAND を参照してください。 |
* | コメント行。 |
* これらのアクションは、PROCESS COMMAND ステートメントの EXEC オプションでのみ実行されます。
PF3 キーを押して、[Runtime Action Definition]ウィンドウを閉じます。
注意:
ユーザー出口 NCP-REAM を使用すると、上記のコードの一部またはすべてを使用できます。 ユーザー出口 NCP-REEM を使用すると、ランタイムアクション定義テーブルのヘッダーの下の行を修正できます。 ユーザー出口 NCP-REDM を使用すると、ランタイムアクション定義のデフォルト値を定義できます。このユーザー出口を使用する場合は、「ヘッダーレコード」の Invoke Action Editor も参照してください。 上記のユーザー出口はすべて Natural システムライブラリ SYSNCP で提供されています。