ヘッダーメンテナンス機能では、コマンドプロセッサに対するさまざまなグローバル設定を定義します。 これらの定義をまとめてヘッダーと呼びます。 ヘッダーを作成および修正するために、7 つのヘッダーメンテナンス画面が用意されています。 コマンドプロセッサのヘッダー設定は、開発の任意の段階で更新できます(以下のセクションを参照)。 設定を修正した後、コマンドプロセッサのステータスは常に Header に設定されます(Current Status も参照)。
以下に参考情報を示します。
新しいコマンドプロセッサを作成するには
[Processor Source Maintenance]メニューで、ファンクションコード「N」(Create New Processor)、
作成するコマンドプロセッサの名前、および
後でコマンドプロセッサをカタログする Natural ライブラリの名前を入力します。
Enter キーを押します。
最初のヘッダーメンテナンス画面が表示されます。
最初のヘッダーメンテナンス画面および後続の画面には、編集可能なデフォルト値が入力されています。
ヘッダー修正機能を使用して既存のヘッダーをメンテナンスします。つまり、指定したコマンドプロセッサのさまざまなヘッダー設定を修正します。
既存のヘッダーを修正するには
[Processor Source Maintenance]メニューで、ファンクションコード「H」(Modify Header)、
該当するコマンドプロセッサの名前、および
このコマンドプロセッサがカタログされているライブラリの名前を入力します。
Enter キーを押します。
最初のヘッダーメンテナンス画面が表示されます。
以下に示すヘッダーメンテナンス画面の入力フィールドを修正します。
Enter キーを押して修正を確認します。
プロセッサヘッダーの定義とメンテナンスには、7 種類の画面を使用できます、ヘッダーの定義については前のセクションを参照してください。
ヘッダーメンテナンス画面間を移動するには
PF8 キー(進む)または PF7 キー(戻る)を使用します。
各画面には、次の情報が表示されます。
前述のとおりにヘッダー修正機能を選択すると、[Processor Header Maintenance 1]画面が表示されます。
16:40:19 ***** NATURAL SYSNCP UTILITY ***** 2000-05-04 User SAG - Processor Header Maintenance 1 - Modify Processor Name SAGTEST Library SYSNCP DBID 10 FNR 32 Created by SAG Date 2000-04-29 Current Status Init Keyword Runtime Options: ------------------------ First Entry used as ....... Action__________ Second Entry used as ....... Object__________ Third Entry used as ....... Addition________ Minimum Length ............. _1 Maximum Length ............. 16 Dynamic Length Adjustment .. - Keyword Sequence ........... 123_____ Alternative Sequence ....... ________ Local/Global Sequence ...... LG______ Processor Header with name SAGTEST for library SYSNCP has been added. Command ===> Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help Cmd Exit Last List Flip - + Canc |
コマンドプロセッサに定義するキーワードに適用されるさまざまな属性をこの画面に入力します。
フィールド | 説明 | ||||||
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First Entry used as |
キーワードシーケンスの定義時に、1 番目のエントリ(エントリタイプ 1)として入力したすべてのキーワードと関連付けられる記述テキスト。 例えば、キーワードシーケンスの 1 番目のキーワードが実行するアクション(DISPLAY、DELETE など)を示す場合、このフィールドに記述テキスト「Action」を入力します。 「キーワードのメンテナンス」セクションで説明されているように、このフィールドに入力したテキストの最初の 4 文字は、キーワードエディタの[Use]というヘッダー名の列に表示されます。 |
||||||
Second Entry used as |
キーワードシーケンスの定義時に、2 番目のエントリ(エントリタイプ 2)として入力したすべてのキーワードと関連付けられる記述テキスト。 例えば、キーワードシーケンスの 2 番目のキーワードが使用するオブジェクト(DOCUMENT、FILE など)を示す場合、このフィールドに記述テキスト「Object」を入力します。 「キーワードのメンテナンス」セクションで説明されているように、このフィールドに入力したテキストの最初の 4 文字は、キーワードエディタの[Use]というヘッダー名の列に表示されます。 |
||||||
Third Entry used as |
キーワードシーケンスの定義時に、3 番目のエントリ(エントリタイプ 3)として入力したすべてのキーワードと関連付けられる記述テキスト(TITLE、PARAGRAPH など)。 「キーワードのメンテナンス」セクションで説明されているように、このフィールドに入力したテキストの最初の 4 文字は、キーワードエディタの[Use]というヘッダー名の列に表示されます。 |
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Minimum Length | キーワードを定義するときに指定可能な最小文字数。 有効な値は 1~16 文字です。 デフォルトは 1 文字です。 | ||||||
Maximum Length | キーワードを定義するときに指定可能な最大文字数。 有効な値は 1~16 文字です。 デフォルトは 16 文字です。 | ||||||
Dynamic Length Adjustment |
可能な値は次のとおりです。
