バージョン 4.2.5
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出力ファイルおよびワークファイルのサポート

このドキュメントでは、VM/CMS 対応 Natural で出力ファイルおよびワークファイルを使用する際の特別な考慮事項について説明します。

以下のトピックについて説明します。


出力ファイルおよびワークファイルの定義

出力ファイルとワークファイルは、マクロ NTPRINT および NTWORK を使用して Natural パラメータモジュールで定義します。 対応するダイナミックパラメータは PRINTWORK です。

以下で、サブパラメータ AM(アクセスメソッド)および DEST(出力先)について説明します。これらは両方とも NTPRINTNTWORK で使用できます。

Natural/CMS では、出力ファイルおよびワークファイルの両方に 2 つのアクセスメソッド "STD" と "CMS" を使用できます。

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アクセスメソッド STD

(AM=STD)

このアクセスメソッドでは、z/OS QSAM アクセスメソッドの CMS シミュレーションを使用します。 AM=STD は、テープやスプール(RDR、PRT、PUN)ファイルの読み取り/書き込みを行う場合、または z/OS フォーマットのディスクからワークファイルを読み取る場に指定します。

FILEDEF コマンドは、対応する出力ファイルまたはワークファイルを開く前に発行する必要があります。 FILEDEF コマンドで使用する DD 名は、サブパラメータ DEST で指定した名前と同じである必要があります。

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アクセスメソッド CMS

(AM=CMS)

このアクセスメソッドでは、標準 CMS ファイルシステムを使用して、アクセスしたミニディスクおよび SFS ディレクトリの CMS ファイルの読み取り/書き込みを行います。

結果の CMS ファイルの名前は以下のとおりです。

nn はファイルの番号です。

これらのファイルタイプは、サブパラメータ DEST で指定した名前と同じです。 ファイルモードは常に "A1" です。

AM=CMS の場合の特殊な出力先名

DEST=FD 出力先 FD により、CMS ファイルを Natural の出力またはワークファイルに柔軟に割り当てることができます。 Natural では、出力先 FD で出力またはワークファイルを開いたときに、それぞれ DD 名 CMPRTnn または CMWKFnnFILEDEF を検索します(nn は出力またはワークファイル番号)。 次に、FILEDEF コマンドで指定されている CMS ファイル ID を使用します。
DEST=LISTING この DEST 設定は出力ファイルにのみ適用されます。

この出力先を指定すると、出力ファイルは使用可能なフリースペースが最も多い CMS ディスクに書き込まれます。 CMS ファイル ID は CMPRTnn LISTING m で、m はフリースペースが最も多いミニディスクのファイルモードです。プリンタが閉じている場合は、出力ファイルは仮想プリンタに出力されてから削除されます。

DEST=UEXxxxxx

この DEST 設定は出力ファイルにのみ適用されます。

UEX で始まる出力先を指定すると、出力ファイルは LISTING が指定された場合と同様に処理されます。 また、プリンタが閉じている場合は、この名前の CMS コマンドが Natural によって発行されます。 CMS コマンド(Rexx プロシージャなど)は、出力ファイルの CMS ファイル ID をパラメータで受け取ります。

例:

例 1:

以下のような FILEDEFNATPARM 設定が有効であるとします。

FILEDEF CMWKF05 CLEAR
FILEDEF CMPRT01 DISK MY REPORT D
FILEDEF CMPRT04 DISK MY REPORT A
NTWORK (1),AM=CMS,DEST=FRED
NTWORK (5),AM=CMS,DEST=FD
NTWORK (6),AM=CMS,DEST=PAUL
NTPRINT (1,4),AM=CMS,DEST=FD
NTPRINT (2),AM=CMS,DEST=LISTING
NTPRINT (5),AM=CMS,DEST=PAUL

この場合は、以下の CMS ファイルが生成されます。

CMWKF01 FRED A1
FILE CMWKF05 A1
CMWKF06 PAUL A1
MY REPORT D1
MY REPORT A1
CMWKF05 PAUL A1 

一時ファイル CMPRT02 LISTING m は出力されてから削除されます(m はフリースペースが最も多いミニディスクのファイルモード)。

例 2:

NTPRINT (1),AM=CMS,DEST=UEXLOCAL

これにより、CMS ファイルが生成されます。

CMPRT01 UEXLOCAL m

CMS コマンド UEXLOCAL がパラメータのファイル ID で発行されます。 例えば、この名前の Rexx プロシージャが存在する場合は、このプロシージャがどのプリンタのために arg fn ft fm を使用して呼び出されたのかを判別できます。

例 3:

出力先は、DEFINE WORK FILE ステートメントを使用してダイナミックに定義することもできます。 また、DEFINE WORK FILE を使用して、入力元、出力先、Rexx ステムを指定することもできます。

        
DEFINE WORK FILE n 'STEM rexxstem.'

入力ファイルを開くと、Natural は値 rexxstem.0 を使用して読み込むレコードの数を判別します。 次に、rexxstem.1 から rexxstem.maxmax = rexxstem.0)までのレコードを読み取ってから、データの終わりを返します。

出力ファイルの場合は、Natural は rexxstem.1 から rexxstem.n までを書き込み、ワークファイルが閉じられると rexxstem.0n に設定します。

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