エディタバッファプールサービスユーティリティ SYSEDT は、Natural 管理者向けのものであり、次の目的で使用されます。
エディタバッファプールのパラメータおよびランタイム情報の表示
パラメータの変更
論理的なワークファイルおよびリカバリファイルの削除
「SYSEDT ユーティリティ - エディタバッファプールサービス」ドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
Natural Security がインストールされている場合、SYSEDT ユーティリティのライブラリセキュリティプロファイルを作成する必要があります。
詳細については、『Natural Security』ドキュメントの「Library Maintenance」を参照してください。
以下に参考情報を示します。
SYSEDT ユーティリティを呼び出すには
Natural システムコマンド「SYSEDT
」を入力します。
次の機能を含む SYSEDT メインメニューが表示されます。
このセクションの残りの部分で、SYSEDT 機能について説明します。
SYSEDT 機能を呼び出すには
SYSEDT メインメニューで、対応するファンクションコードを入力します。
または:
SYSEDT メインメニューで、適切な PF キーを押します。
または:
システムコマンド「SYSEDT
」を入力した後、SYSEDT メインメニューで使用可能ないずれかのファンクションコードを入力することにより、SYSEDT メインメニューをスキップして目的の機能に直接アクセスします。
例:コマンド SYSEDT G
を使用すると、SYSEDT ユーティリティの[General Information]画面が呼び出されます。
次のセクションで、各機能について説明します。
コマンド行で疑問符(?)を入力すると、SYSEDT ユーティリティ内部で使用可能なすべてのダイレクトコマンドがアルファベット順に表示されます。
[General Information]機能を呼び出すには
SYSEDT メインメニューで、ファンクションコード「G」を入力します。
または:
SYSEDT メインメニューで、PF10(GInfo)キーを押します。
[General Information]画面が表示され、エディタバッファプールの現在のステータスの概要が示されます。
項目 | 表示される内容 |
---|---|
Usage Statistics | 後に続く項目の、現在使用可能な合計数、現在使用されている数、および使用可能な数に対する現在使用中の数のパーセント。 |
Buffer Pool Blocks | エディタバッファプール内のブロック数。 |
Work File Records | エディタワークファイル内のレコードの数。 |
Control | 制御レコードの数。常に 1 つです。 |
Work | ワークレコードの数。 |
Recovery Records | リカバリレコードの数。 |
Logical Files | 論理ファイルの数。 |
Requests | 読み取り要求と書き込み要求の合計数、バッファプールブロックの読み取り要求と書き込み要求の数([Pool]列)、およびワークファイルまたはリカバリファイルの読み取り要求と書き込み要求の数([File]列)。 [Copy]列には、(ロックされた読み取り要求とは異なり)対応するバッファプールブロックから最終的に削除される読み取り要求が表示されます。 |
Read Work | 論理ファイルレコードの読み取り要求の数。 論理ファイルレコードは、バッファプール内([Pool]列)またはワークファイル内([File]列)にあります。 論理ファイルレコードは、ロックされた要求またはコピー要求によって読み取ることができます。ロックされた要求とは、レコードが一定期間バッファプールに保持される要求であり、コピー要求とは、読み取られた後にバッファプールから削除される要求です。 |
Write Work | 論理ファイルレコードの書き込み要求の数。 使用可能な空きブロックがない場合、レコードをバッファプール([Pool])に書き込むか、またはワークファイル([File])に移動することができます。 |
Read Recovery | エディタワークファイル内のリカバリレコードの読み取り要求の数。 |
Write Recovery | エディタワークファイル内のリカバリレコードの書き込み要求の数。 |