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Keyword Sequence | ランタイム時に処理される、キーワードエントリの順番。 指定できる値は 1、2、3、および P(パラメータインジケータ用)です。デフォルトは 12 で、最初が 1 番目のキーワードエントリ、次が 2 番目のキーワードエントリという順番になります。 「キーワードのメンテナンス」の[E]フィールドも参照してください。 | ||||||
Alternative Sequence | デフォルトの順番(上記で指定)がランタイム中にエラーになった場合に、ランタイムで処理されるキーワードの代替順序。 | ||||||
Local/Global Sequence |
ランタイム時にコマンドを有効にする順序を指定します。 可能な値は次のとおりです。
デフォルトの有効順序は LG です。この指定は、コマンドを最初にローカルコマンドとして有効にし、次に、必要に応じて、グローバルコマンドとして有効にします。 |
[Processor Header Maintenance 2]画面では、追加のキーワード属性を入力できます。
フィールド | 説明 | ||||
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Header 1 for User Text | この 2 つのフィールドには記述テキストを入力します。このテキストは、キーワードエディタの、ユーザーテキスト用に確保されている列の上に表示されます。 またこのテキストは、『ステートメント』ドキュメントの説明に従って PROCESS COMMAND ステートメントで TEXT オプションを指定すると、ランタイム中に出力されます。 | ||||
Header 2 for User Text | |||||
Prefix Character 1 |
このフィールドと次の 3 つのフィールドを使用して、キーワードに 16 進接頭辞を付けます。 これにより、通常のキーボードでは表せない内部キーワードの処理が可能になります。 コマンドプロセッサがカタログされると、キーワードのすべての接頭文字が、指定された 16 進値で置き換えられます。 [Prefix Character]フィールドのいずれかに空白以外の文字を入力した場合、指定された文字は[Hexadecimal Replacement]フィールドに指定した 16 進値で置き換えられます。 |
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Hex. Replacement 1 | このフィールドに指定した値が[Prefix Character]フィールドに指定した文字に代わって、ランタイム時にキーワードの接頭辞として使用されます。 | ||||
Prefix Character 2 | 上記の Prefix Character 1 を参照してください。 | ||||
Hex. Replacement 2 | 上記の Hex. Replacement 1 を参照してください。 | ||||
Keywords in Upper Case |
キーワードエディタおよびアプリケーション内で、キーワードを大文字に変換するかどうかを指定します。
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Unique Keywords |
プロセッサ内のキーワードを一意にする必要があるかどうかを指定します。
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[Processor Header Maintenance 3]画面では、その他のオプションを入力できます。
フィールド | 説明 | ||||||||
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Invoke Action Editor |
機能エディタからランタイムアクションエディタを呼び出すかどうかを指定します。「ランタイムアクションエディタ」および「機能定義」を参照してください。
注意: |
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Catalog User Texts |
ユーザーテキストをコマンドプロセッサとともにカタログするかどうかを指定します。
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Security Prefetch |
セキュリティチェックを、ランタイム中最初にコマンドプロセッサが呼び出されたときに実行するか、または各コマンドの評価時に実行するかを指定します。
オプション Y を選択した場合、セキュリティチェックは、コマンドプロセッサが呼び出されたときにすべてのキーワードに対して 1 回のみ実行されます。 チェック処理は時間がかかるため、ランタイム時の最初のコマンドの評価は比較的時間がかかりますが、残りすべてのコマンドの評価は比較的速く処理されます。 逆に、オプション N を選択した場合、セキュリティはコマンドが評価される前にキーワードごとに個別にチェックされるため、各コマンドの評価時間は常に同じとなります。 |
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Command Log Size |
ランタイム時に処理されたコマンドは、コマンドプロセッサによってコマンドログエリアに保存されます。 コマンドログに割り当てるストレージスペースを KB 数で入力フィールドに指定します。
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Implicit Keyword Entry |
後続するすべてのコマンドに対する暗黙的なキーワードとして、タイプ 1 のキーワードを保持するかどうかを指定します。
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Command Delimiter |
コマンド行に複数のコマンドを指定する場合は、コマンドを区切るために使用する文字を指定します。 ランタイム時には、先頭のコマンドのみが実行されます。 例: DISPLAY CUSTOMER; MODIFY CUSTOMER; PRINT |
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PF-Key may be Command |
PF キーにコマンドを割り当てることができるかどうかを指定します。ランタイム時にコマンドプロセッサですべて空白のコマンド行を受け取ると、ユーザーによって PF キーが押されたかどうかがチェックされます。 可能な値は次のとおりです。
システム変数 *PF-NAME および *PF-KEY の詳細については、『システム変数』ドキュメントを参照してください。 |
