バージョン 4.2.5
 —  パラメータリファレンス  —

WORK - ワークファイルの割り当て

この Natural プロファイルパラメータでは、セッション中に使用するワークファイルの最大数を定義できます。 セッション内で、最大 32 の論理ワークファイル(番号 1~32)を使用できます。

WORK は、パラメータモジュール NATPARMNTWORK マクロに対応します。 異なるワークファイル定義を提供するには、WORK または NTWORK を複数回指定します。

可能な設定   下記のキーワードサブパラメータの項目を参照してください。
デフォルト設定   下記を参照してください。 アクセスメソッドと環境に応じて、デフォルト設定は異なります。
ダイナミックな指定 パラメータ WORK はダイナミックに指定することしかできません。 NATPARM では、マクロ NTWORK を使用する必要があります。
セッション内の指定 不可  

異なる環境のワークファイルにアクセスするためのソフトウェアコンポーネントは、アクセスメソッドと呼ばれます。 Natural セッションの期間中、各論理ワークファイルを割り当てることができるアクセスメソッドは 1 つのみです。 ワークファイル用のアクセスメソッドは、キーワードサブパラメータ AM で決定されます(下記参照)。

TSO およびバッチモードでの z/OS では、ワークファイルを JCL で事前に定義する必要はありません。 ワークファイルがサブパラメータ AM=STD で定義されている場合、Natural プログラムで DEFINE WORK FILE ステートメントまたはアプリケーションプログラミングインターフェイス USR2021(ライブラリ SYSEXT 内)を使用してセッション中にダイナミックに割り当てることができます。

このドキュメントでは、以下のトピックについて説明します。

オペレーション』ドキュメントの「サーバー環境における外部データセットでの出力ファイルおよびワークファイルの処理」も参照してください。


WORK パラメータの構文

WORK パラメータでは、最初に 1 つ以上の論理ワークファイル番号を指定し、次にいくつかのキーワードサブパラメータを指定してこれらのワークファイルの特性を定義します。

WORK=((work-file-numbers),keyword-subparameters,...)

work-file-numbers

ファイル番号は最初に指定し、カッコで囲む必要があります。 番号は 1~31 の範囲で選択可能です。 指定する順序は任意です。 複数の番号を指定する場合は、コンマか空白で区切る必要があります。 特定の範囲の番号を指定するには、ハイフン(-)を使用します。

keyword-subparameters

以下では、さまざまな種類のキーワードサブパラメータについて説明します。

特性の異なるワークファイルについては、複数の WORK パラメータを指定します。 同じワークファイルの以前の定義(またはデフォルト)が存在する場合、指定されたキーワードサブパラメータの値のみが上書きされ、その他の値はすべてそのまま保持されます。

例:

WORK=((2,12,18),AM=STD,DEST='WORK**') 
WORK=((1,3,6-11,15),AM=COMP,OPEN=INITOBJ,CLOSE=CMD)

Top of page

NTWORK マクロの構文

NTWORK マクロでは、最初に 1 つ以上の論理ワークファイル番号を指定し、次にいくつかのキーワードサブパラメータを指定してこれらのワークファイルの特性を定義します。

NTWORK (work-file-numbers),keyword-subparameters,...

work-file-numbers

ファイル番号は最初に指定し、カッコで囲む必要があります。 番号は 1~31 の範囲で選択可能です。 指定する順序は任意です。 複数の番号を指定する場合は、コンマで区切る必要があります。 特定の範囲の番号を指定するには、ハイフン(-)を使用します。

keyword-subparameters

以下では、さまざまな種類のキーワードサブパラメータについて説明します。

特性の異なるワークファイルについては、複数の NTWORK マクロを指定します。 同じワークファイルの以前の定義(またはデフォルト)が存在する場合、指定されたキーワードサブパラメータの値のみが上書きされ、その他の値はすべてそのまま保持されます。

例:

NTWORK (2,12,18),AM=STD,DEST='WORK**' 
NTWORK (1,3,6-11,15),AM=COMP,OPEN=INITOBJ,CLOSE=CMD

Top of page

すべての環境で使用できるキーワードサブパラメータ

次のキーワードサブパラメータが利用可能です。AM | DEST | OPEN | CLOSE | LRECL | TRUNC | PAD | PADCHRO | PADCHRI

AM - アクセスメソッドのタイプ

AM=xxx によって、使用されるアクセスメソッドのタイプが指定されます。

オンラインセッションの場合、使用するすべてのワークファイルを特定のアクセスメソッドに割り当てる必要があります。

バッチセッションの場合、特定のアクセスメソッドに割り当てられていないワークファイルは標準バッチアクセスメソッド(AM=STD)によって自動的に検出されて割り当てられます(これらのワークファイルが JCL で事前に定義されている場合)。 「FAMSTD - 出力ファイルおよびワークファイルのアクセスメソッド割り当ての上書き」も参照してください。

STD 標準シーケンシャルファイル(バッチ、TSO、TIAM、CMS OS シミュレーション)。
COMP Com-plete ワークファイル。
SMARTS SMARTS ワークファイル。 SMARTS ポータブルファイルシステム(PFS)上のワークファイル。
CICS CICS 一時データまたは一時ストレージ。
CMS CMS ディスクおよび SFS ファイル。
PC Entire Connection。
USER サードパーティベンダのワークファイルインターフェイス。
OFF 未割り当て。 FAMSTD=OFF が設定されている場合、自動割り当ては行われません。
0 未割り当て。 FAMSTD=OFF が設定されている場合、自動割り当てが行われます。 これはデフォルト値です。

注意:
WORK=OFFWORK=((1-32)),AM=OFF) と同等です。 この設定は、他のどのキーワードサブパラメータ指定にも影響しません。

DEST - 外部データセット名

DEST=name では、外部データセット名(1~8 文字)を指定します。

DEFINE WORK FILE ステートメントの operand1 に対応します(また、DEFINE WORK FILE 指定によって上書きできます)。

このキーワードサブパラメータの意味は、アクセスメソッドによって異なります。

AM=STD

DEST は論理データセット名です(DDNAMELINK 名、DTF 名)。

応答先が複数のファイルである場合、ファイル番号に 2 つのアスタリスク(**)を指定する必要があります。 アスタリスクは、ワークファイルごとに対応する論理ファイル番号に置き換わります。 2 つのアスタリスクを含む DEST 値は、ダイナミックパラメータとして使用する場合、アポストロフィで囲む必要があります。

デフォルト値は、IBM 環境の場合 DEST='CMWKF**'、SIEMENS 環境の場合 DEST='W**' です。

z/VSE では、7 文字の名前のみがサポートされます。

AM=CICS

CICS では、ワークファイルのデフォルト値はありません。 この場合、DEST サブパラメータは必須です。つまり、有効な DEST 指定なしで定義された CICS ワークファイルは無視されます。

Natural CICS インターフェイスでは、DEST 値の一部として変数(NCIPARM 生成マクロの TERMVAR パラメータを参照。デフォルトは &TID)を使用することもサポートされています。変数を指定した場合、実際の CICS 端末 ID で置き換わります。『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「CICS 環境での Natural 出力ファイルとワークファイル」も参照してください。

AM=CMS CMS での DEST の使用方法については、『オペレーション』ドキュメントの VM/CMS 環境での Natural に関する説明を参照してください。
AM=COMP DEST では、Com-plete SD ファイルの名前を定義します。 長さは最大 8 文字に制限されます。 ファイルが TYPE=TID で定義されている場合、DEST 値は Com-plete スタックレベルで追加されます。 それに応じて、長さは最大 7 文字に制限されます。 '&&' で始まる SD ファイル名は、Natural 終了後に自動的に削除される一時ファイルとして扱われます。

