バージョン 4.2.5
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Natural スワッププールの目的

このドキュメントでは、Natural スワッププールの目的、利点、および構造について説明します。

以下のトピックについて説明します。


Natural スワッププールの目的

オンラインの Natural ユーザーごとに、Natural ユーザーワークエリアが必要です。 このワークエリアのサイズは、マクロ NTSWPRM のパラメータ MAXSIZE で指定します。ユーザワークエリアは、ユーザーがダイアログトランザクションを開始するときには常に、コンピュータのメインストレージ内に存在する必要があります。

ユーザーワークエリアがスワップファイル(または CICS 環境でのロール機能)にロールアウトされ再度ロールインされる頻度を減らすために、Natural スワッププールを設定することも可能です。

詳細については、「Natural スワッププールの操作」を参照してください。

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Natural スワッププールを使用する利点

ユーザーワークエリアは、できる限り圧縮された形式で Natural スワッププールに保持されます。 ディスクスワッピングの削減は、スワッププールのサイズ、圧縮された各 Natural ユーザーワークエリアのサイズ、およびオンラインユーザーの人数によって異なります。

すべてのオンラインユーザーのユーザーワークエリアがスワッププールに常駐し続けることが可能な場合は、ディスクスワッピングは実行されません。

TP モニタ: コメント:
CICS スワッププールのサイズ、名前、およびキャッシュサイズは、プロファイルパラメータ BPI または Natural パラメータモジュール NATPARM の対応するマクロ NTBPI で指定します。これにより、Natural CICS 環境を初期化する Natural セッションに有効な(NT)BPI 設定が使用されます。
UTM Natural スワッププールのサイズは、マクロ ADDON のキーワードパラメータ SIZE またはプログラム CMPSTART で指定します(スワッププールデータスペース生成用のキーワードパラメータ DATA および DESA も参照)。

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スワッププールの構造

物理スワッププールは、以下の要素で構成されます。

スワッププールメインディレクトリ

スワッププールメインディレクトリは、スワッププール全体を参照します。 最大 15 の論理スワッププールを定義できます。

サブディレクトリ

各論理スワッププールには、独自のサブディレクトリが含まれます。

スワッププールスロット

スワッププールスロットでは、Natural ユーザーワークエリアが圧縮形式で保持されます。

スワッププールを初めて初期化するときに、マクロ NTSWPRM のパラメータ SWPSLSZ を使用して、論理スワッププールの数とそのスロットのサイズを定義し、スワッププールパラメータモジュールを生成することができます。

論理スワッププール

各論理スワッププールには、サブディレクトリとゲストテーブルが含まれます。

使用される各スワッププールディレクトリエントリは、その前後のエントリに連結されています。 これは、ゲストテーブルのエントリにも該当します。 こうすることで、最新および最も古いスワッププールユーザー/ゲストが常に認識されます。

論理スワッププールのゲストの定義は、以下の例のようになります。

3 つの論理スワッププール(LSP)を持つスワッププールがあります。

圧縮 Natural ユーザーワークエリアのサイズは 60 KB であるため、このユーザーワークエリアは LSP 1 のスロットに圧縮する必要があります。 この例で、LSP 1 が現在いっぱいで、LSP 2 に空きスロットがある場合は、ユーザーワークエリアは LSP 2 に圧縮されます。LSP 2 がいっぱいで、LSP 3 に空きスロットがある場合は、ユーザーワークエリアは LSP 3 に圧縮されます。 独自の LSP がいっぱいなので、LSP 2 または 3 のユーザーワークエリアはこれらの LSP のゲストになります。

TP モニタ: コメント:
CICS CICS 環境では、Natural スワッププールはオプションです。 CICS コマンドレベルのオーバーヘッドのため、スワッププールとのスワッピングは高価なロール I/O より高速です。 ただし、仮想ストレージがボトルネックの場合は、ページングオーバーヘッドのため、スワッププールのインストールによってパフォーマンスが低下することがあります。Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「CICS 環境での Natural スワッププール」および「CICS 環境での Natural スワッププールの使用」も参照してください。 
UTM UTM 環境では、Natural スワッププールは必須です。 「UTM 環境の Natural スワッププール」も参照してください。

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