[Processor Header Maintenance 4]画面に入力する属性で、機能に対するコマンドデータの処理方法を指定します。コマンドデータはオプションです。
オプションは以下のとおりです。
フィールド | 説明 | ||||||||
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Data Delimiter | データの前に付ける文字を指定します。 デフォルトのデータデリミタは "#" です。
例:ADD CUSTOMER #123 |
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Data Allowed |
ランタイム時にデータ入力を認めるかどうかを指定します。
Y を指定した場合の例:DISPLAY CUSTOMER NAME=SMITH |
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More than one Item Allowed |
適用されるのは、[Data Allowed]オプションが Y に設定されている場合に限られます。 複数のデータ文字列を許可するかどうかを指定します。
例:ADD ARTICLE #111 #222 一意性が保証される場合に限り、データデリミタを省略できます。 例:ADD ARTICLE 123 |
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Maximum Length |
適用されるのは、[Data Allowed]オプションが Y に設定されている場合に限られます。 |
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Item Must be Numeric |
適用されるのは、[Data Allowed]オプションが Y に設定されている場合に限られます。 各データ値を整数値にする必要があるかどうかを指定します。
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Put to Top of Stack |
適用されるのは、[Data Allowed]オプションが Y に設定されている場合に限られます。 データを配置する場所を指定します。
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If Error, Drop all Data |
適用されるのは、[Data Allowed]オプションが Y または N に設定されている場合に限られます。 データ評価エラーに対する処理を指定します。
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[Processor Header Maintenance 5]画面に入力する属性で、ランタイムエラーの処理方法を指定します。
フィールド | 説明 | ||||||||||
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General Error Program |
ランタイム処理中にコマンドプロセッサによってエラーが検出された場合に、制御を受け取るプログラムの名前。 このプログラムが呼び出されるとき、Natural スタックには次の情報が格納されています。
エラープログラムも特定のエラー処理も指定しなかった場合(下記参照)、Natural システム変数 *ERROR-TA に含まれている名前のプログラムが呼び出されます。それ以外の場合には、Natural システムエラーメッセージが発行されます。 |
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Keyword not found | キーワードを見つけられなかった場合に実行するアクションが指定されているかどうかを示します。 | ||||||||||
Keyword missing | キーワードタイプがなかった場合に実行するアクションが指定されているかどうかを示します。 | ||||||||||
Keyword Sequence Error | キーワードシーケンスエラーの場合に実行するアクションが指定されているかどうかを示します。 | ||||||||||
Command not defined | 未定義コマンドの場合に実行するアクションが指定されているかどうかを示します。 | ||||||||||
Data disallowed | 禁止されたデータの場合に実行するアクションが指定されているかどうかを示します。 | ||||||||||
Data Format/Length Error | フォーマット/長さエラーの場合に実行するアクションが指定されているかどうかを示します。 | ||||||||||
General Security Error | 全体的なセキュリティチェック中にエラーが検出された場合に実行するアクションが指定されているかどうかを示します。 | ||||||||||
Keyword Security Error | キーワードのセキュリティチェック中にエラーが検出された場合に実行するアクションが指定されているかどうかを示します。 | ||||||||||
Command Security Error | コマンドのセキュリティチェック中にエラーが検出された場合に実行するアクションが指定されているかどうかを示します。 |
[Processor Header Maintenance 6]画面には、コマンドプロセッサに指定したキーワードに関する統計データをレポートする出力フィールドのみが表示されます。
次の統計情報が表示されます。
フィールド | 説明 |
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Entry n Keywords | コマンドプロセッサに定義されたタイプ n のキーワードの数。シノニムは含まれません。 |
Entry n Keywords + Synonyms | タイプ n のキーワードとそのシノニムの合計。 |
Highest IKN for Entry n | キーワードタイプ n の最大内部キーワード番号。 |
Possible Combinations | 定義されたキーワードの可能な結合の数。 |
Cataloged Functions | 現在カタログされているキーワード結合の数。 |
[Processor Header Maintenance 7]画面には、コマンドプロセッサの各部分が実行または修正されたときの日付と時刻をレポートする出力フィールドのみが表示されます。