OPEN - ファイルをオープンするタイミング

OPEN=xxx によって、ファイルがオープンされるタイミングが決定します。

次の場合にファイルをオープン
INIT セッション初期化時に出力を行うとき。
OBF 各種環境(バッチ、CICS、Com-plete、TSO)のデフォルトの OPEN 値に基づく。
OBJ ファイルにアクセスする最初のオブジェクトの実行が開始されたとき。 これはデフォルト値です。
INITOBF セッション初期化時に出力を行うとき。 続けてファイルを再オープンすると、各種環境(バッチ、CICS、Com-plete、TSO)のデフォルトの OPEN 値が設定されます。
OBJ1 ファイルにアクセスするレベル 1 での最初のオブジェクトの実行が開始されたとき。 さもなければ、最初にアクセスした時点。
ACC ステートメントが最初にアクセスしたとき。
INITOBJ セッション初期化時に出力を行うとき。 ファイルにアクセスする最初のオブジェクトの実行が開始されると、続けてまたファイルがオープンされます。
INITOBJ1 ファイルにアクセスするレベル 1 での最初のオブジェクトの実行が開始されたとき。 さもなければ、最初にアクセスした時点。
INITACC セッション初期化時に出力を行うとき。 ステートメントが最初にファイルにアクセスしたときに、続けてまたファイルがオープンされます。

CLOSE - ファイルをクローズするタイミング

CLOSE=xxx によって、ファイルがクローズされるタイミングが決定します。

次の場合にファイルをクローズ
OBJ 最初にアクセスしたファイルを含むオブジェクトの処理が完了したとき、またはコマンドモード時に NEXT モードまたは MAINMENU に到達したとき。
CMD コマンドモード時に NEXT モードまたは MAINMENU に到達したとき。 これはデフォルト値です。
FIN セッションが終了したとき。 CLOSE=FIN を指定した場合、ワークファイルがすでにオープンされていると、DEFINE WORK FILE ステートメントでエラーが発生します。 ワークファイルに対する CLOSE WORK FILE ステートメントは無視されます。 READ WORK FILE ステートメントの実行中にエンドオブファイル条件になると、Natural はワークファイルを即座にクローズします。
USER

この値では、ファイルがオープンされていて、次のいずれかの条件が当てはまる場合にのみ、ワークファイルをクローズすることを指定します。

  • CLOSE WORK FILE ステートメントが発行されたとき。

  • DEFINE WORK FILE ステートメントが発行されたとき。

  • セッションが終了したとき。

LRECL - データセットのデフォルトまたは最大レコード長

LRECL=nnn によって、データセットのレコード長(バイト単位)が決定します。

設定可能値: 0 または 5~32767
デフォルト値: 0

このサブパラメータは、特に切り捨てやパディングの有無をチェックする場合に使用します。 AM=STD の詳細については、下記の「すべての環境で使用できる AM=STD のキーワードサブパラメータ」セクションのキーワードサブパラメータ LRECL を参照してください。

TRUNC - 出力レコードの切り捨て

TRUNC=xxx では、出力レコードを切り捨てるかどうかを決定します。

ON データセットのレコード長(LRECL)より長い出力レコードで、切り捨てが発生します。
OFF 出力レコードがデータセットのレコード長よりも長い場合、エラー NAT1512 が発行されます。 これはデフォルト値です。

PAD - 出力レコードのパディング

PAD=xxx によって、出力レコードのパディングを発生させるかどうかが決定します(固定レコード長のデータセットにのみ適用されます)。

ON データセットのレコード長(LRECL)より短い出力レコードでは、キーワードサブパラメータ PADCHRO で定義されたパディング文字でパディングが行われます。 これはデフォルト値です。
OFF 出力レコードがデータセットのレコード長よりも短い場合、エラー NAT1510 が発行されます。

PADCHRO - 出力レコードのパディング文字

このサブパラメータでは、ワークファイルに PAD=ON が定義されている場合に出力レコードのパディングに使用される文字を定義します。

設定可能値:

'x'

x'xx'

(一重引用符で囲まれた特定の文字 x

(特定の 16 進文字 xx

デフォルト値: x'00'  