Timeout Values | 項目を秒単位のタイムアウト値とともに表示します。 これらのタイムアウト値は、PF5(Updat)キーを押した後に変更できます。再び PF5(Save)キーを押すと、動的に設定されます。 バッファプールの再起動中、変更済みの値は保持されません。 代わりにワークファイル制御レコードからの値が使用されます。 |
Logical Files | この時間の経過後、この時間中にアクセスされていなかった論理ファイルは削除されます。 |
Files Delete Check | この時間の経過後、すべての論理ファイルが削除可能かどうかを調べるチェックが定期的に実行されます。 |
Changed Blocks | この時間の経過後、変更済みのブロックを、ワークファイルに書き込むことによって解放できます。 |
Unchanged Blocks | この時間の経過後、変更されていないブロックを、ワークファイルに書き込むことによって解放できます。 |
Locked Blocks | この時間の経過後、ロックされた要求で読み取られたブロックを、ワークファイルに書き込むことによって解放できます。 |
[Generation Parameters]機能を呼び出すには
SYSEDT メインメニューで、ファンクションコード「P」を入力します。
または:
SYSEDT メインメニューで、PF11(Parms)キーを押します。
[Generation Parameters]画面が表示されます。
次の表で、[Generation Parameters]画面に表示される各パラメータをアルファベット順に説明します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
CTOUT | 変更済みのバッファプールブロックのタイムアウト値(秒単位)。 |
DDNAME | JCL 定義のエディタワークファイルの名前。 |
DSNAME | ワークファイルデータセットの名前。 |
DTOUT | 論理ファイルが削除可能かをチェックする時間間隔(秒単位)。 |
FMODE |
ワークファイル名のモード(A1~Z9)。 |
FTOUT | アクセスされていない論理ファイルが削除されるまでのタイムアウト値(秒単位)。 |
IMSG | オペレータコンソールで発行される初期化メッセージ。 |
ITOUT | バッファプールブロック初期化のタイムアウト値(秒単位)。 |
LRECL | ワークファイルレコードの長さ。 |
LTOUT | ロックされたバッファプールブロックのタイムアウト値(秒単位)。 |
MAXLF | エディタバッファプール内の論理ファイルの最大数。 |
PWORK | ワークレコードとして使用されるワークファイルレコードのパーセント。 |
RECNUM | ワークファイルレコードの合計数。 |
RWORK | 標準の論理ファイルのワークレコードのパーセント。 |
UTOUT | 変更されていないバッファプールブロックのタイムアウト値(秒単位)。 |
これらのパラメータの詳細については、『オペレーション』ドキュメントの「Software AG Editor の使用」セクションを参照してください。
[Start]列は、バッファプールの再起動を示しています。 上記のパラメータに対して、次の開始値を表示できます。
値 | 説明 |
---|---|
L | 対応するパラメータの値は、エディタパラメータモジュールまたはワークファイル定義から取得されます。 |
C | 対応するパラメータ値を変更すると、バッファプールコールドスタートが強制的に実行されます。 リカバリレコードは失われます。 |
W | 対応するパラメータ値を変更すると、バッファプールのウォームスタートが実行されます。 リカバリレコードは保持されます。 |
パラメータ値を変更するには
PF5(Updat)キーを押します。
PF5 キーを再び押して、新しいパラメータ値をエディタワークファイル制御レコード内に保存します。
新しい値は、バッファプールが再び起動されるとアクティブになります。
[Users]機能を起動するには
SYSEDT メインメニューで、ファンクションコード「U」を入力します。
または:
SYSEDT メインメニューで、PF7(Users)キーを押します。
[Users]画面が表示され、次の情報が示されます。
項目 | 表示される内容 |
---|---|
User ID | Natural ユーザー ID。 |
Logical Files | 各ユーザーに定義されている論理ファイルの数。 |
Pool Blocks | 各ユーザーのバッファプールブロックの数。 |
Work Records | 各ユーザーのワークレコードの数。 |
Recovery Files | 各ユーザーのリカバリファイルの数。 |