PADCHRI - 入力レコードのパディング文字

このサブパラメータでは、入力レコードのパディングに使用される文字を定義します。

設定可能値:

'x'

x'xx'

(一重引用符で囲まれた特定の文字 x

(特定の 16 進文字 xx

デフォルト値: x'40' (空白)

Top of page

すべての環境で使用できる AM=STD のキーワードサブパラメータ

次のキーワードサブパラメータが利用可能です。RECFM | BLKSIZE | LRECL

RECFM - データセットのデフォルトのレコードフォーマット

RECFM=xxxx によって、データセットのデフォルトのレコードフォーマットが決定します。

次のフォーマットがサポートされています。

F 固定長
V 可変長
U 未定義
B ブロック式
S スパンド
A ASA
M 機械制御文字

次の値およびその組み合わせが使用可能です。

可能な値: F、FA、FM、FB、FBA、FBM、V、VA、VM、VB、VBA、VBM、VBS、VBSA、VBSM、U、UA、UM
デフォルト値: RECFM=VB(可変長ブロック式)。

RECFM の指定は、レコードフォーマットが JCL またはデータセット DCB(z/OS の場合のみ)で定義されていない場合にのみ適用されます。

BLKSIZE - データセットのデフォルトのブロックサイズ

BLKSIZE=nnnnn によって、データセットのデフォルトのブロックサイズ(バイト単位)が決定します。

設定可能値: 0 または 8~32767
デフォルト値: 4628

BLKSIZE の指定は、ブロックサイズが JCL またはデータセット DCB(z/OS の場合のみ)で定義されていない場合にのみ適用されます。

LRECL - データセットのデフォルトまたは最大レコード長

LRECL=nnn によって、データセットのレコード長(バイト単位)が決定します。

設定可能値: 0 または 5~32767
デフォルト値: 0

このサブパラメータは、特に切り捨てやパディングの有無をチェックする場合に使用します。

LRECL の指定は、レコード長が JCL またはデータセット DCB(z/OS の場合のみ)で定義されていない場合にのみ適用されます。

Top of page

z/OS 環境で使用できる AM=STD のキーワードサブパラメータ

次のキーワードサブパラメータが利用可能です。REREAD | FREE | BUFNO | DISP | VMAX

REREAD - テープファイルデータセットのクローズ

REREAD=xxx によって、テープファイルをクローズする REREAD オプションが設定されます。

ON REREAD オプションが CLOSE SVC に対して設定されます。 これにより、データセットを再処理するためにボリュームが再配置されます。 これはデフォルト値です。
OFF REREAD オプションが CLOSE SVC に対して設定されません。

FREE - ファイルをクローズした時点でデータセットの割り当てを解除

FREE=xxx によって、ファイルをクローズするときにデータセットの割り当てを解除するかどうかが決定します。

ON FREE オプションが CLOSE SVC に対して設定されます。つまり、データセットのクローズ時に(ステップ終了時ではなく)割り当てが解除されます。
OFF FREE オプションが CLOSE SVC に対して設定されません。 これはデフォルト値です。

BUFNO - データセットの z/OS I/O バッファのデフォルト番号

BUFNO=nnn によって、データセットの z/OS I/O バッファのデフォルト番号が定義されます。

設定可能値 0 - 255
デフォルト値 0

この場合、z/OS はデフォルトごとに 5 つの I/O バッファを割り当てます。

I/O バッファの数によりワークファイルアクセスのパフォーマンスが大幅に向上します。 I/O バッファのストレージは、16 MB を越えないように割り当てられることに注意してください。