Recovery Records | 各ユーザーのリカバリレコードの数。 |
リストされた各ユーザーに対して、次のいずれかの行コマンドを実行できます。 行コマンドは、目的のユーザーの横の[C]列に入力します。
行コマンド | 機能 |
---|---|
? |
ウィンドウの入力フィールドに入力できるすべての有効な行コマンドのリストを含むウィンドウを開きます。 |
. |
現在の画面を終了し、前の画面に戻ります。 |
/
または P |
行を画面上部に配置します。 |
F
|
このユーザーの論理ファイルを選択します。 |
R
|
このユーザーのリカバリファイルを選択します。 |
D
|
このユーザーのすべての論理ファイル/リカバリファイルを削除します。 |
[Logical Files]機能を呼び出すには
SYSEDT メインメニューで、ファンクションコード「F」を入力します。
または:
SYSEDT メインメニューで、PF6(Files)キーを押します。
[Logical Files]画面が表示され、次の情報が示されます。
項目 | 表示される内容 |
---|---|
File No. | 論理ファイル番号。 |
User ID | Natural ユーザー ID。 |
Type | 論理ファイルタイプ。 |
Pool Blks | 各論理ファイルに現在使用されているバッファプールブロックの数。 |
File Recs | 各論理ファイルに現在割り当てられているワークファイルレコードの数。 |
Last Access | 各論理ファイルの最後の読み取り要求または書き込み要求の日時。 |
リストされた各論理ファイルに対して、次のいずれかの行コマンドを実行できます。 行コマンドは、目的のユーザーの横の[C]列に入力します。
行コマンド | 機能 |
---|---|
? |
ウィンドウの入力フィールドに入力できるすべての有効な行コマンドのリストを含むウィンドウを開きます。 |
. |
現在の画面を終了し、前の画面に戻ります。 |
/
または P |
行を画面上部に配置します。 |
S
|
このユーザーの論理ファイルを選択します。 |
D
|
論理ファイルを削除します。 |
[Recovery Files]機能を呼び出すには
SYSEDT メインメニューで、ファンクションコード「R」を入力します。
または:
SYSEDT メインメニューで、PF8(Recov)キーを押します。
[Recovery Files]画面が表示され、次の情報が示されます。
項目 | 表示される内容 |
---|---|
User ID | Natural ユーザー ID。 |
Member | ライブラリメンバ名。 |
Library | ライブラリ名です。 |
Type | ライブラリタイプ。 |
Recs | 各リカバリファイルのリカバリレコードの数。 |
Creation Date/Time | リカバリファイルの作成日時。 |
リストされた各リカバリファイルに対して、次のいずれかの行コマンドを実行できます。 行コマンドは、目的のユーザーの横の[C]列に入力します。
行コマンド | 機能 |
---|---|
? |
ウィンドウの入力フィールドに入力できるすべての有効な行コマンドのリストを含むウィンドウを開きます。 |
. |
現在の画面を終了し、前の画面に戻ります。 |
/
または P |
行を画面上部に配置します。 |
S
|
このユーザーのリカバリファイルを選択します。 |
D
|
リカバリファイルを削除します。 |
[Administration Facilities]画面を呼び出すには
SYSEDT メインメニューで、ファンクションコード「A」を入力します。
または:
SYSEDT メインメニューで、PF5(Admin)キーを押します。
[Administration Facilities]画面が表示され、エディタバッファプールを終了するか SYSEDT ユーティリティを終了するかを選択できる機能が提供されます。
バッファプールを終了するように選択した場合(ファンクションコード T)、確認を求めるウィンドウが表示されます。
確認のために「Yes」を入力した場合、新しいウィンドウが表示され、エディタバッファプールをすぐに再起動するかどうかを尋ねられます。
再び「Yes
」を入力すると、バッファプールがすぐに再起動されます。これにより、変更した生成パラメータをすぐにアクティブ化できます。
「No
」を指定した場合は、SYSEDT が終了し、TP 環境外部で、例えば、エディタワークファイルのサイズ変更などのアクションを実行できます。『オペレーション』ドキュメントの「エディタワークファイル」および「エディタバッファプール」も参照してください。