BUFNO の指定は、BUFNO パラメータがデータセットの JCL で指定されていない場合にのみ適用されます。

DISP - ワークファイルの修正用オープン

DISP=xxx では、ワークファイルを修正用にオープンするかどうかを決定します。

このサブパラメータは、JCL DD ステートメントのサブパラメータ DISP=MOD に対応しています。

MOD ファイルの末尾に新しいレコードが追加されます。
NOMOD ワークファイルは先頭から書き換えられます。 これはデフォルト値です。

VMAX - さまざまなレコードフォーマットの LRECL をコントロール

VMAX=xxx によって、さまざまなレコードフォーマット(RECFM=V)で出力ファイル LRECL の設定を制御できます。

ON ファイルに非ゼロの BLKSIZE 値が存在する場合、VMAX=ON にすると、DCB の LRECL 設定や LRECL サブパラメータに関係なく、さまざまなレコードフォーマットに対して LRECL=BLKSIZE-4 が設定されます。
NAT LRECL が、アプリケーションプログラムの最大レコードの長さ +4 に設定されます。ただし、この値がデータセットの DCB の LRECL 未満である場合です。
OFF データセットの DCB からの LRECL が使用されます。 これはデフォルト値です。

Top of page

z/VSE 環境で使用できる AM=STD のキーワードサブパラメータ

次のキーワードサブパラメータが利用可能です。SYSNR | LABEL | REWIND | BLOCKS | DISP

SYSNR - 論理 VSE SYS 番号

SYSNR=nn によって、論理 VSR SYS 番号が決定します。

設定可能値: 1 - 99
デフォルト値: デフォルトでは、SYS 番号はワークファイル番号と同一です。

LABEL - テープラベルの処理

LABEL=xxx d によって、テープラベルの処理方法が決定します。

ON テープは標準のラベルフォーマットです。 これはデフォルト値です。
OFF テープはラベルなしで、フロントテープマークが使用されます。
NOTM テープはラベルなしで、フロントテープマークも使用されません。

REWIND - ファイルのクローズ時のアクション

REWIND=xxx によって、テープファイルをクローズするときのアクションが決定します。

ON ファイルをクローズするとテープが巻き戻されます。 これはデフォルト値です。
OFF ファイルをクローズしてもテープは巻き戻されません。
UNLOAD ファイルをクローズするとテープがアンロードされます。

BLOCKS - ストレージブロック数

BLOCKS=nnnn では、ダイナミック NATVSE ワークファイルに割り当てるファイルブロックまたはファイルトラックの数を指定します。

設定可能値: 1 - 9999
デフォルト値: 20

オペレーション』ドキュメントの「NATVSE ダイナミックワークファイル割り当て(DYNALLOC)のサポート」を参照してください。

DISP - VSAM/SAM 用のワークファイルの処理

DISP=(xxx,xxx) では、VSAM/SAM で制御されるダイナミック NATVSE ワークファイルの処理を指定します。

可能な値のペアは次のとおりです。

(NEW,KEEP) ファイルは OPEN でリセットされ、CLOSE で保持されます。 これはデフォルト値です。
(NEW,DELETE) ファイルは OPEN でリセットされ、CLOSE でアクセス不可能になります。
(OLD,DELETE) ファイルは OPEN でリセットされず、CLOSE でアクセス不可能になります。
(OLD,KEEP) ファイルは OPEN でリセットされず、CLOSE で保持されます。

オペレーション』ドキュメントの「NATVSE ダイナミックワークファイル割り当て(DYNALLOC)のサポート」を参照してください。

Top of page

BS2000/OSD 環境で使用できる AM=STD のキーワードサブパラメータ

次のキーワードサブパラメータが利用可能です。DISP

DISP - ファイルオープンモード

DISP=xxx によって、ファイルのオープンモードが決定します。

EXT オープンモードは EXTEND に設定されます。
NOEXT オープンモードは、デフォルト値の OUTPUT に設定されます。 これはデフォルト値です。

Top of page

AM=CICS のキーワードサブパラメータ

次のキーワードサブパラメータが利用可能です。TYPE | DISP

TYPE - CICS ストレージ媒体のタイプ

TYPE=xxxx によって、使用される CICS ストレージ媒体のタイプが指定されます。

MAIN 一時的なメインストレージ。
AUX 一時的な補助ストレージ。
TD 一時データ。

使用されるデフォルト値は、DEST キーワードサブパラメータの設定によって異なります。 DEST サブパラメータ値が有効な CICS 一時データキューに一致する場合、TYPE サブパラメータはデフォルトで TD になり、一致しない場合は MAIN がデフォルト値になります。

DISP - CICS 一時ストレージキューの処理

DISP=(xxx,xxx) によって、CICS 一時ストレージキューの処理方法が指定されます。

可能な値のペアは次のとおりです。

(NEW,KEEP) ストレージキューはファイルのオープン時に削除されます。 これはデフォルト値です。
(NEW,DELETE) ストレージキューは、ファイルのオープン時およびクローズ時に削除されます。
(OLD,DELETE) ストレージキューはファイルのクローズ時に削除されます。
(OLD,KEEP) ストレージキューは削除されません。

注意:
DISP の指定は、CICS 特別パーティション一時データキューには適用されません。

Top of page

AM=COMP のキーワードサブパラメータ

次のキーワードサブパラメータが利用可能です。TYPE | BLOCKS | BLKSIZE

TYPE - ストレージアクセスのタイプ

TYPE=xxx では、使用するストレージアクセスのタイプを指定します。

SHR アクセスは共有されます。つまり、ワークファイルにはすべてのユーザーがアクセス可能です。
TID ワークファイルは、現在の Com-plete 端末 ID でのみ使用できます。
DYN ワークファイルは、現在の端末スタックレベルでのみ使用できます。

BLOCKS - ストレージブロック数

BLOCKS=nnnn では、割り当てるストレージブロックの数を指定します。

設定可能値: 1 - 9999
デフォルト値: 20

BLKSIZE - ストレージブロックのサイズ

BLKSIZE=nnnn によって、データセットのデフォルトのブロックサイズ(バイト単位)が決定します。

設定可能値: 0 または 8~32767
デフォルト値: 4628

Top of page

AM=SMARTS のキーワードサブパラメータ

次のキーワードサブパラメータが利用可能です。DEST | TYPE | DISP

DEST - ワークファイル名

DEST=name では、ワークファイル名(1~8 文字)を指定します。

DEST 節は最大 8 文字に制限されているため、PFS 絶対パス指定でファイルを定義する場合には使用できません。

DEST 節では、ワークファイルのルートディレクトリに対して相対的な名前を指定します。 ワークファイルのルートディレクトリは、環境変数 NAT_WORK_ROOT で指定します。

絶対パス定義でファイルを指定するには、DEFINE WORK FILE ステートメントを使用する必要があります。

TYPE - ストレージアクセスのタイプ

TYPE=xxx では、使用するストレージアクセスのタイプを指定します。 可能な値は次のとおりです。

BIN 各行は、終端の行末文字なしでワークファイルに書き込まれます。 これはデフォルト値です。
TXT 各行は、終端の行末文字(x'15')でワークファイルに書き込まれます。

DISP - ファイルオープンモード

DISP=(Disp1,Disp2,Disp3) では、ワークファイルのモードを指定します。 可能な値は次のとおりです。

Disp1=xxx 既存のファイルを削除するか、新しいデータをファイルに追加するかを指定します。
NEW 既存のファイルは削除されます(ファイルが書き込み用にオープンされている場合)。 これはデフォルト値です。
OLD または MOD 書き込まれた新しいデータがファイルの末尾に追加されます。
Disp2=xxx ファイルをアクセス後に保持するか削除するかを指定します。
KEEP クローズ後に保持される常駐ファイル。 これはデフォルト値です。
DELETE クローズ後に削除される一時ファイル。
Disp3=xxx ファイルへのユーザーのアクセスを排他アクセスにするかどうかを指定します。
SHR アクセスは共有されます。つまり、ワークファイルにはすべてのユーザーがアクセス可能です。 これはデフォルト値です。
OWN 排他アクセスです。ワークファイルには現在の Comp-lete ユーザー ID 以外ではアクセスできません。 排他アクセスのファイルは、現在のユーザー ID の名前が付いた追加ディレクトリに存在します。

Top of page